JPH1178218A - インクジェット記録体 - Google Patents
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- JPH1178218A JPH1178218A JP9251806A JP25180697A JPH1178218A JP H1178218 A JPH1178218 A JP H1178218A JP 9251806 A JP9251806 A JP 9251806A JP 25180697 A JP25180697 A JP 25180697A JP H1178218 A JPH1178218 A JP H1178218A
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Abstract
字濃度、耐光性に優れるインクジェット用記録体を提供
する。 【解決手段】1層以上の記録層を有するインクジェット
記録体において、少なくとも1層の記録層中に平均粒径
3〜40nmの1次粒子が凝集してなる平均粒径10〜
300nmの2次粒子よりなる非晶質シリカ及び/また
はアルミナシリケートの微細コロイド粒子と紫外線吸収
剤を含有することを特徴とするインクジェット記録体。
記録層がカチオン性化合物を含有することを特徴とする
上記インクジェット記録体。
Description
体に関し、特に印字光沢、印字濃度、耐水性に優れ且つ
耐光性が良好なインクジェット記録体に関する。
高速で射出したインク液滴を、被記録材に付着させて記
録する方式であり、フルカラー化が容易なことや印字騒
音が低い等の特徴を有する。この方式では、インクジェ
ットノズルに目詰まりを生じないこと、鮮やかな色調を
有すること等の条件が要求されるので、使用するインク
の染料は酸性染料、直接染料が多く、必ずしも耐光性に
優れた染料を選択することができないのが現状である。
インクジェット記録用紙としてはインク吸収性に富むよ
うに工夫された上質紙や、上質紙の表面に多孔性顔料を
塗工した塗工紙等が市販されている。これらの用紙に印
字して長時間保存すると記録画像の変退色が激しいとい
う問題があった。また、これらの記録体はすべて表面光
沢の低い、いわゆるマット調のインクジェット記録用紙
が主体であったが、インクジェットプリンターの急速な
普及や高画質化にともなって、表面光沢の高い、優れた
外観をもち、更に耐水性、耐光性も優れるインクジェッ
ト記録用紙が強く要望されている。
報告がみられる。例えば、特開昭57−87988号公
報、特開昭57−87989号公報に開示されたように
インクジェット記録用紙に紫外線吸収剤や酸化防止剤を
添加して耐光性の向上をはかったもの。更に記録体がN
a、K、Ca、Mg、Al、Zn、Ba、Sr、Snか
ら選択される金属の金属石鹸、水酸化物、塩または酸化
物でシリカの表面を処理し、記録体の耐光性を改良する
報告(特開昭63−166586号公報)があった。そ
の他、紫外線吸収剤の光劣化に対する抑制効果を持続さ
せるために、特開平4−201594号公報に開示され
たようにインク受容層に遷移金属酸化物の超微粒子状粉
体を添加する方法が挙げられる。上記の記録体はある程
度の耐光性改良効果が得られるが、記録層自身が数ミク
ロンオーダーの顔料により構成されているため、記録層
の透明性がなく、高光沢性、高印字濃度、高耐水性を得
ることが不可能であった。
せるために、基材上に紫外線吸収剤または酸化防止剤と
消光剤との混合物を含有する超微細擬ベーマイトゾル多
孔質記録層を支持体上に設ける試みがあった(特開平7
−68919号公報)。擬ベーマイトのインク吸収容量
が小さく、インク吸収速度も得にくい為、特に最近の高
解像度のインクジェットプリンターは多量のインクを吐
出させ画像濃度を得るため、この方法では高光沢で写真
調を有するメディアとして使用困難であった。
高インク吸収性を得るため、本発明者らは特願平8−1
02494、特願平9−125613に粒子径3〜40
nmの1次粒子が凝集してなる粒子径10〜300nm
の2次コロイド粒子を含有する記録体を提案した。この
被記録体に印字すると、光沢性、印字濃度、インク吸収
性、耐水性とも優れ、銀塩写真に匹敵する記録画像が得
られるが、印字物を長時間保存すると、特に光の強いと
ころに保管すると画像が変退色するという問題があっ
た。本発明は上記の問題を解決し、印字濃度、光沢性、
耐水性、耐光性とも優れるインクジェット記録体を提供
することを目的としている。
決するために鋭意検討を重ねた結果、1層以上の記録層
を有するインクジェット記録体において、少なくとも1
層の記録層中に平均粒径3〜40nmの1次粒子が凝集
してなる平均粒径10〜300nmの2次粒子よりなる
シリカ及び/またはアルミナシリケートの超微細コロイ
ド粒子と紫外線吸収剤を含有すると、光沢性、印字濃
度、耐水性、耐光性とも優れるインクジェット記録体が
得られる。上層の記録層にカチオン性化合物を配合する
と、アニオン性の染料がより定着しやすく、得られた印
字物の耐水性や長期保存性が大幅に向上する。紫外線吸
収剤をベンゾトリアゾール系の有機物や酸化亜鉛、酸化
チタン、酸化イットリウム、酸化セリウムの無機系金属
酸化物から選ばれると耐光性の向上著しく、また、これ
らの化合物と非晶質シリカ、アルミナシリケートの混合
性が比較的良好な為、より簡単に塗工することが可能で
ある。本発明では、特に、紫外線吸収剤の平均粒径を5
00nm以下に粉砕分散(勿論、シリカ、アルミナシリ
ケートと一緒に粉砕分散してもよい)すると、記録層の
透明性を損なうことなく、高光沢、高印字濃度、耐水
性、耐光性が優れるインクジェット記録体が得られる。
限るものではない。 [1]支持体に1層以上の記録層を有するインクジェッ
ト記録体において、少なくとも1層の記録層中に平均粒
径3〜40nmの1次粒子が凝集してなる平均粒径10
〜300nmの2次粒子よりなる非晶質シリカ及び/ま
たはアルミナシリケートの微細コロイド粒子と紫外線吸
収剤を含有することを特徴とするインクジェット記録
体。 [2]微細コロイド粒子と、紫外線吸収剤を含有する該
記録層が、上層(記録インクが付与される側の層)であ
り、上層と支持体間に下層(好ましくは顔料と接着剤を
含有する)の記録層を有する[1]記載のインクジェッ
ト記録体。 [3]記録層がカチオン性化合物を含有することを特徴
とする[1]または[2]記載のインクジェット記録
体。 [4]紫外線吸収剤がベンゾトリアゾール系紫外線吸収
剤であることを特徴とする[1]、[2]または[3]
記載インクジェット記録体。 [5]紫外線吸収剤が酸化亜鉛、酸化チタン、酸化イッ
トリウム、酸化セリウムの無機系金属酸化物から選ばれ
ることを特徴とする[1]、[2]または[3]記載の
インクジェット記録体。 [6]紫外線吸収剤の平均粒径が500nm以下である
ことを特徴とする[1]、[4]または[5]記載のイ
ンクジェット記録体。 [7]紫外線吸収剤の平均粒径は150nm以下である
ことを特徴とする[6]記載のインクジェット記録体。 [8]微細コロイド粒子と紫外線吸収剤の重量比率が1
00/0.5〜100/25である前記いずれかに記載
のインクジェット記録体。 [9]記録層が水溶性バインダーを含有することを特徴
とする前記いずれかに記載のインクジェット記録体。 [10]少なくとも1層の記録層を成形面に塗布成膜し
た後、支持体(支持体に他の記録層を有する場合は他の
記録層)に転写し、成形面を剥離してなる前記いずれか
に記載のインクジェット記録体。 [11]成形面に塗布した記録層はウエットラミ法で支
持体(支持体に他の記録層を有する場合は他の記録層)
に接着し、乾燥(或いは半乾燥)後成形面を剥離してな
る[10]記載のインクジェット記録体。 [12]紫外線吸収剤が酸化セリウムであることを特徴
とする[1]、[2]または[3]記載のインクジェッ
ト記録体。
透明であっても不透明であってもよい。例えば、セロハ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、軟質ポリ塩化ビニ
ル、硬質ポリ塩化ビニル、ポリエステル等のプラスチッ
クフィルム類、上質紙、アート紙、コート紙、キャスト
塗工紙、箔紙、クラフト紙、ポリエチレンラミネート
紙、含浸紙、蒸着紙、水溶性紙等の紙類、金属フォイ
ル、合成紙などが適宜使用される。
る。記録層は1層以上により構成され、少なくとも1層
中に平均粒径3〜40nmの1次粒子が凝集してなる平
均粒径10〜300nmの2次粒子よりなる非晶質シリ
カ及び/またはアルミナシリケートの超微細コロイド粒
子と紫外線吸収剤を含有する。非晶質シリカ、アルミナ
シリケートの超微細コロイド粒子は3〜40nmの1次
粒子が凝集してなる平均粒径10〜300nmの2次粒
子を選択するのが好ましいが、さらに好ましくは5〜3
0nmの1次粒子が凝集してなる平均粒径20〜200
nmの2次粒子を選択する。1次粒子が小さすぎるとイ
ンク吸収性が劣り、一方、大きすぎると記録層の透明性
が低下し、高印字濃度を得にくい問題が生じる。2次粒
子が小さすぎると塗膜の成膜性が悪く、塗膜に多くのひ
び割れが生じる恐れがある。一方、2次粒子が大きすぎ
ると塗膜表面がざらつきやすく、高光沢を有する記録体
を得ることが困難である。平均粒径10〜300nmの
2次粒子(分散体)を得るためには例えば一般市販の非
晶質シリカ、アルミナシリケート顔料(数ミクロン)を
機械的手段で強い力を与えることにより得られることが
できる。つまり、breaking down法(塊状
原料を細分化する方法)によって得られる。機械的手段
としては、超音波ホモジナイザー、圧力式ホモジナイザ
ー、ナノマイザー、高速回転ミル、ローラミル、容器駆
動媒体ミル、媒体攪拌ミル、ジェットミル、擂解機、サ
ンドグラインダー等の機械的手法が挙げられる。得られ
る超微細粒子はコロイド粒子であっても、スラリーであ
ってもよい。本発明でいう平均粒径は電子顕微鏡(SE
MとTEM)で観察した粒径(マーチン径)である
(「微粒子ハンドブック」、朝倉書店、p52参照)。
アルコキシドと珪素アルコキシドを主成分として加水分
解法により合成された複合体微粒子であり、粒子中にア
ルミナ(Al2 O3 )成分とシリカ成分(SiO2 )と
を個別に取り出すことができない状態に含有してなるも
のである。アルミナ成分とシリカ成分のモル比率は略
6:2であるが、非晶質な構造であるため1:4〜4:
1の範囲でも合成することが可能であり、これらも本発
明で使用し得る。またはアルミナとシリカ以外の各種金
属アルコキシドを適宜加えて3成分からなる各種金属ア
ルコキシドを製造することができる。アルミナシリケー
トはアルコール雰囲気で合成できるが、合成反応が完了
した後、凝集体(2次粒子)として得られるが、平均粒
径10〜300nmの2次粒子分散体を得るためには、
例えば前記の方法で分散して微粒子化する。
細粒子以外に記録層の平滑性、透明性を損なわない程度
にインク吸収性を上げるために他の一般市販の顔料を添
加してもよい。例えば前記特定した以外のシリカ、アル
ミナシリケートや、カオリン、クレー、焼成クレー、酸
化錫、硫酸マグネシウム、酸化アルミニウム、水酸化ア
ルミニウム、擬ベーマイト、炭酸カルシウム、サチンホ
ワイト、珪酸アルミニウム、スメクタイト、珪酸マグネ
シウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、珪藻
土、スチレン系プラスチックピグメント、尿素樹脂系プ
ラスチックピグメント、ベンゾグアナミン系プラスチッ
クピグメント等、一般塗工紙分野で公知公用の各種顔料
を適宜使用される。添加量としては前記特定の微細粒子
100重量部に対して20重量部以下が好ましい。添加
される顔料の大きさは2μm以下が望ましい。
げられる。有機系としてはサリチル酸系(フェニルサリ
シレート、p−tert−ブチルフェニルサリシレー
ト、p−オクチルフェニルサリシレート等)、ベンゾフ
ェノン系(2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−
ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロ
キシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ
−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジ
ヒドロキシ−4、4’−ジメトキシベンゾフェノン、2
−ジヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェ
ノン等)、ベンゾトリアゾール系{2−(2’−ヒドロ
キシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2‘−ヒドロキシ−5’−tert−ブチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5
−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ
−3’,5’−ジ・tert−ブチルフェニル)ベンゾ
トリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−
ジ・tert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−〔2’−ヒドロキシ−3’−(3”,4”,5”,
6”−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5’−メチ
ルフェニル〕ベンゾトリアゾール、2,2−メチレンビ
ス〔4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6
−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノー
ル〕等}、シアノアクリレート系(2−エチルヘキシル
−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレート、エ
チル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレート
等)等の有機紫外線吸収剤が例示される。本発明では、
特に塗料との混合性及び印字後の耐光性からベンゾトリ
アゾール系が有効である。
セリウム、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化イットリウム等
の遷移金属酸化物が挙げられる。有機系の中ではベンゾ
トリアゾール系紫外線吸収剤が好ましい。塗膜の耐水性
の観点から遷移金属酸化物が好ましい。特に酸化セリウ
ムは紫外線吸収能に優れ、20nm以下、特に10nm
以下の微粒子が得られるため透明性に優れ、またカチオ
ン性のものが得られるため好ましい。市販品酸化セリウ
ムには多木化学社のニードラル(粒径8nm以下)があ
り、U−15はカチオン性である。本発明では、有機系
紫外線吸収剤や無機系紫外線吸収剤はそれぞれ単独で使
用でき、併用することもできる。
はそのまま塗料に混合して使用可能である。例えば2−
ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン(市販品には
白石カルシウム製、シーソーブ101がある)は水に可
溶、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)
ベンゾトリアゾール(市販品には城北化学社製JF−7
7,或いは白石カルシウム社製のシーソーブ701があ
る)は高pHでは水可溶となる。無機系では酢酸セリウ
ムが水可溶である。その他は水不溶のものが多い。不溶
の粉体やエマルションの場合は、記録層の透明性や平滑
性を損なわないために、平均粒径を500nm以下に調
整することが好ましい。平均粒径に特に下限はなく、1
nm程度のものまで得られる。500nm以下に調整す
るのは上記に示した機械的手段(breaking d
own法)が挙げられる。また、紫外線吸収剤の添加量
は特に限定するものではないが、好ましくは顔料100
重量部に対して0.5〜25重量部程度添加できる。紫
外線吸収剤の添加量が少なすぎると耐光性の効果が不十
分となる恐れがあり、多すぎても効果が飽和する。
細粒子と紫外線吸収剤のみでは記録層が成膜しないた
め、記録層には接着剤(バインダー)を用いる。接着剤
としては、水溶性樹脂、たとえばポリビニルアルコール
(以下PVAとも称す)、カゼイン、大豆蛋白、合成タ
ンパク質類、でんぷん、カルボキシメチルセルロースや
メチルセルロース等のセルロース誘導体、或いは水分散
製樹脂例えばスチレン−ブタジエン共重合体、メチルメ
タクリレート−ブタジエン共重合体の共役ジエン系重合
体ラテックス、アクリル系重合体ラテックス、スチレン
−酢酸ビニル共重合体等のビニル系共重合体ラテックス
などの一般に塗工紙に用いられている接着剤(バインダ
ー)が単独或いは併用して用いられる。記録層と支持
体、或いは記録層間の接着性を上げるためには、水溶性
樹脂が好ましい。特に重合度2000以上のPVAを使
用すると、記録層と支持体、或いは記録層間の密着性が
よく、高インク吸収速度、高インク吸収容量、高印字濃
度、耐水性、耐光性に優れるインクジェット記録体が得
られる。
ダー)の固形分重量比は2〜200重量部、好ましくは
5〜100重量部の範囲に調節される。接着剤(バイン
ダー)の添加量が多いと、粒子間の細孔が小さくなり、
インク吸収速度が不十分になる恐れがあり、接着剤(バ
インダー)が少なすぎると記録層に大きなひび割れが起
こり、光沢性、印字濃度が低下する恐れがある。
樹脂を記録層中に添加することができる。本発明の記録
層中に、特に記録層を2層以上として、記録インクが付
与される側、即ち上層中にカチオン性樹脂を添加するこ
とが好ましい。添加されるカチオン樹脂としては、例え
ばポリエチレンアミンやポリプロピレンポリアミンなど
のポリアルキレンポリアミン類、またはその誘導体、第
3級アミノ基や第4級アンモニウム基を有するアクリル
樹脂、ジアクリルアミン等各種のカチオン樹脂が挙げら
れる。なお、カチオン樹脂の添加量も限定しないが、顔
料100重量部に対し、1〜30重量部、より好ましく
は5〜20重量部の範囲で調節される。その他、一般塗
工紙製造において使用される分散剤、増粘剤、消泡剤、
着色剤、帯電防止剤、防腐剤等の各種助剤が適宜添加さ
れる。
もよいが、インク吸収性等を上げるために他の記録層を
設けてもよい。他の記録層を有する場合、少なくとも1
層、好ましくは実質的な最上層(インクが付与される側
の層)が上記特定の微細コロイド粒子と紫外線吸収剤を
含有する層で構成する。他の記録層(下層)は前記一般
市販の顔料等の顔料と前記のバインダーを含み、またカ
チオン樹脂などを添加できる。
いが、1層のみにより構成する場合の記録層の塗工量は
3〜60g/m2 、好ましくは10〜50g/m2 であ
る。他の記録層(下層)を有する場合は、紫外線吸収剤
含有層(好ましくは上層)の塗工量を1〜30g/
m2 、好ましくは3〜20g/m2 に調節する。塗工量
が少ないと耐光性の効果が得られにくく、塗工量多いと
効果が飽和する。尚、紫外線吸収剤を含まない層の塗工
量は1〜50g/m2 、好ましくは5〜40g/m 2 に
調節される。本発明では、少なくとも1層の記録層(上
層)を成形面に塗被成膜した後、支持体(支持体上に他
の記録層を有する場合は他の記録層、即ち下層)に接着
し、成形面から上層を剥離して製造すると、より優れた
高光沢を得ることができる。
平滑性を有するセロハン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、軟質ポリ塩化ビニル、硬質ポリ塩化ビニル、ポリエ
ステル等のプラスチックフィルム類、ポリエチレンラミ
ネート紙、グラシン紙、含浸紙、蒸着紙等の紙類、金属
フォイル、合成紙等可とう性を有するシート類及び無機
ガラス、金属、プラスチック等の高平滑表面を有するド
ラムや板類が適宜使用される。特に、製造工程及び成形
面と記録層の剥離適性等の観点から、高分子フィルム
(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等)、
高平滑表面を有する金属ドラムが好ましい。
方が好ましく、成形面の表面粗さ(JIS B−060
1)は、Raが0.5μm以下が好ましく、より好まし
くはRaが0.05μm以下である。尚、表面粗さをコ
ントロールして、セミグロス調、マット調などの風合い
をもたせることもできる。
支持体(或いは他の記録層、即ち下層)の接着力より
も、成形面と記録層の接着力を小さく制御するため、成
形面の記録層を塗工する面にシリコーンやフッ素樹脂等
の剥離性を有する化合物を塗工して使用することが可能
である。成形面に塗工した記録層と支持体(或いは他の
記録層)が接着さえできれば特に接着方法は限定するも
のではない。接着は圧力(5〜150Kg/cm)と熱
(30〜100℃)のみで可能だが、より好ましくは上
層及び/または下層に記録層絶乾重量(100%)に対
して水分が好ましくは50〜350%になるように蒸気
を当てたり、或いは水塗りしてカレンダー等により圧着
することによって実現可能である。勿論、支持体に接着
性若しくは粘着性を有する中間層(接着剤、感圧接着剤
など)を予め設け接着することが可能であるが、より有
効的な方法としては、中間層をインク吸収性を有する記
録層にすることである。つまり、支持体に記録層を塗工
し、ウエットの状態で貼り合わせてから乾燥し接着す
る。
ダイコーター、ブレードコーター、エアーナイフコータ
ー、ロールコーター、バーコーター、グラビアコータ
ー、ロッドブレードコーター、リップコーター、カーテ
ンコーター等の各種公知の塗工装置が挙げられる。
れるインクとしては、像を形成するための色素と該色素
を溶解または分散するための液媒体を必須成分とし、必
要に応じて各種分散剤、界面活性剤、粘度調整剤、比抵
抗調整剤、pH調整剤、防かび剤、記録剤の溶解または
分散安定化剤等を添加して調整される。インクに使用さ
れる記録剤としては直接染料、酸性染料、塩基性染料、
反応性染料、食用色素、分散染料、油性染料及び各種顔
料等があげられるが、従来公知のものは特に制限なく使
用することができる。このような色素の含有量は、液媒
体成分の種類、インクに要求される特性などに依存して
決定されるが、本発明におけるインクの場合も、従来の
インク中におけるような配合、即ち、0.1〜20重量
%程度の割合になるような使用で特に問題はない。
は、水及び水溶性の各種有機溶剤、例えば、メチルアル
コール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、
イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソ
ブチルアルコール等の炭素数1〜4のアルキルアルコー
ル類、アセトン、ジアセトンアルコール等のケトンまた
はケトンアルコール類、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール等のポリアルキレングリコール
類、エチレングリコール、、ポロピレングリコール、ブ
チレングリコール、トリエチレングリコール、チオジグ
リコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコー
ル等のアルキレン基が2〜6個のアルキレングリコール
類、ジメチルホルムアミド等のアミド類、テトラヒドロ
フラン等のエーテル類、グリセリン、エチレングリコー
ルメチルエーテル、ジエチレングリコールメチル(エチ
ル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチルエー
テル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類など
が挙げられる。
に説明するが、勿論これらに限定されるものではない。
また、例中の部及び%は特に断らない限り、水を除いた
固形分であり、それぞれ重量部及び重量%を示す。尚、
粉砕分散後も非晶質シリカやアルミナシリケートの一次
粒子径は変わらない。
質シリカ(日本シリカ工業社製、商品名:Nipsi
l、HD−2、1次粒子径:11nm)を用い、サンド
グラインダーにより粉砕分散した後、圧力式ホモジナイ
ザーでさらに粉砕分散し、平均粒子径が60nmになる
までサンドグラインダーと圧力式ホモジナイザーの粉砕
分散操作を繰り返し、7%の分散液を試作した。 [シリカゾルB]平均粒径3μの合成非晶質シリカ(日
本シリカ工業社製、商品名:Nipsil、LP、1次
粒子径:16nm)を用い、サンドグラインダーにより
粉砕分散した後、圧力式ホモジナイザーでさらに粉砕分
散し、平均粒子径が100nmになるまでサンドグライ
ンダーと圧力式ホモジナイザーの粉砕分散操作を繰り返
し、9%の分散液を試作した。
非晶質シリカ(日本シリカ工業社製、商品名:Nips
il、E−1011、1次粒子径:24nm)を用い、
サンドグラインダーにより粉砕分散した後、圧力式ホモ
ジナイザーでさらに粉砕分散し、平均粒子径が200n
mになるまでサンドグラインダーと圧力式ホモジナイザ
ーの粉砕分散操作を繰り返し、12%の分散液を試作し
た。 [シリカゾルD]平均粒径1.5μの合成非晶質シリカ
(日本シリカ工業社製、商品名:Nipsil、E−1
011、1次粒子径:24nm)を用い、サンドグライ
ンダーにより粉砕分散した後、圧力式ホモジナイザーで
さらに粉砕分散し、平均粒子径が350nmになるまで
サンドグラインダーと圧力式ホモジナイザーの粉砕分散
操作を繰り返し、12%の分散液を試作した。
ラス製反応容器に、イソプロピルアルコール100gを
仕込み、オイルバスヒーターにより液温を60℃に加熱
した。攪拌羽根(直径3cm、3枚羽根)を100rp
mで回転させて攪拌しながら。アルミニウムイソプロポ
キシド(和光純薬工業社製)5gを添加した後、酸触媒
として酢酸(和光純薬工業社製)1.0gを添加して、
温度を保ちながら24時間環流した。これとは別に、ガ
ラス製反応容器にイオン交換水100g仕込み、60℃
に加温した後、オルト珪酸エチル(和光純薬工業社製)
1.8gを添加した後、酸触媒として硝酸(和光純薬工
業社製)1gを添加して、温度を保ちながら24時間環
流した。ついで上述のオルト珪酸エチル−硝酸−イオン
交換水溶液を、アルミニウムイソプロポキシド−酢酸−
イソプロピルアルコール溶液に加えて、60℃で6時間
攪拌を続けてアルミナシリケート微粒子を製造した。つ
いで60℃に加温してエバポレーターで濃縮し、アルミ
ナシリケートの凝集体を得た。得られた粒子のアルミ
ナ:シリカの組成比(モル比率)は3:2であった。次
に、凝集体に水を添加し、サンドグラインダーにより分
散した後、圧力式ホモジナイザーで更に分散し、平均粒
子径が100nmになるまでサンドグラインダーと圧力
式ホモジナイザーの分散操作を繰り返し、10%の水溶
液を試作した。一次粒子径は10nmであった。
(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾール(白石カルシウム社製、商品名:シーソーブ
−701)3部、ポリビニルアルコール(クラレ社製、
商品名:PVA−135H、重合度:3500、ケン化
度:99%以上)35部を混合した7%水溶液を用い、
塗工量が20g/m2 となるように市販塗工紙(王子製
紙社製、商品名:OKコート、127.9g/m2 )に
塗工乾燥し、本発明のインクジェット記録体を製造し
た。
ジメチルアンモニウムクロライドーアクリルアミド共重
合物(日東紡績社製、商品名:PAS−J−81)15
部を添加し、一旦凝集・増粘させた後、圧力式ホモジナ
イザーで平均粒子径が100nmになるように再度粉砕
分散し、得られたカチオン樹脂含有シリカゾルに、紫外
線吸収剤として2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチル
フェニル)ベンゾトリアゾール(白石カルシウム社製、
商品名:シーソーブ−701)3部、ポリビニルアルコ
ール(クラレ社製、商品名:PVA−135H、重合
度:3500、ケン化度:99%以上)20部を添加
し、濃度8%の水溶液を調整した。塗工量が20g/m
2 となるように市販塗工紙(王子製紙社製、商品名:O
Kコート、127.9g/m2 )に塗工乾燥し、本発明
のインクジェット記録体を製造した。
3’−(3”,4”,5”,6”−テトラヒドロフタル
イミドメチル)−5’−メチルフェニル〕ベンゾトリア
ゾール(白石カルシウム社製、商品名:シーソーブ−7
06)に変更した以外は実施例2と同様に本発明のイン
クジェット記録体を製造した。
キシベンゾフェノン(白石カルシウム社製、商品名:シ
ーソーブ−102)に変更した以外は実施例2と同様に
本発明のインクジェット記録体を製造した。 実施例5 実施例2の紫外線吸収剤をp−オクチルフェニルサリシ
レート(八代製薬社製、商品名:OPS)に変更した以
外は実施例2と同様に本発明のインクジェット記録体を
製造した。
は実施例2と同様に本発明のインクジェット記録体を製
造した。 実施例7 実施例2のシリカゾルAをシリカゾルCに変更した以外
は実施例2と同様に本発明のインクジェット記録体を製
造した。 実施例8 実施例2のシリカゾルAをアルミナシリケートゾルに変
更した以外は実施例2と同様に本発明のインクジェット
記録体を製造した。
タン(チタン工業社製、商品名:ST−440)15
部、カチオン樹脂としてジアリルジメチルアンモニウム
クロライドーアクリルアミド共重合物(日東紡績社製、
商品名:PAS−J−81)15部を添加することによ
り、一旦凝集増粘させたのち、圧力式ホモジナイザーで
平均粒子径が150nmになるように再度粉砕分散し、
得られたゾルにポリビニルアルコール(実施例1で記載
したものと同じ)20部を添加し、濃度8%の水溶液を
調整した。塗工量が20g/m2 となるように市販塗工
紙(実施例1で記載したものと同じ)に塗工乾燥し、本
発明のインクジェット記録体を製造した。
ジメチルアンモニウムクロライドーアクリルアミド共重
合物(日東紡績社製、商品名:PAS−J−81)15
部を添加し、一旦凝集増粘させたのち、圧力式ホモジナ
イザーで平均粒子径が100nmになるように再度粉砕
分散し、得られたカチオン樹脂含有シリカゾルに、紫外
線吸収剤として粒径8nmの酸化セリウム(多木化学社
製、商品名:ニードラール U−15)10部、ポリビ
ニルアルコール(実施例1で記載したものと同じ)20
部を添加し、濃度8%の水溶液を調整した。塗工量が2
0g/m2 となるように市販塗工紙(実施例1で記載し
たものと同じ)に塗工乾燥し、本発明のインクジェット
記録体を製造した。
うに、成形面として利用するPETフィルム(東レ社
製、商品名:ルミラーT、50μm )に塗工乾燥して上
層を形成した。シリカゾルC100部に、ポリビニルア
ルコール(実施例1で記載したものと同じ)25部を混
合した10%水溶液を用い、塗工量が10g/m2 とな
るように一般上質紙(米坪:127.9g/m2 )に塗
工し、上記塗工層と貼り合わせ乾燥し、PETフィルム
を剥がし、本発明のインクジェット記録体を製造した。
レ社製、商品名:PVA−135H、重合度:350
0、ケン化度:99%)35部を混合した7%水溶液を
用い、塗工量が20g/m2 となるように市販塗工紙
(王子製紙社製、商品名:OKコート、127.9g/
m2 )に塗工乾燥し、本発明のインクジェット記録体を
製造した。 比較例2 シリカゾルD100部に、紫外線吸収剤として2−
(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾール(白石カルシウム社製、商品名:シーソーブ
−701)3部、ポリビニルアルコール(クラレ社製、
商品名:PVA−135H、重合度:3500、ケン化
度:99%)35部を混合した10%水溶液を用い、塗
工量が20g/m2 となるように市販塗工紙(王子製紙
社製、商品名:OKコート、127.9g/m2 )に塗
工乾燥し、本発明のインクジェット記録体を製造した。
45、平均粒径:4.5μm )100部に、ポリビニル
アルコール(クラレ社製、商品名:R−1130)30
部を混合した10%水溶液を用い、塗工量が20g/m
2 となるように市販塗工紙(王子製紙社製、商品名:O
Kコート、127.9g/m2 )に塗工乾燥し、本発明
のインクジェット記録体を製造した。
45、平均粒径:4.5μm )100部に、紫外線吸収
剤として2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール(白石カルシウム社製、商品
名:シーソーブ−701)3部、ポリビニルアルコール
(クラレ社製、商品名:R−1130)30部を混合し
た10%水溶液を用い、塗工量が20g/m2 となるよ
うに市販塗工紙(王子製紙社製、商品名:OKコート、
127.9g/m2 )に塗工乾燥し、本発明のインクジ
ェット記録体を製造した。
ON社製、商品名:MJA4SP1)を用いた。 比較例6 市販の光沢紙タイプインクジェット記録用紙(CANO
N社製、商品名:GP−101)を用いた。 比較例7 市販のインクジェット記録用紙(コニカ社製、商品名:
フォトジェットペーパー光沢紙KJPA4−GH20)
を用いた。
ンクジェット記録体の塗膜耐水性、印字耐水性、インク
吸収性、光沢性、印字濃度、耐光性等は以下に示す方法
で評価した。評価用プリンター:EPSON社製、商
標:PM−700C。光沢性、印字濃度、耐光性につい
ては上記プリンターで記録を行った場合のベタ部分の光
沢感、印字濃度を示す。 [塗膜耐水性]インクジェット記録体を水中にドボ漬け
し、1時間後にドボ漬けの状態で記録表面を手で擦る。
(○:記録層が全くとれなかった。△:記録層の一部が
とれた。×:記録層が完全にとれた。)
字した後、24時間放置後、水滴を落とし、1分後に水
滴を拭き取り、水滴に浸せきされた部分の状況を観察す
る。(○:インクが殆どとれなかった。△:インクの一
部がとれた。×:インクが完全にとれた。) [インク吸収性]印字部がブラックベタになるようにイ
エロー、マゼンタ、シアンの各単色を重ね打ちし、印字
直後から5秒毎にプリントした印字面に上質紙を貼合
せ、インクが上質紙に転写するかどうかを観察する。全
く転写しなくなるまでの時間を測定する。測定された秒
数を4段評価した(○:15秒以下、△:15〜60
秒、×:60秒以上)。
沢感はブラック、イエロー、シアン、マゼンタの各印字
部に対して横の角度から目視し、以下のように4段評価
した。 ◎:銀塩方式のカラー写真と同レベルの照り感がある。 ○:カラー写真よりは劣るが、高い照り感がある。 △:一般市販のコート紙やアート紙並。 ×:全く照り感がない。
ス反射濃度計(Macbeth、RD−920)を用い
て測定した。表中に示した数字は5回測定の平均値であ
る。 [耐光性]JIS B 7754(1991)の規格に
準じ、キセノン灯式FADE−OMETER(ATLA
S ELECTRIC DEVICES Co.社製、
MODEL:CI35F)を用い、63℃、50%の条
件で印字サンプルを72時間連続処理し、下記の式から
各色の残存率を求め、耐光性の指標とした。 退色率(%)=( 未処理時印字濃度−処理後印字濃度) ×10
0/( 未処理時印字濃度) 退色率が高いほど耐光性が劣る。
により得られたインクジェット記録体は塗膜耐水性、イ
ンク吸収性、光沢性、印字濃度が良好で且つ耐光性も優
れるインクジェット記録体である。
Claims (7)
- 【請求項1】支持体に1層以上の記録層を有するインク
ジェット記録体において、少なくとも1層の記録層中に
平均粒径3〜40nmの1次粒子が凝集してなる平均粒
径10〜300nmの2次粒子よりなる非晶質シリカ及
び/またはアルミナシリケートの微細コロイド粒子と、
紫外線吸収剤を含有することを特徴とするインクジェッ
ト記録体。 - 【請求項2】記録層がカチオン性化合物を含有すること
を特徴とする請求項1記載のインクジェット記録体。 - 【請求項3】紫外線吸収剤がベンゾトリアゾール系紫外
線吸収剤であることを特徴とする請求項1または2記載
インクジェット記録体。 - 【請求項4】紫外線吸収剤が酸化亜鉛、酸化チタン、酸
化イットリウム、酸化セリウムの無機系金属酸化物から
選ばれることを特徴とする請求項1または2記載のイン
クジェット記録体。 - 【請求項5】紫外線吸収剤の平均粒径が500nm以下
であることを特徴とする請求項1、3または4記載のイ
ンクジェット記録体。 - 【請求項6】微細コロイド粒子と、紫外線吸収剤を含有
する該記録層が、上層(記録インクが付与される側の
層)であり、上層と支持体間に下層の記録層を有する請
求項1、2、3、4または5記載のインクジェット記録
体。 - 【請求項7】少なくとも1層の記録層を成形面に塗布成
膜した後、支持体(支持体に他の記録層を有する場合は
他の記録層)に転写し、成形面を剥離してなる請求項
1、2、3、4、5または6記載のインクジェット記録
体。
Priority Applications (4)
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JP9251806A JPH1178218A (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | インクジェット記録体 |
US09/153,234 US6436513B1 (en) | 1997-09-17 | 1998-09-15 | Ink jet recording material |
EP98117543A EP0903246B1 (en) | 1997-09-17 | 1998-09-16 | Ink-jet recording material containing ultraviolet ray-absorber |
DE69804558T DE69804558T2 (de) | 1997-09-17 | 1998-09-16 | Tintenstrahlaufzeichnungsmaterial, das UV-Absorbierungsmittel enthält |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9251806A JPH1178218A (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | インクジェット記録体 |
Publications (1)
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---|---|
JPH1178218A true JPH1178218A (ja) | 1999-03-23 |
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ID=17228209
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9251806A Pending JPH1178218A (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | インクジェット記録体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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