JPH0734971Y2 - 壁パネルの取付構造 - Google Patents

壁パネルの取付構造

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JPH0734971Y2
JPH0734971Y2 JP1075490U JP1075490U JPH0734971Y2 JP H0734971 Y2 JPH0734971 Y2 JP H0734971Y2 JP 1075490 U JP1075490 U JP 1075490U JP 1075490 U JP1075490 U JP 1075490U JP H0734971 Y2 JPH0734971 Y2 JP H0734971Y2
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昭宏 寺西
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は建物の外装用の壁パネルの建物躯体への取付
構造に関する。
〔従来の技術〕
最近建物の壁面、軒天、笠木、柱などの内外装材とし
て、主板部の四周に折曲片部を連設した浅い箱状の金属
板製の壁パネルが用いられるようになつた。特に鋼板製
のパネルの表面側にほうろう被膜を焼付け、必要に応じ
て裏面側に石綿けい酸カルシウム板などの裏打材を付設
したほうろうパネルは、すぐれた耐久性と美観のため多
く用いられるようになつた。そしてこのほうろうパネル
の建物躯体への取付構造は、パネル目地裏部分に配置し
たパネル取付用の下地材を建物躯体に直接溶接し、ある
いは建物躯体に溶接した格子状の枠組材に下地材を溶接
し、パネルの四辺に固着した断面L字状の複数個の取付
金具(クリツプ)の丸穴状の取付穴に挿通したタツピン
ねじやストレートねじ等の取付ねじを上記下地材にねじ
込むものが一般的であつた。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが上記従来のパネル取付構造においては、地震時
に建物の層間変位が発生すると、各部が溶接あるいは丸
穴のねじ止めのため変位吸収作用がほとんどなく、下地
材や枠組材、あるいは壁パネルが変形したり、取付ねじ
が破損して壁パネルの脱落事故を生じるおそれがあつ
た。
この考案は上記従来の問題点を解決するもので、地震時
における建物躯体の変位に対する追従性がすぐれ、壁パ
ネルおよびその取付用部材の変形や破損を防止できる壁
パネルの取付構造を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この考案の壁パネルの取付構造は、建物躯体に固設した
フアスナーに、水平方向に間隔をおいて複数本の支柱を
建物壁面の面内方向に揺動可能に取付け、隣り合う前記
支柱間に水平方向に延びる胴縁材を架設し、前記支柱と
前記胴縁材にそれぞれパネル取付用の下地材を固設し、
主板部の四周に折曲片部を連設した金属パネルの四辺に
取付金具を固着するとともに該金属パネルの上辺と下辺
のうちの一辺の前記取付金具の取付穴を丸穴とし他の三
辺の取付金具の取付穴を水平方向に延びる長穴とした壁
パネルを、前記取付穴に挿通した取付ねじの前記下地材
へのねじ込みにより、前記下地材に取付けたことを特徴
とする。
〔作用〕
この考案の壁パネルの取付構造においては、地震の際に
建物に層間変位が生じると、支柱が左右(面内方向)に
揺動し、これに伴つて胴縁材はほぼ水平状態のまま左右
に移動するので、胴縁材および支柱に固設され壁パネル
の四辺部裏側に位置する各下地材は平行四辺形状に左右
に変位を繰返す。これに対して壁パネルは上辺と下辺の
うちの一辺の取付金具の丸穴状の取付穴に挿通した取付
ねじによりほぼ拘束され、この取付ねじをねじ込んだ下
地材に追従してほぼ水平状態のまま左右に移動するの
で、前記のように平行四辺形状に変位する他の3辺部の
下地材と壁パネルの3辺はほぼ水平方向に相対移動を生
じることになるが、これら3辺の取付金具の取付穴は水
平方向に延びる長穴なので、取付ねじは下地材とともに
この長穴内で左右に移動し、取付ねじと取付金具間に面
内方向の過大な力が生じるのが防止され、取付ねじの剪
断や取付金具、壁パネル、下地材等の変形が防止される
のである。
〔実施例〕
以下第1図乃至第4図によりこの考案の一実施例を説明
する。
図中、1は建物躯体、2はこの建物躯体1にボルト締め
後、溶接されたL形鋼製のフアスナーである。3は上下
方向に延びる支柱で、壁パネル30の巾寸法に近い水平間
隔(ピツチ)で配置され、建物階高に近い長さを有し、
その上端部付近に固着したブラケツト4にねじ込んだレ
ベル調整ボルト5の頭部が、フアスナー2の頂部に当接
して支柱3およびその付設物の重量を支えている。支柱
3のフアスナー2に対向する面には、上下方向に延びる
一対の長穴6,6が穿設してあり、この長穴6に挿通した
ボルト7によつて支柱3はフアスナー2に締付けられて
おり、地震時にはボルト7は長穴6内を移動可能である
ので、これによつて支柱3はフアスナー2に揺動可能に
取付けられた構成となつている。8は座金、9はフアス
ナー2に溶接した湾曲座金である。また10は支柱3の上
下端部を連結する連結板、11は連結用のボルトであり、
このボルト11の挿通される支柱3の上端部の穴は上下方
向に延びる長穴12としてあり、主として熱膨張による支
柱3の長手方向の寸法変化を吸収できるようにしてあ
る。13は座金である。また14は水平方向に延びる胴縁材
で、その両端部は、壁パネル30の高さ寸法に近い上下間
隔(ピツチ)で支柱3に固着したガセツトプレート15
に、ボルト16により締付けられている。このボルト16の
挿通される胴縁材14の一端部の穴は水平方向に延びる長
穴17としてあり、支柱3の施工時の水平間隔の誤差吸
収、および建物躯体の層間変位時に生じる水平間隔の変
動吸収をはかつている。18は座金、19は摩擦力低減用の
四ふつ化エチレン樹脂等の穴あき樹脂板からなるスライ
ドベアリングである。20は支柱3とほぼ同長のL形鋼製
の下地材で、壁パネル30間の縦目地43の目地裏位置に配
置され、ブラケツト21により支柱3に固着されている。
また22は胴縁材14よりやや短尺のL形鋼製の下地材で、
壁パネル30間の横目地44の目地裏位置に配置され、ブラ
ケツト23により胴縁材14に固着されている。
一方壁パネル30は、第3図に示すように、主板部31の四
周に折曲片部32を連設した浅い箱状の金属パネル33を主
体とし、各折曲片部32には、断面L字状の取付金具34が
それぞれ溶接してある。これらの取付金具34のうち金属
パネル33の上辺(壁面構成時に上側となる辺)の取付金
具34には丸穴35が取付穴として穿設してあり、他の取付
金具34には水平方向に延びる長穴36が取付穴として穿設
してある。37は主板部31の裏面に接着した耐火材製の裏
打材で、強度や耐火性などの必要に応じて設けるもので
ある。
この壁パネル30は、各取付金具34の取付穴(丸穴35およ
び長穴36)に挿通したタツピンねじ38を下地材20および
22にねじ込むことにより、これらの下地材に取付けられ
る。39は長穴36の締付部に用いる座金、40は同じく摩擦
力低減用の四ふつ化エチレン樹脂等の穴あき樹脂板から
成るスライドベアリングである。各壁パネル30を下地材
20,22に取付後、各パネル間の間隙部にバツクアツプ材4
1の挿入およびコーキング材42の充填により、縦目地43
および横目地44を形成する点は、従来と同様である。
上記構成の壁パネルの取付構造において、地震により建
物躯体1に第4図における左右方向に層間変位が発生す
ると、支柱3はレベル調整ボルト5の下端部を中心とし
て面内方向に鎖線45で示すように揺動しつつフアスナー
2と共に左右に移動する。このときフアスナー2への締
付用のボルト7は、支柱3の長穴6内で移動し、支柱3
は大きな抵抗力を受けることなく揺動する。各支柱3の
同方向への揺動により胴縁材14は各支柱3と共にほぼ水
平を維持したまま左右に移動し、壁パネル30の四辺部の
下地材20および22は、側辺部の下地材20が支柱3と共に
左右に揺動するので、平行四辺形状に左右に変位するこ
とになる。壁パネル30は上辺部の取付金具34の取付穴
(丸穴35)とタツピンねじ38のすきまが小さいので、上
辺部の下地材22とほぼ一体となつて左右に移動し、壁パ
ネル30の左右側辺部および下辺部は下地材20および22に
対して左右に相対移動することになるが、これら各辺部
の取付金具34の取付穴は水平方向に延びる長穴36である
ため、取付金具34は下地材表面に沿つて摺動しタツピン
ねじ38は長穴36内を移動し、タツピンねじ38および取付
金具34に左右方向に過大な力がかかるのが防止される。
これによつてタツピンねじ38の切損や取付金具34、壁パ
ネル30、下地材20,22等の変形が防止されるのである。
この考案は上記実施例に限定されるものではなく、たと
えば金属パネル33の下辺の取付金具34の取付穴の方を丸
穴としてもよい。また下地材や取付金具の平滑度等によ
つては、スライドベアリング40を省略してもよい。
〔考案の効果〕
以上説明したようにこの考案によれば、地震時に支柱の
建物躯体への取付部および壁パネルの下地材への取付部
において過大な力が発生するのが防止でき、地震等にお
ける建物躯体の変化に対する追従性がすぐれ、壁パネル
およびその取付用部材の変形や破損を防止できる有用な
壁パネルの取付構造が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図はこの考案の一実施例を示し、第1図
は壁パネルの取付部の縦断面図、第2図は第1図のA−
A線断面図、第3図は壁パネルの裏面側の一部切欠斜視
図、第4図は壁パネルおよびその取付部材の正面図であ
る。 1……建物躯体、2……フアスナー、3……支柱、5…
…レベル調整ボルト、6……長穴、7……ボルト、14…
…胴縁材、15……ガセツトプレート、16……ボルト、20
……下地材、21……ブラケツト、22……下地材、23……
ブラケツト、30……壁パネル、31……主板部、32……折
曲片部、33……金属パネル、34……取付金具、35……丸
穴、36……長穴、38……タツピンねじ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物躯体に固設したフアスナーに、水平方
    向に間隔をおいて複数本の支柱を建物壁面の面内方向に
    揺動可能に取付け、隣り合う前記支柱間に水平方向に延
    びる胴縁材を架設し、前記支柱と前記胴縁材にそれぞれ
    パネル取付用の下地材を固設し、主板部の四周に折曲片
    部を連設した金属パネルの四辺に取付金具を固着すると
    ともに該金属パネルの上辺と下辺のうちの一辺の前記取
    付金具の取付穴を丸穴とし他の三辺の取付金具の取付穴
    を水平方向に延びる長穴とした壁パネルを、前記取付穴
    に挿通した取付ねじの前記下地材へのねじ込みにより、
    前記下地材に取付けたことを特徴とする壁パネルの取付
    構造。
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