JPH017815Y2 - - Google Patents

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JPH017815Y2
JPH017815Y2 JP7292983U JP7292983U JPH017815Y2 JP H017815 Y2 JPH017815 Y2 JP H017815Y2 JP 7292983 U JP7292983 U JP 7292983U JP 7292983 U JP7292983 U JP 7292983U JP H017815 Y2 JPH017815 Y2 JP H017815Y2
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JP7292983U
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  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は上下の横枠と左右の竪枠とからなる窓
枠の排水装置、特に下横枠側に貯溜した雨水を排
水する装置に関する。
従来この種排水装置は、下横枠と左右各竪枠と
をビス結合させるにあたつて下横枠の左右各端面
とこれに当接される竪枠内側面との間にシールパ
ツキンを介装すると共に、下横枠本体の上面に突
設されている各レール用突条の両端部に切欠部を
設け、この切欠部により、各レール用突条を介し
て形成される凹条溝に貯溜した雨水を逐次室外側
へと排出させるようにしたものである。ところが
この排水装置においては、下横枠と各竪枠との接
合部からの貯溜水の漏水を完全に阻止するには枠
結合用のビスを強力に締付けてシールパツキンを
下横枠端面と竪枠内側面との間で相当に挟圧させ
なければならずそうするとそのシールパツキンが
特に下横枠端縁により損傷更には破壊されるに至
りまたこのような不都合をなくすためにビスの締
付けをある程度に抑えておくと漏水を阻止し得な
い、といつた二律背反する問題があつた。更に従
来装置にあつては、降雨が激しい時に上記切欠部
では下横枠上面側に貯溜する雨水が効果的に排水
され得ずしたがつて特に水返し用立上壁部と最室
内側のレール用突条とで形成される凹条溝内の貯
溜水が溢れて室内に浸入するおそれがあり、その
ために水返し用立上壁部を出来るだけ高くまた下
横枠本体の水抜き勾配を大きくしなければなら
ず、そうすると室内側からの窓障子の出し入れが
行えなくなり、また各レール用突条の高さが可成
に相違するため各レール用突条ごとに丈の異なる
窓障子が必要となる等の不都合があつた。
本考案は上記のような問題、不都合を解消した
排水装置を提供することを目的としており、この
目的を達成するための本考案の構成は次の通りで
ある。
「下横枠の枠本体下面に突設された垂壁部の左
右各端部を所要長さ切除して室内外方向に吹抜け
状の樋部材嵌合部を形成し、この嵌合部に、室内
外方向に長尺状であつてその室外側開口端より排
水可能とした縦断面上向きコ字状の樋部材を嵌合
すると共に、上記枠本体の室内側端部に樋部材に
対応する水抜き孔を設け、而して下横枠の左右各
端面と各竪枠の内側面との間に該下横枠端面及び
樋部材の外側面を被うシールパツキンを介在させ
て下横枠と竪枠とをビス結合してなること。」 次に本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図は排水装置を有する窓枠の一部を分解斜
視図で示し、その組付状態での断面図を第2図、
第3図に示している。これら図において1は下横
枠、2は右側の竪枠を示し、これら下横枠1及び
竪枠2と、図外上横枠及び左側の竪枠とで窓枠が
構成される。下横枠1は、アルミ押出し型材より
なるもので、室外側へ若干の下り勾配を呈する下
横枠本体3を含み、この下横枠本体3の上面には
その室内側端に水返し用立上壁部4が、またこの
立上壁部4から室外側端部にかけて引違い窓障子
のレール用突条5,6及び網戸用のレール用突条
7がそれぞれ適当間隔で突設されており、これら
レール用突条5,6,7の左右端部には排水用切
欠部8,9,10が形成され、また水返し用立上
壁部4と室内側レール用突条5と下横枠本体3と
で形成される凹条溝11aの左右各端部にはその
底壁部(即ち下横枠本体部分)に水抜き孔12が
穿設してある。更にこの下横枠本体3の下面には
上記立上壁部4と対応する室内側端に垂壁部13
が、また室外側端部に垂壁部14,15がそれぞ
れ突設され、下横枠本体3下面中央部及び垂壁部
14にはビスポケツト16,17,18が条設さ
れている。そして室内側の垂壁部13及び室外側
の垂壁部14はそれぞれの左右各端部が矩形状に
切除され(その切除片を図中19,20で示す)、
それによつて下横枠本体3の下面側両端部に室内
外方向に吹抜け状を呈する樋部材嵌合部21が形
成され、この嵌合部21に樋部材22が嵌合支持
されている。この樋部材22は縦断面上向きコ字
状に形成されていて室内外方向に長尺で室内側端
部から室外側端部にかけて下り勾配となつた樋溝
22aを有し、この樋溝の室内側端部は閉塞壁部
22bにて閉塞され且つ室外側端部のみ開口さ
れ、またこの樋溝22aを形成している両側壁部
22c,22cには上記樋部材嵌合部21への嵌
合時にビスポケツト16,17を挿通せしめるた
めの該ビスポケツトと対応する形状の切欠孔22
dが形成されている。この樋部材22は例えばア
ルミ合金材を嵌合部21に対応するようにダイキ
ヤスト鋳造して形成することができるし、合成樹
脂材によるモールド成形により形成することもで
きる。またこの樋部材22を嵌合部21に嵌合す
るにあたつては第2図、第3図で示すように該嵌
合部21を形成している垂壁部13,14端部の
切除端面にて樋部材22を支持せしめるように
し、そして第3図で明らかなように樋部材22の
外側面(外側の側壁部22cの外側面)と下横枠
1の左右各端とが面一になるようにする。
23は下横枠1の左右各端面と、左右各竪枠2
を構成する竪枠本体24の内側面下端部との間に
介装される合成樹脂製のシールパツキンで、第2
図に一点鎖線で示すように下横枠1の断面形状に
ほぼ対応するように形成されていて、下横枠1の
端面及び樋部材22の側壁部外側面を被うように
配置される。また、このシールパツキン23及び
各竪枠本体24には下横枠1のビスポケツト1
6,17,18と対応する位置にそれぞれビス孔
25,26が設けられている。そして、上記下横
枠1、樋部材22、シールパツキン23及び竪枠
2の組付けにあたつては、下横枠1における下横
枠本体3下面側端部の樋部材嵌合部21に樋部材
22を嵌合し、この樋部材22を嵌合した下横枠
1端面にシールパツキン23を配置し、このパツ
キン23の外側面に竪枠2の竪枠本体24内側面
を接当させ、そしてビス27を竪枠2のビス孔2
6よりシールパツキン23のビス孔25を通じて
下横枠1側のビスポケツト16,17,18に螺
入して締付ければよい。この場合各ビス27の締
付けはシールパツキン23が破損しない程度に比
較的緩く締付ける。尚、第1図〜第3図に示すよ
うに、下横枠1の室外側垂壁部14,15には合
成樹脂製の横隔壁部材28が係嵌されて、この横
隔壁部材28と両垂壁部14,15と下横枠本体
3とで囲繞される排水用中空部29が形成され、
また横隔壁部材28にはその長手方向両端部ない
し中間所要部に水抜き用開口部30が開設され、
更にこの水抜き用開口部30に対応して該横隔壁
部材28には縦断面略L字状の吹上防止片31が
下向きに一体突設されている。
上記のように構成された排水装置において、降
雨の際に下横枠本体3上面側に貯溜した雨水のう
ち、水返し用立上壁部4及び室内側レール用突条
5間の凹条溝11a内の雨水は排水用切欠部8よ
りレール用突条5,6間の凹条溝11b及び切欠
部9更にはレール用突条6,7間の凹条溝11c
及び切欠部10経て外部へ排出される一方、水抜
き孔12から樋部材22の樋溝23a内に流下し
て該樋溝22aの室外側開口端より排水用中空部
29内に溜められ更にそこから水抜き用開口部3
0を介して下方へ排出されてゆき、また凹条溝1
1b,11c内の雨水はそれぞれの切欠部9,1
0を介して外部へ排水され、更にこれら凹条溝1
1a〜11cの左右各端部において貯溜水が下横
枠1端面とシールパツキン23との間から漏水し
た場合にはその漏水に雨水は下方の樋部材22に
おける外側の(シールパツキン23側の)側壁部
22c上端縁より樋溝22a内面伝いに流下して
該樋溝22a内に受容され、窓枠の膳板、台木等
をびしよ濡れにしたり窓枠から室内に浸入したり
することがなくなり、かくて下横枠本体3上面側
に貯溜した雨水は確実にしかも迅速に下横枠1室
外側端部より外部下方へ排出されるに至る。
第4図及び第5図は他の実施例を示すものであ
るが、樋部材22内に排水用チユーブ32を配備
した点が異なるだけでそれ以外は先の実施例と同
様である。すなわち、下横枠1内に装備した各樋
部材22の樋溝22a内に合成樹脂又はアルミ等
金属製の排水用チユーブ32が挿入配置されてい
て、その一端部は最室内側の凹条溝11aに設け
てある水抜き孔12に接続させ、その他端部は排
水用中空部29内に開口されている。この排水用
チユーブ32を設けたことによつて凹条溝11a
内の貯溜水が排水用中空部29へ確実に且つ急速
に排出されて良好な排水が実現できる。
以上説明したように本考案の排水装置によれ
ば、下横枠本体下面に突設されている垂壁部の下
横枠長手方向両端部をそれぞれ切除して形成され
る樋部材嵌合部に、縦断面上向きコ字状の樋部材
を嵌合支持せしめているので、下横枠本体上面に
貯溜した雨水が該下横枠端面と竪枠内側面との接
合部より漏れてもその漏れた雨水が樋部材内に受
容されて室外側端部より排出され、したがつてそ
の漏水のために窓枠の膳板、台木等が腐食したり
室内に雨水が浸入する不都合がなくなると共に、
枠結合用のビスを然程強力に締め付ける必要がな
いため下横枠端面と竪枠内側面との間に介装され
るパツキンを損傷したり破損するおそれがなくて
長期に亘り使用できる。また、下横枠本体の左右
各端部における室内側近傍に水抜き孔を設けて上
記樋部材内に排水可能としているので、降雨が激
しくて下横枠上面の室内側に多量の雨水が溜るよ
うな場合にはこの水抜き孔を通じて容易に排水で
きるため貯溜水が水返し用立上壁部を越えて室内
に浸入するおそれがなく、したがつて水返し用立
上壁部の高さを低くできると共に、下横枠本体の
水切り勾配を小さくとれて各レール用突条部の高
さをほぼ一様にすることができ、その結果室内側
から窓障子の嵌め込み、取外しが行え、そして各
レール用突条部ごとに丈の異なる窓障子を使用す
る必要がなく同じ丈の窓障子を嵌め込むことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す窓枠排水装置
の分解斜視図、第2図は組付け状態における縦断
面図、第3図は第2図の−線断面図、第4図
及び第5図は他の実施例による排水装置のそれぞ
れ第2図、第3図と同様な断面図である。 1……下横枠、2……竪枠、3……下横枠本
体、4……水返し用立上壁部、5,6,7……レ
ール用突条、12……水抜き孔、13,14,1
5……垂壁部、16,17,18……ビスポケツ
ト、21……樋部材嵌合部、22……樋部材、2
4……シールパツキン、27……ビス。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 上下の横枠と左右の竪枠とからなる窓枠にお
    いて、下横枠の枠本体下面に突設された垂壁部
    の左右各端部を所要長さ切除して室内外方向に
    吹抜け状の樋部材嵌合部を形成し、この嵌合部
    に、室内外方向に長尺状であつてその室外側開
    口端より排水可能とした縦断面上向きコ字状の
    樋部材を嵌合すると共に、上記枠本体の室内側
    端部に樋部材に対応する水抜き孔を設け、而し
    て下横枠の左右各端面と各竪枠の内側面との間
    に該下横枠端面及び樋部材の外側面を被うシー
    ルパツキンを介在させて下横枠と竪枠とをビス
    結合してなる窓枠の排水装置。 (2) 前記樋部材内に排水用チユーブを挿入し、こ
    のチユーブの一端部を前記水抜き孔に接続し、
    他端部を該樋部材の室外側開口端部に臨ませて
    なる実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の窓枠
    の排水装置。
JP7292983U 1983-05-16 1983-05-16 窓枠の排水装置 Granted JPS59177683U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7292983U JPS59177683U (ja) 1983-05-16 1983-05-16 窓枠の排水装置

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JP7292983U JPS59177683U (ja) 1983-05-16 1983-05-16 窓枠の排水装置

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Publication Number Publication Date
JPS59177683U JPS59177683U (ja) 1984-11-28
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JP7292983U Granted JPS59177683U (ja) 1983-05-16 1983-05-16 窓枠の排水装置

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Families Citing this family (2)

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JP4572872B2 (ja) * 2006-05-30 2010-11-04 三協立山アルミ株式会社 二重サッシ
JP7360878B2 (ja) * 2019-09-27 2023-10-13 株式会社Lixil 引戸の下レール構造

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JPS59177683U (ja) 1984-11-28

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