JPH11155672A - 内歯式リクライニングデバイス - Google Patents

内歯式リクライニングデバイス

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Publication number
JPH11155672A
JPH11155672A JP34222497A JP34222497A JPH11155672A JP H11155672 A JPH11155672 A JP H11155672A JP 34222497 A JP34222497 A JP 34222497A JP 34222497 A JP34222497 A JP 34222497A JP H11155672 A JPH11155672 A JP H11155672A
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JP
Japan
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cam
locking
base member
sliding
teeth
Prior art date
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Pending
Application number
JP34222497A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyoshi Yoshida
田 知 徳 吉
Moriyuki Eguchi
口 森 幸 江
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Ikeda Corp
Original Assignee
Ikeda Bussan Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ikeda Bussan Co Ltd filed Critical Ikeda Bussan Co Ltd
Priority to JP34222497A priority Critical patent/JPH11155672A/ja
Publication of JPH11155672A publication Critical patent/JPH11155672A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内歯式リクライニングデバイスにおいて、ロ
ック状態で、回動アームとベース部材との間にガタが発
生し、着座者に不快感を与えると共に、商品価値が低下
する。 【解決手段】 ベース部材1の凹部10内にインナーツ
ース12A,12Bを案内側壁9a,9bで案内して摺
動自在に配設すると共に、このインナーツースを摺動さ
せるカム16を配設し、更にインナーツース12A,1
2B及びカム16に夫々ロック状態で互いに接触する左
右方向係止部14a,14b及び16a,16bと上下
方向係止部14d及び16dを形成する。カム16の左
右方向係止部の少なくとも1つに外方に突出する膨出部
16gを形成することにより、ロック状態でインナーツ
ース12A,12Bを僅かに傾斜させて、その側面を案
内側壁9aまたは9bに確実に当接させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートクッション
に対してシートバックを傾動させる内歯式リクライニン
グデバイスに係り、更に詳述すれば、シートクッション
に固定されるベース部材と、該ベース部材に回動可能に
支持され且つシートバックに固定された回動アームと、
前記ベース部材及び回動アーム間に介装された前記ベー
ス部材に形成された凹部内にその側壁で進退自在に案内
され且つ先端に外歯を形成した摺動係止部と、該摺動係
止部を前記回動アームに形成した内歯に噛合するロック
位置及び内歯から離間するロック解除位置間で移動させ
る回動可能なカムと、該カムを回動させるレバーとを少
なくとも備えた内歯式リクライニングデバイスに関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の内歯式リクライニングデバイス
としては、従来、図7(a),(b),(c)乃至図1
0に示すものが提案されている。
【0003】この従来例は、図7(a),(b),
(c)に示すように、シートクッションに固定されるベ
ース部材1と、このベース部材1に回動可能に支持され
且つシートバックに固定された回動アーム2と、前記ベ
ース部材1及び回動アーム2間に介装された前記ベース
部材1に形成された凹部10内にその側壁9a,9bで
進退自在に案内され且つ先端に外歯13を形成した上下
一対のインナーツース12A,12Bと、これらインナ
ーツース12A,12Bをその外歯13がベース部材1
に形成した係止歯部11a,11b及び前記回動アーム
2に形成した内歯21aに夫々噛合するロック位置及び
これら係止歯部11a,11b及び21aから離間する
ロック解除位置間で移動させる回動可能なカム16と、
このカム16を回動させるレバー(図示せず)に連結さ
れた枢軸4とを少なくとも備えている。
【0004】そして、インナーツース12A,12Bの
カム16側の対向端面には、その中央部に上下方向係止
部14dが、この上下方向係止部14dの左右位置に左
右方向係止部14a,14bが形成され、これら係止部
14a,14b及び14dにカム16に形成した係止部
16a,16b及び16dが係合することにより、イン
ナーツース12A,12Bが外方のロック位置に移動し
てそれらの外歯13が回動アーム2の内歯21aに噛合
し、これによりベース部材1に対する回動アーム2の回
動が阻止されるロック状態に保持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、上記従来の
内歯式リクライニングデバイスにあっては、カム16に
よってインナーツース12A,12Bをロック位置とし
た時に、双方の係止部14a,14b及び14dと16
a,16b及び16dが係合するので、インナーツース
12A,12Bの左右方向及び上下方向が規制されて、
回動アーム2に時計方向に過大な外力が作用した時に、
摺動係止部材に作用する回転力に抗する保持力を確保す
ることができ、摺動係止部材の変形や傾きを確実に防止
して、案内側壁やカムの圧壊を防止することができる利
点がある。
【0006】ところが、ベース部材1の案内側壁9a,
9bとインナーツース12A,12Bの側壁とは、製造
時の寸法バラツキを吸収するために、図8に示すよう
に、ある程度のクリアランスが必要であり、これら間に
ガタが生じると共に、強度を確保するために回動アーム
2とインナーツース12A,12Bとの噛合を確実にさ
せることからベース部材1の係止歯部11a,11bの
ピッチ円は図9及び図10に示すように回動アーム2の
内歯21aのピッチ円以上の径に選定されており、ベー
ス部材1及びインナーツース12A,12B間でガタが
生じる。
【0007】このように、ベース部材1及びインナーツ
ース12A,12B間で微少なガタが生じると、回動ア
ーム2に取付けられたシートバックの上端ではかなり大
きなガタに拡大されることになり、着座者に不快感を与
えると共に、商品価値が低下するという未解決の課題が
ある。
【0008】そこで、本発明は、上記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、ロック状態におけ
るベース部材と摺動係止部材との間のガタを抑制して、
着座者の不快感を防止すると共に、商品価値を向上させ
ることができる内歯式リクライニングデバイスを提供す
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記未解決の課題を解決
するために、請求項1に係る内歯式リクライニングデバ
イスは、シートクッションに固定されるベース部材と、
該ベース部材に回動可能に支持され且つシートバックに
固定された回動アームと、前記ベース部材及び回動アー
ム間に介装された前記ベース部材に形成された凹部内に
その側壁で進退自在に案内され且つ先端に外歯を形成し
た摺動係止部材と、該摺動係止部材を前記回動アームに
形成した内歯に噛合するロック位置及び内歯から離間す
るロック解除位置間で移動させる回動可能なカムと、該
カムを回動させる操作レバーとを少なくとも備えた内歯
式リクライニングデバイスにおいて、前記カム及び摺動
係止部材の夫々に、当該カムによって摺動係止部材をロ
ック位置に移動させた時に、互いに接触する左右方向係
止部と上下方向係止部とを形成し、前記左右方向係止部
は前記摺動係止部材のロック位置で当該摺動係止部材を
傾斜させてその一方の側壁を前記凹部の側壁の一方に当
接させるように構成されていることを特徴とする。
【0010】請求項1の発明においては、操作レバーを
操作して、カムを回動させることにより、摺動係止部材
を移動させて、その先端に形成された外歯を回動アーム
の内歯に噛合させるロック状態とすることができる。こ
のロック状態で摺動係止部材とカムとが左右方向係止部
及び上下方向係止部とで接触している。
【0011】このロック状態で、左右方向係止部によっ
て摺動係止部材の一方の側壁がベース部材の凹部の側壁
に当接するように傾斜されるので、ベース部材と回動ア
ームとの間のガタが解消される。
【0012】また、請求項2に係る内歯式リクライニン
グデバイスは、請求項1の発明において、前記カム及び
摺動係止部材の左右方向係止部は、双方が係合した状態
で摺動係止部材の左右側部の左右方向及び上下方向の移
動を規制する傾斜面に形成され、該傾斜面にロック位置
直前で摺動係止部材を傾斜させる膨出部が形成されてい
ることを特徴とする。
【0013】この請求項2の発明においては、カム及び
摺動係止部材の左右方向係止部が、傾斜面で構成されて
いるので、摺動係止部材の左右側部の左右方向及び上下
方向の移動を同時に規制することができ、摺動係止部材
の左右側部の変形をより確実に防止することができ、更
に傾斜面にロック位置直前で摺動係止部材を傾斜させる
膨出部が形成されているので、摺動係止部材を確実に傾
斜させてその側面とベース部材における凹部の壁面とを
確実に当接させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る内歯式リクラ
イニングデバイスを図面を参照して説明する。図1乃至
図3は、本発明の実施の形態を示す分解斜視図、正面図
及びそのA部拡大図であり、シートクッション(図示せ
ず)の例えば左側に固定されるベース部材1に対してシ
ートバック(図示せず)の左側に取付けられた回動アー
ム2が操作レバー3に固着された枢軸4を中心として回
動自在に保持されている。
【0015】ベース部材1は、図1乃至図4に示すよう
に、シートクッションのフレームに固定される取付部6
a,6bと、その上方に形成された中央部に枢軸4を挿
通する挿通孔7を形成した円形凹部8とが形成されてい
る。
【0016】円形凹部8の底板部8aの中央部には、上
下に延長する左右一対の案内側壁9a,9bとこれら案
内側壁9a,9bの上端及び下端に連接された円弧状側
壁9c,9dとから略長方形状に形成された凹部10が
形成されている。ここで、円弧状側壁9c,9dには図
2に示すように夫々後述するインナーツース12A,1
2Bの外歯13と噛合する係止歯部11a,11bが形
成されている。
【0017】そして、凹部10内に摺動係止部材として
の上下一対のインナーツース12A,12Bが案内側壁
9a,9bによって案内されて半径方向に進退自在に配
設されている。
【0018】ここで、案内側壁9a,9bとインナーツ
ース12A,12Bの左右側面とは、互いに平行で所定
の製造公差に応じたクリアランスが設けられている。
【0019】これらインナーツース12A,12Bに
は、その外周側に外歯13が形成されていると共に、内
周側にカム面14が形成されている。
【0020】ここで、インナーツース12A,12Bの
カム面14は、挿通孔7の中心を中心として点対称に形
成され、内周面の左右端部側に対称に形成された内方に
行くに従い上下方向の外方に傾斜する略45度の係止部
14a,14bと、この係止部14aから時計方向に形
成された外方に弯曲する弯曲部14cと、この弯曲部1
4cの端部に形成された水平方向に延長する係止部14
dと、この係止部14dから時計方向に係止部14bに
至って外方に鉤状に弯曲形成された弯曲部14eとで構
成されている。
【0021】更に、凹部10のインナーツース12A,
12B間には、枢軸4に形成された二面幅に嵌合して回
動されるカム16が配設されている。このカム16は、
各インナーツース12A,12Bに対向する面に夫々、
カム面14の係止部14a,14bに当接する係止部1
6a,16bと、係止部16aから時計方向に内方側に
弯曲する弯曲部16cと、この弯曲部16cの端部に形
成された係止部14dに当接する係止部16dと、この
係止部16dより時計方向に外方に鉤状に突出形成され
た突出部16eと、この突出部16eと係止部16b間
に形成された内方に弯曲する弯曲部16fとを有するカ
ム面が形成されている。
【0022】ここで、カム16の係止部16bは、図3
で特に明らかなように、その外側半部が45度の傾斜面
に形成されているが、残りの内側半部が外方に弯曲して
突出する膨出部16gとされている。
【0023】回動アーム2は、上端側にシートバックに
取付ける取付穴18が形成された取付部2Aと、この取
付部にリベットによって一体に固定された回動部2Bと
で構成され、回動部2Bの下端側にベース部材1の凹部
10の円弧状側壁9c,9dの半径と同一半径の円筒状
凹部19を有し、この円筒状凹部19の中央部に前述し
た枢軸4を挿通する挿通孔20が形成されていると共
に、円筒状凹部19を形成する内壁に上述したインナー
ツース12A,12Bの外歯13に噛合する内歯21a
が形成されている。
【0024】そして、ベース部材1及び回動アーム2
は、図1に示すように、二面幅を有する枢軸4をベース
部材1の外側から挿通孔7、カム16及び回動アーム2
の回動部2Bの挿通孔20に挿通した状態で操作レバー
3の挿通孔22に嵌挿されて一体化されている。
【0025】そして、操作レバー3とベース部材1に取
付けたホルダー23との間にコイルスプリング25が介
挿され、このコイルスプリング25によって操作レバー
3及び枢軸4が図1で見て反時計方向に付勢されてい
る。
【0026】更に、回動アーム2は、ホルダー23に中
心側端部が固定された渦巻き状のリターンスプリング2
6の外周端が係止されることにより、シートバックをシ
ートクッション側に付勢するように、図1で見て反時計
方向に付勢されている。
【0027】次に、前記実施の形態の動作を説明する。
今、図1に示すように、枢軸4がコイルスプリング25
によって反時計方向に付勢されてホルダー23に係合し
ているものとする。この状態では、カム16の係止部1
6a,16b及び16dが夫々図5(a)に示すように
インナーツース12A,12Bのカム面14の係止部1
4a,14b及び14dに当接する反時計方向回動位置
をとる。
【0028】このため、インナーツース12A,12B
がベース部材1の凹部10の案内側壁9a,9bに案内
されて夫々外方に摺動し、その先端部に形成された外歯
13が回動アーム2における回動部2Bの内歯21aと
ベース部材1の係止歯部11a,11bとに夫々噛合し
た状態となっている。
【0029】この時、カム16の係止部16bには、図
3に示すように、その外側半部に外側に弯曲して突出す
る膨出部16gが形成されているので、この膨出部16
gによってインナーツース12A及び12Bの係止部1
4bが外方側に押圧され、これによって図4に示すよう
に、インナーツース12A,12Bが案内側壁9a,9
bに対して約0.1度程度傾斜して、その内側における
右側壁及び左側壁が夫々右側壁9a及び左側壁9bに確
実に当接する。
【0030】この結果、ベース部材1の係止歯部11
a,11bとインナーツース12A,12Bの外歯13
とがピッチ円差によって確実に噛合していない状態であ
っても、ベース部材1に対する回動アーム2のロック状
態を維持する。
【0031】即ち、このロック状態では、インナーツー
ス12A,12Bの側壁部がベース部材1の凹部10の
案内側壁9a,9bに確実に係合していると共に、外歯
13が回動アーム2における回動部2Bの内歯21aに
噛合しており、ベース部材1と回動アーム2との間にガ
タが生じることを確実に防止することができ、良好なロ
ック状態を確保することができる。
【0032】このロック状態から操作レバー3をコイル
スプリング25に抗して図1で見て時計方向に回動させ
ると、これに応じてカム16も図5(b)に示すように
時計方向に回動することにより、カム16の係止部16
a,16b及び16dがインナーツース12A,12B
のカム面14の係止部14a,14b及び14dとの係
止状態を脱することになる。
【0033】このロック解除状態でシートバックを所望
の傾動角に傾動させると、これに応じて回動アーム2が
回動し、これによってその内歯21aからインナーツー
ス12A,12Bに伝達される力によって、インナーツ
ース12A,12Bが夫々内方に摺動し、内歯21aと
インナーツース12A,12Bの外歯13との噛合状態
が解除されることによりロック状態が解除され、シート
バックを所望傾動角に傾動させることができる。
【0034】そして、シートバックの所望傾動角への傾
動が終了したら、操作レバー3の回動を解除することに
より、カム16が反時計方向に回動することにより、イ
ンナーツース12A,12Bを夫々半径方向である外方
に摺動させて、その外歯13をベース部材1の凹部10
における係止歯部11a,11b及び回動アーム2の内
歯21aに噛合させることによりロック状態に復帰す
る。
【0035】このロック状態で、例えば衝突事故によっ
てシートバックに後方側への過大な衝撃力が作用した場
合には、この衝撃力が回動アーム2に伝達されて、これ
が時計方向に回動しようとする。この回動アーム2の時
計方向の回動力は、その内歯21aに外歯13が噛合し
ているインナーツース12A,12Bに伝達されて、こ
れらに時計方向の回転力が作用することになる。
【0036】このように、各インナーツース12A,1
2Bに時計方向の回転力が作用すると、例えばインナー
ツース12Bでは、インナーツース12Bの左右側部1
2a,12bの上端側内周面において、係止部14a,
14b及び14dがカム16の係止部16a,16b及
び16dに夫々接触しているので、係止部14b,16
bによって左側部12aの上方への移動と内方への移動
が確実に規制され、係止部14a,16aによって右側
部12bの上方への移動と内方への移動が確実に規制さ
れ、更に係止部14d,16dによって外歯13を形成
した中央部12cの上方への移動が規制される。
【0037】従って、インナーツース12Bに作用した
回転力によって左側部12aに上方へ移動する力が作用
しても、これが係止部14b,16bによって確実に阻
止され、同様に右側部12bに左方へ移動する力が作用
しても、これが係止部14a,16aによって確実に阻
止されると共に、係止部14d,16dによって外歯1
3の上方への浮き上がりが確実に阻止されるので、イン
ナーツース12Bの変形及び傾きを確実に防止すること
ができる。
【0038】インナーツース12Aについてもインナー
ツース12Bと点対称に構成されているので、上記イン
ナーツース12Bの場合と同様に衝撃力による変形及び
傾きを確実に防止することができる。
【0039】このように、前記実施の形態によれば、回
動アーム2のロック状態をガタを生じることなく確実に
保持することができるので、着座者の不快感を確実に防
止することができると共に、商品価値を向上させること
ができる。
【0040】尚、前記実施の形態においては、一対のイ
ンナーツース12A,12Bを有する場合について説明
したが、これに限定されるものではなく、インナーツー
ス12A,12Bの何れか一方を省略することもでき、
更には所定角間隔を保って放射状に3組以上のインナー
ツースを設けるようにしてもよい。
【0041】また、前記実施の形態においては、カム1
6の係止部16aに膨出部16gを設けた場合について
説明したが、これに限定されるものではなく、係止部1
6aの膨出部16gを省略して45度の傾斜面とし、こ
れに代えてインナーツース12A,12Bの係止部14
aの内側半部に膨出部を形成するようにしても、上記実
施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0042】更に、前記実施の形態においては、カム1
6の係止部16aに膨出部16gを形成した場合につい
て説明したが、これに限定されるものではなく、係止部
16bまたはインナーツース12A,12Bの係止部1
4bに膨出部を形成するようにしてもよい。
【0043】更にまた、前記実施の形態においては、イ
ンナーツース12A,12B及びカム16に夫々係止部
14a,14b及び16a,16bを設けた場合につい
て説明したが、これに限定されるものではなく、膨出部
16gを形成していない係止部14a及び16aを省略
することもできる。
【0044】また、ベース部材1、回動アーム2、操作
レバー3、インナーツース12A,12B及びカム16
の形状は前記実施の形態に限定されるものではなく、任
意の形状に設定することができる。
【0045】更に、上記実施の形態では、シートクッシ
ョン及びシートバックの片側にリクライニング機構を設
けた場合について説明したが、これに限定されるもので
はなく、図6に示すように、シートクッション及びシー
トバックの反対側にもベース部材1及び回動アーム2を
対称的に配置し、これらの枢軸を連結ロッド30によっ
て連結することにより、シートの両側にロック機構を設
けるようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る内
歯式リクライニングデバイスによれば、リクライニング
デバイスのロック状態で、摺動係止部材の外歯と回動ア
ームの内歯とが確実に噛合し、且つ左右方向係止部が前
記摺動係止部材を傾斜させてその一方の側壁をベース部
材における凹部の側壁の一方に当接させるようにしたの
で、リクライニングデバイスのロック状態で回動アーム
とベース部材と間に生じるガタを確実に防止することが
でき、着座者の不快感を確実に防止することができると
共に、商品価値を向上させることができるという効果が
得られる。
【0047】また、請求項2に係る内歯式リクライニン
グデバイスによれば、カム及び摺動係止部材の左右方向
係止部が、傾斜面で構成されているので、摺動係止部材
の左右側部の左右方向及び上下方向の移動を同時に規制
することができ、摺動係止部材の左右側部の変形をより
確実に防止することができ、更に傾斜面にロック位置直
前で摺動係止部材を傾斜させる膨出部が形成されている
ので、摺動係止部材を確実に傾斜させてその側面とベー
ス部材における凹部の壁面とを確実に当接させることが
できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内歯式リクライニングデバイスの
実施の形態を示す分解斜視図。
【図2】本発明に係る内歯式リクライニングデバイスの
実施の形態を示す正面図。
【図3】図2のA部拡大図。
【図4】図3のB部拡大図。
【図5】本発明に係る内歯式リクライニングデバイスの
ベース部材及び回動アームの連結状態を示す図であっ
て、(a)はロック状態を示す正面図、(b)はロック
解除状態を示す正面図。
【図6】本発明に係る内歯式リクライニングデバイスの
他の実施の形態を示す分解斜視図。
【図7】従来の内歯式リクライニングデバイスを示す説
明図であって、(a)は正面図、(b)は(a)のY−
Y線断面図、(c)は(a)のZ−Z線断面図。
【図8】図7(c)のC部拡大図。
【図9】図7(b)のB部拡大図。
【図10】図7(a)のA部拡大図。
【符号の説明】
1 ベース部材 2 回動アーム 3 操作レバー 4 枢軸 9a 案内側壁 9b 案内側壁 12A インナーツース 12B インナーツース 13 外歯 14 カム面 14a 係止部 14b 係止部 14d 係止部 16 カム 16a 係止部 16b 係止部 16d 係止部 16g 膨出部 21a 内歯 30 連結ロッド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッションに固定されるベース部
    材と、該ベース部材に回動可能に支持され且つシートバ
    ックに固定された回動アームと、前記ベース部材及び回
    動アーム間に介装された前記ベース部材に形成された凹
    部内にその側壁で進退自在に案内され且つ先端に外歯を
    形成した摺動係止部材と、該摺動係止部材を前記回動ア
    ームに形成した内歯に噛合するロック位置及び内歯から
    離間するロック解除位置間で移動させる回動可能なカム
    と、該カムを回動させる操作レバーとを少なくとも備え
    た内歯式リクライニングデバイスにおいて、前記カム及
    び摺動係止部材の夫々に、当該カムによって摺動係止部
    材をロック位置に移動させた時に、互いに接触する左右
    方向係止部と上下方向係止部とを形成し、前記左右方向
    係止部は前記摺動係止部材のロック位置で当該摺動係止
    部材を傾斜させてその一方の側壁を前記凹部の側壁の一
    方に当接させるように構成されていることを特徴とする
    内歯式リクライニングデバイス。
  2. 【請求項2】 前記カム及び摺動係止部材の左右方向係
    止部は、双方が係合した状態で摺動係止部材の左右側部
    の左右方向及び上下方向の移動を規制する傾斜面に形成
    され、該傾斜面にロック位置直前で摺動係止部材を傾斜
    させる膨出部が形成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の内歯式リクライニングデバイス。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1286083A2 (en) 2001-08-22 2003-02-26 Tsubakimoto Chain Co. Tensioner lever for transmission device
JP2010136879A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Toyota Boshoku Corp 車両用シートの連結装置
JP2012143338A (ja) * 2011-01-11 2012-08-02 Toyota Boshoku Corp 乗物用シート

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