JPS5833615B2 - ヘッドチップ突出量調整治具 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、たとえばＶＴＲ装置に使用する回転シリンダ
に設けたヘッドチップの突出量を調整するための治具に
関するものである。

たとえば、第１図および第２図に示すようなＶＴＲ装置
の回転シリンダ１に予じめヘッドチップ３を取付けたヘ
ッドベース２をねじ４で固定し、第３図に示す如く回転
シリンダ１の外周面からのヘッドチップ３の突出量Ａを
調整する場合、第４図に示すような、軸６の一端につま
み７を、他の一端の偏心位置に軸８を設けた調整工具を
用Ｌ・、第５図に示す如く、軸６を回転シリンダ１の穴
５に挿入して回転させ、軸８によってヘッドベース２を
押しヘッドチップ３を所定の位置まで押出すようにして
Ｌ・た。

このとき、回転シリンダ１を所定の位置に固定し、拡大
投影手段（投影器、ＩＴｖ等）で回転シリンダ１の外周
面からのヘッドチップ３の突出量を監視しながら作業を
行なっている。

しかし、このような作業におｔ・では、軸８０回転によ
り・てヘッドベース２を押すため、ヘッドベース２に回
転方向の力が作用し、第６図に示す如く、ねじ４を中心
としてヘッドベース２が回転し、ヘッドチップ３が角度
θの位置ずれを起す欠点があった。

またその修正に多くの作業工数を要し、極めて作業性が
悪かった。

本発明の目的は、上記した従来技術の欠点をなくし、調
整時にヘッドチップの位置ずれが発生しなＬ・ようにし
たヘッドチップ突出量調整装置を提供するにある。

上記目的を達成するため、本発明におち・では、回転シ
リンダを載置すると共に、回転シリンダにヘッドチップ
を取付けるためのへラドベースが入る穴を形成し、該穴
の一側面に前記へラドベースの基準面と接する基準面を
形成したベースと、このベースに載置された回転シリン
ダをベースに固定するための固定手段と、前記ベースの
基準面と対向し、かつ基準面に対しほぼ垂直方向に摺動
可能に支持された押え板と、一端を前記ベースに回動自
在に支持され、かつ中央部に前記押え板の一端を摺動可
能に結合したレバーとを設け、回転シリングをベースに
載置固定しかつ、レバーを回動させ押え板でヘッドベー
スの基準面がベースの穴の基準面と接するように案内し
たのち、ヘッドチップの突出量を調整するようにしたこ
とを特徴とする。

以下本発明の一実施例を図面にしたがって説明する。

第７図な（・し第１０図は本発明の一実施例を示すもの
で同面におＬ・て、ベース９には、ヘッドベース２の入
る穴１０が形成され、その−側面は基準面１１となるよ
うに形成されている。

ベース９の一端部には、回転シリンダ１の位置決め用の
Ｖブロック１２が伺定されてＬ・る。

またベース９の他方の端部には、台１３を介して支持部
材１４が固定されてＬ・る。

この支持部材１４には固定手段を構成するリンク１５と
アーム１６が回動可能に支持され、このリンク１５とア
ーム１６に取手１１が各々回動可能に結合されると共に
、前記アーム１６の一端には、一対のプレート１８を介
して軸１９が固定され、その軸１９の下端には、所定の
位置に穴２０を形成したプレート２１が固定されて（・
る。

押え板２２は、一端が前記基準面１１と対向するように
ベース９に形成された穴に摺動可能に嵌合されて℃・る
。

レバー２３は、ピン２４によってベース９に回動自在に
支持されても・る。

そして、レバー２３と押え板２２はピン２５によって摺
動自在に結合され、レバー２３を回動させることにより
、押え板２２が基準面１１に近接もしくは離間するよう
になっている。

その他は第１図および第４図と同じであるから、同じ符
号を付けて示しである。

上記構成にお〜・て、取手１７を上げ、プレート２１を
上げた状態でベース９上に、２個のヘッドチップ３を固
定した回転シリンダ１をヘッドベース２の基準面が穴１
００基準面１１と接続するように載置すると共に、シリ
ンダ１の外周面を■ブロック１２に押当てたのち、取手
１７を押下げ、プレート２１を下降させて回転シリンダ
１を抑圧固定する。

つち゛で、一対のレバー２３を握り、レバー２３を互Ｌ
・に近接する方向に回転させると、各レバー２３の回動
により各々ピン２５を介して押え板２２が、穴１０内に
突出するヘッドベース２を基準面１１の方向に押す。

この状態で、第８図、第９図に示すように回転シリンダ
１の穴５に調整工具の軸６を挿入し、拡大投影手段によ
り回転シリンダ１の外周面とヘッドチップ３を監視しな
がらつまみ７を回すことにより、軸８でヘッドベース２
を押してヘッドチップ３の突出量を所要の値に調整する
。

このとき、ヘッドベース２は、穴１００基準面１１と押
え板２２０間にはさまれてＬ・るので、一端に回転方向
の力が作用しても、第６図に示すような回転は発生しな
Ｌ・。

突出量の調整が終ったのち、レバー２３を放し、互Ｌ・
に離間するように押広げると、押え板２２もピン２５に
引張られて後退し、ヘッドベース２から離れる。

つＬ・で、取手１７を上げてプレート２１を引上げ回転
シリンダ１を解放し、回転シリンダ１を取出す。

以上述べた如く、本発明によれば、押え板によってベー
スに形成した穴の基準面にヘッドベースの基準面を押付
けた状態で、ヘッドベースを押して、ヘッドチップの突
出量を調整するようにしたので、極めて簡単な構成でヘ
ッドベースの回転を防止し、ヘッドチップの位置ずれを
完全になくすことができる。

したがって、修正作業をなくし、作業能率を大幅に向上
させることができる。

等工業上極めて大きな効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、回転シリンダの平面図、第２図は第１図の■
−■断面図、第３図は第１図の要部の拡大平面図、第４
図は調整工具の斜視図、第５図は調整作業を示す正面断
面図、第６図は調整後の状態を示す要部の拡大平面図、
第７図は本発明によるヘッドチップ突出量調整治具の平
面図、第８図は第７図のＸ−Ｘ断面図、第９図は第７図
のＸ−Ｘ断面図、第１０図は第９図のＢ部の拡大図であ
る。 ９・・・ベース、１０・・・穴、１１・・・基準面、１
３・・・台、１４・・・支持部材、１５・・・リンク、
１６・・・アーム、１７・・・取手、１８・・・プレー
ト、１９・・・軸、２０・・・穴、２１・・・プレート
、２２・・・押え板、２３・・・レバー、２４・・・ピ
ン、２５・・・ピン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 回転シリンダにヘッドチップを取付けるためのへラ
   ドベースが入る穴を形成し、その穴の一側面に前記へラ
   ドベースの基準面と接する基準面を形成したベースと、
   該ベースに設置され、ベース上に載置された回転シリン
   ダをベースに固定するようにした固定手段と、前記ベー
   スの穴に形成された基準面と対向し、かつこの基準面に
   対しほぼ垂直な方向に摺動可能に支持された押え板とを
   設け、ベース上に載置固定された回転シリンダから前記
   穴内に突出するヘッドベースを、その基準面が穴の基準
   面と接するように押え板で押付けてヘッドチップの突出
   量を調整するようにしたことを特徴とするヘッドチップ
   突出量調整治具。