JPH072942Y2 - 高層建築物における自立方位の組付け構造 - Google Patents

高層建築物における自立方位の組付け構造

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JPH072942Y2
JPH072942Y2 JP1987105906U JP10590687U JPH072942Y2 JP H072942 Y2 JPH072942 Y2 JP H072942Y2 JP 1987105906 U JP1987105906 U JP 1987105906U JP 10590687 U JP10590687 U JP 10590687U JP H072942 Y2 JPH072942 Y2 JP H072942Y2
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浩史 坂本
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三和シヤッタ−工業株式会社
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  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、高層建築物における自立方立の組付け構造に
係り、詳しくは自階の床面と上階の構造体との間に立設
した一対の方立と、その上端部に横架される取付け材に
よってドア枠を建て付ける開口域を形成するようにした
自立方立の組付け構造に関するものである。
[従来の技術] 一般に、高層建築物に建付けられるドアは、壁体の柱、
間柱等軸部構造材で区画される開口域に、ドア枠を介し
て開閉自在に取付けられが、上記軸部構造材がドア取付
け用に金属製である場合には、特に「方立」と呼ばれ、
鉄骨構造に準じた構造となっており、通常のコンクリー
ト造建築物にあっては、上記方立の上端は、適宜アンカ
ーした鋼材を溶接によって固定するようになっている。
[考案が解決しようとする問題点] 一方、耐震構造を有する高層建築物の層間変位を考慮す
る際に、耐震壁を使用しない壁体では、その上下辺を上
下階層間に固定すると地震発生時に壁体に損傷を及ぼす
ため、通常は壁体の下辺を床面に固定し、梁またはスラ
ブの下面に接する壁体の上辺は固定手段を採らず、壁体
の面内方向の移動を許す支持構造が採用されており、こ
のような支持構造の高層建築物に、前記のような溶接に
よって固定される方立を使用すると、方立の位置決めに
正確さを要求されるばかりでなく、地震発生時に建築物
の耐震挙動に方立が追従することができず、不快な「き
しみ音」の発生、方立自体が受ける変形力でドア枠周り
の壁体を損傷する等の不具合を誘発し、更には、変形し
た方立の影響えドアの開閉に無理が生じてしまい、高層
建築物に要求される耐震性能を充分に発揮することがで
きない、という欠点を有するものであった。
本考案は、上記の如き実状に鑑み従来の欠点を解消すべ
く創案されたものであって、その目的とするところは、
立設した方立の上端間に、取付け材を方立に対して水平
および上下方向に固定位置調整自体に横架し、地震発生
時に建築物の耐震挙動に方立を追従させて、方立自体が
受ける変形力を適宜吸収し、不快な「きしみ音」の発
生、ドア枠周りの壁体の損傷等を未然に防止して、高層
建築物に要求される耐震性能を充分に発揮させることが
できる高層建築物における自立方立の組付け構造を提供
しようとするものである。
[問題点を解決するための手段] 前記目的を達成するため、本考案が採用した技術的手段
は、自階の床面と上階の構造体との間に一対の方立を所
定間隔を存して立設し、かつ断面コ字形に形成した取付
け材を、その開放面側を下向きに保持したまま上記方立
の上端部間に横架して、ドア枠を建て付ける開口域を形
成するようにした高層建築物における自立方立の組付け
構造であって、上記各方立の前後面に、その上端近傍に
位置して第1の長孔をそれぞれ穿設し、かつ第2の長孔
を、上記取付け材の前後壁に穿設すると共に、上記取付
け材を方立間に横架した際に、第1の長孔と第2の長孔
を水平および垂直方向で直交状に交差させ、その交点位
置に貫挿した締付けボルトの締着で、各方立と取付け材
とを上階の構造体に対して相対変位可能に構成したこと
を特徴とするものである。
[考案の作用] したがって、本考案によれば、地震発生時に生ずる壁体
の横揺れに追従して方立を適宜相対移動させることがで
き、不快な「きしみ音」やドア枠周りの壁体を損傷する
等の不具合を一掃することができる。
[実施例] 本考案の構成を、図面に示した一実施例について詳細に
説明する。
図において、1はコンクリート床、2は上階のコンクリ
ート構造体、3は壁体、4はドア、5はドア枠、6は欄
間または小壁である。
上記コンクリート床1とコンクリート構造体2の梁また
はスラブの下面との間には、一対の方立10、10が立設さ
れ、ドア4のまぐさまたは無目の位置と上端近くの上部
との間には、ドア枠5および欄間6の横幅に対応した水
平の補強材11、12が溶接によって枠組がされている。
20は上底辺21と両側壁22、22とからなる断面コ字形の取
付け材であって、該取付け材20は壁体3の上辺に沿う上
底辺21を上向きにしてコンクリート構造体2の下面に固
定されていると共に、上記両側壁22、22間の溝幅aは、
方立10、10の前後幅より広く設定されており、両方立1
0、10の上端部を両側壁22、22間に嵌入して取付け材20
を方立10、10上に横架するようになっている。
また、上記方立10、10の上端近くの前後壁13には、該方
立10、10間の中心線距離bの延長上に第1の長孔14、14
が対向して垂直方向に穿設され、かつ取付け材20の両側
壁22、22には、第2の長孔23が水平方向に対向して穿設
されていると共に、直交する上記第1の長孔14と第2の
長孔23との交点位置には、締付けボルト30がナット31と
バネ座金32を介して貫挿されており、上記締付けボルト
30の締結により、取付け材20を方立10、10に対して水平
および上下方向の固定位置調整自在に固定するように構
成されている。
一方、両方立10、10の下端側の側面15とコンクリート床
1の間には、外方に底辺41を有するL形の固定金物40、
40がそれぞれアンカーボルト42、42を介して取付けら
れ、またその立上り辺43には垂直方向の取付け孔44が穿
設されて、方立10、10の内面から側方に突出させたボル
ト・ナツト33の締付けにより方立10、10をコンクリート
床1上に固定するようになっている。
なお、50は取付け材20の両側壁22、22の内外両面に貼着
されて締付けボルト30を貫通するフェルト材またはゴム
系の弾性材からなる防音シートであり、取付け材20と方
立10、10との間で生ずる金属材同士の衝接による騒音を
防止するようになっている。
叙上の如き構成において、コンクリート床1とコンクリ
ート構造体2の梁またはスラブの下面との間に、自立方
立10、10を組付けるには、まず予め所定長さに切断され
て自立方立10、10の基材となる中空角形の金属材の一端
側に、第1の長孔14、14を対向して穿設し、かつ他端側
の側面15に固定金物40、40を取り付けるボルト33を固定
すると共に、固定金物40、40の取付け孔44に、上記ボル
ト33を挿通し、ナットによって固定金物40を自立方立1
0、10を金属基材に仮付けして、自立方立10、10を形成
する。
次に、上記の如く形成した一対の自立方立10、10を固定
金物40、40を外方に向けた状態でコンクリート床1上に
所定間隔を存して平行状に立設し、その後、補強材11、
12の各端部を各自立方立10、10の内側対向面に溶接して
枠組みを完成させる。
一方、取付け材20は、断面コ字形に形成した金属基材の
両側壁22、22に、方立10、10間の中心線距離bに等しい
中心間距離を存して第2の長孔23、23を水平方向に対向
して穿設した後、上階のコンクリート構造体2の下面
に、上底辺21を上向きにしてアンカー24により固定す
る。
そして、両側壁22、22間の溝幅a内に各自立方立10、10
上端を挿入し、固定金物40、40を底辺41とアンカー42と
を使用して位置決め固定した後、交差する第1の長孔1
4、14と第2の取付23、23の交点位置に、防音シート50
およびバネ座金32を貫通して締付けボルト30を挿通し、
自立方立10、10の建付けと位置決めを調整して締付けボ
ルト30を締着すると共に、固定金物40、40の立上り辺4
3、43をボルト・ナット33で本締め固定する。
上述のように組付けられた自立方立10、10は、地震等の
水平力を受けると、上記自立方立10、10の下端がコンク
リート床1に固定されているため、上階のコンクリート
構造体2との間に生ずる層間変位は、取付け材20と各自
立方立10、10の上部との相対変位として表れることにな
るが、締付けボルト30、30は第1の長孔14、14と第2の
長孔23、23内で水平および上下方向に相対移動し、自立
方立10、10と取付け材20が受ける水平方向の変位が、当
該自立方立10、10と取付け材20との間で吸収されること
になる。
この時、自立方立10と補強部材11、12で形成される枠組
体は、自立方立10、10と取付け材20との間で水平力が吸
収されるため、の変形力の影響を受けることがなく、し
たがってドア枠5内に設置されるドア4の開閉作動にも
全く影響を及ぼすことがない。
[考案の効果] これを要するに、本考案は、自階の床面と上階の構造体
との間に一対の方立を所定間隔を存して立設し、かつ断
面コ字形に形成した取付け材を、その開放面側を下向き
に保持したまま上記方立の上端部間に横架して、ドア枠
を建て付ける開口域を形成するようにした高層建築物に
おける自立方立の組付け構造であって、上記各方立の前
後面に、その上端近傍に位置して第1の長孔をそれぞれ
穿設し、かつ第2の長孔を、上記取付け材の前後壁に穿
設すると共に、上記取付け材を方立間に横架した際に、
第1の長孔と第2の長孔を水平および垂直方向で直交状
に交差させ、その交点位置に貫挿した締付けボルトの締
着で、各方立と取付け材とを上階の構造体に対して相対
変位可能に構成したから、取付け材側と自立方立側にそ
れぞれ穿設した長孔と締付けボルトによる極めて簡単な
構造でありながら、層間変位に伴う自立方立への水平力
を的確に吸収することができ、自立方立自体あるいは自
立方立内のドア枠への変形力を未然に防止して、不快な
「きしみ音」の発生、方立自体が受ける変形力でドア枠
周りの壁体を損傷する等の不具合を一掃することがで
き、高層建築物に要求される耐震性能を充分に発揮する
ことができると共に、取付け材と自立方立には、それぞ
れ一方向のみの長孔が各別に穿設されているから、上記
各部材自体の剛性を損なうことがなく、自階の床面と上
階の構造体との間での剛性を保持することができるばか
りか、取付け材と自立方立の組付け時に接続金具等を別
途容易する必要がなく、締付けボルトを使用するのみで
相対変位可能に両部材を接続することができ、加えて従
来のような方立の位置決めに厳密な正確さを必要としな
いので、高層建築物に多量に自立方立を採用する際の組
付け、調整等の作業を迅速かつ効率良く行うことができ
る、等という極めて有用な実用的効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案に係る高層建築物における自立方立の組
付け構造の一実施例を示すものであって、第1図はドア
周りの要部正面図、第2図はA−A線断面図、第3図は
要部斜視図である。 図中、 1…コンクリート床、2…上階のコンクリート構造体、
3…壁体、4…ドア、5…ドア枠、6…欄間または小
壁、10…自立方立、11、12…補強材、13…前後壁、14…
第1の長孔、15…側面、20…取付け材、21…上底辺、22
…側壁、23…第2の長孔、24…アンカー、30…締付けボ
ルト、31…ナット、32…バネ座金、33…ボルト・ナッ
ト、40…固定金物、41…底辺、42…アンカー、43…立上
り辺、44…取付け孔、50…防音シート である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自階の床面と上階の構造体との間に一対の
    方立を所定間隔を存して立設し、かつ断面コ字形に形成
    した取付け材を、その開放面側を下向きに保持したまま
    上記方立の上端部間に横架して、ドア枠を建て付ける開
    口域を形成するようにした高層建築物における自立方立
    の組付け構造であって、上記各方立の前後面に、その上
    端近傍に位置して第1の長孔をそれぞれ穿設し、かつ第
    2の長孔を、上記取付け材の前後壁に穿設すると共に、
    上記取付け材を方立間に横架した際に、第1の長孔と第
    2の長孔を水平および垂直方向で直交状に交差させ、そ
    の交点位置に貫挿した締付けボルトの締着で、各方立と
    取付け材とを上階の構造体に対して相対変位可能に構成
    したことを特徴とする高層建築物における自立方立の組
    付け構造。
JP1987105906U 1987-07-10 1987-07-10 高層建築物における自立方位の組付け構造 Expired - Lifetime JPH072942Y2 (ja)

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JPS6411208U JPS6411208U (ja) 1989-01-20
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017027677A (ja) * 2015-07-16 2017-02-02 古河電池株式会社 蓄電池用接続体

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5519305A (en) * 1978-07-24 1980-02-12 Nippon Light Metal Co Mechanism for absorbing interlayer displacement of curtain wall

Patent Citations (1)

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JPS6411208U (ja) 1989-01-20

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