JPS5812279B2 - 新規なエストラジオ−ル結合体とその抗腫瘍剤 - Google Patents

新規なエストラジオ−ル結合体とその抗腫瘍剤

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JPS5812279B2
JPS5812279B2 JP6649679A JP6649679A JPS5812279B2 JP S5812279 B2 JPS5812279 B2 JP S5812279B2 JP 6649679 A JP6649679 A JP 6649679A JP 6649679 A JP6649679 A JP 6649679A JP S5812279 B2 JPS5812279 B2 JP S5812279B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規な抗腫瘍性ステロイドホルモン結合体に
関するものである。
詳しくは、エストラジオール誘導体とドキソルビシンと
を化学的に結合させたエストラジオール誘導体の結合体
及び、本結合体を主成分とする抗腫瘍剤に関するもので
ある。
′ 周知の如く、既知抗腫瘍剤の多くは、癌細胞を破壊
すると同時に、正常細胞にも一部著しい影響を及ぼすも
のが多く、副作用が強く、長期投与が困難なために、癌
細胞を根絶することが困難であると考えられている。
本発明者等は、従来の抗腫瘍剤の欠点を解決し、治療効
果の高い抗腫瘍剤を開発するための研究をおこなった結
果、ある特定の組織又は細胞が癌化した場合に、それを
集中的に攻撃して消滅せしめる新規化合物を見い出し、
本発明に到達したのである。
この新規化合物の結合体の構造は次の一般式(I)によ
って表示される。
一般式 〔RはH又はアシル基でnは1〜3の整数を示す〕この
結合体の特徴は、エストラジオールのレセプターを有す
る組織又は細胞に選択的に作用するもので、エストラジ
オールをキャリャーとしこれにドキソルビインを化学的
に結合せしめたものである。
従って、もし組織の細胞がガン化した場合に、本結合体
はその部所に選択的に分布し、他に副作用を及ぼすこと
なく破壊し得るものである。
更に、本発明の結合体はエストラジオールが制ガン剤の
キャリャーとして十分にその目的を果すように3位のO
H基をアシルオキシ基例えば−O−C−C2H,、−0
−C−C3H7等のエステに変換しているのが特徴であ
る。
これ等のアシルオキ7基は体内で自然に分解し、OH基
にもどっテレセグターへの結合を可能ならしめているも
のである。
エストラジオールとドキソルビシンとの結合ニ際しては
、エストラジオールの活性部位が阻害されないように結
合させることが重要であり、一方、エストラジオールと
結合する抗腫瘍剤の部位は、該結合によって抗腫瘍活性
を阻害しない部位でなければならない。
かかる結合は、導入結合剤を用いておこないうる。
導入結合剤を用いる場合、これによって新たな毒性が生
じるようなものであってはならない。
エストラジオール誘導体とドキソルビシンとの結合は、
モノブロモアセチルブロマイド、モノクロロアセチルク
ロライド、モノクロ口酢酸、モノブロモ酢酸等の導入結
合剤を用い、エストラジオ←ル(3位のOH基をアシル
オキシ化したもの)の17位の水酸基と反応させて 一般式 X(CH2)nCOOB (ここに、Bはエストラジオールの17位から1個の水
酸基がとれた基を表わし、Xは、ハロゲン原子を、nは
1〜3の整数を表わす)で示されるエステルとし、この
ハロゲンをドキソルビシンのアミン基と反応させて得る
さらに具体的に反応条件を説明するならば、エストラジ
オールの3位のOH基を、テトラヒドロフラン(THF
)等の溶媒中でアルカリと作用させて、−0Na又は−
OKとなし、さらに、無水THF,CHCI3、ベンゼ
ン等の溶剤中でペンゾイルクロリド、或いはアセチルク
ロリド、或いはプロピオニルクロリド等を作用させそれ
等の酸のエステルとする。
次に、この生成物を、ジメチルスルホキシド(DMSO
)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ピリジン、アセ
トン、THF等の溶剤中で、エストラジオールの17位
のOH基と導入結合剤すなわち、モノブロモアセチルブ
ロマイト等とを反応させ、次に、該反応生成物をジメチ
ルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ピリジン、ト
ルエン、四塩化炭素、クロロホルム、テトラヒドロフラ
ン(THF)等の溶剤中で、ドキソルビシンと反応させ
る。
たとえば、反応温度は、通常0乃至100℃好ましくは
、0乃至50℃であり、反応時間は、2乃至74時間で
ある。
得られた反応生成物を常法により精製することによって
、本発明のエストラジオール誘導体の結合体が得られる
結合体の合成の順序は必要に応じて変化し得るものであ
る。
例えばエストラジオールとドキソルビシンを先に結合剤
を用いて合成した後に、エストラジオールの骨格上の3
位OH基を所望の酸でエステル化を行うこともできる。
この種の製造法の詳細は、下記の実施例より容易に理解
される。
勿論、該実施例は具体的一態様を示すものに過ぎず、上
述の反応において種々の反応条件を考慮しうる。
このようにして得られた本発明の結合体は、赤外吸収ス
ペクトル、紫外吸収スペクトル、核磁気共鳴、元氷分析
、薄層クロマトグラフイ、融点等の手段により確認した
さらに、本発明のエストラジオール誘導体の結合体の急
性毒性、エストロゲン感受性を有する細胞へのとりこみ
試験、制癌試験をおこなった結果、毒性が著しく低く、
かつエストロゲン感受性を有する細胞へのとりこみが著
しく、かつ、制癌作用が著しいことが明らかとなった。
本発明の結合体は、エストラジオール感受性を有する組
織或いは細胞がガン化した場合に特に有効に作用するこ
とから、子宮ガン、乳ガン、前立腺ガン、甲状腺ガン等
に適用される。
しかして、その他のガン、例えば膵臓ガン、悪性リンパ
腫、胃ガン、直腸ガン、肝ガン,食道ガン、肺ガン、皮
フガン、白血病等に対しても、有効であり、ドキソルビ
シンに比してはるかに毒性が低い。
その詳細な理由は今後の研究に待たねばならないがレセ
プター概念に立脚した薬効の発現以外に更に他の機構に
よる発現も考えられる。
本結合体を治療薬として使用する際には、既知制癌剤と
同様な任意慣用の方法で投与用に調製することが出来る
例えば、経口投与用の錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル等
は組成物中に結合剤、賦形剤、包含剤、潤滑剤、界面活
性剤、崩壊剤の如ぎものを含有してもよい。
又、経口用液体製剤は水性又は油性懸濁液、溶液、シロ
ップ、振とう合剤であってもよい。
座薬は親油性又は親水性基剤と安定剤、分解剤、着色剤
等を配合してもよい。
注射液は水性又は可溶化剤、栄養剤、安定剤、界面活性
剤等を混入してもよい。
又、場合により薬剤活性を維持又は高めるため、許容範
囲内でアルカリ、酸、塩類等が添加されることもある。
これらの組成物は投与方法により0.01〜90%好ま
しくは0.1〜60%活性物質を含有することができる
このように目的に応じ、て製剤化された結合体は、経口
、経皮、筋肉内、腹腔内、静脈内、直腸内、局所等の諸
経路によって投与される。
其の投与量は投与方式及び治療の程度によって異なるも
のであるが、大略、次の通りである。
成人に対し、経口投与で1日当り約0.1〜/k9〜5
0mg/kg。
成人に対し、筋肉内注射で1日当り約0.01mg/k
g〜20mg/kg。
而して、係る結合体からなる本発明は、以下の如き優れ
た特徴によって集約される。
(1) レセプターを有する組織が癌化した場合に、
その部位に選択的に作用し癌細胞を攻撃、消滅せしめる
したがって少量投与で効果がある。(2)既知制癌剤単
独投与に比し、副作用が少な《、長期投与が可能なので
癌細胞を根絶できる。
(3)結合体に使われるキャリャとしてのエストラジオ
ールは明確な単一構造化合物で、且つ、生埋作用も明ら
かなので安心しで使用できる。
(4)結合体に使われる抗腫瘍剤は構造、活性共に既知
のものであるため安心して使用できる。
(5)癌細胞のレセプターを分析し、これに対応するス
テロ4ドホルモンを結合体のキャリャに選ぶことにより
、目的をもって多種の癌を治療するととができる。
(6)結合体は、経口、注射、座薬等の通常の手段で投
与し得る。
とのよ5K優れた特徴をもつ本発明は、今後ニ医学界は
もとより人類に大きく貢献できるものと思われる。
以下、実施例を以って、本発明を説明するが、特にこれ
によって本発明は限定されない。
実施例 1 3−グリコロイルー1・2・3・4・6・11−へキサ
ヒドロ−3・5・12−Hヒドロキシ−10−メトキシ
−6・11−ジオキソ−1ーナフタセニル−3’−(3
−ヒドロキシ−1・3・5(10)一エストラトリエン
ー17β−オキシカルボニルメチル)イミノー2′・3
′・6′一トリデオキシーα一L−リキソーヘキサピラ
ノシドの製造方法 3−グリコロイルー1・2・3・4・6・11−へキサ
ヒドロ−3・5・12−ト)ヒドロキシ−10−メトキ
シ−6・l1−ジオキソ−1−ナフタセニル−3′−ア
ミノー2′・3′・6′一トリデオキシーα一L−リキ
ソーヘキサピラノシドヒドロクロリド(塩酸ドキソルビ
シン)100〜を5mlのDMFに溶解し、水冷下で1
0%トリエチルアミンーD■゛溶液600mgを加え、
15分攪拌后、さらに同温度で、10%の3−ヒドロキ
シ−1・3・5(10)一エストラトリエンー17β−
モノブロモアセテート11を加え攪拌を行った。
30分後10%トリエチルアミンーDMF溶液400〜
を加え、水冷下6時間室温にて24時間反応させた。
反応系は、白色沈澱を含む暗赤色であった。
白色沈澱をG−4フィルターで沢別し、2 0 9ml
の酢酸エチルで洗浄した後、P液に水200mlを加え
、濃塩酸によりH1〜2に調整し、1時間攪拌を行なう
と、エチルアセテート層が明赤色透明に変化し、水層は
薄赤色透明となった。
エチルアセテート層を分離し、水層に200罰のエチル
アセテートを加え、さらに抽出を行い、この操作をさら
に1回繰り返した。
エチルアセテート層を集め( 6 0 9ml)、20
0mlの蒸留水で3回洗浄し、エチルアセテート層を無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、水浴上で減圧乾燥した。
得られた粗結晶をエチルアセテート40容、シクロヘキ
サン40容、エチルアルコール20容の混合溶媒10m
lに溶解させ、同溶媒を展開溶媒として、CLC −3
型遠心クロマトグラフィ(シリカゲル)により、分離精
製を行った。
精製物23.1mgが得られ、このものについて元素分
析、赤外吸収スペクトル、融点の測定を行い、目的物で
ある事を確認した。
元素分析値 実験値(%) C:65.I H:6.ON:1.
7 計算値(%) C:65.9 H:6.2N:1.
6 融点は117〜120℃であった。
赤外吸収スペクトルは第1表に示した。
実施例 2 3−グリコロイルー1・2・3・4・6・11、一へキ
サヒドロ−3・5・12−トIJヒドロキシ−10−メ
トキシ−6・11−ジオキソ−1−ナフタセニル−3’
−(3−ペンゾイルオキシ−1・3・5(10)一エス
トラトリエンー17β−オキシカルボニルメチル)イミ
ノー2′・3′・6′一トリデオキシーα−L−リキソ
ーへキサピラノシドの製造法 塩酸ドキソルビシン100WIgを5〜のDMFに溶解
させ、10%トリエチルアミンのDMF溶液600〜を
滴下し、室温で15分間攪拌した。
次に50%3−ペンゾイルオキシ−1・3・5(lo)
エストラトリエンー17β−モノプロモアセテートのD
■゛溶液を300ダ加え更に15分間攪拌した。
更に10%のトリエチルアミンのDMF溶液を200ダ
加え、室温で20時間攪拌した。
反応の進行に伴って、白色沈澱物が析出して来た。
反応終了後、300mA’の蒸留水、4oomlのエチ
ルアセテートを加え、濃塩酸でpH3に調整し、よ《攪
拌し、エチルアセテート層を分離した。
水層に400dのエチルアセテートを加え更に抽出を行
った。
この操作をもう一度くり返し、エチルアセテート層を集
め(12ooml)、蒸留水で2回洗浄した。
溶液のpHは6.7〜7になった。このエチルアセテー
ト層に無水髄酸ナトリウムを加え、脱水後、40℃の浴
上で減圧乾固し、暗赤色結晶108.7雫を得た。
この結晶をエチルアセテート:シクロヘキサン:エチル
アルコールの45:45:20容比の混合溶媒20ml
に溶解した。
この溶媒を抽出溶媒として、シリカゲルによるカラムク
ロマトグラフイーを行い、精製した。
収量は45.1ヤであった。このものは、前記の混合溶
媒を用いたシリカゲル薄層クロマトグラフイー分析で、
Rf値0.4を示した。
更に元素分析値 実測値(%) C:67.9 H:6.ON:1.
5 計算値(%) C:67.5 H:5.9N:1.
5 融点は130〜140℃、赤外吸収スペクトルは第2表
に示した。
実施例 3 3−グリコロイルー1・2・3・4・6・11−ヘキサ
ヒドロ−3・5・12−Hヒドロキシ−10−メトキシ
−6・11−ジオキソ−1−ナフタセニル−3’−(3
−アセトキシー1・3・5(10)一エストラトリエン
ー17β一オキシカルボニルメチル)イミノー2′・3
′・6′−トリデオキシーα−L−リキンーヘキサピラ
ノシドの製造方法 塩酸ドキンルビシン100mgを5縦のDMF K溶解
させ、10%トリエチルアミンのDMF溶液を600■
滴下し、室温で15分間攪拌をした。
次いで、50%3−アセトキシーl・3・5(10)エ
ストラトリエンーl7β−モノブロモアセテートのDM
F溶液を200〜加え、さらに15分間攪拌した。
さらに10%トリエチルアミンDMF溶液を200〜加
え室温で24時間攪拌した。
反応終了後、300mlの蒸留水、400mlのエチル
アセテートを加え、濃塩酸でpHを約3に調整し、よく
攪拌し、エチルアセテート層を分離した。
水層をさらに400mlのエチルアセテートで2回抽出
処理を施し、エチルアセテート層を集め(12001r
Ll)、300mlの蒸留水で2回洗浄を行った。
エチルアセテート層を分離し、無水硫酸ナトリウムを加
え脱水後40℃で減圧乾燥し、暗赤色結晶1201rI
9を得た。
得られた粗結晶を、エチルアセテート:シクロヘキサン
:エチルアルコール45:45:20容の混合溶媒を用
い、シリカゲルによるカラムクロマトグラフイーにより
精製分離した。
収量55ダであった。
このものの元素分析値は実測値(%) C:64.O
H:6.ON:1.6 計算値(%) C:65.6 H:6.IN:1.
6 であった。
赤外吸収スペクトルは第3表に示した。実施例 4 3−4リコロイル−1−2−3−4−6−11−へキサ
ヒドロ−3・5・12−トリヒドロキシー10−メトキ
シ−6・11−ジオキソ−l一ナフタセニル−3’−(
3−プロピオニルオキシーl・3・5(10)一エスト
ラトリエンー17β−オキシカルボニルメチル)イミノ
ー2/.3ノ・6′一トリデオキシーα一L−リキソー
ヘキサピラノシドの製造方法 塩酸ドキンルビシン1007Qを5mlのDMFに溶解
させ、10%トリエチルアミンのD■゛溶液を600〜
滴下し、室温で15分間攪拌した。
次いで50%濃度の3−プロピオ風ルオキシー1・3・
5(10)エストラトリエンー17β−モノブロモアセ
テートのD■゛溶液220■を加え室温で16時間攪拌
した。
反応終了後、蒸留水を300ml加え、HCI でp
Hを3近辺に調整し、400mlのエチルアセテートで
、3回抽出した。
エチルアセテート層(1200耐)を300771lの
蒸留水で2回洗浄した。
エチルアセテート層を分離し無水硫酸ナ} IJウムで
脱水後、40℃で減圧乾燥し、130rvの暗赤色結晶
を得た。
得られた粗結晶をエチルアセテート:シクロヘキサン:
エチルアルコール45:45:20容の混合溶媒を用い
、シリカゲルによるカラムクロマトグラフイーにより精
製分離した。
収量50WII/?であった。
このものの元素分析値は、実測値(%) C:65.
O H:6.IN:1.5 計算値(%) C:65.9 H:6.3N:1.
5 であった。
赤外吸収スペクトルを第4表に示した。同様にして3−
グリコロイルー1・2・3・4・6・l1−ヘキサヒド
ロ−3・5・12−トリヒドロキシー10−メトキシ−
6・11−ジオキソ−1−ナフタセニル−3’一(3−
プチリルオキシ−1・3・5(10)エストラトリエン
ー17β−オキシカルボニルメチル)イミダー2′・3
’・6′−トリデオキシ−α一L−リキソーヘキサピラ
ノシドを得た。
実施例 5 (1)急性毒性 急性毒性はICR−JCL系マウス(4週令)を用い、
1群8匹を透明なポリケージに入れ、試料を生理食塩水
に溶解又は分散したものを注射筒を用いて所定の量経口
投与経路(PO)にて投与した。
投与後、中毒症状の観察を続け7日間までの経時的死亡
率を求めLD,。
値をリッチフィールドーウイルコツクソン( Litc
hfield 一Wilcoxon )図計算法により
算出した。
ドキンルビシンはLD5o値が730〜/kgであるの
に対しエストラジオール誘導体一ドキソルビシンとの結
合体はいずれもLD5o値が3 0 0 0 聖/ky
以上を示した。
このことは極めて毒性が低く安全であることを示してい
る。
(2)エストロゲン感受性を有する細胞への本発明のエ
ストラジオール誘導体の結合体のとりこみ試験 日本生化学編生化学講座「ホルモン(上)」217〜2
52頁東京化学同人、1977年4月25日発行、に記
載されている方法に従って試験をおこなった。
即ち、3H標識したエストラジオールホルモンを予め体
内より摘出したウサギの子宮細胞にインキユベートして
結合させた後、検体を添加し、添加量の増加と共に遊離
する標識エストラジオールホルモン量を測定した。
本発明の結合体は、エストラジオールとほぼ同程度に遊
離する標識エストラジオールが認められ、細胞へのとり
こみが証明された。
第1図に結果を示す。
(3)制癌試験( in vivo ) ホルモン依存性動物乳癌細胞(MM102)を♀マウス
(C3H/He,生後5週令)の腹腔内に移植し増殖を
行った。
7日後に、この細胞を採取し1 X 1 0’個をマウ
ス(前記と同種のもの)の腋下部皮下に移植して固型腫
瘍とした。
移植後24時間目より、本発明の結合体と生埋食塩水の
所定量と、場合によっては乳剤(ポリソルベート80)
を用いて研和し、良く分散させたものを投与した。
経口投与(PO)は所定の量で、毎日計20日間投与し
、移植後23日目に腫瘍を摘出し、本発明の結合体の投
与群10匹の平均腫瘍重量並びに対照群の10匹の平均
腫瘍重量より、次の式から腫瘍増殖抑制率を求めた。
より求めた。
結果を第5表に示した。明らかに本結合体は塩酸ドキソ
ルビシンより抗腫瘍性がすぐれている。
特にアシル化したものばすぐれている。
又体重比も大きく塩酸ドキソルビシンより体動抑制が少
なく副作用が少ないことを示している。
実施例 6 製剤化例 処方例1 エストラジオール誘導体一ドキソルビシ 5部ン結合
体(実施例1より得られた結合体)マンニット
35部ソルビット
25カルボキシメチルセルローズ
5ステアリン酸マグネシウム
5タルク 40
上記組成物をよく混和し、粉状にしたものを圧縮して直
径10mmの錠剤とした。
処方例2 エストラジオール誘導体一ドキソルビ 50部シン結
合体(実施例2より得られた結 合体) 乳糖 500部 庶糖脂肪酸エステル 10デンプン
100水( CMC
− Na 1%含有) 100上記組成の混
合物を作り混練したのちエッグペレツターにより押出し
て顆粒状とする。
これを乾燥シ、10メッシュと24メッシュの間で選別
して経口投与用顆粒剤とする。
処方例3 処方例2で得られた顆粒剤を市販のカプセル容器に充て
んして0.5CCのカプセルとする。
処方例4 エストラジオール結合体一ドキソルビ 0.2部シン
結合体(実施例1より得られた結 合体) 非イオン界面活性剤 3.0生理食
塩水 96.8を加温混合後
、滅菌して注射剤とする。
【図面の簡単な説明】
第1図は、コンペテイティブイムノアッセイ法によるエ
ストラジオール単体、エストラジオール誘導体一ドキソ
ルビシン結合体及びドキソルビシン単体を夫々用いてウ
キギの子宮細胞のエストラジオールレセプターに対する
結合能の測定結果を示したものである。 A:エストラジオール単体、B:エストラジオール誘導
体一ドキンルビシン結合体(実施例1より得られた結合
体)、C:ドキソルビシン単体、横軸はA,B又はCの
変化量であり、縦軸はエストラジオールレセプターに結
合している3H標識エストラジオールの結合量(%)を
示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔ただし、Rは水素又はアシル基をnは1〜3の整数を
    示す。 〕で示される結合体。23−グリ−1ロイルー1・2−
    3−4−6−11−ヘキtヒドロー3・5・12−トリ
    ヒドロキシ−10−メトキシ−6・11−ジオキソ−1
    −ナフタセニル−3’−(3−ミドロキシ−1・3・5
    (10)−エストラトリエン−17βオキシカルポニル
    メチル)アミノー2′・3′・6’−トリデオキシーα
    −L−リキソーへキサピラノシドである特許請求の範囲
    第1項記載の結合体。 33−グリコロイルーl・2・3・4・6・11−へキ
    サヒドロ−3・5・12−トリヒドロキシ−10−メト
    キシ−6・11−ジオキソ−1−ナフタセニル−3’−
    (3−アセトキシー1・3・5(10)一エストラトリ
    エンー17βオキシカルボニルメチル)アミノー2′・
    3′・6’−トリデオキシーα−L−リキンーヘキサピ
    ラノシドである特許請求の範囲第1項記載の結合体。 43−グリコロイルー1・2・3・4・6・11−ヘキ
    サヒドロ−3・5・12−Hヒドロキシ−10−メトキ
    シ−6・11−ジオキン−1−ナフタセニル−3’−(
    3−プロピオニル−1・3・5(10)一エストラトリ
    エンー17βオキシカルボニルメチル)アミノー2′・
    3′6′−トリデオキシーα−L−リキソーへキサピラ
    ノシドである特許請求の範囲第1項記載の結合体。 534’)コロイル−1・2・3・4・6・11−へキ
    サヒドロ−3・5・l2−トリヒドロキシー10−メト
    キシ−6・1l−ジオキソ−1−ナフタセニル−3’−
    (3−ペンゾイルオキシーl・3・5(10)一エスト
    ラトリエンー17βオキシカルボニルメチル)アミノー
    2′・3′・6′−トリデオキシ−α−L−リキソーへ
    キサピラノシドである特許請求の範囲第1項記載の結合
    体。 6一般式 〔Rは水素又はアシル基をnは1〜3の整数を示す〕で
    示される結合体を主成分とすることを特徴とする抗腫瘍
    剤。 7 アシル基は、アセチル、グロピオニル、ブチリル、
    ベンゾイル基より選択されたものである特許請求の範囲
    第6項記載の抗腫瘍剤。
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