JPS58224177A - 薄膜金属 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は例えば磁気記録材料として用いられる薄膜金属
に関し、簡単な構造にして表面の潤滑化を図るとともに
防錆および防食性を向上させることを目的とする。

薄膜金属は数μｍまたはそれ以下の厚さを有するもので
あって、通常はシートやフィルムなどの基体にとりつけ
て用いる。とくに薄膜金属が、コバルトやコバルト系合
金などの磁性材料の場合は記録材料として有用である。

従来、これらの薄膜金属は、たとえば高温湿中で用いる
と錆びたり腐食によって、薄膜金属個有の特性が失われ
るか著しく損なわれ使用できなくなるという問題があっ
た。また薄膜金属をフィルムなどの基体に設けたテープ
状のものを、リールに装着しプ走行させる場合、金属面
とガイドボスストとの摩擦による摩擦音の発生、走行不
良などの現象を伴なう欠点があった。

これらの欠点は、薄膜金属が磁気記録材料として用いら
れている場合、再生音や再生像の乱れをひき起し、極端
な場合は記録再生不能にいたることがある。

本発明は従来におけるこのような欠点をとり除いた薄膜
金属を提供するもので、その基本思想は、分子長が異な
る少なくとも２種の低分子有機化合物を薄膜金属面に設
けるものである。これにより薄膜金属面には分子長の差
によってミクロな凹凸が形成され、摩擦係数が低下する
のでたとえばガイドポストと摺動させても摩擦音の発生
が減少するとともに、摺動エネルギーも軽減される。

さらに化学的な面では、薄膜を構成する金属面と水や酸
素との接触が妨げられるので、防錆、防食の効果がある
。

ここで薄膜金属を構成する材料は、たとえば鉄。

ニッケル、コバルト、銅、クロムまだはこれらの合金な
どである。また低分子有機化合物としては、金属と結合
しやすいものであれば良く、それらはイ　　　　　防錆
剤や界面活性剤がある。とりわけ効果の高いものは弗素
を導入したこれらの低分子有機化合物である。

本発明では有効な防錆剤として、例えばトリアゾール系
、イミダゾール系、チアゾール系、ジチオカーバメート
系、チウラムジスルフィド系、アミド系、ナフトール系
の化合物捷たけ組成物を用いるものである。また、界面
活性剤としては、炭素数６〜２２のアルキルカルボン酸
系まだはこのパーフルオロ系、第四級アンモニウム系、
ベタイン系を用いるものである。

次に具体的に本発明の詳細な説明する。

高分子フィルム基拐上ニコバルトーニノケル合金を約１
５０ＯＡの厚さに蒸着して形成した巾５０ｃＩｒＬ、長
さ５０＋１の金属フィルム上に、次の表に示すような組
合せで、低分子有機化合物の０・１チ溶液をエアナイフ
で塗工したのち、裁断によりＴＭＭ巾Ｘ５０ｍのテープ
を作成した。

以下余白 （塗］二剤の組合せとその効果） これら本発明による各種テープのガイド、ポストに対す
る摩擦係数μは前記衣に示す通りで、塗工なしのもの、
比較例に比べて優位性があることが明らかである。すな
わち、低分子有機化合物を一種のみ塗工したものに比べ
、実施例１〜６のすべてに°°分子長が異なる２種の低
分子有機化合物パを用いたことの効果が表れている。な
おこれら低分子有機化合物が如何なる形で薄膜金属面と
結合しているかまた配列しているかは定かでない。

まだ実施例のなかでも、長分子長の低分子有機化合物に
弗素が導入されている方がより有効である。なお実施例
（１）〜（３）かられかるように、短分子長の低分子有
機化合物に対する弗素導入の効果は認められない。

一方、これら各種テープの耐環境性を調べだところ、４
０’Ｃ９０％ＲＨの雰囲気中でも、実施例（３）と（６
）はすぐれた安定性を示し、２週間以上何ら表面異常は
認められなかった。

また薄膜金属の厚さの影響をみるために３μｍまでの厚
い薄膜で前記衣に示しだのと同様の実験を試みだところ
、厚みに対するクリティカルなポイントは見られなかっ
たが、概ね５０００Ａより薄い場合に効果が顕著であっ
た。

さらに金属の材質を変えた場合、何れも塗工なしのもの
に対し優位性が認められた。

なお、長、短分子長２種の低分子有機化合物の割合がモ
ル比で１：９〜９：１の範囲にある場合よりすぐれた効
果が得られた。

以上で明らかなように、分子長の異なる少なくとも２種
の低分子有機化合物を薄膜金属面に設けると、１種のみ
を設けた場合に比べ、摩擦係数。

耐環境性の面ですぐれた効果が得られる。この効果は薄
膜金属が磁気記録材料に用いられる場合、低電力でテー
プを駆動出来、かつ保存性能も良くなるという結果をも
たらすものである。

１　　　　　　　″・実施例１例示した低分子有機化８
物″８発明を限定するものではない。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）分子長が異なる少くとも２種の低分子有機化合物
   を表面に有することを特徴とする薄膜金属。
2. （２）低分子有機化合物が弗素系界面活性剤と防錆剤の
   少なくとも一方を構成していることを特徴とする特許請
   求の範囲第１項記載の薄膜金属。
3. （３）低分子有機化合物がパーフルオロオクチルサルフ
   エイトとパーフルオロプロビルサルフエイトの少なくと
   も一方であることを特徴とする特許請求の範囲第１項記
   載の薄膜金属。
4. （４）金属が磁性金属であることを特徴とする特許請求
   の範囲第１項記載の薄膜金属。
5. （５）磁性金属がコバルトまたはコバルト系合金である
   ことを特徴とする特許請求の範囲第４項記載の薄膜金属
   。 〜
6. （６）薄膜が厚さ５０００Ａ以下であることを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項記載の薄膜金属。