JPH0331516Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は小型ハンドプレス機に関する。

〔従来の技術〕

従来の小型ハンドプレス機において、テーブル
の高さを微調節することができるものはなかつ
た。

〔考案が解決しようとする問題点〕

従来、テーブルの高さを微調節する際には、作
業者が重量のあるテーブルを一方の手で支えなが
ら他方の手で調節しなければならず、作業性が悪
いという欠点があつた。

本考案はテーブルの高さを微調節する機構を備
えた小型ハンドプレス機を提供することを目的と
する。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、基台と、基台上に立設された支柱
と、主軸とこれを上下動させるレバー装置を具え
前記支柱に摺動可能かつ固定可能に設けられたテ
ーブルとからなる小型ハンドプレス機において、
前記支柱のテーブルの上方に摺動可能かつ固定可
能に補助テーブルを取付け、調節ボルトをこの補
助テーブルに穿設された透孔を貫通してテーブル
に設けられた雌ねじ孔に螺合させることによつて
テーブルと補助テーブルとを連結した構成を有す
る。

〔作用〕

上記構成の小型ハンドプレス機において、テー
ブルの高さを微調節するには、補助テーブルを支
柱を固定し、テーブルを支柱に摺動自在として調
節ボルトを回動すればよく、テーブルは調節ボル
トのねじ部の長さの範囲内において支柱に沿つて
上下摺動し、テーブルを所定の高さに設定して支
柱に固定できる。

〔実施例〕

以下、図面に基づいて本考案の一実施例を説明
する。１は基台であり、基台１上には支柱２が立
設されている。支柱２にはテーブル３と補助テー
ブル４とが、それぞれ嵌合孔３ａ，４ａを介して
摺動自在に取付けられており、嵌合孔３ａ，４ａ
の一部に切欠き部３ｂ，４ｂが形成されている。
切欠き部３ｂを挾むテーブル３の両側部３ｃ，３
ｃには、これらを締め付ける固定ボルト５が設け
られ、切欠き部４ｂを挾む補助テーブル４の両側
部４ｃ，４ｃには、これらを締め付ける固定ボル
ト６が設けられている。補助テーブル４には透孔
４ｅが穿設されており、該透孔４ｂに調節ボルト
７が回動自在に支持され、該調節ボルト７のねじ
部７ａがテーブル３の所定位置に設けられた雌ね
じ孔３ｅに螺合している。テーブル３の先端には
主軸８とガイド軸９がブツシユを介して摺動自在
に挿通しており、主軸８とガイド軸９の頭部が固
定台１０により固定されている。主軸８の下端に
は工具保持穴８ａが穿かれており、工具保持穴８
ａの側面にボルト８ｂがこれの先端が工具保持穴
８ａ内に突出自在となるように螺合している。テ
ーブル３の側面にはサイドフレーム１１が取付け
られており、このサイドフレーム１１の一側には
トグルレバー１２の一端が枢支されている。この
トグルレバー１２は略直角に折曲つて形成されて
おり、他端にはハンドル１５が設けられていると
共に、折曲部１２ａの上方とサイドフレーム１１
の一部がスプリンング１３によつて連結され上方
に付勢されている。トグルレバー１２の折曲部１
２ａには押出しレバー１６の一端がピン１４によ
り回動自在に取付けられており、押出しレバー１
６の他端は前記固定台１０に枢支されている。ま
たピン１４はサイドフレーム１１側に突出してお
り、サイドフレーム１１にはピン１４の突出部１
４ａを係止する係止溝１１ａが形成されている。

本考案の実施例は以上の構成を有するので、使
用するには固定ボルト５，６を緩め、テーブル３
及び補助テーブル４を片手で支え持ちながらテー
ブル３の所定高さに合わせ、他方の手で固定ボル
ト５，６を締め付けることによつて支柱２にテー
ブル３及び補助テーブル４を固定することができ
る。そして、主軸８の下端に設けられたボルト８
ｂを緩め、工具保持穴８ａに、例えば１７のよう
な工具の軸部１７ａを挿入し、ボルト８ｂを締め
付けることによつて主軸８の下端に工具１７が取
付けられる。さらに、工具受台１８を基台１上の
所定位置に載置しておき、ハンドル１５をスプリ
ング１３の復元力に抗して下方に押下げると、第
２図，第３図のように、工具受台１８に工具１７
が押圧し、材料を工具受台１８に載置した場合な
どは、材料が押し曲げられる。そして、ハンドル
１５の下方に押下げる力を解除するとスプリング
１３の復元力により元の状態に戻る。押下げた際
に、ピン１４の突出部１４ａが係止溝１１ａに当
接し、主軸８が所定の位置以下に下がらないよう
になつている。ここで、工具１７、工具受台１８
に換えて、第５図に示すように、工具２１を主軸
８に取付け、工具受台２２を基台１上に載置する
時に、テーブル３の高さを微調節しなければなら
ない場合には、固定ボルト５を緩め、調節ボルト
７を回動すればよく、テーブル３は支柱２に沿つ
て上下に摺動し、テーブル３の高さを微調節する
ことができる。そして、テーブル３を所定の高さ
に設定した後、固定ボルト５を締めることにより
テーブル３を支柱２に固定することができる。

なお、実施例においては、工具等の取付けにつ
いて説明したが、第４図のように、玩具用粘土成
形型１９，２０を取付けることも可能であること
は言うまでもない。

〔考案の効果〕

本考案の小型ハンドプレス機は、調節ボルトを
回動させるだけでテーブルの高さを微調節するこ
とができるので、微調節に際してテーブルを片手
で支え持つ必要がなく、作業性が良いという効果
がある。また、小型・軽量であるがゆえに、安価
で持ち運びが便利であるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の全体斜視図、第２図，第３図
は動作説明図、第４図，第５図は本考案に取付け
られる部品の斜視図である。 １……基台、２……支柱、３……テーブル、３
ａ……嵌合孔、４……補助テーブル、４ａ……嵌
合孔、４ｅ……透孔、５，６……固定ボルト、７
……ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基台と、基台上に立設された支柱と、主軸とこ
   れを上下動させるレバー装置を具え前記支柱に摺
   動可能かつ固定可能に設けられたテーブルとから
   なる小型ハンドプレス機において、前記支柱のテ
   ーブルの上方に摺動可能かつ固定可能に補助テー
   ブルを取付け、調節ボルトをこの補助テーブルに
   穿設された透孔を貫通してテーブルに設けられた
   雌ねじ孔に螺合させることによつてテーブルと補
   助テーブルとを連結したことを特徴とする小型ハ
   ンドプレス機。