JPS5849672B2 - パネル取付装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はパネル取付装置に関する。

例えば、金属製のパネルを建屋の外壁として用いるよう
な場合、パネルの取付方法の１つとして、建屋の柱ある
いは梁等にブラケットを固着し、該ブラケットにボルト
を介してパネルを取付ける方法があった。

このような方法を用いる場合、従来は、取付の容易さや
、取付誤差および地震時の変位の吸収等を考慮して、ブ
ラケットのボルト挿通孔をボルトよりも径犬にしていた
、ところがこのような構造では、気温の変化等によりパ
ネルが熱伸縮した場合、パネルが自由な方向に変位し、
しかも一旦熱伸縮によりパネルが変位した後は、パネル
の大きさが元に戻ったとしてもその位置は元通りに復帰
しなかった。

このため、パネルの配列カ縦横に整然ト揃わず、美観を
損ねるという問題があった。

また隣接するパネル間にシール部材等を配設した場合、
該シール部材に大きな圧縮力が作用して該シール部材の
劣化が早まるという問題があった。

これらの問題は、パネルが熱伸縮の大きな材料から或る
場合、あるいは時間的に温度が大きく変化する雰囲気中
にパネルを設置した場合等に特に顕著に発生する。

本発明は上記の点に鑑み、熱伸縮によるパネルの変位方
向を任意の方向に規制することのできるパネル取付装置
を提供するものであり、以下その実施例を図面に基つい
て説明する。

第１図および第２図において、１・・・は金属等から成
る矩形のパネルであり、該パネル１０周縁部１ａは裏面
１ｂ側に折曲されており、該パネル１の四隅２〜５には
、裏面ｉｂＶｃ突出部１ｃが突設されている。

６〜９は建屋の柱あるいは梁等の構造物１０に溶接等の
方法で固着された支持体であり、該支持体６〜９にはそ
れぞれ前記パネル１の四隅２〜５に対応する位置に貫通
孔１１〜１４が穿設されている。

前記パネル１の裏面１ｂに突設された突出部１ｃには、
前記貫通孔１１〜１４を貫通するボルト１５がそれぞれ
植設されており、該ボルト１５およびナット１６により
前記パネル１と支持体６〜９とが結合されている。

前記パネル１の一隅２に対応する前記貫通孔１１は、前
記ボルト１５と同径もしくはほぼ同径の円孔とし前記ボ
ルト１５が貫通孔１１に貫通でき力・つボルト１５と貫
通孔１１に間隙が余り生じない大きさとしている。

前記一隅２に隣接する２つの隅部３および４Ｋ対応する
前記貫通孔１２および１３は、前記一隅２７）・ら各隅
部１２および１３に至る方向にそれぞれ沿う長孔であり
、残りの１個の貫通孔１４は、前記円孔から戊る貫通孔
１１よりも大径の孔である。

前記パネル１の突出部１ｃと前記支持体６〜９との間、
および前記ナット１６と前記支持体６〜９との間には、
ステンレススチールあるいは合或樹指等から或りかつ前
記ボルト１５にそれぞれ外嵌する板体１７，１Ｂが配設
されており、隣接する前記パネル１，１間には硬質ゴム
等から或るシール部材１９が配設されている。

上記構或のパネル取付装置は、貫通孔１１がボルト１５
と同径もしくはほぼ同径の円孔であり、貫通孔１２，１
３がパネル１Ｑ辺１ｄ，ｌｅに沿う長孔であり、しかも
貫通孔１４が貫通孔１１よりも大径の孔であるので、パ
ネル１が熱伸縮した場合、パネル１の辺１ ｄ ，１
ｅは変位せず、辺Ｉｆｔｌｇが矢印Ａ，Ｂ方向にそれぞ
れ変位する。

したがって、パネル１・・・は、熱伸縮による大きさの
変化には全く関係なく、常にその配列が縦横に整然と揃
うので、美観を損ねることがない。

またシール部材１９に過度の圧縮力が作用する恐れがな
いので、シール部材１９の寿命を延ばすことができる。

また本実施例のように、ステンレススチールあるいは合
或樹脂等から或る板体１７，１８を介してパネル１と支
持体６〜９とを結合すれば、パネル１と支持体６〜９と
の相対移動が容易になり、したがってパネル１の熱伸縮
に際して四隅２〜５に大きな力が加わることがない。

第３図ａ”−’ｃは貫通孔１１の配置の変形例を示して
おり、このように貫通孔１１の位置はパネル１のいずれ
の隅部２〜５に対応させてもよいが、この貫通孔１１の
位置によって、貫通孔１２，１３の位置およびその長孔
の方向と、貫通孔１４の位置とが決定される。

なお上記実施例においては、支持体６〜９を構造物１０
に固着した例について説明したが、支持体６〜９は建屋
の柱あるいは梁等の構造物１０自体であってもよい。

−また上記実施例においては、支持体
６〜９をノくネル１の隅部２〜５に対してそれぞれ１個
ずつ設けた例について説明したが、複数の隅部２〜５に
対応する大きな支持体を用いてもよい。

また上記実施例においては、パネルｉＫボルト１５を植
設した例について説明したが、パネル１に螺孔な設け、
支持体６〜９の貫通孔１１〜１４に挿通したボルト１５
を前記螺孔に螺合させるようにしてもよい。

また上記実施例においては、貫通孔１４を大径の円孔と
した例について説明したが、パネル１の矢印Ａ，Ｂ方向
への変位を許容する大きさでさえあれば、いかなる形状
であってもよい。

また上記実施例においては、建屋の壁面として用いられ
る金属製のパネル１を取付けた例について説明したが、
本発明にかかるパネル取付装置は、例えば装飾パネルを
構築物に取付ける場合、あるいはカーテンクールの外装
材として用いられるノ・ネルを取付けろ場合等、他の用
途に用いられるノくネルを取付ける場合にも適用し得る
ことは言うまでもない。

またパネル１の材質は金属に限らず、合成樹脂等であっ
てもよい。

以上説明したように、本発明にがかるノくネル取付装置
によれば、熱伸縮によるノくネルの変位方向を規制でき
るので、常にパネルの配列が縦横方向に整然と揃い、し
たがって美観を損なう恐れがない。

また各パネルの間にシール部材が配設されている場合、
このシール部材に過度の圧縮力が加わる恐れがなく、し
たがってシール部材の寿命を延長し得る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施領を示し、第１図はその縦断側面
図、第２図は同正面図、第３図ａ”−’ｅは貫通孔の配
置の変形例を示す平面図である。 １・・・パネル、２〜５・・・四隅、６〜９・・・支持
体、１１〜１４・・・貫通孔、１５・・・ボルト。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ パネルの四隅に対応する位置に貫通孔を有する支持
   体と、該支持体の前記貫通孔を貫通して該支持体と前記
   パネルとを結合するボルトとから敗り、前記貫通孔のう
   ち前記パネルの任意の一隅に対応する貫通孔は前記ボル
   トと同径もしくはほぼ同径の円孔であり、前記一隅に隣
   接する２つの隅部に対応する貫通孔は前記一隅から各隅
   部に至る方向に沿う長孔であり、残りの１個の貫通孔は
   前記円孔よりも大きな孔であることを特徴とするパネル
   取付装置。