JPS5920916Y2 - クランプ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は工作機械にアタッチメントを装着する際使用
するクランプ装置に関する。

従来この種のクランプ装置としてはすでに種々のものが
提唱されているが、アタッチメントに可動部を有し、こ
の可動部に工作機械側より動力を伝える場合、従来のプ
ルロック方式のクランプ装置は採用できない不具合があ
った。

この考案はかかる不具合を改善する目的でなされたもの
で、アタッチメント側にカッタなどの可動部を有するア
タッチメントが人為的な操作を必要としないで、工作機
械に簡単に装着できるようにしたクランプ装置を提供し
ようとするものである。

以下この考案を図示の一実施例について詳述する。

図において１は研削盤などの工作機械、２は該工作機械
１のアタッチメント装着部（以下単に装着部という）で
、カッタなどの可動部３を有するアタッチメント４が下
方より装着できるようになっている。

５は上記装着部２の下面に設けられた一般的なりランプ
でこのクランプ５により上記アタッチメント４の一端側
上面に突設された係止ピン６をクランプするようになっ
ていると共に、アタッチメント４の他端側は、装着部２
内に回転自在に支承されたスピンドル７を挾んで上記ク
ランプ５の反対側に設けられたこの考案のクランプ装置
８によりクランプされるようになっている。

上記クランプ装置８は装着部２内に下端が装着部２の下
方へ突出するよう回転軸９を有しており、この回転軸９
は装着部２に固着されたナツト１０に中間部が螺挿され
ている。

回転軸９の下端部にはアタッチメント４より突設された
係止縁４ａを係脱自在に係止するクランプ爪１１が例え
ば３方向に突設されていると共に、回転軸９の上端には
ラック１２に噛合するピニオン１３が固着されている。

上記ラック１２は装着部２内に水平方向に移動自在に支
承され、一端側に設けられた圧縮ばね１７により他端側
が装着部２の外方へ突出するよう付勢されていると共に
、ラック１２の他端部にはローラ１４が支承され、この
ローラ１４は上記アタッチメント４を保持して、これを
装着部２に装着すべく上昇するマガジン１５より突設さ
れたドッグ１６に当接して、ラック１２を圧縮ばね１７
に抗して押込む作用をなすもので、これによって次のよ
うにアタッチメン１〜４のクランプアンクランプが行な
われる。

しかして工作機械１の装着部２にアタッチメン１−４を
装着すべくマガジン１５が上昇すると、まずマガジン１
５より突設されたドッグ１６がラック１２のローラ１４
に当接してラック１２を圧縮ばね１７に抗して押込む。

これによってラック１２によりピニオン１３が回転され
、回転軸９がナツト１０により下方へねし送りされると
共に、回転軸９下端のクランプ爪１１がアンクランプ位
置へ退避する。

この状態で装着部２の下面にアタッチメント４の上面が
当接されて、アタッチメント４の一端側がクランプ５に
よりクランプされると共に、アタッチメンｌ−４の他端
側はマガジン１５の下降とともに圧縮ばね１７によりラ
ック１２が突出され、これによりピニオン１３を介して
回転軸９が回転されながら上方へねし送りされることに
より、回転軸９下端のクランプ爪１１がアタッチメン１
へ４の係止縁４ａ下方より上昇して装着部２の下面とク
ランプ爪１１の間でアタッチメンｌ−４の係止縁４ａを
クランプする。

この状態では装着部２内のスピンドル７とアタッチメン
ｌ−４の可動部３とは、アタッチメント４内の伝達機構
（図示せず）により連結されるため、工作機械１側の動
力でアタッチメント４の可動部３を駆動することができ
る。

またアタッチメン１へ４を装着部２より取外す場合は上
記と逆の操作を行なえばよい。

この考案は以上詳述したように、アタッチメントを支持
するマガジンなどに設けたドッグによりラックを移動さ
せて、このラックに噛合するピニオンを有する回転軸を
回転させ、同時に回転軸を上下方向へねし送りしながら
回転軸に設けたクランプ爪をクランプアンクランプ位置
へ回動させるようにしたことから、アタッチメントをラ
ックを付勢する圧縮ばねのばね圧を利用して確実にアタ
ッチメント装着面に圧着させることができる。

またアタッチメントを縁部でクランプすることから、可
動部を工作機械側の動力で駆動するアタッチメントで何
等支障なくクランプできると共に、アタッチメン１〜の
クランプアンクランプに何等人為的な操作を必要としな
いので、アタッチメントの着脱が短時間に容易かつ安全
に行なえる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示し、第１図はアタッチメ
ンＩ・装着状態の一部切欠側面図、第２図はこの装置の
概略斜視図、第３図は作用説明図である。 １は工作機械、２は装着部、４はアタッチメン）へ、９
は回転軸、１１はクランプ爪、１２はラック、１３はピ
ニオン、１５はマガジン、１６はドッグ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 工作機械１のアタッチメント装着部２に、マガジン１５
   により装着位置に搬入されたアタッチメント４を係脱自
   在にクランプするクランプ５と、圧縮ばね１７により一
   端が装着部２の外方へ突出するよう付勢されたラック１
   ２を設け、このラック１２の近傍には、中間部が上記装
   着部２の一部に螺着された回転軸９を設け、この回転軸
   ９の上端には、上記ラック１２に噛合するピニオン１３
   を設け、また上記装着部２の下方へ突出された回転軸９
   の下端には、装着部２の下面との間で、上記アタッチメ
   ント４より突設された係止縁４ａを係脱自在に挟着する
   クランプ爪１１を突設すると共に、上記マガジン１５よ
   り突設したドッグ１６などによって上記ラック１２の突
   出部を出没することにより、クランプ爪１１をクランプ
   アンクランプ位置に回動してなるクランプ装置。