JPH1149065A - 屋根付き軽車両 - Google Patents

屋根付き軽車両

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JPH1149065A
JPH1149065A JP9208136A JP20813697A JPH1149065A JP H1149065 A JPH1149065 A JP H1149065A JP 9208136 A JP9208136 A JP 9208136A JP 20813697 A JP20813697 A JP 20813697A JP H1149065 A JPH1149065 A JP H1149065A
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pillar
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cloth
lock
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Haruyasu Fujita
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽車両の屋根を容易に取り外し、取り得付け
自在としたい。又折り畳んだ屋根を小型化し、軽車両の
シート下方の収納ボックス内に収納したい。 【解決手段】 車両の前部に設けたフロントウインドス
クリーン13と、車両の後部に設けたリヤピラー40と
の間に屋根20を設けた軽車両において、リヤピラー4
1を中空部材で形成し、屋根を20、左右の線状の芯材
21と、芯材間に架設され、折り畳み可能な布状部材2
2とで構成し、芯材21をリヤピラー41内に収納可能
とした屋根付き軽車両。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根付き軽車両に
かかる。特に本発明は、折り畳み式とした屋根を備える
軽車両で、屋根の折り畳みを容易化し、且つ折り畳んだ
屋根を大幅に小型化し、更に屋根を支持するピラーをも
折り畳んで小型化し、軽車両の収納ボックス内に容易に
収納可能な程度に小型し得るようにした軽車両の屋根に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】スクーターのような軽車両において、雨
天時の走行を円滑に行なわせるため、屋根を取り付けた
形式のものが従来から提案され、実用に供されている。
従来の軽車両の屋根は、固定式のものが殆どである。従
って、晴天、降雨の如何に拘らず、屋根を備えた構造で
あって、屋根を取り付けてしまうと、雨天から晴天に移
行したとしても、取り付けた屋根を取り外すことが困難
である。
【0003】そこで、従来の屋根付きの軽車両で、屋根
を脱着し得る構造のもが提案されており、屋根を脱着し
得る軽車両として、従来、例えば特公平3−52396
号が知られている。この軽車両においては、屋根を乗員
上方のルーフパネル、ルーフパネル後端部から下方に垂
下したリヤパネル、更にリヤパネル下方に配置したリヤ
サブパネルで構成する。車両の後部には、リヤパネルを
支持する正面視逆U字型のタルガバーを起倒可能に備え
る。これらパネルは、剛性を有する樹脂パネル材等で形
成し、ルーフパネル前端部をフロントウインドスクリー
ンの上端部に支持し、又起立したタルガバー上端部にル
ーフパネル後端部を支持し、リヤパネルでタルガバー後
面を覆うように構成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特公平3−52396
号に開示されている脱着式の屋根を備える軽車両におい
ては、屋根の取り外しは、剛体からなるルーフパネル
を、先ずフロントウインドスクリーンから取り外し、リ
ヤパネルを取り外し、これ等を車両の後面に重ね合せ、
その外側からリヤサブパネルでこれ等を覆い、車両後面
にこれ等パネルを収納するようにしている。
【0005】以上の従来の軽車両においては、先ずルー
フパネル、リヤパネル、リヤサブパネルが夫々剛体のパ
ネルで構成されている。このため、屋根を取り外す場合
には、夫々の分解作業を必要とする。そして、分解した
パネルを前後に束ねて、軽車両後面に取付部材を介して
組み付け、収納する作業を必要とする。従って、屋根の
取り外す際の作業性が悪く、又屋根の組付作業性も悪い
こと等の不具合があり、屋根の取り外し、組み付けが面
倒、煩雑である、という不都合がある。
【0006】次に、ルーフパネルをはじめとして、屋根
構成部品が全て剛体なので、各部品を折り畳むことがで
きない。このため、屋根を取り外した場合に、小型の軽
車両内に収納スペースを確保することが困難である。こ
のため、車両の後面に前後に重ねて収納せざるを得な
い。これによると、収納した屋根構成部品の外形が大き
くなり、又軽車両の後面に突出し、軽車両の前後方向の
寸法が大きくなる虞がある。又外観性の点においても、
軽車両の後面に収納された屋根構成部材が突出し、体裁
が悪く、外観性を損ねる等の不都合がある。
【0007】更に屋根を組み付けた状態において、屋根
構成部品が、前記したように剛体のパネルで構成される
ので、重量が大きくなる傾向にある。又パネル材の組み
合わせ構造なので、全体として無骨な感じは否めず、外
観性の点においても軽快な感じを受けることがなく、重
く、重苦しい感じとなり、軽快な外観が好ましい軽車両
としては最適とは言い難い。
【0008】本発明者は、屋根付き軽車両の以上の課題
に鑑み、本発明をなしたものである。本発明の目的とす
る処は、先ず、ワンタッチに近い簡易な操作で折り畳み
による屋根の脱着を可能とし、且つ屋根を折り畳んでそ
の外形を可及的に小型化し、ピラー部材を含む全体を、
座席下方の収納ボックス内に収納可能とした屋根付き軽
車両を提供することにある。
【0009】又本発明の他の目的とする処は、軽車両の
折り畳みによる脱着式屋根の構造を簡素化し、屋根の折
り畳み操作を迅速、容易に行ない得るようにして操作性
を著しく向上することができる。更に、屋根を組み付け
た状態での屋根の保持、折り畳んだ状態での屋根構成部
材の保持を確実に行なわせ、しかも折り畳んだ屋根自身
を、幅を含んで可及的に小型化し、小容量の収納ボック
スへの折り畳んだ屋根の収納を容易に可能とし、併せ
て、収納ボックス本来の目的であるヘルメット等の同時
の収納を可能とする屋根付き軽車両をも提供することに
ある。
【0010】更に又、屋根を組み付けた状態において、
外観性が良好であり、屋根、これの関連部材も軽量であ
り、全体として軽車両に好ましい軽量で、屋根はソフト
な感じを与えることができ、全体として軽快な感を呈す
る折り畳み構造の屋根を有する軽車両を得ることが可能
であり、又屋根収納時の形態においても、軽車両の外観
性を損ねることがなく、デザイン上も優れた屋根付き軽
車両をも提供することにある。
【0011】又本発明は、屋根の小型化を、その全長と
ともにその幅をも小型化し、更には屋根前端部の姿勢を
自由として収納を容易化し、且つこの部分の小型化を図
り、屋根の収納を効果的に行わせることができるように
した屋根前端部の取り付け構造を含む屋根付き軽車両を
提供するをも目的とする。
【0012】更に本発明は、屋根の後端部を支持するリ
ヤピラー部材の折り畳み操作を迅速に行うことができ、
且つその操作を著しく容易化し、屋根を起立状態で保持
するピラーを、収納ボックス内に収納可能な程度に小型
化すべく上下に分割し、簡単な操作で、確実にリヤピラ
ー部材を折り畳み、又起立、折り畳み状態で確実にロッ
クし、ロックの解除操作が容易であるリヤピラー部材の
折り畳み、ロック機構を含む屋根付き軽車両をも提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として請求項1は、車両の前部に設けたフロント
ウインドスクリーンと、車両の後部に設けたリヤピラー
との間に屋根を設けた軽車両において、リヤピラーを中
空部材で形成し、屋根を、左右の線状の芯材と、芯材間
に架設され、折り畳み可能な布状部材とで構成し、芯材
をリヤピラー内に収納可能とする。
【0014】請求項1では、布状部材を芯材に沿って摺
動させることで前後方向に伸張させて展開したり、或い
は折り畳むことができる。又布状部材を折り畳んだ後の
残余の芯材は、リヤピラー内を摺動させて収納すること
ができる。
【0015】請求項2は、請求項1において、屋根の布
状部材の前端部を芯材に固定し、布状部材のその余の部
分を芯材に対し摺動可能に支持し、後端部をリヤピラー
に着脱自在に係止した。
【0016】請求項2では、布状部材の後端部をリヤピ
ラーから取り外すことで、該布状部材は芯材に沿って前
端部方向に折り畳むことができる。布状部材の前端部の
芯材前端部への折り畳みで、芯材のその余の部分は裸と
なり、リヤピラー内に容易に摺動させて収納することが
できる。芯材のリヤピラー内への収納で、リヤピラー先
端部には布状部材の折り畳まれた部分が臨み、芯材、布
状部材からなる屋根は外形が可及的に小型する。
【0017】請求項3は、請求項1、又は請求項2にお
いて、リヤピラーは、パイプ材からなる上部ピラーと、
上部ピラーを折り畳み可能に支持する下部ピラーとで構
成し、下部ピラーには上部ピラーの起立状態をロックす
るロック機構を設けた。
【0018】請求項3においては、上部ピラーは下部ピ
ラーに設けたロック機構で起立状態をロックされるの
で、屋根を組み付けた状態で、ピラーの保持が確実に行
なえつつ、ピラーを折り畳んで、ピラーの全長を短く
し、屋根を含むピラーが、収納ボックス内等に収納可能
となる。
【0019】請求項4は、請求項3においてリヤピラー
の上部ピラーを、下部ピラーに対して前下方に折り畳
み、下部ピラーは折り畳まれた屋根を付けた状態で軽車
両のシート下方の収納ボックス内に収納するようにし
た。請求項4においては、軽車両の制約のある小さなス
ペースのシート下方に設ける収納ボックス内に収納する
ことが可能となる。
【0020】請求項5は、請求項1、又は請求項2にお
いて、屋根の布状部材の前部には、該布状部材前端部を
保持する保持部材を車幅方向に備え、該保持部材は車幅
方向に伸縮自在に構成した。
【0021】請求項5においては、布状部材前端部の保
持部材は車幅方向に伸縮自在なので、屋根を用いない場
合には、その幅を縮小することができ、幅を小さくして
折り畳んで屋根の小型化を図ることができる。
【0022】請求項6は、請求項5において、屋根の布
状部材前端部を保持する保持部材には、ウインドスクリ
ーン取付部材を設け、該取付部材を布状部材を保持する
芯材に対してヒンジ結合した。
【0023】請求項6においては、芯材の先端部で布状
部材の保持部材が揺動可能となり、収納ボックスに折り
畳んだ布状部材を収納する際、保持部材を収納ボックス
の底と平行にすることができる。
【0024】請求項7は、請求項3において、下部ピラ
ーは、車体側に基端部を軸支したアーム部材を備え、該
アーム部材の先端部には上部ピラーの下端部を軸支し、
且つ該アーム部材には、上部ピラーの軸部と係脱自在な
ロックバーを該アームの長さ方向に設け、該ロックバー
を、前記アーム部材に回動軸を介して軸支した揺動ロッ
ク部材に連結し、該揺動ロック部材の係合部を、車体側
に固定設置した固定ロック部材の係合部に係脱するよう
に構成し、揺動ロック部材の回動軸を操作レバーで回動
操作するように構成した。
【0025】請求項7においては、操作レバーの操作
で、揺動ロック部材を固定ロック部材から解除し、又揺
動ロック部材の揺動でロックバーと上部ピラーの軸部と
のロックを解除し、上部ピラーの下部ピラーに対するロ
ックを解除することができる。一つの操作レバーの操作
で、下部ピラーのロック解除と上部ピラーの解除とを同
時に行うことができる。
【0026】請求項8は、請求項7において、揺動ロッ
ク部材の係合部は爪部であり、固定ロック部材の係合部
は2個の欠部であり、揺動ロックロック部材の揺動で、
上部ピラーは、起立位置、倒れ位置の夫々で、2個の欠
部の夫々に、選択的に係合するように構成した。
【0027】請求項8においては、爪と欠部の係合なの
で、ロック位置での保持が確実になされ、又上部ピラー
の起立位置、倒れ位置での保持が確実になされる。(従
って、屋根の展開、使用状態での保持、収納状態におけ
る保持の夫々を確実に行える。又爪が揺動し、欠部が固
定なので、ロック、アンロック作動が確実になされ、且
つ構造も簡素である。)
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。先ず図面を説明すると、図1は本発明にか
かる屋根付き軽車両の外観側面図で、屋根を使用した状
態の図、図2は屋根の拡大平面図で、一部を破断した
図、図3は屋根の拡大側面図で、一部を破断した図、図
4は図3の4−4線拡大断面図、図5は図3の5−5線
拡大断面図、屋根前端部の保持部材の正面図で、半分を
破断した図、図7は保持部材の要部を拡大した破断正面
図、図8は図7の8−8線断面図、図9は図7の9−9
線断面図、図10は図7の10−10線断面図、図11
は保持部材の分解斜視図、図12は屋根後端部とリヤピ
ラーとの係合構造を示す要部の拡大縦断面図、図13は
屋根後端部をリヤピラーから取り外した状態を示す図1
2と同様の縦断面図である。リヤピラーのロック機構の
図面、作動説明図は、後述する。
【0029】図1は本発明を適用した軽車両1(以下に
車両と記す)の外観側面図を示し、実施の形態はスクー
ターである。車両1は、フレーム2の周り覆い、車両の
外観を構成するボディカバー3を備え、前部に操向輪を
構成する前輪4をハンドル5で操向自在に備え、又後部
にはユニットスイング式のパワーユニット7を配設し、
該パワーユニット7の後端部には、駆動輪を構成する後
輪6を備える。又前輪4上にはフロントカバー8を、又
該フロントカバー8の上端部左右にはサイドミラー9を
配設する。
【0030】又車両1の中間部には乗員座乗用のシート
10備え、シート10の下方はリヤカバー11で周囲を
囲み、リヤカバー11内には、上方に開放した収納ボッ
クス12を埋装するように設ける。シート10は、その
前端部をヒンジとして前上傾することが可能に構成し、
シート10は、リヤカバー11の収納ボックス12上に
配置され、シート11を前端部をヒンジとして起倒する
ことにより、収納ボックス12を開閉するように構成す
る。
【0031】以上の車両1の前部には、フロントカバー
8上に突出するようにフロントウインドスクリーン13
(以下ウインドスクリーンと記す)を配設し、ウインド
スクリーン13は上端部が車両の後方を向くように後上
傾して設ける。ウインドスクリーン13は、後述するよ
うにリヤピラー40の折り畳み動に連動して図1の上端
部位置から下方に降下動するように構成する。以上のウ
インドスクリーン13の頂部と後部のリヤピラー40と
の間に、屋根20を設ける。
【0032】屋根20の詳細は図2〜図6に示す如く
で、図は屋根20を展開し、屋根を使用状態とした状態
を示し、先ず、屋根20を展開した状態で説明する。屋
根20は、撓曲性を有し、防水性を有する布状部材21
と、前後方向に延びる左右の芯材25,25とからな
る。芯材25,25は、例えば、ピアノ線の如き撓曲性
を有し、復元性、弾性を有する線材で形成する。
【0033】布状部材21の両端部21a,21aに
は、前後方向に所定間隔を開けて適所に短い管体22…
(…は複数を表す。以下同じ)を縫着等して備える。該
管体22…を、図4に示すように、左右の芯材25,2
5に摺動自在に嵌合する。これにより、布状部材21
は、左右の芯材25,25間に張られることとなる。又
布状部材22の前後方向中間部左右には、前後方向に所
定間隔を開けて管体23…を縫着等して固着する。該管
体23…を左右の芯材25,25に摺動自在に嵌合す
る。
【0034】左右の芯材25,25に摺動自在に嵌合し
た管体23…の左右一対のもの間に、ピアノ線等からな
る補強線材26…を横架する。補強線材26…は布状部
材21の下面に配置し、布状部材21を保形する。補強
線材26…は図2で示したように、実施の形態では前後
方向に離間して3本設けた。尚、図4、図5に示すよう
に、布状部材21の両端部21aには、補強フラップ2
4を垂れ下がるように設け、芯材25,25、及び管体
22…,23…が側方から見えないように構成した。
【0035】以上により、所謂ソフトトップと称される
屋根20を構成し、ウインドスクリーン13の頂部から
後方のリヤピラー40との間に屋根20が延設され、ソ
フトな感じで、外観性に優れた屋根を軽車両に設けるこ
とができる。
【0036】次に屋根20の前端部の保持構造を説明す
る。図6〜図11は保持構造を示し、図11は理解の便
宜のため、分解斜視図として示し、説明の便宜上布状部
材を外して示した。保持部材30は、図9〜図11で明
示したように、断面が略々C型の横長の基板31と、左
右の側板32,32とからなる。基板31の上下には、
後方に向き、且つ対向するように下部のものは上向き
に、上部のものは下向きに開放する上下の溝31a,3
1aを備える。又基板31の左右方向の中間部裏面に
は、補強板31b,31bを裏当てして備える。
【0037】左右の側板32,32は、左右で対称形状
をなし、横長の前面部32a、及び外端部から後方に屈
曲した前後に短い側面部32bを備え、平面視が略々L
型類似の形状をなす。各前面部32aの内端部寄り部分
には、上下に離間して端部に欠部32cを有する横長凹
部32d,32dを、又この間には左右方向への長孔3
2eを設ける。更に各前面部32aの外端部寄り部分に
は、下半部に左右に離間して皿状の取付孔32f,32
gを、又上部には、左右方向の長孔32hを設け、これ
等は左右対称形状の各保持板32,32に対称的に設け
る。
【0038】以上の保持板32,32は、基板31の裏
面に配置し、各内端部側から、これの上下端部を上下の
溝31a,31a係合し、保持板32,32を基板31
の裏面において、左右方向に摺動自在に係合する。そし
て、左右の保持板32,32に対称的に配置した左右に
離間した欠部32c,32c間に、引張、付勢部材、例
えばゴムベルト33,33の両端部を係止する。該ゴム
ベルト33,33の弾性力で、基板31裏面に係合した
左右の保持板32,32を、互いに相い寄る方向に引
張、弾圧する。
【0039】前記した基板31に設けた補強板31b,
31bには、裏面からビス34,34を通し、ビス3
4,34の先端部を保持板32,32に設けた前記長孔
32h,32hに係合し、保持板32,32の基板31
に対する摺動を保障する。一方、前記した左右の芯材2
5,25の先端部には、互いに向い合うように内側に略
々90°屈曲した屈曲先端部25a,25aを夫々設
け、該各屈曲先端部25a,25aに、ヒンジ部材2
7,27を回動自在に取り付ける。
【0040】各ヒンジ部材27は、蝶番の一方の片の如
き構造で、上端部の筒状部27a,27aを各芯材の屈
曲先端部25aに嵌合し、回動自在に止着する。ヒンジ
部材27の平板部27bの各外側寄り部には取付孔27
dを設け、又内側寄り部には鋲27cを突設する。以上
の左右のヒンジ部材27,27の平板部27bを、前記
した左右の保持板32,32の裏面に当てがい、鋲27
cを取付孔32gに通し、カシメ付けて固定し、この状
態を図9で示した。
【0041】ところで、ヒンジ部材27の上端部の筒状
部27a,27aは、ヒンジ部材27,27を保持板3
2に取り付けた状態で、図8に明確に示すように該保持
板32の上部に設けた長孔32h内に収容され、筒状部
27a,27aと保持板32との干渉を回避する。各保
持板32の、前記した各取付孔32fの正面側から、平
ビス35を通し、平ビス35の先端部35aを、ヒンジ
部材27の平板部27b裏側に突出するように通す。
【0042】該先端部35aにナット部材36を螺合
し、前記鋲27cとともにヒンジ部材27の平板部27
bを保持板32に固着する。一方、ナット部材36に後
端部には図8で示したように、係止フック37の後端部
を軸37aで軸支する。ナット部材36の後端部を二股
状に形成し、これに係止フック37の先端部37bを挟
み込んで軸37aで軸支し、係止フック37は軸37a
を支点として揺動自在に構成する。
【0043】一方、前記ウインドスクリーン13の上端
部寄り部分で、左右両端部寄り部分には、比較的大径の
係止孔14,14を設ける。又、ウインドスクリーン1
3の面と直角の方向に係止フック37を配置する。該ウ
インドスクリーン13の係止孔14,14に、該各係止
フック37を通し、ウインドスクリーン13の裏面に突
出した係止フック37を下方に屈曲、回動させ、保持板
32,32をウインドスクリーン13に係合、固定す
る。この状態を図8で示した。これにより、保持板3
2,32、基板31、左右の芯材25,25を含む保持
部材30の全体は、ウインドスクリーン13に上端部に
係合されて、固定されることとなる。
【0044】図8において、係止フック37の実線で示
した倒した状態においては、係止フック37がウインド
スクリーン13の係止孔14裏面周辺部に当たり、係止
孔14からの抜け出しを阻止する。一方、係止フック3
7を矢印の方向に回動させることで、想像線で37A
で示すように係止フック37は係止孔14と一致するよ
うになる。従って、保持板32を含む保持部材30を、
図8の左方向に移動させることで、係止孔14から係止
フック37を抜出すことができる。即ち、保持部材30
をウインドスクリーン13から取り外すことができる。
【0045】尚、図10に示すように、基板31に設け
た補強板31bの裏面から通したビス34,34は、そ
の裏面側の頭部34aが、ウインドスクリーン13の前
記係止孔14,14間に設けた孔13a,13aに収容
され、保持板32のウインドスクリーン13表面への密
着を保障する。以上の保持部材30の前面を構成する左
右の保持板32,32、及び基板31の前面に、前記し
た布状部材21の前端部21bを貼着する。又左右の補
強フラップ24の前端部は、左右の保持板32,32の
各外側の側面部32b表面に貼着する。
【0046】ところで、保持部材30を係止フック37
を図8の想像線37Aのように伸ばし、ウインドスクリ
ーン13の係止孔14から係止フック37を抜出すこと
で、屋根20の前端部である保持部材30は、ウインド
スクリーン13から取り外すことができる。この際、保
持部材30は、左右方向の中間部の基板31に対して摺
動自在に係合された保持板32,32は、前記したよう
にゴムベルト33,33で相寄る方向に引張、弾圧され
ている。
【0047】このため、保持板32,32のウインドス
クリーン13に対する拘束の解除で、基板31の係合状
態のまま、ゴムベルト33,33の引張、弾圧作用で相
寄る方向に摺動し、保持部材30全体の左右方向の長さ
が小さくなる。この際、布状部材21は前記したように
可撓性を有するので、幅方向に折り畳まれる。又、左右
の芯材25,25間に架設された補強線材26…は、ピ
アノ線の如く撓曲性、弾性を有するので、布状部材21
の折り畳みに追従して復元可能に変形する。
【0048】従って、ウインドスクリーン13から屋根
20前端部の保持部材30を取り外すことで、自動的に
保持部材30は、布状部材21、芯材25,25、補強
線材26…を含んで幅が小さくなるように変形し、収納
ボックス12内への収納し得るようにその幅を縮小す
る。又補強部材30は、これの左右の部分を構成する保
持板32,32を介して、芯材25,25の前端部にヒ
ンジ部材27,27で回動自在に軸支されており、従っ
て、ウインドスクリーン13から保持部材30を取り外
した状態においては、芯材25,25の屈曲先端部25
a,25aを支点として回動させることができる。この
ため、保持部材30は、芯材25,25の延長方向に対
して直角に配置させる等、自由にその姿勢を変更するこ
とができる。
【0049】従って、屋根20を収納ボックス12内に
収納する際、屋根20の前端部である保持部材30を、
収納ボックス12の底面12aと平行にして収納するこ
とができる。これを図27、図28で示し、これについ
ては後述する。
【0050】次に屋根20の後端部の支持構造を説明す
る。フレーム2の後上傾した後部2aに、リヤピラー4
0の基台15を起立するように設け、基台15上に支持
枠16を延出し、支持枠16上に図14〜図17で示し
たリヤピラー40の下部ピラー46を起倒自在、且つ起
立位置、倒れ位置をロックするロック機構を介して設置
する。リヤピラー40を支持する基台15、及び支持枠
16の上端部を除く部分は、リヤカバー11の後部で覆
われ、リヤピラー40はリヤカバー11の後部上に上方
に起立する。
【0051】屋根20の後端部には、前端部の保持部材
30と同様に左右方向に幅を有する後端板28を設け
る。具体的は、布状部材21の後端部に左右方向の板状
芯材28aを配置し、これを布状部材21の後端部21
cで抱持し、後端板28を設けた。後端板28は、図1
2に示すように前上傾するように配置されており、内面
(車両前方の面)の左右に、側面U型の凹状フック29
をビス29aで固着する。
【0052】リヤピラー40の上部ピラー41は左右一
対備える。図2に示すように平面視が左右対称のL型を
なすように、中空パイプ材を屈曲して形成する。上部ピ
ラー41,41の下部41aは、対称的に内側に屈曲
し、下部41aから上方に上部ピラー41は起立し、上
方に所定長さを有し、図1、図3に示すように、前上方
に弯曲して形成されている。
【0053】以上のリヤピラー40の上部ピラー41,
41の上端部の外周上側には、前記凹状フック29と係
脱自在に係合する爪片42,42を夫々設ける。又中空
の上部ピラー41,41の先端には、摩擦係数が小さい
樹脂等で形成した筒状ガイド43を同心にビス43a等
で固着する。前述の左右の芯材25,25の各後端部2
5bを、筒状ガイド43介して、中空の上部ピラー41
内に摺動自在に挿入する。芯材25の後端部25bには
バネ受け44を固定する。バネ受け44と筒状ガイド4
3の上部ピラー41上端部内の下端部43bとの間に
は、芯材後端部25b周を囲むようにコイルバネ45を
巻装する。
【0054】以上において、図13に示すように屋根2
0の後端部の後端板28を後方に抜出し、これにより上
部ピラー41の上端部の爪片42から後端板28の凹状
フック29は抜け出す。これにより、図13のように屋
根20の後端部は、上部リヤピラー41から外れて自由
となる。この状態で、屋根20を折り畳むべく、後端板
28を掴んで屋根20を前方に移動させると、屋根20
は可撓性を有する布状部材21で構成されているので、
前方に折り畳まれる。布状部材21の折り畳みは、左右
の芯材25,25と布状部材21の管体22…との摺動
で円滑になされる。
【0055】又左右の芯材25,25間に架設した補強
線材26…は、管体23…の芯材に対する摺動で布状部
材21と一緒に折り畳み方向に移動し、一緒に折り畳ま
れることとなる。折り畳まれた布状部材21は、先端部
の保持部材30と重なるように縮小、折り畳まれ、芯材
25の前端部に折り畳まれて集合する。この状態は図2
3に示す如くである。又前記したように屋根20は折り
畳んだ状態で左右方向の幅が小さくなる。この結果、芯
材25,25は、先端部の折り畳んだ布状部材21を除
いた大半が線状材として図23に示すように露出し、爾
後、先端部の保持部材30を掴んだりして芯材25,2
5を後方に押圧する。
【0056】これにより、芯材25,25は、上部ピラ
ー41,41が中空なので、該ピラー41,41内に摺
動しつつ収納される。芯材25,25の収納、摺動は、
筒状ガイド43で円滑になされ、又バネ45の弾圧力
で、芯材25,25の挿入の初期の押し込み力を得、芯
材25,25の該ピラー41,41内への挿入は円滑
に、容易になされる。
【0057】上部ピラー41,41への芯材25,25
の挿入は、前端部の保持部材30、布状部材21の折り
畳んだ厚さ、後端板28を除いた部分でなされ、後端板
28が上部ピラー41,41の先端部である筒状ガイド
43の先端部に当接した状態で終了する。この状態は図
24に示す如くで、上部ピラー41,41の先端部間に
屋根20は折り畳まれた状態で配置される。
【0058】次に、リヤピラー40の下部ピラー46の
構造、及び下部ピラー46の起倒、ロック、ロック解除
操作機構、並びに、下部ピラー46に対する上部ピラー
41の連結、保持、ロック機構を説明する。図14はリ
ヤピラー40の下部ピラー46を詳細に説明する図で、
下部ピラー46の前面カバーを外した状態の正面図、図
15は下部ピラーの縦断側面図、図16は図15の16
−16線断面図、図17は図15の17−17線断面
図、図18〜図21は下部ピラー46の折り畳みの作動
説明図で、図18はロック解除操作の説明図、図19は
下部ピラーを後倒しする状態の説明図、図20は下部ピ
ラーを後倒し位置でロック操作する説明図、図21は後
倒しした下部ピラーのロック状態の説明図、図22は下
部ピラーの後倒し位置におけるロック状態の縦断面図で
ある。
【0059】図14において、47は、前後方向の幅が
小さく、薄い箱状をなす本体であり、下部ピラー46を
構成する。本体47は、後面板48と、これの前面を覆
う前面カバー49とからなり、図14に示すように正面
視は縦長矩形で、その内部には、左右にアーム部材(以
下にアームと記す)50,50を一体的に縦設、内装す
る。アーム50,50を含む本体47は、車体側に設け
た後述する支軸54を支点として揺動自在である。
【0060】内装された左右の上記のアーム50,50
の上端部50a,50a間には、支持パイプ51を横
架、固着する。該支持パイプ51内に、上部ピラー4
1,41を支持する支軸52を回動可能に嵌挿する。該
支軸52の両端部52a,52aを、支持パイプ51の
両端部から突出させ、前記した上部ピラー41,41の
屈曲した下部41a,41aを嵌合して固定する。下部
ピラー41,41は、支軸52と一体に支持パイプ51
に対して回動可能である。
【0061】支持パイプ51内に臨む支軸52の外周に
は、図15に明示したように、円周方向に所定角度で溝
52bを設け、且つ図15の溝端部には、径方向への係
止孔52cを設ける。一方、前記した車両1のフレーム
2の後部2a上に起設した基台15上に設けた支持枠1
6の先端部には、図15、図16に示すように左右に離
間したスティ16a,16aを備える。
【0062】スティ16a,16aに、図14、図17
で示す図15、図16、図17で示すように左右の離間
した支持スティ17,17を連結する。該支持スティ1
7,17の外側に、正面視凹型のブラケット53の起立
した側片部53a,53aを臨ませ、該側片部53a,
53aの外側に、前記したアーム50,50の下端部5
0b,50bを配置し、アーム50,50とブラケット
53とを一体的に回動するように構成する。
【0063】ブラケット53の左右の側片53a,53
aの外側間に、前記したアーム50,50の下部50
b,50bを臨ませ、側片53a,53a、アーム5
0,50の下端部間に支軸54を架設する。該支軸54
を支点として、前記アーム50,50を含む下部ピラー
46全体を、回動自在に支承する。又支軸54周で、ア
ーム50,50の内側には、該支軸54と直角の方向に
広がるロックピース55を、左右に固設する。かかるロ
ックピース55で固定ロック部材を構成する。該ロック
ピース55には、後下傾する第1のロック用の欠部55
aを、又前下傾する第2のロック用の欠部55bを設け
る。
【0064】又アーム50,50の下部で、前記支軸5
4の上方であって、後方位置には支軸56を架設する。
該支軸56には、図15に示すように、図では略々逆C
型のロック爪57の屈曲中点部分を固着する。かかるロ
ック爪57で、揺動ロック部材を構成する。ロック爪5
7の先端部には、逆L型の爪部57aを備え、図15の
下部ピラー46が図の起立状態にあっては、ロックピー
ス55の第1の欠部55aに係合し、ロックピース55
が固定であることから、該ロック位置、即ち、下部ピラ
ー46の起立位置をロックして保持する。
【0065】前記した左右のアーム50,50の内側に
は、左右に離間したロックバー58,58を平行に縦設
する。一方、前記した各アーム50の上端部間に架設し
た支持パイプ51の左右の下面には、縦通孔51a,5
1aを設ける。左右のロックバー58の先端部58a
を、支持パイプ51の各縦通孔51aに下方から嵌合す
る。各縦通孔51aの下面には、ガイド51bを夫々設
けた。以上の左右のロックバー58の先端部58aは、
縦通孔51aを下から通って内装した支軸52の溝52
bを通り、径方向へ設けた前記の係止孔52cに係合す
る。ロックバー58の先端部58aの支軸52の係止孔
52cへの係脱で、上部ピラー41のロック機構を構成
する。
【0066】ロックバー58,58は、その先端部58
aを、支軸52の係止孔52cに係合することで、支軸
53の回動を規制するストッパーとして機能する。支軸
52は回動し得ないことから、これの両端部に連結され
た上部ピラーー41,41の回動は、ロックされて規制
されることとなる。従って、図1のように上部ピラー4
1,41は、下部ピラー46上に起立した状態を、ロッ
ク状態で保持されることとなる。従って、屋根20を展
開して張った状態で保持することが可能となる。
【0067】又ロック爪57の基端部57bには、回動
軸受け57cを設る。該回動軸受け57cを介して、ロ
ックバー58下部を、軸方向動(図15では上下方向)
に摺動自在に支承する。ロックバー58の中間部には、
バネ受け58bを設け、軸受け57cとの間にコイルバ
ネ59を巻装する。ロックバー58の下端部58cは、
ロック爪57の基端部57bに設けた回動軸受け57c
の下方に延出させ、下端部57cにストッパー57dを
設け、ストッパー57dは図ではアジャストネジとし、
ストッパー位置を調節可能に構成した。
【0068】ロック爪57を回動自在に支承する支軸5
6の一端部、図14、図16では右側の端部に操作レバ
ー60の基端部を同軸に連結、固着する。操作レバー6
0は、本体47の一側部から外側方に突出し、図14
で、又図15で想像線で示すように本体47の一側外方
にあって上方に延び、上端部には内側に弯曲した把持部
60aを備える。
【0069】操作レバー60の基部60bは、支軸56
の一端部に設けた筒状継手部56aに嵌合して接合さ
れ、操作レバー60の揺動操作で、支軸56は回動す
る。又ロック爪57の支軸56よりも回動軸受け57c
に寄った部位には、コイルバネ等で構成した復帰バネ6
1の一端部61aを係止する。該コイルバネ61の他端
部61bを、アーム50,50の長さ方向中間部に設け
た係止ピン62に係止する。尚図14、図15において
63は、アーム50,50間に架設した補強杆である。
【0070】次に下部ピラー46の格納に伴う折り畳み
作動を説明する。図14、図15は、何れも下部ピラー
46が起立状態にあり、又上部ピラー41も起立状態に
あって、図1に示すように屋根20を展開し、張った状
態にある。下部ピラー46の格納に伴う折り畳みに際
し、これに先たち、先ず、屋根20の後端板28を、左
右の上部ピラー41,41から取り外し、屋根20を構
成する布状部材21を、図23の矢印で示すように芯
材25,25に案内させて前方に移動させ、屋根を折り
畳む。
【0071】屋根20は芯材25,25の先端部に折り
畳まれて位置し、前後方向の長さが大きく縮小する。次
に、屋根20の前端部の保持部材30を、ウインドスク
リーン13から取り外し、次に前端部の保持部材30を
掴んで後方に押圧する。これにより、図24の矢印に
示すように、芯材25,25は、上部ピラー41,41
内に挿入されることとなり、最終的には、折り畳んで前
後方向長が短くなった屋根20、及び前端部の保持部材
30は、上部ピラー41,41の先端部間に、架設状態
で臨むこととなる。
【0072】ところで、車両1のシート10は、図2
3、図24に示すように、シート10のロックを解除し
ておき、前端部をヒンジとして前方に起立、揺動さ
せ、、屋根20の収納を行なわせるべく収納ボックス1
2を開放しておく。次に上下のピラー41,46の折り
畳み作動を、図18〜図21を参照して説明する。又操
作手順を図25で説明する。
【0073】先ず、図18、図25に示すように、操作
レバー60を矢印の方向(図18の左方向、車両の前
方向)に揺動する。これにより支軸56は回動し、支軸
56に固着されたロック爪57は、該支軸56を支点と
し、図18中において反時計方向に回動する。操作レバ
ー60の揺動はバネ61に抗してなされる。
【0074】ロック爪57の回動で、図19に示すよう
に、先端部の爪部57aは、ロックピース55の第1の
欠部55aから外れる。又ロック爪57の基端部57b
は下がる方向に移動し、これに連結されたロックバー5
8をバネ59に抗して引き下げる。この結果、支軸52
の係止孔52cから、ロックバー58の先端部58aを
引き抜き、上端部の支軸52は、下部ピラー46上端部
に設けた支持パイプ51内において回動が許容される状
態となる。
【0075】即ち、ロックバー58の下降により、支軸
52、従って上部ピラー41はロックが解除された状態
となり、支軸52の両端部に、下部41a,41aを連
結した上部ピラー41,41は、下部ピラー46に対し
ロックが解除され、上部ピラー41を、図19の矢印
の方向、図25の矢印の方向に回動させることができ
ることとなる。
【0076】従って、折り畳んだ屋根20を先端部に臨
ませた上部ピラー41は、収納ボックス12の方向に折
り畳む操作を行うことができる。又、ロック爪57の爪
部57aが、固定側のロックピース55の第1の欠部5
5aから外れることで、下部ピラー46全体は自ロック
解除状態となって、自由となり、下部ピラー46を図1
9、図25の矢印で示す時計方向に、下端部の支軸5
4を中心として回動可能となる。
【0077】これにより、上部ピラー46を後方に倒す
折り畳み動を行い、上部ピラー46を図20、図26に
示すように後方に倒して折り畳み、一方、上部ピラー4
1は前記したように下部ピラー46に対してロックが解
除された状態にあるので、前倒し作動させることができ
る。図26に示すように、下部ピラー46の左右に配置
した上部ピラー41,41は、後方に略々水平に倒した
下部ピラー46に対し、前方に倒して折り畳み、且つ下
部ピラー46のレベルよりも下方まで倒すことができ、
上部ピラー41,41の先端部に位置する折り畳んだ屋
根20を、収納ボックス12内に臨ませることができ
る。
【0078】下部ピラー46が後方に倒れ、上部ピラー
41が前倒しするように倒れた、折り畳まれる状態を図
21で示し、ロック爪57の爪部57は、ロックピース
55の第2の欠部55bの下方に臨む。爾後、ロック爪
57の爪部57aはロックピース55の第2の欠部55
bに係合し、この状態を図21で示した。これにより、
下部ピラー46は、後方に倒れて折り畳んだ状態でロッ
クされることとなる。
【0079】尚、図21の矢印のように、操作レバー
60を図の略々水平位置から、上方に揺動させること
で、ロック爪57は回動し、ロックピース55の第2の
欠部55bから爪部57aは離脱し、折り畳み、倒れ状
態のロックを解除し、下部ピラー46を起立させ、又上
部ピラー41を起立させ、屋根を展開して張ることが可
能となる。下部ピラー46の起立、ロック、上部ピラー
41の起立、ロック、屋根の展開、張り作動は、前記し
た説明と逆転順となるので、前記した説明で充分に理解
することができるであろう。尚、下部ピラー46を倒し
た状態を図22で詳細に示した。
【0080】図26に示すように、上部ピラー41を前
方、且つ下方に倒し、屋根20を収納ボックス12内に
臨ませ、収納ボックス12内の底部には、屋根収納凹部
12aを設けておく。収納凹部12aの上方に臨む屋根
20は、図示ではこれの上方にあるので、屋根20を引
き下げ、収納凹部12a内に屋根20を臨ませる。屋根
20は芯材25が上部ピラー41に対して挿入状態にあ
り、摺動自在ので、容易に引き下げが可能である。
【0081】図27は、屋根20を収納凹部12a内に
収納した状態を示す。前記したように、屋根20の前端
部の保持部材30は、ヒンジ部材27で回動自在に芯材
25に取り付けられているので、収納凹部12aの底面
と平行に配置することができる。従って、保持部材30
が剛性を有していても、収納凹部12a内で立つような
ことが無く、高さを減じることができ、高さ方向をコン
パクト化し、屋根20全体をコンパクト化して収納凹部
12a内に収納することができる。爾後、内蓋12bを
図27の矢印のように後端部のヒンジを支点として前
倒しし、図27のように収納凹部12aを閉じる。
【0082】最後に、シート10を図26、図27の矢
印のように後方に倒し、収納ボックス12を上から塞
ぎ、屋根20をシート10下方の収納ボックス12内に
収納する。ところで、シート10の下面左右には、図示
しなかったが、左右の上部ピラー41,41を受容する
凹部をシートバック部10a背部に設けておき、前倒し
した上部ピラー41,41、及びヘルメットHを収納ボ
ックス12の後部内に収容し得るようにした。この状態
を図28で示した。
【0083】ところで、図示した実施の形態において
は、前記のように屋根20の折り畳み、収納に連動し
て、車両前面に起設したウインドスクリーン13を、所
定位置まで引き下げるように構成した。その理由は、屋
根20を使用する状態では、前方からの雨水を避けるた
め、ウインドスクリーン13の上端部は、屋根20の高
さに応じて乗員の頭部よりも若干高い方が好ましい。し
かしながら、屋根を外して走行する図28のような状態
では、ウインドスクリーン13は目線よりも下方が好ま
しい。
【0084】図29は、ウインドスクリーン13の昇降
機構を70示し、ウインドスクリーン13の下端部左右
に支持部13b,13bを設け、一方、車体のフロント
カバー8内には基板71を固設し、又これの左右には、
ウインドスクリーン13の両側端部13c,13cをガ
イドするガイド部材72,72を縦設する。基板71の
前面左右には、送りネジ73,73を縦設し、これにナ
ット部材74,74を螺合し、ナット部材74,74
を、前記したウインドスクリーン13の下端部左右の支
持部13b,13bに固定する。
【0085】基板71の下端部には昇降用モータ75を
固設し、これの左右の出力軸に駆動ギヤ76,76を固
着し、該ギヤ76,76を前記した送りネジ73,73
下端部に設けた被動ギヤ77,77に噛合する。従っ
て、モータ75の駆動で、ギヤ76,77を介して送り
ネジ73,73は正逆に回転する。この結果、送りネジ
73,73に螺合したナット部材74,74は昇降する
こととなり、ナット部材74,74に結合したウインド
スクリーン13は昇降する。
【0086】ウインドスクリーン13の昇降は、以下の
ようになされる。図15において78はマイクロスイッ
チの如きスイッチで構成した起動スイッチである。スイ
ッチ78を、アーム50,50の一方に固設しておき、
図15はスイッチ78の操作子78aが開放状態にあ
る。前記に従い、上部ピラー46を後方に倒して折り畳
み作動を行うと、上部ピラー46内に内装したスイッチ
78も、アーム50と一体に後方に回動し、図15のよ
うに上部ピラー46の倒れ、ロック位置で、スイッチ7
8の操作子78aは支軸56に設けたカム79に接触す
る。
【0087】この結果、スイッチ78の操作子78aは
押圧され、スイッチオンの状態となり、前記したモータ
75をウインドスクリーン13を引き下げる方向に駆動
させ、前記した送りネジ73,73の作動でウインドス
クリーン13を所定高さまで、引き下げる。この関係を
26、図27においても示し、下部ピラー46を倒し、
折り畳むことで、折り畳み作動と連動してウインドスク
リーン13は、図26、図27に矢印aで示すように所
定の高さまで下動する。
【0088】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、軽車両において、フロントウインド
スクリーンと、中空部材のリヤピラーとの間に屋根を設
け、屋根を、左右の線状の芯材と、芯材間に架設された
折り畳み可能な布状部材とで構成し、芯材をリヤピラー
内に収納可能としたので、屋根を構成する布状部材を、
芯材に沿って摺動させることで前後方向に伸張させて展
開したり、或いは折り畳むことができる。布状部材を折
り畳んだ後の残余の芯材を、リヤピラー内を摺動させて
収納することができる。
【0089】従って、屋根付きの軽車両において、屋根
の不使用時においては、屋根を折り畳むことができ、且
つ屋根の支持部材である芯材をリヤピラー内に収納する
ので、折り畳んだ屋根は、リヤピラー端部に折り畳んで
保持することができ、屋根を軽車両の収納ボックス内
に、収納可能となるように小型化して折り畳むことがで
きる。従って、小型の軽車両において、折り畳んで軽車
両の収納ボックス内に収納可能とする折り畳み形式の屋
根を得ることができる。
【0090】又屋根をリヤピラー内に収納可能な芯材
と、該芯材に対して摺動可能な布状部材で構成したの
で、屋根の折り畳みは芯材に布状部材を摺動させて行え
るので、屋根の折り畳み操作は極めて容易であり、又屋
根の引き出し、展開、張り操作も逆の手順なので、操作
が極めて容易である。
【0091】又屋根を布状部材で構成し、屋根を展張す
る骨材を、リヤピラー内に摺動させて収納し得る芯材、
従ってピアノ線等で構成することとなるので、軽量化す
ることができ、軽車両に最適の軽量な折り畳み形式の屋
根を得ることができる。更に屋根は、布状部材と左右の
芯材とで構成するので、構造が簡易であり、コストの点
においても有利である。
【0092】又本発明は、折り畳み形式で、不使用時に
は除去する形式の屋根は、ウインドスクリーンとリヤピ
ラーとの間に設けられ、屋根を布状部材で構成したの
で、所謂ソフトトップ形式の屋根を構成することとな
り、重量的には極めて軽量であって、又外観性の点にお
いても優れ、軽車両の屋根として、軽車両の外観性を損
ねることなく、外観性の向上、機能性の向上が図れ、軽
快な感じで、軽車両の外観性とマッチした折り畳み形式
の屋根を得ることができる。
【0093】請求項2は、請求項1において、屋根の布
状部材の前端部を芯材に固定し、布状部材の他の部分を
芯材に対し摺動可能に支持し、後端部をリヤピラーに着
脱自在に係止したので、布状部材の後端部をリヤピラー
から取り外すことで、該布状部材を、芯材に沿って前端
部方向に折り畳むことがで可能である。
【0094】従って、布状部材の前端部の芯材前端部方
向への摺動で、布状部材は折り畳まれ、芯材のその余の
部分は裸となり、リヤピラー内に容易に摺動させて収納
することができる。従って、屋根の折り畳み操作は、布
状部材の後端部をリヤピラーから外し、爾後布状部材を
芯材前端部方向に移動するだけで行え、屋根の折り畳み
操作が極めて容易であり、パネル状の屋根を取外したり
する面倒、煩雑な操作を一切必要とすることが無い。
【0095】又芯材のリヤピラー内への収納で、リヤピ
ラー先端部には、布状部材の折り畳まれた部分が臨むだ
けとなる。この結果、芯材、布状部材からなる屋根は、
その外形、特に前後方向長が極めて小さくなり、外形が
大幅に小型化し、軽車両の収納ボックス内への収納を、
容易に実現可能とすることができる。
【0096】請求項3は、請求項1、又は請求項2にお
いて、リヤピラーを、パイプ材の上部ピラーと、該上部
ピラーを折り畳み可能に支持する下部ピラーとで構成
し、下部ピラーには上部ピラーの起立状態をロックする
ロック機構を設けたので、上部ピラーは下部ピラーに設
けたロック機構で起立状態をロックすることができる。
【0097】従って、軽車両において、折り畳み形式の
屋根を展開し、組み付けた状態で、ピラーの起立保持を
確実に行うことができるとともに、上部ピラーを折り畳
んで、ピラー全体の全長を短くすることができる。従っ
て、屋根を折り畳み、屋根後端部を支持する屋根を含む
ピラーを、収納ボックス内等に容易に収納可能とするこ
とができる。
【0098】請求項4は、請求項3において、屋根の後
端部を支持するリヤピラーの上部ピラーを、下部ピラー
に対して前下方に折り畳み可能とし、下部ピラーを折り
畳んだ屋根を付けた状態で、軽車両のシート下方の収納
ボックス内に収納するようにしたので、スペース的に制
約の大きい軽車両のシート下方に設ける小さなスペース
の収納ボックス内に、容易に収納可能な程度にピラーを
含む屋根を大幅に小型化することができる。
【0099】又上部ピラーを下部ピラーに対して前下方
に折り畳み可能としたので、上下方向に長い、従って折
り畳んだ状態で前後方向の長さを有する上部ピラーは、
折り畳んだ状態で軽車両後方に突出することが無く、屋
根の後部保持部材としての上部ピラーを折り畳んでも、
軽車両の全体の長さが大きくなることが無く、軽車両の
前後寸法内で折り畳んだピラーを収めることができる。
【0100】請求項5は、請求項1、又は請求項2にお
いて、布状部材の前部に布状部材前端部保持用の保持部
材を車幅方向に設け、保持部材を車幅方向に伸縮自在に
構成したので、布状部材前端部の保持部材は、車幅方向
に伸縮自在となり、屋根を取外した状態で、屋根を用い
ない場合には、屋根前端部の幅を縮小することができ
る。
【0101】屋根は布状部材と左右の芯材で構成したの
で、屋根の前端部は容易にその幅を小さくして折り畳む
ことができ、屋根の前端部を含む全体の幅を小さくする
ことが可能で、前述のように屋根の前後長の折り畳みに
よる小型化と併せ、屋根の幅方向も小さくすることが可
能となり、トータルとして屋根の小型化を図ることがで
きる。従って、軽車両のシート下方に設ける収納ボック
ス内への折り畳んだ屋根の収納を容易に実現可能とする
ことができる。
【0102】請求項6は、請求項5において、屋根の布
状部材前端部を保持する保持部材に、ウインドスクリー
ンへの取付部材を設け、取付部材を布状部材を保持する
芯材に対してヒンジ結合したので、芯材の先端部で布状
部材前端部の保持部材が揺動可能となり、軽車両のシー
ト下方に設けた収納ボックスに折り畳んだ布状部材を収
納する際、保持部材を収納ボックスの底と平行にするこ
とができる。
【0103】従って、屋根前端部の保持部材の高さを減
じて収納ボックスの底と平行に収納できる結果、折り畳
んだ屋根を収納ボックス底に小型化して収納することが
でき、屋根を収納しつつ、ヘルメット等をも併せて収納
ボックスに収納することが可能となり、折り畳んだ屋根
を収納しつつ、収納ボックスの本来の機能性をも確保す
ることが可能である。
【0104】請求項7は、請求項3におけるリヤピラー
の下部ピラーには、車体側に基端部を軸支したアーム部
材を設け、アーム部材の先端部には上部ピラーの下端部
を軸支し、且つアーム部材に上部ピラーの軸部と係脱自
在なロックバーをアームの長さ方向に設け、ロックバー
をアーム部材に回動軸を介して軸支した揺動ロック部材
に連結し、揺動ロック部材の係合部を、車体側に固定設
置した固定ロック部材の係合部に係脱するように構成
し、揺動ロック部材の回動軸を操作レバーで回動操作す
るように構成したので、操作レバーの操作で、揺動ロッ
ク部材を固定ロック部材から解除し、又揺動ロック部材
の揺動でロックバーと上部ピラーの軸部とのロックを解
除し、上部ピラーの下部ピラーに対するロックを解除す
ることができる。
【0105】従って、一つの操作レバーの操作で、下部
ピラーのロック解除と、上部ピラーの解除とを同時に行
うことができるので、操作性に極めて優れ、折り畳んだ
屋根を支持する上部ピラーの折り畳み動、下部ピラーの
折り畳み動は連動してなされることとなり、操作が簡単
で、折り畳み動も確実になされる。又リヤピラーの折り
畳み作動を行わせる操作レバーも一個で足り、双方の連
動機構を設けるので、構造的にも簡素化することができ
る。
【0106】請求項8は、請求項7において、揺動ロッ
ク部材の係合部を爪部で構成し、固定ロック部材の係合
部を2個の欠部で構成し、揺動ロックロック部材の揺動
で、上部ピラーをその起立位置、倒れ位置の夫々で、2
個の欠部の夫々に選択的に係合するように構成したの
で、揺動ロック部材と固定ロック部材との係合は、爪と
欠部の係合となり、上部ピラーの起立位置、倒れ位置で
のロックが確実に行うことができる。
【0107】従って、リヤピラーは、屋根を展開し、張
った状態での起立位置での保持が、車両が走行し、風を
受けても確実になされ、又屋根の収納を行った後のリヤ
ピラーの倒れ位置での保持が確実に行うことができる。
又爪が揺動し、欠部が固定なので、ロック、アンロック
作動が確実になされ、且つロック構造も簡素である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる屋根付き軽車両の外観側面図
で、屋根を使用した状態の図
【図2】屋根の拡大平面図で、一部を破断した図
【図3】屋根の拡大側面図で、一部を破断した図
【図4】図3の4−4線拡大断面図
【図5】図3の5−5線拡大断面図
【図6】屋根前端部の保持部材の正面図で、半分を破断
した図
【図7】保持部材の要部を拡大した破断正面図、
【図8】図7の8−8線断面図
【図9】図7の9−9線断面図
【図10】図7の10−10線断面図
【図11】保持部材の分解斜視図
【図12】屋根後端部とリヤピラーとの係合構造を示す
要部の拡大縦断面図
【図13】屋根後端部をリヤピラーから取り外した状態
を示す図12と同様の縦断面図
【図14】リヤピラーの下部ピラーを詳細に説明する図
で、下部ピラーの前面カバーを外した状態の正面図
【図15】下部ピラーの縦断側面図で起立ロック状態の
【図16】図15の16−16線断面図
【図17】図15の17−17線断面図
【図18】図18〜図21は下部ピラー46の折り畳み
の作動説明図で、図18は操作レバーを前方に揺動させ
てロックを解除する操作を示す説明図
【図19】下部ピラーを後倒し操作する状態の説明図
【図20】下部ピラーを後倒した状態で、ロック操作す
る説明図
【図21】後倒しした下部ピラーのロック状態の説明図
【図22】下部ピラーの図15と同様の縦断面図で、下
部ピラーの後倒し位置におけるロック状態の縦断面図
【図23】屋根を前方に摺動させて折り畳む操作を示す
説明図
【図24】折り畳んだ屋根を後方に移動させ、芯材を上
部ピラー内に収納する操作を示す説明図
【図25】上下のピラーを折り畳む操作を示す説明図
【図26】上下のピラーを折り畳んだ状態を示す説明図
【図27】屋根を収納ボックス内に収納した状態の説明
図屋根を収納ボックス内に収納し、収納凹部の蓋を閉じ
た状態の図
【図28】屋根を収納した車両の側面図
【図29】ウインドスクリーンの昇降機構を示す説明的
斜視図
【符号の説明】
1…軽車両、 12…収納ボックス、 13…ウインド
スクリーン、 17…車体側部材、 20…屋根、 2
1…布状部材、 25…芯材、 27…布状部材の前端
保持部材を芯材に回動自在に支持するヒンジ部材、 3
0…布状部材の前端保持部材、 31,32,33…保
持部材幅縮小機構、 37…保持部材のウインドスクリ
ーンへの取付部材、 40…リヤピラー、 41…上部
ピラー、46…下部ピラー、 50…アーム部材、 5
2…上部ピラーの支軸、52c…上部ピラーのロック
部、 54…支軸、 55…固定ロック部材、 55
a,55b…欠部、 56…支軸、 57…揺動ロック
部材、 57a…爪部、 58…ロックバー、 58a
…上部ピラーのロック部分、 60…操作レバー。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の前部に設けたフロントウインドス
    クリーンと、車両の後部に設けたリヤピラーとの間に屋
    根を設けた軽車両において、 前記リヤピラーを中空部材で形成し、 前記屋根を、左右の線状の芯材と、該芯材間に架設さ
    れ、折り畳み可能な布状部材とで構成し、 前記芯材を前記リヤピラー内に収納可能とした、 ことを特徴とする屋根付き軽車両。
  2. 【請求項2】 前記屋根の布状部材は、前端部を芯材に
    固定し、その余の部分を芯材に対し摺動可能に支持し、
    後端部を前記リヤピラーに着脱自在に係止したことを特
    徴とする請求項1記載の屋根付き軽車両。
  3. 【請求項3】 前記リヤピラーは、パイプ材からなる上
    部ピラーと、該上部ピラーを折り畳み可能に支持する下
    部ピラーとからなり、下部ピラーには上部ピラーの起立
    状態をロックするロック機構を設けたことを特徴とする
    請求項1、又は請求項2記載の屋根付き軽車両。
  4. 【請求項4】 前記リヤピラーの上部ピラーは、下部ピ
    ラーに対して前下方に折り畳まれ、該下部ピラーは折り
    畳まれた屋根を付けた状態で軽車両のシート下方の収納
    ボックス内に収納するようにしたことを特徴とする請求
    項3記載の屋根付き軽車両。
  5. 【請求項5】 前記屋根の布状部材の前部には、該布状
    部材前端部を保持する保持部材を車幅方向に備え、該保
    持部材は車幅方向に伸縮自在に構成したことを特徴とす
    る請求項1、又は請求項2記載の屋根付き軽車両。
  6. 【請求項6】 前記屋根の布状部材前端部を保持する保
    持部材には、前記ウインドスクリーン取付部材を設け、
    該取付部材を前記芯材に対してヒンジ結合したことを特
    徴とする請求項5記載の屋根付き軽車両。
  7. 【請求項7】 前記下部ピラーは、車体側に基端部を軸
    支したアーム部材を備え、該アーム部材の先端部には上
    部ピラーの下端部を軸支し、且つ該アーム部材には、上
    部ピラーの軸部と係脱自在なロックバーを該アームの長
    さ方向に設け、該ロックバーを、前記アーム部材に回動
    軸を介して軸支した揺動ロック部材に連結し、該揺動ロ
    ック部材の係合部を、車体側に固定設置した固定ロック
    部材の係合部に係脱するように構成し、揺動ロック部材
    の回動軸を操作レバーで回動操作するように構成した請
    求項3記載の屋根付き軽車両。
  8. 【請求項8】 前記ロック部材の係合部は爪部であり、
    前記係止部材の係合部は2個の欠部であり、ロック部材
    の回動で、上部ピラーは、起立位置、倒れ位置の夫々
    で、前記2個の欠部の夫々に、選択的に係合するように
    構成した請求項7記載の屋根付き軽車両。
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