JPS5838821Y2 - 横ジヨイナの雨仕舞構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は建物のカーテンウオールを構成するユニット
わく間の連設部において横方向に通して設けられ、水切
り材としての機能を有する横ジョイナのジヨイント部の
雨仕舞構造に係るものである。

ユニットわくを上下左右に連設する場合、−フロア回り
に必ずジヨイント部が生じ、このジヨイント部において
雨仕舞を完全にしておかないと、雨水がこのジヨイント
部から室内側に侵入して極めて不都合である。

従来は上記ジヨイント部にコーキング材を充填するなど
してシールを施工していたが、コーキング材の耐久性に
問題があり経年使用によってこのシールにすき間が生じ
たり亀裂を生じたりして雨仕舞の役をなさなくなること
がしばしば経験された。

ここにおいてこの考案は、雨水が風によってしぶくよう
な事態になっても、ジヨイント部がらの雨水の侵入を防
止でき、しかもジヨイントカバー上に落下した雨水を排
水穴を有する樋状部分を通って排水できるようにした雨
仕舞構造を提案するものである。

以下図面に示す実施例についてこの考案を説明する。

先ず第１図において、１は上下わくと左右縦わくとで構
成されるユニットわくであって、２は上下のユニットわ
く１，１間に横方向に通して取り付けられる横ジョイナ
である。

ユニットわく１，１間にたまった雨水を排出する水切り
材の機能を有する横ジョイナ２には上下ユニットわり１
，１の長手はは゛中間において横ジョイナ相互に間隔を
あけてジヨイント部４を形成し、この考案はこのジヨイ
ント部４における雨仕舞構造に関するものである。

次に前記ジヨイント部４を詳細にあられす第３図におい
て、上位のユニツ１〜わく１の下わく５と下位のユニッ
トわく材の上わく６との間に、前記横ジョイナ２が長手
通しで設けられており、この横ジョイナ２はその断面形
状においてやや前傾する底部壁７と、この底部壁７の前
端部側がら下方へ延長するほぼ逆Ｕ字状の溝部壁８と前
記底部壁７の上面から突設した一対の縦部壁９，１０と
を主として備え、これら縦部壁９，１０と前記底部壁７
との間で樋部分１１が形成されており、前面側の縦部壁
９の適宜個所には排水穴１２があけられている。

前記溝部壁８内には逆Ｕ字形断面のタイト材１３が収容
され、このタイト材１３によって、下側のユニットわく
１の上わく６の上面の突条１４を挾持させて雨水の侵入
を阻止し、前記縦部壁１０の頂部に形成した受座１５に
収容されるタイト材１６は、上側のユニットわく１の下
わく５の下面に形成した溝部分１７内において雨水の侵
入を阻止するものである。

上記構成からなる横ジョイナ２のジヨイント部４にジヨ
イントカバー１８をかぶせるので゛あって、例えば硬質
ゴムからなるこのジヨイントカバー１８は大体において
前記横ジョイナ２の断面形状に倣った断面形状を有し、
ジヨイント部４において、隣接する横ジョイナ２に跨が
って密着され、かつ横ジョイナ２にビス３により取り付
けられるようになっているのであるが、前記一対の縦部
壁９．１０の間の部分においては前記ジヨイントカバー
１８は底部壁７にまで達することなく、前記横ジョイナ
２のジヨイント部４の近くでは前記樋部分１１を塞ぐせ
き板２０を形成し、このせき板２０の頂面ば前記ジヨイ
ントカバー１８の横壁１９に達するようにするとともに
、このジヨイントカバー１８はこれらせき板２０から遠
い位置まで延長させるのである。

上記構成において横ジョイナ２の樋部分１１を構成する
縦部壁９，１０は、前記せき板２０によってせき止めら
れているため、ジヨイント部４にまで雨水が流通するこ
とは阻止され、またジヨイントカバー１８上に落下した
雨水は前記横壁１９上を流れ、前記せき板２０から遠い
位置で前記樋部分１１内に流入し排水穴１２から排出さ
れるので、横ジョイナ２のジヨイント部４からの雨水の
侵入は完全に阻止でき、しかも前記ジヨイントカバー１
８は、横ジョイナ２の可成りの程度の伸縮に対してこれ
を吸収しうるため、温度差によるジヨイント部における
横ジョイナの関係変位によって雨仕舞が不完全になると
いうようなおそれをなくしうるものである。

この考案は上述のような構造としたため、構造が極めて
簡単であるにも拘らず、雨仕舞が完全であってわく林間
の雨水侵入による不都合を全くなくしうるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を実施する個所を示す建物の外壁部の
側面図、第２図は第１図のＡ部分の拡大図、第３図は第
２図のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿う断面図で、第４図は第３
図に示す部分の斜視図である。 なお図において、１・・・・・・ユニットわく、２・・
・・・・横ジョイナ、３・・・・・・ビス、４・・・・
・・ジヨイント部、５・・・・・・下わ＜、６・・・・
・・上わ＜、７・・・・・・底部壁、８・・・・・・溝
部壁、９゜１０・・・・・・縦部壁、１１・・・・・・
樋部分、１２・・・・・・排水穴、１３・・・・・・逆
Ｕ字形タイト材、１４・・・・・・突条、１５・・・・
・・受座、１６・・・・・・タイト材、１７・・・・・
・溝部分、１８・・・・・・ジヨイントカバー、１９・
・・・・・横壁、２０・・・・・・せき板である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下わくと左右縦わくとで構成されたユニットわくを上
   下左右に連設し、上下ユニットわく間の長手方向に横ジ
   ョイナを配設すると共に、上下ユニットわくの長手はぼ
   中間において、横ジョイナ相互に間隔をあけてジヨイン
   ト部を形成し、横ジョイナはその断面において上下ユニ
   ット枠間にタイト材を介して気水密的に取り付けられ、
   底部壁の上面に内外側縦部壁を突設して長手方向に延長
   する樋部分を形威し、前記外側縦部壁は室外側に開口す
   る排水孔を有し、前記横ジョイナのジヨイント部におい
   て、隣接する横ジョイナの樋部分長手端部にせき板を取
   り付けてこの樋部分を閉塞し、隣接する横ジョイナに跨
   がると共にこの横ジョイナの上面外形に倣ってジヨイン
   トカバーを密着させ、このジヨイントカバーは前記せき
   板に接触すると共にせき板から遠い位置まで延長して成
   る横ジョイナの雨仕舞構造。