JPH1193197A - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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JPH1193197A
JPH1193197A JP27656897A JP27656897A JPH1193197A JP H1193197 A JPH1193197 A JP H1193197A JP 27656897 A JP27656897 A JP 27656897A JP 27656897 A JP27656897 A JP 27656897A JP H1193197 A JPH1193197 A JP H1193197A
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JP
Japan
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bush
thrust plate
seal mounting
boss
mounting portion
Prior art date
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Application number
JP27656897A
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English (en)
Inventor
Shunsuke Shimakura
俊輔 島倉
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボス部材と相手方部材との間でスラスト板を
正確に位置合わせすることができ、連結ピンをこれらの
内周側に簡単に挿通できるようにする。 【解決手段】 アームボス12のブッシュ嵌合穴12A
内には含油ブッシュ17を嵌着し、含油ブッシュ17の
内周側には連結ピン15を挿通する。そして、連結ピン
15をブラケット13のピン挿通穴13A内に挿嵌し、
アームボス12とブラケット13とを回動可能に連結す
る。また、含油ブッシュ17の両端側にはダストシール
19を設け、このダストシール19は、シール取付部2
0とリップ部22とから形成する。そして、このシール
取付部20の軸方向先端側には突出部23の基端側を熱
融着により接合し、この突出部23の先端側はアームボ
ス12から各隙間14内に突出させる。さらに、隙間1
4内にはスラスト板18を配設し、突出部23をスラス
ト板18の内周側に係合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械においてピン結合装置として好適に用い
られる軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、軸受装置は油圧ショベル等の建
設機械に用いられ、この軸受装置としては、軸方向に延
びるブッシュ嵌合穴が形成され、このブッシュ嵌合穴に
ブッシュが嵌着されたボス部材と、前記ボス部材の軸方
向両端側に設けられた相手方部材と、前記ブッシュ内に
摺動可能に挿通され前記ボス部材を相手方部材に回動可
能に連結する連結ピンと、前記連結ピンの外周側に挿通
され前記ボス部材と相手方部材との間の隙間内に配設さ
れる環状のスラスト板と、前記ブッシュと相手方部材と
の間に位置して前記ボス部材のブッシュ嵌合穴に設けら
れ、前記ボス部材と連結ピンとの間をシールするシール
手段とから構成したものが知られている(特開平8−1
05444号公報等)。
【0003】ここで、この種の従来技術による軸受装置
を、アームとバケットとのピン結合部に用いた場合を例
に挙げて述べると、この軸受装置は、アームの先端側に
設けられたボス部材として設けられたボス部と、バケッ
トに設けられた相手方部材となる左,右一対のブラケッ
ト部と、ボス部のブッシュ嵌合穴内に嵌着されたブッシ
ュと、軸方向中間部がブッシュの内周側に摺動可能に挿
通され、軸方向両端側が各ブラケット部に固定されるこ
とにより前記ボス部と各ブラケット部とを回動可能に連
結する連結ピンとを備えている。
【0004】また、ブッシュは、連結ピンとの摺動面を
潤滑するために比較的粘度の高い潤滑油が予め含浸され
た含油ブッシュにより構成されている。さらに、ボス部
の両端側と各ブラケット部との間には隙間が形成され、
これらの隙間内には連結ピンの外周側に位置して環状の
スラスト板が配設されている。そして、各スラスト板
は、ボス部と各ブラケット部との間にスラスト方向の外
力等が作用した場合でも、これらが互いに直接摺動する
のを防止し、異音等が発生するのを抑えるようになって
いる。
【0005】そして、バケットがアームの先端側で回動
するときには、各ブラケット部が連結ピンと共にボス部
に対して回動し、このとき連結ピンとブッシュとは互い
に摺動する。また、連結ピンとブッシュとが摺動する
と、その摩擦熱でブッシュの内周側に含浸された潤滑油
が連結ピンとの摺動面にしみ出すことにより、これらの
摺動面は潤滑されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、含油ブッシュを用いることにより連結ピン
とブッシュとの間を潤滑状態に保持できるようにし、こ
れらの間で摺動音等の異音が発生するのを抑制する構成
としているから、ボス部と各ブラケット部とが直接的に
接触するのを許す構成とした場合に、これらの間の接触
音の方が連結ピンとブッシュとの間の接触音よりも相対
的に目立つ騒音レベルとなる。
【0007】そこで、従来技術では、ボス部と各ブラケ
ット部との間にそれぞれスラスト板を配設し、異音が生
じるのを防止するようにしている。しかし、この場合に
は、軸受装置の組立時に2枚のスラスト板をボス部の両
端側と各ブラケット部との間で連結ピンの外周側に配設
する必要があるから、ボス部、各ブラケット部および各
スラスト板を径方向に対して互いに位置合わせした状態
で、これらの内周側に連結ピンを挿通する作業が必要に
なる。
【0008】このため、従来技術では、連結ピンを挿通
するときにボス部と各ブラケット部とを互いに位置合わ
せするだけでなく、これらに対して位置合わせした各ス
ラスト板を手作業等によりボス部の両端側で支持しつつ
連結ピンを挿通しなければならず、連結ピンの挿通作業
に大きな手間がかかり、軸受装置の組立作業が難しくな
るという問題がある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は連結ピンの挿通前にボス部材と
相手方部材との間でスラスト板を簡単に位置合わせする
ことができ、この状態を保持したまま連結ピンの挿通作
業を円滑に行うことができ、組立時の作業性等を向上さ
せることができるようにした軸受装置を提供することを
目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、軸方向に延びるブッシュ嵌合穴が形成
され、このブッシュ嵌合穴にブッシュが嵌着されたボス
部材と、前記ボス部材の軸方向両端側に設けられた相手
方部材と、前記ブッシュ内に摺動可能に挿通され前記ボ
ス部材を相手方部材に回動可能に連結する連結ピンと、
前記連結ピンの外周側に挿通され前記ボス部材と相手方
部材との間の隙間内に配設される環状のスラスト板と、
前記ブッシュと相手方部材との間に位置して前記ボス部
材のブッシュ嵌合穴に設けられ、前記ボス部材と連結ピ
ンとの間をシールするシール手段とからなる軸受装置に
適用される。
【0011】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記シール手段を、外周側が前記ボス部材のブ
ッシュ嵌合穴端部に嵌着された筒状のシール取付部と、
前記シール取付部から前記連結ピンに向けて径方向内側
に延び、内径端側が前記連結ピンの外周面に弾性的に摺
接するリップ部と、前記シール取付部よりも脆弱な材料
によって前記シール取付部の軸方向先端側に一体に形成
され、前記ボス部材と相手方部材との間の隙間内に向け
て突出した突出部とから構成し、前記シール手段の突出
部は、前記スラスト板の内周側に係合することにより前
記連結ピンの径方向に前記スラスト板を一時的に位置決
めする構成としたことにある。
【0012】上記構成により、軸受装置の組立時には、
スラスト板をシール手段のシール取付部から突出した突
出部に予め係止させることにより、スラスト板を連結ピ
ンの径方向に対して位置決めできる。そして、このよう
にスラスト板を位置決めした状態で、ボス部材(相手方
部材)内へと連結ピンを挿通するときには、連結ピンを
スラスト板内に容易に挿通でき、連結ピンの挿通作業を
円滑に行うことができる。
【0013】しかも、相手方部材をボス部材に対して回
動させたときに、相手方部材と突出部の先端側との間で
摺動が生じると、両者間で発生する回動方向に向けた摺
動抵抗が突出部に対し大きなせん断力となって作用する
ことにより、脆弱な材料からなる突出部をシール取付部
から容易に破断、分離させることができる。これによ
り、ボス部材と相手方部材との間の隙間調整をスラスト
板で行うことができ、相手方部材とボス部材との間に作
用するスラスト荷重をスラスト板で受けることができ
る。
【0014】また、請求項2の発明では、前記突出部
を、前記シール手段のシール取付部に熱融着により接合
する構成としている。
【0015】さらに、請求項3の発明では、前記シール
手段を、外周側が前記ボス部材のブッシュ嵌合穴端部に
嵌着された筒状のシール取付部と、前記シール取付部か
ら前記連結ピンに向けて径方向内側に延び、内径端側が
前記連結ピンの外周面に弾性的に摺接するリップ部と、
前記シール取付部の軸方向先端側に脆弱部を介して設け
られ、前記ボス部材と相手方部材との間の隙間内に向け
て突出した突出部とから構成し、前記シール手段の突出
部は、前記スラスト板の内周側に係合することにより前
記連結ピンの径方向に前記スラスト板を一時的に位置決
めする構成としたことにある。
【0016】上記構成により、軸受装置の組立時には、
スラスト板をシール手段の突出部に係止させることによ
り、請求項1の発明と同様にスラスト板をボス部材に対
して位置決めでき、連結ピンの挿通作業を容易に行うこ
とができる。また、相手方部材をボス部材に対して回動
させたときには、相手方部材とシール手段の突出部との
間で摺動が生じることにより、請求項1の発明と同様に
突出部を脆弱部の位置でシール取付部から容易に破断、
分離させることができる。
【0017】さらにまた、請求項4の発明では、前記脆
弱部を、前記突出部を前記シール手段のシール取付部に
接着した接着層により構成している。
【0018】これにより、相手方部材と突出部との間で
摺動が生じたときには、脆弱な接着層を容易に破断させ
ることができ、突出部を接着層の位置でシール取付部か
ら確実に切り離すことができる。
【0019】一方、請求項5の発明では、前記脆弱部
を、前記シール手段のシール取付部と突出部との間に周
方向に延びる凹溝を形成することにより構成している。
【0020】また、請求項6の発明では、前記脆弱部
を、前記シール手段のシール取付部と突出部との間に周
方向に離間して複数の貫通穴を形成することにより構成
している。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
軸受装置を油圧ショベルのピン結合部に適用した場合を
例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
【0022】ここで、図1ないし図3は本発明による第
1の実施の形態を示している。図中、1は油圧ショベル
の下部走行体、2は前記下部走行体1上に旋回可能に搭
載された上部旋回体を示し、前記上部旋回体2は旋回フ
レーム3を有し、この旋回フレーム3上には運転室4、
機械室等が設けられている。
【0023】5は上部旋回体2の前部に俯仰動可能に設
けられた作業装置を示し、前記作業装置5は、上部旋回
体2の旋回フレーム3にピン結合されたブーム6と、前
記ブーム6の先端側にピン結合されたアーム7と、前記
アーム7の先端側にピン結合されたバケット8等とから
構成されている。そして、ブーム6、アーム7およびバ
ケット8は、それぞれブームシリンダ9、アームシリン
ダ10およびバケットシリンダ11によって回動され
る。
【0024】ここで、これらの各ピン結合部には本実施
の形態による軸受装置が装備され、例えばアーム7とバ
ケット8とは、図2に示す軸受装置を介して回動可能に
連結されている。
【0025】12はアーム7の先端側に設けられたボス
部材としてのアームボスを示し、前記アームボス12
は、略円筒状に形成され、その内周側には後述の含油ブ
ッシュ17を嵌着させるブッシュ嵌合穴12Aが軸方向
に形成されている。また、アームボス12は、軸方向両
側の端面が後述のスラスト板18に対する略円形状の摺
動面12Bとなり、この各摺動面12Bの外周側には環
状の各テーパ部12Cが形成されている。
【0026】13,13はアームボス12の相手方部材
としてバケット8の外側に突設された左,右一対のブラ
ケットを示し、前記各ブラケット13には、後述の連結
ピン15が挿嵌されるピン挿嵌穴13A,13Aが穿設
されている。そして、各ブラケット13は、アームボス
12を挟むようにアームボス12の軸方向両端側に配設
されている。
【0027】また、各ブラケット13は、アームボス1
2と対向する内側端面がスラスト板18に対する略円形
状の摺動面13Bとなり、この各摺動面13Bとアーム
ボス12の各摺動面12Bとの間には、スラスト板18
が配設される環状の隙間14,14が連結ピン15の周
囲に形成されている。さらに、各ブラケット13には、
各摺動面12Bの外周側に位置して環状の各テーパ部1
3Cが形成され、この各テーパ部13Cは、アームボス
12のテーパ部12Cとの間に略V字状をなす環状溝を
構成している。
【0028】15はアームボス12を各ブラケット13
に回動可能に連結する連結ピンで、前記連結ピン15
は、その軸方向の中間部分が含油ブッシュ17内に摺動
可能に挿通され、軸方向両端側が各ブラケット13のピ
ン挿嵌穴13A内に挿嵌されている。そして、連結ピン
15は、この状態で一方の端部に抜止めピン16が挿通
され、これにより連結ピン15はブラケット13に対し
て抜止めおよび廻止め状態で固定されている。
【0029】17はアームボス12のブッシュ嵌合穴1
2A内に嵌着されたブッシュとしての含油ブッシュを示
し、前記含油ブッシュ17は、例えば鉄と銅との焼結合
金等により多孔質構造をなす筒状体として形成され、そ
の内部には例えば粘度が240〜1500cSt程度の
ギヤオイル等からなる潤滑油が予め含浸されている。ま
た、含油ブッシュ17の内面は連結ピン15との摺動面
17Aとなっている。
【0030】そして、含油ブッシュ17内の潤滑油は、
含油ブッシュ17が連結ピン15と摺動することによ
り、その摩擦熱で粘度が低下して摺動面17A側から連
結ピン15との間に徐々にしみ出し、これらの摺動面1
7A等を潤滑し続ける構成となっている。
【0031】18,18はアームボス12と各ブラケッ
ト13との間の各隙間14に配設された環状のスラスト
板で、前記各スラスト板18は、図3に示すように、例
えば耐摩耗性または自己潤滑性を有する金属材料または
樹脂材料等から環状の薄板として形成され、その内周側
には連結ピン15が遊嵌されている。また、各スラスト
板18は、アームボス12と各ブラケット13との摺動
面12B,13Bに摺接することにより、アームボス1
2と各ブラケット13との間にスラスト方向の外力等が
作用する場合でも、摺動面12B,13Bが互いに直接
摺動して早期に摩耗したり、異音が生じたりするのを防
止する構成になっている。
【0032】19,19は本実施の形態によるシール手
段としてのダストシールを示し、前記各ダストシール1
9は、図3に示す如く、後述のシール取付部20、リッ
プ部22および突出部23等から構成されている。そし
て、ダストシール19は、含油ブッシュ17の両端側と
各ブラケット13との間に配設され、アームボス12と
連結ピン15との間をシールするものである。
【0033】20はアームボス12の内周側に設けられ
たシール取付部を示し、前記シール取付部20は、例え
ばプラスチック材料等の樹脂材料から断面略L字状をな
した筒状体として形成されている。そして、シール取付
部20は、連結ピン15の軸方向に延び、後述の芯金2
1を介してアームボス12のブッシュ嵌合穴12A内に
嵌着された筒部20Aと、この筒部20Aの一端側から
径方向内向きに突出形成され、芯金21を介して含油ブ
ッシュ17の端面に当接する環状の端面部20Bとから
構成されている。
【0034】また、前記筒部20Aの外周面および端面
部20Bの一側面には、断面略L字状をなした芯金21
が重なり合うように固着され、この芯金21は、シール
取付部20の一部を構成し、ブッシュ嵌合穴12A内に
締代をもって強く嵌着されることにより、シール取付部
20の取付強度を高めるものである。
【0035】22はシール取付部20の内周側に一体形
成された環状のリップ部で、前記リップ部22は、筒部
20Aと端面部20Bとの間から径方向内側に向けて斜
め方向に延び、その内径端側が連結ピン15の外周面に
弾性的に摺接している。これにより、ダストシール19
は、含油ブッシュ17と連結ピン15との摺動面に外部
からダスト、水分等の異物が侵入するのを防止してい
る。
【0036】23はダストシール19のシール取付部2
0先端側に設けられた突出部で、前記突出部23は、図
2および図3に示す如く、シール取付部20よりも脆弱
な材料、例えば発泡性の樹脂材料からスラスト板18の
板厚よりも僅かに大きい軸寸法をもって筒状に形成され
ている。そして、突出部23は、その基端側が熱融着等
の手段により筒部20Aの軸方向先端側に接合され、筒
部20Aとの間に接合部24を形成している。また、突
出部23の先端側は、連結ピン15の軸方向へと隙間1
4内に向けて突出し、ブラケット13の摺動面13Bに
ほぼ当接(係合)している。
【0037】そして、突出部23は、スラスト板18の
内周側に遊嵌した状態で係合することにより、スラスト
板18を連結ピン15の外周面から離間した状態で保持
し、ブラケット13をスラスト板18と共にアームボス
12に組付けるときには、スラスト板18をアームボス
12に対し連結ピン15の径方向に一時的に位置決めす
る構成となっている。
【0038】25,25はアームボス12と各ブラケッ
ト13との間をシールするOリングで、前記各Oリング
25は、図2に示す如く、アームボス12と各ブラケッ
ト13のテーパ部12C,13Cが構成するV字状の環
状溝内に締代をもって装着され、アームボス12と各ブ
ラケット13との間に外部から異物が侵入するのを規制
すると共に、侵入した異物によりアームボス12と各ブ
ラケット13の摺動面12B,13Bや各スラスト板1
8等が損傷されるのを防止している。
【0039】本実施の形態による軸受装置は上述の如き
構成を有するもので、次にその作動について説明する。
【0040】まず、図1に示すバケット8がアーム7に
対して回動するときには、図2に示す各ブラケット13
が連結ピン15と共にアームボス12に対して回動し、
このときに含油ブッシュ17と連結ピン15とが互いに
摺動する。
【0041】そして、この摺動で生じた摩擦熱により温
度が上昇し、含油ブッシュ17内の潤滑油の粘度が摺動
面17A側で低下し、この潤滑油は含油ブッシュ17と
連結ピン15との間に徐々にしみ出すようになる。この
結果、連結ピン15と含油ブッシュ17との摺動面17
A等は、含油ブッシュ17内からしみ出す潤滑油により
長期間に亘って潤滑状態に保持される。
【0042】次に、軸受装置の組立方法について説明す
るに、まず、含油ブッシュ17を嵌着したアームボス1
2のブッシュ嵌合穴12A内に向けて両端側から各ダス
トシール19を挿嵌し、端面部20B側の芯金21が含
油ブッシュ17の端面に当接する位置まで各ダストシー
ル19を押込むようにする。
【0043】次に、スラスト板18を突出部23の外周
側に遊嵌させることにより、突出部23をスラスト板1
8の内周側に係合させる。この結果、各スラスト板18
は、その内周側がアームボス12(含油ブッシュ17)
の内周側に対して径方向に位置合わせ(芯合わせ)され
た状態でアームボス12に組付けられる。
【0044】次に、各Oリング25をアームボス12の
両端外周側に予め挿嵌して仮止めした後に、アームボス
12を各ブラケット13の間に配設し、アームボス12
(含油ブッシュ17)の内周側と各ブラケット13のピ
ン挿嵌穴13Aとを位置合わせする。そして、この状態
を保持しつつ連結ピン15を、一方のブラケット13の
ピン挿嵌穴13A内からアームボス12(含油ブッシュ
17)および各スラスト板18の内周側へと軸方向に挿
通し、さらに連結ピン15の先端側を他方のブラケット
13のピン挿嵌穴13A内へと挿嵌する。
【0045】そして最後に、一方のブラケット13に抜
止めピン16を挿通し、連結ピン15を各ブラケット1
3間に抜止めおよび廻止め状態で固定すると共に、仮止
めした各Oリング25の位置をずらしてアームボス12
と各ブラケット13のテーパ部12C,13C間に装着
する。
【0046】ところで、ダストシール19に設けた突出
部23の軸寸法は、スラスト板18の板厚よりも僅かに
長尺に形成されるため、アームボス12とブラケット1
3との間にスラスト方向の外力が作用したときには、ス
ラスト板18が摺動面12B,13Bに摺接する前に、
先に突出部23の先端側がブラケット13の摺動面13
Bに当接してしまい、前記スラスト方向の外力をスラス
ト板18と摺動面12B,13Bとの間で受けることが
できなくなる。
【0047】然るに、本実施の形態では、ダストシール
19のシール取付部20を芯金21によりブッシュ嵌合
穴12A内に一定の締付け力をもって強く嵌着させると
共に、シール取付部20よりも脆弱な樹脂材料からなる
突出部23をその筒部20Aの軸方向先端側に熱融着し
た状態で接合する構成としたから、バケット8をアーム
ボス12に対して相対回動させたときに、突出部23が
ブラケット13の摺動面13Bに当接すると、摺動面1
3Bと突出部23との間で摺動が生じることにより、こ
の突出部23には、ブラケット13との間で発生するバ
ケット8の回動方向に向けた摺動抵抗が大きなせん断力
となって作用するようになり、このせん断力により、突
出部23を接合部24またはその近傍の位置でシール取
付部20から容易に破断,分離させることができる。
【0048】そして、シール取付部20から切り離され
た突出部23は、アームボス12とブラケット13との
間に挟まれて摩耗する。これによって、スラスト板18
をアームボス12とブラケット13との摺動面12B,
13Bに直接摺接させることができ、摺動面12B,1
3B間に作用するスラスト荷重をスラスト板18で受け
ることができる。
【0049】また、仮に突出部23が上述の如くシール
取付部20から切り離されることがない場合でも、突出
部23を脆弱な材料等により形成したから、突出部23
の先端側をブラケット13との間で容易に摩耗させるこ
とができ、これによっも、スラスト板18を摺動面12
B,13Bに摺接させることができる。
【0050】従って、本実施の形態によれば、当該軸受
装置の組付け時にスラスト板18を突出部23により連
結ピン15の径方向に一時的に位置決めでき、これによ
って、各スラスト板18を手作業等によりアームボス1
2の両端側で支持する手間を省くことができ、連結ピン
15の挿通作業を容易に行うことができ、組立て時の作
業効率を向上させることができる。そして、連結ピン1
5の挿通時に、この連結ピン15がスラスト板18に接
触、衝突するような不具合を確実になくすことができ、
当該軸受装置の信頼性を高めることができる。
【0051】また、掘削作業時にアームボス12とブラ
ケット13との間にスラスト方向の外力が作用したとき
には、摺動面12B,13B間に作用するスラスト荷重
をスラスト板18で受けることができ、アームボス12
とブラケット13との間のがた付きを防止でき、バケッ
ト8を円滑に回動させることができる。
【0052】次に、図4は本発明による第2の実施の形
態を示し、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。しかし、本実施の形態の特徴は、ダスト
シール31の突出部32を、脆弱部としての接着層33
によりシール取付部20の軸方向先端側に一体に取付け
る構成としたことにある。
【0053】ここで、ダストシール31は、シール取付
部20、芯金21、リップ部22および突出部32等か
ら前記第1の実施の形態で述べたダストシール19とほ
ぼ同様に構成されている。
【0054】また、前記突出部32は、前記第1の実施
の形態による突出部32とほぼ同様に筒状体として形成
されている。しかし、この突出部32は、シール取付部
20とほぼ同様の樹脂材料等から形成され、その基端側
は接着層33により筒部20Aの軸方向先端側に固着さ
れている。
【0055】そして、突出部32の先端側には、径方向
外向きに係合鍔部32Aが突出形成され、この係合鍔部
32Aはスラスト板18に係合することにより、突出部
32の外周側に遊嵌されたスラスト板18の軸方向への
移動を規制し、スラスト板18が突出部32から脱落す
るのを防止している。また、前記接着層33は、突出部
32を筒部20Aの軸方向先端側に接合した接着剤によ
り構成されるものである。
【0056】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、バケット8の回動時にブラケット8と突出部
32との間で摺動が生じると、突出部32を接着層33
の位置でシール取付部20から容易に破断、分離させる
ことができ、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効
果を得ることができる。
【0057】しかも、突出部32の先端側外周に係合鍔
部32Aを設け、この係合鍔部32Aにより突出部32
の外周側に遊嵌されたスラスト板18が軸方向に対して
移動するのを規制することができるから、軸受装置の組
立て時にスラスト板18が突出部32から脱落するのを
防止でき、組立て作業をより一層効率的に行うことがで
きる。
【0058】次に、図5は本発明による第3の実施の形
態を示し、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。しかし、本実施の形態の特徴は、ダスト
シール41のシール取付部42先端側を、アームボス1
2のブッシュ嵌合穴12Aからブラケット13に向けて
軸方向に突出した突出部43として形成し、シール取付
部42と突出部43との間には、その周方向に延びる一
対の環状凹溝44A,44Bを形成することにより、両
者の境界部を脆弱部45として構成したことにある。
【0059】ここで、ダストシール41は、シール取付
部42、芯金21、リップ部22等から前記第1の実施
の形態で述べたダストシール19とほぼ同様に構成され
ている。また、シール取付部42は、筒部42Aおよび
端面部42Bから断面略L字状をなした筒状体として形
成されている。
【0060】しかし、ダストシール41のシール取付部
42は、筒部42Aの軸方向先端側に筒状の突出部43
が同一材料で一体形成されている点で前記第1の実施の
形態のものとは異なっている。そして、突出部43は筒
部42Aの軸方向先端側から隙間14に向けて突出し、
突出部43の先端はブラケット13の摺動面13Bにほ
ぼ当接している。
【0061】また、前記環状凹溝44A,44Bのうち
環状凹溝44Aは、筒部42Aと突出部43との境界を
その外周に沿って周方向に延び、環状凹溝44Bは前記
境界の内周側を全周に亘って延びるように形成されてい
る。これにより、シール取付部42は、突出部43の基
端側が環状凹溝44A,44B間で脆弱部45として薄
肉に形成されている。
【0062】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。
【0063】次に、図6および図7は本発明による第4
の実施の形態を示し、本実施の形態では、前記第1の実
施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説
明を省略するものとする。しかし、本実施の形態の特徴
は、ダストシール51のシール取付部52先端側を、ア
ームボス12のブッシュ嵌合穴12Aからブラケット1
3に向けて軸方向に突出した突出部53として形成し、
シール取付部52と突出部53との間には、その周方向
に離間して複数の貫通穴54,54,…を形成すること
により、両者の境界部を脆弱部55,55,…として形
成したことにある。
【0064】ここで、ダストシール51は、シール取付
部52、芯金21、リップ部22等から前記第1の実施
の形態で述べたダストシール19とほぼ同様に構成され
ている。また、シール取付部52は、筒部52Aおよび
端面部52Bから断面略L字状をなした筒状体として形
成されている。
【0065】しかし、ダストシール51のシール取付部
52は、筒部52Aの軸方向先端側に筒状の突出部53
が同一材料で一体形成されている点で前記第1の実施の
形態のものとは異なっている。そして、突出部53は筒
部52Aの軸方向先端側から隙間14に向けて突出し、
突出部53の先端はブラケット13の摺動面13Bにほ
ぼ当接している。
【0066】また、前記各貫通穴54は、図6および図
7に示す如く、筒部52Aと突出部53との間の境界に
径方向に向けて貫通した長穴として形成されている。こ
れにより、シール取付部52は突出部53の基端側が各
貫通穴54間で各脆弱部55として形成されている。
【0067】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。
【0068】なお、前記第1の実施の形態では、ダスト
シール19の突出部23をシール取付部20よりも脆弱
な材料により形成するものとして述べたが、これに替え
て、例えば突出部23を前記第2の実施の形態と同様の
樹脂材料で形成し、接合部となる熱溶着部分を脆弱部と
して構成してもよい。
【0069】また、前記第2の実施の形態では、ダスト
シール31の突出部32を接着層33により接合するも
のとして述べたが、これに替えて、突出部32を前記第
1の実施の形態と同様に、熱融着または他の接合手段に
より接合する構成としてもよい。
【0070】さらに、前記各実施の形態では、アームボ
ス12と各ブラケット13とが直接摺動するのを防止す
るため各隙間14にそれぞれスラスト板18を設ける構
成としたが、本発明はこれに限らず、各隙間14の幅寸
法を調整するためこれらのうち少なくとも一方の隙間1
4内にスラスト板(シム板)を設け、このシム板をダス
トシール19(31,41,51)の突出部23(3
2,43,53)に遊嵌させる構成としてもよい。
【0071】さらにまた、前記各実施の形態では、ダス
トシール19の芯金21をシール取付部20に一体に固
着する構成として述べたが、これに替えて、芯金21を
シール取付部20に埋設する構成としてもよい。
【0072】一方、前記各実施の形態では、含油ブッシ
ュ17と連結ピン15とを摺動させる構成としたが、本
発明はこれに限らず、通常のブッシュと連結ピン15と
を摺動させ、これらの摺動面に外部から潤滑油を供給す
る構成としてもよい。
【0073】また、前記各実施の形態では、油圧ショベ
ルのピン結合部を例に挙げて説明したが、本発明はこれ
に限らず、例えば油圧クレーン等の建設機械や、農業用
および産業用の作業機等に設けられたピン結合部に当該
軸受装置を適用してもよい。
【0074】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明によれば、シール手段のシール取付部軸方向先端側に
このシール取付部よりも脆弱な材料からなる突出部を一
体に設け、この突出部をボス部材と相手方部材との間の
隙間に配設したスラスト板の内周側に係合させる構成と
したから、軸受装置の組立て時には、スラスト板をボス
部材に対し連結ピンの径方向に一時的に位置決めでき、
連結ピンの挿通作業を容易に行うことができ、組立時の
作業性を向上できる。また、相手方部材をボス部材に対
して回動させたときに、相手方部材と突出部との間で摺
動が生じることにより、脆弱な材料からなる突出部をシ
ール取付部から容易に破断させ、切り離すことができ、
これによって、相手方部材とボス部材との間に作用する
スラスト荷重をスラスト板で確実に受けることができ、
相手方部材とボス部材との互いの相対回動を円滑に行う
ことができる。
【0075】また、請求項2の発明では、突出部をシー
ル手段のシール取付部に熱融着により接合する構成とし
たから、相手方部材と突出部との間で摺動が生じること
により、突出部とシール取付部との接合部の位置で突出
部をシール取付部から容易に破断、分離させることがで
きる。
【0076】さらに、請求項3の発明によれば、シール
手段のシール取付部軸方向先端側に脆弱部を介して突出
部を一体に設け、この突出部をボス部材と相手方部材と
の間の隙間に配設したスラスト板の内周側に係合させる
構成としたから、軸受装置の組立時には、スラスト板を
ボス部材に予め組付けることにより、連結ピンの挿通作
業を請求項1の発明と同様に容易に行うことができ、組
立時の作業性を向上させることができる。また、相手方
部材をボス部材に対して回動させたときには、相手方部
材と突出部との間で摺動が生じることにより、突出部を
脆弱部の位置でシール取付部から容易に破断、分離させ
ることができ、これによっても、請求項1の発明とほぼ
同様の効果を得ることができる。
【0077】さらにまた、請求項4の発明では、脆弱部
を接着層により構成したから、相手方部材をボス部材に
対して回動させたときには、突出部を接着層の位置でシ
ール取付部から容易に切り離すことができ、これによっ
ても請求項3の発明とほぼ同様の効果を得ることができ
る。
【0078】一方、請求項5の発明では、シール手段の
シール取付部と突出部との間に周方向に延びる凹溝を形
成することにより脆弱部を構成したから、相手方部材を
ボス部材に対して回動させたときには、突出部を凹溝の
位置でシール取付部から容易に切り離すことができ、こ
れによっても請求項3の発明とほぼ同様の効果を得られ
る。
【0079】また、請求項6の発明では、シール手段の
シール取付部と突出部との間に周方向に離間して複数の
貫通穴を形成することにより脆弱部を構成したから、相
手方部材をボス部材に対して回動させたときには、突出
部を貫通穴の位置でシール取付部から容易に切り離すこ
とができ、これによっても請求項3の発明とほぼ同様の
効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による軸受装置が適用される
油圧ショベルの作業装置等を示す外観図である。
【図2】第1の実施の形態による軸受装置を示す縦断面
図である。
【図3】図2中のスラスト板およびダストシール等を拡
大して示す縦断面図である。
【図4】第2の実施の形態による軸受装置のスラスト板
をダストシール等と共に示す縦断面図である。
【図5】第3の実施の形態による軸受装置のスラスト板
をダストシール等と共に示す縦断面図である。
【図6】第4の実施の形態による軸受装置のスラスト板
をダストシール等と共に示す縦断面図である。
【図7】図6中の貫通穴を示す拡大図である。
【符号の説明】
12 アームボス(ボス部材) 12A ブッシュ嵌合穴 13 ブラケット(相手方部材) 14 隙間 15 連結ピン 17 含油ブッシュ(ブッシュ) 18 スラスト板 19,31,41,51 ダストシール(シール手段) 20,42,52 シール取付部 22 リップ部 23,32,43,53 突出部 24 接合部 33 接着層(脆弱部) 44A 環状凹溝 44B 環状凹溝 45,55 脆弱部 54 貫通穴

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に延びるブッシュ嵌合穴が形成さ
    れ、このブッシュ嵌合穴にブッシュが嵌着されたボス部
    材と、前記ボス部材の軸方向両端側に設けられた相手方
    部材と、前記ブッシュ内に摺動可能に挿通され前記ボス
    部材を相手方部材に回動可能に連結する連結ピンと、前
    記連結ピンの外周側に挿通され前記ボス部材と相手方部
    材との間の隙間内に配設される環状のスラスト板と、前
    記ブッシュと相手方部材との間に位置して前記ボス部材
    のブッシュ嵌合穴に設けられ、前記ボス部材と連結ピン
    との間をシールするシール手段とからなる軸受装置にお
    いて、 前記シール手段は、外周側が前記ボス部材のブッシュ嵌
    合穴端部に嵌着された筒状のシール取付部と、前記シー
    ル取付部から前記連結ピンに向けて径方向内側に延び、
    内径端側が前記連結ピンの外周面に弾性的に摺接するリ
    ップ部と、前記シール取付部よりも脆弱な材料によって
    前記シール取付部の軸方向先端側に一体に形成され、前
    記ボス部材と相手方部材との間の隙間内に向けて突出し
    た突出部とから構成し、前記シール手段の突出部は、前
    記スラスト板の内周側に係合することにより前記連結ピ
    ンの径方向に前記スラスト板を一時的に位置決めする構
    成としたことを特徴とする軸受装置。
  2. 【請求項2】 前記突出部は、前記シール手段のシール
    取付部に熱融着により接合する構成としてなる請求項1
    に記載の軸受装置。
  3. 【請求項3】 軸方向に延びるブッシュ嵌合穴が形成さ
    れ、このブッシュ嵌合穴にブッシュが嵌着されたボス部
    材と、前記ボス部材の軸方向両端側に設けられた相手方
    部材と、前記ブッシュ内に摺動可能に挿通され前記ボス
    部材を相手方部材に回動可能に連結する連結ピンと、前
    記連結ピンの外周側に挿通され前記ボス部材と相手方部
    材との間の隙間内に配設される環状のスラスト板と、前
    記ブッシュと相手方部材との間に位置して前記ボス部材
    のブッシュ嵌合穴に設けられ、前記ボス部材と連結ピン
    との間をシールするシール手段とからなる軸受装置にお
    いて、 前記シール手段は、外周側が前記ボス部材のブッシュ嵌
    合穴端部に嵌着された筒状のシール取付部と、前記シー
    ル取付部から前記連結ピンに向けて径方向内側に延び、
    内径端側が前記連結ピンの外周面に弾性的に摺接するリ
    ップ部と、前記シール取付部の軸方向先端側に脆弱部を
    介して設けられ、前記ボス部材と相手方部材との間の隙
    間内に向けて突出した突出部とから構成し、前記シール
    手段の突出部は、前記スラスト板の内周側に係合するこ
    とにより前記連結ピンの径方向に前記スラスト板を一時
    的に位置決めする構成としたことを特徴とする軸受装
    置。
  4. 【請求項4】 前記脆弱部は、前記突出部を前記シール
    手段のシール取付部に接着した接着層により構成してな
    る請求項3に記載の軸受装置。
  5. 【請求項5】 前記脆弱部は、前記シール手段のシール
    取付部と突出部との間に周方向に延びる凹溝を形成する
    ことにより構成してなる請求項3に記載の軸受装置。
  6. 【請求項6】 前記脆弱部は、前記シール手段のシール
    取付部と突出部との間に周方向に離間して複数の貫通穴
    を形成することにより構成してなる請求項3に記載の軸
    受装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004278738A (ja) * 2003-03-18 2004-10-07 Koyo Seiko Co Ltd 軸受ユニット

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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