JPS5810397B2 - 新規なエストラジオ−ル誘導体とその製造方法及び抗腫瘍剤 - Google Patents
新規なエストラジオ−ル誘導体とその製造方法及び抗腫瘍剤Info
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- JPS5810397B2 JPS5810397B2 JP15217578A JP15217578A JPS5810397B2 JP S5810397 B2 JPS5810397 B2 JP S5810397B2 JP 15217578 A JP15217578 A JP 15217578A JP 15217578 A JP15217578 A JP 15217578A JP S5810397 B2 JPS5810397 B2 JP S5810397B2
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- phenyl
- chloroethyl
- bis
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、新規な抗腫瘍性ステロイドホルモン結合体に
関するものである。
関するものである。
詳しくは、エストラジオール誘導体と抗腫瘍剤とを化学
的に結合させたエストラジオール誘導体の結合体及び、
その製造方法及び、本結合体を主成分とする抗腫瘍剤に
関するものである。
的に結合させたエストラジオール誘導体の結合体及び、
その製造方法及び、本結合体を主成分とする抗腫瘍剤に
関するものである。
周知の如(、既知抗腫瘍剤の多(は、癌細胞を破壊する
と同時に、正常細胞にも一部著しい影響を及ぼすものが
多く、副作用が強く、長期投与が困難なために、癌細胞
を根絶することが困難であると考えられている。
と同時に、正常細胞にも一部著しい影響を及ぼすものが
多く、副作用が強く、長期投与が困難なために、癌細胞
を根絶することが困難であると考えられている。
本発明者等は、従来の抗腫瘍剤の欠点を解決し、治療効
果の高い抗腫瘍剤を開発するための研究をおこなった結
果、ある特定の組織又は細胞が癌化した場合に、それを
集中的に攻撃して消滅せしめる新規化合物を見い出し、
本発明に到達したのである。
果の高い抗腫瘍剤を開発するための研究をおこなった結
果、ある特定の組織又は細胞が癌化した場合に、それを
集中的に攻撃して消滅せしめる新規化合物を見い出し、
本発明に到達したのである。
この新規化合物の結合体の構造は次の一般式(I)によ
って表示される。
って表示される。
一般式
す)
この結合体の特徴は、エストラジオールのレセプターを
有する組織又は細胞に選択的に作用するもので、エスト
ラジオールをキャリヤーとしこれに殺細胞力の強い既知
制ガン剤を化学的に結合せしめたものである。
有する組織又は細胞に選択的に作用するもので、エスト
ラジオールをキャリヤーとしこれに殺細胞力の強い既知
制ガン剤を化学的に結合せしめたものである。
従って、もし組織の細胞がガン化した場合に、本結合体
はその部所に選択的に分布し、他に副作用を及ぼすこと
なく破壊し得るものである。
はその部所に選択的に分布し、他に副作用を及ぼすこと
なく破壊し得るものである。
更に、本発明の結合体はエストラジオールが制ガン剤の
キャリヤーとして十分にその目的を果すように3位のO
H基をアシルオキシ基例えばルに変換しているのが特徴
である。
キャリヤーとして十分にその目的を果すように3位のO
H基をアシルオキシ基例えばルに変換しているのが特徴
である。
これ等のアシルオキシ基は体内で自然に分解し、OH基
にもどってレセプターへの結合を可能ならしめているも
のである。
にもどってレセプターへの結合を可能ならしめているも
のである。
エストラジオールと抗腫瘍剤との結合に際しては、エス
トラジオールの活性部位が阻害されないように結合させ
ることが重要であり、一方、エストラジオールと結合す
る抗腫瘍剤の部位は、該結合によって抗腫瘍活性を阻害
しない部位でなければならない。
トラジオールの活性部位が阻害されないように結合させ
ることが重要であり、一方、エストラジオールと結合す
る抗腫瘍剤の部位は、該結合によって抗腫瘍活性を阻害
しない部位でなければならない。
かかる結合は、導入結合剤を用いておこないうる。
導入結合剤を用いる場合、これによって新たな毒性が生
じるようなものであってはならない。
じるようなものであってはならない。
エストラジオールと抗腫瘍剤との結合は、モノブロモア
セチルプロミド、モノクロロアセチルクロリド、モノク
ロロ酢酸、モノブロモ酢酸等の導入結合剤を用い、エス
トラジオールの非活性部位の水酸基と反応させて 一般式 (ここに、Bはエストラジオールから1個の水酸基がと
れた基を表わし、Xは、ハロゲン原子を表わす) で示されるエステルとし、このノ・ロゲンを抗腫JJA
剤の所望の基と反応させて、本発明のエストラジオール
−抗腫瘍剤の結合体を得る。
セチルプロミド、モノクロロアセチルクロリド、モノク
ロロ酢酸、モノブロモ酢酸等の導入結合剤を用い、エス
トラジオールの非活性部位の水酸基と反応させて 一般式 (ここに、Bはエストラジオールから1個の水酸基がと
れた基を表わし、Xは、ハロゲン原子を表わす) で示されるエステルとし、このノ・ロゲンを抗腫JJA
剤の所望の基と反応させて、本発明のエストラジオール
−抗腫瘍剤の結合体を得る。
さらに具体的に反応条件を説明するならば、エストラジ
オールの3位のOH基をテトラヒドロフラン(THF)
等の溶媒中でアルカリと作用させて、−0Na又は−O
Kとなしさらに、無水THF、CHCl3、ベンゼン等
の溶剤中でベンゾイルクロリド、或いはアセチルクロリ
ド、或いはプロピオニルクロリド等を作用させそれ等の
酸のエステルとする。
オールの3位のOH基をテトラヒドロフラン(THF)
等の溶媒中でアルカリと作用させて、−0Na又は−O
Kとなしさらに、無水THF、CHCl3、ベンゼン等
の溶剤中でベンゾイルクロリド、或いはアセチルクロリ
ド、或いはプロピオニルクロリド等を作用させそれ等の
酸のエステルとする。
次に、この生成物をジメチルスルホキシド(DMSO)
、ジメチルホルムアミド(DMF)、ピリジン、アセト
ン、THF等の溶剤中で、エストラジオールの17位の
OH基と上記の導入結合剤すなわち、モノブロモアセチ
ルプロミド等とを反応させ、次に、該反応生成物をジメ
チルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ピリジン、
トルエン、四塩化炭素、クロロホルム、テトラヒドロフ
ラン(THF)等の溶剤中で、所定の抗腫瘍剤と反応さ
せる。
、ジメチルホルムアミド(DMF)、ピリジン、アセト
ン、THF等の溶剤中で、エストラジオールの17位の
OH基と上記の導入結合剤すなわち、モノブロモアセチ
ルプロミド等とを反応させ、次に、該反応生成物をジメ
チルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ピリジン、
トルエン、四塩化炭素、クロロホルム、テトラヒドロフ
ラン(THF)等の溶剤中で、所定の抗腫瘍剤と反応さ
せる。
たとえば、反応温度は、通常O乃至100℃好ましくは
、O乃至50℃であり、反応時間は、2乃至74時間で
ある。
、O乃至50℃であり、反応時間は、2乃至74時間で
ある。
得られた反応生成物を常法により精製することによって
、本発明のエストラジオール誘導体の結合体が得られる
。
、本発明のエストラジオール誘導体の結合体が得られる
。
結合体の合成の順序は必要に応じて変化し得るものであ
る。
る。
例えば、エストラジオールと制ガン剤を先に結合剤を用
いて合成した後に、エストラジオールの骨格上の3位O
H基を所望の酸でエステル化を行うこともできる。
いて合成した後に、エストラジオールの骨格上の3位O
H基を所望の酸でエステル化を行うこともできる。
この種の製造法の詳細は、下記の実施例より容易に理解
される。
される。
勿論、該実施例は具体的−態様を示すものに過ぎず、上
述の反応において種々の反応条件を考慮しうる。
述の反応において種々の反応条件を考慮しうる。
このようにして得られた本発明の結合体は、赤外吸収ス
ペクトル、紫外吸収スペクトル、核磁気共鳴、元素分析
、融点等の手段により構造を確認した結果、一般式Iで
示されるエストラジオール誘導体の結合体であることを
確認した。
ペクトル、紫外吸収スペクトル、核磁気共鳴、元素分析
、融点等の手段により構造を確認した結果、一般式Iで
示されるエストラジオール誘導体の結合体であることを
確認した。
さらに、本発明のエストラジオール誘導体の結合体の急
性毒性、エストロゲン感受性を有する細胞へのとりこみ
試験、制癌試験をおこなった結果、毒性が著しく低く、
かつエストロゲン感受性を有する細胞へのとりこみが著
しく、かつ、制癌作用が著しいことが明らかとなった。
性毒性、エストロゲン感受性を有する細胞へのとりこみ
試験、制癌試験をおこなった結果、毒性が著しく低く、
かつエストロゲン感受性を有する細胞へのとりこみが著
しく、かつ、制癌作用が著しいことが明らかとなった。
本発明の結合体は、エストラジオール感受性を有する組
織或いは細胞がガン化した場合に特に有効に作用するこ
とから、子宮ガン、乳ガン、前立腺ガン、甲状腺ガン等
に適用される。
織或いは細胞がガン化した場合に特に有効に作用するこ
とから、子宮ガン、乳ガン、前立腺ガン、甲状腺ガン等
に適用される。
しかして、その他のガン、例えば胃ガン、直腸ガン、口
頭ガン、食道ガン、肺ガン、皮フガン、白血癌等に対し
ても、有効であり既知制ガン剤に比してはるかに毒性が
低い。
頭ガン、食道ガン、肺ガン、皮フガン、白血癌等に対し
ても、有効であり既知制ガン剤に比してはるかに毒性が
低い。
その理由は今後の研究に待たねばならないが、レセプタ
ー概念に立脚した薬効の発現化外の機構によるものと考
えられる。
ー概念に立脚した薬効の発現化外の機構によるものと考
えられる。
本結合体を治療薬として使用する際には、既知制癌剤と
同様な任意慣用の方法で調製することが出来る。
同様な任意慣用の方法で調製することが出来る。
例えば、経口投与用の錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル等
は組成物中に結合剤、賦形剤、包含剤、潤滑剤、界面活
性剤、崩壊剤の如きものを含有してもよい。
は組成物中に結合剤、賦形剤、包含剤、潤滑剤、界面活
性剤、崩壊剤の如きものを含有してもよい。
又、経口用液体製剤は水性又は油性懸濁液、溶液、シロ
ップ、振とう合剤であってもよい。
ップ、振とう合剤であってもよい。
座薬は親油性又は親水性基剤と安定剤、分解剤、着色剤
等を配合してもよい。
等を配合してもよい。
注射液は水性又は可溶化剤、栄養剤、安定剤、界面活性
剤、等が混入してもよい。
剤、等が混入してもよい。
又、場合により薬剤活性を維持又は高めるため、許容範
囲内でアルカリ、酸、塩類等が添加されることもある。
囲内でアルカリ、酸、塩類等が添加されることもある。
このように目的に応じて製剤化された結合体は、経口、
経皮、筋肉内、腹腔内、静脈内、直腸内、局所等の諸経
路によって投与される。
経皮、筋肉内、腹腔内、静脈内、直腸内、局所等の諸経
路によって投与される。
其の投与量は投与方式及び治療の程度によって異なるも
のであるが、大略、次の通りである。
のであるが、大略、次の通りである。
成人に対し、経口投与1日当り約0. Imp/kg〜
50”v/kyo成人に対し、静脈注射1日当り約0.
01〜/に57〜20〜/kg0而して、係る結合体か
らなる本発明は、以下の如き優れた特徴によって集約さ
れる。
50”v/kyo成人に対し、静脈注射1日当り約0.
01〜/に57〜20〜/kg0而して、係る結合体か
らなる本発明は、以下の如き優れた特徴によって集約さ
れる。
(1) レセプターを有する組織が癌化した場合に、
その部位に選択的に作用し癌細胞を攻撃、消滅せしめる
。
その部位に選択的に作用し癌細胞を攻撃、消滅せしめる
。
したがって少量投与で効果がある。(2)既知制癌剤単
独投与に比し、副作用が少なく、長期投与が可能なので
癌細胞を根絶できる。
独投与に比し、副作用が少なく、長期投与が可能なので
癌細胞を根絶できる。
(3)結合体に使われるキャリヤとしてのエストラジオ
ールは明確な単一構造化合物で、且つ、生理作用も明ら
かなので安心して使用できる。
ールは明確な単一構造化合物で、且つ、生理作用も明ら
かなので安心して使用できる。
(4)結合体に使われる抗腫瘍剤は構造、活性共に既知
のものであるため安心して使用できる。
のものであるため安心して使用できる。
(5)癌細胞のレセプターを分析し、これに対応するス
テロイドホルモンを結合体のキャリヤに選ぶことにより
、目的をもって多種の癌を治療することができる。
テロイドホルモンを結合体のキャリヤに選ぶことにより
、目的をもって多種の癌を治療することができる。
(6)結合体は、経口、−注射、座薬等の通常の手段で
投与し得る。
投与し得る。
このように優れた特徴をもつ本発明は、今後、医学界は
もとより人類に大きく貢献できるものと思われる。
もとより人類に大きく貢献できるものと思われる。
以下、実施例に以って、本発明を説明するが、特にこれ
によって本発明は限定されない。
によって本発明は限定されない。
実施例 1
3−ベンゾイルオキシ−1・3・5(10)−エストラ
トリエン−17β−〔4−(p(ビス(2−クロロエチ
ル)アミノ)フェニル)ブタノイルオキシ〕アセテート
の合成 l・3 ・5(10)−エストラトリエン−3・17β
−ジオール10グをTHF 100r711に溶解し
、NaOH1,47flを含む水溶液10m1を加え、
室温で30分間攪拌した。
トリエン−17β−〔4−(p(ビス(2−クロロエチ
ル)アミノ)フェニル)ブタノイルオキシ〕アセテート
の合成 l・3 ・5(10)−エストラトリエン−3・17β
−ジオール10グをTHF 100r711に溶解し
、NaOH1,47flを含む水溶液10m1を加え、
室温で30分間攪拌した。
次いで、80℃の浴上で減圧下に蒸発乾固し、水分を出
来うる限り除去した。
来うる限り除去した。
残留物を再度無水THFに溶解し、ベンゾイル クロリ
ド5.51を含むエチルエーテル溶液5omlを滴下し
、室温で16時間反応した。
ド5.51を含むエチルエーテル溶液5omlを滴下し
、室温で16時間反応した。
反応終了後、生成した食塩を常法により分離し、P液を
減圧下に蒸発乾固し、未反応のベンゾイル クロリドを
除去するために、0.IN −NaOH溶液200m1
を加え、室温で15分間攪拌した。
減圧下に蒸発乾固し、未反応のベンゾイル クロリドを
除去するために、0.IN −NaOH溶液200m1
を加え、室温で15分間攪拌した。
得られた白色結晶をG−3フイルターで分離し、蒸溜水
で良(洗浄し、デシケータ−中で減圧乾燥した。
で良(洗浄し、デシケータ−中で減圧乾燥した。
シリカゲルによる薄層クロマトグラフィー分析では、エ
チルアセテート:シクロヘキサン50:30容量比の展
開溶媒でRfO,34のメインスポットを示した。
チルアセテート:シクロヘキサン50:30容量比の展
開溶媒でRfO,34のメインスポットを示した。
この粗結晶をエチルアセテ−1・、エチルエーテルより
結晶化し、白色結晶8.61を得た。
結晶化し、白色結晶8.61を得た。
融点、元素分析、IRスペクトルにより、該生成物が1
7β−ヒドロキシ−1・3・5(10)−エストラトリ
エン−3−ベンゾエートであることを確認した。
7β−ヒドロキシ−1・3・5(10)−エストラトリ
エン−3−ベンゾエートであることを確認した。
次いで、この化合物7.01を無水THFに溶解し、ピ
リジン2.OS’を加え、−5℃に冷却した。
リジン2.OS’を加え、−5℃に冷却した。
30%モノブロモアセチルプロミド−四塩化炭素溶液1
5.5P′をTHF 50mlに溶解させたものを上
記の混合物に、ゆっくりと滴下した。
5.5P′をTHF 50mlに溶解させたものを上
記の混合物に、ゆっくりと滴下した。
滴下後、混合物を一5℃で2時間、次いで水浴上で4時
間攪拌後に冷蔵庫中に16時間静置し反応させた。
間攪拌後に冷蔵庫中に16時間静置し反応させた。
反応終了後、生成した白色沈澱をG−4フイルターで沢
別し、・30℃の湯浴上で減圧下に蒸発乾固し、エチル
エーテル200m1を加えて攪拌した結果、白色結晶5
.32を得た。
別し、・30℃の湯浴上で減圧下に蒸発乾固し、エチル
エーテル200m1を加えて攪拌した結果、白色結晶5
.32を得た。
このものの元素分析値、及び融点は下記の通りであった
。
。
元素分析値
シリカゲル薄層クロマトグラフィー分析では、エチルア
セテート:シクロヘキサン50 : 30容量比の展開
溶媒を用いた場合、Rf=0.77のシングルスポット
を示した。
セテート:シクロヘキサン50 : 30容量比の展開
溶媒を用いた場合、Rf=0.77のシングルスポット
を示した。
赤外吸収スペクトル測定結果は、水酸基の特性バンドが
消失しており、3−ベンゾイルオキシ−■・3・5(1
0)−エストラトリエン−17β−モノブロモアセテー
トが得られていることを確認した。
消失しており、3−ベンゾイルオキシ−■・3・5(1
0)−エストラトリエン−17β−モノブロモアセテー
トが得られていることを確認した。
赤外吸収スペクトル(CrrL’) IRバンド29
20.1735.1728.1595゜1579.14
90.1448.1412゜1382.1286.12
80,1260゜1210.1200.1170.11
45゜1095.1075.1019.1004゜89
7.780.700.680、 得られた3−ベンゾイルオキシ−1・3・5(10)−
エストラトリエン−17β−モノブロモアセテート18
2.31n9、シルバー4−(p−(ヒス(2−クロロ
エチル)アミノ)フェニル)ブタノエイト148.51
vを5mlのDMSOに分散溶解させ、光のしゃ断下に
おいて、室温で3日間反応させた。
20.1735.1728.1595゜1579.14
90.1448.1412゜1382.1286.12
80,1260゜1210.1200.1170.11
45゜1095.1075.1019.1004゜89
7.780.700.680、 得られた3−ベンゾイルオキシ−1・3・5(10)−
エストラトリエン−17β−モノブロモアセテート18
2.31n9、シルバー4−(p−(ヒス(2−クロロ
エチル)アミノ)フェニル)ブタノエイト148.51
vを5mlのDMSOに分散溶解させ、光のしゃ断下に
おいて、室温で3日間反応させた。
反応終了後、生成した臭化銀を沢別し、水400m1を
加え、白色沈澱物を遠心分離により分離し、沈澱物を5
0m1のアセトンに溶解させ、G−4フイルターを用い
て不溶性成分を除去した。
加え、白色沈澱物を遠心分離により分離し、沈澱物を5
0m1のアセトンに溶解させ、G−4フイルターを用い
て不溶性成分を除去した。
沢液を減圧乾燥し、油状物165〜を得た。
シリカゲルによる薄層クロマトグラフィー分析では、エ
チルアセテート:シクロヘキサン10:50の容量比の
展開溶媒でRfO,44のメインスポットを示した。
チルアセテート:シクロヘキサン10:50の容量比の
展開溶媒でRfO,44のメインスポットを示した。
生成物中に未反応物が残存しているので、エチルアセテ
ート:シクロヘキサン10 :50の容量比の混合溶媒
を用いて、シリカゲルによるカラムクロマトグラフィー
により、生成物を精製した。
ート:シクロヘキサン10 :50の容量比の混合溶媒
を用いて、シリカゲルによるカラムクロマトグラフィー
により、生成物を精製した。
得られた精製物は20℃で粘稠な油状物質であり、元素
分析値、赤外吸収スペクトルは下記の通りであった。
分析値、赤外吸収スペクトルは下記の通りであった。
これにより、3−ベンゾイルオキシ−1・3・5(10
)−エストラトリエン−17,β−(4−(p−(ビス
(2〜クロロエチル)アミン)フェニル)ブタノイルオ
キシ〕アセテートであることを確認した。
)−エストラトリエン−17,β−(4−(p−(ビス
(2〜クロロエチル)アミン)フェニル)ブタノイルオ
キシ〕アセテートであることを確認した。
元素分析値
赤外吸収スペクトル(crfL’) IRバンド29
20.2860.1755.1735゜1612.15
82.1516.1491、1450.1420.13
80,1355゜1260.1224.1210.11
74゜1145.1079.1022.1005゜96
0.915.890.800.740゜705、 得られた油状物質をエーテル:酢酸エチル85:15容
量比の混合溶媒を用いて再結晶を繰返したところ融点1
10.5〜111.5℃の結晶が得られた。
20.2860.1755.1735゜1612.15
82.1516.1491、1450.1420.13
80,1355゜1260.1224.1210.11
74゜1145.1079.1022.1005゜96
0.915.890.800.740゜705、 得られた油状物質をエーテル:酢酸エチル85:15容
量比の混合溶媒を用いて再結晶を繰返したところ融点1
10.5〜111.5℃の結晶が得られた。
実施例 2 ゛
3−プロピオニルオキシ−1・3・5(10)−エスト
ラトリエン−17β−(4−(p−(ビス(2−クロロ
エチル)アミノ)フェニル)ブタノイルオキシ〕アセテ
ートの合成 1・3・5(10)−エストラトリエン−3・17β−
ジオール10fIをTHF 100 mlに溶解し、
NaOH1,47?を含む水溶液10m1を加え室温で
30分間攪拌した。
ラトリエン−17β−(4−(p−(ビス(2−クロロ
エチル)アミノ)フェニル)ブタノイルオキシ〕アセテ
ートの合成 1・3・5(10)−エストラトリエン−3・17β−
ジオール10fIをTHF 100 mlに溶解し、
NaOH1,47?を含む水溶液10m1を加え室温で
30分間攪拌した。
次いで80℃の浴上で減圧下に蒸発乾固し、水分を出来
うる限り除去した。
うる限り除去した。
残留物を再度無水THFに溶解させ、グロピオニルクロ
リド3.40fを含む無水THF溶液50m1を滴下し
、室温で16時間反応した。
リド3.40fを含む無水THF溶液50m1を滴下し
、室温で16時間反応した。
反応終了後、生成した食塩を常法により分離し、沢液を
減圧下に蒸発乾固し、エタノールより再結晶することに
より、白色結晶9vを得た。
減圧下に蒸発乾固し、エタノールより再結晶することに
より、白色結晶9vを得た。
元素分析、赤外吸収スペクトルにより、該生成物が、1
7β−ヒドロキシート3・5(10)−エストラトリエ
ン−3−プロピオネートであることを確認した。
7β−ヒドロキシート3・5(10)−エストラトリエ
ン−3−プロピオネートであることを確認した。
次いで、この化合物7.02を無水THF70mlに溶
解し、ピリジン3.01を加え、−5℃に冷却した。
解し、ピリジン3.01を加え、−5℃に冷却した。
30%モノブロモアセチルプロミド−四塩化炭素溶液1
7.3PをTHF 50mlに溶解させたものを上記の
混合物に、ゆっくりと滴下した。
7.3PをTHF 50mlに溶解させたものを上記の
混合物に、ゆっくりと滴下した。
滴下後、混合物を一5℃で2時間、次いで冷蔵庫中で1
6時間かげて反応させた。
6時間かげて反応させた。
反応終了後、生成した白色沈澱を沢別し、30℃の湯浴
上で減圧下に蒸発乾固し、エチルエーテル200m1を
加えて攪拌した結果、白色結晶6.01を得た。
上で減圧下に蒸発乾固し、エチルエーテル200m1を
加えて攪拌した結果、白色結晶6.01を得た。
さらに沢液を濃縮することにより白色結晶3.51を得
た。
た。
この結晶をさらにエーテル−アルコール混合溶媒より再
結晶した。
結晶した。
生成物の元素分析値は下記の通りであった。
元素分析値
生成物の赤外吸収スペクトルにおいて、水酸基の特性バ
ンドが完全に消失していることより、生成物は3−プロ
ピオニルオキシ−1・3・5(10)−エストラトリエ
ン−17β−モノブロモアセテートであることを確認し
た。
ンドが完全に消失していることより、生成物は3−プロ
ピオニルオキシ−1・3・5(10)−エストラトリエ
ン−17β−モノブロモアセテートであることを確認し
た。
次いで、この化合物1.Of?、シルバー4−(p−(
ヒス(2−クロロエチル)アミノ)フェニル)ブタノニ
ー)0.9iを50〜のDMSOに分散溶解し、光のし
ゃ断下において、室温で3日間反応させた。
ヒス(2−クロロエチル)アミノ)フェニル)ブタノニ
ー)0.9iを50〜のDMSOに分散溶解し、光のし
ゃ断下において、室温で3日間反応させた。
反応終了後、生成した臭化銀を沢別し、水4tを加え、
遠心分離により分離し、沈澱物を50m1のアセトンに
白濁沈澱物を溶解させ、G−4フイルターを用いて不溶
性成分を除去し、沢液を減圧乾燥し、油状物質1.37
を得た。
遠心分離により分離し、沈澱物を50m1のアセトンに
白濁沈澱物を溶解させ、G−4フイルターを用いて不溶
性成分を除去し、沢液を減圧乾燥し、油状物質1.37
を得た。
この生成物をエチルアセテート:シクロヘキサン10:
50容量比の混合溶媒を用いてシリカゲルによるカラム
クロマトグラフィーにより精製した。
50容量比の混合溶媒を用いてシリカゲルによるカラム
クロマトグラフィーにより精製した。
得られた精製物は、20℃で粘稠な油状物質であり、元
素分析値は下記の通りであった。
素分析値は下記の通りであった。
元素分析値
2916.2840.1750.1740゜1610.
1512.1488.1441゜1415.1379.
1361.1270゜1210.1200.1170.
1140゜1068.1004.956.931.88
5゜817.793.735crfL ’ 赤外吸収スペクトルは上記の通りであり、生成物は、3
−プロピオニルオキシ−1・3・5(10)−エストラ
トリエン−17β−(4−(p−(ヒス(2−10ロエ
チル)アミン)フェニル)ブタノイルオキシ〕アセテー
トであることを確認した。
1512.1488.1441゜1415.1379.
1361.1270゜1210.1200.1170.
1140゜1068.1004.956.931.88
5゜817.793.735crfL ’ 赤外吸収スペクトルは上記の通りであり、生成物は、3
−プロピオニルオキシ−1・3・5(10)−エストラ
トリエン−17β−(4−(p−(ヒス(2−10ロエ
チル)アミン)フェニル)ブタノイルオキシ〕アセテー
トであることを確認した。
実施例 3
3−アセトキシ−1・3・5(10)−エストラトリエ
ン−17β−(4−(、p、−(ビス(2−クロロエチ
ル)アミン)フェニル)フタノイルオキシ〕アセテート
の合成 実施例1と同様の方法により合成した3−アセトキシー
ト3・5(10)−エストラトリエン−17β−モノブ
ロモアセテ−)1.0Pとシルバー4−(p−(ビス(
2−クロロエチル)アミン)フェニル)ブタノエイ)O
,’lを50m1のDMSOに溶解し、暗室中で、25
℃で3日間反応させた。
ン−17β−(4−(、p、−(ビス(2−クロロエチ
ル)アミン)フェニル)フタノイルオキシ〕アセテート
の合成 実施例1と同様の方法により合成した3−アセトキシー
ト3・5(10)−エストラトリエン−17β−モノブ
ロモアセテ−)1.0Pとシルバー4−(p−(ビス(
2−クロロエチル)アミン)フェニル)ブタノエイ)O
,’lを50m1のDMSOに溶解し、暗室中で、25
℃で3日間反応させた。
反応終了後、生成したAgBrを沢別し、水4tを加え
白濁沈澱物を遠心分離により分離した。
白濁沈澱物を遠心分離により分離した。
沈澱物を50rulのアセトンに溶解し、G−4フイル
ターにて不溶性成分を除去し、沢液を減圧乾燥し、。
ターにて不溶性成分を除去し、沢液を減圧乾燥し、。
油状物質1.21を得た。
この生成物をエチルアセテート:シクロヘキサン10
:50容量比の混合溶媒を用いてシリカゲルによるカラ
ムクロマトグラフィーにより精製した。
:50容量比の混合溶媒を用いてシリカゲルによるカラ
ムクロマトグラフィーにより精製した。
この精製物は、20℃で高粘度の油状物質であり、元素
分析値は、下記の通りであった。
分析値は、下記の通りであった。
元素分析値
生成物の赤外吸収スペクトルにおいて、水酸基の特性バ
ンドが完全に消失しており、生成物が3−アセトキシ−
1・3・5(10)−エストラトリエン−17β−(4
−(p−(ビス(2−クロ。
ンドが完全に消失しており、生成物が3−アセトキシ−
1・3・5(10)−エストラトリエン−17β−(4
−(p−(ビス(2−クロ。
ロエチル)アミン)フェニル)ブタノイルオキシタアセ
テートであることを確認した。
テートであることを確認した。
赤外吸収スペクトル(crrL’)IRバンド2915
.2840.1750.1740゜1610.1512
.1488.1442、 。
.2840.1750.1740゜1610.1512
.1488.1442、 。
1415.1378.1360.1270゜1210.
1200.1170.1140゜1068.1005.
956.931.885゜817.793.735、 実施例 4 3−アセトキシート3 ・5(10)−エストラトリエ
ン−17β−(4−(P−(ビス(2−クロロエチル)
アミン)フェニル)ブタノイルオキシタアセテートの合
成 シルバー4−(p−(ビス(2−クロロエチル)・アミ
ン)フェニル)ブチレート(クロラムブチル−銀塩)2
00m9を10m1のジメチルスルホキジッド(DMS
O)に溶解分散させた。
1200.1170.1140゜1068.1005.
956.931.885゜817.793.735、 実施例 4 3−アセトキシート3 ・5(10)−エストラトリエ
ン−17β−(4−(P−(ビス(2−クロロエチル)
アミン)フェニル)ブタノイルオキシタアセテートの合
成 シルバー4−(p−(ビス(2−クロロエチル)・アミ
ン)フェニル)ブチレート(クロラムブチル−銀塩)2
00m9を10m1のジメチルスルホキジッド(DMS
O)に溶解分散させた。
完全には溶解せず、白色のコロイド状であった。
次いで、3−ヒドロキシ−1・3・5(10)−エスト
ラトリエン−17β−ブロモアセテート190.81n
9を加え、64時間光を遮断して攪拌を行った(室温)
。
ラトリエン−17β−ブロモアセテート190.81n
9を加え、64時間光を遮断して攪拌を行った(室温)
。
64時間後、沈澱は黄緑色に変化していた。
アセトンを少量加え、G−4フイルターでこの沈澱を分
離した。
離した。
光をうけて、黄緑色から黒縁色に沈澱は変色した。
f液は、無色透明であった。80℃の湯浴上で、すみや
かにDMSOを減圧除去し、ついで水100m1を加え
ると、白色結晶が析出した。
かにDMSOを減圧除去し、ついで水100m1を加え
ると、白色結晶が析出した。
この物を1時間放置してDMSOを除去し、G−4フイ
ルターでこの結晶を分別し、蒸留水で充分洗浄後、デシ
ケータ−中で、減圧乾固した。
ルターでこの結晶を分別し、蒸留水で充分洗浄後、デシ
ケータ−中で、減圧乾固した。
粗収量330.5〜であった。
粗結合体330.5m9をシクロヘキサン50容:酢酸
エチル10容よりなる混合溶媒に溶かし、シリカゲル4
0グをつめたカラムの中へ注ぎ込み、ゆっくり分離させ
た。
エチル10容よりなる混合溶媒に溶かし、シリカゲル4
0グをつめたカラムの中へ注ぎ込み、ゆっくり分離させ
た。
高純度の結合体188.27Q(収量62.86%)が
得られた。
得られた。
このものの元素分析、融点は下記の如くであった。
元素分析値
融点
室温(25℃)で半熔融状
この結果より、生成物が3−ヒドロキシ−1・3・5(
10)−エストラトリエン−17β−(4−(p−(ビ
ス(2−クロロエチル)アミン)フェニル)ブタノイル
オキシタアセテートであることを確認した。
10)−エストラトリエン−17β−(4−(p−(ビ
ス(2−クロロエチル)アミン)フェニル)ブタノイル
オキシタアセテートであることを確認した。
3−ヒドロキシ−1・3・5(10)エストラトリエン
−17β−(4−(p−(ビス(2−クロ肋エチル)ア
ミン)フェニル)ブタノイルオキシタアセテート501
n9を無水ピリジン1 mlに溶解し、さらに、1ml
の無水酢酸を加え、冷蔵庫中に16時間静置して反応さ
せた。
−17β−(4−(p−(ビス(2−クロ肋エチル)ア
ミン)フェニル)ブタノイルオキシタアセテート501
n9を無水ピリジン1 mlに溶解し、さらに、1ml
の無水酢酸を加え、冷蔵庫中に16時間静置して反応さ
せた。
反応終了後、30℃の浴上で減圧下に蒸発乾固した。
残留物に蒸溜水を加え、1時間静置すると、白濁状の油
状物質が析出した。
状物質が析出した。
再度蒸溜水でピリジン、酢酸を抽出し、液のpHが中性
になるまで洗浄した。
になるまで洗浄した。
水層と分離後、デシケータ−中で減圧下に蒸発乾固し、
45〜の油状物質を得た。
45〜の油状物質を得た。
シリカゲルを用いた薄層クロマトグラフィー分析によれ
ば、エチルアセテート:シクロヘキサン30 :50容
量比の混合溶媒を展開溶媒として用いたところ、RfO
,78のシングルスポラトラ示した。
ば、エチルアセテート:シクロヘキサン30 :50容
量比の混合溶媒を展開溶媒として用いたところ、RfO
,78のシングルスポラトラ示した。
生成物をエチルアセテート:シクロヘキサン10:50
容量比の混合溶媒を用いて、シリカゲルによるカラム
クロマトグラフィーにより精製したところ、20℃にお
いて高粘度の油状物質を得た。
容量比の混合溶媒を用いて、シリカゲルによるカラム
クロマトグラフィーにより精製したところ、20℃にお
いて高粘度の油状物質を得た。
この元素分析値は下記の通りであった。元素分析値
実測値(%) C:66.0;H:6.9;N :2
.O;C1:10.9 計算値(%) C:65.64;H:6.84;N:
2.13 ;C1:10.79 赤外吸収スペクトルにおいて、水酸基の特性バンドが完
全に消失しており、生成物が3−アセトキシート3・5
(10)−エストラトリエン−17β−〔4−(p−(
ビス(2−クロロエチル)アミン)フェニル)ブタノイ
ルオキシタアセテートであることを確認した。
.O;C1:10.9 計算値(%) C:65.64;H:6.84;N:
2.13 ;C1:10.79 赤外吸収スペクトルにおいて、水酸基の特性バンドが完
全に消失しており、生成物が3−アセトキシート3・5
(10)−エストラトリエン−17β−〔4−(p−(
ビス(2−クロロエチル)アミン)フェニル)ブタノイ
ルオキシタアセテートであることを確認した。
赤外吸収スペクトル(crrL’) IRバンド29
15.2840.1750.1740゜1610.15
12.1488.1442゜1415.1378.13
60.1270゜121O11200,1170,11
40゜1068.1005,956,931,885゜
817.793,735、 実施例 5 3−プロピオニルオキシ−1・3・5(10)−エスト
ラトリエン−17β−(4−(p−(ヒス(2−クロロ
エチル)アミン)フェニル)ブタノイルオキシタアセテ
ートの合成 3−ヒドロキシ−1・3・5(10)−エストラトリエ
ン−17β−(4−(p−(ビス(2−クロロエチル)
アミン)フェニル)ブタノイルオキシタアセテート50
〜を無水ピリジン1 mlに溶解し、更に無水プロピオ
ン酸1.5mlを加え、冷蔵庫内に1日放置した。
15.2840.1750.1740゜1610.15
12.1488.1442゜1415.1378.13
60.1270゜121O11200,1170,11
40゜1068.1005,956,931,885゜
817.793,735、 実施例 5 3−プロピオニルオキシ−1・3・5(10)−エスト
ラトリエン−17β−(4−(p−(ヒス(2−クロロ
エチル)アミン)フェニル)ブタノイルオキシタアセテ
ートの合成 3−ヒドロキシ−1・3・5(10)−エストラトリエ
ン−17β−(4−(p−(ビス(2−クロロエチル)
アミン)フェニル)ブタノイルオキシタアセテート50
〜を無水ピリジン1 mlに溶解し、更に無水プロピオ
ン酸1.5mlを加え、冷蔵庫内に1日放置した。
次いで、30℃の浴上で減圧下に蒸発乾固した。
残留物に蒸留水を加えて2時間放置したところ白濁状の
油状物質が析出した。
油状物質が析出した。
再度蒸留水でピリジン、酢酸を抽出し、液のpHが中性
になるまで洗浄した。
になるまで洗浄した。
水層を分離後、デシケータ−中で減圧下に蒸発乾固し、
油状物質40ダを得た。
油状物質40ダを得た。
この物質をエチルアセテート:シクロヘキサン10:5
0容量比の混合溶媒を用いシリカゲルによるカラムクロ
マトグラフィーにより精製を行った。
0容量比の混合溶媒を用いシリカゲルによるカラムクロ
マトグラフィーにより精製を行った。
精製物は高粘度の油状物質であり、赤外吸収スペクトル
において、3600〜320011m’のバンドが消失
していた。
において、3600〜320011m’のバンドが消失
していた。
この結果より生成物が3−プロピオニルオキシ−1・3
・5(10)−エストラトリエン−17β−(4−(p
−(ビス(2−クロロエチル)アミン)フェニル)ブタ
ノイルオキシタアセテートであることを確認した。
・5(10)−エストラトリエン−17β−(4−(p
−(ビス(2−クロロエチル)アミン)フェニル)ブタ
ノイルオキシタアセテートであることを確認した。
実施例 6
3−ベンゾイルオキシ−1・3・5(10)−エストラ
トリエン−17β−(4−(p−(ビス(2−クロロエ
チル)アミン)フェニル)ブタノイルオキシタアセテー
トの合成 3−ヒドロキシ−1・3・5(10)−エストラトリエ
ン−17β−〔4−(p−(ビス(2−クロロエチル)
アミン)フェニル)ブタノイルオキシタアセテート50
〜を無水ピリジン1 mlに溶解し、更に無水安息香酸
2グを加え、冷蔵庫内に1日放置した。
トリエン−17β−(4−(p−(ビス(2−クロロエ
チル)アミン)フェニル)ブタノイルオキシタアセテー
トの合成 3−ヒドロキシ−1・3・5(10)−エストラトリエ
ン−17β−〔4−(p−(ビス(2−クロロエチル)
アミン)フェニル)ブタノイルオキシタアセテート50
〜を無水ピリジン1 mlに溶解し、更に無水安息香酸
2グを加え、冷蔵庫内に1日放置した。
次いで30℃の浴上で減圧下に蒸発乾固した。
残留物に蒸留水を加え1.5時間放置したところ白濁状
の油状物質が析出した。
の油状物質が析出した。
再度蒸留水でピリジン、酢酸を抽出し液のpHが中性に
なるまで洗浄した。
なるまで洗浄した。
水層と分離後、デシケータ−中で減圧下に蒸発乾固し、
油状物質45ヤを得た。
油状物質45ヤを得た。
この物質をエチルアセテート:シクロヘキサン10 :
50容量比の混合溶媒を用いシリカゲルによるカラムク
ロマトグラフィーにより精製を行った。
50容量比の混合溶媒を用いシリカゲルによるカラムク
ロマトグラフィーにより精製を行った。
精製物は高粘度の油状物質であり赤外吸収スペクトルに
おいて3600〜3200crrL−1のバンドが消失
していた。
おいて3600〜3200crrL−1のバンドが消失
していた。
この結果より、生成物が、3−ベンゾイルオキシ−1・
3・5(10)−エストラトリエン−17β−C4−(
p−(ビス(2−クロロエチル)アミン)フェニル)ブ
タノイルオキシタアセテートであることを確認した。
3・5(10)−エストラトリエン−17β−C4−(
p−(ビス(2−クロロエチル)アミン)フェニル)ブ
タノイルオキシタアセテートであることを確認した。
得られた油状物質をエーテル:酢酸エチル85:15容
量比の混合溶媒を用いて再結晶を繰返したところ融点1
10.5〜111.5℃の結晶が得られた。
量比の混合溶媒を用いて再結晶を繰返したところ融点1
10.5〜111.5℃の結晶が得られた。
実施例 7
本発明のエストラジオール誘導体の結合体の急性毒性、
制癌性試験(in vivo )をおこなった結果を述
べる。
制癌性試験(in vivo )をおこなった結果を述
べる。
(1)急性毒性
急性毒性はICR−JCL系マウス(4週令を用い、1
群8匹を透明なポリケージに入れ、試料を生理食塩水に
溶解又は分散したものを注射筒を用いて所定の置版腔内
投与経路にて投与した。
群8匹を透明なポリケージに入れ、試料を生理食塩水に
溶解又は分散したものを注射筒を用いて所定の置版腔内
投与経路にて投与した。
投与後、中毒症状の観察を続け7日間までの経時的死亡
率を求めLD5o値をリッチフィールド−ウィルコツク
ツ:/ (L 1tchfield −W i l c
oxon )図計算法により算出した。
率を求めLD5o値をリッチフィールド−ウィルコツク
ツ:/ (L 1tchfield −W i l c
oxon )図計算法により算出した。
クロラムブチルはLD5o値が20〜/kgであるのに
対し本発明の結合体はいずれもLD、。
対し本発明の結合体はいずれもLD、。
値が80■/kg以上であり明らかにLD5o値が大き
く少な(とも約4倍以上である。
く少な(とも約4倍以上である。
即ち安全であることを示している。
(2)制癌試験(in vivo )
ステロイドホルモンレセプターを有する人の乳癌細胞を
ヌードマウス(BALB/C−nu/nu)(生後5週
令)の腹腔内に移植し増殖を行った。
ヌードマウス(BALB/C−nu/nu)(生後5週
令)の腹腔内に移植し増殖を行った。
7日後に、この細胞1X10’個を前記検体ヌードマウ
スの腋下部皮下に移植して固型腫瘍とした。
スの腋下部皮下に移植して固型腫瘍とした。
移植後24時間目より、本発明の結合体とオリーブ油の
所定量を、良く分散又は溶解させたものを皮下、経口に
より投与した。
所定量を、良く分散又は溶解させたものを皮下、経口に
より投与した。
投与は所定の量で、隔日に10回投与し、移植後25日
目に腫瘍を摘出し、本発明の結合体の投与群10匹の平
均腫瘍重量並びに対照群の10匹の平均腫瘍重量より、
次の式から腫瘍増殖抑制率を求めた。
目に腫瘍を摘出し、本発明の結合体の投与群10匹の平
均腫瘍重量並びに対照群の10匹の平均腫瘍重量より、
次の式から腫瘍増殖抑制率を求めた。
クロラムブチルは経口、皮下両方とも10〜15〜/k
g投与で増殖抑制率は50〜70%であった。
g投与で増殖抑制率は50〜70%であった。
これに対し本発明の結合体はいずれも90%以上であっ
た。
た。
又本発明の結合体は生存率も100%であった。
生存率は分子は生存数、分母は検体数
サンプルA1 クロラムブチル
23−ベンゾイルオキシ−1・3・5(10)−エスト
ラトリエンー17β−(4−(p−(ビス(2−クロロ
エチル)アミン)フェニル)ブタノイルオキシタアセテ
ートサンプルA33−アセトキシート3・5(10)−
エストラトリエン−17β−C4−(p−(ビス(2−
クロロエチル)アミノ)フェニル)ブタノイルオキシタ
アセテート〃 43−グロビオニルオキシ−1・3
・5(10)−エストラトリエン−17β−(4−(p
−(ビス(2−クロロエチル)アミン)フェニル)ブタ
ノイルオキシタアセテート〃 5 オリーブ油(コ
ントロール)実施例 8 上記組成物をよ(混和し、粉状にしたものを圧縮して直
径10mmの錠剤とした。
ラトリエンー17β−(4−(p−(ビス(2−クロロ
エチル)アミン)フェニル)ブタノイルオキシタアセテ
ートサンプルA33−アセトキシート3・5(10)−
エストラトリエン−17β−C4−(p−(ビス(2−
クロロエチル)アミノ)フェニル)ブタノイルオキシタ
アセテート〃 43−グロビオニルオキシ−1・3
・5(10)−エストラトリエン−17β−(4−(p
−(ビス(2−クロロエチル)アミン)フェニル)ブタ
ノイルオキシタアセテート〃 5 オリーブ油(コ
ントロール)実施例 8 上記組成物をよ(混和し、粉状にしたものを圧縮して直
径10mmの錠剤とした。
処方例2
上記組成の混合物を作り混練したのちエツクペレツター
により押出して顆粒状とした。
により押出して顆粒状とした。
これを乾燥し、10メツシユと24メツシユの間で選別
して経口投与用顆粒剤とした。
して経口投与用顆粒剤とした。
処方例3
処方例2で得られた顆粒剤を市販のカプセル容器に充て
んして0.5CCカプセルとした。
んして0.5CCカプセルとした。
処方例4
を加温混今後滅菌して注射液とした。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 13−アシルオキシ−1・3・5(10)−エストラト
リエン−17β−C4−(p−(ビス(2−クロロエチ
ル)アミン)フェニル)ブタノイルオキシタアセテート
であるエストラジオール誘導体。 2 アシルオキシ基はベンゾイルオキシ、アセトキシ、
プロピオニルオキシ基より選択されたものである特許請
求の範囲第1項記載のエストラジオール誘導体。 33−ヒドロキシ−1・3・5(10)−エストラトリ
エン−17β−C4−(p−(ビス(2−クロロエチル
)アミノ)フェニル)フタノイルオキシタアセテートの
3位のヒドロキシ基をアシルオキシ基で置換することを
特徴とする3−アシルオキシート3・5(10)−エス
トラトリエン−17β−(4−(p−(ビス(2−クロ
ロエチル)アミン)フェニル)ブタノイルオキシタアセ
テートの製造方法。 4 アシルオキシ基はベンゾイルオキシ、アセトキシ、
プロピオニルオキシ基より選択されたものである特許請
求の範囲第3項記載のエストラジオール誘導体の製造方
法。 53−アシルオキシ−1・3・5(10)−エストラト
リエン−17β−(4−(p−(ビス(2−クロロエチ
ル)アミン)フェニル)ブタノイルオキシタアセテート
を主成分とする抗腫瘍剤。 6 アシルオキシ基はベンゾイルオキシ、アセトキシ、
プロピオニルオキシ基より選択されたものである特許請
求の範囲第5項記載の抗腫瘍剤。
Priority Applications (16)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15217578A JPS5810397B2 (ja) | 1978-12-08 | 1978-12-08 | 新規なエストラジオ−ル誘導体とその製造方法及び抗腫瘍剤 |
US06/062,789 US4261910A (en) | 1978-08-14 | 1979-08-01 | Process for the preparation of Chlorambucil derivatives |
PH22853A PH16515A (en) | 1978-08-14 | 1979-08-03 | Chlorambucil derivatives its process of preparation and compositions thereof |
MX10123779U MX6189E (es) | 1978-08-14 | 1979-08-06 | Procedimiento para preparar derivados conjugados de estradiol-clorambucil |
DE2932607A DE2932607C2 (de) | 1978-08-14 | 1979-08-10 | Chlorambucilderivate, Verfahren zur Herstellung derselben und Antitumormittel mit einem Gehalt derselben |
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Family Applications (1)
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-
1978
- 1978-12-08 JP JP15217578A patent/JPS5810397B2/ja not_active Expired
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