JPH09234948A - インクジェット記録体 - Google Patents
インクジェット記録体Info
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- JPH09234948A JPH09234948A JP8347735A JP34773596A JPH09234948A JP H09234948 A JPH09234948 A JP H09234948A JP 8347735 A JP8347735 A JP 8347735A JP 34773596 A JP34773596 A JP 34773596A JP H09234948 A JPH09234948 A JP H09234948A
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Abstract
クジェット記録体を提供する。 【解決手段】 支持体に、アルミノシリケート複合微粒
子を含有するインク受理層を設けたインクジェット記録
体。インク受理層がアルミノシリケート複合微粒子を、
好ましくは20重量%〜95重量%含有する。支持体は
プラスチックフィルム、合成紙、あるいは樹脂被覆紙を
例示できる。
Description
体に関し、特に表面光沢性、インク受理層の透明性、イ
ンク定着性に優れるインクジェット記録体に関する。
インクの小液滴をノズルより飛翔させ、インクジェット
記録体にインク液滴を付着吸収させて記録を行う方法で
ある。この方法は騒音が少なく高速で記録することが可
能であり、またカラー化にも対応できるなどの特徴を有
している。近年パーソナルコンピューターの高性能化
や、マルチメディアの普及により、カラーを含む文書
や、カラーイメージなどを、オフィスや家庭で印刷出力
したいという要望が高まり、インクジェット記録方式は
こうした目的に最適な記録方式と考えられており、この
方式に対応し、カラーの印刷出力に適したインクジェッ
ト記録体が望まれている。
ートタイプと称する、パルプ紙の表面に、インクの吸収
と定着を促進する目的で、少量の薬剤を塗布したインク
ジェット記録用シートや、あるいはコートタイプと称す
る、平均粒子径が数μm〜十数μmのシリカや炭酸カル
シウムなどの吸収性顔料と、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルピロリドン、ゼラチンなどの水溶性樹脂を混合
して調製した塗料をパルプ紙の表面に塗布したインクジ
ェット記録体が一般的に使用されていた。しかしなが
ら、これらのインクジェット記録体は表面光沢がなく、
あるいはインク定着性が劣るという問題があった。
は、支持体上に、少なくとも一層のインク受理層が設け
られた記録媒体において、インク受理層中にカチオン性
コロイダルシリカを含有することを特徴とするインクジ
ェット用記録媒体を開示している。しかし、ここで使用
されるカチオン性コロイダルシリカは珪素と酸素から構
成されるコロイダルシリカ粒子表面に、アルミニウムな
どのカチオン性金属皮膜を形成してカチオン処理を施し
たものである。したがって、コロイダルシリカの製造工
程に引き続いて、カチオン化処理を別に施す必要があ
り、工業的に使用するには生産性、あるいはコストの点
から問題があった。またカチオン性コロイダルシリカと
して針状形状のものを使用した場合には、インク受理層
を白濁させる原因となるため、OHP用途に使用した
り、あるいは反射光で鑑賞する場合にも光沢が不足す
る、像の鮮明性が失われるなどの問題があった。
支持体上に少なくとも一層のインク受理層を設けてなる
記録用シートにおいて、該支持体が透明基材であり、か
つインク受理層が水溶性樹脂およびコロイダルシリカか
ら成る透明な層であることを特徴とする記録用シートを
開示している。しかし一般にインクジェット記録方式で
使用されるインク染料は酸性染料であるため、アニオン
性であるコロイダルシリカを含むインク受理層ではイン
ク染料が定着しにくく、すなわち水滴などにより濡れた
場合に絵柄が崩れたり、あるいは保存中にニジミを生じ
たりする不都合が生じた。
酸アルコキシドまたはあらかじめ部分的に加水分解した
溶液とアルミニウムアルコキシド溶液を混合加水分解す
ることによりアルミノシリケート複合微粒子を製造する
方法は、B.E.Yoldas.,Am.Ceram.Soc.Bull.,59,479-83(1
980)などにより知られている。この方法により得られる
アルミノシリケートは種々のセラミックス用途に用いら
れるものである。最近、パーソナルコンピューターの高
性能化や、マルチメディアの普及により、カラーを含む
文書やカラーイメージなどをオフィスや家庭で印刷出力
に適したインクジェットプリンターが急速に普及してい
る。
を作製する優れた方法であるが、アルミノシリケート複
合微粒子を制御してインクジェット記録に適した特性の
アルミノシリケート複合微粒子を製造する点で不十分で
あった。すなわち、この方法でアルミノシリケート微粒
子を製造した場合、所望とする粒子径、粒径分布や、2
次粒子の細孔径がなどが得られないことや、またはゲル
化する場合などもあり、インクジェット記録媒体用とし
て、記録用インクを十分に吸収、定着することができな
い場合もあった。
解決するために、インク受理層の形成材料としてアルミ
ノシリケート複合微粒子を用い、特に光沢性、透明性、
インク定着性に優れたインク受理層を有するインクジェ
ット記録体を提供する。
む。 [1] 支持体に、アルミノシリケート複合微粒子を含
有するインク受理層を設けたインクジェット記録体。
ト複合微粒子を20重量%〜95重量%含有する[1]
記載のインクジェット記録体。
合成紙、あるいは樹脂被覆紙であることを特徴とする
[1]または[2]記載のインクジェット記録体。
平均粒子径が5nm〜1μmである[1],[2]また
は[3]記載のインクジェット記録体。
樹脂が含有されることを特徴とする前記[1],
[2],[3],または[4]記載のインクジェット記
録体。
が、アルミニウムアルコキシドを酸触媒とともに有機溶
媒中で分散させ、これに珪酸アルコキシドと酸触媒とを
水に分散させた溶液を加える加水分解・解膠法による方
法で製造された[1],[2],[3],[4]または
[5]記載のインクジェット記録体。
が、アルミニウムアルコキシドを酸触媒とともに有機溶
媒中で分散させ、これを珪酸アルコキシドと水を酸触媒
とともに有機溶媒中で分散反応させた溶液と混合し、さ
らにこの混合液に酸触媒を含む水を添加して、混合加水
分解・解膠法による方法で製造された[1],[2],
[3],[4]または[5]記載のインクジェット記録
体。
が、製造工程において界面活性剤、高分子分散剤を配合
して使用された[6]または[7]記載のインクジェッ
ト記録体。
般式R1 n Al(OR2 )m-n 、式中R1は炭素数1〜4
のアルキル基またはフェニル基、R2 は炭素数1〜4の
アルキル基、mおよびnは整数であるアルマイトゾルを
原料として製造された[6]または[7]記載のインク
ジェット記録体。
3 p Si(OR4 )q-p 、式中Rは炭素数1〜4のアル
キル基またはフェニル基、R4 は炭素数1〜4のアルキ
ル基、pおよびqは整数であるシリカゾルを原料として
製造された[6]または[7]記載のインクジェット記
録体。
00g/m2 である上記各項記載のインクジェット記録
体。
ケート複合微粒子と水溶性樹脂およびカチオン性樹脂と
を含む上記各項記載のインクジェット記録体。
微粒子は、アルミニウムアルコキシドと珪酸アルコキシ
ドを主成分として加水分解法により合成された複合微粒
子であり、粒子中にアルミナ成分(Al2 O3 )とシリ
カ成分(SiO2 )とを個別に取り出すことができない
状態に含有してなるものである。例えば、本発明のアル
ミノシリケート複合微粒子は、アルミニウムアルコキシ
ドを酸触媒とともに有機溶媒中で分散させ、これを珪酸
アルコキシドと酸触媒を水に分散させた溶液と混合し
て、混合加水分解・解膠法による方法で製造される。ア
ルミナとシリカを複合化したものは、非晶質な構造であ
るため1:8〜8:1の範囲でも合成することが可能で
あり、好ましくは1:4〜4:1の範囲であり、これら
は本発明で使用し得る。またはアルミナとシリカ以外の
各種金属アルコキシドを適宜加えて3成分からなる各種
金属アルコキシドを製造して使用することもできる。
成分を含有する顔料としてムライトがあるが、ムライト
は合成して製造する場合に、一時的に非晶質であって
も、焼成工程(通常1000℃程度の熱処理)を経てい
るため、粒子径が大きく、不揃いになりがちで、インク
ジェット記録体に使用した場合、透明性、光沢性、イン
ク吸収性が劣る。従って本発明のアルミノシリケート複
合微粒子と同様に扱うことは困難である。
アルコールなどの有機溶媒中で合成されるが、合成反応
が完了した後、水系溶液に分散して使用することができ
る。本発明のアルミノシリケート複合微粒子の平均粒子
径は、好ましくは5nm〜1μmの範囲であり、より好
ましくは20nm〜200nmの範囲である。インクジ
ェット記録体の光沢性やインク吸収性などの点から30
nm〜150nmの範囲がより好ましい。また粒子径が
揃っていることが光沢性、透明性の点から好ましく、粒
径個数分布の半値幅で5nm〜50nmであることが好
ましい。半値幅が5nm未満のものは現在の技術では実
現することが困難であり、50nmより大きいとインク
ジェット受理層が白濁化、不透明化する場合もある。反
応後の平均粒子径が1μmより大きい場合は、超音波分
散またはサンドミルなどの湿式粉砕により微粒子径を小
さくしてインクジェット記録体に使用することも可能で
ある。ここで、アルミノシリケート複合微粒子の平均粒
子径は電子顕微鏡やその他の粒径測定機で測定され、例
えば、透過型電子顕微鏡(日本電子製、商標:JEM−
2000FX)による観察、もしくは、光子相関法の粒
径測定機(大塚電子製、商標:LPA3100)などに
て測定される。
ムアルコキシドとしては、メチル、エチル、n−プロピ
ル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、tert
−ブチル、sec−ブチルなどのアルキル基を有するア
ルミニウムアルコキシドが挙げられ、アルミニウムイソ
プロキシド、アルミニウム(sec)ブトキシドなどが
例示される。これらの中でもアルミニウムイソプロポキ
シドが特に好ましい。
ル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチ
ル、i−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチルな
どのアルキル基を有する珪酸アルコキシドが原料として
用いられ、シリカイソプロキシド、シリカ(sec)ブ
トキシドなどが例示される。これらの中でもシリコンテ
トラエトキシドが特に好ましい。酸触媒としては、無機
酸類や有機酸類から適宜選択して使用することができ、
塩酸、硝酸、酢酸などを例示することができる。酸触媒
の総使用量は、アルミニウムアルコキシドと珪酸アルコ
キシドの合計量1モルに対して、0.05〜1.5モル
の範囲が好ましい。
ルコキシドの加水分解反応に使用される有機溶媒として
は、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピ
ルアルコール、i−プロピルアルコール、n−ブチルア
ルコール、i−ブチルアルコール、sec−ブチルアル
コール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール
や、アセトニトリルなどが例示され、これらの中でもn
−プロパノール、イソプロパノール、アセトニトリルが
扱い易く好ましく使用される。またこれらを混合して使
用することもできる。珪酸アルコキシド、およびアルミ
ニウムアルコキシドは、それぞれ有機溶媒に、3〜70
重量%の範囲で溶解もしくは分散して反応に使用され
る。
分子分散剤を少量添加することも差し支えない。これら
の界面活性剤や高分子分散剤は、触媒とアルコキシドと
の間の界面張力を低下させるため、適宜選択して使用す
ることによりアルミノシリケート複合微粒子の粒子径の
コントロールを行うこともできる。界面活性剤として
は、公知のノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性
剤あるいは両性界面活性剤から適宜選択することができ
る。
ール、ポリビニルアルコール誘導体、または水溶性セル
ロース誘導体などの水溶性高分子が好ましく用いられ、
ポリビニルアルコール誘導体としては、カルボキシル基
変性ポリビニルアルコール、イタコン酸基変性ポリビニ
ルアルコール、スルホン基変性ポリビニルアルコール、
アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール、カチオン
基変性ポリビニルアルコール、珪素変性ポリビニルアル
コール等を例示することができ、それぞれ鹸化度、分子
量等を考慮して適宜選択すればよい。また、水溶性セル
ロース誘導体としては、カルボキシメチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロースなどを例示することがで
きる。
製造する際の加水分解の条件について、反応温度は40
℃〜100℃が好ましく、70℃〜90℃がより好まし
い。温度が40℃未満では出来上がったアルミノシリケ
ート複合微粒子の粒子の分散安定性が悪くなり、分散液
がゲル化して目的とするゾル粒子が得られない場合や、
あるいは粒子径が過大になることもある。また温度が1
00℃を越えると、加水分解により生成するエタノー
ル、プロパノール等の突沸現象を引き起こすこともあ
る。また、反応時間は3〜100時間の範囲が好まし
く、5〜70時間の範囲がより好ましい。3時間未満で
は加水分解が十分に進行しないことがあり、100時間
を越えると分散液がゲル化する場合があるほか、生産性
の点からも好ましくない。次に、加水分解生成物の解膠
処理は、70〜90℃の温度条件下に、10〜72時間
行うのが好ましい。解膠時間は、酸の使用量が多いほど
短くなる傾向にある。
速に行い、また粒子径を均一化するために、高速攪拌装
置を備えた反応容器を使用することが好ましい。さら
に、反応容器の頭頂部には冷却装置を備えて、反応装置
内で蒸発した液体成分を冷却環流させて、大気圧下で攪
拌反応させることが、アルミノシリケート複合微粒子を
微細化、均一化する点から好ましい。
ンク受理層として、特定の平均粒子径を有するアルミノ
シリケート複合微粒子を含む塗膜を形成してインクジェ
ット記録体を作製した場合に、アルミノシリケート複合
微粒子により形成される細孔径が、インクの吸収性、お
よび定着性に大きな影響を及ぼすことが判明した。
1μmのアルミノシリケート複合微粒子の中でも、塗膜
を形成して得られる平均細孔径が比較的大きいものが望
ましい。すなわち、平均細孔径は1nm〜50nmの範
囲が好ましく、6nm〜30nmの範囲がより好まし
い。平均細孔径が1nm未満では、インクの吸収性ある
いは定着性が不十分となる場合があり、また、50nm
を越えると、透明性が下がる傾向がある。ここで、平均
細孔径の測定方法については、得られたアルミノシリケ
ート複合微粒子の分散液を、PETフィルムなどの均一
な面に塗布して乾燥し、形成された塗膜を剥がし、その
試料を用いて窒素吸着法により測定される。例えばCo
ulter社製のSA3100型等が使用される。
ト複合微粒子を得るためは、アルミニウムアルコキシド
を酸触媒を含む有機溶媒中で分散させ、これを珪酸アル
コキシドと一定量の水を酸触媒を含む有機溶媒中で分散
反応させた溶液と混合し、さらにこの混合液に酸触媒を
含む特定量の水を添加し、混合加水分解させて、アルミ
ノシリケート複合微粒子を製造するのが好ましい。
際に、珪酸アルコキシド全量を化学量論的に加水分解す
るのに必要な量以下の水を酸触媒とともに有機溶媒中で
分散反応させるのが望ましく、珪酸アルコキシド1モル
に対して、水の添加量は0.5〜4モルが好ましい。珪
酸アルコキシド1モルに対して、水の添加量が0.5モ
ル未満の場合には、珪酸アルコキシドの部分加水分解が
不十分となり、混合加水分解後の生成物のシリカアルミ
ナの複合化(−Si−O−Al−の形成)が十分に行わ
れない場合がある。また、水の添加量が4モルを越える
場合には、珪酸アルコキシドの加水分解が進み過ぎて、
シリカアルミナの複合化が十分に行われ難い場合があ
る。
添加する酸触媒としては、前述の無機酸や有機酸が用い
られ、例えば塩酸、硝酸、酢酸などが挙げられる、酸触
媒の添加量としては、珪酸アルコキシド1モルに対して
0.05〜0.3モルが好ましく、またアルミニウムア
ルコキシド1モルに対しても0.05〜0.3モルが好
ましい。0.3モルを越える酸を添加し、混合加水分解
して得られたアルミノシリケート複合微粒子を用いて、
インク受理層を形成したインクジェット用紙の場合、細
孔径が小さくなる場合がある。詳細は不明であるがイン
ク受理層の塗工・乾燥過程で微粒子同士が反応するため
と考えられる。
を含む有機溶媒中で分散させた分散液と、珪酸アルコキ
シドと水を酸触媒を含む有機溶媒中で分散反応させた分
散液との混合液に対して、さらに酸触媒を含む一定量の
水を添加して、混合加水分解させるアルミノシリケート
微粒子の製造工程において、酸触媒を含む水の添加量
が、生成するアルミノシリケート複合微粒子の特性に大
きな影響を及ぼすことを見出した。酸触媒を含む水の添
加量は、アルミニウムアルコキシドと珪酸アルコキシド
の全アルコキシド1モルに対して10〜120モルが好
ましく、50モル〜110モルがより好ましい。水の量
が10モル未満の場合は、反応溶液の粘度が高くなり、
均一反応が進み難くなり、加水分解反応が十分に進み難
くなる傾向がある。また水の量が120モルを越える場
合は、アルミノシリケート複合微粒子を塗膜とした場
合、細孔径が小さくなる傾向がある。
てポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール誘導体
および水溶性セルロース誘導体から選ばれる少なくとも
1種の高分子分散剤を含有せしめるのが好ましく、分散
液がゲル化せず長期間安定に存在でき、得られる微粒子
の細孔径も十分に大きく、インクジェット記録媒体に適
したアルミノシリケート複合微粒子が得られる。
ドとアルミニウムアルコキシドの合計量に対して0.0
5〜5重量%が好ましい。分散剤の添加量が0.05重
量%未満では、分散剤の効果が十分に発揮されず、生成
する粒子の粒径分布が多分散となる場合がある。また5
重量%を越える場合には、得られたアルミノシリケート
複合微粒子をインクジェット記録体に用いると、塗膜強
度を低下させる傾向がある。
ミノシリケート複合微粒子と接着剤成分とを含むもので
ある。アルミノシリケート複合微粒子の配合量は乾燥重
量で塗工層の全固形分に対して20〜95重量%が好ま
しい。配合量が20重量%未満ではアルミノシリケート
複合微粒子配合による光沢性、インク染料定着性の効果
が充分でない場合もあり、逆に95重量%を越えるとイ
ンク受理層の層強度が低下する場合もある。より好まし
い配合量は60重量%〜85重量%である。
各種水溶性樹脂や水分散性樹脂が用いられ、例えば完全
ケン化ポリビニルアルコール、不完全ケン化ポリビニル
アルコール、カチオン化ポリビニルアルコール、珪素含
有ポリビニルアルコールなどのポリビニルアルコール類
や、ポリビニルピロリドン、カゼイン、大豆カゼイン、
変性大豆カゼイン、合成蛋白質類、ゼラチン、澱粉、カ
チオン化澱粉、リン酸エステル化澱粉、変性澱粉等の水
溶性樹脂、およびスチレン−ブタジエン共重合体、メチ
ルメタクリレート−ブタジエン共重合体のジエン系ラテ
ックス、アクリル系重合体ラテックス、エチレン−酢酸
ビニル共重合体などのビニル系重合体ラテックス等の水
分散性樹脂などから適宜選択して使用することができ
る。中でもアルミノシリケート複合微粒子との親和性か
ら、ポリビニルアルコール類が好ましく、珪素含有ポリ
ビニルアルコール、不完全ケン化ポリビニルアルコール
などがより好ましい。
合微粒子の他に、少量の他の顔料を配合することもでき
る。例えば、コロイダルシリカ、カチオン性コロイダル
シリカ、アルミナゾル、擬ベーマイト、無定型シリカ、
カオリン、クレー、焼成クレー、酸化亜鉛、酸化錫、硫
酸マグネシウム、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウ
ム、炭酸カルシウム、サチンホワイト、珪酸アルミニウ
ム、スメクタイト、ゼオライト、珪酸マグネシウム、炭
酸マグネシウム、酸化マグネシウム、珪藻土、スチレン
系プラスチックピグメント、尿素樹脂系プラスチックピ
グメント、ベンゾグアミン系プラスチックピグメントな
どから適宜選択して使用することができる。ただしその
配合量はアルミノシリケート複合微粒子100重量部に
対して100重量部以下であることが好ましく、100
重量部を越えるとアルミノシリケート複合微粒子本来の
効果が損なわれる場合がある。
のインク染料の定着性を改善する目的で、カチオン性樹
脂を配合することもできる。配合するカチオン樹脂とし
ては、例えばポリエチレンアミンやポリプロピレンポリ
アミンなどのポリアルキレンポリアミン類、またはその
誘導体、第3級アミノ基や第4級アンモニウム基を有す
るアクリル樹脂、ジアクリルアミンなどが挙げられる。
なお、カチオン樹脂の添加量としてはインク受理層の全
固形分に対し30重量%以内が好ましい。30重量%を
越えるとインク受理層にベタツキが生じたり、あるいは
成膜不良となることがある。また本発明のインク受理層
には、種々の添加剤、例えば、分散剤、界面活性剤、粘
度調節剤、消泡剤、着色剤、帯電防止剤、防腐剤などの
各種助剤を適宜添加することもできる。
00g/m2 の範囲が好ましく、10〜50g/m2 が
より好ましい。インク受理層塗工量が3g/m2 未満で
は、インクジェットインクの吸収性が不足する。また1
00g/m2 を越えると、塗膜にヒビワレが生じ易くな
るほか、塗工が困難になる、コストを無用に引き上げる
などの不都合が生じる。本発明のインク受理層は公知の
方法により塗工することができる。例えばブレードコー
ター、エアーナイフコーター、ロールコーター、バーコ
ーター、グラビアコーター、ロッドブレードコーター、
リップコーター、カーテンコーターなどの各種塗工方法
が例示できる。
カレンダーなどで平滑化したり、あるいはキャストなど
の方法で平滑化することもできる。またインク受理層を
いったん光沢面上に設けた後、接着剤あるいは粘着剤を
介してシート状基体に転写した後、光沢面を剥離して光
沢面を有するインクジェト記録体を得ることも可能であ
る。
いう)としては、パルプ紙、プラスチックフィルム、合
成紙、ポリオレフィン樹脂被覆紙を使用することができ
る。光沢性の点から表面の平滑性の高いシート状基体が
好ましく、白色ポリエステルフィルム、乳白色ポリエス
テルフィルム、透明ポリエステルフィルム、ポリオレフ
ィン樹脂被覆紙が好ましく利用できる。もちろんOHP
用記録体として使用する場合には透明ポリエステルフィ
ルムが好適である。反射光を鑑賞する用途では、白色顔
料を配合した白色ポリエステルフィルムや、二酸化チタ
ンなどの白色顔料をポリエチレンあるいはポリプロピレ
ンに配合した樹脂組成物を上質紙などの基紙の一方の面
にラミネート被覆したポリオレフィン樹脂被覆紙など
が、白色性、光沢性、平滑性の点から好ましく使用でき
る。
300g/m2 の範囲が好ましく、、50〜150g/
m2 の範囲がより好ましい。30g/m2 未満では基材
の剛度が不足し、インクジェット記録紙を手に持って観
察する際に、しなりが大きく不都合を生じたり、あるい
はインクジェットプリンターでの給紙走行で不都合が生
じることがある。また300g/m2 より多いと全体が
厚ぼったく取り扱い難くなるほか、剛直になり、給紙走
行で不都合が生じることがある。支持体(シート状基
体)の厚さは25〜250μmの範囲であることが好ま
しい。またアルミノシリケート複合微粒子含有層の下
に、別のインク受理層を設ける等、この分野で知られた
技術を応用することができる。
説明するが、本発明はもちろんこれらに限定されるもの
ではない。アルミノシリケート複合微粒子の製造例 製造例1A液調製 容量2L(リットル)のガラス製反応容器(セパラブル
フラスコ、攪拌羽根・温度計付き)に、イソプロピルア
ルコール100g(1.67モル)を仕込み、オイルバ
スヒーターにより液温を60℃に加熱した。攪拌羽根
(直径3cm、3枚羽根)を100rpmで回転させて
攪拌しながら、アルミニウムイソプロポキシド(和光純
薬工業製)5g(0.024モル)を添加した後、酸触
媒として酢酸(和光純薬工業製)1.0g(0.017
モル)を添加して、温度を保ちながら24時間環流して
A液を調製した。
(5.6モル)を仕込み、60℃に加温した後、オルト
珪酸テトラエチル(和光純薬工業製)1.8g(0.0
86モル)を添加した後、酸触媒として硝酸(和光純薬
工業製、65%溶液)1g(0.010モル)を添加し
て、温度を保ちながら24時間環流してB液を調製し
た。次に、上記アルミニウムイソプロポキシド−酢酸−
イソプロピルアルコール溶液(A液)に、オルト珪酸テ
トラエチル−硝酸−イオン交換水溶液(B液)を加え
て、60℃で6時間攪拌を続けてアルミノシリケート複
合微粒子を製造した。さらに得られたゾルを60℃に加
温し、エバポレーターにより固形分濃度20%まで濃縮
した。
透過型電子顕微鏡(日本電子製、商標:JEM−200
0FX)で観察し粒子径を測定した。その結果、平均粒
子径は50nm、粒径分布の半値幅は10nmであっ
た。細孔径の測定は、アルミノシリケート複合微粒子分
散液をPETフィルムに塗布、乾燥し、そこから塗膜を
剥がし、その試料をCoulter社製のSA3100
型を用いて窒素吸着法により測定した。平均細孔径は8
nmであった。また、FT−IR(島津製作所製、FT
−4000)により、アルミナ−シリカの結合状態を調
べたところ、1000cm-1にSi−O−Al結合に由
来する大きな吸収があることを確認した。
拌羽根・温度計付き)にイソプロピルアルコール110
0g(18.2モル)および酢酸3g(0.05モル)
を仕込み、オイルバスヒーターにより液温を80℃に加
熱した。攪拌羽根(直径3cm、3枚羽根)を300r
pmで回転させて攪拌しながら、アルミニウムイソプロ
ポキシド(和光純薬工業製)100g(0.49モル)
を添加した後、温度を80℃まで昇温し、5時間還流し
てC液を調製した。
(0.50モル)を仕込み、更にイソプロパノール11
64gを添加したものを80℃まで加熱した。攪拌羽根
を300rpmで回転させて攪拌しながら、オルト珪酸
テトラエチル36g(0.17モル)を添加し、酸触媒
として酢酸2.4g(0.04モル)を添加した後、温
度を80℃にまで昇温し、24時間還流してD液を調製
した。次に、上記アルミニウムイソプロポキシド溶液
(C液)に、オルト珪酸テトラエチル溶液(D液)を加
えて混合し、この混合液に、更に酸触媒として酢酸0.
6g(0.01モル)を含むイオン交換水を1300g
(72モル)添加して、80℃で48時間解膠処理を行
った。さらに得られたゾルを固形分濃度12%にまで濃
縮した。得られたアルミノシリケート複合微粒子の平均
粒子径は80nmで、平均細孔径は16nmであった。
珪酸テトラエチル溶液(D液)を加えて混合し、更にイ
オン交換水を添加する際に、ポリビニルアルコール(ク
ラレ製、商標:PVA117)5.4gを溶解させた水
を230g(12.8モル)添加した以外は、製造例2
と同様にしてアルミノシリケート複合微粒子を得た。得
られたアルミノシリケート複合微粒子の平均粒子径は1
50nmで、平均細孔径は21nmであった。
珪酸テトラエチル溶液(D液)を加えて混合し、更にイ
オン交換水を添加する際に、イオン交換水の添加量を1
500g(83モル)に変えた以外は、製造例2と同様
にしてアルミノシリケート複合微粒子を得た。得られた
アルミノシリケート複合微粒子の平均粒子径は90nm
で、平均細孔径は3nmであった。
する酸触媒として、酢酸量を25g(0.42モル)に
変えた以外は、製造例2と同様にしてアルミノシリケー
ト複合微粒子を得た。得られたアルミノシリケート複合
微粒子の平均粒子径は70nmで、平均細孔径は4nm
であった。
重量部、ポリビニルアルコール(クラレ製、商標:PV
A117)25重量部、カチオン性樹脂(旭電化製、ア
デカカチオエースPD−15)5重量部、メラミン系架
橋剤(住友化学工業製、商標:スミテックスレジンM−
3)5重量部からなるインク受理層用塗工液(固形分濃
度,30重量%)を調製し、厚さ75μmの透明ポリエ
ステルフィルム(東レ製、商標:ルミラー)にメイヤー
バーで乾燥後の塗工量が25g/m2 になるように塗
工、乾燥して、インクジェット記録体を作製した。
重量部、ポリビニルアルコール(クラレ製、商標:PV
A117)15重量部からなるインク受理層用塗工液
(固形分濃度,30重量%)を調製し、厚さ100μm
の白色ポリエステルフィルム(東レ製、商標:ルミラ
ー)にメイヤーバーで乾燥後の塗工量が30g/m2 に
なるように塗工、乾燥して、インクジェット記録体を作
製した。
質紙(米坪75g/m 2 、緊度0.75)にメイヤーバ
ーを用いて、乾燥後の塗工量が5g/m2 になるように
塗工、乾燥してインクジェット記録体を作製した。
5)の一面にアナターゼ型チタン15重量%を含有する
高密度ポリエチレン(密度0.94)を溶融押し出し塗
工法により320℃により塗工し、鏡面を有するクーリ
ングロールを用いて冷却して塗工量30g/m2 オモテ
面被覆層を形成した。また反対の面に低密度ポリエチレ
ン(密度0.92)を用いて同様の方法で、塗工量30
g/m2 ウラ面被覆層を形成して、ポリオレフィン樹脂
被覆紙を製造した。次いで、製造例1で得られたアルミ
ノシリケート複合微粒子を使用して、アルミノシリケー
ト複合微粒子70重量部、ポリビニルアルコール(クラ
レ製、商標:PVA117)25重量部、カチオン樹脂
(旭電化製、商標:アデカカチオエースPD−15)5
重量部からなるインク受理層用塗工液(固形分濃度,2
5重量%)を調製し、上述のポリオレフィン樹脂被覆紙
のオモテ面上に、メイヤーバーで乾燥後の塗工量が25
g/m2 になるように塗工、乾燥してインクジェット記
録体を作製した。
0重量部、珪素含有ポリビニルアルコール(クラレ製、
商標:R−2105)10重量部を混合したインク受理
層用塗工液(固形分濃度,22重量%)を調製し、光沢
面として使用するPETフィルム(東レ製、商標:ルミ
ラーT75、表面粗さRa=0.02μm)に、メイヤ
ーバーで乾燥後の塗工量が10g/m2 になるように塗
工、乾燥した。次に、上記の塗工層上に製造例1で得ら
れたアルミノシリケート複合微粒子100重量部、カチ
オン性コロイダルシリカ(日産化学製、商標:スノーテ
ックスAK−XL、平均粒子径45nm)60重量部、
珪素含有ポリビニルアルコール(クラレ製、商標:R−
2105)15重量部を混合したインク受理層用塗工液
(固形分濃度,25重量%)を調製し、メイヤーバーで
乾燥後の塗工量が15g/m2 になるように塗工、乾燥
した。
ン樹脂被覆紙を製造して、このオモテ面上に、ポリエス
テル系接着剤(東洋モートン製、商標:AD578A)
100重量部、ポリイソシアネート系架橋剤(東洋モー
トン製、商標:CAT−50)15重量部の組成物を酢
酸エチルで10重量%に希釈して、メイヤーバーで乾燥
後の塗工量が10g/m2 になるように塗工、乾燥し
た。ついで、このポリオレフィン樹脂被覆紙の接着剤塗
工面と、上述のインク受理層を塗工したPETフィルム
のインク受理層面とを対面させて重ねあわせ、一対の金
属ロールで加圧して(線圧10kg/cm)接着した。
温度50℃で1週間接着硬化を促進させた後、PETフ
ィルムを剥離してインクジェット記録体を作製した。
重量部、ポリビニルアルコール(日本合成化学工業製、
商標:K210)25重量部、メラミン系架橋剤(住友
化学工業製、商標:スミテックスレジンM−3)5重量
部からなるインク受理層用塗工液(固形分濃度,30重
量%)を調製して、厚さ75μmの透明ポリエステルフ
ィルム(東レ製、商標:ルミラー)にメイヤーバーで乾
燥後の塗工量が25g/m2 になるように塗工、乾燥し
て、インクジェット記録体を作製した。
わりに、製造例3で得られたアルミノシリケート複合微
粒子を用いた以外は、実施例6と同様にしてインクジェ
ット記録体を作製した。
わりに、製造例4で得られたアルミノシリケート複合微
粒子を用いた以外は、実施例6と同様にしてインクジェ
ット記録体を作製した。
わりに、製造例5で得られたアルミノシリケート複合微
粒子を用いた以外は、実施例6と同様にしてインクジェ
ット記録体を作製した。
ーテックスST−OL,粒子径50nm,pH9)65
重量部、ポリビニルアルコール(クラレ製、商標:PV
A117)25重量部、メラミン系架橋剤(住友化学工
業製、商標:スミテックスレジンM−3)5重量部から
なるインク受理層用塗工液(固形分濃度,35重量%)
を調製し、厚さ75μmの白色ポリエステルフィルム
(東レ製、商標:ルミラー)にメイヤーバーで乾燥後の
塗工量が25g/m2 になるように塗工、乾燥して、イ
ンクジェット記録体を作製した。
ーテックスST−C、粒子径20nm,pH11)65
重量部、ポリビニルアルコール(クラレ製、商標:PV
A117)25重量部、メラミン系架橋剤(住友化学工
業製、商標:スミテックスレジンM−3)5重量部から
なるインク受理層用塗工液(固形分濃度,35重量%)
を調製し、厚さ75μmの白色ポリエステルフィルム
(東レ製、商標:ルミラー)にメイヤーバーで乾燥後の
塗工量が25g/m2 になるように塗工、乾燥して、イ
ンクジェット記録体を作製した。
クスMP3030,粒子径300nm,pH9.4)6
5重量部、ポリビニルアルコール(クラレ製、商標:P
VA117)25重量部、メラミン系架橋剤(住友化学
工業製、商標:スミテックスレジンM−3)5重量部か
らなるインク受理層用塗工液(固形分濃度,35重量
%)調製し、厚さ75μmの白色ポリエステルフィルム
(東レ製、商標:ルミラー)にメイヤーバーで乾燥後の
塗工量が25g/m2 になるように塗工、乾燥して、イ
ンクジェット記録体を作製した。
れたインクジェット記録体について、下記方法により評
価し、その結果を表1に示した。 光沢度:JIS K 7150により75度光沢度を測
定した。
ンク受理層用塗工液(固形分濃度,30重量%)調製し
た。透明性を比較するために、透明PETフィルム(東
レ製、商標:ルミラーT、厚さ100μm)上にインク
受理層を設けて、透明性測定用サンプルを作成した。こ
のサンプルの光学濃度を濃度計(小西六製、商標:PD
A−65)により測定して透過率に換算した。
クジェット記録体を平らに置き、斜め上面から光をあて
透明感を目視で評価した。透明感がよいものはシート状
基体(あるいはシート状基体上の接着剤層)の表面を確
認することができる。シート状基体の表面がはっきり見
えるものを○、やや見にくいものを△、白濁して全く見
えないものを×と評価した。
ンクジェットプリンター(ヒューレッドパッカード社
製、商標:デスクジェット650C)で印刷して、印字
部分に水滴を滴下した後、60秒後のインクのニジミの
程度を目視で評価した。ニジミがひどく印字を判読でき
ないものを×、ニジミがあるが判読可能なものを△、ニ
ジミのないものを○、ニジミが全くなく印字の鮮明なも
のを◎と評価した。なお、上記評価において、△レベル
以上は実用可能であり、×レベルは実用不可能である。
得られたインクジェット記録体は、光沢性、透明性、透
明感、インク定着性が優れるものであった。本発明に関
わるインクジェット記録体は、シート状支持体にアルミ
ノシリケート複合微粒子を含有するインク受理層を設け
たことを特徴とするものである。本発明において光沢性
と透明性が優れる理由は、微細でしかも粒径分布の揃っ
たアルミノシリケート複合微粒子を製造してインク受理
層に配合したことによる。またインク定着性が優れた理
由は、アルミノシリケート複合微粒子は、後処理を施さ
ないでも、微カチオン性を有し、それ自身インク定着性
に効果を有するとともに、カチオン性樹脂との配合でも
塗料の凝集などの不都合が生じないため、コロイダルシ
リカでは不可能であったカチオン性樹脂との配合が行え
るためと推察される。さらに、製造例2および3で合成
したアルミノシリケート複合微粒子は微細で、粒子分布
も揃っており、かつ十分に大きな平均細孔径が得られ、
これらを用いて作製したインクジェット記録体(実施例
6および7)は、インク定着性が、特に優れるものであ
った。
として、微細で、粒径分布の揃ったアルミノシリケート
複合微粒子を用いることにより、特に光沢性、透明性、
透明感、およびインク定着性に優れたインクジェット記
録体を提供することが可能となった。
Claims (7)
- 【請求項1】 支持体に、アルミノシリケート複合微粒
子を含有するインク受理層を設けたことを特徴とするイ
ンクジェット記録体。 - 【請求項2】 前記インク受理層が前記アルミノシリケ
ート複合微粒子を20重量%〜95重量%含有する請求
項1記載のインクジェット記録体。 - 【請求項3】 前記支持体がプラスチックフィルム、合
成紙、あるいは樹脂被覆紙である請求項1または請求項
2記載のインクジェット記録体。 - 【請求項4】 前記アルミノシリケート複合微粒子の平
均粒子径が5nm〜1μmである請求項1,請求項2ま
たは請求項3記載のインクジェット記録体。 - 【請求項5】 前記アルミノシリケート複合微粒子が、
アルミニウムアルコキシドを酸触媒とともに有機溶媒中
で分散させた分散液と、珪酸アルコキシドと酸触媒を水
中に分散させた分散液とを混合し、加水分解させて得ら
れるアルミノシリケート複合微粒子である請求項1また
は請求項4記載のインクジェット記録体。 - 【請求項6】 前記アルミノシリケート複合微粒子が、
アルミニウムアルコキシドを酸触媒とともに有機溶媒中
で分散させた分散液と、珪酸アルコキシドと水を酸触媒
とともに有機溶媒中で反応させた分散液とを混合し、さ
らにこの混合液に酸触媒を含む水を添加し、混合加水分
解させて得られるアルミノシリケート複合微粒子である
請求項1または請求項4記載のインクジェット記録体。 - 【請求項7】 前記アルミノシリケート複合微粒子が、
アルミニウムアルコキシドを酸触媒とともに有機溶媒中
で分散させ、これを珪酸アルコキシドと水を酸触媒とと
もに有機溶媒中で反応させた分散液と混合し、さらにこ
の混合液に、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコ
ール誘導体および水溶性セルロース誘導体から選ばれる
少なくとも1種の高分子分散剤と酸触媒を含む水を添加
し、混合加水分解させて得られるアルミノシリケート複
合微粒子である請求項1または請求項4記載のインクジ
ェット記録体。
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JP34383795 | 1995-12-28 | ||
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ID=26577627
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP34773596A Expired - Lifetime JP3780596B2 (ja) | 1995-12-28 | 1996-12-26 | インクジェット記録体 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3780596B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1178218A (ja) * | 1997-09-17 | 1999-03-23 | Oji Paper Co Ltd | インクジェット記録体 |
WO2005072974A1 (en) * | 2004-01-16 | 2005-08-11 | Eastman Kodak Company | Mordanted inkjet recording element and printing method |
WO2006005402A1 (en) * | 2004-07-08 | 2006-01-19 | Eastman Kodak Company | Inkjet recording element |
-
1996
- 1996-12-26 JP JP34773596A patent/JP3780596B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH1178218A (ja) * | 1997-09-17 | 1999-03-23 | Oji Paper Co Ltd | インクジェット記録体 |
WO2005072974A1 (en) * | 2004-01-16 | 2005-08-11 | Eastman Kodak Company | Mordanted inkjet recording element and printing method |
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WO2006005402A1 (en) * | 2004-07-08 | 2006-01-19 | Eastman Kodak Company | Inkjet recording element |
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