JPS5846593B2 - 極細繊維類の染色方法 - Google Patents

極細繊維類の染色方法

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JPS5846593B2
JPS5846593B2 JP55150833A JP15083380A JPS5846593B2 JP S5846593 B2 JPS5846593 B2 JP S5846593B2 JP 55150833 A JP55150833 A JP 55150833A JP 15083380 A JP15083380 A JP 15083380A JP S5846593 B2 JPS5846593 B2 JP S5846593B2
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JP
Japan
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dyeing
dye
denier
fibers
owf
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JP55150833A
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JPS5777380A (en
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秀夫 永田
明人 三吉
暉夫 中村
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ポリエステル系極細繊維類の色濃度を向上す
る染色方法に関するものである。
近年、ポリエステル繊維の高付加価値商品として爆発的
な人気を博しているスエード調人工皮革は、単糸繊度0
.01〜0.1デニールのウルトラファインデニール糸
を使用しており、柔軟でしなやかなタッチを持っている
そして、天然皮革を凌ぐ染色堅牢度、強力を有すること
から今後ともさらに需要が増加すると予想される。
しかしながら、繊維が細くなればなるほど、見かけの色
濃度が低くなる傾向であり、濃色の必要な特殊な分野に
は展開が困難である。
一般に単糸繊度の異なる2種の繊維を同濃度にみせるた
めには、染料使用量をかえる必要があり、その関係式(
1)%式% cA: dA デニール時の染料使用量 cB:dB デニール時の染料使用量 従って、例えば2デニールの繊維と同濃度を得るには、
0,1デニールでは約4.5倍の染料を使用すれば良い
ごとになるが、実際には、ある一定濃度以上では染料使
用量をいくら増加しても、色濃度は向上しない。
そして、その時の色濃度は、単糸繊度が小さい程低くな
る。
本発明者らが、細繊度のカチオン可染ポリエステル繊維
を染色したところ、5%owf 以上のカチオン染料単
独、または10%owf 以上の分散染料単独では、い
くら染料を増加しても色濃度がほとんど上がらないこと
がわかった。
とくにO13デニール以下の極細繊維では、一般衣料用
として使用される0、7デニ一ル以上の繊維に比較し非
常に色濃度が低いため、黒、紺などの濃色が得られず実
用上問題となる。
本発明者らは、以上の問題を解決すべく鋭意検討した結
果、意外にも高濃度の異種染料の組合せによる染色を行
なえば、到達濃度を大幅に向上できることを見出し本発
明に到達した。
すなわち、本発明の骨子は次の通りである。
単糸繊度が0.3デニール以下のカチオン可染ポリエス
テルからなる繊維類を5%owf 以上のカチオン染料
と10%owf 以上の分散染料を併用して染色するこ
とを特徴とする極細繊維類の染色方法。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明に使用される繊維は、カチオン可染ポリエステル
であり、例えばポリエチレンテレフタレ−トあるいはポ
リブチレンテレフタレートポリマーにイソフタル酸ナト
リウムスルフォネートなどを共重合したもの、あるいは
混合したものなどがある。
そして単糸繊度は0.3デニール以下で効果が大きい。
単糸繊度が0.3デニール以下で、細くなればなるほど
本発明の効果が発揮される。
0.3デニールを超える繊維については、本発明を採用
しなくても、かなりの色濃度が得られる。
0.3デニール以下の極細繊維は、高分子相互配列体、
ポリマーブレンドなどの紡糸により一部の成分を溶出す
ることや剥離型複合繊維によって得られる。
またカチオン可染ポリエステル単独だけでなく他のポリ
マーとの多成分系繊維も含まれ、例えばカチオン可染ポ
リエステルがさや成分で通常のポリエステルが芯成分の
芯さや繊維でも良い。
染色するのは糸状でも可能であるが、通常は編織物、不
織布、パイル織物、人工皮革、皮革様編織物などの状態
で染色する、いわゆる反染で行なわれる。
この場合は上記繊維の他に、他成分繊維、0.3デニー
ルを超える繊維、ポリウレタンなどの樹脂を含むことが
できる。
本発明で最も好ましい繊維類としては0.3デニール以
下のカチオン可染ポリエステル繊維とポリウレタンから
なるスェード調人工皮革が挙げられる。
カチオン染料は、発色部に正電荷をもつ色素カチオンと
無色のアニオンとからなる塩で水溶性である。
本発明では、市販されている種々のカチオン染料が使用
可能であり、染料濃度5%owf 以上より好ましくは
10%owf 以上必要である。
5%owf未満では効果が小さい。
分散染料は、水に難溶な染料を水に分散させるため分散
剤を含んだ染料であり、これも市販されている種々の染
料を使用できる。
カチオン染料に併用して使用する分散染料の染料濃度は
10%owf以上より好ましくは15%owf以上であ
る。
10%owf未満では効果が小さい。本発明においては
、上記カチオン染料と分散染料を併用して染色してはじ
めて効果が発揮されるわけであるが、本発明でいう染料
濃度(%owf )とはいずれも分散剤などを含んだ市
販品を基準にしており染料純分の濃度ではない。
本発明で採用できる染色法としては、一浴染色法、一浴
二段染色法、二浴染色法があるが、一般的には一浴染色
法で良い。
ただし一浴染色法は染色時間を短縮できるが、分散染料
とカチオン染料どうしの沈澱生成や、各染料による汚染
の問題があり、染料の選択、防染剤、沈澱防止剤の使用
が必要である。
また適宜均染剤、PH調節剤なども加えることができる
染色温度および染色時間は、特に限定されないが、通常
は120〜130℃で30〜90分である。
染色後は、染色堅牢度を向上するため、還元洗浄とタモ
ール系の界面活性剤による洗浄をする方が良い。
本発明により、色濃度が大幅に向上でき、極細繊維にお
ける極濃色が可能となり商品価値の高いものが得られる
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、何
らこれらに限定されるものではない。
実施例 1 島成分がインフタル酸ナトリウムスルフオネー)2.4
wt%を共重合体として含むポリエチレンテレフタレー
トから成り、島成分比率70%、島数36本で、海成分
が2−エチルへキシルアクリレ−122wt%を共重合
したポリスチレンから成り、海成分比率40%の多成分
系繊維であって、3、Oデニールのケン縮を有する51
mmのステープルを十分に開綿し次いでカードに通し、
クロスラッパーにかげ、さらに3500本/crAの高
密度ニードルパンチングを行ない約530 ?/m”の
目付のフェルトを得た。
これを12%のポリビニールアルコールの熱浴中に導き
入れて、収縮とのり付けを同時に行ない、しかる後熱風
中で乾燥した。
さらにこのシートをトリクウールエチレン洗浄装置に通
し、海成分を除去後乾燥した。
このものに12%のポリウレタンジメチルホルムアミド
液(カーボン8%添加)を含浸し、ジメチルホルムアミ
ド−水系凝固液中で凝固させ、さらに温水で十分に洗浄
し、先に付与したポリビニールアルコールとジメチルホ
ルムアミドを除去し、乾燥後2枚にスライスした。
さらに、元の表面を主体にベルトサンダーでパフした。
その結果、単糸繊度0.07デニールのカチオン可染ポ
リエステル繊維とポリウレタンの比率が65:35のス
ェード調人工皮革の非染色生機を得た。
次にこれをサーキュラ−染色機に投入し以下の条件で染
色した。
染浴 東海製油■製沈殿防止剤 浴比 1:30 染色温度・時間 120℃・60分 昇降温速度 1℃/分 染色後、還元洗浄とタモール系活性剤による洗浄を行な
った後、サーキュラ−染色機より取り出し仕上乾燥工程
を通した。
かくして得られたスェード調人工皮革は、非常に色濃度
の高い漆黒で明度(L値)は表1の通り13.4であっ
た。
比較例 A〜D 実施例1において染浴を以下の通り変更した以外はすべ
て同様の条件で染色した。
染浴■ 表1より比較例A−Dは、実施例1に比較し色濃度が低
い。
明度(L値)は、デジタル測色色差計算機AUD−8C
H−2型(スガ試験器株式会社製)にて測定した。
この値が低い程濃色である。実施例 2 表緯糸としてイソフタル酸ナトリウムスルフォネー)2
.4wt%を共重合体として含むポリエチレンテレフタ
レートを島成分とし、ポリスチレンを海成分とする、島
本数36、島海成分比−90:10、複合繊度3.0デ
ニールの海島構造複合フィラメント繊維213D−72
Fを用い、裏緯糸および経糸として50D−24Fのポ
リエチレンテレフタレートのプレリア加工糸を用いて、
表面が5枚朱子組織、裏面が2/3ツイル織物の緯二重
織物を得た。
これをリラックス、セット後、トリクロールエチレンで
5回十分洗って海成分を除去し、起毛油剤付与、乾燥後
に起毛し、サーキュラ−染色機に投入し以下の条件で染
色した。
染浴 浴比 1:30 染色温度・時間 120℃・60分 昇降温速度 1℃/分 染色後、還元洗浄とタモール系活性剤による洗浄を行な
った後、サーキュラ−染色機より取り出し仕上乾燥工程
を通した。
かくして得られたスェード調起毛織物は、表面の立毛の
単糸繊度が0.1デニールであるが非常に色濃度の高い
青色で明度は表2の通り18.3であった。
比較例 E −G 実施例2において染浴を以下の通り変更した以外はすべ
て同様の条件で染色した。
染浴■

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 単糸繊度が0.3デニール以下のカチオン可染ポリ
    エステルからなる繊維類を5%owf 以上のカチオン
    染料と10%owf 以上の分散染料を併用して染色す
    ることを特徴とする極細繊維類の染色方法。
JP55150833A 1980-10-29 1980-10-29 極細繊維類の染色方法 Expired JPS5846593B2 (ja)

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JP55150833A JPS5846593B2 (ja) 1980-10-29 1980-10-29 極細繊維類の染色方法

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Publication Number Publication Date
JPS5777380A JPS5777380A (en) 1982-05-14
JPS5846593B2 true JPS5846593B2 (ja) 1983-10-17

Family

ID=15505372

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JP55150833A Expired JPS5846593B2 (ja) 1980-10-29 1980-10-29 極細繊維類の染色方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08209554A (ja) * 1995-02-06 1996-08-13 Toray Ind Inc 反内色むらの改善された人工皮革
CN104047185A (zh) * 2014-06-25 2014-09-17 江苏东源纺织科技实业有限公司 保健型混纺高弹针织面料的生产工艺

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