JPH02182952A - 擬革基布用経編地およびその製造方法 - Google Patents
擬革基布用経編地およびその製造方法Info
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- JPH02182952A JPH02182952A JP251389A JP251389A JPH02182952A JP H02182952 A JPH02182952 A JP H02182952A JP 251389 A JP251389 A JP 251389A JP 251389 A JP251389 A JP 251389A JP H02182952 A JPH02182952 A JP H02182952A
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- Knitting Of Fabric (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
本発明は、擬革の製造に用いる基布(以下、擬革基布と
いう)とその製造方法に関するものである。
いう)とその製造方法に関するものである。
従来より、織物・編物・不織布等の基布にポリ塩化ビニ
ル樹脂・ポリアクリル系樹脂・ポリウレタン系樹脂等を
含浸又はコーティングするか、これらの合成樹脂より作
られたフィルムをラミネートすることにより擬革を作る
ことはよく知られている。このようにして羊や牛等の天
然皮革に類似の外観・風合を備えたものが広く生産され
、衣料・鞄・靴・手袋等に使用されている。 1疑革の製造に用いられる基布は、綿等の天然繊維やレ
ーヨン等の再生繊維あるいはまたナイロン・ポリエステ
ル等の合成繊維から織物・編物・不織布等にしたもので
ある。また、風合改良や合成樹脂との接着性向上のため
2表面を起毛した基布も多く使用されている。 擬革用の基布は、基本的に次のような性能が要求されて
いる。 (1)基布は擬革の保持体となるべきものであり。 定水準の強力が必要である。 (2)基布は一般に擬革の裏面に使用されるが、ファッ
ションへの適合・高級化のため、裏面の風合も重要視さ
れてきている。 (3)基布と合成樹脂との接着性も重要であり、基布が
節単に剥がれるようなものは擬革としての価値がない。 (4)擬革のうち、特に靴や鞄に使用される場合は寸法
安定性も重要であり、使用中に変形や型くずれが起きる
ような製品は価値が低い。擬革に使用される樹脂は、凝
固形成された後もある程度伸びを有しており、保持体で
ある基布の性質により寸法安定性が決定する。 (5)最近はファツジコンに適合させる基布も各種の色
相が要求され、染色堅牢度も良好なものが求められてい
る。基布自体の染色堅牢度が良好でも。 基布の素材によっては、樹脂との貼り合わせによる染色
堅牢度の低下や樹脂への染料移行による問題が発生する
場合がある。
ル樹脂・ポリアクリル系樹脂・ポリウレタン系樹脂等を
含浸又はコーティングするか、これらの合成樹脂より作
られたフィルムをラミネートすることにより擬革を作る
ことはよく知られている。このようにして羊や牛等の天
然皮革に類似の外観・風合を備えたものが広く生産され
、衣料・鞄・靴・手袋等に使用されている。 1疑革の製造に用いられる基布は、綿等の天然繊維やレ
ーヨン等の再生繊維あるいはまたナイロン・ポリエステ
ル等の合成繊維から織物・編物・不織布等にしたもので
ある。また、風合改良や合成樹脂との接着性向上のため
2表面を起毛した基布も多く使用されている。 擬革用の基布は、基本的に次のような性能が要求されて
いる。 (1)基布は擬革の保持体となるべきものであり。 定水準の強力が必要である。 (2)基布は一般に擬革の裏面に使用されるが、ファッ
ションへの適合・高級化のため、裏面の風合も重要視さ
れてきている。 (3)基布と合成樹脂との接着性も重要であり、基布が
節単に剥がれるようなものは擬革としての価値がない。 (4)擬革のうち、特に靴や鞄に使用される場合は寸法
安定性も重要であり、使用中に変形や型くずれが起きる
ような製品は価値が低い。擬革に使用される樹脂は、凝
固形成された後もある程度伸びを有しており、保持体で
ある基布の性質により寸法安定性が決定する。 (5)最近はファツジコンに適合させる基布も各種の色
相が要求され、染色堅牢度も良好なものが求められてい
る。基布自体の染色堅牢度が良好でも。 基布の素材によっては、樹脂との貼り合わせによる染色
堅牢度の低下や樹脂への染料移行による問題が発生する
場合がある。
擬革基布には上記のような性能が要求されるが。
これらの性能をすべて満足せしめる基布は未だ見出され
ていない。 擬革基布の素材としては、前述のとおり綿・レーヨン・
ポリアミド系合成繊維・ポリエステル系合成繊維等が使
用されている。しかし、綿あるいはレーヨン繊維で作ら
れた布帛は強力が弱く、擬革基布用としては用途が限定
される。また、ポリアミド系合成繊維およびポリエステ
ル系合成繊維より作られた布帛は3強力は十分あるが、
ポリアミド系合成繊維布帛は伸びによる型くずれが発生
しやすく1寸法安定性が不良であり、ポリエステル系合
成繊維布帛は1寸法安定性については問題ないが、風合
がやや粗硬であり、さらに染色堅牢度においても問題が
ある。すなわち、ポリエステル系合成繊維は2分散染料
で染色するが、擬革成形時の熱や溶剤により分散染料が
繊維表面に移動し、樹脂への色移りや染色堅牢度の低下
がみられる。 一方、布帛の形態としては、前述のとおり織物・編物・
不織布等があり、これらのものが擬革基布に使用されて
いる。しかしながら、不織布は強力が弱い欠点を有して
いる。織物については1強力は問題ないが風合が硬(、
また1表面が平滑であり、樹脂との接着性が不良である
。編物には丸編物と経編物があるが、丸編物の場合2強
力が不十分であり、また、伸びが非常に大きい欠点を有
している。 本発明者らは、このような問題点を解決するために鋭意
検討の結果9本発明に到達したものである。
ていない。 擬革基布の素材としては、前述のとおり綿・レーヨン・
ポリアミド系合成繊維・ポリエステル系合成繊維等が使
用されている。しかし、綿あるいはレーヨン繊維で作ら
れた布帛は強力が弱く、擬革基布用としては用途が限定
される。また、ポリアミド系合成繊維およびポリエステ
ル系合成繊維より作られた布帛は3強力は十分あるが、
ポリアミド系合成繊維布帛は伸びによる型くずれが発生
しやすく1寸法安定性が不良であり、ポリエステル系合
成繊維布帛は1寸法安定性については問題ないが、風合
がやや粗硬であり、さらに染色堅牢度においても問題が
ある。すなわち、ポリエステル系合成繊維は2分散染料
で染色するが、擬革成形時の熱や溶剤により分散染料が
繊維表面に移動し、樹脂への色移りや染色堅牢度の低下
がみられる。 一方、布帛の形態としては、前述のとおり織物・編物・
不織布等があり、これらのものが擬革基布に使用されて
いる。しかしながら、不織布は強力が弱い欠点を有して
いる。織物については1強力は問題ないが風合が硬(、
また1表面が平滑であり、樹脂との接着性が不良である
。編物には丸編物と経編物があるが、丸編物の場合2強
力が不十分であり、また、伸びが非常に大きい欠点を有
している。 本発明者らは、このような問題点を解決するために鋭意
検討の結果9本発明に到達したものである。
【課題を解決するための手段および作用]本発明は「2
層以上より形成された経編地において、少なくとも第1
層は、単繊維繊度が1.5デニール以下で、糸条の繊度
が30〜300デニールのポリアミド系合成繊維糸条よ
りなり、他の層はスルホイソフタル酸塩を2モル%以上
含有せしめたポリエステル系合成繊維糸条よりなり、か
つ編地の表面および裏面の両面又はいずれかの片面にル
ープ毛羽かカット毛羽の単独又はそれらの混在した毛羽
を有していることを特徴とする擬革基布用経編地。」お
よび「2枚以上の筬を備えた経編機の少なくとも第1筬
に、単繊維繊度が1.5デニール以下で、糸条の繊度が
30〜300デニールのポリアミド系合成繊維を給糸し
、他の筬にスルホイソフタル酸塩を2モル%以上含有せ
しめたポリエステル系合成繊維糸条を給糸することによ
り得られた経編地の表面および裏面の両面又はいずれが
片面を起毛により毛羽だたせることを特徴とする擬革基
布用経編地の製造方法。」を要旨とするものである。 以下2本発明の詳細な説明する。 本発明は、2層以上から形成された経編地である。経編
地は、擬革基布としての強力が十分に得られ1寸法安定
性も良好である。経編地には、2枚筬や3枚筬によって
作られるものおよびハーフトリコット、サテントリコッ
ト等のMi織のものがあるが5本発明にはいかなる種類
のものも使用可能である。 本発明の擬革基布用経編地は少なくともその第1層が単
繊維繊度が1.5デニール以下で、糸条の繊度が30〜
300デニールのポリアミド系合成繊維糸条より形成さ
れていることが必要である。単繊維繊度が1.5デニー
ル以下のポリアミド系合成繊維糸条を用いることにより
2天然皮革に類似の良好な風合が得られる。また、ポリ
アミド系合成繊維糸条は、糸条の繊度が30〜300デ
ニールの範囲にあることが望ましく、30デニ一ル未満
では強力が弱くなり、また、300デニ一ル以上では形
成された経編地が非常に厚くなり、擬革基布用として不
適になる。 経1扁物の他の層は、スルホイソフタル酸塩を2モル%
以上含有せしめたポリエステル系合成繊維糸条よりなる
ことが必要である。ポリエステル系合成繊維は優れた強
度および寸法安定性を有しているが2染色性に問題があ
る。本発明では、ポリエステル系合成繊維の優れた特性
を有し、かつ染色性が良好なスルホイソフタル酸塩を含
有する改質ポリエステル系合成繊維を使用する。スルホ
イソフタル酸塩を含むポリエステル系合成繊維は。 カチオン染料で染色することが可能である。カチオン染
料は、スルホイソフタル酸塩とイオン結合することによ
り染色されるが、この染着機構がイオン結合によるため
、擬革製造時において分11に染料染色の場合に発生す
る染色堅牢度の低下がなく。 良好な染色堅牢度が得られる。スルホイソフタル酸塩は
金属塩の形のものが適切であり、スルホイソフタル酸ナ
トリウム等がある。スルホイソフタル酸塩は2モル%以
上必要であり、2モル%以下では発色性が不十分で、良
好な色相が得られない。 本発明の経編地は、その表面が裏面又は両面にループ毛
羽かカット毛羽、あるいはループ毛羽とカット毛羽の混
在した毛羽を有している。経編地の表面の毛羽は、1.
5デニール以下のポリアミド系合成繊維より形成されて
おり、非常に良好な表面タッチを得ることができ、また
、裏面の毛羽は。 風合を柔らか<シ、さらに擬革樹脂との接着性を良好に
する。毛羽の種類にはループ毛羽およびカット毛羽があ
るが、擬革の外観・風合等により。 ループ毛羽かカット毛羽の単独又は両者の混在したもの
を作成すればよい。 次に1本発明の経編地の製造方法について代表例を説明
する。 まず、2枚以上の筬を備えた経編機の第1筬に。 単繊維繊度が1.5デニール以下で、糸条の繊度が30
〜300デニールのポリアミド系合成繊維糸条を給糸す
る。この糸により経編地の第1層が形成され、しなやか
な風合が得られる。経編機の別の筬には、スルホイソフ
タル酸塩を2モル%以上含むポリエステル系合成繊維糸
条を給糸し、第1N以外の層を形成する。 このようにして得られた経編地を所定の色相に染色する
が、ポリアミド系合成繊維を染色するには酸性染料を使
用し、スルホイソフタル酸塩を含むポリエステル系合成
繊維を染色する場合はカチオン染料を使用する。分散染
料でも染色可能であるが、擬革製造時に染色堅牢度が低
下し、好ましくない。酸性染料およびカチオン染料を選
択することにより1本発明の経編地は同色又は異色調に
染色することができる。 経編地を染色する前又は染色した後、経編地の表面およ
び裏面の両面又はいずれか片面を起毛する。起毛方法は
、従来より知られている針布起毛やエメリー起毛で行え
ばよい。起毛加工条件により、カット毛羽およびループ
毛羽のいずれが又は両方を混在せしめた毛羽表面を得る
ことができ。 擬革の用途により必要とされる毛羽状態を選択すればよ
い。 本発明の経編地に必要な毛羽を得るには、上記の起毛の
他に糸条の段階で公知のエアジェツト加工等によりルー
プを形成せしめる方法や糸条を擦過してカット毛羽を形
成せしめて毛羽を有する糸条を作った後、製線する方法
も考えられる。しがしこれらの方法では毛羽の長さや密
度がやや不十分となり、擬革基布としての用途が限定さ
れる。 また製編の段階で組織によりループを作る方法もあるが
、現在の公知の技術では大きなループを作ることが不可
能であり9本発明の経編地の毛羽を得るには前述の起毛
の方法が最も適している。 染色又は起毛後、必要により熱セット等を行い寸法を安
定させる。 【実施例J 3枚筬の経編機を使用して、第1表のごとき構成の経編
物を場成し1次いで、第1表記載の各染料にて紺色に染
色し、さらに乾燥後、針布起毛機にて表面を2回起毛し
、最後に熱セットを行った。 第工表において、試料階Aが本発明の実施例である。試
料1tB −C・D−Eはいずれも比較例である。また
、第1表の筬の欄でFは第1筬である表面層2Mは第2
筬で内層、Bは第3筬で裏面層を示している。さらに第
1表の種類の欄でCDPはスルホイソフタル酸ナトリウ
ムを3モル%含むカチオン染料可染ポリエステルを示す
。 第 表 得られた各編物の物性および風合(官能テスト)を第2
表に示す。なお、第2表における各性能は下記の方法で
測定した。 (1)破裂強力 J I S −1018,1096に準じ、ミューシン
形破裂試験器で測定した。 (2)収縮率 工業用アイロンで170℃、20秒間の処理を行い、処
理後の収縮を測定した。 (3)耐溶剤性(染色堅牢度) 試料をジメチルホルムアミド液に5分間浸漬し2色落ち
の程度を肉眼判定した。 〇−色落ちなし ×・・・−色落ちあり(4)風合 官能検査による。 ○−・・風合良好 へ・・・・風合やや粗硬×−・風
合粗硬 第 2 表 第2表から明らかなように1本発明品は強力・収縮率・
耐溶剤性(染色堅牢度)・風合の点で非常に優れている
。しかし、試料NaBは単糸繊度が1.5以上のものを
第1層に用いているため風合がやや粗硬であり、試料隘
Cはカチオン染料可染ポリエステルを含まないため染色
性に劣り、試料東りはポリエステルを用いていないため
寸法安定性に劣り、試料mEはポリエステルを第1層に
用いているため染色性に劣るという結果であった。 【発明の効果】 本発明は、単繊維繊度が1.5デニール以下のポリアミ
ド系合成繊維糸条を表面層に用いることより、しなやか
な風合と良好な表面タッチを有し。 また、内層および裏面層にスルホイソフタル酸塩を含む
ポリエステル系合成繊維糸条を使用することにより、染
色堅牢度が良好で1寸法安定性並びに強力が優れている
擬革基布用の経謳地を提供するものである。
層以上より形成された経編地において、少なくとも第1
層は、単繊維繊度が1.5デニール以下で、糸条の繊度
が30〜300デニールのポリアミド系合成繊維糸条よ
りなり、他の層はスルホイソフタル酸塩を2モル%以上
含有せしめたポリエステル系合成繊維糸条よりなり、か
つ編地の表面および裏面の両面又はいずれかの片面にル
ープ毛羽かカット毛羽の単独又はそれらの混在した毛羽
を有していることを特徴とする擬革基布用経編地。」お
よび「2枚以上の筬を備えた経編機の少なくとも第1筬
に、単繊維繊度が1.5デニール以下で、糸条の繊度が
30〜300デニールのポリアミド系合成繊維を給糸し
、他の筬にスルホイソフタル酸塩を2モル%以上含有せ
しめたポリエステル系合成繊維糸条を給糸することによ
り得られた経編地の表面および裏面の両面又はいずれが
片面を起毛により毛羽だたせることを特徴とする擬革基
布用経編地の製造方法。」を要旨とするものである。 以下2本発明の詳細な説明する。 本発明は、2層以上から形成された経編地である。経編
地は、擬革基布としての強力が十分に得られ1寸法安定
性も良好である。経編地には、2枚筬や3枚筬によって
作られるものおよびハーフトリコット、サテントリコッ
ト等のMi織のものがあるが5本発明にはいかなる種類
のものも使用可能である。 本発明の擬革基布用経編地は少なくともその第1層が単
繊維繊度が1.5デニール以下で、糸条の繊度が30〜
300デニールのポリアミド系合成繊維糸条より形成さ
れていることが必要である。単繊維繊度が1.5デニー
ル以下のポリアミド系合成繊維糸条を用いることにより
2天然皮革に類似の良好な風合が得られる。また、ポリ
アミド系合成繊維糸条は、糸条の繊度が30〜300デ
ニールの範囲にあることが望ましく、30デニ一ル未満
では強力が弱くなり、また、300デニ一ル以上では形
成された経編地が非常に厚くなり、擬革基布用として不
適になる。 経1扁物の他の層は、スルホイソフタル酸塩を2モル%
以上含有せしめたポリエステル系合成繊維糸条よりなる
ことが必要である。ポリエステル系合成繊維は優れた強
度および寸法安定性を有しているが2染色性に問題があ
る。本発明では、ポリエステル系合成繊維の優れた特性
を有し、かつ染色性が良好なスルホイソフタル酸塩を含
有する改質ポリエステル系合成繊維を使用する。スルホ
イソフタル酸塩を含むポリエステル系合成繊維は。 カチオン染料で染色することが可能である。カチオン染
料は、スルホイソフタル酸塩とイオン結合することによ
り染色されるが、この染着機構がイオン結合によるため
、擬革製造時において分11に染料染色の場合に発生す
る染色堅牢度の低下がなく。 良好な染色堅牢度が得られる。スルホイソフタル酸塩は
金属塩の形のものが適切であり、スルホイソフタル酸ナ
トリウム等がある。スルホイソフタル酸塩は2モル%以
上必要であり、2モル%以下では発色性が不十分で、良
好な色相が得られない。 本発明の経編地は、その表面が裏面又は両面にループ毛
羽かカット毛羽、あるいはループ毛羽とカット毛羽の混
在した毛羽を有している。経編地の表面の毛羽は、1.
5デニール以下のポリアミド系合成繊維より形成されて
おり、非常に良好な表面タッチを得ることができ、また
、裏面の毛羽は。 風合を柔らか<シ、さらに擬革樹脂との接着性を良好に
する。毛羽の種類にはループ毛羽およびカット毛羽があ
るが、擬革の外観・風合等により。 ループ毛羽かカット毛羽の単独又は両者の混在したもの
を作成すればよい。 次に1本発明の経編地の製造方法について代表例を説明
する。 まず、2枚以上の筬を備えた経編機の第1筬に。 単繊維繊度が1.5デニール以下で、糸条の繊度が30
〜300デニールのポリアミド系合成繊維糸条を給糸す
る。この糸により経編地の第1層が形成され、しなやか
な風合が得られる。経編機の別の筬には、スルホイソフ
タル酸塩を2モル%以上含むポリエステル系合成繊維糸
条を給糸し、第1N以外の層を形成する。 このようにして得られた経編地を所定の色相に染色する
が、ポリアミド系合成繊維を染色するには酸性染料を使
用し、スルホイソフタル酸塩を含むポリエステル系合成
繊維を染色する場合はカチオン染料を使用する。分散染
料でも染色可能であるが、擬革製造時に染色堅牢度が低
下し、好ましくない。酸性染料およびカチオン染料を選
択することにより1本発明の経編地は同色又は異色調に
染色することができる。 経編地を染色する前又は染色した後、経編地の表面およ
び裏面の両面又はいずれか片面を起毛する。起毛方法は
、従来より知られている針布起毛やエメリー起毛で行え
ばよい。起毛加工条件により、カット毛羽およびループ
毛羽のいずれが又は両方を混在せしめた毛羽表面を得る
ことができ。 擬革の用途により必要とされる毛羽状態を選択すればよ
い。 本発明の経編地に必要な毛羽を得るには、上記の起毛の
他に糸条の段階で公知のエアジェツト加工等によりルー
プを形成せしめる方法や糸条を擦過してカット毛羽を形
成せしめて毛羽を有する糸条を作った後、製線する方法
も考えられる。しがしこれらの方法では毛羽の長さや密
度がやや不十分となり、擬革基布としての用途が限定さ
れる。 また製編の段階で組織によりループを作る方法もあるが
、現在の公知の技術では大きなループを作ることが不可
能であり9本発明の経編地の毛羽を得るには前述の起毛
の方法が最も適している。 染色又は起毛後、必要により熱セット等を行い寸法を安
定させる。 【実施例J 3枚筬の経編機を使用して、第1表のごとき構成の経編
物を場成し1次いで、第1表記載の各染料にて紺色に染
色し、さらに乾燥後、針布起毛機にて表面を2回起毛し
、最後に熱セットを行った。 第工表において、試料階Aが本発明の実施例である。試
料1tB −C・D−Eはいずれも比較例である。また
、第1表の筬の欄でFは第1筬である表面層2Mは第2
筬で内層、Bは第3筬で裏面層を示している。さらに第
1表の種類の欄でCDPはスルホイソフタル酸ナトリウ
ムを3モル%含むカチオン染料可染ポリエステルを示す
。 第 表 得られた各編物の物性および風合(官能テスト)を第2
表に示す。なお、第2表における各性能は下記の方法で
測定した。 (1)破裂強力 J I S −1018,1096に準じ、ミューシン
形破裂試験器で測定した。 (2)収縮率 工業用アイロンで170℃、20秒間の処理を行い、処
理後の収縮を測定した。 (3)耐溶剤性(染色堅牢度) 試料をジメチルホルムアミド液に5分間浸漬し2色落ち
の程度を肉眼判定した。 〇−色落ちなし ×・・・−色落ちあり(4)風合 官能検査による。 ○−・・風合良好 へ・・・・風合やや粗硬×−・風
合粗硬 第 2 表 第2表から明らかなように1本発明品は強力・収縮率・
耐溶剤性(染色堅牢度)・風合の点で非常に優れている
。しかし、試料NaBは単糸繊度が1.5以上のものを
第1層に用いているため風合がやや粗硬であり、試料隘
Cはカチオン染料可染ポリエステルを含まないため染色
性に劣り、試料東りはポリエステルを用いていないため
寸法安定性に劣り、試料mEはポリエステルを第1層に
用いているため染色性に劣るという結果であった。 【発明の効果】 本発明は、単繊維繊度が1.5デニール以下のポリアミ
ド系合成繊維糸条を表面層に用いることより、しなやか
な風合と良好な表面タッチを有し。 また、内層および裏面層にスルホイソフタル酸塩を含む
ポリエステル系合成繊維糸条を使用することにより、染
色堅牢度が良好で1寸法安定性並びに強力が優れている
擬革基布用の経謳地を提供するものである。
Claims (2)
- (1)2層以上より形成された経編地において、少なく
とも第1層は、単繊維繊度が1.5デニール以下で、糸
条の繊度が30〜300デニールのポリアミド系合成繊
維糸条よりなり、他の層はスルホイソフタル酸塩を2モ
ル%以上含有せしめたポリエステル系合成繊維糸条より
なり、かつ編地の表面および裏面の両面又はいずれかの
片面にループ毛羽かカット毛羽の単独又はそれらの混在
した毛羽を有していることを特徴とする擬革基布用経編
地。 - (2)2枚以上の筬を備えた経編機の少なくとも第1筬
に、単繊維繊度が1.5デニール以下で、糸条の繊度が
30〜300デニールのポリアミド系合成繊維を給糸し
、他の筬にスルホイソフタル酸塩を2モル%以上含有せ
しめたポリエステル系合成繊維糸条を給糸することによ
り得られた経編地の表面および裏面の両面又はいずれか
片面を起毛により毛羽だたせることを特徴とする擬革基
布用経編地の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP251389A JPH02182952A (ja) | 1989-01-09 | 1989-01-09 | 擬革基布用経編地およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP251389A JPH02182952A (ja) | 1989-01-09 | 1989-01-09 | 擬革基布用経編地およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02182952A true JPH02182952A (ja) | 1990-07-17 |
Family
ID=11531451
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP251389A Pending JPH02182952A (ja) | 1989-01-09 | 1989-01-09 | 擬革基布用経編地およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02182952A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5916273A (en) * | 1997-06-09 | 1999-06-29 | Milliken & Company | Warp knitted plush fabric |
-
1989
- 1989-01-09 JP JP251389A patent/JPH02182952A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5916273A (en) * | 1997-06-09 | 1999-06-29 | Milliken & Company | Warp knitted plush fabric |
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