JP2720183B2 - 意匠性ある保形性素材 - Google Patents
意匠性ある保形性素材Info
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- JP2720183B2 JP2720183B2 JP63334607A JP33460788A JP2720183B2 JP 2720183 B2 JP2720183 B2 JP 2720183B2 JP 63334607 A JP63334607 A JP 63334607A JP 33460788 A JP33460788 A JP 33460788A JP 2720183 B2 JP2720183 B2 JP 2720183B2
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Description
できる意匠性ある保形性素材に関する。
性と同時に、組織の安定性及び適度の硬さ(形状安定性
及び取り扱い易さ)が要求される。そこで、一般には密
度ある編織布に樹脂加工若しくは熱硬化性樹脂を含浸又
はコーティングすることによって、この要求を満たして
いたが、樹脂加工若しくは熱硬化性樹脂を含浸又はコー
ティングすると、ファブリック性に欠けた平面的な外観
になり、ファッション性ある製品を得難く、また、耐洗
濯性など機能面でも問題があった。
点熱溶融性合成繊維糸条を合撚又は引揃えたものを用い
て、布帛を形成し、この布帛を低融点熱溶融性合成繊維
の溶融する温度で処理して、繊維の交絡店を融着せしめ
る方法が開示されるが、このような方法では、布帛表面
に低融点熱溶融性合成繊維糸条の溶融物が球状に付着
し、外観及び風合が悪く、実用性ある製品は得難いもの
であった。
素材を提供することを課題とするものであり、更に詳し
く述べれば、非常に目の粗いレース状の布帛などであっ
ても、その外観を損なうことなく、適度の硬さ及び保形
性を有するため、内装用素材あるいは包装用素材などと
して、そのまま安定して適用できる意匠性ある保形性素
材を提供することを目的とする。
糸を組み合わせて使用することによって、上記目的を達
成した。
鞘とし、通常のポリエステル繊維素材を芯とする芯鞘構
造の複合繊維からなるフィラメント糸を用いて地組織を
構成し、これに意匠糸を混用してなる編織物であって、
熱処理によって、前記複合繊維間及び複合繊維と意匠糸
の交差点を融着せしめて、意匠糸を含む編織物の外観を
そのまま保った状態で硬仕上げ加工されているものであ
る。
〜210℃(好ましくは140〜200℃)の低融点ポリエステ
ルを鞘とし、通常のポリエステル繊維素材を芯とする芯
鞘構造の複合繊維であり、前記低融点ポリエステルの代
表的な例としては、イソフタル酸共重合ポリエステル
(イソフタル酸共重合比率15〜35モル%)を挙げること
ができる。しかし、これに限られることなく、芯と鞘の
融点差が約30℃以上あるものであれば、どのような素材
からなるものであっても一般に使用でき、芯と鞘が異な
る素材からなるものであってもよい。
が、前述の如き熱融着性を有する複合繊維を使用するも
のとすることによって、意匠糸内部においても熱融着を
生じさせ、意匠糸の硬仕上げをすることもできる。特
に、立体感ある意匠糸を使用する場合には、この種の複
合繊維を含む意匠糸であるのが好ましい。また、意匠糸
に前記複合繊維が交撚又は混繊されてもよい。
フィラメント糸を、地組織に使用するため、編織物を複
合繊維の芯成分の融点と鞘成分の融点の間の温度で熱処
理することによって、芯成分はフィラメント糸として安
定に存在させ、鞘成分のみを溶融して、安定して、複合
繊維間及び複合繊維と意匠糸の交差点を融着せしめるこ
とができる。この際、鞘成分は芯のフィラメント糸に沿
って自然に融着面を構成するため、個々のフィラメント
糸の表面に硬仕上げ効果を発揮し、同時に組織を安定に
固着する効果がある。
球を生じたりすることなく、生機同様に自然な外観の製
品を得ることができるものであり、レース状の組織であ
っても、外観よく、そのままブラインドや間仕切など内
装用素材として、あるいは形状安定性ある包装用素材と
して使用できる製品となすことができる。
防炎加工や染色加工がなされるのが好ましいが、これら
の加工は、前記複合繊維の低融点成分を溶融する前に、
その融点以下の温度条件でなされるのが好ましい。
分の融点以下、鞘成分の融点以下の温度条件でなされれ
ばよいが、最初幾分低い温度で熱処理し、その後により
高い温度で熱処理するという2段階法で熱処理するのが
好ましい。この場合、最初の熱処理で、鞘成分の表面の
みを溶融させ、組織を安定化させ、まだ風合が柔らかい
状態で切断処理など、適当な加工を施し、その後高温熱
処理して、硬仕上を完結することができる。
20モル%)を鞘部分、通常のポリエステルを芯部分とす
る、芯鞘の接合比率が1:1である複合糸(但し、250d/16
fで、強度4.8g/d、伸度40%)を用いて、ラッセル編機R
S9MSWNU(ゲージ14G、回転数250cpm)で、角目のマーキ
ゼットレース地を編成した。
デニールのポリエステルブライトリング糸を意匠糸とし
て挿入した。
防炎及び染色加工し、その後160℃でプレセットし、テ
ープ状に切断し、更に200〜230℃で3分間熱処理した。
糸の輪奈が安定して分散固定された意匠効果に優れたテ
ープ地となり、目詰まりすることなく、ふくらみのある
硬仕上成型品として、そのままの状態で、ベネシャンブ
ラインドなどに品質よく使用できるものであった。
匠撚糸を使用した以外は実施例1と同様の方法を実施し
た。
なるフィラメント糸(250デニール)2本 飾り糸−ポリエステルブライト(150デニール)3本 押え糸−ポリエステル(75デニール)1本 製品は、意匠糸にも全体に硬仕上効果のある、非常に
立体感ある製品となった。
し、津田駒製のWJLで44×44本/インチの密度の平織地
を織成した。この織地の緯糸に15Sポリエステルリング
糸を意匠糸として挿入し、実施例1と同様の防炎及び染
色加工、プレセット及び熱処理した。
ら、硬仕上げ効果のある安定した製品が得られ、これは
そのままロールブラインドに使用することができた。
(250d/16f)を使用して、実施例1と同様の方法で、意
匠糸の挿入されたマーキゼットレース地を製造した。
防炎及び染色加工し、その後100℃×1分間乾燥後、樹
脂加工し、160℃×1分間熱処理した。
化し、平面的な外観を有するものであり、しかも、樹脂
によって編み目が覆われ、ファブリック性に欠けるもの
となった。
らなるフィラメント糸と意匠糸と組み合わせて編織し、
上記低融点成分のみを溶融し、複合繊維間及び複合繊維
と意匠糸を融着させた製品は、編織物の外観をそのまま
保った状態で、コシ及びハリのある保形性に優れたもの
となり、内装用素材あるいは包装用素材等として、その
まま安定して使用できるものとなる。
性(寸法、品質等安定)があり、強度の経時変化もな
い、意匠効果に優れた付加価値の高い製品が得られる。
Claims (1)
- 【請求項1】低融点ポリエステルを鞘とし、通常のポリ
エステル繊維素材を芯とする芯鞘構造の複合繊維からな
るフィラメント糸を用いて地組織を構成し、これに意匠
糸を混用してなる編織物であって、熱処理によって、前
記複合繊維間及び複合繊維と意匠糸の交差点を融着せし
めて、意匠糸を含む編織物の外観をそのまま保った状態
で硬仕上げ加工されていることを特徴とする意匠性ある
保形性素材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63334607A JP2720183B2 (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | 意匠性ある保形性素材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63334607A JP2720183B2 (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | 意匠性ある保形性素材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02182941A JPH02182941A (ja) | 1990-07-17 |
JP2720183B2 true JP2720183B2 (ja) | 1998-02-25 |
Family
ID=18279274
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63334607A Expired - Lifetime JP2720183B2 (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | 意匠性ある保形性素材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2720183B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TW252163B (en) * | 1994-05-10 | 1995-07-21 | At & T Corp | Woven plastic fiber cloth having fused stiffening areas |
JP3489199B2 (ja) * | 1994-07-22 | 2004-01-19 | 東洋紡績株式会社 | 難燃性ファブリックの製造方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5930819B2 (ja) * | 1976-04-08 | 1984-07-28 | 株式会社クラレ | 自己接着性芯地 |
JPS58500900A (ja) * | 1981-01-15 | 1983-06-02 | フオ−ゲル,ベルナ− | プラスチツク被覆した糸格子の補強材およびその製造装置 |
JPS6147847A (ja) * | 1984-08-07 | 1986-03-08 | チッソ株式会社 | 難燃性バネ受け材 |
JPS61194221A (ja) * | 1985-02-18 | 1986-08-28 | Chisso Corp | 弾性複合繊維およびこれを用いた布 |
JPS62184119A (ja) * | 1986-02-03 | 1987-08-12 | Teijin Ltd | 熱接着性長繊維 |
-
1988
- 1988-12-28 JP JP63334607A patent/JP2720183B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02182941A (ja) | 1990-07-17 |
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