JPH0116804Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、簡易耐火建造物等のパネルの連結に
係り、特にアルミスキン材等、上下の金属板の間
に、ウレタン、ペーパーハニカム、アルミハニカ
ム等の芯材を介在させてなるパネルを上下に間隔
を保持して配置され、上記パネル間の〓間を閉塞
して外観の向上、及び雨水の侵入を防止してなる
建物用パネルの連結装置に関するものである。

以下、本考案による実施例を添付した図面に基
づいて詳細に説明する。

第１図は本考案による一実施例を示す簡易耐火
建造物の斜視図であり、１は屋根パネル、２は壁
パネル、３は庇パネル、４はカーテンウオール、
５は床パネルである。

第２図は例えば壁パネル２と庇パネル３等のパ
ネルを上下に配置して連結してなる連結部を示す
Ａ部の拡大断面図であり、上記パネル２及び３
は、アルミスキン材等の上、下の表面板２ａ，２
ｂ及び３ａ，３ｂの間にウレタン、ペーパーハニ
カム、アルミハニカム等の芯材６を挾持して形成
されてなるものである。

上記パネル２及び３の連結部に面した端面に
は、上下の表面板２ａ，２ｂ及び３ａ，３ｂの間
に位置して、アルミ型材からなる断面Ｃ字形状の
補強部材７が固着されている。

上記断面Ｃ字形状の補強部材７は、第３図に示
すように、パネルの内側に折れ曲つた折曲壁７
ａ，７ａを有し、この折曲壁７ａ，７ａにはそれ
ぞれ上下表面板の端部が嵌合する嵌合溝７ｂ，７
ｂ及び係合爪部７ｃ，７ｃが一体に形成されてい
る。

従つて、上記補強部材７の折曲壁７ａ，７ａに
形成された嵌合溝７ｂ，７ｂには、パネルを構成
する上下の表面板の端部が折り曲げて嵌めこま
れ、それぞれ壁パネル２及び庇パネル３が形成さ
れている。

つぎに、上述したように成形された壁パネル２
及び庇パネル３を、上下に一定の間隔を保持して
連結する場合は、第２図に示すように閉塞部材８
に突設された係合爪８ａ，８ｂが上部のパネル２
の端面に固着した補強部材７の係合爪部７ｃ，７
ｃに係合される。ここで上記閉塞部材８に突設さ
れた係合爪８ａ，８ｂは、補強部材７の係合爪部
７ｃ，７ｃの間隔に相当して設けられており、こ
の係合爪８ａ，８ｂの下方には一定の間隔を保持
して配設される下部のパネル３の端面に固着した
補強部材７の係合爪部７ｃに対向して係合爪８ｃ
が一体に形成されている。また、上記閉塞部材８
には、上部に配設したパネル２と、下部に配設し
たパネル３との間に位置してブラケツト８ｄが突
設されている。

従つて、閉塞部材８の係合爪８ａ，８ｂを、上
部のパネル２の係合爪部７ｃ，７ｃに係合して固
定した後、この上部のパネル２とは一定の間隔を
保持して、下部のパネル３を適宜固定する。

その後、下部のパネル３の補強部材７の上方に
面した係合爪部７ｃと、閉塞部材８の係合爪８ｃ
との間には樋状の止水体９が嵌めこまれるととも
に、パネル２及び３の連結部端面と閉塞部材８と
の間には適宜コーキング材１０が充填されて防水
処理がなされ、かつ、上部のパネル２と下部のパ
ネル３の〓間には、ゴムパツキン等のシール材１
１が取付板１２を介して閉塞部材８のブラケツト
８ｄに固着され、パネル２及び３の間の閉塞がな
される。

なお、図中１３は建物の梁材、１４はアルミ型
材等の押縁、１５はガラスでカーテンウオール部
分を示している。

第４図は、本考案による他の実施例を示すパネ
ル連結部の拡大断面図であり、上部のパネル２と
下部のパネル３を上下に間隔を保持して連結する
閉塞部材１６には、予め樋部１６ａを形成してお
き、パネル２と３との間より吹きこんだ雨水は、
上記閉塞部材１６の樋部１６ａを介して外部に排
出するようになつている。

また、上記閉塞部材１６の下方に位置して固定
された下部のパネル３と閉塞部材１６との連結部
には、上下二段に止水板９を係合させるととも
に、外面の目地部にはバツクアツプ材１７を介し
てコーキング材１０が充填され、パネル３と閉塞
部材１６との目地部における気、水密性が保持さ
れる。

以上詳細に説明したように、本考案による建物
用パネルの連結装置は、簡単な構造であり、パネ
ルの連結側端面部に補強部材を固着し、この補強
部材を閉塞部材を介して係合させてなるものであ
るから、連結作業が極めて容易に行かない得る。

また、上下のパネル間に閉塞部材を介在させて
一定の間隔を保持したので、外観の向上及び雨水
の直接的な侵入を防止する等の効果を奏する。

さらに、パネル端面の補強部材に設けた係止爪
部と、閉塞部材の係合爪との間に、樋状の止水板
を係合させるだけで簡単に止着することができ、
しかも止水板により雨水の漏水を防止することが
できる等実用上の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による実施例を示す簡易耐火建
造物の斜視図、第２図は本考案による一実施例で
あり、パネルの連結部で第１図のＡ部を示す拡大
断面図、第３図は本考案によるパネルの補強部材
を示す斜視図、第４図は本考案による他の実施例
を示すパネル連結部の拡大断面図である。 ２……壁パネル、３……庇パネル、７……補強
部材、７ａ……折曲壁、７ｂ……嵌合溝、７ｃ…
…係合爪部、８……閉塞部材、８ａ，８ｂ，８ｃ
……係合爪、８ｄ……ブラケツト、９……止水
体、１０……コーキング材、１１……シール材、
１２……取付板、１６……閉塞部材、１６ａ……
樋部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 連結部に面した端面に断面Ｃ字形状の補強部
   材を固着し、上記補強部材の内側に折曲形成し
   た折曲壁に係止爪部を備えた上、下のパネル
   と、上、下に一定の間隔を保持して係合爪を備
   えた閉塞部材とからなり、上記閉塞部材の上部
   に位置した係合爪に上部パネルの係止爪部を係
   合させるとともに、下部に位置した係合爪と下
   部パネルの係止爪部間に止水板を係合させてな
   ることを特徴とする建物用パネルの連結装置。 (2) 上記閉塞部材は、建造物等の躯体に固着され
   るとともに、上、下に形成した係合爪間に樋部
   を一体的に設けてなることを特徴とする実用新
   案登録請求の範囲第(1)項記載の建物用パネルの
   連結装置。