JPH0672566U - 安全カミソリ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 丸みを帯びた手足等の体毛を剃る場合、安全
カミソリのカミソリ刃と肌との接触面積を大きくして、
剃り残しを防止し、効率的な体毛の処理を可能にする。 【構成】 片手で保持し得る把持部１０の先端に、カミ
ソリホルダー１２を形成する。このカミソリホルダー１
２の外端面１４側を、保持したカミソリ刃１３とともに
１００Ｒ〜２００Ｒの曲率半径で弧状に湾曲して凹設す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、手足等の体毛を剃る場合に使用する安全カミソリに係るものである 。

【０００２】

【従来の技術】

従来、安全カミソリには、カミソリホルダーの外端面側とカミソリ刃とを、平 坦的に形成したものや、カミソリホルダーの外端面側とカミソリ刃とを、弧状に 湾曲して外側に膨出したものが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記の、カミソリホルダー(１)の外端面(２)とカミソリ刃(３) とを平坦的に形成した安全カミソリ(４)は、図７に示す如く、手足等の丸みを帯 びた肌(５)にカミソリ刃(３)を接触すると、この接触面積が小さく、剃り残しが 多いものであった。

【０００４】 また、カミソリホルダー(１)の外端面(２)とカミソリ刃(３)とを弧状に湾曲し て膨出した安全カミソリ(４)は、腋の下等の肌(５)の凹んでいる部分を剃る事を 目的としているものである。そのため、この従来の安全カミソリ(４)は、図８に 示す如く、手足等の丸みを帯びた肌(５)にカミソリ刃(３)を接触すると、肌(５) とカミソリ刃(３)との接触面積が非常に小さく、多くの剃り残しを生じるもので あった。

【０００５】 本考案は上述のごとき課題を解決しようとするものであって、肌に丸みを帯び た手足等の体毛を剃る場合、安全カミソリは、カミソリ刃と肌との接触面積が大 きく、剃り残しを防止して、効率的な体毛の処理を可能にしようとするものであ る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は上述の如き課題を解決するため、片手で保持し得る把持部の先端に、 カミソリホルダーを幅広に固定突出し、このカミソリホルダーの外端面側を、保 持したカミソリ刃とともに弧状に湾曲して凹設して成るものである。

【０００７】 また、カミソリホルダーの曲率半径は、１００Ｒ〜２００Ｒで形成しても良い 。

【０００８】 また、把持部の形成幅は、カミソリホルダーよりも幅狭に形成しても良い。

【０００９】 また、把持部の形成幅は、カミソリホルダーと同一幅で形成しても良い。

【００１０】 また、把持部の形成幅は、カミソリホルダーよりも幅広に形成しても良い。

【００１１】

【作用】

本考案は上述の如く構成したものであるから、肌に丸みを帯びた手足等の体毛 を剃る場合、安全カミソリは、カミソリホルダーの外端面側を、保持したカミソ リ刃とともに弧状に湾曲して凹設しているから、カミソリ刃と肌との接触面積が 大きくなり、剃り残しを防止して、効率的な体毛処理を行う事が可能となる。

【００１２】 また、カミソリホルダーの曲率半径を、１００Ｒ〜２００Ｒで形成すれば、手 足等の丸みを帯びた肌の弧状形状と合致でき、大きな面積で体毛を剃る事が可能 となる。

【００１３】 また、把持部の形成幅を、カミソリホルダーよりも幅狭に形成すれば、カミソ リ刃を当てる肌の状態が見やすくなり、簡易な体毛の処理が可能となる。また、 バック等に収納する場合、幅狭な把持部により、コンパクトな収納が可能となる 。

【００１４】 また、把持部の形成幅を、カミソリホルダーと同一幅で形成すれば、体毛を剃 る範囲の幅と、手で持つ把持部の幅とが同一となり、カミソリ刃を肌に当てる手 の位置を把握し易く、簡便な体毛の処理が可能となる。

【００１５】 また、把持部の形成幅を、カミソリホルダーよりも幅広に形成すれば、把持部 の幅が大きくなり、両手で把持する事が可能となる。また、把持部を持つ手を替 える場合にも、両手で確実に把持してから持ち替える事が可能となるため、誤っ て落とす危険性がないものとなる。

【００１６】

【実施例】

以下本考案の第１実施例を図１〜図３に於て説明すれば、(１０)は把持部で、 片手で保持し得る程度の長さで弧状に湾曲して形成している。また、把持部(１ ０)は、弧状の内周側に凹溝(１１)を形成し、軽量化を行っている。

【００１７】 また、この把持部(１０)は、先端にカミソリホルダー(１２)を形成している。 また、把持部(１０)の形成幅を、カミソリホルダ(１２)ーよりも幅狭に形成して いる。このカミソリホルダー(１２)は、カミソリ刃(１３)を保持した状態で固定 し、このカミソリ刃(１３)の先端を外端面(１４)から露出するとともにこのカミ ソリ刃(１３)の先端の表面をガード(１５)により適宜間隔で被覆している。

【００１８】 このカミソリホルダー(１２)は、把持部(１０)を自然な状態で把持した場合に 、カミソリ刃(１３)と肌(１６)とが適宜な接触角度で位置するよう、把持部(１ ０)に対し傾斜して固定する。

【００１９】 また、カミソリホルダー(１２)は、外端面(１４)をカミソリ刃(１３)とともに 弧状に湾曲して凹設している。この場合、カミソリホルダー(１２)の曲率半径は 、１００Ｒ〜２００Ｒで形成すれば、手足等の丸みを帯びた肌(１６)の弧状形状 と合致でき、大きな面積で体毛を剃る事が可能となる。

【００２０】 また、カミソリホルダー(１２)の曲率半径を、１００Ｒ未満で形成すれば、曲 率半径が小さすぎて、カミソリ刃(１３)の中央部を肌(１６)と接触する事ができ ず、剃り残しが多いものとなる。また、カミソリホルダー(１２)の曲率半径を、 ２００Ｒを超えて形成すれば、曲率半径が大きすぎて、カミソリ刃(１３)の両側 を肌(１６)と接触する事ができず、剃り残しが多くなる。

【００２１】 また、上記第１実施例では、把持部(１０)の形成幅を、カミソリホルダー(１ ２)よりも幅狭に形成した。また、第２、第３実施例に於ては、把持部(１０)の 形成幅を、カミソリホルダー(１２)と同一幅で形成している。この場合、把持部 (１０)は、図４に示す如く基端部から先端部までを全て同じ幅で形成しても良い 。また、把持部(１０)は、図５に示す如く基端部および先端部を弧状型に形成し 、この弧状型の先端をカミソリホルダー(１２)に接続しても良い。このように、 把持部(１０)の形成幅を、カミソリホルダー(１２)と同一幅で形成すると、体毛 を剃る範囲の幅と、手で持つ把持部(１０)の幅とが同一となり、カミソリ刃(１ ３)を肌(１６)に当てる手の位置を把握し易く、簡便な体毛の処理が可能となる 。

【００２２】 また、第４実施例に於ては、把持部(１０)の形成幅を、図６に示す如くカミソ リホルダー(１２)よりも幅広に形成している。このように形成すると、把持部( １０)の幅が大きくなり、両手で把持する事が可能となる。また、把持部(１０) を持つ手を替える場合にも、両手で確実に把持してから持ち替える事が可能とな るため、安全カミソリを誤って落とす危険性がないものとなる。

【００２３】 また、第２実施例〜第４実施例に於ても、把持部(１０)は、カミソリホルダー (１２)側の先端を適宜な角度で折曲し、カミソリ刃(１３)が肌に対して一定の角 度で接触するように形成している。

【００２４】

【考案の効果】

本考案は上述の如く構成したものであるから、手足等の体毛を剃る場合、丸み を帯びた肌と、弧状に凹設したカミソリ刃との接触面積が大きくなり、剃り残し を防止して、効率的な体毛処理が可能となるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例の斜視図である。

【図２】第１実施例の正面図である。

【図３】第１実施例の側面図である。

【図４】第２実施例の斜視図である。

【図５】第３実施例の斜視図である。

【図６】第４実施例の斜視図である。

【図７】カミソリホルダーの外端面側とカミソリ刃とを
平坦的に形成した従来の安全カミソリの正面図である。

【図８】カミソリホルダーの外端面側とカミソリ刃とを
弧状に湾曲して外側に膨出した従来の安全カミソリの正
面図である。

【符号の説明】

１０ 把持部 １２ カミソリホルダー １３ カミソリ刃 １４ 外端面

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 片手で保持し得る把持部の先端に、カミ
   ソリホルダーを形成し、このカミソリホルダーの外端面
   側を、保持したカミソリ刃とともに弧状に湾曲して凹設
   した事を特徴とする安全カミソリ。
2. 【請求項２】 カミソリホルダーの曲率半径は、１００
   Ｒ〜２００Ｒで形成した事を特徴とする請求項１の安全
   カミソリ。
3. 【請求項３】 把持部の形成幅は、カミソリホルダーよ
   りも幅狭に形成した事を特徴とする請求項１の安全カミ
   ソリ。
4. 【請求項４】 把持部の形成幅は、カミソリホルダーと
   同一幅で形成した事を特徴とする請求項１の安全カミソ
   リ。
5. 【請求項５】 把持部の形成幅は、カミソリホルダーよ
   りも幅広に形成した事を特徴とする請求項１の安全カミ
   ソリ。