JPH1156511A - 両側リクライニング装置 - Google Patents
両側リクライニング装置Info
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- JPH1156511A JPH1156511A JP9240227A JP24022797A JPH1156511A JP H1156511 A JPH1156511 A JP H1156511A JP 9240227 A JP9240227 A JP 9240227A JP 24022797 A JP24022797 A JP 24022797A JP H1156511 A JPH1156511 A JP H1156511A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60N—SEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60N2/00—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
- B60N2/02—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable
- B60N2/22—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable
- B60N2/235—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable by gear-pawl type mechanisms
- B60N2/2356—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable by gear-pawl type mechanisms with internal pawls
- B60N2/2358—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable by gear-pawl type mechanisms with internal pawls and provided with memory locks
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- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T74/00—Machine element or mechanism
- Y10T74/20—Control lever and linkage systems
- Y10T74/20576—Elements
- Y10T74/20636—Detents
- Y10T74/20654—Gear
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 両側リクライニング装置において、ロック状
態での機械的強度を確保しながらロック状態及びロック
解除状態への移行を正確に行う。 【解決手段】 ベース部材１Ａ，１Ｂの凹部１０内にイ
ンナーツース１２Ａ，１２Ｂを案内側壁９ａ，９ｂで案
内する。このインナーツース１２Ａ，１２Ｂを摺動させ
るカム１６を配設する。インナーツース１２Ａ，１２Ｂ
及びカム１６に夫々ロック状態で互いに接触するロック
用カム面１４ｄ及び１６ｄと、ロック解除時に係合する
ロック解除用カム面１４ｅ及び１６ｆとを連接して形成
し、操作レバー３を連結したリクライニングデバイスの
ロック解除用カム面１６ｆを他方側のリクライニングデ
バイスのロック解除用カム面１６ｆより短く設定する。
態での機械的強度を確保しながらロック状態及びロック
解除状態への移行を正確に行う。 【解決手段】 ベース部材１Ａ，１Ｂの凹部１０内にイ
ンナーツース１２Ａ，１２Ｂを案内側壁９ａ，９ｂで案
内する。このインナーツース１２Ａ，１２Ｂを摺動させ
るカム１６を配設する。インナーツース１２Ａ，１２Ｂ
及びカム１６に夫々ロック状態で互いに接触するロック
用カム面１４ｄ及び１６ｄと、ロック解除時に係合する
ロック解除用カム面１４ｅ及び１６ｆとを連接して形成
し、操作レバー３を連結したリクライニングデバイスの
ロック解除用カム面１６ｆを他方側のリクライニングデ
バイスのロック解除用カム面１６ｆより短く設定する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートクッション
に対してシートバックを傾動させる両側リクライニング
装置に係り、更に詳述すれば、シートクッションに固定
されるベース部材と、該ベース部材に回動可能に支持さ
れ且つシートバックに固定された回動アームと、前記ベ
ース部材及び回動アーム間に介装された前記ベース部材
に形成された凹部内にその側壁で進退自在に案内され且
つ先端に歯部を形成した摺動係止部材と、該摺動係止部
材を前記回動アームに形成した内歯に噛合するロック位
置及び内歯から離間するロック解除位置間で移動させる
回動可能なカムとを少なくとも備えたリクライニングデ
バイスをシートクッションのアウター側及びインナー側
の双方に設け、一方のリクライニングデバイスのカムに
連結される操作レバーの回転軸を連結杆を介して他方の
リクライニングデバイスのカムに連結した両側リクライ
ニング装置に関する。
に対してシートバックを傾動させる両側リクライニング
装置に係り、更に詳述すれば、シートクッションに固定
されるベース部材と、該ベース部材に回動可能に支持さ
れ且つシートバックに固定された回動アームと、前記ベ
ース部材及び回動アーム間に介装された前記ベース部材
に形成された凹部内にその側壁で進退自在に案内され且
つ先端に歯部を形成した摺動係止部材と、該摺動係止部
材を前記回動アームに形成した内歯に噛合するロック位
置及び内歯から離間するロック解除位置間で移動させる
回動可能なカムとを少なくとも備えたリクライニングデ
バイスをシートクッションのアウター側及びインナー側
の双方に設け、一方のリクライニングデバイスのカムに
連結される操作レバーの回転軸を連結杆を介して他方の
リクライニングデバイスのカムに連結した両側リクライ
ニング装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】この種の両側リクライニング装置として
は、従来、本出願人が先に提案した特開平９−２８４９
６号公報に記載されているものがある。
は、従来、本出願人が先に提案した特開平９−２８４９
６号公報に記載されているものがある。
【０００３】この従来例は、インナー側のカム部材のロ
ック解除用の第１のカム部及びロック用の第２のカム部
に夫々張出し部を設け、ロックオフ及びロックオン時に
おいて張出し部をツースインナーのロックオフ用溝及び
ロックオン用当接部に先に係合せしめツースインナーの
外歯とシートバック側に固定されるアームの内歯との噛
合及び解除を行いアウター側に優先してロックオフ及び
ロックオンを行うようにした両側リクライニング装置が
記載されている。
ック解除用の第１のカム部及びロック用の第２のカム部
に夫々張出し部を設け、ロックオフ及びロックオン時に
おいて張出し部をツースインナーのロックオフ用溝及び
ロックオン用当接部に先に係合せしめツースインナーの
外歯とシートバック側に固定されるアームの内歯との噛
合及び解除を行いアウター側に優先してロックオフ及び
ロックオンを行うようにした両側リクライニング装置が
記載されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、上記従来の
両側リクライニング装置にあっては、ロックオン時にイ
ンナー側の張出し部がツースインナーのロックオン用当
接部に先に係合することにより、インナー側をアウター
側に優先してロックオンさせることができるものであ
り、確実なロックオン状態を得ることができるが、ロッ
クオン状態で、インナー側では張出し部がロックオン用
当接部に当接し、アウター側では張出し部のない第２の
カム部がロックオン用当接部に当接することになり、ロ
ックオン用当接部に接触する接触面積は張出し部の方が
第２のカム部より小さくなるので、外部から大きな衝撃
力が作用した高負荷時に、ツースインナーとカムの圧痕
が大きくなることにより、ツースインナーの外歯とアー
ムの内歯との噛み合いが浅くなり、ロック強度が低下す
るという未解決の課題がある。
両側リクライニング装置にあっては、ロックオン時にイ
ンナー側の張出し部がツースインナーのロックオン用当
接部に先に係合することにより、インナー側をアウター
側に優先してロックオンさせることができるものであ
り、確実なロックオン状態を得ることができるが、ロッ
クオン状態で、インナー側では張出し部がロックオン用
当接部に当接し、アウター側では張出し部のない第２の
カム部がロックオン用当接部に当接することになり、ロ
ックオン用当接部に接触する接触面積は張出し部の方が
第２のカム部より小さくなるので、外部から大きな衝撃
力が作用した高負荷時に、ツースインナーとカムの圧痕
が大きくなることにより、ツースインナーの外歯とアー
ムの内歯との噛み合いが浅くなり、ロック強度が低下す
るという未解決の課題がある。
【０００５】そこで、本発明は、上記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、操作側とは反対側
のリクライニングデバイスにおいて、ロック時の機械的
強度を低下させることなく、操作側のリクライニングデ
バイスに優先してロック状態及びロック解除状態とする
ことができる両側リクライニング装置を提供することを
目的としている。
課題に着目してなされたものであり、操作側とは反対側
のリクライニングデバイスにおいて、ロック時の機械的
強度を低下させることなく、操作側のリクライニングデ
バイスに優先してロック状態及びロック解除状態とする
ことができる両側リクライニング装置を提供することを
目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１に係る両側リクライニング装置は、シート
クッションに固定されるベース部材と、該ベース部材に
回動可能に支持され且つシートバックに固定された回動
アームと、前記ベース部材及び回動アーム間に介装され
た前記ベース部材に形成された凹部内にその側壁で進退
自在に案内され且つ先端に歯部を形成した摺動係止部材
と、該摺動係止部材を前記回動アームに形成した内歯に
噛合するロック位置及び内歯から離間するロック解除位
置間で移動させる回動可能なカムとを少なくとも備えた
リクライニングデバイスをシートクッションのアウター
側及びインナー側の双方に設け、一方のリクライニング
デバイスのカムに連結される操作レバーの回転軸を連結
杆を介して他方のリクライニングデバイスのカムに連結
した両側リクライニング装置において、前記インナー側
及びアウター側リクライニングデバイスのカムは、前記
摺動係止部材をロック位置にロックするロック用カム面
とこれに連接して当該摺動係止部材をロック解除位置に
摺動させるロック解除用カム面とを有し、前記操作レバ
ーに連結されたリクライニングデバイスのロック位置に
おけるロック解除用カム面とこれに対向する前記摺動係
止部材のロック解除用カム面との相対距離が他方のリク
ライニングデバイスのロック解除用カム面間の相対距離
より短く設定されていることを特徴とする。
に、請求項１に係る両側リクライニング装置は、シート
クッションに固定されるベース部材と、該ベース部材に
回動可能に支持され且つシートバックに固定された回動
アームと、前記ベース部材及び回動アーム間に介装され
た前記ベース部材に形成された凹部内にその側壁で進退
自在に案内され且つ先端に歯部を形成した摺動係止部材
と、該摺動係止部材を前記回動アームに形成した内歯に
噛合するロック位置及び内歯から離間するロック解除位
置間で移動させる回動可能なカムとを少なくとも備えた
リクライニングデバイスをシートクッションのアウター
側及びインナー側の双方に設け、一方のリクライニング
デバイスのカムに連結される操作レバーの回転軸を連結
杆を介して他方のリクライニングデバイスのカムに連結
した両側リクライニング装置において、前記インナー側
及びアウター側リクライニングデバイスのカムは、前記
摺動係止部材をロック位置にロックするロック用カム面
とこれに連接して当該摺動係止部材をロック解除位置に
摺動させるロック解除用カム面とを有し、前記操作レバ
ーに連結されたリクライニングデバイスのロック位置に
おけるロック解除用カム面とこれに対向する前記摺動係
止部材のロック解除用カム面との相対距離が他方のリク
ライニングデバイスのロック解除用カム面間の相対距離
より短く設定されていることを特徴とする。
【０００７】請求項１の発明においては、摺動係止部材
にロック用カム面とロック解除用カムとを連接して設
け、操作レバーに連結されたリクライニングデバイスの
ロック位置におけるロック解除用カム面とこれに対向す
る摺動係止部材のロック解除用カム面との相対距離が他
方のリクライニングデバイスのロック解除用カム面間の
相対距離より短く設定されているので、ロック位置では
両デバイスのカムにおけるロック用カム面と摺動係止部
材のロック用当接面とを等しい接触面積とすることがで
き、機械的強度の低下を防止することができる。
にロック用カム面とロック解除用カムとを連接して設
け、操作レバーに連結されたリクライニングデバイスの
ロック位置におけるロック解除用カム面とこれに対向す
る摺動係止部材のロック解除用カム面との相対距離が他
方のリクライニングデバイスのロック解除用カム面間の
相対距離より短く設定されているので、ロック位置では
両デバイスのカムにおけるロック用カム面と摺動係止部
材のロック用当接面とを等しい接触面積とすることがで
き、機械的強度の低下を防止することができる。
【０００８】このロック状態からカムを回動させること
により、操作レバーに直接連結されていない他方のリク
ライニングデバイスのロック解除用カム面が先に摺動係
止部材のロック解除用カム面に係合してロック解除を行
い、その後に操作レバーに連結されたリクライニングデ
バイスのロック解除用カム面が摺動係止部材のロック解
除用カム面に係合してロック解除を行う。
により、操作レバーに直接連結されていない他方のリク
ライニングデバイスのロック解除用カム面が先に摺動係
止部材のロック解除用カム面に係合してロック解除を行
い、その後に操作レバーに連結されたリクライニングデ
バイスのロック解除用カム面が摺動係止部材のロック解
除用カム面に係合してロック解除を行う。
【０００９】このとき、操作レバーに連結されたリクラ
イニングデバイスのロック解除カム面とこれに連接する
ロック用カム面との長さが他方のリクライニングデバイ
スにおける同様の長さに比べて短いので、ロック解除状
態でのリクライニングデバイスのロック用カム面と摺動
係止部材のロック用カム面との相対距離は操作レバーが
連結されたリクライニングデバイスの方が長くなること
になり、ロック解除状態からロック状態に移行する際に
も操作レバーに連結されたリクライニングデバイスの方
が遅れてロック状態となる。
イニングデバイスのロック解除カム面とこれに連接する
ロック用カム面との長さが他方のリクライニングデバイ
スにおける同様の長さに比べて短いので、ロック解除状
態でのリクライニングデバイスのロック用カム面と摺動
係止部材のロック用カム面との相対距離は操作レバーが
連結されたリクライニングデバイスの方が長くなること
になり、ロック解除状態からロック状態に移行する際に
も操作レバーに連結されたリクライニングデバイスの方
が遅れてロック状態となる。
【００１０】また、請求項２に係る両側リクライニング
装置は、請求項１の発明において、前記カムのロック解
除用カム面はロック用カム面に連接して円周方向に突出
する突出部の内周面で形成され、前記摺動係止部材のロ
ック解除用カム面は前記突出部と逆方向に突出する突出
部の外周面で形成されていることを特徴とする。
装置は、請求項１の発明において、前記カムのロック解
除用カム面はロック用カム面に連接して円周方向に突出
する突出部の内周面で形成され、前記摺動係止部材のロ
ック解除用カム面は前記突出部と逆方向に突出する突出
部の外周面で形成されていることを特徴とする。
【００１１】この請求項２の発明においては、カムのロ
ック解除用カム面が摺動係止部材のロック解除用カム面
に係合させることにより、摺動係止部材を半径方向内方
に摺動させてロック解除を行う。このときにロック用カ
ム面の長さは操作レバーに連結されているリクライニン
グデバイス及び他方のリクライニングデバイスで一定と
することができ、ロック解除用カム面の長さのみを操作
レバーに連結されているリクライニングデバイスと他方
のリクライニングデバイスとで異ならすことができる。
ック解除用カム面が摺動係止部材のロック解除用カム面
に係合させることにより、摺動係止部材を半径方向内方
に摺動させてロック解除を行う。このときにロック用カ
ム面の長さは操作レバーに連結されているリクライニン
グデバイス及び他方のリクライニングデバイスで一定と
することができ、ロック解除用カム面の長さのみを操作
レバーに連結されているリクライニングデバイスと他方
のリクライニングデバイスとで異ならすことができる。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る両側リクライ
ニング装置を図面を参照して説明する。図１、図２及び
図３は、本発明の実施の形態を示す分解斜視図、部分拡
大正面図及びその断面図であり、シートクッション（図
示せず）の左右に固定される一対のベース部材１Ａ，１
Ｂに対してシートバック（図示せず）の左右に取付けら
れた一対の回動アーム２Ａ，２Ｂが操作レバー３に固着
された枢軸４Ａ，４Ｂを中心として回動自在に保持され
ている。
ニング装置を図面を参照して説明する。図１、図２及び
図３は、本発明の実施の形態を示す分解斜視図、部分拡
大正面図及びその断面図であり、シートクッション（図
示せず）の左右に固定される一対のベース部材１Ａ，１
Ｂに対してシートバック（図示せず）の左右に取付けら
れた一対の回動アーム２Ａ，２Ｂが操作レバー３に固着
された枢軸４Ａ，４Ｂを中心として回動自在に保持され
ている。
【００１３】ベース部材１Ａ，１Ｂの夫々は、図２乃至
図５に示すように、左右対称に構成され、シートクッシ
ョンのフレームに固定される取付部６ａ，６ｂと、その
上方に形成された中央部に枢軸４Ａ，４Ｂを挿通する挿
通孔７を形成した円形凹部８とが形成されている。
図５に示すように、左右対称に構成され、シートクッシ
ョンのフレームに固定される取付部６ａ，６ｂと、その
上方に形成された中央部に枢軸４Ａ，４Ｂを挿通する挿
通孔７を形成した円形凹部８とが形成されている。
【００１４】円形凹部８の底板部８ａの中央部には、図
１に示す如く、上下に延長する左右一対の案内側壁９
ａ，９ｂとこれら案内側壁９ａ，９ｂの上端及び下端に
連接された円弧状側壁９ｃ，９ｄとから略長方形状に形
成された凹部１０が形成されている。ここで、円弧状側
壁９ｃ，９ｄには図３に示すように夫々後述するインナ
ーツース１２Ａ，１２Ｂの外歯１３と噛合する上下の係
止歯部１１ａ，１１ｂが形成されている。
１に示す如く、上下に延長する左右一対の案内側壁９
ａ，９ｂとこれら案内側壁９ａ，９ｂの上端及び下端に
連接された円弧状側壁９ｃ，９ｄとから略長方形状に形
成された凹部１０が形成されている。ここで、円弧状側
壁９ｃ，９ｄには図３に示すように夫々後述するインナ
ーツース１２Ａ，１２Ｂの外歯１３と噛合する上下の係
止歯部１１ａ，１１ｂが形成されている。
【００１５】そして、凹部１０内に摺動係止部材として
の上下一対のインナーツース１２Ａ，１２Ｂが案内側壁
９ａ，９ｂによって案内されて半径方向に進退自在に配
設されている。これらインナーツース１２Ａ，１２Ｂに
は、その外周側に外歯１３が形成されていると共に、内
周側にカム面１４が形成されている。
の上下一対のインナーツース１２Ａ，１２Ｂが案内側壁
９ａ，９ｂによって案内されて半径方向に進退自在に配
設されている。これらインナーツース１２Ａ，１２Ｂに
は、その外周側に外歯１３が形成されていると共に、内
周側にカム面１４が形成されている。
【００１６】ここで、インナーツース１２Ａ，１２Ｂの
カム面１４は、図２に拡大して示すように、挿通孔７の
中心を中心として点対称に形成され、内周面の左右端部
側に略対称に形成された内方に行くに従い上下方向の外
側に傾斜する枢軸４Ａ，４Ｂの中心を中心とする円弧面
でなる係止部１４ａ，１４ｂと、この係止部１４ａから
時計方向に形成された外方に弯曲する弯曲部１４ｃと、
この弯曲部１４ｃの端部に形成された枢軸４Ａ，４Ｂの
中心を中心とし半径が係止部１４ａ，１４ｂの半径より
大きく設定された円弧面でなるロック用カム面１４ｄ
と、このロック用カム面１４ｄに時計方向に連接されて
係止部１４ｂに至るロック解除用カム面１４ｅとで構成
されている。ここで、ロック解除用カム面１４ｅは、ロ
ック用カム面１４ｄに連接された凹部１４ｆとこれに連
接する係止部１４ｂを有する突出部１４ｇとで形成され
ている。
カム面１４は、図２に拡大して示すように、挿通孔７の
中心を中心として点対称に形成され、内周面の左右端部
側に略対称に形成された内方に行くに従い上下方向の外
側に傾斜する枢軸４Ａ，４Ｂの中心を中心とする円弧面
でなる係止部１４ａ，１４ｂと、この係止部１４ａから
時計方向に形成された外方に弯曲する弯曲部１４ｃと、
この弯曲部１４ｃの端部に形成された枢軸４Ａ，４Ｂの
中心を中心とし半径が係止部１４ａ，１４ｂの半径より
大きく設定された円弧面でなるロック用カム面１４ｄ
と、このロック用カム面１４ｄに時計方向に連接されて
係止部１４ｂに至るロック解除用カム面１４ｅとで構成
されている。ここで、ロック解除用カム面１４ｅは、ロ
ック用カム面１４ｄに連接された凹部１４ｆとこれに連
接する係止部１４ｂを有する突出部１４ｇとで形成され
ている。
【００１７】更に、凹部１０のインナーツース１２Ａ，
１２Ｂ間には、枢軸４Ａ，４Ｂに形成された２面幅に嵌
合して回動されるカム１６が配設されている。このカム
１６は、各インナーツース１２Ａ，１２Ｂに対向する面
に夫々、カム面１４の係止部１４ａ，１４ｂに当接する
係止部１６ａ，１６ｂと、これら係止部１６ａ及び１６
ｂ間に外方に突出して形成された凸部１６ｃとを備えて
いる。
１２Ｂ間には、枢軸４Ａ，４Ｂに形成された２面幅に嵌
合して回動されるカム１６が配設されている。このカム
１６は、各インナーツース１２Ａ，１２Ｂに対向する面
に夫々、カム面１４の係止部１４ａ，１４ｂに当接する
係止部１６ａ，１６ｂと、これら係止部１６ａ及び１６
ｂ間に外方に突出して形成された凸部１６ｃとを備えて
いる。
【００１８】前記凸部１６ｃの外周面の反時計方向半部
がインナーツース１２Ａ，１２Ｂのロック用カム面１４
ｄに当接するロック用カム面１６ｄとされ、このロック
用カム面１６ｄに連接する突出部１６ｅの内周面側がイ
ンナーツース１２Ａ，１２Ｂのロック解除用カム面１４
ｅの係止部１４ｂに係合するロック解除用カム面１６ｆ
とされている。また枢軸４Ａ，４Ｂを挿通するカム１６
の挿通孔１６ｈが形成されている。
がインナーツース１２Ａ，１２Ｂのロック用カム面１４
ｄに当接するロック用カム面１６ｄとされ、このロック
用カム面１６ｄに連接する突出部１６ｅの内周面側がイ
ンナーツース１２Ａ，１２Ｂのロック解除用カム面１４
ｅの係止部１４ｂに係合するロック解除用カム面１６ｆ
とされている。また枢軸４Ａ，４Ｂを挿通するカム１６
の挿通孔１６ｈが形成されている。
【００１９】回動アーム２（２Ａ，２Ｂ）は、図１及び
図３に示すように、上端側にシートバックに取付ける取
付穴１８ａ〜１８ｃが形成されたアーム半体２ａと、こ
れに一体に取付けられたアーム半体２ｂとから構成さ
れ、前記アーム半体２ｂは下端側にベース部材１の凹部
１０の円弧状側壁９ａ，９ｂの半径と同一半径の円筒状
凹部１９を有し、この円筒状凹部１９の中央部に前述し
た枢軸４Ａ，４Ｂを挿通する挿通孔２０が形成されてい
ると共に、円筒状凹部１９を形成する内壁に上述したイ
ンナーツース１２Ａ，１２Ｂの外歯１３に噛合する内歯
２１ａが形成されている。
図３に示すように、上端側にシートバックに取付ける取
付穴１８ａ〜１８ｃが形成されたアーム半体２ａと、こ
れに一体に取付けられたアーム半体２ｂとから構成さ
れ、前記アーム半体２ｂは下端側にベース部材１の凹部
１０の円弧状側壁９ａ，９ｂの半径と同一半径の円筒状
凹部１９を有し、この円筒状凹部１９の中央部に前述し
た枢軸４Ａ，４Ｂを挿通する挿通孔２０が形成されてい
ると共に、円筒状凹部１９を形成する内壁に上述したイ
ンナーツース１２Ａ，１２Ｂの外歯１３に噛合する内歯
２１ａが形成されている。
【００２０】そして、ベース部材１Ａ，１Ｂ及び回動ア
ーム２Ａ，２Ｂは、図１に示すように、２面幅を有する
枢軸４Ａ，４Ｂをベース部材１Ａ，１Ｂの挿通孔７、カ
ム１６の挿通孔１６ｈ及び回動アーム２の挿通孔２０に
挿通した状態で回動アーム２より外方に突出する端部を
ホルダー２３の挿通孔に挿通し、操作レバー３とカシメ
られ、一体化されている。
ーム２Ａ，２Ｂは、図１に示すように、２面幅を有する
枢軸４Ａ，４Ｂをベース部材１Ａ，１Ｂの挿通孔７、カ
ム１６の挿通孔１６ｈ及び回動アーム２の挿通孔２０に
挿通した状態で回動アーム２より外方に突出する端部を
ホルダー２３の挿通孔に挿通し、操作レバー３とカシメ
られ、一体化されている。
【００２１】ここで、枢軸４Ａ，４Ｂは、回動アーム２
Ａ，２Ｂ側に設けたホルダー２３によってベース部材１
Ａ，１Ｂに回動自在に保持されていると共に、両枢軸４
Ａ，４Ｂがベース部材１Ａ，１Ｂより突出した端部間に
円筒状の連結杆２４がセレーション嵌合されて連結され
ている。
Ａ，２Ｂ側に設けたホルダー２３によってベース部材１
Ａ，１Ｂに回動自在に保持されていると共に、両枢軸４
Ａ，４Ｂがベース部材１Ａ，１Ｂより突出した端部間に
円筒状の連結杆２４がセレーション嵌合されて連結され
ている。
【００２２】そして、各枢軸４Ａ，４Ｂは、ホルダー２
３より外方に突出形成された突出片４ａとホルダー２３
との間に介挿したコイルスプリング２５によって図１で
見て反時計方向に付勢され、枢軸４Ａに操作レバー３が
一体に取付けられている。
３より外方に突出形成された突出片４ａとホルダー２３
との間に介挿したコイルスプリング２５によって図１で
見て反時計方向に付勢され、枢軸４Ａに操作レバー３が
一体に取付けられている。
【００２３】更に、図３に示す如く、ベース部材１側の
ホルダー２３のブラケット２３ａに中心側端部が固定さ
れた渦巻き状のリターンスプリング２６の外周端が回動
アーム２側のブラケット２７に係止されることにより、
シートバックをシートクッション側に付勢するように、
図１で見て反時計方向に付勢されている。
ホルダー２３のブラケット２３ａに中心側端部が固定さ
れた渦巻き状のリターンスプリング２６の外周端が回動
アーム２側のブラケット２７に係止されることにより、
シートバックをシートクッション側に付勢するように、
図１で見て反時計方向に付勢されている。
【００２４】次に、前記実施形態の動作を説明する。
今、図１に示すように、枢軸４Ａ，４Ｂがコイルスプリ
ング２５によって反時計方向に付勢されてホルダー２３
に係合しているものとする。この状態では、インナー側
及びアウター側のカム１６Ｂ，１６Ａの係止部１６ａ，
１６ｂ及び１６ｄが夫々図５（ａ）及び（ｂ）に示すよ
うにインナーツース１２Ａ，１２Ｂのカム面１４の係止
部１４ａ，１４ｂ及びロック用カム面１４ｄに当接する
反時計方向回動位置をとる。
今、図１に示すように、枢軸４Ａ，４Ｂがコイルスプリ
ング２５によって反時計方向に付勢されてホルダー２３
に係合しているものとする。この状態では、インナー側
及びアウター側のカム１６Ｂ，１６Ａの係止部１６ａ，
１６ｂ及び１６ｄが夫々図５（ａ）及び（ｂ）に示すよ
うにインナーツース１２Ａ，１２Ｂのカム面１４の係止
部１４ａ，１４ｂ及びロック用カム面１４ｄに当接する
反時計方向回動位置をとる。
【００２５】このため、インナーツース１２Ａ，１２Ｂ
がベース部材１Ａ，１Ｂの凹部１０の案内側壁９ａ，９
ｂに案内されて夫々外方に摺動し、その先端部に形成さ
れた外歯１３が回動アーム２の内歯２１ａとベース部材
１Ａ，１Ｂの上下の係止歯部１１ａ，１１ｂとに夫々噛
合した状態となっている。
がベース部材１Ａ，１Ｂの凹部１０の案内側壁９ａ，９
ｂに案内されて夫々外方に摺動し、その先端部に形成さ
れた外歯１３が回動アーム２の内歯２１ａとベース部材
１Ａ，１Ｂの上下の係止歯部１１ａ，１１ｂとに夫々噛
合した状態となっている。
【００２６】この結果、ベース部材１Ａ，１Ｂに対する
回動アーム２Ａ，２Ｂの回動が規制されたロック状態を
維持する。このロック状態では、インナーツース１２
Ａ，１２Ｂの側壁部がベース部材１Ａ，１Ｂの凹部１０
の案内側壁９ａ，９ｂに係合していると共に、外歯１３
がベース部材１Ａ，１Ｂの凹部１０の係止歯部１１ａ，
１１ｂに夫々噛合している。
回動アーム２Ａ，２Ｂの回動が規制されたロック状態を
維持する。このロック状態では、インナーツース１２
Ａ，１２Ｂの側壁部がベース部材１Ａ，１Ｂの凹部１０
の案内側壁９ａ，９ｂに係合していると共に、外歯１３
がベース部材１Ａ，１Ｂの凹部１０の係止歯部１１ａ，
１１ｂに夫々噛合している。
【００２７】このロック状態から操作レバー３をコイル
スプリング２５に抗して図１で見て時計方向に回動させ
ると、これに応じてインナー側及びアウター側のカム１
６Ｂ，１６Ａも図６（ａ）及び（ｂ）に示すように時計
方向に回動することにより、カム１６の係止部１６ａ，
１６ｂ及びロック用カム面１６ｄがインナーツース１２
Ａ，１２Ｂのカム面１４の係止部１４ａ，１４ｂ及びロ
ック用カム面１４ｄとの係止状態を脱することになる。
スプリング２５に抗して図１で見て時計方向に回動させ
ると、これに応じてインナー側及びアウター側のカム１
６Ｂ，１６Ａも図６（ａ）及び（ｂ）に示すように時計
方向に回動することにより、カム１６の係止部１６ａ，
１６ｂ及びロック用カム面１６ｄがインナーツース１２
Ａ，１２Ｂのカム面１４の係止部１４ａ，１４ｂ及びロ
ック用カム面１４ｄとの係止状態を脱することになる。
【００２８】このとき、インナー側のカム１６Ｂについ
ては、ロック状態におけるロック解除用カム面１６ｆの
先端部とインナーツース１２Ａ，１２Ｂのロック解除用
カム面１４ｅの先端部との間のクリアランスＣI が図５
（ａ）に示すように小さく、逆にアウター側のカム１６
Ａについてはロック状態における同様のクリアランスＣ
O が図５（ｂ）に示すようにインナー側のクリアランス
ＣI に比べて大きく設定されている。
ては、ロック状態におけるロック解除用カム面１６ｆの
先端部とインナーツース１２Ａ，１２Ｂのロック解除用
カム面１４ｅの先端部との間のクリアランスＣI が図５
（ａ）に示すように小さく、逆にアウター側のカム１６
Ａについてはロック状態における同様のクリアランスＣ
O が図５（ｂ）に示すようにインナー側のクリアランス
ＣI に比べて大きく設定されている。
【００２９】このため、操作レバー３を時計方向に回動
させてカム１６Ａ及び１６Ｂを時計方向に回動させたと
きに、先ずインナー側のカム１６Ｂのロック解除用カム
面１６ｆがインナーツース１２Ａ，１２Ｂのロック解除
用カム面１４ｅの突出部１４ｇの係止部１４ｂに係合す
ることにより、インナー側のインナーツース１２Ａ，１
２Ｂが先に内方に摺動して図６（ａ）に示すようにロッ
ク解除状態に移行する。
させてカム１６Ａ及び１６Ｂを時計方向に回動させたと
きに、先ずインナー側のカム１６Ｂのロック解除用カム
面１６ｆがインナーツース１２Ａ，１２Ｂのロック解除
用カム面１４ｅの突出部１４ｇの係止部１４ｂに係合す
ることにより、インナー側のインナーツース１２Ａ，１
２Ｂが先に内方に摺動して図６（ａ）に示すようにロッ
ク解除状態に移行する。
【００３０】これより遅れて、アウター側のカム１６Ａ
のロック解除用カム面１６ｆがインナーツース１２Ａ，
１２Ｂのロック解除用カム面１４ｅの突出部１４ｇの係
止部１４ｂに係合することにより、アウター側のインナ
ーツース１２Ａ，１２Ｂが内方に摺動して図６（ｂ）に
示すようにロック解除状態に移行する。
のロック解除用カム面１６ｆがインナーツース１２Ａ，
１２Ｂのロック解除用カム面１４ｅの突出部１４ｇの係
止部１４ｂに係合することにより、アウター側のインナ
ーツース１２Ａ，１２Ｂが内方に摺動して図６（ｂ）に
示すようにロック解除状態に移行する。
【００３１】そして、このロック解除状態では、インナ
ー側のカム１６Ｂのロック解除用カム面１６ｆがアウタ
ー側のカム１６Ａのロック解除用カム面１６ｆに対して
長いので、図６（ａ）及び（ｂ）に示すように、インナ
ー側のインナーツース１２Ａ，１２Ｂの内方への移動量
の方がアウター側のインナーツース１２Ａ，１２Ｂの内
方への移動量より大きくなると共に、ロック解除状態で
のインナー側のカム１６Ｂのロック用カム面１６ｄとイ
ンナーツース１２Ａ，１２Ｂのロック用カム面１４ｄと
の間のクリアランスＣRIがアウター側のカム１６Ａの同
様のクリアランスＣR0に比べて小さくなる。
ー側のカム１６Ｂのロック解除用カム面１６ｆがアウタ
ー側のカム１６Ａのロック解除用カム面１６ｆに対して
長いので、図６（ａ）及び（ｂ）に示すように、インナ
ー側のインナーツース１２Ａ，１２Ｂの内方への移動量
の方がアウター側のインナーツース１２Ａ，１２Ｂの内
方への移動量より大きくなると共に、ロック解除状態で
のインナー側のカム１６Ｂのロック用カム面１６ｄとイ
ンナーツース１２Ａ，１２Ｂのロック用カム面１４ｄと
の間のクリアランスＣRIがアウター側のカム１６Ａの同
様のクリアランスＣR0に比べて小さくなる。
【００３２】このロック解除状態でシートバックを所望
の傾動角に傾動させると、これに応じて回動アーム２が
回動し、これによってその内歯２１ａからインナーツー
ス１２Ａ，１２Ｂに伝達される力によって、インナーツ
ース１２Ａ，１２Ｂが夫々内方に摺動し、内歯２１ａと
インナーツース１２Ａ，１２Ｂの外歯１３との噛合状態
が解除されることによりロック状態が解除され、シート
バックを所望傾動角に傾動させることができる。
の傾動角に傾動させると、これに応じて回動アーム２が
回動し、これによってその内歯２１ａからインナーツー
ス１２Ａ，１２Ｂに伝達される力によって、インナーツ
ース１２Ａ，１２Ｂが夫々内方に摺動し、内歯２１ａと
インナーツース１２Ａ，１２Ｂの外歯１３との噛合状態
が解除されることによりロック状態が解除され、シート
バックを所望傾動角に傾動させることができる。
【００３３】そして、シートバックの所望傾動角への傾
動が終了したら、操作レバー３の回動を解除することに
より、カム１６が反時計方向に回動することにより、イ
ンナーツース１２Ａ，１２Ｂを夫々半径方向である外方
に摺動させて、その外歯１３をベース部材１Ａ，１Ｂの
凹部１０における係止歯部１１ａ，１１ｂ及び回動アー
ム２の内歯２１ａに噛合させることによりロック状態に
復帰する。
動が終了したら、操作レバー３の回動を解除することに
より、カム１６が反時計方向に回動することにより、イ
ンナーツース１２Ａ，１２Ｂを夫々半径方向である外方
に摺動させて、その外歯１３をベース部材１Ａ，１Ｂの
凹部１０における係止歯部１１ａ，１１ｂ及び回動アー
ム２の内歯２１ａに噛合させることによりロック状態に
復帰する。
【００３４】このロック状態への復帰でも、インナー側
のカム１６Ｂのロック用カム面１６ｄがアウター側のカ
ム面１６Ａのロック用カム面１６ｄに先立ってインナー
ツース１２Ａ，１２Ｂのロック用カム面１４ｄに係合す
ることにより、インナー側のリクライニングデバイスが
最初にロック状態に移行し、続いてアウター側のリクラ
イニングデバイスがロック状態に移行する。
のカム１６Ｂのロック用カム面１６ｄがアウター側のカ
ム面１６Ａのロック用カム面１６ｄに先立ってインナー
ツース１２Ａ，１２Ｂのロック用カム面１４ｄに係合す
ることにより、インナー側のリクライニングデバイスが
最初にロック状態に移行し、続いてアウター側のリクラ
イニングデバイスがロック状態に移行する。
【００３５】このロック状態では、図５（ａ）及び
（ｂ）に示すように、インナー側及びアウター側の双方
でカム１６のロック用カム面１６ｄとインナーツース１
２Ａ，１２Ｂのロック用カム面１４ｄとの接触面積が等
しく且つ広くなる。このロック状態で、例えば衝突事故
によってシートバックに後方側へ過大な衝撃力が作用し
た場合には、この衝撃力が回動アーム２に伝達されて、
これが図５（ａ），（ｂ）に示すように、時計方向に回
動しようとする。
（ｂ）に示すように、インナー側及びアウター側の双方
でカム１６のロック用カム面１６ｄとインナーツース１
２Ａ，１２Ｂのロック用カム面１４ｄとの接触面積が等
しく且つ広くなる。このロック状態で、例えば衝突事故
によってシートバックに後方側へ過大な衝撃力が作用し
た場合には、この衝撃力が回動アーム２に伝達されて、
これが図５（ａ），（ｂ）に示すように、時計方向に回
動しようとする。
【００３６】この回動アーム２の時計方向の回動力は、
その内歯２１ａに外歯１３が噛合しているインナーツー
ス１２Ａ，１２Ｂに伝達されて、これらが内方に押圧さ
れることになるが、インナー側及びアウター側の双方で
カム１６のロック用カム面１６ｄとインナーツース１２
Ａ，１２Ｂのロック用カム面１４ｄとの接触面積が等し
く且つ広いので、十分な機械的強度を確保することがで
き、インナーツース１２Ａ，１２Ｂの内方への移動を阻
止してロック状態が解除されることを確実に防止するこ
とができる。
その内歯２１ａに外歯１３が噛合しているインナーツー
ス１２Ａ，１２Ｂに伝達されて、これらが内方に押圧さ
れることになるが、インナー側及びアウター側の双方で
カム１６のロック用カム面１６ｄとインナーツース１２
Ａ，１２Ｂのロック用カム面１４ｄとの接触面積が等し
く且つ広いので、十分な機械的強度を確保することがで
き、インナーツース１２Ａ，１２Ｂの内方への移動を阻
止してロック状態が解除されることを確実に防止するこ
とができる。
【００３７】結局、インナー側及びアウター側のリクラ
イニングデバイスにおける操作レバー３の作動角に対す
るインナーツース１２Ａ，１２Ｂの移動量との関係は、
図７に示すようになり、ロック状態及びロック解除状態
の双方でインナー側リクライニングデバイスがアウター
側リクライニングデバイスに対して先行することにな
り、操作レバー３と連結されているアウター側リクライ
ニングデバイスがロック状態及びロック解除状態に移行
したときには、既にインナー側リクライニングデバイス
がロック状態及びロック解除状態に移行済みであり、ロ
ック不良やロック解除不良を生じることを確実に回避す
ることができる。
イニングデバイスにおける操作レバー３の作動角に対す
るインナーツース１２Ａ，１２Ｂの移動量との関係は、
図７に示すようになり、ロック状態及びロック解除状態
の双方でインナー側リクライニングデバイスがアウター
側リクライニングデバイスに対して先行することにな
り、操作レバー３と連結されているアウター側リクライ
ニングデバイスがロック状態及びロック解除状態に移行
したときには、既にインナー側リクライニングデバイス
がロック状態及びロック解除状態に移行済みであり、ロ
ック不良やロック解除不良を生じることを確実に回避す
ることができる。
【００３８】また、アウター側リクライニングデバイス
及びインナー側リクライニングデバイスにおいて、カム
１６Ａ及び１６Ｂの枢軸４Ａ，４Ｂの挿通孔１６ｈを図
４（ａ），（ｂ）に夫々示すように９０°異なる方向に
形成しておくと、カム１６Ａ及び１６Ｂの誤取付けを確
実に防止することができる利点がある。
及びインナー側リクライニングデバイスにおいて、カム
１６Ａ及び１６Ｂの枢軸４Ａ，４Ｂの挿通孔１６ｈを図
４（ａ），（ｂ）に夫々示すように９０°異なる方向に
形成しておくと、カム１６Ａ及び１６Ｂの誤取付けを確
実に防止することができる利点がある。
【００３９】尚、前記実施形態においては、一対のイン
ナーツース１２Ａ，１２Ｂを有する場合について説明し
たが、これに限定されるものではなく、１箇または所定
角間隔を保って２組以上のインナーツースを設けるよう
にしてもよい。
ナーツース１２Ａ，１２Ｂを有する場合について説明し
たが、これに限定されるものではなく、１箇または所定
角間隔を保って２組以上のインナーツースを設けるよう
にしてもよい。
【００４０】また、ベース部材１Ａ，１Ｂ、回動アーム
２Ａ，２Ｂ、操作レバー３、インナーツース１２Ａ，１
２Ｂ及びカム１６の形状は前記実施形態に限定されるも
のではなく、任意の形状に設定することができる。
２Ａ，２Ｂ、操作レバー３、インナーツース１２Ａ，１
２Ｂ及びカム１６の形状は前記実施形態に限定されるも
のではなく、任意の形状に設定することができる。
【００４１】更に、上記実施形態においては、インナー
側及びアウター側リクライニングデバイスのインナーツ
ース１２Ａ，１２Ｂの移動量が異なる場合について説明
したが、これに限定されるものではなく、インナーツー
ス１２Ａ，１２Ｂのカム面１４及びカム１６のロック解
除用カム面１４ｅ及び１６ｆの傾斜角を異ならせること
により、インナーツース１２Ａ，１２Ｂの移動量をイン
ナー側及びアウター側で等しく設定することができる。
側及びアウター側リクライニングデバイスのインナーツ
ース１２Ａ，１２Ｂの移動量が異なる場合について説明
したが、これに限定されるものではなく、インナーツー
ス１２Ａ，１２Ｂのカム面１４及びカム１６のロック解
除用カム面１４ｅ及び１６ｆの傾斜角を異ならせること
により、インナーツース１２Ａ，１２Ｂの移動量をイン
ナー側及びアウター側で等しく設定することができる。
【００４２】
【発明の効果】以上説明したように、請求項１に係る両
側リクライニング装置によれば、操作レバーに連結され
たリクライニングデバイスにおけるカムのロック用カム
面に連接するロック解除用カム面を、操作レバーに直接
連結されていないリクライニングデバイスにおけるカム
のロック用カム面に連接するロック解除用カム面に比較
して短く設定したので、ロック状態でのカムと摺動係止
部材との間の接触面積を大きくして十分な機械的強度を
確保しながらロック解除状態及びロック状態への移行
を、操作レバーを連結したリクライニングデバイスに優
先させて操作レバーを直接連結しないリクライニングデ
バイスを作動させることができ、ハーフロック状態を招
くことなくロック状態及びロック解除状態に移行させる
ことができるという効果が得られる。
側リクライニング装置によれば、操作レバーに連結され
たリクライニングデバイスにおけるカムのロック用カム
面に連接するロック解除用カム面を、操作レバーに直接
連結されていないリクライニングデバイスにおけるカム
のロック用カム面に連接するロック解除用カム面に比較
して短く設定したので、ロック状態でのカムと摺動係止
部材との間の接触面積を大きくして十分な機械的強度を
確保しながらロック解除状態及びロック状態への移行
を、操作レバーを連結したリクライニングデバイスに優
先させて操作レバーを直接連結しないリクライニングデ
バイスを作動させることができ、ハーフロック状態を招
くことなくロック状態及びロック解除状態に移行させる
ことができるという効果が得られる。
【００４３】また、請求項２に係る両側リクライニング
装置によれば、カムのロック解除用カム面が摺動係止部
材のロック解除用カム面に係合させることにより、摺動
係止部材を半径方向内方に摺動させてロック解除を行う
ので、ロック用カム面の長さは操作レバーに連結されて
いるリクライニングデバイス及び他方のリクライニング
デバイスで一定とすることができ、ロック解除用カム面
の長さのみを操作レバーに連結されているリクライニン
グデバイスと他方のリクライニングデバイスとで異なら
すことができ、ロック状態での機械的強度を確実に確保
することができるという効果が得られる。
装置によれば、カムのロック解除用カム面が摺動係止部
材のロック解除用カム面に係合させることにより、摺動
係止部材を半径方向内方に摺動させてロック解除を行う
ので、ロック用カム面の長さは操作レバーに連結されて
いるリクライニングデバイス及び他方のリクライニング
デバイスで一定とすることができ、ロック解除用カム面
の長さのみを操作レバーに連結されているリクライニン
グデバイスと他方のリクライニングデバイスとで異なら
すことができ、ロック状態での機械的強度を確実に確保
することができるという効果が得られる。
【図１】本発明に係る両側リクライニング装置の実施の
形態の分解斜視図。
形態の分解斜視図。
【図２】本発明に係る両側リクライニング装置の要部に
おける拡大正面図。
おける拡大正面図。
【図３】本発明に係る両側リクライニング装置のリクラ
イニングデバイスの縦断面図。
イニングデバイスの縦断面図。
【図４】本発明に係る両側リクライニング装置のカムを
夫々示すもので、（ａ）はインナー側のカムの正面図、
（ｂ）はアウター側のカムの正面図。
夫々示すもので、（ａ）はインナー側のカムの正面図、
（ｂ）はアウター側のカムの正面図。
【図５】本発明に係る両側リクライニング装置のベース
部材及び回動アームのロック状態を示すもので、（ａ）
はインナー側の正面図、（ｂ）はアウター側の正面図。
部材及び回動アームのロック状態を示すもので、（ａ）
はインナー側の正面図、（ｂ）はアウター側の正面図。
【図６】本発明に係る両側リクライニング装置のベース
部材及び回動アームのロック解除状態を示すもので、
（ａ）はインナー側の正面図、（ｂ）はアウター側の正
面図。
部材及び回動アームのロック解除状態を示すもので、
（ａ）はインナー側の正面図、（ｂ）はアウター側の正
面図。
【図７】本発明に係る両側リクライニング装置の操作レ
バー作動角に対するインナーツース作動量を示すグラ
フ。
バー作動角に対するインナーツース作動量を示すグラ
フ。
１ ベース部材 １Ａ ベース部材 １Ｂ ベース部材 ２ 回動アーム ２Ａ 回動アーム ２Ｂ 回動アーム ３ 操作レバー ４Ａ 枢軸 ４Ｂ 枢軸 ６ａ 取付部 ６ｂ 取付部 ８ 円形凹部 ８ａ 底板部 ９ａ 案内側壁 ９ｂ 案内側壁 １０ 凹部 １１ａ 係止歯部 １１ｂ 係止歯部 １２Ａ インナーツース １２Ｂ インナーツース １３ 外歯 １４ カム面 １４ａ 係止部 １４ｂ 係止部 １４ｃ 弯曲部 １４ｄ ロック用カム面 １４ｅ ロック解除用カム面 １４ｆ 凹部 １４ｇ 突出部 １６ カム １６Ａ アウター側のカム １６Ｂ インナー側のカム １６ａ 係止部 １６ｂ 係止部 １６ｃ 凸部 １６ｄ ロック用カム面 １６ｅ 突出部 １６ｆ ロック解除用カム面 １６ｈ 挿通孔 ２１ａ 内歯 ２４ 連結杆 ３３ 回転軸 ３５ 突条 ３７ 凹溝
Claims (2)
- 【請求項１】 シートクッションに固定されるベース部
材と、該ベース部材に回動可能に支持され且つシートバ
ックに固定された回動アームと、前記ベース部材及び回
動アーム間に介装された前記ベース部材に形成された凹
部内にその側壁で進退自在に案内され且つ先端に歯部を
形成した摺動係止部材と、該摺動係止部材を前記回動ア
ームに形成した内歯に噛合するロック位置及び内歯から
離間するロック解除位置間で移動させる回動可能なカム
とを少なくとも備えたリクライニングデバイスをシート
クッションのアウター側及びインナー側の双方に設け、
一方のリクライニングデバイスのカムに連結される操作
レバーの回転軸を連結杆を介して他方のリクライニング
デバイスのカムに連結した両側リクライニング装置にお
いて、前記インナー側及びアウター側リクライニングデ
バイスのカムは、前記摺動係止部材をロック位置にロッ
クするロック用カム面とこれに連接して当該摺動係止部
材をロック解除位置に摺動させるロック解除用カム面と
を有し、前記操作レバーに連結されたリクライニングデ
バイスのロック位置におけるロック解除用カム面とこれ
に対向する前記摺動係止部材のロック解除用カム面との
相対距離が他方のリクライニングデバイスのロック解除
用カム面間の相対距離より短く設定されていることを特
徴とする両側リクライニング装置。 - 【請求項２】 前記カムのロック解除用カム面はロック
用カム面に連接して円周方向に突出する突出部の内周面
で形成され、前記摺動係止部材のロック解除用カム面は
前記突出部と逆方向に突出する突出部の外周面で形成さ
れていることを特徴とする請求項１に記載の両側リクラ
イニング装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24022797A JP3287454B2 (ja) | 1997-08-22 | 1997-08-22 | 両側リクライニング装置 |
| MYPI98003786A MY133873A (en) | 1997-08-22 | 1998-08-19 | Double-sided reclining apparatus |
| US09/138,012 US6023994A (en) | 1997-08-22 | 1998-08-21 | Double-sided reclining apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24022797A JP3287454B2 (ja) | 1997-08-22 | 1997-08-22 | 両側リクライニング装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1156511A true JPH1156511A (ja) | 1999-03-02 |
| JP3287454B2 JP3287454B2 (ja) | 2002-06-04 |
Family
ID=17056349
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24022797A Expired - Fee Related JP3287454B2 (ja) | 1997-08-22 | 1997-08-22 | 両側リクライニング装置 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6023994A (ja) |
| JP (1) | JP3287454B2 (ja) |
| MY (1) | MY133873A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1195115A1 (en) * | 1999-06-16 | 2002-04-10 | NHK Spring Co., Ltd. | Reclining device |
Families Citing this family (41)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11299563A (ja) * | 1998-04-21 | 1999-11-02 | Fuji Kiko Co Ltd | 自動車用シートリクライニング装置のガタ防止方法及びその構造 |
| JP4103178B2 (ja) * | 1998-06-22 | 2008-06-18 | トヨタ紡織株式会社 | リクライニング装置 |
| JP3578925B2 (ja) * | 1998-11-30 | 2004-10-20 | 富士機工株式会社 | シートリクライニング装置における振動音防止構造 |
| US6869144B2 (en) * | 2000-10-12 | 2005-03-22 | Atl Engineering (Uk) Limited | Pivot mechanism |
| DE10057723A1 (de) * | 2000-11-15 | 2002-05-29 | Brose Fahrzeugteile | Fahrzeugsitz |
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