JPH09263039A - インクジェット記録用シート及びその製造方法 - Google Patents
インクジェット記録用シート及びその製造方法Info
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- JPH09263039A JPH09263039A JP8073700A JP7370096A JPH09263039A JP H09263039 A JPH09263039 A JP H09263039A JP 8073700 A JP8073700 A JP 8073700A JP 7370096 A JP7370096 A JP 7370096A JP H09263039 A JPH09263039 A JP H09263039A
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Abstract
インク吸収性、耐水性に優れるインクジェット用記録シ
ートを提供する。 【解決手段】 支持体にインク受容層を設けたインクジ
ェット記録用シートにおいて、インク受容層が1層以上
の層構成を有し、少なくとも1層が300nm以下の平
均粒径を有するコロイド粒子とカチオン性樹脂を含有す
ることを特徴とするインクジェット記録用シート。特
に、コロイド粒子はアニオン性コロイダルシリカが好ま
しい。
Description
用シートに関し、特に光沢性、発色性、インク吸収性、
高湿保存性、耐水性に優れるインクジェット記録用シー
トに関する。
高速で射出したインク液滴を、被記録材に付着させて記
録する方式であり、フルカラー化が容易なことや印字騒
音が低い等の特徴を有する。この方式では、使用される
インクがアニオン性であるため、通常印字後の耐湿・耐
水性を得るために被記録材(のインク受容層内)にカチ
オン性物質が添加されている。しかし、カチオン性物質
によって印字後の発色性が大きく異なるため、カチオン
性物質の選択や配合量はインクジェット用被記録材の設
計上、非常に重要なポイントとなっている。
般塗工紙タイプが多く市販されている。これらの塗工紙
のインク受容層は、特開平1−225585号公報、特
開平2−188287号公報、特開平6−183134
号公報、特開平7−032725号公報、特開平7−1
49037号公報などに開示されているように多孔性顔
料(一般に2次粒子であり、たとえば合成シリカ、アル
ミナ、炭酸カルシウムなど)或いは超微粒子の粉体とカ
チオン性樹脂が含有されている。インクジェットプリン
ターの急速な普及及び解像度がよくなるにつれ、印刷分
野では、各種出版物や包装用途で、発色性がよく、かつ
高光沢のある写真並の印刷物が求められている。しか
し、一般塗工紙タイプに使用される微細顔料(超微粒子
も含めて)は2次粒子であり、またカチオン性樹脂を入
れることによって凝集がさらに進む。このため透明性や
平滑性のある塗膜を得ることが不可能であり、光沢性の
あるインクジェット記録用シートを得ることはできなか
った。
収する樹脂を塗被したインクジェット用記録シートが多
く市販されているが、このような記録シートは、ある程
度の光沢は得られるが、インクを吸収させるために親水
性の樹脂が使用されているため、樹脂がベタツキやす
く、インクの乾燥速度も遅くかつ耐湿・耐水性も良くな
かった。
容層を2層以上設け、上層を光沢発現層とすることが提
案されている(特開平7−101142号、特開平7−
117335号等)。これらの光沢発現層の主成分とし
てコロイダルシリカあるいはコロイダルシリカの複合体
が利用される。しかし、これらの光沢発現層はキャスト
処理(光沢発現層が湿潤状態で、加熱された鏡面ロール
に圧着して鏡面光沢仕上げされてなる)によって得られ
るものであり、インク吸収性よりも光沢のために設けら
れているものである。インク通過速度を大きくするため
には、キャスト層の塗被量を少なくする必要があり、白
紙時の光沢はあるものの、印字後にインクが光沢発現層
の上を覆うためか、優れた印字光沢が得られない問題が
あった。特に写真調の照りのある光沢は得られなかっ
た。また、光沢発現層に使用するコロイド粒子はアニオ
ン性のものが殆どであり、アニオン性のコロイド粒子自
身はインク定着性が全くなかった。
うにアニオン性のコロイド粒子を上層として設け、イン
クを大きな2次粒子(たとえばシリカ粉末、アルミナ粉
末)とカチオン性樹脂を有するインク定着層(下層)に
止める方法が利用されている。しかし、インク定着層の
粒径が大きく、平滑性が悪いだけでなく、インク定着層
自身が全く透明ではないため、高光沢を得ることはでき
なかった。
−117335号公報にカチオン変性コロイダルシリカ
を利用することが開示されている。カチオン変性コロイ
ダルシリカはアルミニウムイオンなどの多価金属イオン
の化合物を反応させて得たもので、金属イオンとの発色
性が良いインク(ダイレクトブルー199、フードブラ
ック72等)はいいが、金属イオンとの発色性が悪いイ
ンク(例えば:アシッドレッド52(食用赤色106
号)等の赤色)には適さない。また高湿下で保存する
と、インクが滲むだけでなく、色もかなり褪せる問題が
あった。
ロイド粒子を使用する例もみられるが(特開平2−13
9275号公報、特開平4−263983号公報、特開
平5−32413号公報、特開平5−32414号公
報、特開平6−297831号公報、特開平6−199
035号公報)、これもカチオン変性コロイダルシリカ
と同様にアルミナイオンとの発色性の悪いインクには適
さず、高湿保存性も良くなかった。
子をインク受容層に含有させる場合、カチオン性コロイ
ド粒子の種類が余りにも少なく、またアニオン性である
コロイド粒子をカチオン化することが難しい。カチオン
化が可能であっても、カチオン化できるカチオン基(ア
ルミニウムイオンなど)も少ないため、一般にインクは
カチオン剤によって発色が変化し、カチオン性のコロイ
ド粒子はそのカチオン性によってインクの発色が決ま
り、市販している各種インクに対応することが不可能で
あった。また、これらのカチオン性コロイド粒子単独で
は高湿保存性が十分に得られない問題があった。
より発色性、高湿保存性が良好で、高光沢、高濃度の記
録が得られるインクジェット記録用シートを提供するこ
とを目的としている。本発明は光沢重視、耐水性重視、
保存性重視、価格重視などの各種要望に対応でき、また
発色性と高湿保存性に優れた記録用シートを提供する。
また耐水性、インク定着性、印字適性が良好な高光沢イ
ンクジェット記録用シートを提供する。
するコロイド粒子とカチオン性樹脂含有層を設けたイン
クジェット記録用シートである。カチオン性樹脂の種類
は多く、各種インクに対して特定のカチオン性樹脂を選
択してインク受容層に添加することができ、これによっ
て発色性問題を解決することが可能で、種類と添加量に
よって高湿保存性も解決できる。
にカチオン性樹脂を配合するとコロイド状態が崩れ、コ
ロイド粒子が凝集する。凝集した液を塗布すると、一般
塗工紙としては利用可能であるが、粒子が凝集したた
め、平滑性と透明性が損なわれ、光沢感を有するインク
ジェット記録用シートを得ることが不可能であった。
アニオン性である。上記のようにアニオン性コロイド粒
子とカチオン性樹脂をブレンドすると凝集が起こり、透
明性や光沢性のある塗膜が得られないが、本発明の好ま
しい態様ではアニオン性のコロイド粒子表面に水溶性樹
脂を吸着させ、後にカチオン性樹脂を添加すると、コロ
イド粒子がほとんど凝集することがなく、均一な分散液
が得られ、それを塗布することによって、高光沢、耐水
性、発色性、高湿保存性ともより優れたインクジェット
シートが得られる。
適宜選択することによって各種要望(光沢重視、耐水性
重視、保存性重視、価格重視など)に対応することが可
能となる。発色性と高湿保存性はカチオン性樹脂の選択
によって改良することができる。
ロイダルシリカを使用すると高光沢性と高インク吸収性
を兼ね備えたインク受容層が得られる。
層の塗被量が全インク受容層の50%〜100%にする
と印字部の透明感が得られ、写真並の光沢を得ることが
可能である。さらに、本発明のインク受容層を成型面に
塗被成膜した後、中間層を介して支持体上に転写する
と、光沢が著しく向上し、より高平滑、高光沢、発色性
が良好なインクジェット記録用シートが得られる。
ものではない。 〔1〕 支持体にインク受容層を設けたインクジェット
記録用シートにおいて、該インク受容層が1層以上の層
構成を有し、少なくとも1層が300nm以下の平均粒
径を有するコロイド粒子とカチオン性樹脂を含有するこ
とを特徴とするインクジェット記録用シート。
ことを特徴とする〔1〕記載のインクジェット記録用シ
ート。 〔3〕 コロイド粒子がコロイダルシリカであることを
特徴とする〔1〕または〔2〕記載のインクジェット記
録用シート。
含有する層が全インク受容層重量の50〜100%を占
めることを特徴とする〔1〕,〔2〕または〔3〕記載
のインクジェット記録用シート。
重量比が100/0.5〜100/20である〔1〕,
〔2〕,〔3〕または〔4〕記載のインクジェット記録
用シート。
ンクジェット記録用シートにおいて、該インク受容層の
少なくとも1層が300nm以下の平均粒径を有するコ
ロイド粒子と水溶性樹脂を混合した後、カチオン性樹脂
を添加した塗被液を塗被することを特徴とするインクジ
ェット記録用シートの製造方法。
ダーを含有する〔1〕,〔2〕,〔3〕,〔4〕または
〔5〕記載のインクジェット記録用シート。 〔8〕 インク受容層を成型面に塗被成膜した後、粘着
性または接着性を有する中間層を介して、支持体に転写
されてなることを特徴とする〔1〕,〔2〕,〔3〕,
〔4〕または〔5〕記載のインクジェット記録用シー
ト。
ールアルコールであることを特徴とする〔7〕記載のイ
ンクジェット記録用シート。
ム、ラミネート紙、グラシン紙、無機ガラス、金属表面
である〔8〕記載のインクジェット記録用シート。ト。
状支持体にインク受容層を設け、該インク受容層が1層
以上の層構成を有し、少なくとも300nm以下の平均
粒径を有するコロイド粒子とカチオン性樹脂を同一層中
に含有することが特徴である。特に、コロイド粒子はア
ニオン性コロイド粒子が好ましい。コロイド粒子がアニ
オン性の場合、顔料の選択幅が広く、発色性、高湿保存
性、インク吸収性、光沢性とも良好なインクジェット記
録用シートが得られる。本発明のインクジェット記録用
シートは高光沢を有し、且つ優れた発色性、高湿保存
性、インクジェット記録(印字)適性、高印字濃度、耐
水性を兼ね備えたものである。
エチレン、ポリプロピレン、軟質ポリ塩化ビニル、硬質
ポリ塩化ビニル、ポリエステル等のフィルム類、上質
紙、アート紙、コート紙、キャスト塗被紙、箔紙、クラ
フト紙、ポリエチレンラミネート紙、含浸紙、蒸着紙、
水溶性紙等の紙類、金属フォイル、合成紙などのシート
類が適宜使用される。
層であってもよい。まず、コロイド粒子とカチオン性樹
脂を含有する層について説明する。
ET平均粒径、以下特に断らない限りコロイド粒子の粒
径はBET粒径を表す)以下であれば特に限定しない
が、通常1〜200nmの直径である場合が多い。コロ
イド粒子はコロイド溶液(粒子が微細であって、長時間
放置しても粒子が沈降しない溶液)を与えるものであ
り、粒子は限外顕微鏡や電子顕微鏡によって認められ
る。ただし、500nm程度までの平均粒径でもコロイ
ドとしての性質を示すものもある。コロイド溶液の性質
としてはチンダル現象が知られている。
ば、コロイダルシリカ、スメクタイト、ゼオライト、ク
レー、酸化錫、酸化亜鉛等の無機アニオン性コロイド粒
子;ムライト(アルミナシリケート)ゾル、アルミナゾ
ル(擬ベーマイト等)、カチオン変性コロイダルシリカ
等の無機カチオン性コロイド粒子;炭酸カルシウム、カ
オリンなどの無機ノニオン性コロイド粒子;スチレン、
アクリル系などの有機アニオン性コロイド粒子が例示で
きる。クレー、炭酸カルシウム、カオリンはミクロン単
位の2次粒子を超音波、ボールミル等の機械的方法によ
り分散して得たものである。特に、光沢性、発色性から
アニオン性コロイダルシリカが良好である。光沢感、印
字濃度を得るためには平均粒径20〜200nmが特に
好ましい。コロイド粒子の粒径が300nmを越える
と、印字濃度が著しく低下し好ましくない。
る。ミクロンオーダーの粒子をナノメーターオーダーの
コロイド粒子にするには、好ましくは分散剤の存在下
で、分散(超音波、サンドミル、ボールミル等)する。
コロイダルシリカ、アルミナゾルは分子核から成長した
コロイド粒子である。
粒子中に他の2次粒子の顔料を添加してもよい。たとえ
ば、合成無定形シリカ、カオリン、クレー、焼成クレ
ー、酸化亜鉛、酸化錫、硫酸マグネシウム、酸化アルミ
ニウム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、サチン
ホワイト、珪酸アルミニウム、スメクタイト、ゼオライ
ト、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネ
シウム、珪藻土、スチレン系プラスチックピグメント、
尿素樹脂系プラスチックピグメント、ベンゾグアナミン
系プラスチックピグメント等、一般塗被紙分野で公知公
用の各種顔料を適宜使用される。ただし、塗工層の平滑
性と透明性を保つために、他の顔料の使用量はコロイド
粒子に対して20%以下に調節することが好ましい。
のではないが、例えばポリエチレンアミンやポリプロピ
レンポリアミンなどのポリアルキレンポリアミン類、ま
たはその誘導体、第3級アミノ基や第4級アンモニウム
基を有するアクリル樹脂、ジアクリルアミン等が例示で
きる。なお、カチオン性樹脂の添加量としてはコロイド
粒子100部に対し、0.5〜20重量部、より好まし
くは1〜10重量部の範囲で調節される。カチオン性樹
脂の量が多いとコロイド粒子とカチオン性樹脂が凝集が
起こる場合もあり好ましくない。一方、カチオン性樹脂
の量が少ないとインク定着改良効果及び、印字後の耐水
性改良効果が充分得られない場合もある。
合、カチオン樹脂と簡単にブレンドすることが可能であ
るが、成膜性が不十分であるため、インク受容層中に接
着剤を更に添加することが好ましい。接着剤(バインダ
ー)としては、たとえばポリビニルアルコールあるいは
その変性物、カゼイン、大豆蛋白、合成タンパク質類、
でんぷん、カルボキシメチルセルロースやメチルセルロ
ース等のセルロース誘導体、スチレン−ブタジエン共重
合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体の共
役ジエン系重合体ラテックス、アクリル系重合体ラテッ
クス、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合
体ラテックス等の一般塗被紙に用いられている従来公知
の接着剤(バインダー)が適宜添加して使用される。
カチオン樹脂を添加すると塗被液が直ちに凝集する場合
が多い。コロイド粒子が凝集すると、塗膜にザラツキ感
があり、透明性は勿論のこと、平滑性も大きくて低下す
る恐れがある。本発明の好ましい態様では、アニオン性
コロイド溶液中に水溶性高分子接着剤(ポリビニルアル
コールあるいはその変性物、カゼイン、大豆蛋白、合成
タンパク質類、でんぷん、カルボキシメチルセルロース
やメチルセルロース等のセルロース誘導体等)を混合
し、アニオン性コロイド粒子の表面に吸着させた後、カ
チオン性樹脂を添加する。これによりコロイド粒子が凝
集することなく均一分散体が得られることが判った。水
溶性樹脂は凝集を防ぐ効果があるだけでなく、バインダ
ー効果も期待できる。本発明では特にポリビニルアルコ
ールとその変性物(以下PVAと称す)が有効である。
に限定しないが4/1〜50/1が好ましく、より好ま
しくは20/3〜40/1の範囲に調節される。接着剤
の添加量が多いと、コロイド粒子間の空隙が塞がれ、イ
ンク吸収速度が低下する恐れがある。一方、接着剤の添
加量が少なすぎると、インク受容層の全面に大きなひび
割れが生じ、インク受容層の透明感を著しく損なう場合
もある。
る分散剤、増粘剤、消泡剤、着色剤、帯電防止剤、防腐
剤等の各種助剤が適宜添加される。
層の乾燥塗被量は特に限定するものではないが1〜80
g/m2 、好ましくは5〜50g/m2 に調節する。塗
工量が少ないと塗膜にひび割れが生じやすく、逆に多く
ても効果が飽和し、無意味である。例えば15g/m2
以上の高塗被量を得るためには、塗被液の増粘、高濃度
化以外に、2回以上の塗被により実現することができ
る。
する層について説明したが、インク受容層はコロイド粒
子とカチオン性樹脂を含有する層(多層でもよい)のみ
により構成されてもよいが、一般に、コロイド粒子自身
は細孔がないか非常に小さいため、得られたインク受容
層の粒子間空隙がきわめて小さいものである。高濃度部
分のインクもコロイド粒子とカチオン性樹脂を含有する
層に完全に吸収させるためにはインク受容層の塗被量を
多くする必要がある。コロイド粒子含有層の塗被量が少
なくても、他のインク受容層を設けて本発明の目的とす
る高インク吸収速度、高印字濃度、発色性、高光沢、印
字適性、耐水性とも良好なインクジェット記録用シート
を得ることができる。ただし印字後の光沢、照り感を保
つためには、インク受容層全体に対して、コロイド粒子
とカチオン性樹脂を含有する層の乾燥塗被量が50〜1
00重量%の範囲に調節されるのが好ましい。コロイド
粒子とカチオン性樹脂含有層の塗工量が少ないと、一定
の光沢は得られるが、写真並の光沢、照り感が得られに
くい。ただし、他のインク受容層を設ける場合、光沢性
を得るためには、コロイド粒子とカチオン性樹脂を含有
する層を最上層にすることが望ましい。
説明する。他のインク受容層に使用される顔料としては
前記した合成無定型シリカ、クレー、アルミナ、スメク
タイトなどの一般塗被紙分野で公知公用の各種顔料が適
宜使用される。印字濃度などの観点から、シリカとアル
ミナが好ましく使用される。接着剤(バインダー)とし
ては、前記したPVA、カゼイン、でんぷんなどのバイ
ンダーが使用できる。接着剤の添加量は特に限定しない
が顔料100重量部に対し、5〜150重量部、好まし
くは10〜50重量部の範囲で調節される。また、アミ
ン系などのカチオン性樹脂を添加することができ、イン
ク定着性を一層改良することができる。なお、カチオン
性樹脂の添加量としては顔料100重量部に対し、1〜
30重量部、より好ましくは5〜20重量部の範囲で調
節される。その他、一般塗被紙製造において使用される
分散剤、増粘剤、消泡剤、着色剤、帯電防止剤、防腐剤
等の各種助剤も適宜添加される。
ものではないが、3〜30g/m2に調整されるのが望
ましい。
コーターとしてはブレードコーター、エアーナイフコー
ター、ロールコーター、バーコーター、グラビアコータ
ー、ロッドブレードコーター、リップコーター、カーテ
ンコーター、スリットダイコーター等の各種公知の塗被
装置が挙げられる。
れ以外のインク受容層を含む)は支持体上に塗被装置に
より形成することが出来る。また、成型面にインク受容
層を形成し、支持体(またはインク受容層)に接着性若
しくは粘着性の中間層を設け、中間層とインク受容層
(または支持体)を接着させ、成型面のみを剥離するこ
とによりインク受容層を設けることが出来る。このよう
に成型面を利用してインク受容層を形成すると、より優
れた光沢性が得られる。次に、インク受容層を成型面に
塗被成膜し、支持体に接着性若しくは粘着性の中間層を
設け、インク受容層と中間層が対面するように貼り合わ
せ、成型面を剥離する場合について説明するが、中間層
をインク受容層に設ける場合も、これに準じて行える。
ラミネート法、ウェットラミネート法、ホットメルトラ
ミネート法、エクストルージョンラミネート法などのラ
ミネート法が挙げられる)が例示できる。ウェットラミ
ネート、ドライラミネート、ホットメルトラミネート法
では、支持体に接着性樹脂(熱可塑性樹脂)や接着剤を
塗被して中間層を設け、中間層とインク受容層が対面す
るように貼合せて圧着した後、成型面を剥し、所望のイ
ンクジェット記録用シートを得る。エクストルージョン
ラミネート法では溶融押出機中に280〜320℃で加
熱溶融されたポリエチレン(他の樹脂を利用する場合も
同様の方法を用いる)が支持体の表面に流され、インク
受容層を有する成型体と貼合せ、クーリングロールによ
り冷却圧着した後、成型体を剥し、所望のインクジェッ
ト記録用シートが得られる。
する場合は、バーコーター、ロールコーター、リップコ
ーター等の各種の塗被方法を利用し、支持体に塗被乾燥
した後、インク受容層と貼合せてから成型面を剥し、所
望のインクジェット用記録シートを得ることができる。
接着できれば特に限定するものではないが、熱可塑性樹
脂、接着剤、感圧接着剤の何れを使用する場合でも2〜
50g/m2 となるように調節される。塗被量が少ない
と、十分な接着力が得られにくく、一方、多くても効果
が飽和し、無意味である。
可塑性樹脂(例えば:エチルセルロース、酢酸ビニル樹
脂及びその誘導体、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル
共重合体、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、ポリ
スチレン及びその共重合体、ポリイソブチレン、炭化水
素樹脂、ポリプロピレン、ポリアミド樹脂、ポリエステ
ル樹脂等の各種公知公用の熱可塑性樹脂が挙げられ
る)、接着剤(尿素樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹
脂、ポリイソシアネート樹脂などの熱硬化性樹脂、ポリ
ビニールアセタール/フェノール樹脂、ゴム/フェノー
ル樹脂、エポキシ/ナイロン樹脂等の複合ポリマー型接
着剤、ラテックス型ゴム基等のゴム基接着剤、でんぷ
ん、膠、カゼイン等の親水性天然高分子接着剤等の各種
公知公用の接着剤が挙げられる)、感圧接着剤(溶剤型
感圧接着剤、エマルション型感圧接着剤、ホットメルト
型感圧接着剤、ディレードタイプ感圧接着剤等の各種公
知公用の感圧接着剤が挙げられる)が適宜使用される。
平滑性を有するセロハン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、軟質ポリ塩化ビニル、硬質ポリ塩化ビニル、ポリエ
ステル等のフィルム類、ポリエチレンラミネート紙、グ
ラシン紙、含浸紙、蒸着紙等の紙類、金属フォイル、合
成紙等のシート類及び無機ガラス、金属、プラスチック
等の高平滑表面を有する板類等が適宜使用される。特
に、塗被適性及び成型面とインク受容層の剥離適性等の
観点から、高分子フィルム(ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリエステル等)、ポリエチレンラミネート紙、
グラシン紙、無機ガラスが好ましい。
しく、成型面の表面粗さ(JISB 0601)は、R
aが0.5μm以下が好ましく、より好ましくはRaが
0.05μm以下である。
とインク受容層の剥離性をよくするために、成型面の塗
被面にシリコーンやフッ素樹脂等の剥離性を有する樹脂
を塗被して使用してもよい。印字適性をよくするため
に、成型面にコロナ放電やプラズマ処理による表面親水
化を行うことも有効である。
ンク受容層の塗被工程は一般塗被工程と逆である。つま
り、成型面にインク受容層の最上層を先に塗被し、その
上に第2層を塗被し、さらに他のインク受容層を塗被す
る。支持体に転写することによって得られたインクジェ
ット記録用シートのインク受容層は最上層、第2層、他
のインク受容層の順になる。
ンク受容層の水分含有量は20%以下が好ましい。より
好ましくは10%以下に調節する。理由は定かではない
が、水分を多く含有すると、成型面とインク受容層の間
の接着力が強く、その接着力はインク受容層間の層間強
度よりも高くなり、成型面を剥がすとき、インク受容層
の層間が剥離され、成型面にインク受容層が残り、所望
のインクジェット記録用シートが得られない場合があ
る。
れるインクとしては、像を形成するための色素と該色素
を溶解または分散するための液媒体を必須成分とし、必
要に応じて各種分散剤、界面活性剤、粘度調整剤、比抵
抗調整剤、pH調整剤、防かび剤、記録剤の溶解または
分散安定化剤等を添加して調整される。
料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料、食用色素、分
散染料、油性染料及び各種顔料等があげられるが、従来
公知のものは特に制限なく使用することができる。この
ような色素の含有量は、液媒体成分の種類、インクに要
求される特性などに依存して決定されるが、本発明にお
けるインクの場合も、従来のインク中におけるような配
合、即ち、0.1〜20重量%程度の割合になるような
使用で特に問題はない。
は、水及び水溶性の各種有機溶剤、例えば、メチルアル
コール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、
イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソ
ブチルアルコール等の炭素数1〜4のアルキルアルコー
ル類、アセトン、ジアセトンアルコール等のケトンまた
はケトンアルコール類、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール等のポリアルキレングリコール
類、エチレングリコール、、ポロピレングリコール、ブ
チレングリコール、トリエチレングリコール、チオジグ
リコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコー
ル等のアルキレン基が2〜6個のアルキレングリコール
類、ジメチルホルムアミド等のアミド類、テトラヒドロ
フラン等のエーテル類、グリセリン、エチレングリコー
ルメチルエーテル、ジエチレングリコールメチル(エチ
ル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチルエー
テル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類など
が挙げられる。
に説明するが、勿論これらに限定されるものではない。
また、例中の部及び%は特に断らない限り、水を除いた
固形分であり、それぞれ重量部及び重量%を示す。本発
明で得られたインクジェット記録用シートはすべてスー
パーカレンダー(線圧:50Kg/cm)によって処理
した後、評価に用いた。
産化学社製、商品名:スノーテックス YL)100部
に、PVA(クラレ社製、商品名:PVA−117、重
合度:1700、ケン化度:98.5%)10部を混合
した15%水溶液中に、カチオン性樹脂としてポリエチ
レンポリアミンジシアンジアミド縮合物(日華化学社
製、商品名:ネオフィックスE−117)3部を添加
し、分散した後、メイヤーバーで塗被量が20g/m2
となるように市販塗工紙(新王子株式会社製、商品名:
OKコート、127.9g/m2 )をラミネート(エク
ストルージュンラミネート法により塗工紙表面に15μ
のポリエチレンをラミネートしたもの、以下ラミネート
塗工紙と称す)したもののラミネート面に塗被乾燥し、
本発明のインクジェット記録用シートを製造した。
産化学社製、商品名:スノーテックス ZL)100部
に、PVA(クラレ社製、商品名:PVA−117)1
2部を混合した15%水溶液中に、カチオン性樹脂とし
てポリエチレンポリアミンジシアンジアミド縮合物(日
本染化工業社製、商品名:PAP−1)3部を添加し、
分散した後、実施例1と同様にメイヤーバーで塗被量が
20g/m2 となるようにラミネート塗工紙の表面に塗
被乾燥し、本発明のインクジェット記録用シートを製造
した。
産化学社製、商品名:スノーテックス 20L)100
部に、PVA(クラレ社製、商品名:PVA−117)
8部を混合した15%水溶液中に、カチオン性樹脂とし
てポリエチレンポリアミンジシアンジアミド縮合物(日
本染化工業社製、商品名:PAP−1)3部を添加し、
分散した後、メイヤーバーで塗被量が20g/m2 とな
るようにラミネート塗工紙の表面に塗被乾燥し、本発明
のインクジェット記録用シートを製造した。
産化学社製、商品名:スノーテックス 30)100部
に、PVA(クラレ社製、商品名:PVA−117)1
8部を混合した15%水溶液中に、カチオン性樹脂とし
てポリエチレンポリアミンジシアンジアミド縮合物(日
本染化工業社製、商品名:PAP−1)3部を添加し、
分散した後、メイヤーバーで塗被量が20g/m2 とな
るようにラミネート塗工紙の表面に塗被乾燥し、本発明
のインクジェット記録用シートを製造した。
(日産化学社製、商品名:スノーテックス MP−20
40)100部に、PVA(クラレ社製、商品名:PV
A−117)15部を混合した15%水溶液中に、カチ
オン性樹脂としてポリエチレンポリアミンジシアンジア
ミド縮合物(日本染化工業社製、商品名:PAP−1)
3部を添加し、分散した後、メイヤーバーで塗被量が2
0g/m2となるようにラミネート塗工紙の表面に塗被
乾燥し、本発明のインクジェット記録用シートを製造し
た。
産化学社製、商品名:スノーテックス 20L)100
部に、PVA(クラレ社製、商品名:PVA−117)
10部を混合した15%水溶液にカチオン性樹脂として
ポリエチレンポリアミンジシアンジアミド縮合物(日華
化学社製、商品名:ネオフィックスE−117)3部を
添加し、分散した後、メイヤーバーで塗被量が20g/
m2 となるように成型面として利用するPET剥離性フ
ィルム(サンエー化学工業社製、商品名:RFM−5
0、Raは0.05μm以下)に塗被乾燥した。次に、
ラミネート塗工紙の表面にアクリル酸エステル接着剤
(日本カーバイド工業社製、商品名:A−02)を塗被
量が10g/m2 となるように塗被乾燥した。続いて、
上記インク受容層が接着剤と対面するように貼合せて、
線圧50kg/cmのカレンダーにて圧着した。続いて
PETフィルムを剥し、本発明のインクジェット記録用
シートを製造した。
産化学社製、商品名:スノーテックス 20L)100
部に、PVA(クラレ社製、商品名:PVA−117)
8部を混合した15%水溶液に、カチオン性樹脂として
ポリエチレンポリアミンジシアンジアミド縮合物(日華
化学社製、商品名:ネオフィックスE−117)3部を
添加し、分散した後、メイヤーバーで塗被量が5g/m
2 となるように成型面として利用するPETフィルム
(東レ社製、75μ、商品名:ルミラーT、表面粗さR
a=0.02μm)に塗被乾燥した。次に、平均粒子径
85nmのアニオン性コロイダルシリカ(日産化学社
製、商品名:スノーテックス ZL)100部に、PV
A(クラレ社製、商品名:PVA−117)10部を混
合した15%水溶液にカチオン性樹脂としてポリエチレ
ンポリアミンジシアンジアミド縮合物(日華化学社製、
商品名:ネオフィックスE−117)5部を添加し、分
散した後、上記塗工層にメイヤーバーで塗被量が15g
/m2 となるように塗被乾燥した。次に、塗工層表面に
アクリル酸エステル接着剤(日本カーバイド工業社製、
商品名:FL−3000A)を塗被量が10g/m2 と
なるように塗被乾燥した。続いて、接着剤とラミネート
塗工紙表面と対面するように貼合せて、線圧50kg/
cmのカレンダーにて圧着した。続いてPETフィルム
を剥し、本発明のインクジェット記録用シートを製造し
た。
産化学社製、商品名:スノーテックス YL)100部
に、PVA(クラレ社製、商品名:PVA−117)1
0部を混合した15%水溶液にカチオン性樹脂としてポ
リエチレンポリアミンジシアンジアミド縮合物(日華化
学社製、商品名:ネオフィックスE−117)5部を添
加し、分散した後、メイヤーバーで塗被量が15g/m
2 となるように成型面として利用するPETフィルム
(東レ社製、75μ、商品名:ルミラーT、表面粗さR
a=0.02μm)に塗被乾燥した。次に、上記塗被層
上に粒子径4.5μの合成シリカ(株式会社トクヤマ社
製商品名:ファインシールX−45)100部に、PV
A(クラレ社製、商品名:PVA−117)40部、カ
チオン樹脂20部(住友化学社製、商品名:スミレズレ
ジン1001)を混合した15%水溶液をメイヤーバー
で塗被量が5g/m2となるように塗被乾燥した。次
に、前出のラミネート塗工紙表面にアクリル酸エステル
接着剤(日本カーバイド工業社製、商品名:A−02)
を塗被量が15g/m2 となるように塗被乾燥した。続
いて、接着剤面と塗工層表面が対面するように貼合せ
て、線圧50kg/cmのカレンダーにて圧着した。続
いてPETフィルムを剥し、本発明のインクジェット記
録用シートを製造した。
ス(信越化学工業社製、商品名:メトローズ60SH)
に変更する以外は、実施例1と同様に本発明のインクジ
ェット記録用シートを製造した。
nmのカチオン変性コロイダルシリ(日産化学社製、商
品名:スノーテックス AK−YL)に変更する以外
は、実施例1と同様に本発明のインクジェット記録用シ
ートを製造した。
(日産化学社製、商品名:スノーテックス AK−Y
L)100部に、PVA(クラレ社製、商品名:PVA
−117)10部を混合した15%水溶液をメイヤーバ
ーで塗被量が20g/m2 となるようにラミネート塗工
紙の表面に塗被乾燥し、インクジェット記録用シートを
製造した。
産化学社製、スノーテックス YL)100部に、PV
A(クラレ社製、商品名:PVA−117)10部を混
合した15%水溶液をメイヤーバーで塗被量が20g/
m2 となるようにラミネート塗工紙の表面に塗被乾燥
し、インクジェット記録用シートを製造した。
(日産化学社製)100部に、PVA(クラレ社製、商
品名:PVA−117)15部の15%水溶液にカチオ
ン性樹脂としてポリエチレンポリアミンジシアンジアミ
ド縮合物(日華化学社製、商品名:ネオフィックスE−
117)3部を添加し、分散した後、メイヤーバーで塗
被量が20g/m2 となるようにラミネート塗工紙の表
面に塗被乾燥し、インクジェット記録用シートを製造し
た。
−45、平均粒径:4.5μ)100部に、PVA(ク
ラレ社製、商品名:PVA−117)30部の15%水
溶液にカチオン性樹脂としてポリエチレンポリアミンジ
シアンジアミド縮合物(日華化学社製、商品名:ネオフ
ィックスE−117)15部を添加し、分散した後、メ
イヤーバーで塗被量が20g/m2 となるようにラミネ
ート塗工紙の表面に塗被乾燥し、インクジェット記録用
シートを製造した。
%水溶液を用い、メイヤーバーで塗被量が15g/m2
となるようにラミネート塗工紙上に塗被乾燥し、インク
ジェット記録用シートを製造した。
−45、平均粒径:4.5μ)100部に、PVA(ク
ラレ社製、商品名:PVA−117)30部の15%水
溶液にカチオン性樹脂としてポリエチレンポリアミンジ
シアンジアミド縮合物(日華化学社製、商品名:ネオフ
ィックスE−117)15部を添加し、分散した後、メ
イヤーバーで塗被量が15g/m2 となるように市販上
質紙(FUJI XEROX社製、商品名:L紙、米
坪:64g/m2 )の表面に塗被乾燥した。平均粒径が
65nmのカチオン変性コロイダルシリカ(日産化学社
製、商品名:スノーテックス AK−YL)100部、
PVA(クラレ社製、商品名:PVA−117)10部
の15%水溶液を調整した後、ロールコーターにより、
乾燥塗工量3g/m2 となるように上記塗工層上にキャ
スト処理法(塗被液を上記塗工層表面に塗工し、2秒後
に、表面温度90℃に加熱された鏡面ロールに圧着し乾
燥する処理方法)で設け、インクジェット記録用シート
を製造した。
で得られたインクジェット記録用紙シートの耐水性、高
湿保存性、吸水性、発色性などは以下に示す方法で評価
した。評価用インクジェットプリンターとしては市販の
Desk Jet 560J(HP社製)を用いた。
に水滴を落とし、30分後に水滴を拭き取り、水滴に浸
漬された部分を手でこすり、耐水性を4段評価した。 ◎:インク受理層に全く変化がみられなかった。 ○:インク受理層がわずかにとれた。 △:インク受理層が部分的にとれた。 ×:インク受理層が完全にとれた。
95%の高湿室に7日間保存し、インクの滲みを評価し
た。 ◎:全く滲みがなかった。 ○:わずかに滲んだ。 △:滲みが大きかった。 ×:完全に滲んだ。
印字直後から5秒毎にプリントした印字面に上質紙を貼
合せ、インクが上質紙に転写するかどうかを観察する。
全く転写しなくなるまでの時間を測定する。測定された
秒数を4段評価した ◎:5秒以下 ○:5〜10秒 △:10〜30秒 ×:30秒以上 インクが乾燥するまでの時間が10秒以下のものはイン
ク吸収性に優れる。
ス反射濃度計(Macbeth、RD−920)を用い
て測定した。表中に示した数字は5回測定の平均値であ
る。
沢感は印字部に対して20°の横角度から目視し、以下
のように4段評価した。 ◎:カラー写真と同レベルの照り感がある。 ○:カラー写真よりは劣るが、高い照り感がある。 △:塗工紙の印刷品並。 ×:一般PPC紙並。
ゼンタ、イェローのインクを滴下乾燥し、得られた色と
比較する。 ○:殆ど同じ色が得られた △:多少色がずれていた ×:色が大幅にずれていた
により得られたインクジェット記録用シートは発色性、
高湿保存性、耐水性、インク吸収性が良好で、かつイン
ク受理後も高光沢性、高印字濃度を有するものである。
Claims (6)
- 【請求項1】 支持体にインク受容層を設けたインクジ
ェット記録用シートにおいて、該インク受容層が1層以
上の層構成を有し、少なくとも1層が300nm以下の
平均粒径を有するコロイド粒子とカチオン性樹脂を含有
することを特徴とするインクジェット記録用シート。 - 【請求項2】 コロイド粒子がアニオン性であることを
特徴とする請求項1記載のインクジェット記録用シー
ト。 - 【請求項3】 コロイド粒子がコロイダルシリカである
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のインク
ジェット記録用シート。 - 【請求項4】 コロイド粒子とカチオン性樹脂を含有す
る層が全インク受容層重量の50〜100%を占めるこ
とを特徴とする請求項1、2または3記載のインクジェ
ット記録用シート。 - 【請求項5】 コロイド粒子とカチオン性樹脂の重量比
が100/0.5〜100/20である請求項1、2、
3または4記載のインクジェット記録用シート。 - 【請求項6】 支持体にインク受容層を設けたインクジ
ェット記録用シートにおいて、該インク受容層の少なく
とも1層が300nm以下の平均粒径を有するコロイド
粒子と水溶性樹脂を混合した後、カチオン性樹脂を添加
した塗被液を塗被することを特徴とするインクジェット
記録用シートの製造方法。
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---|---|---|---|
JP07370096A JP3736891B2 (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | インクジェット記録用シート及びその製造方法 |
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JPH09263039A true JPH09263039A (ja) | 1997-10-07 |
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Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11321079A (ja) * | 1998-05-19 | 1999-11-24 | Konica Corp | カチオン性複合微粒子分散液、その製造方法及びインクジェット記録用紙 |
JP2002038095A (ja) * | 2000-07-24 | 2002-02-06 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 透明印刷下地膜形成用塗料、透明印刷下地膜および印刷方法 |
KR100426563B1 (ko) * | 2001-05-23 | 2004-04-08 | (주)레드자이언트 | 잉크젯 기록시트 |
JP2007508462A (ja) * | 2003-10-08 | 2007-04-05 | エム−リール オサケ ユキチュア ユルキネン | 優れた印刷適性を有する天然紙 |
WO2009044692A1 (ja) | 2007-09-29 | 2009-04-09 | Nippon Paper Industries Co., Ltd. | インクジェット用記録媒体及びその製造方法 |
WO2009119651A1 (ja) | 2008-03-27 | 2009-10-01 | 日本製紙株式会社 | インクジェット用記録媒体及びその製造方法 |
US7655287B2 (en) | 2003-03-31 | 2010-02-02 | Nippon Paper Industries Co., Ltd. | Inkjet recording medium |
US8399076B2 (en) | 2007-10-31 | 2013-03-19 | Nippon Paper Industries Co., Ltd. | Inkjet recording medium and inkjet recording method |
-
1996
- 1996-03-28 JP JP07370096A patent/JP3736891B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2009044692A1 (ja) | 2007-09-29 | 2009-04-09 | Nippon Paper Industries Co., Ltd. | インクジェット用記録媒体及びその製造方法 |
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