JPH0419341B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0419341B2
JPH0419341B2 JP61197700A JP19770086A JPH0419341B2 JP H0419341 B2 JPH0419341 B2 JP H0419341B2 JP 61197700 A JP61197700 A JP 61197700A JP 19770086 A JP19770086 A JP 19770086A JP H0419341 B2 JPH0419341 B2 JP H0419341B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gasket
wall panel
joint
exterior wall
floor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61197700A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6351547A (ja
Inventor
Mitsumasa Obara
Tokiji Kubota
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP19770086A priority Critical patent/JPS6351547A/ja
Publication of JPS6351547A publication Critical patent/JPS6351547A/ja
Publication of JPH0419341B2 publication Critical patent/JPH0419341B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、外壁パネルのシール構造に関する。
[従来の技術] 建物の外壁構成としては、建物構造体に複数枚
の外壁パネルを水平方向に隣接して支持する構造
のものが存在し、これら水平方向に相互に隣接す
る外壁パネルは、例えば下階側に配設される下階
外壁パネルや屋根パネル、庇、窓枠部材等が壁下
部材の上方に配設される。
隣接する外壁パネルの間には目地部が形成さ
れ、該目地部は従来、特公昭58−44822号公報に
記載されるように、ガスケツトを挿入したり、ま
たパテ、コーキングを施工することで閉塞し、防
水処理を行つていた。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、目地部にガスケツトを挿入して
閉塞する場合において、ガスケツトに吹付ける雨
水がガスケツトの裏面側に浸入し、さらに浸入し
た雨水がガスケツトをつたつて流下する恐れがあ
つた。雨水がガスケツトをつたつて流下すると、
該雨水がガスケツトの下端部から壁下部材の内方
側へ流れる恐れがある。特に壁下部材が例えば下
階側の外壁パネルや下階側の窓枠部材の場合、流
れ落る雨水が該壁下部材の内方側をつたつて下階
の室内側へ浸入する場合があつた。
本発明は、目地部の下端側の防水処理を確実か
つ容易に行うことを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するためには、本発明は壁下部
材の上方に配置されて相互に隣接する外壁パネル
の間に生ずる目地部に長尺状のガスケツトを挿入
し、該目地部を閉塞する外壁パネルのシール構造
において、上下方向に溝が設けられた上記ガスケ
ツトの下端部に該下端部を凹状に被包するキヤツ
プ様水受部材を予め装着し、水受部材の排水口部
を壁下部材の外面部より外方側に張り出した状態
で配置したものである。
[作用] 本発明によれば、雨水がガスケツトの裏面側に
浸入し、該雨水がガスケツトをつたつて下方へ流
下した場合においても、上下方向に溝が設けられ
たガスケツトの下端部を被包する水受部材によ
り、流下する雨水を受止めることが可能となる。
さらに、水受部材に受止められた雨水は、排水口
部により壁下部材の外面部より外方側に排水され
る。これにより、壁下部材の内方側に雨水を浸入
させることなく、目地部の下端側の防水処理を確
実かつ容易に行うことが可能となる。
[実施例] 以下、本発明の実施例について図面を参照して
説明する。
第1図は本発明の一実施例の外壁パネルのシー
ル構造に係り、第8図の−線に沿う断面図、
第2図は第1図に示す外壁パネルのシール構造を
用いるユニツト住宅を示す斜視図、第3図は外壁
パネルの固定状態を示す斜視図、第4図は上階外
壁パネルに取着される各防水シートを係着する状
態を示す斜視図、第5図は第4図の−線に沿
う断面図、第6図は第4図の−線に沿う断面
図、第7図は上階目地部にガスケツトを挿入する
状態を示す斜視図、第8図は目地部にガスケツト
を挿入し、かつ間〓部相当領域を化粧カバーによ
り被覆した状態を示す斜視図、第9図は第8図の
−線に沿う断面図、第10図は第8図の−
線に沿う断面図である。
第2図において、上下に積層され、かつ水平方
向(方向)に隣接配置される4つの各建物ユニ
ツトは、ユニツト住宅の一部を構成するものであ
る。建物ユニツトには、下階側に配設される下階
建物ユニツト10Aと上階側に配設される上階建
物ユニツト10Bがあり、各建物ユニツト10A
および10Bは、複数の構造体を全体箱型となる
ように接続して形成される。すなわち、各建物ユ
ニツト10A,10Bは四隅に柱11を立設し、
該ユニツト10A,10Bの下側には一対の桁梁
12および妻梁13が、また該ユニツト10A,
10Bの上部には一対の桁梁14および妻梁15
が配設される。桁梁12,14、妻梁13,15
のそれぞれは、端部を対応する柱11に接続され
る。また、下側の一対の桁梁12の間には複数の
小梁16が配設される、各小梁16は端部を桁梁
12に接続される。また、上部の一対の桁梁14
の間には複数の小梁17が配設され、各小梁17
は端部をそれぞれの桁梁14に接続される。
このようにして形成される各建物ユニツト10
A,10Bは、ユニツト住宅の外壁部を構成する
部分で、各ユニツト10A,10Bの対応する外
側面に、各々外壁パネルを固定される。すなわ
ち、水平方向に隣接する下階建物ユニツト10A
の各外側面には第2図の矢示方向から下階外壁パ
ネル18Aが、水平方向(方向)に隣接する上
階建物ユニツト10Bの各外側面には第2図の矢
印方向から上階外壁パネル18Bがそれぞれ固定
される。各外壁パネル18A,18Bは、硬質木
片セメント板や石こうボードで形成される面材1
9の裏面に金属製のパネルフレーム20を取着し
て構成される(第3図参照)。
それぞれの外壁パネル18A,18Bが固定さ
れる各建物ユニツト10A,10Bの外側面に
は、間柱21が所定間隔で配設される(第2図参
照)。各間柱21は上端部を桁梁14に、下端部
を桁梁12に、それぞれボルト22およびナツト
23を用いて結合される(第9図参照)。
下階建物ユニツト10Aの外側面に対する下階
外壁パネル18Aの固定および上階建物ユニツト
18Bに対する上階外壁パネル18Bの固定は、
各パネル18A,18Bの裏面のパネルフレーム
20をユニツト10A,10Bの柱11および間
柱21にリベツト24を用いて接合することによ
り行なわれる(第1図および第9図参照)。
各ユニツト10A,10Bに固定され、上下に
配設される各外壁パネル18A,18Bのうち、
水平方向(矢示方向)に隣接する下階外壁パネ
ル18Aの間には、下階目地部25Aが形成され
る(第3図参照)。また、水平方向(矢示方向)
に隣接する上階外壁パネル18Bの間には、上階
目地部25Bが形成される(第3図参照)。また、
各上階外壁パネル18Bの下端部と、該上階外壁
パネル18Bの壁下に配設される壁下部材として
の各下階外壁パネル18Aの上端部との間には、
水平方向(矢示方向)に沿つて延びる間〓部2
6が形成される。
ところで、水平方向に隣接する各上階外壁パネ
ル18Bのうち、一方の上階外壁パネル18B
(第2図の右側の外壁パネル18B)の下端部の
裏面には、防水シート27Aの上端部が予め取着
されている。また、他方の上階外壁パネル18B
(第2図の左側の上階外壁パネル18B)の下端
部の裏面には、防水シート27Bの上端部が予め
取着されている。各防水シート27A,27B
は、外壁パネル18Bの下端部の長手方向(第2
図方向)に沿つて延びる長尺のものとされ、例
えば柔軟性を有するポリエチレンシート、ポリ塩
化ビニルシート等の材料で形成される。各上階外
壁パネル18Bの裏面に対するそれぞれの防水シ
ート27A,27Bの取着は、該シート27A,
27Bの上端部をパネル18Bの裏面に備えられ
るパネルフレーム20に両面粘着テープ28を介
して接合することにより行う(第4図,第9図,
第10図参照)。
上記各防水シート27A,27Bは、上下の各
目地部25A,25Bを臨む側端部を、パネル1
8Bの側端部よりも外方に延長している。このう
ち、防水シート27Aの上下の各目地部25A,
25Bを臨む側端部には、上開外壁パネル18B
の側縁に沿つて上下に延びる突条29(係合部)
を備えた雄レール部30が予め設けられている
(第4図および第6図参照)。一方、防水シート2
7Bの上下の各目地部25A,25Bを臨む側端
部には、上階外壁パネル18Bの側縁に沿つて上
下に延びる凹溝31(係合部)を備えた雌レール
部32が予め設けられている(第4図および第6
図参照)。上記突条29と凹溝31は、若干柔軟
性を有するポリ塩化ビニル、ポリエチレン等の合
成樹脂から形成されている。
上記各防水シート27A,27Bは、各上階外
壁パネル18Bの据付けにおいて、下端部を粘着
テープ33を用いてパネル18Bの面材19の表
面に仮止めされる(第2図および第3図参照)。
この際、雄レール部30または雌レール部32が
設けられるシート27A,27Bの側端部の延長
部分は、第3図に示すように折り畳まれた状態と
なる。
各上階外壁パネル18Bは、上記のように防水
シート27A,27Bを仮止めされた状態で前述
のように、上階建物ユニツト10Bの外側面に固
定される(第2図および第3図参照)。なお、各
上階外壁パネル18Bをそれぞれ上階建物ユニツ
ト10Bの外側面に固定する際、該ユニツト10
Bの桁梁12のおよび桁梁12に連続する柱11
の外側面には、合成樹脂の発泡体34が貼着され
(第3図参照)、柱11および間柱21にパネルフ
レーム20を接合する状態で、各防水シート27
A,27Bの上端部の長手方向(方向)は、該
発泡体34に貼着されるようになつている。この
結果、各防水シート27A,27Bの上端部は、
パネルフレーム20と桁梁12および柱11に支
持される発泡体34の間に密着状態で挟まれるこ
ととなる(第9図および第10図参照)。
このようにして、それぞれ防水シート27A,
27Bを備えた上階外壁パネル18Bが上階建物
ユニツト10Bの外側面に固定され、また下階外
壁パネル18Aが下階建物ユニツト10Aの外側
面の固定されると、先ず、各下階外壁パネル18
Bの間に形成される下階目地部25Aに、下階目
地部用のガスケツト35Aが矢印方向に挿入され
る(第3図参照)。ガスケツト35Aは、ゴム、
可撓性樹脂等の材質で形成され、下階目地部25
Aに対応して上下方向に長尺とされる。このよう
に下階目地部25Aにガスケツト35Aが挿入さ
れると、該ガスケツト35Aは各下階外壁パネル
18Aの側縁部に密着することとなり、下階目地
部25Aが該ガスケツト35Aにより閉塞される
こととなる。
こうして下階目地部25Aが閉塞されると、次
に、粘着テープ33が剥され各防水シート27
A,27Bの下端部の仮止め状態が解除される。
仮止め状態が解除された後、各防水シート27
A,27Bの下端部は、第3図の2点鎖線に示す
ように対応する下階外壁パネル18Aの面材19
上に垂下される。垂下された各防水シート27
A,27Bの下端部は、予め各下階外壁パネル1
8Aの面材19の表面部に貼着されているブチル
ゴム等からなる両面粘着テープ36に貼着され
(第4図参照)、この結果、矢示方向に延びる間
〓部26が各防水シート27A,27Bにより閉
塞される。
また、各防水シート27A,27Bの下端部を
下階外壁パネル18Aの面材19に垂下し、貼着
する際、各下階外壁パネル18Aの上端部には、
予め取付具37が取着される(第3図参照)。取
付具37は、後述する化粧カバー38を間〓部2
6に支持するためのものであり、矢印X方向に所
定間隔をもつて複数個配設される。各取付具37
は裏面部に支持片39を備え、取付具37は該支
持片39の上端部に形成される位置決め片40を
下階外壁パネル18Aの上端部に当接・位置決め
する状態で該パネル18Aに固着される。(第1
0図参照)。取付具37の固着は支持片39を下
階外壁パネル18Aにリベツト41を用いて接合
することにより行う。各取付具37は、表面側に
化粧カバー38の取付座42を備え、該取付座4
2は支持片39の下端部から上階外壁パネル18
Aの外面側に延びる状態で形成される。上記のよ
うに各下階外壁パネル18Aの面材19側に垂下
される防水シート27A,27Bのうち、取付具
37の配設部分に垂下される防水シート27A,
27Bの下端部は、第10図に示すように支持片
39の表面側を被覆することとなる。
また、仮止め状態が解除された後、各防水シー
ト27A,27Bの上下の各目地部25A,25
Bを臨む側端部同士は、第4図に示すように衝合
され、雄レール部30と雌レール部32の係着が
行われる。雄レール部30と雌レール部32との
係着作業は、雄レール部30の突条29の上端部
を雌レール部32の凹溝31の上端部に嵌合さ
せ、さらに予め雌レール部32の上端部に装着し
たスライダー43を矢示A方向に引下げるように
して行う(第4図参照)。すなわち、スライダー
43は、第5図に示すように各レール部30,3
2を外方から保持し、突条29と凹溝31とが矢
示B方向に嵌合するような外力を両レール部3
0,32に付与するものである。スライダー36
の引下げは、該スライダー36の表面に取着され
る引手44を矢示A方向に引くことにより行われ
る。この結果、第6図に示す相対する突条29と
凹溝31が、上方から順次嵌合し、相互に係着さ
れる。
両防水シート27A,27Bの側端部同士は、
突条29と凹溝31が上下方向に係着されること
によつて一体結合して連続することとなり、これ
により上階目地部25Bと下階目地部25Aとの
間の間〓部26の相当領域が密閉される。この突
条29と凹溝31とが若干柔軟性を有する合成樹
脂から形成されていると、このとき完全に密閉が
行われ好ましい。また、各防水シート27A,2
7Bの上下の幅をある程度大きくすることで上階
目地部25Bに沿う下端部および既にガスケツト
35Aが挿入された下階目地部25Aの上端部の
それぞれも密閉することが可能となる。
各レール部30,32の係着により一体化され
た防水シート27A,27Bの結合部上方は、上
階目地部25Bの内方において隣接する柱11の
間に格納される(第7図参照)。また一体化され
た防水シート27A,27Bの結合部下方は、下
階目地部25Aに挿入されるガスケツト35Aの
外面側に垂下される。一体とされる両防水シート
27A,27Bの結合部上方の格納は、棒等を用
い、両シート27A,27Bを柱11の間に押し
込むようにして行われる。この際、棒の先端部に
よりシート27A,27Bを破損しないように、
先端部が鋭利でない棒を用いるようにする。
第7図に示すように、隣接する柱11の間に両
防水シート27A,27Bが格納されると、さら
に上階目地部25Bに上階目地部用のガスケツト
35Bが挿入される(第1図参照)。この上階目
地部用のガスケツト35Bは、上記下階目地部用
のガスケツト35Aと同様にゴム、可撓性樹脂等
の材質で形成され、上階目地部25Bに対応して
上下方向に長尺とされる。
上階目地部25Bに挿入される長尺状の上下方
向に溝が設けられたガスケツト35Bの下端部に
は、第3図および第7図に示す水受部材45が装
着される。水受部材45はガスケツト35Bの下
端部を凹状に被包するキヤツプ形状とされ、該水
受部材45のパネル外面側には開口部46が備え
られる。水受部材45の開口部46の下端位置に
は、パネル外面側に張り出した状態で形成される
排水口部47が備えられる。ガスケツト35Bお
よび該ガスケツト35Bの下端部に予め装着され
る水受部材45は、水受部材45の排水口部47
が下階外壁パネル18A(壁下部材)の外面部よ
り水平方向(矢示Y方向)の外方側に張り出す状
態で上階目地部25Bに挿入配置される(第1図
参照)。このようにして、上階目地部25Bにガ
スケツト35Bが挿入されると、該ガスケツト3
5Bは各上階外壁パネル18Bの側縁部に密着す
ることとなり、上階目地部25Bが該ガスケツト
35Bにより閉塞されることとなる。
こうして、下階目地部25Aおよび上階目地部
25Bのそれぞれが対応するガスケツト35A,
35Bにより閉塞され、さらに、第7図に示すよ
うに各防水シート27A,27Bにより間〓部2
6が閉塞されると、間〓部26の相当領域と各防
水シート27A,27Bの垂下部分に止水板50
が矢印方向に配設される(第3図参照)。すなわ
ち、止水板50は、取付具37の支持片39と取
付座42の間に挿入され、間〓部26の外面側を
閉塞する(第1図参照)。第3図の矢印方向に挿
入される止水板50は、予め上階外壁パネル18
Bの下方表面部に貼着されるゴム製のシール部材
51の凹部52に上端部が挿入され、密着する
(第1図,第9図,第10図参照)。さらに上端部
をシール部材51に密着した止水板50は、下端
部を取付具37の支持片39に形成される止部5
3にネジ54等を用いて支持される(第10図参
照)。止水板50は、このようにして止部53に
支持されると、裏面が水受部材45の排水口部4
7に略当接される(第1図参照)。
こうして止水板50が間〓部26の外面側に配
設されると、取付具37の取付座42に、矢示X
方向に長尺とされる化粧カバー38が取着され
る。化粧カバー38が取付具37に取着される
と、止水板50が配設される間〓部26、上下の
各ガスケツト35A,35B間の間〓部26、さ
らに間〓部26を臨む上階外壁パネル18Bの下
縁部および下階外壁パネル18Aの上縁部のそれ
ぞれが、該化粧カバー38により被覆されること
となる。こうして、第8図に示すようにユニツト
住宅の外壁が形成される。
次に、上記実施例について説明する。
上記実施例によれば、ガスケツト35Bが挿入
される上階目地部25Bに雨水が吹付けて、万一
ガスケツト35Bの裏面側に雨水が浸入する場合
においても、浸入した雨水が上下方向に溝が設け
られたガスケツト35Bの裏面をつたつて矢印D
に示すように下方に流下し、流下された雨水がガ
スケツト35の下端部を被包する水受部材45に
より受止められることとなる。さらに水受部材4
5により受止められた雨水は、下階外壁パネル1
8B(壁下部材)の外面部に対し、水平方向(矢
示Y方向)の外方側に配置される排水口部47に
より、第1図の矢印Dに示すようにパネル外方側
に排水される。この際、排水口部47により排水
される雨水は、止水板50の裏面をつたつて下方
へ流下する。これにより、下階の室内側に雨水を
浸入させることなく、上階目地部25Bの下端部
の防水処理を確実かつ容易に行うことが可能とな
る。
また、上記実施例によれば、ガスケツト35B
の裏面をつたつて矢印Dに示すように下方に流下
される雨水は、水受部材45の存在により各防水
シート27A,27Bに直接、滴下することがな
いのでシートの耐久性が向上されることとなる。
また、上記実施例によれば、上階側に隣接する
一方の上階外壁パネル18Bに取着される防水シ
ート27Aに備えられる雄レール部30の突条2
9と、他方の上階外壁パネル18Bに取着される
防水シート27Bに備えられる雌レール部32の
凹溝31とを、スライダー43の引下げによつて
相互に確実かつ容易に係着することが可能とな
り、これにより両防水シート27A,27Bの側
端部同士が一体結合される。この結果、防水シー
ト27A,27Bが一体となつて連続し、上階目
地部25Bと下階目地部25Aとの間の間〓部2
6、上階目地部25Bの下端部、下階目地部25
Aのそれぞれを被覆し、これらの部分を確実に閉
塞することができる。これにより、隣接する上階
外壁パネル18Bのそれぞれに、対応する防水シ
ート27A,27Bを水平方向に隣接して設ける
時、それぞれの防水シート27A,27Bによ
り、各上階外壁パネル18Bの下端部と各下階外
壁パネル18A(壁下部材)との間〓部26を確
実に閉塞するとともに、隣接する上階外壁パネル
18Bの下端部間をも確実に閉塞し、壁下部分の
防水処理性の向上を図ることが可能となる。
また、各防水シート27A,27Bの上端部
は、垂直状態で立設する上階外壁パネル18Bの
裏面部に支持されるため、各防水シート27A,
27Bは、上階外壁パネル18Bの裏面で垂直状
態となり、間〓部26において各防水シート27
A,27Bと上階外壁パネル18Bの下端部との
間から水平方向に雨水が浸入することを防止でき
る。
また、各防水シート27A,27Bの下端部
は、下階外壁パネル18Aの面材19の上方表面
部に両面貼着テープ36により貼着され、各防水
シート27A,27Bの下端部がまくれ上がるこ
となく該シート27A,27Bの下端部と下階外
壁パネル18Aの面材19との間から雨水が室内
側に浸入することが回避される。
また、係着された防水シート27A,27Bの
結合部上方同士を上階目地部25Bの内方に格納
し、さらに該目地部25Bにガスケツト35Bを
挿入することで、上階各目地部25Bの下端部を
両防水シート27A,27Bとガスケツト35B
により二重に密閉することが可能となり、両目地
部25A,25Bの間の間〓部26の防水処理を
確実にすることができる。
また、間〓部26および防水シート27A,2
7Bの垂下部分を含む間〓部26の外面領域は止
水板50によつて覆われ、該止水板50の上端部
と上階外壁パネル18Bとの間はシール部材51
によりシールされることとなる。これにより、建
物の外壁に吹付ける雨水は、止水板50により1
次側のシールが行われ、さらに上記各防水シート
27A,27Bにより2次側のシールが行われる
ので、室内側への雨水の浸入を完全に遮断するこ
とが可能となる。
また、止水板50が配設される間〓部26の相
当領域は、取付具37に取着される化粧カバー3
8によつて被覆され、建物の外観性を向上するこ
とが可能となる。
なお、上記実施例においては壁下部材を下階外
壁パネル18Aとしたが、壁下部材を例えば庇、
屋根パネル、窓枠部材等としてもよい。
[発明の効果] 以上のように、本発明は、壁下部材の上方に配
置されて相互に隣接する外壁パネルの間に生ずる
目地部に長尺状の上下方向に溝が設けられたガス
ケツトを挿入し、該目地部を閉塞する外壁パネル
のシール構造において、上記ガスケツトの下端部
に該下端部を凹状に被包するキヤツプ様水受部材
を予め装着し、水受部材の排水口部を壁下部材の
外面部より外方側に張り出した状態で配置したも
のである。したがつて、目地部の下端側の防水処
理を確実かつ容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る外壁パネルの
シール構造に係り、第8図の−線に沿う断面
図、第2図は第1図に示す外壁パネルのシール構
造を用いるユニツト住宅を示す斜視図、第3図は
外壁パネルの固定状態を示す斜視図、第4図は上
階外壁パネルに取着される各防水シートを係着す
る状態を示す斜視図、第5図は第4図の−線
に沿う断面図、第6図は第4図の−線に沿う
断面図、第7図は上階目地部にガスケツトを挿入
する状態を示す斜視図、第8図は目地部にガスケ
ツトを挿入し、かつ間〓部相当領域を化粧カバー
により被覆した状態を示す斜視図、第9図は第8
図の−線に沿う断面図、第10図は第8図の
−線に沿う断面図である。 18A……下階外壁パネル(壁下部材)、18
B……上階外壁パネル、25A……下階目地部、
25B……上階目地部、35A,35B……ガス
ケツト、45……水受部材、47……排水口部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 壁下部材の上方に配置されて相互に隣接する
    外壁パネルの間に生ずる目地部に長尺状のガスケ
    ツトを挿入し、該目地部を閉塞する外壁パネルの
    シール構造において、 上下方向に溝が設けられた上記ガスケツトの下
    端部に、該下端部を凹状に被包するキヤツプ様水
    受部材を予め装着し、水受部材の排水口部を壁下
    部材の外面部より外方側に張り出した状態で配置
    したことを特徴とする外壁パネルのシール構造。
JP19770086A 1986-08-22 1986-08-22 外壁パネルのシ−ル構造 Granted JPS6351547A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19770086A JPS6351547A (ja) 1986-08-22 1986-08-22 外壁パネルのシ−ル構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19770086A JPS6351547A (ja) 1986-08-22 1986-08-22 外壁パネルのシ−ル構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6351547A JPS6351547A (ja) 1988-03-04
JPH0419341B2 true JPH0419341B2 (ja) 1992-03-30

Family

ID=16378903

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19770086A Granted JPS6351547A (ja) 1986-08-22 1986-08-22 外壁パネルのシ−ル構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6351547A (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2672119B2 (ja) * 1988-05-30 1997-11-05 積水化学工業株式会社 外壁の目地部の構造
JPH03107040A (ja) * 1989-09-20 1991-05-07 Sekisui Chem Co Ltd 外壁パネルのシール構造
JP2586677Y2 (ja) * 1991-11-14 1998-12-09 大和ハウス工業株式会社 内樋排水構造
JP2818093B2 (ja) * 1993-04-02 1998-10-30 積水化学工業株式会社 外壁パネルの防水構造
JP6247582B2 (ja) * 2014-03-28 2017-12-13 トヨタホーム株式会社 建物の外壁構造及びこの外壁構造の製造方法
JP6430900B2 (ja) * 2015-06-24 2018-11-28 トヨタホーム株式会社 外壁目地の止水構造

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5844177U (ja) * 1981-09-21 1983-03-24 マックス株式会社 ネジねじ込み工具のネジ送り装置
JPS615457U (ja) * 1984-06-14 1986-01-13 松下電工株式会社 けい光x線用試料ホルダ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5844177U (ja) * 1981-09-21 1983-03-24 マックス株式会社 ネジねじ込み工具のネジ送り装置
JPS615457U (ja) * 1984-06-14 1986-01-13 松下電工株式会社 けい光x線用試料ホルダ

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6351547A (ja) 1988-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0419341B2 (ja)
JPH0626167A (ja) 目地構造
JPH0370056B2 (ja)
JP3283351B2 (ja) 外壁の防水構造及び水切りシート
JP6777128B2 (ja) 手摺の防水構造
JPH0615787B2 (ja) 外壁パネルのシ−ル構造
JP2975548B2 (ja) 付設構造物および増築構造
JP7133334B2 (ja) 簡易構造物
JPS5918018Y2 (ja) ひさしの雨おさえ板
JPH0370057B2 (ja)
JPH0311292Y2 (ja)
JPH0116804Y2 (ja)
JPH0735984Y2 (ja) 建築物の壁装置
JP2002146924A (ja) 水切り構造
JPH0323444Y2 (ja)
JPH0318572Y2 (ja)
JP6702815B2 (ja) 外壁目地の止水構造、及び止水処理方法
JP3399628B2 (ja) 外壁の胴差部化粧防水構造
JP3407922B2 (ja) 張出ユニットの立ち上がり部用笠木
JPS603891Y2 (ja) 外壁材のジョイント構造
JPH0354543Y2 (ja)
JPS5850010Y2 (ja) 屋根構造
JPS6019853Y2 (ja) 連接型箱ひさし
JPH0583101U (ja) バルコニー
JPS623448Y2 (ja)