JPH11608A - 無機建材の塗装方法 - Google Patents
無機建材の塗装方法Info
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- JPH11608A JPH11608A JP15234697A JP15234697A JPH11608A JP H11608 A JPH11608 A JP H11608A JP 15234697 A JP15234697 A JP 15234697A JP 15234697 A JP15234697 A JP 15234697A JP H11608 A JPH11608 A JP H11608A
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- joint
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Abstract
(57)【要約】
【課題】レンガやタイル態様の凹凸形状に成型された無
機建材の凸面と目地を構成する凹部底面に、彩色の異な
った塗装を施す方法であって、特に目地部に高速且つ適
切に塗装できる塗装機を用いてなる生産性の良好な無機
建材の塗装方法を提供する。 【解決手段】型押しされ凹凸形状を有する無機建材の表
面に意匠塗装を施す方法であって、該建材表面全面に模
様塗料を塗装した後、目地を構成する凹部に目地用塗料
を二流体ノズルスプレ−塗装ガンを用いて塗装する。
機建材の凸面と目地を構成する凹部底面に、彩色の異な
った塗装を施す方法であって、特に目地部に高速且つ適
切に塗装できる塗装機を用いてなる生産性の良好な無機
建材の塗装方法を提供する。 【解決手段】型押しされ凹凸形状を有する無機建材の表
面に意匠塗装を施す方法であって、該建材表面全面に模
様塗料を塗装した後、目地を構成する凹部に目地用塗料
を二流体ノズルスプレ−塗装ガンを用いて塗装する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、無機建材の塗装方
法に関し、詳しくはレンガやタイル態様の凹凸形状に成
型された無機建材の凸面と目地を構成する凹部底面に、
彩色の異なった塗装を施す方法であって、特に目地部に
高速且つ適切に塗装できる塗装機を用いてなる生産性の
良好な無機建材の塗装方法に関する。
法に関し、詳しくはレンガやタイル態様の凹凸形状に成
型された無機建材の凸面と目地を構成する凹部底面に、
彩色の異なった塗装を施す方法であって、特に目地部に
高速且つ適切に塗装できる塗装機を用いてなる生産性の
良好な無機建材の塗装方法に関する。
【０００２】
【従来技術】従来、建築用壁板材として、無機建材が汎
用されており、通常、その表面には耐水性及び意匠性を
付与するため各種色彩の塗料で化粧塗装が施される。ま
た該無機建材は型押しされレンガやタイル態様の凹凸形
状が付されて、その凸部分はレンガやタイルを、凹部分
は目地溝を構成するように、夫々異なる彩色の塗装に仕
上げられる。このような２色塗装を行う方法としては、
例えば表面全体を目地部分の彩色で塗装し乾燥後、該目
地部をマスキングしてレンガやタイルの彩色の塗料を再
び表面全体に塗装しマスキングを剥し乾燥して仕上げる
方法や、表面全体を目地部の彩色で塗装し乾燥後、レン
ガやタイルの彩色の塗料で凸部分だけをロ−ルで塗装し
仕上げる方法が挙げられる。しかしながら前者の方法で
は、目地部のマスキングに多大な工数がかかるため生産
速度の速い建材塗装ラインには適さず、また後者の方法
では、生産速度は速いもののロ−ラ−による模様付けの
ため、図４−ａに示すように凸部の上面しか塗装できず
平面的な仕上りとなり商品価値が低い、などの不具合が
あった。最近ではインクジェットノズルを適用して、必
要な部分のみに模様を施すと同時に、目地部も塗装する
方法が提案されているが、該インクジェット方式は、数
十ミクロンの単孔から液滴を吐出するノズルを相当数使
用する方式であるため、充填される建材用塗料が体質顔
料などを多く含有すると、個々のノズルが詰まり、ライ
ン管理が困難になるという問題があった。
用されており、通常、その表面には耐水性及び意匠性を
付与するため各種色彩の塗料で化粧塗装が施される。ま
た該無機建材は型押しされレンガやタイル態様の凹凸形
状が付されて、その凸部分はレンガやタイルを、凹部分
は目地溝を構成するように、夫々異なる彩色の塗装に仕
上げられる。このような２色塗装を行う方法としては、
例えば表面全体を目地部分の彩色で塗装し乾燥後、該目
地部をマスキングしてレンガやタイルの彩色の塗料を再
び表面全体に塗装しマスキングを剥し乾燥して仕上げる
方法や、表面全体を目地部の彩色で塗装し乾燥後、レン
ガやタイルの彩色の塗料で凸部分だけをロ−ルで塗装し
仕上げる方法が挙げられる。しかしながら前者の方法で
は、目地部のマスキングに多大な工数がかかるため生産
速度の速い建材塗装ラインには適さず、また後者の方法
では、生産速度は速いもののロ−ラ−による模様付けの
ため、図４−ａに示すように凸部の上面しか塗装できず
平面的な仕上りとなり商品価値が低い、などの不具合が
あった。最近ではインクジェットノズルを適用して、必
要な部分のみに模様を施すと同時に、目地部も塗装する
方法が提案されているが、該インクジェット方式は、数
十ミクロンの単孔から液滴を吐出するノズルを相当数使
用する方式であるため、充填される建材用塗料が体質顔
料などを多く含有すると、個々のノズルが詰まり、ライ
ン管理が困難になるという問題があった。
【０００３】また２色塗装を行う方法として、表面全体
をレンガやタイルの彩色の塗料で塗装後、目地の底面部
分だけを目地用の彩色で液膜塗装（低圧エアレススプレ
−塗装）して仕上げる方法が挙げられる（特開平２−１
２６９６７号公報）。しかしながらこの方法では、イン
クジェット方式と同様にノズルの詰まりや霧化液圧によ
るパタ−ン形状（パタ−ン幅）の変動が顕著でライン管
理が困難であるだけでなく、液滴のテ−ル部分の膜厚が
厚いため均一な膜厚分布を得ることが難しく、泡の巻き
込みやワキなどの塗膜欠陥を引き起こすという問題があ
った。目地だけを塗装する方法として、市販の小型のエ
アスプレ−ガンや超小型精密スプレ−ガン（通称「エア
ブラシ」）を使用することも検討されたが、いずれも塗
料及び霧化エア−の吐出のＯＮ−ＯＦＦ機構にはスプリ
ングを内臓した単動引き込み型のピストンバルブを圧縮
空気で駆動させるため応答速度が遅く、生産ラインにお
いて高速で移動する建材被塗物の目地部の必要な部分に
適切に塗布することは非常に困難であった。
をレンガやタイルの彩色の塗料で塗装後、目地の底面部
分だけを目地用の彩色で液膜塗装（低圧エアレススプレ
−塗装）して仕上げる方法が挙げられる（特開平２−１
２６９６７号公報）。しかしながらこの方法では、イン
クジェット方式と同様にノズルの詰まりや霧化液圧によ
るパタ−ン形状（パタ−ン幅）の変動が顕著でライン管
理が困難であるだけでなく、液滴のテ−ル部分の膜厚が
厚いため均一な膜厚分布を得ることが難しく、泡の巻き
込みやワキなどの塗膜欠陥を引き起こすという問題があ
った。目地だけを塗装する方法として、市販の小型のエ
アスプレ−ガンや超小型精密スプレ−ガン（通称「エア
ブラシ」）を使用することも検討されたが、いずれも塗
料及び霧化エア−の吐出のＯＮ−ＯＦＦ機構にはスプリ
ングを内臓した単動引き込み型のピストンバルブを圧縮
空気で駆動させるため応答速度が遅く、生産ラインにお
いて高速で移動する建材被塗物の目地部の必要な部分に
適切に塗布することは非常に困難であった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な問題を解消し、模様塗装が全面に施された無機建材被
塗物に、二流体ノズルを具備し目地パタ−ンに追従する
自動装置とコンベアに連動してなるスプレ−塗装ガンを
用いて目地用塗料を目地部の必要な部分に高速且つ適切
に塗装し、レンガやタイル態様の意匠を付与する無機建
材の塗装方法を提供することを目的とする。
な問題を解消し、模様塗装が全面に施された無機建材被
塗物に、二流体ノズルを具備し目地パタ−ンに追従する
自動装置とコンベアに連動してなるスプレ−塗装ガンを
用いて目地用塗料を目地部の必要な部分に高速且つ適切
に塗装し、レンガやタイル態様の意匠を付与する無機建
材の塗装方法を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、型押しされ凹
凸形状を有する無機建材の表面に意匠塗装を施す方法で
あって、該建材表面全面に模様塗料を塗装した後、目地
を構成する凹部に目地用塗料を二流体ノズルスプレ−塗
装ガンを用いて塗装することを特徴とする無機建材の塗
装方法に関する。
凸形状を有する無機建材の表面に意匠塗装を施す方法で
あって、該建材表面全面に模様塗料を塗装した後、目地
を構成する凹部に目地用塗料を二流体ノズルスプレ−塗
装ガンを用いて塗装することを特徴とする無機建材の塗
装方法に関する。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明で使用される型押しされ凹
凸形状を有する無機建材は、原料となる水硬性を有する
無機質材（例えば、ポルトランドセメント、高炉セメン
ト、高炉スラグ、ケイ酸カルシウム、石膏等）に、通
常、無機充填材、繊維質材料等が配合され、これを押出
成型、注形成型、抄造成型、プレス成型などの方法によ
り成型しオ−トクレ−ブ養生、蒸気養生、常温養生など
して得られるものである。
凸形状を有する無機建材は、原料となる水硬性を有する
無機質材（例えば、ポルトランドセメント、高炉セメン
ト、高炉スラグ、ケイ酸カルシウム、石膏等）に、通
常、無機充填材、繊維質材料等が配合され、これを押出
成型、注形成型、抄造成型、プレス成型などの方法によ
り成型しオ−トクレ−ブ養生、蒸気養生、常温養生など
して得られるものである。
【０００７】本発明では、かかる凹凸形状の無機建材の
表面に、必要に応じてシ−ラ−による目止めやプライマ
−層を設けた後、該建材表面全面にレンガやタイル様の
彩色の塗料を塗装する。
表面に、必要に応じてシ−ラ−による目止めやプライマ
−層を設けた後、該建材表面全面にレンガやタイル様の
彩色の塗料を塗装する。
【０００８】次いでこのように模様塗装された無機建材
を被塗物として、その目地を構成する凹部の底面に目地
用塗料を塗装する。本発明では、該目地部に二流体によ
るスプレ−塗装を施すものであり、流体として塗料と圧
縮空気等の加圧気体とを使用する。
を被塗物として、その目地を構成する凹部の底面に目地
用塗料を塗装する。本発明では、該目地部に二流体によ
るスプレ−塗装を施すものであり、流体として塗料と圧
縮空気等の加圧気体とを使用する。
【０００９】本発明で使用される二流体ノズルは、内部
混合霧化方式又は外部混合霧化方式のいずれの方式でも
使用可能である。いずれにおいても、塗料吐出をＯＮ−
ＯＦＦする機構には高速応答性を必要とすることから、
電磁ソレノイドによるバルブを使用したタイプが望まし
い。また霧化用空気吐出のＯＮ−ＯＦＦ機構にも電磁ソ
レノイドによるバルブを使用することが望ましい。従っ
て使用されるスプレ−塗装ガンは、内部混合霧化方式で
は塗料用電磁バルブを内臓し霧化空気用電磁バルブを直
結して構成され、外部混合霧化方式では塗料用電磁バル
ブ及び霧化空気用電磁バルブを直結して構成されるのが
好適である。塗料及び霧化用空気吐出のＯＮ−ＯＦＦを
電磁ソレノイドで行なうことにより、見切りの良好な高
速断続スプレ−塗装が可能になる。
混合霧化方式又は外部混合霧化方式のいずれの方式でも
使用可能である。いずれにおいても、塗料吐出をＯＮ−
ＯＦＦする機構には高速応答性を必要とすることから、
電磁ソレノイドによるバルブを使用したタイプが望まし
い。また霧化用空気吐出のＯＮ−ＯＦＦ機構にも電磁ソ
レノイドによるバルブを使用することが望ましい。従っ
て使用されるスプレ−塗装ガンは、内部混合霧化方式で
は塗料用電磁バルブを内臓し霧化空気用電磁バルブを直
結して構成され、外部混合霧化方式では塗料用電磁バル
ブ及び霧化空気用電磁バルブを直結して構成されるのが
好適である。塗料及び霧化用空気吐出のＯＮ−ＯＦＦを
電磁ソレノイドで行なうことにより、見切りの良好な高
速断続スプレ−塗装が可能になる。
【００１０】また各々の電磁ソレノイドを適切なタイミ
ングでＯＮ−ＯＦＦすることで、微粒化されない塗料の
滴の飛び散り（いわゆる「スピット」）の発生を防止す
ることができる。即ち本発明においては、塗料用電磁バ
ルブの開閉が、霧化空気用電磁バルブの開閉に対して、
同時もしくは遅れて開き且つ先に閉じるように制御され
るものであり、具体的には、スプレ−ＯＮのタイミング
は塗料用電磁バルブより０〜５０ミリ秒早く霧化空気用
電磁バルブを開き、スプレ−ＯＦＦのタイミングは塗料
用電磁バルブより５０〜１００ミリ秒早く霧化空気用電
磁バルブを閉じるように、バルブ開閉信号を制御するこ
とでスピットを解消可能である。
ングでＯＮ−ＯＦＦすることで、微粒化されない塗料の
滴の飛び散り（いわゆる「スピット」）の発生を防止す
ることができる。即ち本発明においては、塗料用電磁バ
ルブの開閉が、霧化空気用電磁バルブの開閉に対して、
同時もしくは遅れて開き且つ先に閉じるように制御され
るものであり、具体的には、スプレ−ＯＮのタイミング
は塗料用電磁バルブより０〜５０ミリ秒早く霧化空気用
電磁バルブを開き、スプレ−ＯＦＦのタイミングは塗料
用電磁バルブより５０〜１００ミリ秒早く霧化空気用電
磁バルブを閉じるように、バルブ開閉信号を制御するこ
とでスピットを解消可能である。
【００１１】本発明において二流体ノズルのスプレ−パ
タ−ンは、直進性の高い丸吹きパタ−ンが望ましく、そ
の直進特性によって被塗物の目地部から二流体ノズルま
での距離、即ちスプレ−距離を設定することが適当であ
る。該スプレ−距離は、接近させる程見切りの良好な仕
上がりが得られるが、通常、５〜２０ｍｍであり、例え
ば型押しのデザイン違いによる目地の深さが３〜１０ｍ
ｍで目地幅が３〜７ｍｍの被塗物に合わせたスプレ−パ
タ−ン幅を得ようとするとスプレ−距離を１５ｍｍ前後
に設定するのが望ましい。
タ−ンは、直進性の高い丸吹きパタ−ンが望ましく、そ
の直進特性によって被塗物の目地部から二流体ノズルま
での距離、即ちスプレ−距離を設定することが適当であ
る。該スプレ−距離は、接近させる程見切りの良好な仕
上がりが得られるが、通常、５〜２０ｍｍであり、例え
ば型押しのデザイン違いによる目地の深さが３〜１０ｍ
ｍで目地幅が３〜７ｍｍの被塗物に合わせたスプレ−パ
タ−ン幅を得ようとするとスプレ−距離を１５ｍｍ前後
に設定するのが望ましい。
【００１２】被塗物と二流体ノズルとの相対速度は、ス
プレ−ＯＮ−ＯＦＦでの見切りを良くするために遅いほ
ど望ましいが、ラインの生産速度の点を考慮すると、３
０〜６０ｍ／分の範囲内が適当であり、このような相対
速度で目地部の必要な部分に適切に塗布するためには、
スプレ−のＯＮ−ＯＦＦを繰り返すバルブの応答速度が
少なくとも１００ミリ秒以内、好ましくは５０ミリ秒以
内である塗料用電磁バルブと霧化空気用電磁バルブを組
合わせた二流体ノズルを使用することが好適である。
プレ−ＯＮ−ＯＦＦでの見切りを良くするために遅いほ
ど望ましいが、ラインの生産速度の点を考慮すると、３
０〜６０ｍ／分の範囲内が適当であり、このような相対
速度で目地部の必要な部分に適切に塗布するためには、
スプレ−のＯＮ−ＯＦＦを繰り返すバルブの応答速度が
少なくとも１００ミリ秒以内、好ましくは５０ミリ秒以
内である塗料用電磁バルブと霧化空気用電磁バルブを組
合わせた二流体ノズルを使用することが好適である。
【００１３】実際の生産ラインに適用する場合には、無
機建材被塗物の目地本数に対応する各目地用の自動スプ
レ−塗装ガンを目地間隔に合わせて配置させ、各スプレ
−塗装ガンの位置は自動的に微調整ができるように各々
専用のアクチュエ−タ−にセットし目地用塗装ヘッダ−
を構成するものである。模様塗装された無機建材被塗物
は高速コンベアにより搬送され、該塗装ヘッダ−を通過
する際に目地塗装が行われる。無機建材被塗物の目地間
隔や目地パタ−ンは、塗装ヘッダ−を通過する前にその
形状パタ−ン認識が行なわれ、その情報に基づき塗装ガ
ンの位置の微調整が行われる。さらに、そのパタ−ン位
置情報は、目地用スプレ−塗装ガンのＯＮ−ＯＦＦＴ制
御にも使用され、必要部分にのみ選択的に塗装するオン
デマンド方式による目地塗装が可能になる。
機建材被塗物の目地本数に対応する各目地用の自動スプ
レ−塗装ガンを目地間隔に合わせて配置させ、各スプレ
−塗装ガンの位置は自動的に微調整ができるように各々
専用のアクチュエ−タ−にセットし目地用塗装ヘッダ−
を構成するものである。模様塗装された無機建材被塗物
は高速コンベアにより搬送され、該塗装ヘッダ−を通過
する際に目地塗装が行われる。無機建材被塗物の目地間
隔や目地パタ−ンは、塗装ヘッダ−を通過する前にその
形状パタ−ン認識が行なわれ、その情報に基づき塗装ガ
ンの位置の微調整が行われる。さらに、そのパタ−ン位
置情報は、目地用スプレ−塗装ガンのＯＮ−ＯＦＦＴ制
御にも使用され、必要部分にのみ選択的に塗装するオン
デマンド方式による目地塗装が可能になる。
【００１４】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。
説明する。
【００１５】実施例１ 図１は本発明の第１の実施例に基づく説明図である。シ
−ラ−塗装セメント系板（目地幅７ｍｍ、目地深さ１０
ｍｍ）の全面に、模様塗料（「アスカ ＫＷ」、関西ペ
イント社製）を乾燥膜厚３０μｍとなるよう塗装し、６
０℃で１０分間熱風乾燥して模様塗膜層を形成した。こ
の模様塗装された無機建材被塗物８の目地部７に、自動
スプレ−塗装ガン２（「オ−トジェット ２８ＪＪＡ
Ｕ」、マック社製）を用いて目地用塗料（「ＩＭコ−
ト」、関西ペイント社製、粘度２１秒／フォ−ドカップ
＃４）を以下条件にて塗装した。
−ラ−塗装セメント系板（目地幅７ｍｍ、目地深さ１０
ｍｍ）の全面に、模様塗料（「アスカ ＫＷ」、関西ペ
イント社製）を乾燥膜厚３０μｍとなるよう塗装し、６
０℃で１０分間熱風乾燥して模様塗膜層を形成した。こ
の模様塗装された無機建材被塗物８の目地部７に、自動
スプレ−塗装ガン２（「オ−トジェット ２８ＪＪＡ
Ｕ」、マック社製）を用いて目地用塗料（「ＩＭコ−
ト」、関西ペイント社製、粘度２１秒／フォ−ドカップ
＃４）を以下条件にて塗装した。
【００１６】該自動スプレ−塗装ガン２は、内部混合方
式である二流体ノズル１を具備するものであり、Ｘ−Ｙ
ロボット（「ＨＡＳ−Ａ３Ｒ」，芝浦製作所製、２次元
移動ロボット）に取り付けられ使用される。
式である二流体ノズル１を具備するものであり、Ｘ−Ｙ
ロボット（「ＨＡＳ−Ａ３Ｒ」，芝浦製作所製、２次元
移動ロボット）に取り付けられ使用される。
【００１７】該自動スプレ−塗装ガン２は、塗料用電磁
ソレノイドバルブを内臓し、これにより塗料吐出のＯＮ
−ＯＦＦを行なうタイプであり、また霧化用空気をＯＮ
−ＯＦＦする電磁ソレノイドバルブ３（「３５Ａ−ＡＡ
Ａ」、マック社製）が直結して構成される。
ソレノイドバルブを内臓し、これにより塗料吐出のＯＮ
−ＯＦＦを行なうタイプであり、また霧化用空気をＯＮ
−ＯＦＦする電磁ソレノイドバルブ３（「３５Ａ−ＡＡ
Ａ」、マック社製）が直結して構成される。
【００１８】該自動スプレ−塗装ガン２には、上記目地
用塗料が塗料チュ−ブ５を介して圧送供給され、霧化空
気用電磁ソレノイドバルブ３には、エアチュ−ブ６を介
して圧縮空気（通常０〜２ｋｇ／ｃｍ2 ）が圧送供給さ
れる。
用塗料が塗料チュ−ブ５を介して圧送供給され、霧化空
気用電磁ソレノイドバルブ３には、エアチュ−ブ６を介
して圧縮空気（通常０〜２ｋｇ／ｃｍ2 ）が圧送供給さ
れる。
【００１９】自動スプレ−塗装ガン２が取り付けられる
Ｘ−Ｙロボットには予め無機建材被塗物の目地パタ−ン
がティ−チングによりプログラムされており、Ｘ−Ｙロ
ボットからの位置デ−タに連動してスプレ−ＯＮ−ＯＦ
Ｆ信号がコントロ−ラ−４に送られる。
Ｘ−Ｙロボットには予め無機建材被塗物の目地パタ−ン
がティ−チングによりプログラムされており、Ｘ−Ｙロ
ボットからの位置デ−タに連動してスプレ−ＯＮ−ＯＦ
Ｆ信号がコントロ−ラ−４に送られる。
【００２０】該コントロ−ラ−４は、Ｘ−Ｙロボットか
らのスプレ−ＯＮ−０ＦＦ信号に同期したソレノイドバ
ルブ駆動電圧（５〜２４Ｖ Ｄ．Ｃ）を各バルブに供給
する。その際、塗装ガン２に内臓された塗料用電磁ソレ
ノイドバルブと霧化空気用電磁ソレノイドバルブ３の開
閉時間に時間差を与える。本実施例では霧化空気用電磁
ソレノイドバルブ３が開いて２０ミリ秒後に塗料用電磁
ソレノイドバルブを開き、且つ塗料用電磁ソレノイドバ
ルブが閉じて５０ミリ秒後に霧化空気用電磁ソレノイド
バルブ３が閉じるように設定してなる。バルブの応答時
間は、夫々、塗料用が３０ミリ秒、霧化空気用が２０ミ
リ秒である。塗料吐出量は７０ｃｃ／分、霧化空気圧力
は０．５ｋｇ／ｃｍ2 で、スプレ−距離は７ｍｍ、塗装
ガン２の運行速度は６０ｍ／分の条件で目地塗装を行っ
た。
らのスプレ−ＯＮ−０ＦＦ信号に同期したソレノイドバ
ルブ駆動電圧（５〜２４Ｖ Ｄ．Ｃ）を各バルブに供給
する。その際、塗装ガン２に内臓された塗料用電磁ソレ
ノイドバルブと霧化空気用電磁ソレノイドバルブ３の開
閉時間に時間差を与える。本実施例では霧化空気用電磁
ソレノイドバルブ３が開いて２０ミリ秒後に塗料用電磁
ソレノイドバルブを開き、且つ塗料用電磁ソレノイドバ
ルブが閉じて５０ミリ秒後に霧化空気用電磁ソレノイド
バルブ３が閉じるように設定してなる。バルブの応答時
間は、夫々、塗料用が３０ミリ秒、霧化空気用が２０ミ
リ秒である。塗料吐出量は７０ｃｃ／分、霧化空気圧力
は０．５ｋｇ／ｃｍ2 で、スプレ−距離は７ｍｍ、塗装
ガン２の運行速度は６０ｍ／分の条件で目地塗装を行っ
た。
【００２１】塗装後、目地幅約７ｍｍ、平均膜厚２５μ
ｍで、見切りの良好な目地塗膜を得ることができた。
ｍで、見切りの良好な目地塗膜を得ることができた。
【００２２】実施例２ 図２は本発明の第２の実施例に使用するスプレ−塗装ガ
ンの説明図である。上記実施例１と同様の操作により得
た模様塗装された無機建材被塗物１５の目地８に、自動
スプレ−塗装ガン２０を用いて実施例１と同様の目地用
塗料（粘度２３秒／フォ−ドカップ＃４）を以下条件に
て塗装した。
ンの説明図である。上記実施例１と同様の操作により得
た模様塗装された無機建材被塗物１５の目地８に、自動
スプレ−塗装ガン２０を用いて実施例１と同様の目地用
塗料（粘度２３秒／フォ−ドカップ＃４）を以下条件に
て塗装した。
【００２３】該自動スプレ−塗装ガン２０は、外部混合
方式である二流体ノズル１４（「ＡＭ−１２型」、アト
マックス社製）を具備するものであり、実施例１と同様
にＸ−Ｙロボットに取り付けられ使用される。
方式である二流体ノズル１４（「ＡＭ−１２型」、アト
マックス社製）を具備するものであり、実施例１と同様
にＸ−Ｙロボットに取り付けられ使用される。
【００２４】該自動スプレ−塗装ガン２０は、二流体ノ
ズル１４に、塗料用電磁ソレノイドバルブ１０（「ＨＢ
−２１」、ＣＫＤ社製）と霧化空気用電磁ソレノイドバ
ルブ１２（「３５Ａ−ＡＡＡ」、マック社製）が直結し
て構成される。
ズル１４に、塗料用電磁ソレノイドバルブ１０（「ＨＢ
−２１」、ＣＫＤ社製）と霧化空気用電磁ソレノイドバ
ルブ１２（「３５Ａ−ＡＡＡ」、マック社製）が直結し
て構成される。
【００２５】該塗料用電磁ソレノイドバルブ１０には、
上記目地用塗料が塗料チュ−ブ１１を介して圧送供給さ
れ、霧化空気用電磁ソレノイドバルブ１２には、エアチ
ュ−ブ１３を介して圧縮空気（通常０〜２ｋｇ／ｃ
ｍ2 ）が圧送供給される。
上記目地用塗料が塗料チュ−ブ１１を介して圧送供給さ
れ、霧化空気用電磁ソレノイドバルブ１２には、エアチ
ュ−ブ１３を介して圧縮空気（通常０〜２ｋｇ／ｃ
ｍ2 ）が圧送供給される。
【００２６】コントロ−ラ−９には無機建材被塗物１５
の目地パタ−ンに連動してスプレ−ＯＮ−０ＦＦ信号が
送られる。
の目地パタ−ンに連動してスプレ−ＯＮ−０ＦＦ信号が
送られる。
【００２７】本実施例では、目地用スプレ−塗装ガン２
０を固定した状態で、無機建材被塗物１５を移動せしめ
てなり、被塗物移動速度が３０ｍ／分、塗料吐出量が３
０ｃｃ／分、霧化空気圧力が０．６ｋｇ／ｃｍ2 、スプ
レ−距離が５ｍｍの条件で目地塗装を行った。コントロ
−ラ−９による塗料用電磁ソレノイドバルブ１０と霧化
空気用電磁ソレノイドバルブ１２の開閉のタイミング
は、実施例１と同様に設定した。
０を固定した状態で、無機建材被塗物１５を移動せしめ
てなり、被塗物移動速度が３０ｍ／分、塗料吐出量が３
０ｃｃ／分、霧化空気圧力が０．６ｋｇ／ｃｍ2 、スプ
レ−距離が５ｍｍの条件で目地塗装を行った。コントロ
−ラ−９による塗料用電磁ソレノイドバルブ１０と霧化
空気用電磁ソレノイドバルブ１２の開閉のタイミング
は、実施例１と同様に設定した。
【００２８】塗装後、目地幅約５ｍｍ、平均膜厚３０μ
ｍで、図３（正面）、図４−ｂ（断面）に示すような模
様塗膜１７に対して良好な目地塗膜１８を形成すること
ができた。特に正面から見てよこ方向の間欠の目地に対
しても、はみ出すことなく良好な目地塗膜を形成するこ
とができた。
ｍで、図３（正面）、図４−ｂ（断面）に示すような模
様塗膜１７に対して良好な目地塗膜１８を形成すること
ができた。特に正面から見てよこ方向の間欠の目地に対
しても、はみ出すことなく良好な目地塗膜を形成するこ
とができた。
【００２９】
【発明の効果】本発明によれば、レンガやタイル態様の
凹凸形状に成型された無機建材の目地を構成する凹部底
面に、目地用塗料を二流体ノズルスプレ−塗装ガンを用
いて塗装することにより、高速且つ適切に必要箇所に塗
装でき、しかも良好な生産性が得られる。特に目地が間
欠に存在する場合にも、塗料がはみ出すことなく高速で
該間欠に対応でき、有用である。
凹凸形状に成型された無機建材の目地を構成する凹部底
面に、目地用塗料を二流体ノズルスプレ−塗装ガンを用
いて塗装することにより、高速且つ適切に必要箇所に塗
装でき、しかも良好な生産性が得られる。特に目地が間
欠に存在する場合にも、塗料がはみ出すことなく高速で
該間欠に対応でき、有用である。
【図１】本発明の実施例１の説明図である。
【図２】本発明の実施例２に使用するスプレ−塗装ガン
の説明図である。
の説明図である。
【図３】本発明方法により塗装された無機建材の模様パ
タ−ンの正面図である。
タ−ンの正面図である。
【図４】ａが従来方法、ｂが本発明方法により塗装され
た無機建材の模様パタ−ンの断面図である。
た無機建材の模様パタ−ンの断面図である。
１ 内部混合式二流体ノズル ２、２０ 自動スプレ−塗装ガン ３、１２ 霧化空気用電磁ソレノイドバルブ ４、９ コントロ−ラ− ５、１１ 塗料チュ−ブ ６、１３ 霧化空気チュ−ブ ７、１６ 目地部 ８、１５ 無機建材被塗物 １０ 塗料用電磁ソレノイドバルブ １４ 外部混合式二流体ノズル １７ 模様塗膜 １８ 目地塗膜
Claims (5)
- 【請求項１】 型押しされ凹凸形状を有する無機建材の
表面に意匠塗装を施す方法であって、該建材表面全面に
模様塗料を塗装した後、目地を構成する凹部に目地用塗
料を二流体ノズルスプレ−塗装ガンを用いて塗装するこ
とを特徴とする無機建材の塗装方法。 - 【請求項２】 スプレ−塗装ガンが、塗料用電磁バルブ
を内臓し、霧化空気用電磁バルブを組み込んでなるもの
である請求項１記載の塗装方法。 - 【請求項３】 スプレ−塗装ガンが、塗料用電磁バルブ
及び霧化空気用電磁バルブを組み込んでなるものである
請求項１記載の塗装方法。 - 【請求項４】 塗料用電磁バルブの開閉が、霧化空気用
電磁バルブの開閉に対して、同時もしくは遅れて開き且
つ先に閉じるように制御されてなる請求項２又は３記載
の塗装方法。 - 【請求項５】 塗料用電磁バルブ及び霧化空気用電磁バ
ルブの開閉が、少なくとも１００ミリ秒以内の時間で繰
り返し可能である請求項２ないし４のいずれか１項記載
の塗装方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15234697A JPH11608A (ja) | 1997-06-10 | 1997-06-10 | 無機建材の塗装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15234697A JPH11608A (ja) | 1997-06-10 | 1997-06-10 | 無機建材の塗装方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11608A true JPH11608A (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=15538539
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15234697A Pending JPH11608A (ja) | 1997-06-10 | 1997-06-10 | 無機建材の塗装方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11608A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000325864A (ja) * | 1999-03-15 | 2000-11-28 | Inax Corp | 建築用板の加飾方法 |
| JP2007117962A (ja) * | 2005-10-31 | 2007-05-17 | Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd | 建築板の塗装装置及び塗装建築板 |
| JP2007291745A (ja) * | 2006-04-25 | 2007-11-08 | Matsushita Electric Works Ltd | 水廻り部材 |
| JP2008031665A (ja) * | 2006-07-26 | 2008-02-14 | Matsushita Electric Works Ltd | 水廻り部材 |
| JP4865090B2 (ja) * | 2009-05-27 | 2012-02-01 | 新日本製鐵株式会社 | クロメートフリー黒色塗装金属板 |
| JP2017087195A (ja) * | 2015-11-17 | 2017-05-25 | 藤倉化成株式会社 | スプレーガン及び溝の塗装方法 |
| JP6389946B1 (ja) * | 2017-11-02 | 2018-09-12 | アシストーン株式会社 | 石材塗装方法 |
| JP2019051473A (ja) * | 2017-09-14 | 2019-04-04 | パナソニックホームズ株式会社 | 壁面の目地の塗装方法、及び、壁面の目地の塗装用の治具 |
-
1997
- 1997-06-10 JP JP15234697A patent/JPH11608A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000325864A (ja) * | 1999-03-15 | 2000-11-28 | Inax Corp | 建築用板の加飾方法 |
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| JPWO2010137726A1 (ja) * | 2009-05-27 | 2012-11-15 | 新日本製鐵株式会社 | クロメートフリー黒色塗装金属板 |
| JP2017087195A (ja) * | 2015-11-17 | 2017-05-25 | 藤倉化成株式会社 | スプレーガン及び溝の塗装方法 |
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| JP6389946B1 (ja) * | 2017-11-02 | 2018-09-12 | アシストーン株式会社 | 石材塗装方法 |
| JP2019084477A (ja) * | 2017-11-02 | 2019-06-06 | アシストーン株式会社 | 石材塗装方法 |
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