JPS5813363A - 梅エキスの製造方法 - Google Patents

梅エキスの製造方法

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JPS5813363A
JPS5813363A JP56111653A JP11165381A JPS5813363A JP S5813363 A JPS5813363 A JP S5813363A JP 56111653 A JP56111653 A JP 56111653A JP 11165381 A JP11165381 A JP 11165381A JP S5813363 A JPS5813363 A JP S5813363A
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plum
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Hitoshi Tajima
田島仁
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  • Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)
  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規かつ改良された梅エキスの製造方法に関
し、さらに詳しくは、エキス製造中に発酵を起さず、従
って梅特有の果汁成分や香気を損なうことなく効果的に
抽°出することができ、しかも製品エキスの保存中にも
後発酵することのない梅エキスを製造する方法に関する
ものである。
梅の果肉から水分、香気成分、酸類などを抽出して得ら
れるいわゆる梅エキスは、従来から一般家庭でつくられ
たり、商業規模で製造され市販されている。
一般家庭での梅エキスの製造方法は、通常梅実と砂糖と
を密閉容器に仕込み16〜30日間室温に維持する方法
が採用されている。しかしながらこの方法においては、
仕込み期間中に容器内のエキスは次第に発酵し、かよう
な発酵によって梅特有の果汁成分や香気成分が変質して
しまう傾向がある。
一方、市販の梅エキスの製造方法には大別して機械搾汁
法と液糖抽出法とが採用されている。
機械搾汁法においては、梅実を加熱して果肉を軟化せし
めたのち遠心分離処理によってエキスを抽出させる。し
かしこの方法は、機械的手段で短時間で強制的にエキス
を搾り取るために、香気成分が十分に抽出されず、また
、液糖な加えて得られたエキス製品は保存中に微生物が
繁殖して後発酵による白濁が生じ、品質の変質低下をき
たすこともある。
また液糖抽出法は、液糖(水分含量2%以下の糖溶液)
を用いて果肉からエキスを抽出するものであり、冷蔵庫
中で20〜30日かけてゆっくり抽出する方法と、50
〜55℃に加熱して3〜5日間で短期間に抽出する方法
とがある。
しかしながら、かような液糖抽出法によるエキス製品は
保存中に後発酵を起しやすく品質低下をきたすため、必
ずしも満足すべき製造方法とは云えない。
そこで本発明者は、エキス製造中に発酵を起さずに梅特
有の香気を変質させることなく製品エキス中に効果的に
移行せしめることができ、しかも製品エキスの保存中に
も後発酵による品耐: 質低下を起さないような梅エキスを提供すべく鋭意研究
を重ね、本発明を完成させたものである。
すなわち本発明は、梅実と糖とを容器内に仕込み密閉し
、糖の浸透圧により梅実中の水分、香気成分、酸類など
を抽出することからなる梅エキスの製造方法において、
糖の仕込量を梅エキス製品中のブリックス度が60以上
となるような量とし、仕込み後容器内品濡が30〜40
℃となるように加温して1〜5日間維持したのち50〜
60℃に急激に昇温せしめ、次いで室温まで急冷したの
ちさらに4〜10日間室温に維持することを特徴とする
梅エキスの製造方法である。
本発明を実施するに際しては、先ず除核しない梅実を良
く水洗したのち、例えば空気を送風する強制風乾のごと
き方法によって、実表面に付着する水滴等の遊離水が実
質的になくなるまで十分に乾燥する。かくして乾燥した
梅実を糖とともに清浄な容器内に仕込む。
11・′1 このときの糖のす込量は、最終的に得られる梅エキス製
品のブリックス度が50以上となるような量とする必要
がある。ここでブリックス度とは、ブリックス計の指度
によって測定されだ糖濃度を意味する。かような比較的
高い糖濃度をエキス製品に与えろためには、仕込みに用
いる糖類として、ショ糖、果糖、ブドウ糖、粉飴、ステ
ビア等の粉状糖を用いることが望ましい。これらの粉状
糖は一般に水分含量2%以下のものである。また、はち
みつや異性化糖などの水分含量の比較的高い液状糖の場
合には、これら液状糖に粉状糖を混合して混合物の水分
含量を約10%以下とすることにより、仕込量として使
用することができる。
上述したように、梅エキス製品のブリックス度を50以
上とするのは、かような比較的高濃度の糖を用いること
により抽出時の糖の浸透圧が大きくなり梅実中の水分、
香気成分、酸類、その他の成分を効果的に抽出できるた
めであり、さらには、製品エキスを微生物の繁殖に適さ
ない環境にさせるためである。すなわち、本発明の梅エ
キス製品を開放下で空気中に放置しておいた場合におい
ても、液面上にカビ等が繁殖することはあってもエキス
自体は後発酵を全く起さず、エキスが白濁するようなこ
とはない。
本発明者の実験によれば、数種の市販梅エキス製品のブ
リックス度を測定したところいずれも40〜44の範囲
であり、開放下で空気中に放置すると2〜7日以内に後
発酵による発泡現象がみられ、次第に白濁してきた。こ
れに反して、例えばブリックス度50の本発明製品にお
いては数ケガ放置後も後発酵は全く起らなかった。
梅エキス製品のブリックス度を50以上とするためには
、糖の仕込量を調節することは勿論であるが、上述した
ように、水洗した梅実の乾燥を十分に行なうこと、およ
び仕込量として水分含量の低い糖を用いることも重要に
なるのである。例えば、水分含量25%程度の液糖を用
いた場合には、製品エキスのブリックス度は高々40前
後にしかならず、50以上のブリックス度は得られない
水洗、乾燥した梅実と所定量の糖とを容器内に仕込んだ
のち容器を密閉し、容器内品温を30〜40℃に加温し
1〜6日間この加温状態を維持する。この加温により、
粉状糖の液化および梅実からのエキスの抽出は促進され
る。しかしながら、仕込期間を通してかような加温を継
続すると、エキスの発酵が起り、エキス中に抽出移行し
た香気成分が変質し梅特有の香気が低下してしまう傾向
がみられる。そこで本発明においては加温を1〜5日程
度で中止し、次いで約12時間以内に品温を50〜60
℃まで昇温せしめる。30〜40℃の加温工程に引き続
<50〜60℃での加熱処理によって、仕込時に混入す
る野性酵母等の殺菌を行なって以後の仕込期間中にエキ
スが発酵するのを防止するとともに、30〜40℃の加
温工程では完全でなかった粉状糖の液化を完全にし製品
エキスに所定のブリックス度を与えることができるので
ある。
50〜60℃まで昇温する上記加熱処理ののち、再び約
12時間以内に容器内品温を室温まで急冷し、以後さら
に4〜10日間室温に維持する。この室温維持工程の間
に梅実中の水分、香気成分、酸類などが穏やかに抽出さ
れ、またこの間抽出エキスの発酵も起らないから、これ
ら各種抽出成分を変質させることなくエキス中へ効果的
かつ確実に移行させることができるのである。
仕込期間中は、容器底部に溜った抽出エキスを容器上部
へ環流し、液面に浮いている梅実に振りかけるようにす
ることが望ましく、これによってエキスの均一化と抽出
効率の向上を図ることができる。上記したようなエキス
の還流は、梅実がエキス液面からエキス内に沈降してき
た時点をもって終了させることができる。次いで梅実と
抽出エキスとを1過等の慣用手段を用いて分離すること
によって本発明による梅エキスが得られるのである。
以上説明したように本発明の方法によれば、天然の梅果
肉の香味を備え、仕込中や保存中にも抽出成分の変質や
発酵を起すことのない梅エキスが効率よく製造できるの
である。
以下に実施例および比較例を挙げて本発明をさらに説明
する。
実施例1゜ 青梅20.0Kgを約1分間流水洗滌したのち、多数の
通気孔を設けた小型ベルトコンベア上に配列してベルト
下方から空気を上方へ向けて強制送入し、梅実表面に水
滴が付着しなくなるまで乾燥した。この乾燥梅実をショ
糖(水分含量1.5%)+s、2Kgとともに80を容
の鉄製ホーロー引容器に仕込み容器上部開放面に蓋をし
て密閉した。次に、容器外部から加温して容器内品温を
30〜40℃としこの温度に6日間保持したのち、5時
間以内に品温を55℃まで昇温せしめた。66℃に達し
たのち直ちに容器外部を水冷して強制冷却し、12時間
以内に容器内品温を室温まで降温せしめ、引続き室温に
6日間保持した。仕込期間中、容器底部に溜ったエキス
を容器上部へ還流し、液面上に浮いている梅に振りかけ
、エキス液面まで梅が降下した時点でエキス還流を止め
、次いで、エキス液面から梅が沈下し始めるまで常法に
より攪拌を続けた。
かくして抽出されたエキスを綿布を用いて濾過し、この
P液をさらに1紙を装着した流水アスピレータ−を用い
て濾過した。得られたP液をビン詰して打栓したのち、
85℃、20分間加熱殺菌し、本発明による梅エキス製
品228tを得た。
この梅エキス製品のブリックス度は530であり、梅特
有の優れた香味を備えていた。ビン詰めの状態で室温で
1年保存しても後発酵による白濁や香味の変質は全く認
められなかった。
まだ、ビン詰めを開栓した状態で室温に20日間開放保
存しても、液表面にカビの繁殖がみられたがエキス自体
の発酵や香味の変質は認められなかった。
実施例2゜ 青11M5Kfを実施例1.と同様にして水洗、乾燥し
たのち、果糖(水分含量1.5%)22852およびブ
ドウ糖(水分含量0.2%)2285Fとともは20を
容ステンレス容器に仕込み密閉した。
以後の操作および条件は実施例1.と同様にして本発明
による梅エキス製品5710mAを得た。
この梅エキス製品のブリックス度は63.Oであり、梅
特有の優れた香味を備えていた。また、ビン詰の状態で
室温で1年保存しても後発酵せず、白濁や香味の変質は
みられなかった。
比較例1゜ 上記実施例1において、ショ糖に代えて液糖(異性化糖
、水分含量26%)20Kfを用いた以外は、実施例1
.と同様な操作および条件を用いて梅エキスを調製した
得られた梅エキス製品のブリックス度は41であった。
また、ビン詰を開栓した状態で室温に開放保存したとこ
ろ、液表面にカビ等が繁殖し、7日後には後発酵による
発泡現象がみられ14日後には白濁した。
比較例2゜ 上記実施例1.において、青:1.、梅とショ糖とを容
器に仕込んだのち、加温することなくそのまま室温に維
持したところ、8〜10日経過した頃からエキスの発酵
が始まり、以後デ過するまで発酵が続いた。得られた梅
エキス製品のブリックス度は620、アルコール分07
%であった。
比較例3 上記実施例1.において、青梅とショ糖とを容器に仕込
んだのち、加温して容器内品温を30〜40℃に保持し
、この温度を室温まで冷却することなく、そのまま品温
30〜40℃に維持したところ8日目頃からエキスの発
酵が始まった。
得られた梅エキス製品は、梅の皮質と繊維質の成分まで
抽出され、梅特有の香気成分は変香していた。
特許出願人  1)島    仁 代  理  人   尾  股  行  離開    
、  茂  見      積51 同  □荒 木 友之助 手続補正書(自発) 昭和57年7月16日 特許庁長官 若杉和夫 殿 昭和56年特許願第1116F)3号 2、発明の名称 梅エキスの製造方法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住所(居所)群馬県藤岡市神田899 氏名(名称) 出島 仁 4、 代  理  人  〒104 5、補正の対象 明細書の特許請求の範囲および発明の詳細な6、補正の
内容 (1)特許請求の範囲を別紙のように補正覆る。
(′2J  明Ill書4頁8行目および7頁19行目
の「4〜10日間」を11〜7日間Jに補正する。
(3)同一〇頁7行目の「50」を「53Jに補正する
以」二 別紙 2、特許請求の範囲 1、梅実と糖とを容器内に仕込み密閉し、糖の浸透几に
より梅実中の水分、香気成分、酸類などを抽出覆ること
からなる梅エキスの製造方法において、糖の仕込間を梅
エキス製品中のブリックス度が50以上となるような量
とし、仕込み後容器内品温が30〜40℃となるにうに
加温して1〜5日間維持したのち50〜60°Cに急激
に昇温せしめ、次いで室温まで急冷したのちさらに1〜
7日間室渇に維持することを特徴とする梅エキスの製造
方法。
331−

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、 梅実と糖とを容器内に仕込み密閉し、糖の浸透圧
    により梅実中の水分、香気成分、酸類などを抽出するこ
    とからなる梅エキスの製造方法において、糖の仕込量を
    梅エキス製品中のブリックス度が50以上となるような
    量とし、仕込み後容器内品温が30〜40℃となるよう
    に加温して1〜5日間維持したのち50〜60℃に急激
    に昇温せしめ、次いで室温まで急冷したのちさらに4〜
    10日間室温に維持することを特徴とする梅エキスの製
    造方法。
JP56111653A 1981-07-17 1981-07-17 梅エキスの製造方法 Expired JPS5856624B2 (ja)

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JP56111653A JPS5856624B2 (ja) 1981-07-17 1981-07-17 梅エキスの製造方法

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JPS5813363A true JPS5813363A (ja) 1983-01-25
JPS5856624B2 JPS5856624B2 (ja) 1983-12-15

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ID=14566773

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100434198B1 (ko) * 2002-05-29 2004-06-04 광양청매실농원영농조합법인 매실 아이스크림 제조방법
KR100443573B1 (ko) * 2002-05-29 2004-08-09 광양청매실농원영농조합법인 매실 발효액 제조방법
JP2009189278A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Michiko Niimura 梅肉エキスの製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100434198B1 (ko) * 2002-05-29 2004-06-04 광양청매실농원영농조합법인 매실 아이스크림 제조방법
KR100443573B1 (ko) * 2002-05-29 2004-08-09 광양청매실농원영농조합법인 매실 발효액 제조방법
JP2009189278A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Michiko Niimura 梅肉エキスの製造方法

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