JPS582840Y2

JPS582840Y2 - 自動車における給油口ロツクとトランクロツクの共通解錠装置

Info

Publication number: JPS582840Y2
Application number: JP1978172011U
Authority: JP
Inventors: 室井喜四郎; 矢沢靖弘
Original assignee: 株式会社大井製作所
Priority date: 1978-12-13
Filing date: 1978-12-13
Publication date: 1983-01-18
Also published as: US4331353A; JPS5587940U; GB2039319B; GB2039319A

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、運転席の脇に設けた操作ハンドルを介して、
中立位置にある１本のプッシュプルワイヤを押したり引
いたりすることにより、垂直基板面に枢着された給油口
系レバーを押すことにより、給油口のロック杆を解錠方
向へ作動させ、また、同じく垂直基板に枢着されたトラ
ンク系レバーを引くことにより、プルワイヤを介して、
トランクロックのロックレバ−を解錠方向へ作動させた
りすることができるようにした、自動車における給油口
ロックとトランクロックの共通解錠装置に関するもので
ある。

自動車の給油口ロックとトランクロックは、キーで解錠
するほか、運転席から、ハンドル、もしくはレバー操作
により解錠しうるようになっている。

従来、この運転席からの解錠機構は、第１図に示すよう
に、運転席の脇等に設けたハンドルボックスＡに２本の
操作ハンドルＢ、Ｃを設け、一方の操作ハンドルＢを、
プルワイヤＤを介して、給油口ロックＥに連係するとと
もに、他方の操作ハンドルＣを、プルワイヤＦを介して
、トランクロックＧに連係しておき、一方の操作ハンド
ルＢを後方へ倒して、プルワイヤＤを引くことにより、
給油口ロックＥを解錠し、また、他方の操作ハンドルＣ
を後方へ倒して、プルワイヤＦを引くことにより、トラ
ンクロックＧを解錠するように構成されている。

しかし、このように従来のものでは、共通のハンドルボ
ックスＡに、２本の操作ハンドルＢ、Ｃが設けられてい
るため、誤操作を生じ易いばかりでなく、２系統の解錠
機構を別個に設けたものと同様の機構であるため、構成
が複雑であるとともに、部隊の無駄１）Ｓ多く、高価と
なるという欠点がある。

本考案は、斜上の欠点を除去するためになされたもので
、第２図以下に示す実施例に基いて説明する。

まず、第４図を参照して説明する。

前後方向をなす垂直基板１の後上部に、給油口系レバー
２の上部を、その上方突出端の前面に給油口用ロック杆
３の先端における鉤状係止部が位置するようにして、軸
４をもって枢着する。

該給油口径レバー２よりも前方において、垂直基板１の
上部に、トランク系レバー５の上端部を、軸６をもって
枢着する。

垂直基板１における給油口系レバー２の中間部前側と、
同じくトランク系レバー５の中間部後側に、それぞれ、
側方を向くスイッパ−７，８を突設し、かつ、給油口系
レバー２の下端部と、トランク系レバー５の下端部との
間に、引張発条９を張設して、両レバー２と５が、スト
ッパー７．８により受止されて、概ね垂直な状態を保持
するようにする。

給油口系レバー２の前下部より側方へ向けて折曲形成し
た受支片１０と、トランク系レバー５の後下部より側方
へ向けて折曲形成した受支片１１には、それぞれ切溝１
２，１３が、外側方より付設されている。

両切溝１２，１３の間に、要所に係止突起１４゜１５を
有する水平のブツシュロッド１６を、その係止突起１４
が、受支片ｉｏの前面に、また係止突起１５が受支片１
１の後面に位置するようにして配設する。

ブツシュロッド１６の前端には、プッシュプルワイヤ１
７の後端が連結されている。

また、トランク系レバー５の下端には、後端をトランク
ロックレバ−１８に懸止したプルワイヤ１９の前端が懸
止されている。

プッシュプルワイヤ１７は、押し及び引きの双方に対し
て作用しうるもので、その前端は、第２図、並びに第３
図に示すように、自動車２０の運転席の脇等に設けたハ
ンドルボックス２１に、前後方向へ回動しつるように設
けた操作ハンドル２２に連結され、該操作ハンドル２２
を前方へ倒したときには押動し、また、後方へ倒したと
きには、引かれるようになっている。

垂直基板１は、燃料給油口２３の前方においてボディ２
４の内面に取付けられるものである。

係止部を給油口系レバー２の上端前面に位置する給油口
用ロック杆３は、前方へ動いたとき、給油口２３のロッ
クを解くようになっている。

トランクロックレバ−１８は、プルワイヤ１９が前方へ
引かれたときに、トランクロック２５のロックを解くよ
うになっている。

給油口ロックとトランクロックとがロック状態にあると
きには、給油口系レバー２とトランク系レバー５の下端
部間に張設された引張発条９の牽引力により、各レバー
２，５の受支片１０，１１が、それぞれ係止突起１４．
１５に当着することにより、ブツシュロッド１６は中立
位置を保っている（第５図）。

従って、このブツシュロッド１６に連結されているプッ
シュプルワイヤ１７及び操作ハンドル２２も中立状態と
なっている。

この状態から、操作ハンドル２２を前方へ倒すと、プッ
シュプルワイヤ１７は後方へ押され、その後端に連結さ
れているブツシュロッド１６も後方へ押されて、その後
部の係止突起１４は、給油口系レバー２におＯる受支片
１０を後方へ押す。

そのため、給油口系レバー２は、引張発条９に抗して、
軸４まわりに回動し、その上端前面は、給油口用ロック
杆３を前方へ押し、給油口２３のロックが解かれる（第
６図）。

操作ハンドル２２を後方へ倒すと、プッシュプルワイヤ
１７は前方へ引かれ、これにより、ブツシュロッド１６
も前方へ引かれて、その前部の係止突起１５は、トラン
ク系レバー５における受支片１１を前方へ押し、トラン
ク系レバー５を、引張発条９の牽引力に抗して、軸６ま
わりに回動させ、プルワイヤ１９を前方へ引く。

そのため、プルワイヤ１９の後端に懸止されているトラ
ンクロックレバ−１８は引かれて、トランクロック２５
のロック（ま解力）れることになる（第７図）。

このように本考案によれば、１本の操作ハンドルを操作
して、常時中立位置にある１本のプッシュプルワイヤを
押したり引いたりすることにより、給油口のロック杆と
トランクロックのロックレバ−とを、解錠方向へ作動さ
せることができるから、操作が簡単であるとともに、誤
操作のおそれはなく、しかも、構成も簡単で、安価に提
供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の給油口ロックとトランクロックの解錠
装置の概要を示す側面図、第２図乃至第７図は、本考案
の実施例を示すもので、第２図は、装置の概要を示す側
面図、第３図は、自動車への取付状況の概略を示す斜視
図、第′４図は、斜視図、第５図は、側面図、第６図は
、給油口ロック解錠時の側面図、第７図は、トランクロ
ック解錠時の側面図である。１・・・・・・基板、２・・・・・・給油口系レバー
３・・・・・・給油口用ロック杆、４・・・・・・軸、
５・・・・・・トランク系レバー、６・・・・・・軸、
７．８・・・・・・ストッパー９・・・・・・引張発
条、１０，１１・・・・・・受支片、１２，１３・・・
・・・切溝、１４，１５・・・・・・係止突起、１６・
・・・・・ブツシュロッド、１７・・・・・・プッシュ
プルワイヤ、１８・・・・・・トランクロックレバ−１
９・・・・・・プルワイヤ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

前後方向をなす垂直基板に、給油口系レバーの上部を、
その上方突出端の前面に給油口用ロック杆の係止部が位
置するようにして枢着するとともに、該給坤ロ系レバー
よりも前方において、垂直基板に、トランク系レバーの
上端部を枢着し、かつ垂直基板における給油口系レバー
の中間部前側と、同じくトランク系レバーの中間部後側
とに、それぞれ、側方を向くストッパーを設け、ばね手
段をもって、給油口系レバーとトランク系レバーに、互
いに接近しようとする回動力を付与することにより、両
レバーは、それぞれ対応する前記ストッパーにより受止
されて、概ね垂直状態を保持するようにし、給油口系レ
バーの下部より側方へ向けて設けた受支片と、トランク
系レバーの下部より側方へ向けて設けた受支片の間に、
要所に係止突起を有するブツシュロッドを、その係止突
起が、前記両レバーにおける受支片の間に位置するよう
にして設け、さらに、ブツシュロッドの前端を、プッシ
ュプルワイヤの後端に連結し、かつトランク系レバーの
下端に、後端をトランクロックレバ−に懸止したプルワ
イヤの前端を懸止したことを特徴とする自動車における
給油口ロックとトランクロックの共通解錠装置。