JP2004243641A - インクジェット記録材料及びこれを用いたインクジェット画像形成方法 - Google Patents

インクジェット記録材料及びこれを用いたインクジェット画像形成方法 Download PDF

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Hirokazu Yamamoto
浩和 山本
Kenji Yabuta
健次 藪田
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Abstract

【課題】本発明は、インクジェット記録方式においてインク吸収性、画像鮮明性に優れたインクジェット画像が得られ、更に高光沢で、耐水性、耐オゾン性の良い、インクジェット記録材料を提供することを目的とするものである。
【解決手段】支持体の片面に少なくとも熱可塑性有機高分子微粒子及び無機超微粒子の混合物を含有するインクジェット記録層を設けたインクジェット記録材料において、該無機超微粒子の平均二次粒子径が300nm以下であり、且つ該熱可塑性有機高分子微粒子の平均粒子径が0.5μm以上10μm以下であることを特徴とするインクジェット記録材料。又画像形成後加熱により耐水性、光沢性、耐オゾン性の更に良好なインクジェット記録材料を提供するインクジェット画像形成方法。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録材料及びこれを用いたインクジェット画像形成方法に関するものであり、インク吸収性、画像鮮明性に優れると共に、光沢性、耐水性及び耐オゾン性にも優れたインクジェット記録材料及びこれを用いたインクジェット画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録方式は、種々の作動原理によりインクの微小液滴を飛翔させて紙等の記録材料に付着させ、画像、文字等の記録を行なうものであるが、高速、低騒音、多色化が容易、記録パターンの融通性が大きい、現像−定着が不要等の特徴があり、漢字を含め各種図形及びカラー画像等の記録装置として種々の用途において急速に普及している。又、多色インクジェット方式により形成される画像は、製版方式による多色印刷やカラー写真方式による印画に比較して、遜色のない記録を得ることが可能であるし、更に、作成部数が少なくて済む用途においては、写真技術によるよりも安価であることから、フルカラー画像記録分野にまで広く応用されつつある。
【0003】
インクジェット記録方式で使用される記録材料としては、通常の印刷や筆記に使われる上質紙やコーテッド紙を使うべく、装置やインク組成の面から努力がなされてきた。しかし、装置の高速化・高精細化或はフルカラー化等インクジェット記録装置の性能の向上や用途の拡大に伴い、記録材料に対してもより高度な特性が要求されるようになった。即ち、当該記録材料としては、印字ドットの濃度が高く、色調が明るく鮮やかであること、インクの吸収が早くて印字ドットが重なった場合においてもインクが流れ出したり滲んだりしないこと、印字ドットの横方向への拡散が均一で必要以上に大きくなく、且つ周辺が滑らかでぼやけないこと、経時や環境で画質の変化がないこと例えば、耐光性、耐水性、耐オゾン性に優れていること等が要求される。
【0004】
このような要求に対して、従来からいくつかの提案が行われてきた。例えば、特許文献1、特許文献2などに無機超微粒子を主体とするインクジェット記録層を設けることで、透明性に優れると共に光沢性とインク吸収性に優れるインク受理層が提案された。
【0005】
無機趙微粒子としては、例えば、球状、数珠状、カチオン変性などのコロイダルシリカ、気相法により合成されたシリカ、不定形、ベーマイト、擬ベーマイトなどのアルミナ水和物、シリカ/アルミナハイブリッドゾル、スメクタイト粘土などの種々なものが知られている。
【0006】
しかしながら、かかる無機超微粒子の欠点としては、耐水性やオゾン、光などによる色素の退色が進行しやすく、耐オゾン性、耐光性などの保存性に劣ることなどが挙げられ、これらの問題は未だに解決はなされていなかった。
【0007】
一方、インクジェット記録シートは用途の多様化が進み、ポスターやPOPアートに使用されたり、裏面に粘着層を設けてタック加工が施され、価格表示用ラベル、商品表示(バーコード)表示用ラベル、品質表示用ラベル、計量表示用ラベル、広告宣伝用ラベル(ステッカーなど)などのラベル用途として使用することが増加している。特にバーコード用ラベルでは、インクジェット記録の高解像度が生かせるし、広告宣伝用ラベルであれば鮮鋭性や色彩性に優れていることから良好な広告宣伝媒体として好適に用いることができる。これらへの適用はパーソナルコンピュータレベルで、鮮鋭性や色彩性といった画像再現性や色再現性に優れた画像を簡単に得ることが可能である昨今の背景がインクジェット記録シートを多用する理由となっている。特にタック加工することにより、広範囲の被着体によく接着し、貼り付け作業が簡単なことから、他面に粘着層を介して感熱特性、磁気特性、オフセット印刷適性を付与されたシートなどと貼り合わせて複合機能化することも可能となる。これらの用途では、光沢度や耐水性、耐オゾン性、耐光性等の保存性がより一層重要視されることは言うまでもない。
【0008】
かかる要望に対して、特許文献3、特許文献4等には、インク受理層に色素を定着記録後に、高分子ラテックスを塗布、乾燥させて透明高分子膜で被覆する技術が開示されている。かかる方法では、定着記録後にラミネ−トで保護層を設ける場合のようにインクジェット記録シートが不必要に厚くなったり、コストアップになる欠点はなく、更に保存性も改良されるものの、水性インクで記録後に水系溶媒の高分子化合物を塗布して被覆を形成した場合には、水系溶媒と共に色素が拡散して、経時での画像滲みが発生する問題があり、それを回避するために有機系溶媒の高分子化合物を使用した場合には、安全性や環境の観点から好ましくなかった。
【0009】
更にインクジェット記録後に、表面にフィルムを貼り合せたり、クリアーな樹脂層を塗工したり、前もってインク受容層表面に熱可塑性有機高分子微粒子の層を設けておき、インクジェット記録後に該熱可塑性有機高分子微粒子を溶融する事によって耐水性や光沢を得ようとする試み(特許文献5、特許文献6等)もなされている。印字後に熱可塑性有機高分子微粒子の層を緻密化する方法としては、バライタ写真印画紙の乾燥に用いられるフェロタイプ乾燥機のような熱ドラムに圧着するあるいは加圧、加熱のロールの間を通す等種々の方法があるが、一般的には加熱した平滑な金属ロールに圧着することにより緻密化する場合が多い。この緻密化処理により熱可塑性有機高分子微粒子層が成膜されて耐水性、耐候性、光沢性或は透明性を得るという提案であるが、熱ドラムや熱ロールの表面に該熱可塑性有機高分子微粒子が粘着してしまう等の問題があった。
【0010】
かかる問題を解決すべく、特許文献7には、インク受容層表面設けた熱可塑性有機高分子微粒子の層中にコロイダルシリカを含有させる技術が開示されているが、多層塗布の為に生産工程が煩雑になるのみならず、印字後に加熱により熱可塑性有機高分子微粒子の層を緻密化する際に、隣接するインク受容層中の気泡が混ざり十分に緻密化されたフィルムが形成されない為に、かかる多層構造では耐水性や光沢性に劣ると云う問題があった。
【0011】
一方、特許文献8には平均粒子径が0.5μm〜6μmのインク吸収性顔料と熱可塑性有機高分子微粒子を単層で設ける技術が開示されているが、インク吸収顔料の平均粒子径が大きく、インク吸収性には優れるものの、画像鮮明性に劣り、更に印字後に熱可塑性有機高分子微粒子を熱溶融で緻密化する際に十分な皮膜が形成されず、やはり画像の耐水性や光沢性に劣ると云う問題があった。
【0012】
【特許文献1】
特開平02−276670号公報
【特許文献2】
特開平03−215082号公報
【特許文献3】
特開平07−237348号公報
【特許文献4】
特開平08−142497号公報
【特許文献5】
特開昭59−20189号公報
【特許文献6】
特開平07−237348号公報
【特許文献7】
特開2000−280603号公報
【特許文献8】
特開2001−205920号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、インクジェット記録方式において、単層の場合でも十分なインク吸収性、画像鮮明性に優れて高光沢なインクジェット画像が得られ、屋外などで使用した場合でも耐水性、耐オゾン性、耐光性等の保存性の良い、インクジェット記録材料及びこれを用いたインクジェット画像形成方法を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、支持体の少なくとも片面に平均二次粒子径が300nm以下の無機超微粒子及び平均粒子径が0.5μm以上10μm以下の熱可塑性有機高分子微粒子の混合物を含有するインクジェット記録層を設けたことを特徴とするインクジェット記録材料によって達成された。
【0015】
無機超微粒子/熱可塑性有機高分子微粒子の質量比が3.0以上20以下であることが好ましい。
【0016】
熱可塑性有機高分子微粒子の連続被膜化温度が80℃以上150℃以下であることが好ましい。
【0017】
上記インクジェット記録材料に印字した後、該インクジェット記録材料を加熱することにより熱可塑性有機高分子微粒子を加熱緻密化することで更に画像耐水性、耐オゾン性に優れた高光沢なインクジェット記録材料を得るインクジェット画像形成方法。
【0018】
上記のインクジェット画像形成方法において、該加熱緻密化する方法が加熱、加圧されたロールの間を通すことにより加熱緻密化する方法であり、該加圧ロールによるインクジェット記録材料にかかる圧力が面圧0.1〜2MPaであるインクジェット画像形成方法。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のインクジェット記録材料及びこれを用いたインクジェット画像形成方法について、詳細に説明する。
【0020】
上記記録材料の支持体としては、従来公知のものがいずれも使用でき、例えば、a)LBKP、NBKPなどの化学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、CMP、CGPなどの機械パルプ、DIPなどの古紙パルプなどの天然パルプと従来公知の顔料を主成分として、バインダーおよびサイズ剤や定着剤、歩留まり向上剤、カチオン化剤、紙力増強剤などの各種添加剤を1種以上用いて混合したスラリーを用い、長網抄紙機、円網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機などの各種装置で抄造された非塗工紙類;
【0021】
b)非塗工紙に、澱粉、ポリビニルアルコールなどでのサイズプレスやアンカーコート層を設けた紙や、それらの上にコート層を設けたアート紙、コート紙、キャストコート紙などの塗工紙類;
【0022】
c)マシンカレンダー、TGカレンダー、ソフトカレンダーなどのカレンダー装置を用いて平滑化処理を施したような非塗工紙類;
【0023】
d)非塗工紙あるいは塗工紙の両面または片面に溶融押し出し法などにて高密度、或は低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルなどをコートしたレジンコート紙類;
【0024】
e)ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコールなどの透明合成樹脂フィルムやこれら材料に顔料、発泡剤などを含有して透明度を低下させた半透明合成樹脂フィルム類;
【0025】
f)ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/プロピレン共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン、アクリル酸エステル類などの熱可塑性樹脂と炭酸カルシウム、タルク、シリカ、焼成クレーなどの無機顔料を混合して延伸積層した合成紙等;
【0026】
g)あるいはこれら支持体の表面にコロナ放電処理、火炎処理、プラズマ処理、アンカー層塗工処理などの易接着性を改良したようなものを好適に用いることができる。
【0027】
さらに、これらの支持体には、マシンカレンダー、スーパーカレンダー、グロスカレンダー、艶消しカレンダー、摩擦カレンダー、ブラシカレンダーなどのカレンダー処理を行うことができる。支持体の坪量としては、通常50〜300g/m程度のものが用いられる。
【0028】
本発明に使用される無機超微粒子としては、例えば、球状、数珠状、カチオン変性などのコロイダルシリカ、気相法により合成されたシリカ、不定形、ベーマイト、擬ベーマイトなどのアルミナ水和物、シリカ/アルミナハイブリッドゾル、スメクタイト粘土などの種々なものが知られており、二次平均粒子径が300nmであればいずれも好適に使用されるが、特にアルミナ微粒子、気相法シリカがインク吸収性、画像鮮明性の点で好ましい。
【0029】
アルミナ微粒子としては、各種のアルミナ化合物が用いられる。一般にジブサイト、バイヤライトまたはベーマイトなどの水酸化アルミニウムを加熱することによりその結晶形をχ→κ→α、γ→δ→θ→α、η→θ→α、ρ→η→θ→αまたは擬γ→θ→αの様に各種の中間アルミナを経てα−アルミナに遷移させ、粒径を成長させ得ることが知られている(例えば電気化学、28巻(1960)、p302、船木・清水;アルミナ水和物およびアルミナについて、アルミナ水和物の熱変化例参照)。また、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、および硝酸アルミニウムなどのアルミニウム塩を熱分解することによって、無定形アルミナからγ−、δ−またはθ−などの中間アルミナを経てα−アルミナに遷移させ得ることも知られている(例えば鉱物学雑誌、19巻、1号(1990)、p21、p41参照)。本発明のインクジェット記録材料に含有されるアルミナ微粒子は、δ−またはγ−アルミナより選ばれ、平均二次粒子径が、300nm以下の粒子であればよく、その形状などに特に限定はない。
【0030】
アルミナ微粒子を分散、粉砕、解叩するには、ホモミキサー、超音波ホモジナイザー、圧力式ホモジナイザー、ナノマイザー、高速回転ミル、ローラミル、容器駆動媒体ミル、媒体攪拌ミル、ジェットミル、サンドグラインダー等が用いられるが、より効果的に分散あるいは粉砕するためには圧力式分散方法を用いることが好ましい。また、酢酸、硝酸、乳酸、塩酸等の酸を添加すると効率がよい。本発明において圧力式分散方法とは、原料粒子のスラリー状混合物をオリフィス中で高圧で連続的に通過させ、 高圧粉砕する方法であり、処理圧力は19.6×10〜343.2×10Pa(200〜3500kgf/cm)、より好ましくは49.0×10〜245.3×10Pa(500〜2500kgf/cm)、さらに好ましくは、98.1×10〜196.2×10Pa(1000〜2000kgf/cm)である。上記高圧粉砕により処理することで良好な分散あるいは粉砕が達成できる。さらに高圧でオリフィスを通過したスラリー状混合物を対向衝突させることによる分散、或いは粉砕方法を用いることがより好ましい。対向衝突による方法は、分散液を加圧することによって入口側に導き、分散液を二つの通路に分岐し、さらに流路をオリフィスにより狭めることによって、流速を加速して対向衝突させて粒子を衝突させて粉砕する。分散液を加速したり衝突させたりする部分を構成する材料としては、材料の摩耗を抑えるなどの理由からダイヤモンドが好ましく用いられる。高圧粉砕機としては、圧力式ホモジナイザー、超音波ホモジナイザー、マイクロフルタイザー、ナノマイザーが用いられ、特に高速流衝突型ホモジナイザーとしてマイクロフルタイザー、ナノマイザーが好ましい。
【0031】
又、本発明のアルミナ微粒子としてアルミナ水和物微粒子を選択することも可能であり、下記の一般式により表すことができる。
Al・nH
アルミナ微粒子は組成や結晶形態の違いにより、ジプサイト、バイヤライト、ノルストランダイト、ベーマイト、ベーマイトゲル(擬ベーマイト)、ジアスポア、無定形非晶質等に分類される。中でもベーマイトおよび擬ベーマイトは、上記の式中のnの値が1である場合はベーマイト構造のアルミナ微粒子を表し、nが1を越え3未満である場合は擬ベーマイト構造のアルミナ微粒子を表す。nが3以上では非晶質構造のアルミナ微粒子を表す。好ましいアルミナ微粒子は、少なくともnが1を越え3未満の擬ベーマイト構造を有するアルミナ微粒子である。
【0032】
アルミナ微粒子より構成されるキセロゲルが十分なインク吸収容量を有するには、キセロゲルの細孔容積が0.3乃至0.8ml/gの範囲であることが好ましく、特に、0.4乃至0.6ml/gの範囲であることが好ましい。インク受容層の細孔容積が大きい場合にはインク受容層にひび割れや粉落ちが発生し、細孔容積が小さい場合にはインクの吸収が遅くなる。更に、単位面積当たりのインク受容層の溶媒吸収量は5ml/m以上、特に10ml/m以上であることが好ましい。単位面積当たりの溶媒吸収量が小さい場合には、特に多色印刷を実施した場合にインクが溢れることがある。
【0033】
アルミナ微粒子がインク中の染料を十分に吸収し、定着するにはBET比表面積が70乃至300m/gの範囲であることが好ましい。BET比表面積が大きすぎると細孔径分布が小さい方へ片寄って、インク中の染料の定着効率が悪くなり、画像の滲みが発生する。逆に、BET比表面積が小さすぎるとアルミナ微粒子の分散が困難となる。
【0034】
アルミナ微粒子の形状は、平板状、繊維状、針状、球状、棒状等のいずれでもよく、インク吸収性の観点から好ましい形状は平板状である。平板状のアルミナ微粒子は、平均アスペクト比3〜8であり、好ましくは平均アスペクト比が3〜6である。アスペクト比は、粒子の「厚さ」に対する「直径」の比で表される。ここで粒子の直径とは、アルミナ微粒子を電子顕微鏡で観察したときの粒子の投影面積に等しい円の直径を表す。アスペクト比が上記の範囲より小さい場合は、インク受容層の細孔径分布が狭くなり、インク吸収性が低下する。一方アスペクト比が上記の範囲を超える場合は、粒子を揃えてアルミナ微粒子を製造することが困難となる。
【0035】
アルミナ微粒子は、アルミニウムイソプロポキシド等のアルミニウムアルコキシドの加水分解、アルミニウム塩のアルカリによる中和、アルミン酸塩の加水分解等の公知の方法によって製造することができる。また、アルミナ微粒子の粒子径、細孔径、細孔容積、比表面積、表面水酸基の数等は、析出温度、熟成時間、液pH、液濃度および共存塩類等によって制御することができる。
【0036】
アルミナ微粒子を得る方法としては、特開昭57−88074号公報、同62−56321号公報、特開平4−275917号公報、同6−64918号公報、同7−10535号公報、同7−267633号公報、米国特許第2,656,321号、Am.Ceramic Soc.Bull.、54、289(1975)等にアルミニウムアルコキシドを加水分解する方法が開示されている。アルミニウムアルコキシドとしては、イソプロポキシド、プロポキシド、2−ブトキシドなどが挙げられる。
【0037】
その他のアルミナ微粒子を得る方法としては、特開昭54−116398号公報、同55−23034号公報、同55−27824号公報、同56−120508号公報に例示されているが如きアルミニウムの無機塩またはその水和物を原料として得る方法が一般的である。これらの無機塩としては、例えば塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、アンモニウムミョウバン、アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カリウム、水酸化アルミニウム等やそれらの水和物を挙げることができる。
【0038】
本発明に用いられる気相法シリカは、乾式法とも呼ばれ、一般的には火炎加水分解法によって作られる。具体的には四塩化ケイ素を水素及び酸素と共に燃焼して作る方法が一般的に知られているが、四塩化ケイ素の代わりにメチルトリクロロシランやトリクロロシラン等のシラン類も、単独または四塩化ケイ素と混合した状態で使用することができる。気相法シリカは日本アエロジル株式会社からアエロジルとして市販されており入手することができる。
【0039】
本発明に用いられる気相法シリカの一次粒子の平均粒径は50nm以下であり、好ましくは5〜30nmである。又平均二次粒子径は300nm以下である。湿式法によるコロイダルシリカは、一次粒子径は数nm〜数10nmと非常に小さいが、一次粒子として孤立して存在するために、塗膜を形成した場合粒子が密な状態で存在するため、インク受容層に用いたとき、空隙性が乏しくインク吸収性を低下させる。また、数μmから数10μmの二次凝集シリカ粒子は、インク吸収性は高いが、画質を低下させる。一方、本発明の気相法シリカの特徴は、一次粒子が網目構造または鎖状につながりあって二次的に凝集した状態で存在することであり、これによって、高いインク吸収性が得られる。また一次粒子径が非常に小さいため、高画質の画像を得ることができる。
【0040】
本発明に用いられる無機超微粒子の平均二次粒子径は、下記のようにして測定される。無機超微粒子の平均二次粒子径は、当該粒子を5%分散液とし、ホモミキサーにて3000rpmの回転速度で、5分間攪拌分散し、その直後に得られた分散液を塗工してサンプルとして、電子顕微鏡(走査型または透過型)で観察して測定する(「微粒子ハンドブック」、朝倉書店、p52参照)。ランダムにサンプルの10ヶ所について観察を行い、各観察場所で500個の粒子の粒子径を測定して平均値をとる。平均二次粒子径とは、ランダムな測定個所における測定値の平均値をいう。
【0041】
本発明に用いられる無機超微粒子を含むインクジェット記録層には、他の無機あるいは実質的に熱可塑性が無い有機の微粒子を、無機超微粒子100部に対して20部以内で配合することも出来る。
【0042】
無機あるいは有機の微粒子としては、従来公知の各種顔料を用いることができる。例えば、シリカ(コロイダルシリカ、湿式法非晶質シリカ)、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、ケイソウ土、珪酸カルシウム、水酸化アルミニウム、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、水酸化マグネシウム、などの無機顔料、更にマイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂等の有機顔料等を挙げることができる。
【0043】
本発明のインクジェット記録層に用いられる熱可塑性有機高分子微粒子は、例えば一種またはそれ以上のビニル単量体から乳化重合や分散重合によって造られたスラリー状のプラスチックピグメントやラテックス、及びその乾燥物や固体状のプラスチックを各種手段によって粉砕した微粉末や微粒状に成型した粉末等として得られる。これら熱可塑性有機高分子微粒子の大きさとしては、平均粒子径で0.5μm〜10μmのものが使用される。平均粒子径が0.5μmより小さいと形成される空隙が小さくなりすぎ、インク吸収速度が遅くなったり、インク吸収容量が不十分となるため好ましくない。また10μmより大きいと、インクジェット記録の際に画質が低下したり、加熱して耐水化処理を行う際に溶融むらが生じたり、溶融に要する時間が長くなったりするため好ましくない。
【0044】
本発明で使用出来る熱可塑性有機高分子微粒子としては、例えばポリスチレン、ポリメチルスチレン、ポリメトキシスチレン、ポリクロルスチレン等のポリモノビニリデン芳香族等の合成高分子化合物や、それらを主成分とした共重合化合物、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/プロピレン共重合体等のポリオレフィン類、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルシクロヘキサン、ポリ酢酸ビニル等のビニル化合物、エチレン/酢酸ビニル共重合体、エチレン/ビニルアルコール共重合体、エチレン/塩ビ/酢ビ三元共重合体等のオレフィン類/ビニル化合物の共重合体、ポリ(メタ)アクリレート、ポリクロルアクリレート、ポリアルキル(メタ)アクリレート等のα、β−エチレン性不飽和酸のエステル類の重合体等及びこれらの共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の線状ポリエステル化合物、ナイロン等の脂肪族ポリアミド、ポリウレタン、アイオノマー等が挙げられる。
【0045】
更に、通常熱可塑性有機高分子に使われるような紫外線吸収剤、酸化防止剤、離型剤、光安定剤等を付与することは、形成された熱可塑性有機高分子被膜の劣化を防ぎ、更にインクジェット画像の染料の耐光性を向上させるために望ましい。
【0046】
本発明において、無機超微粒子/熱可塑性有機高分子微粒子の質量比は3.0以上20以下であることが好ましい。この比が3.0未満であるとインクの吸収速度や吸収容量が悪化する。又、この比が20を越える場合には加熱処理で熱可塑性有機高分子微粒子を被膜化した際の光沢や耐水性が悪化したり、選択する無機超微粒子によっては画像がくすんで画質が悪化する場合がある。
【0047】
熱可塑性有機高分子微粒子の連続被膜化温度は80℃以上150℃以下であることが好ましい。本発明で言う連続被膜化温度とは、熱可塑性有機高分子微粒子が加熱により粒子状から連続被膜に変化する温度であり、次の様にして測定した。第一に、PETフィルム上に熱可塑性有機高分子微粒子の水分散液を乾燥固形分で5g/mとなるように均一に塗布し、測定用試料とした。第二に、該測定用試料にシリコーン離型フィルムを介して市販のラミネータを異なる温度水準において18cm/分の速度で通過させ、連続被膜を形成したとみなされる最低温度を連続被膜化温度とした。連続被膜形成の判断基準は、1)塗布層が透明化する、2)塗布層が平滑化する、3)鋭利な器物で表面を擦って得られる塗布層からの脱落物が非連続体ではなく連続被膜状である、の3項目を満たすこととした。連続被膜化温度が80℃より低いとインクジェット記録層を塗工後乾燥時に高温乾燥が不可能となり、操業性が著しく低下したり、インクの吸収速度や吸収容量が悪化する。連続被膜化温度が150℃より高いと被膜化を行うために高温が必要となったり、支持体が熱で歪んだり破壊される場合があり、また光沢度や耐水性の低下を招き易く、好ましくない。
【0048】
本発明に用いられるインクジェット記録層には、バインダーとして高分子化合物を含んでもよい。好ましい高分子化合物としては、顔料の保護コロイドとして機能し、且つ、インク受容層としてインクと親和性を有する化合物であれば、如何なる化合物でもよい。
【0049】
バインダーとしては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、酸化澱粉、エーテル化澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白、シリル変性ポリビニルアルコール等;無水マレイン酸樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系共重合体ラテックス;アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体、アクリル酸及びメタクリル酸の重合体又は共重合体等のアクリル系重合体ラテックス;エチレン酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス;或いはこれらの各種重合体のカルボキシル基等の官能基含有単量体による官能基変性重合体ラテックス;メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化合成樹脂系等の水性バインダー;ポリメチルメタクリレート、ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルブチラール、アルキッド樹脂等の合成樹脂系バインダーを挙げることができ、少なくとも1種以上で使用することができる。又、従来公知の染料を定着する目的として添加するカチオン性樹脂を併用することもできる。
【0050】
バインダーの総量は、目的とするインクジェット記録材料の特性に合わせて、適宜調整することが出来るが、一般には、無機顔料及びその他の無機あるいは有機の微粒子100質量%に対して、5〜60質量%である。このインクジェット記録層は塗工量(乾燥固形分)として、5g/m〜50g/mが好ましい。更に、その他の添加剤として、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防バイ剤、染料定着剤(カチオン性高分子)、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増強剤、架橋剤等を適宜配合することもできる。
【0051】
これらのインクジェット記録層を塗工する方法としては、各種ブレードコータ、ロールコータ、エアーナイフコータ、バーコータ、ロッドコータ、ゲートロールコータ、カーテンコータ、ショートドウェルコータ、グラビアコータ、フレキソグラビアコータ、サイズプレス、フィルムトランスファーロールコータ、スライドホッパー方式等の各種装置をオンマシン或はオフマシンで用いることができる。
【0052】
又、塗工後には、マシンカレンダー、熱カレンダー、スーパーカレンダー、ソフトカレンダー等のカレンダーを用いて仕上げても良い。
【0053】
本発明における支持体のインクジェット記録層を設ける反対側の面には、帯電防止性、搬送性、カール防止性、筆記性、糊付け性等のために、各種のバックコート層を塗設することができる。バックコート層には、無機帯電防止剤、有機帯電防止剤、親水性バインダー、ラテックス、硬化剤、顔料、滑剤、マット化剤、界面活性剤等を適宜組み合わせて添加せしめることが出来る。
【0054】
本発明のインクジェット記録材料は、インクジェット記録画像を記録することで、そのままでも十分に画像鮮明性、インク吸収性に優れたインクジェット記録材料を提供するが、更にインクジェット記録後に、インクジェット記録材料を加熱して熱可塑性有機高分子微粒子を溶解、又は融解し被膜化する事で、更に高光沢で耐水性に優れると共に、インクジェット記録層中の空隙が被膜化処理で埋められることにより耐オゾン性にも優れたインクジェット記録材料を得る事が出来る。
【0055】
本発明におけるインクジェット記録材料を加熱により熱可塑性有機高分子微粒子を加熱緻密化処理してインクジェット画像を得るインクジェット画像形成方法としては熱可塑性有機高分子微粒子の連続被膜化温度以上の温度で行えばよく、その加熱手段としては特に制限はない。具体的には熱風を直接当てる、アイロンを当てる、大判プリンター出力画像の後処理によく使われているラミネーター等の加熱ロールの間を通す、写真の乾燥等に使われる加熱鏡面ドラムに密着させるフェロタイプ乾燥器を用いる等の方法が挙げられる。これらの方法の中でも均一に大判が加熱処理できることから加圧されたロールの間を通すことにより加熱緻密化することができるラミネーターを用いる方法がより好ましく、さらに、該加圧ロールにより加えられる圧力が面圧として0.1〜2MPaであることが好ましい。面圧が0.1MPaよりも小さい場合は圧のかかり方が不均一になる、熱の伝わり方が不均一になる等の不具合より表面の光沢不足、耐水性不足が発生するために好ましくない。また、2MPaを越えるような圧をかけた場合には熱可塑性有機高分子微粒子を加熱緻密化した際に圧がかかりすぎることにより表面が荒れて光沢が下がる、インクジェット記録材料自身が熱圧により変形するために好ましくない。
【0056】
又、本発明のインクジェット記録材料及びこれを用いたインクジェット画像形成方法に使用されるインクは、通常のインクジェットプリンターで使用されるインクのみならず、複写装置に使用されるトナーインクでも適用可能であり、定着プロセスに加熱・加圧処理を用いるものであれば特定の印刷方式又は特定の複写方式に限定されるものではない。また記録層は支持体の片面に設けても、両面に設けても良い。
【0057】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。又、実施例において示す「部」及び「%」は、特に明示しない限り質量部及び質量%を示す。
【0058】
<支持体A>
ダブルディスクリファイナーで320ml、csfまで叩解した広葉樹漂白クラフトパルプを75部、及びダブルディスクリファイナーで430ml、csfまで叩解した針葉樹漂白クラフトパルプを25部から成る混合パルプに対し、カチオン化澱粉1.0部、アルキルケテンダイマーサイズ剤0.1部、及び重質炭酸カルシウム填料7部を水に添加して紙料スラリーを調製した。その紙料スラリーから、長網抄紙機で紙匹を形成しプレスで搾水後、多筒式ドライヤー乾燥工程で乾燥し、乾燥の途中で酸化澱粉の5%水溶液をサイズプレスし(付着量は両面乾燥固形分で3.5g/m)、最終的に得られる基紙水分が絶乾水分で8%になるように乾燥し、マシンカレンダー処理して、坪量120g/mのインクジェット記録材料用の支持体Aを製造した。
【0059】
<支持体B>
上記支持体Aのインクジェット記録層を設ける側に、予めコロナ放電処理を行った後、溶融押し出しダイを用いて低密度ポリエチレン(密度0.924)を塗工量12g/mとなるように溶融押し出しコーティング行い、裏面(インクジェット記録層は設けない側)には同じ低密度ポリエチレンを塗工量15g/mとなるように溶融押し出しコーティングを行った後、インクジェット記録層を設ける側の低密度ポリエチレン表面に、アンカーコート層(組成:乾燥固形部でゼラチン95部、クロムみょうばん5部)を乾燥塗工量2.0g/mで設け、支持体Bを製造した。
【0060】
<支持体C>
市販の白色PETフィルム(ダイアホイルヘキスト(株)製ダイアホイルW、125μm)をそのまま支持体Cとして用いた。
【0061】
次にインクジェット記録層塗工液について記す。以下の「部」は全て固形換算部である。無機超微粒子/熱可塑性有機高分子微粒子の質量比は、単に「質量比」と記す。熱可塑性有機高分子微粒子の連続被膜化温度は次の様にして測定した。第一に、PETフィルム上に熱可塑性有機高分子微粒子の水分散液を乾燥固形分で5g/mとなるように均一に塗布し、測定用試料とした。第二に、該測定用試料にシリコーン離型フィルムを介して市販のラミネータを異なる温度水準において18cm/分の速度で通過させ、連続被膜を形成したとみなされる最低温度を連続被膜化温度とした。連続被膜形成の判断基準は、1)塗布層が透明化する、2)塗布層が平滑化する、3)鋭利な器物で表面を擦って得られる塗布層からの脱落物が非連続体ではなく連続被膜状である、の3項目を満たすこととした。
【0062】
<インクジェット記録層塗工液1>
インクジェット記録層塗工液1は、以下の処方により調製した。粉体として供給される熱可塑性有機高分子微粒子及び無機超微粒子については、予めホモジナイザーを使用して予備分散を行った上で、各成分を順次添加しながらラボミキサーにて撹拌・混合を行って塗工液とした。
無機超微粒子 100部
熱可塑性有機高分子微粒子 20部
アクリルエマルジョン 10部
ポリビニルアルコール 5部
スミレーズレジン5004(耐水化剤) 0.5部
固形分濃度 30%
尚、熱可塑性有機高分子微粒子として三井化学社製ケミパールM−200(低密度ポリオレフィン、平均粒子径6μm、連続被膜化温度105℃)、無機超微粒子として、動的光散乱法による平均二次粒子径が180nmの市販のコロイド状アルミナ水和物(カタロイドAS−3:触媒化成社製)を用いた。アクリルエマルジョンとして日本NSC社製ヨドゾールAD−51、ポリビニルアルコールとしてクラレ社製PVA235を用いた。質量比は5.0であった。
【0063】
<インクジェット記録層塗工液2>
熱可塑性有機高分子微粒子としてエルフ・アトケム社製オルガソール3501EX D NAT1(ナイロンパウダー、平均粒子径10μm、連続被膜化温度140℃)、無機超微粒子としては、市販アルミナ粒子 (住友化学社製、商品名:AKP−G020、γ−アルミナ)をサンドグラインダーにより粉砕分散した後、さらにマイクロフルイダイザーを用いて粉砕分散を繰り返し、平均二次粒子径200nmの粒子を含む10%分散液を用いた以外はインクジェット記録層塗工液1と同様の処方により調製した。質量比は5.0であった。
【0064】
<インクジェット記録層塗工液3>
熱可塑性有機高分子微粒子として中央理化工業社製アクアテックスAC−3100(エチレン/メタクリル酸共重合体、平均粒子径0.7μm、連続被膜化温度90℃)を用い、無機超微粒子として、CABOT社製フュームドアルミナ粒子をサンドグラインダーにより粉砕分散した後、さらにマイクロフルイダイザーを用いて粉砕分散を繰り返し、平均二次粒子径300nmのフュームドアルミナ(θ−アルミナ、δ−アルミナ、γ−アルミナの混合重量比率が約3:1:1)粒子を含む10%分散液を用いた以外はインクジェット記録層塗工液1と同様の処方により調製した。質量比は5.0であった。
【0065】
<インクジェット記録層塗工液4>
無機超微粒子として、気相法シリカである日本アエロジル社製アエロジル200(平均二次粒子径150nm)を用いた以外はインクジェット記録層塗工液3と同様の処方により調製した。質量比は5.0であった。
【0066】
<インクジェット記録層塗工液5>
インクジェット記録層塗工液1で熱可塑性有機高分子微粒子を4部用いた以外はインクジェット記録層塗工液1と同様の処方により調製した。質量比は25であった。
【0067】
<インクジェット記録層塗工液6>
無機超微粒子として、動的光散乱法による平均粒径が180nmの市販のコロイド状アルミナ水和物(カタロイドAS−3:触媒化成社製)を50部用いた以外はインクジェット記録層塗工液1と同様の処方により調製した。質量比は2.5であった。
【0068】
<インクジェット記録層塗工液7>
熱可塑性有機高分子微粒子として中央理化工業社製アクアテックスHA1100(エチレン/酢酸ビニル共重合体、粒子径0.8μm、連続被膜化温度70℃)を用いた以外はインクジェット記録層塗工液1と同様の処方により調製した。
質量比は5.0であった。
【0069】
<インクジェット記録層塗工液8>
熱可塑性有機高分子微粒子としてローム・アンド・ハース社製ローペイクHP−91(スチレン/アクリル共重合体、粒子径1μm、連続被膜化温度160℃)を用いた以外はインクジェット記録層塗工液1と同様の処方により調製した。
重量比は5.0であった。
【0070】
<インクジェット記録層塗工液9>
無機超微粒子に変えて、市販アルミナ粒子(住友化学社製、商品名:AKP−G015、γ―アルミナ、平均二次粒子径3〜5μm)を用いた以外はインクジェット記録層塗工液1と同様の処方により調製した。質量比は5.0であった。
【0071】
<インクジェット記録層塗工液10>
無機超微粒子に変えて、日本シリカ工業社製ニップシールE200(非晶質シリカ、粒子径3.4μm)を用いた以外はインクジェット記録層塗工液1と同様の処方により調製した。質量比は5.0であった。
【0072】
<インクジェット記録層塗工液11>
インクジェット記録層塗工液1の処方において、無機超微粒子を添加しなかった以外はインクジェット記録層塗工液1と同様に調製し、無機超微粒子を含まない塗工液を得た。
【0073】
<インクジェット記録層塗工液12>
熱可塑性有機高分子微粒子を含まないインクジェット記録層塗工液12は、以下の処方により調製した。各成分を順次添加しながらラボミキサーにて撹拌・混合を行って塗工液とした。尚、無機超微粒子については、予めホモジナイザーを使用して予備分散を行った。
無機超微粒子 100部
アクリルエマルジョン 10部
ポリビニルアルコール 10部
スミレーズレジン5004(耐水化剤) 2部
固形分濃度 18%
無機超微粒子はインクジェット記録層塗工液1と同様のものを用い、アクリルエマルジョンは日本NSC社製ヨドゾールAD−51、ポリビニルアルコールはクラレ社製PVA235を用いた。
【0074】
<インクジェット記録層塗工液13>
熱可塑性有機高分子微粒子として住友精化製フローセンUF1.5(ポリエチレン粒子、粒子径15μm、連続被膜化温度110℃)を用いた以外はインクジェット記録層塗工液1と同様の処方により調製した。質量比は5.0であった。
【0075】
<インクジェット記録層塗工液14>
熱可塑性有機高分子微粒子として日信化学工業製ビニブラン602(塩化ビニル、粒子径0.45μm、連続被膜化温度130℃)を用いた以外はインクジェット記録層塗工液1と同様の処方により調製した。質量比は5.0であった。
【0076】
実施例1
支持体Aに、インクジェット記録層塗工液1をコーティングロッドにより乾燥塗工量35g/mになるように塗工、乾燥し、実施例1のインクジェット記録材料を作製した。
【0077】
実施例2
支持体Bに、インクジェット記録層塗工液1をコーティングロッドにより乾燥塗工量45g/mになるように塗工、乾燥し、実施例2のインクジェット記録材料を作製した。
【0078】
実施例3
支持体Cに、インクジェット記録層塗工液1をコーティングロッドにより乾燥塗工量45g/mになるように塗工、乾燥し、実施例3のインクジェット記録材料を作製した。
【0079】
実施例4
塗工液としてインクジェット記録層塗工液2を用いた以外は実施例2と同様にして実施例4のインクジェット記録材料を作製した。
【0080】
実施例5
塗工液としてインクジェット記録層塗工液3を用いた以外は実施例2と同様にして実施例5のインクジェット記録材料を作製した。
【0081】
実施例6
塗工液としてインクジェット記録層塗工液4を用いた以外は実施例2と同様にして実施例6のインクジェット記録材料を作製した。
【0082】
実施例7
塗工液としてインクジェット記録層塗工液5を用いた以外は実施例2と同様にして実施例7のインクジェット記録材料を作製した。
【0083】
実施例8
塗工液としてインクジェット記録層塗工液6を用いた以外は実施例2と同様にして実施例8のインクジェット記録材料を作製した。
【0084】
実施例9
塗工液としてインクジェット記録層塗工液7を用いた以外は実施例2と同様にして実施例9のインクジェット記録材料を作製した。
【0085】
実施例10
塗工液としてインクジェット記録層塗工液8を用いた以外は実施例2と同様にして実施例10のインクジェット記録材料を作製した。
【0086】
比較例1
塗工液としてインクジェット記録層塗工液9を用いた以外は実施例2と同様にして比較例1のインクジェット記録材料を作製した。
【0087】
比較例2
塗工液としてインクジェット記録層塗工液10を用いた以外は実施例2と同様にして比較例2のインクジェット記録材料を作製した。
【0088】
比較例3
塗工液としてインクジェット記録層塗工液11を用いた以外は実施例2と同様にして比較例3のインクジェット記録材料を作製した。
【0089】
比較例4
塗工液としてインクジェット記録層塗工液12を用いた以外は実施例2と同様にして比較例4のインクジェット記録材料を作製した。
【0090】
比較例5
塗工液としてインクジェット記録層塗工液13を用いた以外は実施例2と同様にして比較例5のインクジェット記録材料を作製した。
【0091】
比較例6
塗工液としてインクジェット記録層塗工液14を用いた以外は実施例2と同様にして比較例6のインクジェット記録材料を作製した。
【0092】
<インクジェット記録物の作製>
上記により得られたインクジェット記録材料に、エプソン社製カラーインクジェットプリンタ(PM−770C)を用い、4原色のべた印字及び高精細な写真画像の記録を行った。
【0093】
<熱可塑性有機高分子微粒子の被膜化>
上記により得られたインクジェット記録物を十分乾燥させた後、大型ラミネータ(富士フィルム社製M−36)を用い、印字物をポリエステルフィルムで挟みながら2本の加熱ローラを通すことによって加熱緻密化処理を施した。尚、加熱緻密化処理時の面圧は1.5MPaで、加熱温度は150℃あった。
【0094】
実施例11
実施例2で作成したインクジェット記録材料に、上記のエプソン社製カラーインクジェットプリンタ(PM−770C)を用い、4原色のべた印字及び高精細な写真画像の記録を行った後に、加熱緻密化する際の面圧を0.05MPaに変更した以外は上記の熱可塑性有機高分子微粒子の被膜化方法を用いて実施例11のインクジェット記録物を作成した。
【0095】
実施例12
実施例2で作成したインクジェット記録材料に、上記のエプソン社製カラーインクジェットプリンタ(PM−770C)を用い、4原色のべた印字及び高精細な写真画像の記録を行った後に、加熱緻密化する際の面圧を2.5MPaに変更した以外は上記の熱可塑性有機高分子微粒子の被膜化方法を用いて実施例12のインクジェット記録物を作成した。
【0096】
<評価>
実施例1〜12、比較例1〜7のインクジェット記録材料について下記の通り5段階評価し、結果を表1にまとめた。但し4よりやや優れるが5よりやや劣る場合は評価4.5とした。
【0097】
<染料インク吸収速度、及び吸収容量>
エプソン社製カラーインクジェットプリンタ(PM−770C)を用いて記録した画像について、インク吸収速度は記録終了後、熱溶融被膜形成前に印字部を指先で軽く擦って汚れなくなるまでの時間を測定し、以下の基準に従って評価した。合格は4以上である。
5 :インク吸収速度が10秒未満である
4.5:インク吸収速度が10秒以上30秒未満である
4 :インク吸収速度が30秒以上60秒未満である
3 :インク吸収速度が1分以上5分未満である
2.5:インク吸収速度が5分以上10分未満である
2 :インク吸収速度が10分以上30分未満である
1 :インク吸収速度が30分以上である
【0098】
また、吸収容量は高精細な写真画像を描画した部分のインクの溢れや、滲み具合を目視で評価し、以下の5段階で評価した。合格は4以上である。
5:優れている
4:良好である
3:やや劣る
2:劣る
1:使用に耐えない
【0099】
<画質>
熱可塑性有機高分子微粒子を被膜化した後の記録画像の画質を、目視により以下の5段階で評価した。合格は4以上である。
5:画像が完全にクリアーに見え、かつ画像のぼやけが全くない
4:クリアーに見える、僅かに画像のぼやけが認められるが実用上支障無い
3:ややかすみがかかったようにくすんで見える、画像のぼやけが認められる
2:かすみが増して白っぽく彩度が低下している、画像のぼやけに劣る
1:かなり白っぽく彩度が非常に低下している、画像のぼやけが非常に劣る
【0100】
<画像耐水性>
熱可塑性有機高分子微粒子を被膜化した後、画像部にスポイト1滴分の水を滴下し、滴下水が乾燥後以下の5段階で評価した。合格は4以上である。
5:画像が滲んだり滴下水の型がつくことが全くない
4:画像が滲んだり滴下水の型がつくことが僅かにあったが実用上支障ない
3:画像がやや滲んだりぼやけたり、明確に滴下水の型がわかる
2:画像がかなり滲んだりぼやけたりする
1:画像からインクが完全に浮いてしまう
【0101】
<光沢>
熱可塑性有機高分子微粒子を溶融被膜化した後の白紙の光沢感を、以下の5段階で評価した。合格は4以上である。
5:光沢が非常に高い
4:光沢が高い
3:光沢がやや劣る
2:光沢が劣る
1:光沢がない
【0102】
<耐オゾン性>
各インクジェット記録材料のベタ印字後、熱可塑性有機高分子微粒子を被膜化した後、インクジェット記録材料を、オゾン導入口および排出口の付いたガラス容器中に入れ、三菱電機製オゾナイザOS−1にて発生させたオゾンを15分間連続して導入した。この時のオゾン濃度は約80ppmであった。これらのインクジェット記録材料のオゾン処理前後のマゼンタインク色の色差を測定した。色差は、L(CIE1976)に従って光照射前後のサンプルの色を測定した結果を基に、下記数1で規定することができる。色差が大きいほど、色劣化が生じていることを示し、色差が3.0未満であれば視覚上、色の違いに大差はない。
【0103】
【数1】
△E={(△L+(△a+(△b1/2
【0104】
ここで、△Eは色差、△Lおよび△aと△bは、各々光照射前後のLおよびaとbの差である。
【0105】
【表1】
Figure 2004243641
【0106】
表1より、本発明の実施例の如くインクジェット記録層に平均粒子径0.5μm以上10μm以下の熱可塑性有機高分子微粒子及び平均二次粒子径300nm以下の無機超微粒子を混合、含有し、インクジェット記録後に加熱して該記録層を耐水化した記録物は、インク吸収速度、インク吸収容量、画質、耐水性、光沢性、耐オゾン性が良好であった。この場合、熱可塑性有機高分子微粒子と無機超微粒子の質量比、の最適化を図ることによってより秀逸な画像や耐水性を得ることが可能となる。無機超微粒子に対する熱可塑性有機高分子微粒子の添加量が、多すぎるとインク吸収性が劣り、少なすぎると耐水性、光沢性、耐オゾン性が悪くなる方向に向かう。インクジェット記録層中の空隙が熱可塑性有機高分子微粒子の被膜化で埋められないためであると考えられる。
【0107】
一方、比較例1、2はインクジェット記録層に大きな粒径のアルミナ、シリカ粒子を含む場合であり、インク吸収性には優れるものの、画質と、耐水性、光沢性、耐オゾン性に劣る。比較例3はインクジェット記録層に熱可塑性有機高分子微粒子だけが含まれ、無機超微粒子を含まない場合であり、インク吸収性、画質、耐水性に劣る。比較例4はインクジェット記録層に熱可塑性有機高分子微粒子を含まない場合であり、耐水性、光沢性、耐オゾン性に劣る。比較例5は熱可塑性有機高分子微粒子の粒子径が大きすぎ、表面平滑に欠けたり粒子間空隙が大きすぎることによると思われるが、画質がぼやけて不十分であった。またインク吸収性にも劣る。比較例6は熱可塑性有機高分子微粒子の平均粒子径が小さすぎ、インクの吸収速度及び及び吸収容量、耐水性、耐オゾン性が不十分であった。
【0108】
【発明の効果】
以上から、本発明によれば、印字後加熱することで、インクジェット記録層中の無機超微粒子が溶融樹脂で被覆される為、極めて耐水性、耐オゾン性の良いインクジェット記録物が得られ、更に光沢、画質、インク吸収性にも優れたインクジェット記録材料が得られる。又、単層構成にできるため、生産時工程的にもかなり有利であり、産業上有用である。

Claims (5)

  1. 支持体の少なくとも片面に無機超微粒子及び熱可塑性有機高分子微粒子の混合物を含有するインクジェット記録層を設けたインクジェット記録材料において、該無機超微粒子の平均二次粒子径が300nm以下であり、且つ該熱可塑性有機高分子微粒子の平均粒子径が0.5μm以上10μm以下であることを特徴とするインクジェット記録材料。
  2. 無機超微粒子/熱可塑性有機高分子微粒子の質量比が3.0以上20以下であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録材料。
  3. 熱可塑性有機高分子微粒子の連続被膜化温度が80℃以上150℃以下であることを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録材料。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット記録材料を用いた画像形成方法であって、該インクジェット記録材料に印字した後、該インクジェット記録材料を加熱することにより熱可塑性有機高分子微粒子を加熱緻密化することを特徴とするインクジェット画像形成方法。
  5. 請求項4記載のインクジェット画像形成方法において、該加熱緻密化する方法が加熱、加圧されたロールの間を通すことにより加熱緻密化する方法であり、該加圧ロールによるインクジェット記録材料にかかる圧力が面圧0.1〜2MPaであることを特徴とするインクジェット画像形成方法。
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