JP3934764B2 - 外壁材 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は建物の外壁、例えばカーテンウォールに用いる外壁材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンクリート等から成る基材に、タイルや石材などの外装パネルを貼り付けた構造の外壁材が用いられるようになっている。また、金属製の外装パネルも外壁材として用いられるようになっているが、基材と外装パネルは必然的に熱膨張率が異なり、熱膨張によって両者間に歪が生じて外装パネルの外装材として有るべき外観が損なわれる場合がある。
【0003】
このため、特開平7−331779号公報所載の通り、基材側に接合部片を設け、該接合部片に外装パネル側に止着した組付け螺子を組付け、両者間に熱膨張差が生じたとき、接合部片の開口部と該開口部に貫通させた前記組付け螺子の径の差によってこれを吸収して歪の発生を防ぐようにした構造のものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来例は、接合部片の屋外側表面と基材の屋外側表面を互いに同面にした構成を採るため基材を外装パネルには互いに隙間なく重合され、基材と外装パネルとの接触面に凹凸がある場合、熱膨張差による相対的な変位が円滑にいかず、外装パネルが損傷を受ける場合がある。このため、基材の屋外側表面を平滑面状にして外装パネルの基材に沿う相対的な変位を円滑に行うようにする必要がある。
【0005】
本発明は前記公報所載の外壁材が備えている欠点を除去した構造の製品を提供することを目的として創案したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
基材と該基材の屋外側に重合した外装パネルとから成り、前記基材に一体的にした接合部片の窓孔に、該接合部片に係止する抜け止め片を通じ、しかも、前記基材の面内方向に移動可能な間隙を存して組付け螺子を貫通させ、該組付け螺子の先端を螺合したスペーサを、前記外装パネルに止着して該外装パネルと前記基材との間に空隙を設けたことを基本的手段とする。
【0007】
【実施例】
図面は本発明に係る外壁材の一実施例を示し、図1は拡大断面図、図2は一部欠截拡大正面図、図3は正面図である。
【0008】
本発明に係る外壁材Aは、基材1と該基材1の屋外側に重合した外装パネル2とから成り、前記基材1に一体的にした接合部片3の窓孔4に、該接合部片3に係止する抜け止め片5を通じ、しかも、前記基材1の面内方向に移動可能な間隙を存して組付け螺子6を貫通させ、該組付け螺子6の先端を螺合したスペーサ7を前記外装パネル2に止着して該外装パネル2と前記基材1との間に空隙14を設け、この空隙14に断熱材8を充填したものである。
【0009】
実施例の外装材Aは、所要の大きさの外装パネル2の裏面(屋内側面)側の適所に止着ボルト9a、……,9b、……を突設し、止着ボルト9aには、中央に設けた螺子孔10の一側を螺合して前記スペーサ7を止着し、外装パネル2の周端側に位置する前記止着ボルト9b、……には、該止着ボルト9bを貫通させるようにして枠状スペーサ7´を組合わせ、該枠状スペーサ7´より突出する前記止着ボルト9bの先端にナット11を螺合して前記枠状スペーサ7´を、外装パネル2の内周に沿わせて配設し、前記スペーサ7の自由端(屋内端)に、断熱片12、すべり材13(断熱片12をすべり易い樹脂素材にすることにより省略しても良い)、前記接合部片3、すべり材13´、前記抜け止め片5を順次重ね合わせ、抜け止め片5側(屋内側)から前記組付け螺子6をこれらに順次貫通させ、該組付け螺子6の先端を前記スペーサ7の螺子孔10の他の一側に螺合して締付けて、接合部片3等をスペーサ7を介して外装パネル2に組付けた後、前記接合部片3を備えた接合枠3Aのアンカー部片3aを前記基材1に埋入させるようにして該基材1を型成形することによって製品としたものである。
【0010】
なお、実施例のものは、基材1の型成形前に、前記熱断熱材8を外装パネル2に重合させておき、該断熱材8を基材1と外装パネル2との間に層設したものである。
【0011】
この断熱材8を省略して、基材1と外装パネル2間に形成される空隙14を空気層として構成して断熱効果を期待して良い。
【0012】
前記接合部片3は、前記スペーサ7に重合する部分に前記窓孔4を備え、該窓孔4は前記基材1と外装パネル2の熱による膨張収縮の相対的な差によって生じる外装パネル2を介する前記組付け螺子6の外装パネル2との相対的な変位(見付け方向)が充分行われるよう組付け螺子6の外径より大きな孔径とし、この窓孔4の孔縁と組付け螺子6との間に基材1の面内方向にして間隙が形成されるようにしたもので、この間隙内に弾性片15を充填してある。
【0013】
なお、窓孔4は図示の通り段形状とし、この段形状と一致する外径を備えた弾性片15は、中央に透孔を備え、該透孔を通じて前記組付け螺子6をスペーサ7に螺合するようになっており、透孔は組付け片3とスペーサ7を組合わせる際の基準(芯出し)となる。
【0014】
しかして、基材1と外装パネル2の一方又は双方に熱変形(膨張或いは収縮)が生じたとき、基材1側に定置した接合部片3と外装パネル2側に定置したスペーサ7を介する組付け螺子6は、接合部片3に設けた窓孔4に間隙を存して係合させてあるため基材1の面内方向に移動でき、基材1と外装パネル2の熱変形による相対的な変位は可能となり、両者間に歪が生じることなく、両者は相対的変位が行われる。
【0015】
前記すべり材13、13´はこの相対的な変位が円滑に行わせるためで、接合部片3をこのすべり材13、13´間に介在させてある。
【0016】
なお、接合部片3を基材1の屋外側面より屋外方向に突出した位置に配してあるのは熱膨張したときスペーサ7(断熱片12)の屋内側面が基材1の前記屋外側面に確実に接触させないためで、接触させないようにすることにより屋外側面に凹凸を設けた基材を用いても支障が確実に生じない。
【0017】
図中、18は湿式シール材を示す。
【0018】
【発明の効果】
本発明は前記の通りの構成であるから、基材と外装パネルの熱膨張系数の相違によって生じる歪の発生を防ぐことができることは勿論、基材と外装パネルは直接重合されていない構成を採るため、基材と外装パネルの対向面側に凹凸があっても差し支えなく熱変形が行われ、基材と外装パネルとの間を断熱部として適用でき、断熱効果の優れた外壁材を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】拡大断面図。
【図2】一部欠截拡大正面図。
【図3】正面図。
【符号の説明】
1 基材
2 外装パネル
3 接合部片
4 窓孔
5 抜け止め片
6 組付け螺子
7 スペーサ
14 空隙
Claims (2)
- 基材と該基材の屋外側に重合した外装パネルとから成り、前記基材に一体的にした接合部片の窓孔に、該接合部片に係止する抜け止め片を通じ、しかも、前記基材の面内方向に移動可能な間隙を存して組付け螺子を貫通させ、該組付け螺子の先端を螺合したスペーサを、前記外装パネルに止着して該外装パネルと前記基材との間に空隙を設けた、外壁材。
- 空隙に断熱材を充填した、請求項1記載の外壁材。
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JP33962897A JP3934764B2 (ja) | 1997-12-10 | 1997-12-10 | 外壁材 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP33962897A JP3934764B2 (ja) | 1997-12-10 | 1997-12-10 | 外壁材 |
Publications (2)
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JPH11172845A JPH11172845A (ja) | 1999-06-29 |
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Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP33962897A Expired - Fee Related JP3934764B2 (ja) | 1997-12-10 | 1997-12-10 | 外壁材 |
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Country | Link |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101253520B1 (ko) * | 2012-11-01 | 2013-04-11 | 엠에프엘 앤드 아이티(주) | 2중 공기층 단열 성능을 갖는 정형단열재 수직프로파일 조립체 및 이를 이용한 외장재/정형단열재를 시공하는 방법 |
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JP4567631B2 (ja) * | 2006-06-17 | 2010-10-20 | 株式会社熊谷組 | パネルの固定方法および該方法に用いられる固定装置 |
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-
1997
- 1997-12-10 JP JP33962897A patent/JP3934764B2/ja not_active Expired - Fee Related
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