JPS6013942Y2 - 採光用天窓装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は彩光用天窓装置に関するものである。

天窓装置は体育館、講堂、倉庫、工場等の屋根上に設置
して自然光を屋内へ彩り入れるものであり、その構造は
種々のものがあるが、本考案は長形の彩光用ガラスを長
さ方向へ複数枚列設して支持枠体により屋根勾配にそっ
て固定し、雨水は支持枠体内の流路空間を通って外部に
排出可能とした天窓装置を堤供することを目的とする。

また本考案は、ガラスの中間部および隣接するガラスの
接合端部を下方から支持するとともに屋内外の気温差に
よってガラス面に発生した水分が屋内に落下することを
防止するようにした天窓装置を堤供することを目的とす
る。

以下図面に従って本考案の一実施例を詳述する。

第１図は本考案に係る天窓装置の全体を示すものであっ
て、複数枚の長形ガラス１が長さ方向に列設され、ガラ
ス１の長さ方向両側は支持枠体２に固定されて支持枠体
２は屋根Ａ上に設置される。

各ガラス１の中間部および隣接するガラス１の接合自由
端部並びに天窓装置の両端ガラス１端部下面には受は部
材３によって支持されている。

屋根勾配に沿って設置される支持枠体２は第２図にその
詳細を示すようにベース４とカバ一体５の組合せによっ
て構成されており、両者はアルミのような金属材を引抜
き加工により長尺状に成型されている。

ベース４は、平板４ａと平板４の外側端に下方向へ連設
した傾斜板４ｂから形威される。

平板４ａの中央上にはカバ一体５を連結固定するための
載置部材６を突設するとともに長さ方向内側には上方へ
ガラス１の支持体７を突設しさらにその外側には後述す
るネジ孔３５を有する連結部材を形威し、また平板４ａ
の長さ方向外側端部上には外向きＬ字状の掛止体８を連
設きておく。

前記カバ一体５は平板５ａと垂直板５ｂによりＬ字状に
形威してあり、平板５ａの長さ方向先端には押圧板９を
延設しまた垂直板５ｂの下端には内方に掛止片１０を折
曲連設しておく。

ベース４とカバ一体５は、カバ一体５の掛止片１０をベ
ース４の平板４ａと掛止体３間に嵌め込み、平板５ａを
載置部材６上に載せネジ１１止めして連設され、ガラス
１の長さ方向端部をクッション１２を介して支持体７上
に載置するとともにガラス１上面と押圧板９間には平ヘ
エルト、ゴム等の弾性を有する押圧部材１３を全長に介
装してガラス１を支持体７と押圧板９間に挟持固定する
。

前記ベース４の支持体７と掛止体８は平板４ａの全長に
形威されてカバ一体５を連結し、ガラス１を挟持固定し
た時ベース４とカバ一体５間には流路空間１４が形威さ
れる。

尚、載置部材６は平板４ａ’と全長であってもよくまた
カバ一体５のネジ挿通孔１５に対応する位置にのみ突設
してもよく、いずれの場合においても載置部材６上部に
はネジ１１を螺挿するくるための孔或は溝１６を穿設し
ておく。

材質がアルミの場合にはネジ１１をネジ込むのみで螺着
が可能であるが他の硬質金属材の場合にはあらかじめネ
ジ溝を刻設しておく。

支持枠体２は屋根Ａ上に設置するとともに両側支持枠体
２下方に架設した補強チャンネル１７とベース４をボル
トによって固定し安定したものとする。

ベース４およびカバ一体５は天窓装置の全長であること
が望ましいが運搬、取付は作業等に鑑みて一定の長さに
成型されており、長さ方向に接続する場合には隣接する
ベース４下面間にジヨイント板１８を挿入架設して連結
し、同時に雨仕舞い処理とする。

またカバ一体５は接合端部間をコーキング処理すればよ
い。

前記カバ一体５に延設する押圧板９によってガラス１面
に押圧される押圧部材１３の周囲は常態においてコーキ
ング処理をすることが望ましいが、第３図に示すように
押圧板９の下面を先端方向へ肉厚となるよう傾斜面１９
を形威すればこの傾斜面１９によって押圧部材１３はガ
ラス１に圧接されてコーキングの必要がなくまた押圧部
材１３は外部へ抜けることがなくなる。

第２図は折板構造の屋根Ａに設置した場合につ°いて示
しであるがモルタル或はコンクリート構造の場合には第
４図に示すようにベース４下面に長さ方向にそってＬ字
状に相対するよう設けた連結片２０間に連結板２１を挿
し込み、この連結板２１下方に垂直した固定片２２と構
造体内の鉄筋とを溶着すれば支持枠体２の置が可能とな
る。

前記受は部材３は長尺状平板２３の長さ方向両側を上方
へ直角状に連設して支持片２４と腰平板２３の中央上に
はネジ挿通孔２５を有する台板状の支持部材２６を突設
した形状となっており、このような受は部材３は第１図
、第５図に示すように各ガラス１の中間部および隣接ガ
ラス１の接合自由端部等の下面において両側支持枠体２
間に直交状に配置される。

即ち、受は部材３の端部は支持枠体２を形成するベース
４の支持体７より外側にある連結部材に載り、受は部材
３の端面ば支持体７に相対して流路空間１４に面するよ
う前記支持枠体２間に架設した補強チャンネル１７上に
カラー２７を介してネジにより固定される。

前記両側支持片２４のうち片側、即ち屋根勾配に沿って
下方に位置する支持片２４にはクッション２８を嵌めて
ガラス１を保護支持し、勾配上方に位置する他の支持片
２４上端とガラス１間には隙間２９を形威し、更に支持
枠体２６とガラス１間にガラス１を保護し、支持するた
めの平フェルト、ゴム等の弾性部材３０を介装しておく
。

本考案天窓装置は上記の如く支持枠体２によってガラス
１を挟持固定し、ガラス１の要部を受は部材３で支持し
て屋根勾配にそって屋根Ａ上に設置する。

この時天窓装置の片側、すなわち屋根勾部上部の端部全
面を第５図に示すように水切り板３１とカバー３２によ
り被覆して雨仕舞い処理を腰また勾配下方の端部は屋根
Ａとガラス１間を受は部材３により密閉するとともに受
は部材３下部から外部に延設した水切り板３３により雨
仕舞い処理をし、支持枠体２端部にはカバー３４を取り
付ける。

このカバー３４は第６図に示すようにベース４とカバ一
体５の端面に当てかいベース４とカバ一体５の角部内に
設けたネジ孔３５にネジ３６を螺挿して取り付けたもの
であり、カバー３４の下端とベース４間には小許の間隙
を形成しておく。

本考案は上記構成であり、ベース４とカバ一体５との組
み合わせからなる支持枠体２によりガラス１を挟持固定
し、ガラス１下面を受は部材３により支持するようにし
たので簡単な構造でガラス１を安定化した天窓装置とな
り、仮りに雨水がベース４とカバ一体５との連結部或は
ガラス１の支持部から浸入しても雨氷は支持枠体２内の
流路空間１４を屋根勾配にそって流れ、支持枠体２とカ
バー３４との隙間から屋根Ａ上への排出され屋内に流出
することはない。

また、屋内外の温度差によりガラス１に発生した水分が
液滴となった場合でも屋根勾配にそってガラス１面を伝
わり、ガラス１と受は部材３の支持片２４間の隙間から
受は部材３内に入り、かつ受は部材３にそって支持枠体
２の流路空間１４に案内され外部へと排出されてガラス
１下面に生じた液滴は屋内に落下することがなくなる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は天窓装
置の一部を省略した全体平面図、第２図は支持枠体の断
面図、第３図はカバ一体の他例を示す断面図、第４図は
ベースの他例を示す断面図、第５図は第１図Ｘ−Ｘ線断
面図、第６図は支持枠体の端部を示す斜視図である。 １はガラス、２は支持枠体、３は受は部材、４はベース
、５はカバ一体、９は押圧板、１３は押圧部材、１４は
流路空間である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 屋根勾配に沿って屋根上に設置したガラスを通して自然
   光を屋内に彩光する天窓装置において、平板４ａとこの
   平版４ａの外側端に下方向へ連設した傾斜板４ｂから形
   威され、平板４ａの中央上には載置部材６を突設すると
   ともに内側にはガラス１の長さ方向端部を載置支持する
   支持体７を上方へ突設し更にその外側にはネジ孔３５を
   有する連結部材を連結し、平板４ａの外側端部上には外
   向きＬ字状の掛止体８を連設した長尺状のベース４と、
   平板５ａと垂直板５ｂをＬ字状に形成し、前記載置部材
   ６上に固定可能な平板５ａの長さ方向先端には押圧板９
   を延設するとともに垂直板５ｂの下端は前記掛止体８に
   掛止可能な掛止片１０を内方へ折曲連設した長尺状のカ
   バ一体５とで形威する支持枠体２と、長尺状平板２３の
   長さ方向両側を上方へ直角状に連設して支持片２４とし
   、中央上にはネジ挿通孔２５を有する支持部材２６を突
   設した受は部材３から戊り、前記支持体７に載置するガ
   ラス１と押圧板９間全長には押圧部材１３を介装すると
   ともにベース４とカバ一体５間に流路空間１４を形威し
   、ガラス１の中間部および隣接ガラス１の接合自由端下
   面に配置して両側支持枠体２を構成するベース４の前記
   連結部材に端部を載置する受は部材３を支持枠体２間に
   架設した補強チャンネル１７上に連結固定し、受は部材
   ３の屋根勾配下方向に位置する支持片２４にはクッショ
   ン２８を嵌めるとともに他の支持片２４上端とガラス１
   間には隙間２９を形威し、支持部材２６とガラス１間に
   は平フェルト、ゴム等の弾性部材３０を介装して成るこ
   とを特徴とする彩光用天窓装置。