JPS6346584Y2

JPS6346584Y2 -

Info

Publication number: JPS6346584Y2
Application number: JP6104383U
Authority: JP
Priority date: 1983-04-22
Filing date: 1983-04-22
Publication date: 1988-12-02
Also published as: JPS59167236U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は組立建物における梁の前端面カバー
用キヤツプに関する。

家屋に連なつて設けられるサンルーム、温室
等、ならびに家屋から独立して設けられる組立式
勉強室、組立式子供室、温室等の組立建物におい
て、前後方向に長い梁が、その前端部下面で支柱
により支持されている場合、梁の前端面が組立建
物の正面にあらわれて外観が見苦しくなるという
問題がある。また、梁の前端間には左右方向に長
い軒桁が配置され、軒桁の前面に軒樋が取付けら
れるが、軒樋に集められた雨水を立樋または水流
下用鎖に速かに導く必要があり、そのための部材
を別個に取付けなければならず、取付け作業が面
倒であるという問題がある。

この考案は上記実情に鑑みてなされたものであ
つて、梁の前端面が組立建物の正面にあらわれる
のを防ぐことができるとともに、軒樋に集められ
た雨水を立樋等に導くことのできる組立建物にお
ける梁の前端用キヤツプを提供することを目的と
するものである。

この明細書において、前後は第２図を基準に
し、前とは同図左側を指し、後とは同図右側を指
すものとする。また、左右は後方に向つていうも
のとする。

この考案による組立建物における梁の前端面カ
バー用キヤツプは、前後方向に長くかつ前端部下
面で支柱に支持されている梁の前端面をカバーす
るためのものであつて、前側板と、梁の前端面を
カバーする形状である後側板と、開口が形成され
た底板とから全体として略Ｕ形に形成され、内部
に軒樋の端部が嵌入しうるようになされているも
のである。

この考案によるキヤツプは上述のように構成さ
れているので、後側板で梁の前端面をカバーする
ことができる。したがつて、梁の前端面が組立建
物の正面にあらわれるのを防ぐことができ、外観
が見苦しくならない。また、底板に開口が形成さ
れているとともに、内部に軒樋の端部が嵌入しう
るようになされているので、軒樋の両端部をキヤ
ツプに嵌入し、開口に立樋を接続するかまたは水
流下用鎖を取付けておけば、軒樋に集められた雨
水を速やかに立樋等に導くことができる。したが
つて、軒樋から立樋等に雨水を導くための部材を
別途に用意して取付ける必要はない。さらに、梁
の下面を支柱で支持した場合にも梁の前端面が組
立建物の正面にあらわれることがないので、支柱
を組立建物のコーナー部からはずれた位置に立設
することができる。したがつて、サンルーム等の
ように透明パネルで組立てられた組立建物におい
ては、支柱が目障りにならない。

以下、この考案を、図面に示す実施例について
詳しく説明する。この実施例においては、組立建
物は家屋に連なつて設けられたサンルームであ
る。

サンルーム１は、アルミニウム押型材製骨組に
複数の透明パネル２や引戸付パネル１４等が嵌め
止められて形成されている。サンルーム１の前縁
コーナー部には、アルミニウム押出型材製角筒状
支柱３が立設され、支柱３に、家屋外面に垂直で
かつ前後方向に長いアルミニウム押出型材製角筒
状梁４の前端部下面が支持されている。そして、
梁４の前端面に梁４の前端面カバー用キヤツプ５
が取付けられている。

キヤツプ５は側方から見て略Ｕ形で、前側板６
と、後側板７と、底板８とからなり、後述する軒
樋１６の端部を嵌入しうるようになつている。後
側板７の高さは梁４の高さと等しく、かつ幅は梁
４の幅よりも広くなつており、キヤツプ５を梁４
の前端面に取付けたときに、左右両側縁部が梁４
よりも左右両側方に突出する（この突出部を７ａ
で示す）。突出部７ａの内面に凹所９が形成され
ている。前側板６の高さは後側板７の高さよりも
低く、かつ幅は後側板７の幅と等しくなつてい
る。底板８の幅は、前後両側板６，７と等しい。
また、底板８の中央部には、後述する立樋１３を
連通状に接続する開口１０が形成されている。こ
のようなキヤツプ５は、後側板７の上端部を貫通
したねじ１１を、梁４の内部に一体的に設けられ
たねじ受け１２にねじ嵌めることにより梁４の前
端面に取付けられている。開口１０には、支柱３
に沿つて配置された立樋１３が接続されている。

梁４の前端間には左右方向に長いアルミニウム
押出型材製角筒状軒桁１５が配置されており、軒
桁１５の前面に軒樋１６が取付けられている。軒
桁１５の横断面形状は梁４の横断面形状と同一で
ある。軒桁１５前面の下縁寄りの部分には、長手
方向に伸びかつ上方に開口した引掛溝１８が形成
されている。軒樋１６は横断面略Ｕ形で、上縁に
前方突出縁を有する前側壁１９と、後側壁２０
と、底壁２１とよりなる。後側壁２０外面の上縁
寄りの部分には、後方に突出しかつ長手方向に伸
びる上下２つの突出壁２２が一体的に設けられて
いる。また、軒樋１６の後側壁２０の下縁寄りの
部分には長手方向に伸びる横断面形の引掛部２
３が一体的に設けられている。そして、軒樋１６
は、引掛部２３を引掛溝１８に嵌合させ、上下の
突出壁２２間において後側壁２０を貫通したねじ
２４を軒桁１５にねじ嵌めることにより軒桁１５
の前面に取付けられている。また、軒樋１６の端
部において、突出部７ａの幅と等しい長さ分だけ
前側壁１９の前方突出縁、突出壁２２および引掛
け部２３が切除され、この部分が、前側壁１９が
前側板６に、後側壁２０が後側板７に、底壁２１
が底板８にそれぞれ密着するように、キヤツプ５
の端部に嵌入されている。そして、前側板６を貫
通したねじ２５を前側壁１９にねじ嵌めることに
より、キヤツプ５に固定されている。

キヤツプ５における軒樋１６と反対側の開口お
よび梁４の側面前端部を覆うようにエンドカバー
２７が取付けられている。エンドカバー２７の前
端部内面にはキヤツプ５の端部内に嵌入しうる嵌
入部２８が設けられ、嵌入部２８がキヤツプ５の
端部に嵌め入れられている。エンドカバー２７
は、キヤツプ５の前側板を前方から貫通して嵌入
部２８を構成する壁の前面部にねじ嵌められたね
じ２９と、カバー２７の後端部を貫通して梁４の
側面にねじ嵌められたねじ３０とにより固定され
ている。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示し、第１図はキヤ
ツプを用いたサンルームの正面図、第２図は第１
図の−線にそう拡大断面図、第３図は第２図
の−線にそう矢視図、第４図はキヤツプの取
付状態を示す分解斜視図である。１……サンルーム、３……支柱、４……梁、５
……梁の前端カバー用キヤツプ、６……前側板、
７……後側板、８……底板、１０……開口、１６
……軒樋。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

前後方向に長くかつ前端部下面で支柱３に支持
されている梁４の前端面をカバーするためのもの
であつて、前側板６と、梁４の前端面をカバーす
る形状である後側板７と、開口１０が形成された
底板８とから全体として略Ｕ形に形成され、内部
に軒樋１６の端部が嵌入しうるようになされてい
る、組立建物における梁の前端面カバー用キヤツ
プ。