JPH11355384A - 情報通信方法および装置 - Google Patents

情報通信方法および装置

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JPH11355384A
JPH11355384A JP11031759A JP3175999A JPH11355384A JP H11355384 A JPH11355384 A JP H11355384A JP 11031759 A JP11031759 A JP 11031759A JP 3175999 A JP3175999 A JP 3175999A JP H11355384 A JPH11355384 A JP H11355384A
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04Q11/0457Connection protocols
    • HELECTRICITY
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  • Communication Control (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ISDNネットワーク上でのデータ転送速度
の向上を可能とする新規なISDN通信の方法、装置お
よびシステムを提供する。 【解決手段】 送信端末に、送信プロセッサと、データ
転送速度拡張メッセージを含むISDN呼設定メッセー
ジを生成するよう送信プロセッサによって実行されるプ
ログラムを保持し前記メッセージに含まれるデータ転送
速度拡張表示を保持する送信メモリと、第一Bチャネル
の情報と第二Bチャネルの情報とが同時に同一通信パス
を介して転送されるようそれらを併合Bチャネルとして
指定するチャネル調整機構を有するISDN交換機に接
続された送信インターフェースとを設け、前記データ転
送速度拡張表示により、送信端末からISDN交換機に
受信端末との併合Bチャネルによる通信要求を通知す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報通信方法およ
び装置、特にサービス総合デジタル通信網(ISDN)
を介した情報通信システムとその方法に関するもので、
より詳しくは、ボンディング手順やマルチリンク手順に
よらずに、二つのISDN−Bチャネルを一つのISD
N−Bチャネルとして活用するタイプのISDN交換を
介して、送信端末と受信端末との間で設定されるISD
N−Dチャネルでの通信に関わる。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリ機器は一般に電話回
線上で信号をやり取りする公衆交換電話網(PSTN)
を介して通信を行っていた。たとえば、ファクシミリ機
器や、スキャナ、モデムなどを有するコンピュータや、
その他のデータ送受信装置などの送信端末では、デジタ
ル走査により得られた情報をアナログ信号に変換してい
て、その変換されたアナログ信号が電話交換機およびP
STNを介して受信端末に送信される。そして、そのよ
うな送信端末がアナログ情報を受信すると、受信したア
ナログ情報をたとえばファクシミリ用紙などに印刷する
画像のもととなるデジタル信号へ変換し直す作業を行っ
ている。
【0003】一方、総合デジタル通信網(ISDN)は
世界規模の次世代公衆通信網として既存の公衆交換電話
網を置き換えつつあり、既存のPSTNにはない様々な
通信サービスが可能となる。このISDNを介した通信
では、様々なタイプのISDN端末(TE)間における
様々なタイプのデータの送受信が可能である。
【0004】ここで、送信端末と交換機能を有する拠点
事務所との間のISDN接続の一部を「デジタルパイ
プ」とする。パイプの容量は一般にチャネル数で表さ
れ、とくに、基本アクセス・デジタル・パイプは64k
bps(bit per second)送信が可能なBチャネル(基本チ
ャネル)を2本と16kbpsのDチャネル1本とを含む。
これら3本のチャネルの総合ビット転送速度は144k
bpsであるが、フレーム・ビット、同期ビット、あるい
は他の諸制御ビットを含めると基本アクセスリンクの総
合ビット転送速度を192kbpsになる。ここで、2本
のBチャネルは別々の通信チャネルとして機能ので、ユ
ーザの立場から見て最大データ容量は192kbpsとは
ならない、つまり、Bチャネルは各64kbpsであり、
また、Dチャネルは16kbpsである。
【0005】従来のファクシミリ装置では、1本のBチ
ャネルしか使用していないためデータ転送速度はせいぜ
い64kbpsまでである。ファクシミリ・データは通常
あらかじめ決められたデータ・フォーマットにしたがっ
ているので、Bチャネルを1本ごとに処理する従来のI
SDN交換システムでは2本の別々のBチャネルにデー
タ送信するのは簡単な処理ではない。そのため、従来の
ISDN交換システムでは一方のBチャネルのデータを
他方のBチャネルのデータとはまったく異なるデータ送
信ルートに設定して送信している。このような異なる通
信パスの結果、各々のBチャネル毎に異なる通信遅延が
発生する。
【0006】一方、テレビ会議装置などのような機器に
おいてはデータ転送速度を128kbpsに近づけるため
ボンディング・プロトコルやマルチリンクPPPプロト
コルによる処理部分まで対応している。つまり、ボンデ
ィングによる手順ではユーザ機器(CPE)が自らIS
DN交換機にダイアルする機能と所望のデータ転送速度
での通信を行うための発呼機能を必要とする。これらの
機能により、二つの別々の通信接続が成立する。とく
に、ISDN交換機との間で設定する二つの通信接続を
維持する機能により、ユーザにはCPE上で128kbp
sの通信が可能であるように見える。一方で、ボンディ
ング手順には扱いにくい面がある。それは、ISDN交換シ
ステムがBチャネルを1本毎別々に処理し、そのためB
チャネル各々に異なる通信上の遅延が生じることであ
る。その結果、CPEではそれぞれのBチャネル間の遅
延を補償し、且つ、互いにずれた送受信信号を元通りに
つなぎ合せてデータの同期上の問題を回避している。
【0007】また、マルチリンクPPP手順は異なる方
法により問題解決を図っているが、ボンディング手順と
同様にCPEに対して相応のデータ処理と管理を要求し
ている。マルチリンクPPPでは、2本のBチャネルが
組み合わされて128kbpsに近い効果的なデータ転送
速度でデータ通信していることにISDN交換システム
が気が付かないように働いている。そして、マルチリン
ク・プロトコルではユーザのデータ・ソースがそれぞれ
のパケット内のオーバヘッド情報を含む特定のフラグメ
ントに分割されるが、各パケットは使用可能な様々なチ
ャネルを介して送信され、後に元のデータに復元され
る。また、ボンディング手順同様、マルチリンクPPP
ではISDN交換機に対する要求以上にCPEに対して
データ処理および管理などの仕事を要求する。
【0008】従来、ISDNチャネルによって果たされ
る機能には二つの面があった。第一に、DチャネルがC
PEと電話会社により操作されるISDN交換機との間
での通信接続の設定と維持とに使用された。つまり、D
チャネルは受信端末の電話番号をダイアルしたり送信端
末と受信端末との接続を設定するための信号情報を送信
するために使用される。狭・広帯域ISDNに使用され
るDチャネルに関して、ISDN端末装置、プロトコ
ル、データ転送速度などと共に、Stallings,W.著「Da
ta and Computer Communications」の第5版、Prentice
Hall 出版、1997年、の740―769頁により詳
しい解説が載っているが、同内容(以下Stallingsと略
する)は本出願に参考引用として含まれる。
【0009】図9は従来のISDNシステムのブロック
図を示すが、同ISDNシステムには送信施設1の送信
ファクシミリ10が含まれ、その送信ファクシミリ10
は受信施設2の受信ファクシミリ16(あるいは、コン
ピュータ、ISDN装備の複写機など受信端末)とIS
DN交換機22を介して通信が出来る。送信ファクシミ
リ10はターミナル・アダプタ10Aを介して通信を行
う。図9においてはターミナル・アダプタ10Aは送信
ファクシミリ10の一部であるが、外部ターミナル・ア
ダプタでもよい。この、ターミナル・アダプタ10Aは
プロトコル(物理層および中間層)変換機能を有し、
V.35,RS−232,Universal Serial Bus (USB)、IEEE 1
394 (Fire Wire)、などの信号プロトコルを4本線イン
ターフェースを介してISDN準拠プロトコルに変換す
る。送信施設1において、ボンディングあるいはマルチ
リンクPPPなどの構成は送信ファクシミリ10、ター
ミナル・アダプタ10A、あるいは網切断機(NT1)
14に含まれている。
【0010】ここで、網切断機(NT1)14は、二本
線ISDNライン15を介して、送信施設1をISDN
交換機22に位置する交換モジュール26に接続する。
送信施設1には、NT1とターミナル・アダプタとの間
に第二の網切断機(NT2)を設けることで、デジタル
PBXのような交換および集中機能を付与してもよい。
あるいは、NT2がNT1およびNT2両方の機能を有
する場合、NT1は不用となる。
【0011】ISDN交換機22においては、交換モジ
ュール26はバス27を介してプロセッサ24と別の交
換モジュール28とに接続される。バス27はデジタル
命令語およびデータが交換モジュール26、交換モジュ
ール28、およびプロセッサ24間でやり取りされるこ
とを可能とする。
【0012】受信施設2に具備する機器は送信施設1の
機器と同一のものである必要はないが、図9に示すシス
テム例においては、受信ファクシミリ16は網切断機
(NT1)20と接続するためのターミナル・アダプタ
16Aを内蔵する形態をとっている。
【0013】ここで、ISDN通信は、たとえばStalli
ngsの図A・5で説明されているように、7層のプロト
コル・スタックに基づいている。制御信号のやり取りは
それぞれのユーザ・ネットワーク・インターフェース間
で行われるが、実際にはプロトコルの第3層(ネットワ
ーク層)で行われ、それはI.451/Q.931と称される。この
ように、送信施設1と受信施設2との間の通信リンクを
接続・維持するための制御信号のやり取りは、Dチャネ
ルのとくにISDNネットワーク層、データ・リンク
層、物理層などを介して行われる。
【0014】図10は、送信施設1から受信施設2への
送信に関して、ISDNの基本転送速度を使用した場合
のフレーム構造200を示す。このフレーム構造200
は48ビットからなり、250μsecで転送され、フレ
ーム・ビットF、dcバランス・ビットL、第一Bチャネ
ル用のBチャネル・ビット(1フレームあたり6個)B
1、第二Bチャネル用のBチャネル・ビット(1フレー
ムあたり6個)B2、Dチャネル用のDチャネル・ビッ
ト(1フレームあたり4個)D,AUXフレーム・ビット
Faなどの各ビットから構成されている。このようなフ
レーム構造、およびISDN交換機22から送信施設1
に送信されるデータ・フレームに関して、より詳しくは
Stallingsのぺージ212―215参照されたい。
【0015】ここで、リンク・アクセス・プロトコル・
D・チャネル(LAPDチャネル)と呼ばれるチャネル
が、加入者機器(たとえば送信施設1あるいは受信施設
2のいずれに具備されるものでもよい)とISDN交換
機22との間でやり取りされるLAPD・データ・フレ
ームを設定する。呼制御プロトコルI.451/Q.931はDチ
ャネル上で使用され、Bチャネル上での接続設定、接続
維持、そして切断を制御する。
【0016】図11は送信施設1とISDN交換機22
との間の信号授受手順を示す。まず、送信施設1と受信
施設2との間で各Bチャネル上の通信リンクを成立させ
るために、初期通信リンクをDチャネル上で確立する。
そのため、各Bチャネル上送信での送信施設1と受信施
設2との通信が維持されると同時に、送信施設1とIS
DN交換機22との間では一連のメーッセージのやり取
りがDチャネル上で連続的に行われる。そして、図11
に示されるように、Dチャネル通信が維持されている間
に送信施設1とISDN交換機22との間でいくつかの
異なるメッセージが交換される。そして、このような手
順が、ボンディングやマルチリンクPPPのための第二
のBチャネルが確立したときに再度繰り返されることに
なる。
【0017】ここで、図11中の信号線に付された矢印
は送信施設1とISDN交換機22との間でやり取りさ
れる各メーッセージの通信方向を示すが、まず、送信施
設1が呼設定(SETUP)メッセージを送信することで接続
するためのプロセスが起動される。呼設定メッセージの
役割は図11に表現されている通りであるが、その目的
はISDN交換機22への接続要求情報を提供すること
である。呼設定(SETUP)メッセージを受信するとISD
N交換機22は呼設定の受け付けを示す呼設定受け付け
(CALL PROC)メッセージを送信して応答する。次いで、
ISDN交換機22は被呼者が応答した旨の通知である
応答(CONNECT)メッセージを送信する。そして、送信施
設1はユーザが呼を確立出来たことを示す応答確認(CON
NECT ACKNOWLEDGE)メッセージを送信する。ここで、ユ
ーザが通信を終了する場合、送信施設1から呼の解放を
要求する切断(DISCONNECT)メッセージをISDN交換
機22に送信する。この切断(DISCONNECT)メッセージ
に対して、ISDN交換機22はチャネルおよび呼番号
の解放動作に入ることを示す解放(RELEASE)メッセー
ジを送信する。次いで、送信施設1はチャネル解放と呼
番号解放完了通知である解放完了(RELEASE COMPLETE)
メッセージを送信する。この後、呼およびBチャネルを
介した情報のやり取りは終了する。
【0018】ここで、従来のISDN―Dチャネルの呼
設定(SETUP)メッセージの構造を図12に示すが、呼設
定(SETUP)メッセージには様々なサイズ(オクテット
長)のLAPDフレーム(たとえば、501、503な
ど)が含まれる。また、呼設定(SETUP)メッセージは1
オクテットで構成され、命令・応答ビット(CR)およ
びアドレス・フィールド拡張ビット(0)を有するサー
ビス・アクセス・ポイント識別子(SAPI)フレーム
503に繋がっている。このSAPIフレーム503は
1オクテットで構成されるが、次の終端点識別子(TE
I)フレーム505も1オクテットで構成されている。
制御フレーム507は1あるいは2オクテットで構成さ
れ0から128オクテットの可変長の情報フレーム50
9に繋がっている。情報フレーム509の次に、2オク
テットのフレーム・チェック・シーケンス・フレーム5
11が続き、終端フレーム513が呼設定(SETUP)メッ
セージの終端フラッグとして配されている。
【0019】SAPIフレーム503にはプロトコル・
レイヤー3・ユーザを定義する第一のサブ・フィールド
SAPI、および所定のSAPIフォーマットのために
使用されるCRと0のサブ・フレームが含まれる。終端
点識別子(TEI)フレーム505は、ユーザ機器を特
定する一意の終端点識別子を付与し、制御フレーム50
7は、たとえば、情報フレーム、管理フレーム、あるい
は無番号フレームなどに使用されるフレーム形式を定義
する。また、情報フレーム509は0から128までの
可変長オクテットで構成され、それぞれのサブ・フィー
ルドはそれぞれに任意のビット構成により任意のオクテ
ット整数を表す。
【0020】このように、ユーザがデータを送信する場
合、情報フィールド中の情報はISDN交換機によって
その内容を解読されることなく直接相手先に送られる。
この情報フィールド509に続くフレーム・チェック・
シーケンス・フレーム511はフラッグを除いた残りの
ビット数を計算してエラー検出を行う。この場合のエラ
ー計算はCRC(サイクリック・リダンダンシー・チェ
ック)を使用する。最後のエンド・フラッグ・フレーム
513は呼設定メーッセージの終端を示す特定のコード
を有する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
ISDN通信手順においては送信端末と受信端末との間
でISDN交換機を使用して128kbpsのデータ転送
速度による通信を実現する有効な方法がなかった。つま
り、ISDN交換機は二つのBチャネルをそれぞれ別々
に処理するため、ISDN交換機では二つのBチャネル
が同一の送信元と送信先であるにもかかわらずそれぞれ
の通信パスに関し極めて不確定な結果をもたらすことと
なる。この場合、具体的には、通信結果として安定性に
かけた通信遅延という問題が生じる。
【0022】そして、従来のボンディング手順あるいは
マルチリンクPPPを使用したシステムでは、このよう
なISDN交換機による遅延を解決するために、二つの
Bチャネルを併合するための高度な処理が可能な高価で
複雑な送信装置および受信装置を用いていた。
【0023】さらに、ファクシミリ通信においては通常
64kbps以上の転送速度は必要がないという想定のも
とに、たとえばG4ファクシミリ機などの従来のISD
N端末では多くの場合、128kbpsの通信が可能な構
成になっていなかった。
【0024】本発明は、このような従来の状況に鑑みて
なされたものであり、上記問題を解決してISDNネッ
トワーク上でのデータ転送速度の向上を可能とする新規
なISDN通信の方法、その装置、およびシステムを提
供することを目的とする。
【0025】さらに、本発明の目的は、ISDN交換機
に対して、二つのBチャネルを併合チャネルとして処理
し最大128kbpsまでの通信の実行を要求する要求メ
ッセージを送信可能な送信ISDN端末を提供すること
にある。
【0026】また、本発明の目的は、送信端末と受信端
末との間で併合チャネルを確立可能にする方法と、その
ようなISDN交換機を提供することにある。
【0027】さらに、本発明の目的は、送信端末の要求
にしたがって受信端末が併合チャネルを受信可能かどう
かにつき受信端末と調整することを可能にする方法と、
そのようなISDN交換機を提供することにある。
【0028】さらに、本発明の目的は、併合チャネルで
の通信が可能で、且つ、送信端末あるいは受信端末のい
ずれかが要求した場合、単一のBチャネルによる通信に
切り替えることが可能な方法と、そのISDN交換機を
提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的は、送信ISD
N端末において二つのBチャネル併合要求を含む呼設定
(SETUP)メッセージを送出可能とするISDN通信の方
法、装置、およびシステムにより達成される。ここで、
送信ISDN端末は、送信端末と受信端末との間の通信
のために二つのBチャネルを一つのチャネルとして処理
する手段を有するISDN交換機に対して、要求を含ん
だ呼設定(SETUP)メッセージを送出する。次に、ISD
N交換機は、二つのBチャネルが送信端末と受信端末と
の両者に有効である場合、両者間において128kbps
の通信を可能にするために二つのBチャネルが受信端末
に対して有効かどうか決定する。
【0030】すなわち、本発明は、(1)ISDN(総
合デジタル通信網)コンピュータ活用システムで使用さ
れる装置であって、送信プロセッサと、前記送信プロセ
ッサがアクセス可能で、データ転送速度拡張メッセージ
を含むISDN呼設定メッセージを生成するように前記
送信プロセッサによって実行される送信端末プログラム
を保持し、且つ、前記データ転送速度拡張メッセージに
含まれるデータ転送速度拡張表示を保持する送信メモリ
と、第一Bチャネルと第二Bチャネルに対して、前記第
一Bチャネルの情報と前記第二Bチャネルの情報とが同
時に同一通信パスを介して転送されるようにそれら二つ
のBチャネルを併合する併合Bチャネルとして指定する
チャネル調整機構を有するISDN交換機に接続され、
且つ、前記データ転送速度拡張メッセージを前記ISD
N交換機へ転送する送信インターフェースと、を装備す
る送信端末を備え、該送信端末の前記データ転送速度拡
張メッセージに含まれる前記データ転送速度拡張表示に
よって前記ISDN交換機が該送信端末からの受信端末
との併合Bチャネルによる通信要求を通知され、併合B
チャネルによる通信として処理することを特徴とするも
のである。したがって、ISDN交換機に対して、二つ
のBチャネルを併合チャネルとして処理し最大128k
bpsまでの通信の実行を要求する要求メッセージを送信
可能な送信ISDN端末を提供することができる。
【0031】なお、本発明では、二つのBチャネルを一
つのBチャネルとして扱うための変形ISDN交換機を
使用する。この変形ISDN交換機はプロセッサ制御に
よるチャネル処理手段を有しており、そのチャネル処理
手段により送信端末が併合チャネルを要求しているかど
うかの判断をし、且つ、受信端末が二つのBチャネルを
有し拡張転送速度に対応可能な場合、二つのBチャネル
を一つの併合チャネルとして処理することが可能であ
る。
【0032】また、(2)前記ISDN交換機が、前記
送信端末と接続され前記送信端末からの前記データ転送
速度拡張メッセージを含む前記ISDN呼設定メッセー
ジを受信する第一交換インターフェースと、前記受信端
末と接続された第二交換インターフェースと、交換プロ
セッサと、該交換プロセッサがアクセス可能で、前記デ
ータ転送速度拡張メッセージに含まれる前記データ転送
速度拡張表示を特定し、且つ、前記第二交換インターフ
ェースを介して前記受信端末へ問い合わせメッセージを
送信するために前記交換プロセッサによって実行される
中央リソース調整プログラムを保持する送信メモリと、
を有し、前記交換プロセッサは、前記中央リソース調整
プログラムを実行すると、前記受信端末が前記併合Bチ
ャネルを使用して拡張したデータ転送速度での通信を実
行するために少なくとも二つのBチャネルを有するかど
うかを判断するようにするのが好ましい。
【0033】この場合、(3)前記ISDN交換機がそ
のチャネル調整機構を構成し、更に、(4)前記受信端
末が、受信プロセッサと、前記受信プロセッサがアクセ
ス可能で、前記受信端末が少なくとも二つのBチャネル
を有するかどうかを示す有効性表示値を保持する受信メ
モリと、前記ISDN交換機の前記第二交換インターフ
ェースと接続され、前記ISDN交換機からの前記問い
合わせメッセージを受信する受信インターフェースと、
を有し、前記受信プロセッサが、前記ISDN交換機か
らの前記問い合わせメッセージに対して前記有効性表示
値を含む応答メッセージを送信する応答機構を有するの
がよい。これによって、送信端末と受信端末との間で併
合チャネルが容易に確立可能なISDN交換となる。
【0034】本発明においては、また、(5)前記送信
インターフェースが前記ISDN交換機に対して前記デ
ータ転送速度拡張メッセージをISDNのDチャネルを
使って送信すること、(6)前記送信端末と、前記IS
DN交換機の前記チャネル調整機構と、前記受信端末と
が、前記送信端末もしくは前記受信端末あるいはそれら
両端未の双方からのチャネル調整要求メッセージに応答
して、それぞれ前記併合Bチャネルから前記第一Bチャ
ネルもしくは前記第二Bチャネルへ変更するようにする
ことが好ましい。
【0035】また、本発明は、(7)ISDNコンピュ
ータ活用システムで使用される装置であって、送信端末
と接続され該送信端末からのデータ転送速度拡張表示を
含んだデータ転送速度拡張メッセージを含むISDN呼
設定メッセージを受信する第一交換インターフェース
と、受信端末と接続された第二交換インターフェース
と、交換プロセッサと、該交換プロセッサがアクセス可
能で、且つ、前記送信端末からの前記データ転送速度拡
張メッセージに前記データ転送速度拡張表示が含まれる
ことを特定し、且つ、前記データ転送速度拡張表示が存
在する場合に前記受信端末が少なくとも第一Bチャネル
と第二Bチャネルとを有しているかどうか判断するため
に該交換プロセッサによって実行される中央リソース調
整プログラムを保持する交換メモリとを有するISDN
交換機を備え、該ISDN交換機において前記交換プロ
セッサは前記中央リソース調整プログラムを実行する
と、前記第一Bチャネルと前記第二Bチャネルに対し
て、前記第一Bチャネルの情報と前記第二Bチャネルの
情報とが同時に同一通信パスを介して転送されるように
それら二つのBチャネルを併合する併合Bチャネルとし
て処理することを特徴とするものである。この場合、好
ましくは、(8)前記第一交換インターフェースが前記
データ転送速度拡張メッセージをISDNのDチャネル
を使って受信する。したがって、二つのBチャネルを併
合チャネルとして処理し、送信端末と受信端末との間で
併合チャネルを容易に確立することのできる交換装置と
なる。
【0036】本発明は、また、(9)ISDNコンピュ
ータ活用システムで使用される装置であって、送信プロ
セッサと、該送信プロセッサによって実行される送信端
末プログラムとデータ転送速度拡張表示とを保持する保
持手段と、データ転送速度拡張メッセージを含むISD
N呼設定メッセージを生成し、且つ、前記データ転送速
度拡張メッセージに前記データ転送速度拡張表示を含ま
せる生成手段と、前記データ転送速度拡張メッセージを
含む前記ISDN呼設定メッセージをISDN交換機に
送信する送信インターフェース手段と、を装備する送信
端末を備え、該送信端末からの前記データ転送速度拡張
メッセージが前記ISDN交換機に対して、前記第一B
チャネルの情報と前記第二Bチャネルの情報とが同時に
同一通信パスを介して転送されるように第一Bチャネル
と第二Bチャネルを併合した併合Bチャネルを生成して
受信端末との通信を該併合Bチャネルによる通信とする
要求を通知することを特徴とするものである。したがっ
て、二つのBチャネルを併合チャネルとして処理し、送
信端末と受信端末との間で併合チャネルを容易に確立す
ることのできる送信および交換装置となる。
【0037】この場合、好ましくは、(10)前記IS
DN呼設定メッセージを生成する前記生成手段が前記デ
ータ転送速度拡張表示を表示する制御フィールドを有す
るデータ構造のフレームを持つデータ転送速度拡張メッ
セージを生成するものである。
【0038】あるいは、(11)前記ISDN交換機
が、前記送信端末と接続され前記送信端末からの前記デ
ータ転送速度拡張メッセージを含む前記ISDN呼設定
メッセージを受信する第一交換インターフェース手段
と、前記受信端末と接続された第二交換インターフェー
ス手段と、交換プロセッサと、該交換プロセッサがアク
セス可能で、前記第二交換インターフェース手段を介し
て前記受信端末へ問い合わせメッセージを送信するため
に前記交換プロセッサによって実行される中央リソース
調整プログラムを保持する送信メモリ手段とを有し、前
記交換プロセッサが、前記中央リソース調整プログラム
を実行し、且つ、前記受信端末が前記併合Bチャネルを
使用して拡張したデータ転送速度で前記送信端末と通信
を実行するために少なくとも二つのBチャネルを有する
かどうかを判断する手段を有するものであり、更に、
(12)前記ISDN交換機が、前記送信端末もしくは
前記受信端末からの要求に応答して、前記併合Bチャネ
ルから前記第一Bチャネルもしくは前記第二Bチャネル
へ、または、前記第一Bチャネルもしくは前記第二Bチ
ャネルから前記併合Bチャネルへ変更するのがより好ま
しい。
【0039】本発明は、あるいは、(13)ISDNコ
ンピュータ活用システムで使用される装置であって、送
信端末と接続され、該送信端末からのデータ転送速度拡
張表示を含んだデータ転送速度拡張メッセージを含むI
SDN呼設定メッセージを受信する第一交換インターフ
ェースと、受信端末と接続された第二交換インターフェ
ースと、交換プロセッサと、前記送信端末からの前記デ
ータ転送速度拡張メッセージに前記データ転送速度拡張
表示が含まれることを特定するために前記交換プロセッ
サによって実行される中央リソース調整プログラムを保
持する保持手段と、前記受信端末は前記送信端末と通信
する上で必要な併合Bチャネルを生成するに十分な数の
Bチャネルを有することを表示した前記受信端末からの
応答メッセージを受信する受信手段と、を有することを
特徴とするものである。したがって、送信端末の要求に
したがって受信端末が併合チャネルを受信可能かどうか
につき、受信端末と調整をすることが可能な交換装置と
なる。
【0040】さらに、本発明は、(14)ISDNコン
ピュータ活用システムにおいてデータ転送速度を拡張す
る方法であって、送信端末によって実行される送信端末
プログラムとデータ転送速度拡張表示とをメモリ中に保
持する保持ステップと、データ転送速度拡張メッセージ
を含むISDN呼設定メッセージを生成し、且つ、前記
データ転送速度拡張メッセージに前記データ転送速度拡
張表示を含ませる生成ステップと、前記データ転送速度
拡張メッセージを含む前記ISDN呼設定メッセージを
ISDN交換機に送信する送信ステップと、該送信端末
からの前記データ転送速度拡張メッセージが前記ISD
N交換機に対して、前記第一Bチャネルの情報と前記第
二Bチャネルの情報とが同時に同一通信パスを介して転
送されるように第一Bチャネルと第二Bチャネルを併合
した併合Bチャネルを生成して受信端末との通信を該併
合Bチャネルによる通信とする要求を通知する通知ステ
ップと、を含むことを特徴とするものである。
【0041】この方法発明では、好ましくは、(15)
前記ISDN呼設定メッセージを生成する前記生成ステ
ップが前記データ転送速度拡張表示を表示する制御フィ
ールドを有するデータ構造のフレームを持つデータ転送
速度拡張メッセージを生成する。
【0042】あるいはまた、(16)前記ISDN交換
機において前記送信端末から前記データ転送速度拡張メ
ッセージを含む前記ISDN呼設定メッセージを受信す
る受信ステップと,前記ISDN交換機の交換プロセッ
サが実行する中央リソース調整プログラムを前記ISD
N交換機において保持する保持ステップと、を含み、こ
こで前記ISDN交換機の前記中央リソース調整プログ
ラムは、問い合わせメッセージの生成ステップと、前記
ISDN交換機の第二交換インターフェースを介して前
記問い合わせメッセージを前記受信端末に送信する送信
ステップと、前記受信端末が前記併合Bチャネルを使用
して拡張したデータ転送速度で前記送信端末との通信が
実行可能かどうかを判断する判断ステップを有するのが
好ましい。この場合、さらに、(17)前記ISDN交
換機が、前記送信端末もしくは前記受信端末からの要求
に応答して、前記併合Bチャネルから前記第一Bチャネ
ルもしくは前記第二Bチャネルヘ、または、前記第一B
チャネルもしくは前記第二Bチャネルから前記併合Bチ
ャネルへ変更する変更ステップを有するのがよい。
【0043】本発明の方法は、あるいは、(18)IS
DNコンピュータ活用システムにおいてデータ転送速度
を拡張する方法であって、ISDN交換機が送信端末か
らデータ転送速度拡張メッセージを含むISDN呼設定
メッセージを受信する受信ステップと、前記データ転送
速度拡張メッセージに含まれるデータ転送速度拡張表示
の存在を特定するために前記ISDN交換機によって実
行される中央リソース調整プログラムを前記ISDN交
換機側で保持する保持ステップと、前記データ転送速度
拡張メッセージ中に前記データ転送速度拡張表示が存在
する場合、受信端末に問い合わせメッセージを送信する
送信ステップと、前記受信端末が前記送信端末と通信す
る上で必要な併合Bチャネルを生成するに十分な数のB
チャネルを有することを表示した前記受信端末からの応
答メッセージを受信する受信ステップと、を有するもの
である。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面に基づいて説明する。
【0045】なお、図に関しては、類似の参照数字は関
連する全ての図において類似あるいは該当部品を示すも
のとする。
【0046】図1は送信端末100が変形ISDN交換
機220(以下、ISDN交換機220)を介して受信端
末160と通信するような総合デジタルサービス網(I
SDN)システム1000を示す。
【0047】送信端末100は送信施設101にその一
部として含まれており、ユーザ側に設置されたユーザ機
器(CPE)の一部である。送信端末100は、データ
転送速度拡張手段102(後述)と、ターミナル・アダ
プタ10A、および網切断機(NT1)14を含む。た
だし、送信施設101および受信施設161は単一の網
切断機(NT1)を具備してもよい。網切断機(NT
1)14には二本線ISDNライン15が繋がれ、送信
施設101がISDN交換機220に接続される。
【0048】ISDN交換機220は、メモリ(RA
M,ROM,および大規模記憶装置)を配したプロセッ
サ24(一個以上のCPUより構成されている)と、イ
ンターフェース部と、第一交換モジュール26と、第二
交換モジュール28と、バス27などで構成されてい
る。後述するようなチャネル調整手段106を設けるた
めにその改造が必要となるが、第一交換モジュール26
と第二交換モジュール28を配した好適プロセッサ24
の一例はAT&Tの5ESS SWITCHである。第二交換モジ
ュール28はバス27を介して第一交換モジュール26
とプロセッサ24とに接続されている。また、第二交換
モジュール28は二本線ISDNライン17に接続され
ていて、その二本線ISDNライン17は受信施設16
1の網切断機(NT1)20と接続されている。
【0049】受信施設161において、網切断機(NT
1)20はデータ転送速度拡張手段104とターミナル
・アダプタ16Aとを有する受信端末160に接続され
ている。本実施例ではターミナル・アダプタ16Aは受
信端末160に含まれるが、他の実施形態のおいてはタ
ーミナル・アダプタは外部機器であってもよい。同様
に、本実施例ではデータ転送速度拡張手段104は受信
端末160に含まれるが、他の実施形態のおいてはデー
タ転送速度拡張手段は外部機器であってもよい。
【0050】ここで、送信端末100および受信端末1
60の好適な例としてたとえばG4をオプションで有す
るリコーFAX4700Lと、データ転送速度拡張手段
を実装するための改造がなされたリコーRS232PC
−FAX拡張機などがある。なお、前記データ転送速度
拡張手段を実装するための改造では、後述の図2と図3
を参照して説明するように、コンピュータを活用した機
器とすることが望ましい。送信端末100は、たとえ
ば、G4ファクシミリで転送するファクシミリ画像や、
オーディオ、ビデオ、あるいはISDNと互換性のある
他のデジタル信号など、様々な形態の情報を受信端末に
送信するように構成されている。また、送信端末100
は、所望の通信速度(つまり、ファクシミリ画像あるい
は他のデータ・ファイルを転送する時間としてのデータ
転送速度)により、ISDN交換機220に併合Bチャ
ネルの処理(二つのBチャネルを一つのBチャネルとす
る処理)を要求する。具体的には、送信端末100がデ
ータ転送速度拡張メッセージを作成・送信することによ
りISDN交換機に対して要求がなされる。
【0051】一方、ISDNシステム1000における
当該オペレーションの開始は、送信端末100が併合B
チャネルを活用した拡張データ転送速度で情報を受信端
末160へ送信するというユーザの指示を受けることで
実現する。ここで、送信端末100はユーザに対して任
意に問い合わせをすることはないが、SIDN交換機2
20のチャネル調整手段106に対しては、受信端末1
60で二つのBチャネルが有効な場合には自動的に拡張
データ転送速度サービスを要求するなど、直接情報のや
り取りを行う。本実施例では、しかしながら、ユーザが
送信端末100の表示部上のプロンプト(図7により後
述)に対する応答として拡張データ転送速度を指示す
る。その結果、データ転送速度拡張手段102はデータ
転送速度拡張メッセージを含む呼設定(SETUP)メッセー
ジをメモリ内に生成する。呼設定(SETUP)メッセージを
メモリ内に生成した後、送信端末100はターミナル・
アダプタ10Aを介して網切断機(NT1)14へ、そ
して、バス15を介してISDN交換機220へ呼設定
メッセージを送信する。ISDN交換機220では、第
一交換モジュール26が呼設定メッセージを受信すると
プロセッサ24へ転送される。プロセッサ24では、チ
ャネル調整手段106が呼設定メッセージに含まれるデ
ータ転送速度拡張メッセージを抽出・分析する。そし
て、チャネル調整手段106は分析結果としてのデータ
転送速度拡張に関わる要求内容をRAMに格納したうえ
で、受信端末160がBチャネルを少なくとも二つ処理
可能かどうか調査する(受信端末160の受けている通
信サービスが基本通信サービスであれば二つのBチャネ
ルは確保できるし、主要な通信サービスを受けていれば
さらに追加的にBチャネルが具備されている)。チャネ
ル調整手段106のこの調査は、第二交換モジュール2
8と、ISDNライン17と、網切断機(NT1)20
とターミナル・アダプタ16Aを介して、受信端末16
0に対して通信に関する質問を実行することで遂行され
る。受信端末160は質問メッセージを受信すると、プ
ロセッサ24に対して応答メッセージを送出する。この
場合、受信端末からの応答メッセージにより判断するの
ではなく、チャネル調整手段106とISDN交換機2
20とが受信端末160との通信を通して受信端末16
0が少なくとも二つのBチャネルを有しているかどうか
モニターする方法であってもよい。
【0052】このようにして受信端末160が少なくと
も二つのBチャネルを有していると判断したプロセッサ
24は、受信端末160との直接の通信において併合B
チャネル(合計で128kbps)を使用可能である旨、
送信端末100に対して通知する。ISDN交換機22
0内のプロセッサ24は、ISDNフレーム中の一番目
のBチャネル部により提供される情報にしたがって、第
一交換モジュール26および第二交換モジュール28が
ISDNフレーム中の二番目のBチャネルを転送可能な
状態にする。ここで、第一交換モジュール26および第
二交換モジュール28はISDNフレーム中の二番目の
Bチャネルに関わる諸間接データを無視し、二つのBチ
ャネルを一つのBチャネルとして処理する。その結果、
ISDN交換機220は二つのBチャネルに関し互いに
異なる通信パスを使用することはない。この時、図1に
は示されていないが、ISDN交換機220は送信端末
100からの送信信号を受信端末160へ直接送信する
のではなく、他の交換機あるいは通信リンクへ転送する
こともある。このように、併合BチャネルがISDN交
換機220により指定される場合は二つのBチャネルは
ともに同一の通信ルートを経由して受信端末160に送
信され、したがって、それぞれのBチャネルに関する信
号伝播上の遅延には差が生じない。
【0053】上述のチャネル調整はその全てがDチャネ
ル上で実行されるため、ISDNシステム1000の初
期設定時などにBチャネルに対して何らかの調整を行う
必要はない。すなわち、データ転送速度拡張手段102
を従来の送信端末に追加することとチャネル調整手段1
06をISDN交換機に追加することで、従来ISDN
通信システムがボンディング手順やマルチリンクPPP
など複雑な機構やソフトウェアで処理していたデータ転
送速度拡張サービスを簡単に代替えすることが出来る。
これは、その複雑な機構やソフトウェアというものを、
送信端末100からのデータ転送速度拡張要求メッセー
ジをトリガーとして、大二番目のBチャネルに関する通
信ルート情報を無視するISDN交換機220側へシフ
トすることに他ならない。
【0054】また、送信端末100と受信端末160間
で併合Bチャネル(128kbps)が確立していると
き、送信端末100あるいは受信端末160いずれかが
チャネル調整手段106に対して併合Bチャネル(12
8kbps)を通常の単一Bチャネル(64kbps)に戻す
要求をすることが出来る。この場合、要求端末はチャネ
ル調整手段106に対してデータ転送速度の減速を要求
した後、チャネル調整手段106からの変更完了通知を
待つ。送信端末100は拡張されたデータ転送速度で送
信した最後のB2チャネル・パケットを示す所定のコー
ドをDチャネル上の情報に載せる。こうすることで、受
信端末160は拡張データ転送速度での送信データと通
常データ転送速度での送信データとを区別することが出
来る。このような拡張データ転送速度から通常データ転
送速度への変更要求は、送信端末100あるいは受信端
末160がたとえば他の通信ターミナル(図示せず)と
の通信のために単一のBチャネルを必要とするなどの場
合に出される。この拡張データ転送速度から通常データ
転送速度への変更要求は、上述したように、Dチャネル
上のデータ転送速度拡張メッセージで送信するが、「最
適化したISDN通信条件を設定する方法および装置」
と題した係属出願番号08/955、353で説明され
ているようにリソース調整メッセージを利用して送信す
ることでもよい。本実施例においては、このチャネル・
アクセスに対するダイナミックな変更処理は、送信端末
あるいは受信端末からのチャネルの使用方法の変更要求
に対する応答を可能とするチャネル調整手段106を有
するISDN交換機の存在があってはじめて有効とな
る。換言すれば、本発明ではダイナミックなチャネル配
分操作を送信端末あるいは受信端末での負担からISD
N交換機へ移動したものである。
【0055】図2は送信端末100が有する主要な機能
をブロック化した図である。本実施例では送信端末10
0としてファクシミリ装置であるため、図2に示すよう
に、送信端末100には原稿読み取り用のスキャナ60
0があり、スキャナ600で読み取った出力画像をビデ
オ・プロセッサ602に送出する。この読み取り動作で
は、オペレータがISDN番号を入力しキー・パッド
(図4で説明)上に配置されたスタート・ボタンを押下
してダイアル操作とスキャン動作を同時に行っている。
ビデオ・プロセッサ602は画像データを受信すると、
オペレータの指示によりデータ操作のためのフレーム化
が行われる。そして、フレーム化されたフレーム・デー
タはプロセッサ(図示せず)により実行されるソフトウ
ェアで構成されたデータ圧縮手段(DCMMR)604
へ送られる。DCMMR604はビデオ情報から冗長デ
ータを削減し通信チャネルの効率的に使用できるように
する。一方、SAFメモリ606からも、事前にスキャ
ンされたデータもしくは他のデータを受信端末160へ
送信する場合にDCMMR604へ入力される。また、
データ受信モードにおいて、圧縮率登録レジスタ(DC
R)608はライン・バッファ610を使って圧縮デー
タを受信し、DCMMR604によるデータ伸長を実行
する。さらに、DCMMR604は受信したビデオ・デ
ータを伸長した後、そのビデオ・データをビデオ・プロ
セッサ602へ転送する。ビデオ・プロセッサ602は
伸長されたビデオ・データを表示装置あるいは記録装置
への出力データへのフォーマット化を実行する。記録装
置への出力の場合、出力信号は図示しないレーザ・ダイ
オード駆動手段(LDDR)を制御するレーザ・パワー
制御手段(LPC)へ送出される。
【0056】バッファ・メモリ612はデータ転送速度
拡張手段102が使用できるように圧縮ビデオ情報を格
納する役目を果たす。データ転送速度拡張手段102は
プロセッサ(たとえばCPUあるいはDSPなど)を有
し、ふたつのBチャネル、すなわち、B1チャネルとB
2チャネルとをシリアルに制御するシリアル通信制御
(SCC)を実現している。より具体的には、データ転
送速度拡張手段102はISDN交換機220とのデー
タ転送速度拡張調整に加え、ISDN交換機220へデ
ータを転送するためにデータをISDNデータ形式にフ
ォーマット化する機能を持つ。そのフォーマット機能に
より、連続する32ビットのデータ毎に一つのISDN
フレーム(図10参照)が作成される。つまり、B1チ
ャネルの32ビット・データとB2チャネルの32ビッ
ト・データとが128kbpsを基準としたデータ転送速
度での一つのISDNフレームとなる。データ転送速度
拡張手段102のシリアル通信制御(SCC)はISD
Nフレームに適合するようにデータを32ビット毎に順
次送出し、データが転送されるまでフレームの送出を続
ける。
【0057】一方、ISDN交換機220は送信端末1
00が併合Bチャネル(128kbps)を使って受信端
末160と通信することを認識するため、ISDNフレ
ームのB2チャネル部のデータをB1チャネル部のデー
タと何ら変わることなく扱うことが出来る。そうするこ
とで、ISDN交換機220は受信端末160に対して
全てのISDNフレームを送出することが出来る。この
場合、受信端末160では送信端末100での操作と逆
の操作を実行し、ビデオ情報を受信する。より具体的に
は、受信端末160において、データ転送速度拡張手段
104がそれぞれのISDNフレームからB1情報とB
2情報とを摘出したうえで、それらの摘出データを連結
し、バッファ・メモリ612へ一時的に格納する。格納
された連結データは、ライン・バッファ610とSAF
メモリ606とのサポートのもとにDCMMR604に
より伸長処理される。上記したように、伸長データは最
終的に表示装置上に表示されるか、あるいは記録装置に
より記録出力される。
【0058】または、送信端末100において、データ
転送速度拡張手段102がシリアル通信制御(SCC)
を二つ持ち、一方のSCCでそれぞれのISDNフレー
ムの各B1チャネル部を担当し、他方のSCCでそれぞ
れのISDNフレームの各B2チャネル部を担当するよ
うにしてもよい。一方、受信端末160では逆の手順が
実行される。つまり、データ転送速度拡張手段104の
二つのSCCがそれぞれのISDNフレームのB1チャ
ネルとB2チャネルとに関わる各8ビットのデータを抽
出する。抽出されたデータはバッファ・メモリに格納さ
れた上で伸長処理され、必要に応じて表示されるか記録
される。また、送信端末100側では、データ転送速度
拡張手段102は送信端末100に内蔵され、CPU、
RAM、ROM、およびオプションの特定用途向け集積
回路(ASIC)などから構成されている。このデータ
転送速度拡張操作そのものは主にソフトウェアにより実
行されるが、特定用途向け集積回路(ASIC)やプロ
グラマブル・ロジック・デバイスなどによるハードウェ
ア構成でも実現できる。
【0059】ターミナル・アダプタ10Aは様々な信号
形式を他の信号形式に変換する一般的な機器である。た
とえば、ターミナル・アダプタ10Aは送信端末100
からのRS−232出力あるいはV.35出力を受信
し、それらの信号を4本線インターフェース用に変換し
て一般的な網切断機(NT1)14とのデータ互換を得
るようにしている。
【0060】以上のデータ転送速度拡張手段102に関
する簡単な説明に加え、以下さらにデータ転送速度拡張
手段102について説明する。送信施設101は、Dチ
ャネルの呼制御プロトコルI.451/Q.931に適合してお
り、受信端末160とのBチャネル通信を設定する。そ
して、併合Bチャネルでの接続(送信端末100、受信
端末160、およびISDN交換機220から見て単一
の128kbps)を確立するため、送信施設101はI
SDN交換機220の協力の下にデータ転送速度拡張調
整手順を実行する。このとき、ISDN交換機220は
受信施設161と共に同様のリソース調整手順を順次展
開する。ここで、受信施設161は図示されているよう
に網切断機(NT1)20、ターミナル・アダプタ16
A、および受信端末160などで構成されている。そし
て、受信端末160でのデータ転送速度拡張手段104
は送信端末100におけるデータ転送速度拡張手段10
2と同様の形態で実現されている。
【0061】次に、図3を参照して、送信端末100の
詳細を説明する。図3の構成は好適な機能を有する送信
端末100の一形態を示しているが、受信端末160も
同様の形態を有するものとする。送信端末100は送信
端末100に内蔵された、あるいは外付け、ターミナル
・アダプタ10Aに接続されている。また、送信端末1
00はPSTN接続器241と接続されていて、必要に
応じてアナログ線を介した通常の通信を実行することが
出来る。図のように、外部データ供給源5は外部インタ
ーフェース6を介して送信端末100と接続されてい
る。この場合、外部データ供給源5は、送信端末100
が受信端末160へ送信する高速データ転送速度(12
8kbps)でのメッセージに含めるデジタル・データも
しくはアナログ・データ(送信端末100の具備するア
ナログーデジタル変換器でデジタル・データに変換され
る)を送信端末100に供給する。ここで、外部データ
供給源5は遠隔地へデータを転送するどのような形態の
機器であってもよい。たとえば、外部データ供給源5は
プリンタ、デジタル・カムコーダ、デジタル・カメラ、
DVD、デジタル・ビデオ・カセット・レコーダ、CD
プレーヤ、デジタル電話器、コンピュータ、複写機、そ
の他、様々な機器を組み込んでいてもよい。
【0062】外部インターフェース6は送信端末100
が適宜の接続手段を介してデジタル・データを受信する
場合にデジタル・バス(シリアルもしくはパラレル)の
役割を果たす。そのため、外部インターフェース6はユ
ニバーサル・シリアル・バス(USB)や、EIA-232、
あるいはISDN(ISO 8877)などのバス、または、Wi
ckelgren, I., "The Fact About Firewire",IEEE スペ
クトラム、1997年4月、第34巻、No.4、頁19―25、に詳
述されているIEEE 1394(「ファイヤーワイヤー」)バ
ス、などを含む。なお、「ファイヤーワイヤー」に関し
ては、前記引例文は参考として本出願に含まれるものと
する。また、送信端末100にはアナログ信号を受信す
るためのコネクターが具備されており外部インターフェ
ース6はたとえば同軸ケーブル、ツイステッド・ペアー
線、あるいは光ファイバーなどで構成されている。
【0063】この送信端末100は、外部インターフェ
ース6を介して外部データ供給源5から情報を受信可能
であるため、一般のデータ転送速度よりも高速の能力を
もって一般ファクシミリ機能を果たすことが出来、且
つ、一般のファクシミリ機器にはない様々な機能を果た
すことが出来る。たとえば、図3に示す送信端末100
では汎用通信装置として様々な種類の外部データ供給源
5からのデータを高速データ転送速度で外部端末へ転送
することが可能である。また、逆に、送信端末100が
他の端末(たとえば受信端末160)などからデータを
受信して前記外部データ供給源5へ転送してその表示装
置に表示したり記録装置で記録したりすることも出来
る。
【0064】図3に示す送信端末100の構成は受信端
末160の構成にも適用される。また、ISDN220
のプロセッサ24によるISDN交換機能を主とした一
般的な機能はISDN関連技術の当業者には容易に理解
されるものである。図3において、システム・バス27
0は様々な内部機能ブロックを互いに接続させている。
中央演算装置(CPU)205はソフトウェア・プログ
ラムを実行し、送信端末100の全体制御や、シリアル
通信制御(SCC)、データ転送速度拡張制御、および
システム・バス270のためのシステム・バス制御など
の役割を果たす。また、CPU205はデータの一時的
格納場所として図2に示すライン・バッファ610や、
バッファ・メモリ612、およびSAFメモリ606な
どを含むRAM295を使用する。ソフトウェア・プロ
グラムはROM290に格納されており、送信端末10
0の立ち上げ時、あるいは、ユーザによる初期立ち上げ
時(バッテリーのバックアップ)もしくは使用のたび毎
に、RAM295へダウンロードされる。不揮発性RO
M290は制御プログラムおよび固定パラメータなどを
保持する。特定用途向け集積回路(ASIC)285は
特定のデータ操作機能用であり、とくにデータ転送速度
拡張手段102のために設けられている。ここで、本実
施例では、リソース調整機能の主な部分はCPU205
がデータ転送速度拡張のためのソフトウェアを実行する
ことで果たしている。データ転送速度拡張手段102
は、図3の点線で示めされるように、CPU205、R
AM295、ROM290、およびASIC285など
を含んでいるが、図示されない周辺部品も含むものとす
る。
【0065】また、ASIC285の代替え部品として
は、図示しないが、たとえばフィールド・プログラマブ
ル・ゲート・アレー(FPGA)や、プログラマブル・
ロジック・デバイス(PLD)あるいはデジタル・シグ
ナル・プロセッシング(DSP)・チップなどがある。
さらに、送信端末100には、内蔵フロッピー・ディス
ク・ドライブ260と内蔵ハード・ディスク265を制
御するディスク制御部255と、外部ハード・ディスク
230とプリンタ242とを制御する入出力(I/O)
コントローラ225とが配設されている。送信端末10
0のテキスト・データあるいはファイル・データは、プ
リンタ242もしくは内蔵プリンタ245のいずれかで
記録される。
【0066】さらに、入力制御部280は内蔵スキャナ
284、外部オプション・スキャナ600、外部キーボ
ード282、外部マウス281、および内蔵キーパッド
275などを制御する。この入力制御部280の制御に
より、原稿画像が内蔵スキャナ284あるいは外部オプ
ション・スキャナ600のいずれかで読み取られ、読み
取られた画像データがデジタル・データに変換された
後、システム・バス270へと転送されて順次データ処
理が施される。また、入力制御部280は送信端末10
0の入力デバイスの一つである内蔵キーパッド275か
らの入力データも処理する。なお、送信端末100の入
力デバイスには他に前記外部キーボード282および外
部マウス281などがある。
【0067】また、入力制御部280は送信端末100
と外部データ供給源5とを結ぶ外部インターフェース6
に対するインターフェース(具備されたコネクターを介
して)も提供する。さらに、入力制御部280はデジタ
ル信号処理のためファイヤーワイヤー・インターフェー
スや、それ以外ではたとえばUSBなど他のインターフ
ェースに準拠したインターフェース回路を有している。
また、アナログ信号が介在する場合のために、入力制御
部280はアナログからデジタルへの変換器(ADC)
およびデジタルからアナログへの変換器(DAC)を装
備し、アナログとデジタルの領域を超えて外部からの入
力信号を処理することが出来る。このような構成によ
り、外部インターフェース6から入力されたデータは入
力制御部280を介してシステム・バス270に渡さ
れ、RAM295に格納される。そして、RAM295
に格納されたデータは、後にCPU205によりデータ
転送速度拡張メッセージの準備と共に使用される。
【0068】ディスプレイ制御部210は外部CRTデ
ィスプレイ215と内蔵液晶ディスプレイ216とを制
御する。表示部としては、これらのディスプレイ以外に
プラズマ・ディスプレイ、パッシブ・マトリックス型あ
るいはアクティブ・マトリックス型のLEDディスプレ
イなども使用可能である。外部CRTディスプレイ21
5と内蔵液晶ディスプレイ216とは内蔵キーパッド2
75、外部キーボード282、および外部マウス281
などとともにユーザ・インターフェースとしての役割を
果たしている。
【0069】通信制御部250はシステム・バス270
と接続され、外部へはターミナル・アダプタ10Aと接
続されている。前記したように、通信制御部250はR
S232や、V.35あるいは他の所定の通信標準に従
い情報をターミナル・アダプタ10Aに送信する。ま
た、PSTN接続器241との接続はRJ−11接続で
あるが、他のターミナル・アダプタを介して設定する第
二ISDN接続のようにしてもよく、また、たとえば無
線での接続機器を用いた接続でもよい。
【0070】図4は送信端末100の内蔵液晶ディスプ
レイ216と内蔵キーパッド275とを示している。内
蔵キーパッド275は12個の数字キーとスタート・キ
ー276とストップ・キー277とからなる。内蔵キー
パッド275から入力したデータは内蔵液晶ディスプレ
イ216上にプロンプトとして表示されるので、ユーザ
は入力した情報を確認できる。さらに、内蔵液晶ディス
プレイ216は送信端末100により生成されユーザに
対して入力を促すメッセージ217をプロンプト(入力
促進記号)として表示する。たとえば、図4に示すよう
な表示では、ISDN交換機に対して他の装置と拡張さ
れたデータ転送速度での通信要求を出したい場合ユーザ
は1を入力し、またそのような要求を出さない場合には
0を入力する。
【0071】次に、図5は、送信端末100によって生
成されて、RAM295に格納され、そしてシステム・
バス270を介してターミナル・アダプタ10Aに転送
され、その後ISDN交換機220に転送される呼設定
メッセージのLAPDフレーム構造を示している。図5
のフレーム構造と図12のフレーム構造との違いは図5
に示すフレーム構造の情報フレーム1509がデータ転
送速度拡張メッセージ1511を含むことである。この
データ転送速度拡張メッセージ1511は、たとえば図
4のプロンプトに対するユーザの応答入力値を表示する
表示フィールドが備わっている。ここで、ISDN交換
機220にメッセージが入力されると、ISDN交換機
220のプロセッサ24はメッセージ中の表示フィール
ド内前記応答入力値を検知し、受信端末160が拡張デ
ータ転送速度を利用するためのB2チャネルを有するか
どうか判断する。上述したように、図5に示すLAPD
フレームを含む呼設定メッセージが送信端末100の呼
設定時に送信端末100からISDN交換機220に送
信されると、プロセッサ24が受信端末160のB2チ
ャネルの有効性確認のための確認メッセージを受信端末
160へ送信する。したがい、ISDN交換機220の
プロセッサ24は通信システムに対してBチャネルを確
立する前に送信端末100と受信端末160との間に同
時にDチャネル接続を設定する。ここで、プロセッサ2
4によるこのような二つのBチャネルが有効であるかど
うかの判断プロセスは送信端末100、あるいは受信端
末160により実行されてもよく、また、送信端末10
0と受信端末160とで分担して実行してもよい。
【0072】図6は図5に示されたデータ転送速度拡張
メッセージのフレームの一例を示す。なお、受信端末1
60からの応答メッセージも同様の構造からなる。デー
タ転送速度拡張フラッグ580は第一番目のフレームで
あり、後述するように、1オクテットもしくは数オクテ
ットのブロックに含まれる。データ転送速度拡張フラッ
グ580は送信端末と受信端末との間の高速データ転送
速度チャネルの確立に関わる特定のコードを指定する。
データ転送速度拡張フラッグ580に続く通信タイプ・
フレーム582は現在の通信がマルチ・チャネル呼設定
メッセージであるかどうかを表示する。続いて、トータ
ル・チャネル・フレーム584は送信端末により要求さ
れた高速データ転送チャネル数(たとえば、二つのBチ
ャネル)を示す。さらに続いて、端末電話番号フレーム
586はISDN交換機220が高速データ転送速度情
報を送信する受信端末の電話番号を示す。ここで、この
電話番号の表示は、ISDN1(米国ISDN標準のI
SDN1)に準拠したサービス・プロファイル・アイデ
ンティファイヤー(SPID)による表示である。電話
番号の表示により、受信端末はどこからの呼要求である
か認識できる。次の接続チャネル数フレーム587はI
SDN交換機から送信端末への通信で接続されたチャネ
ル数を表示する。続いて、拡張フレーム588は将来の
拡張用として配設され、最後にストップ・フラッグ・フ
レーム590がデータ転送速度拡張メッセージ1511
の終端であることを示す。
【0073】図7は、送信端末100がISDN交換機
に対して自端末と受信端末160とを高速データ転送速
度での通信に設定要求する呼設定メッセージを生成・送
信する動作のフローチャートである。この呼設定生成・
送信動作ではステップS1において、オペレータがスキ
ャナに原稿を載置し、送信相手先の電話番号を入力す
る。ここで、送信相手数は複数でもよい。ステップS1
での最後にオペレータがスタート・キー276(図4)
を押下すると、手順はステップS3へ進む。ステップS
3では、内蔵液晶ディスプレイ216上に図4に示すプ
ロンプトを表示する。このプロンプトは、高速データ転
送速度での情報送信をオペレータが使用するかどうかの
確認である。S3での確認結果、高速データ転送速度で
の通信を使用しないと判断された場合、ステップS4進
む。ステップS4では、送信端末は一般の呼設定メッセ
ージ(一つ以上のBチャネルを要求しない)を準備し、
その後、ステップS7へ進む。一方、S3での確認結
果、高速データ転送速度での通信を使用すると判断され
た場合、ステップS5進む。ステップS5では、送信端
末は二つのBチャネルが要求されることを表示した呼設
定メッセージを準備し、且つ、データ転送速度拡張メッ
セージをメモリに保持する。そして、ステップS7へ進
む。ステップS7では、送信端末はISDN交換機に対
して呼設定メッセージを送信する。さらに、高速データ
転送速度での通信を使用するとS3で判断された前記の
場合に、ISDN交換機に送信される呼設定メッセージ
は、送信端末が受信端末との通信のために二つのBチャ
ネルを使用するよう要求することを表示する。反対に、
高速データ転送速度での通信を使用しないとS3で判断
された前記の場合に、(ISDN交換機に送信される)
呼設定メッセージは一般の通信のためのメッセージであ
り、それにより受信端末との通信は64kbpsを超えな
いデータ転送速度となる。
【0074】ステップS7に続くステップS8では、送
信端末100はISDN交換機から要求が受け付けられ
た旨表示した要求受け付け通知を受信する。ここで、も
しISDN交換機が要求を受けつけない旨を表示した通
知を出した場合、ISDN交換機がなんらかの別の通知
をしない限り送信端末は受信端末が一つのBチャネルし
か持たないものと認識する。次のステップS9では、送
信端末は圧縮されたビデオ情報をそれぞれ所定のISD
Nフレーム形式に変換し、それらのISDNフレームは
ステップS11でISDN交換機を介して受信端末に送
信される。そして、この高速データ転送速度での通信に
設定要求する呼設定メッセージを生成・送信する動作フ
ローは終了する。
【0075】図8は、ISDN交換機が拡張されたデー
タ転送速度による通信で送信端末と受信端末との間にお
ける通信を設定する動作のフローチャートである。ま
ず、ステップS21でISDN交換機が呼設定メッセー
ジを受信し、メモリに格納する。次いで、ステップS2
3でISDN交換機はデータ転送速度拡張メッセージを
認識・分析する。続いて、ステップS25でISDN交
換機はデータ転送速度拡張メッセージが二つのBチャネ
ルを要求しているかどうか判断する。ここで、ステップ
S25の判断の結果が否定であって二つのBチャネルが
要求されていない場合、プロセスはステップS27へ進
み、ISDN交換機は送信端末に対して呼設定受け付け
メッセージを送出し、その後、プロセスはステップS3
1へ進む。一方、ステップS25の判断の結果が肯定で
あって二つのBチャネルが要求されている場合は、プロ
セスはステップS29へ進み、ISDN交換機は受信端
末に対して二つのBチャネルが有効かどうか確認する。
このとき、送信端末が複数の受信端末を指定していれば
ISDN交換機は指定された複数の受信端末に対して確
認する。確認後、プロセスはステップS31へ進み、I
SDN交換機は送信端末と受信端末との間で通信のため
の接続をする。そして、送信端末と受信端末との間で通
信が終了すると、ISDN交換機の送信端末と受信端末
との間における通信を設定する動作は終了する。
【0076】上述した手段および手順は、関連する技術
に関わる当業者であれば本明細書の示唆のもとにプログ
ラムされた一般的な汎用マイクロプロセッサを使用して
も実現可能であろう。さらに、上述した手段および手順
は、関連する技術に関わる当業者であれば本明細書の示
唆のもとにソフトウェア化することも実現可能であろ
う。
【0077】本発明は、上記の通り記憶媒体を伴ったコ
ンピュータを活用したシステムであり、本発明の手順を
実行するようにコンピュータをプログラムする命令を有
することで本発明は実施される。この記憶媒体は、それ
に限定されないが、たとえばフロッピー・ディスク、光
ディスク、CD−ROM、磁気光ディスク、ROM、R
AM、EPROM、EEPROM、フラッシュ・メモ
リ、磁気もしくは光カード、あるいはその他、電子命令
を保持する可能なあらゆる形態の媒体、より構成され
る。
【0078】上述の示唆から、本発明の対して様々な変
形が可能である。したがい、本発明は後述するクレーム
の範囲、もしくは本明細書に記載された内容の範囲内に
有効性を有するものと理解される。
【0079】
【発明の効果】本発明によれば、送信端末からISDN
交換機に、二つのBチャネルを併合チャネルとして処理
し、所要の拡張データ転送速度での通信を容易に確立可
能な情報通信システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報通信装置を示す
そのデータ転送速度拡張手段とリソース調整手段を有す
るISDNシステムのブロック図である。
【図2】一実施形態に係る送信端末もしくは受信端末に
おける信号処理手段および他の主要構成要素のブロック
図である。
【図3】その送信端末もしくは受信端末の構成要素のブ
ロック図である。
【図4】図1に示された送信端末の表示部とキー・パッ
ド部の平面図である。
【図5】一実施形態の情報通信方法におけるデータ転送
速度拡張メッセージを含んだDチャネル(LAPD)呼
設定メッセージに関する変形リンク・アクセス手順を示
す図である。
【図6】図5のデータ転送速度拡張メッセージのブロッ
ク図である。
【図7】一実施形態の拡張されたデータ転送速度による
通信を実行する方法のフローチャートである。
【図8】一実施形態における拡張されたデータ転送速度
による送信端末と受信端末との間の通信を指定・調整す
る変形ISDN交換機における実行手順のフローチャー
トである。
【図9】従来のISDN通信システムのブロック図であ
る。
【図10】送信端末とISDN交換機との間でISDN
基本データ転送速度による通信のための従来のフレーム
構造を示す。
【図11】ISDN基本サービスのための従来の制御信
号手順を示す図である。
【図12】従来のリンク・アクセス手順のDチャネル・
メッセージ形式でI.451/Q.931メッセージ構造を使用し
た呼設定(SETUP)メッセージの場合を示す図である。
【符号の説明】
10 送信ファクシミリ 10A ターミナル・アダプタ 15 二本線ISDNライン 16 受信ファクシミリ 16A ターミナル・アダプタ 17 二本線ISDNライン 22 交換機 24 プロセッサ 26 第一交換モジュール 28 第二交換モジュール 100 送信端末 101 送信施設 102、104 データ転送速度拡張手段 106 チャネル調整手段 160 受信端末 161 受信施設 200 フレーム構造 210 ディスプレイ制御部 220 変形ISDN交換機 225 コントローラ 250 通信制御部 255 ディスク制御部 260 内蔵フロッピー・ディスク・ドライブ 265 内蔵ハード・ディスク 270 システム・バス 275 内蔵キーパッド 280 入力制御部 1000 システム

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】総合デジタル通信網(ISDN)コンピュー
    タ活用システムで使用される装置であって、 送信プロセッサと、前記送信プロセッサがアクセス可能
    で、データ転送速度拡張メッセージを含むISDN呼設
    定メッセージを生成するように前記送信プロセッサによ
    って実行される送信端末プログラムを保持し、且つ、前
    記データ転送速度拡張メッセージに含まれるデータ転送
    速度拡張表示を保持する送信メモリと、第一Bチャネル
    と第二Bチャネルに対して、前記第一Bチャネルの情報
    と前記第二Bチャネルの情報とが同時に同一通信パスを
    介して転送されるようにそれら二つのBチャネルを併合
    する併合Bチャネルとして指定するチャネル調整機構を
    有するISDN交換機に接続され、且つ、前記データ転
    送速度拡張メッセージを前記ISDN交換機へ転送する
    送信インターフェースと、を装備する送信端末を備え、 該送信端末の前記データ転送速度拡張メッセージに含ま
    れる前記データ転送速度拡張表示によって前記ISDN
    交換機が該送信端末からの受信端末との併合Bチャネル
    による通信要求を通知され、併合Bチャネルによる通信
    として処理することを特徴とする情報通信装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の情報通信装置であって、 前記ISDN交換機が、 前記送信端末と接続され前記送信端末からの前記データ
    転送速度拡張メッセージを含む前記ISDN呼設定メッ
    セージを受信する第一交換インターフェースと、 前記受信端末と接続された第二交換インターフェース
    と、 交換プロセッサと、 該交換プロセッサがアクセス可能で、前記データ転送速
    度拡張メッセージに含まれる前記データ転送速度拡張表
    示を特定し、且つ、前記第二交換インターフェースを介
    して前記受信端末へ問い合わせメッセージを送信するた
    めに前記交換プロセッサによって実行される中央リソー
    ス調整プログラムを保持する送信メモリと、を有し、 前記交換プロセッサは、前記中央リソース調整プログラ
    ムを実行すると、前記受信端末が前記併合Bチャネルを
    使用して拡張したデータ転送速度での通信を実行するた
    めに少なくとも二つのBチャネルを有するかどうかを判
    断することを特徴とする情報通信装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の情報通信装置であって、
    前記ISDN交換機がチャネル調整機構を有することを
    特徴とする情報通信装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の情報通信装置であって、 前記受信端末が、受信プロセッサと、前記受信プロセッ
    サがアクセス可能で、前記受信端末が少なくとも二つの
    Bチャネルを有するかどうかを示す有効性表示値を保持
    する受信メモリと、前記ISDN交換機の前記第二交換
    インターフェースと接続され、前記ISDN交換機から
    の前記問い合わせメッセージを受信する受信インターフ
    ェースと、を有し、 前記受信プロセッサが、前記ISDN交換機からの前記
    問い合わせメッセージに対して前記有効性表示値を含む
    応答メッセージを送信する応答機構を有することを特徴
    とする情報通信装置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の情報通信装置であって、 前記送信インターフェースが前記ISDN交換機に対し
    て前記データ転送速度拡張メッセージをISDNのDチ
    ャネルを使って送信することを特徴とする情報通信装
    置。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の情報通信装置であって、 前記送信端末と、前記ISDN交換機の前記チャネル調
    整機構と、前記受信端末とが、 前記送信端末もしくは前記受信端末あるいはそれら両端
    未の双方からのチャネル調整要求メッセージに応答し
    て、それぞれ前記併合Bチャネルから前記第一Bチャネ
    ルもしくは前記第二Bチャネルへの変更を行うことを特
    徴とする情報通信装置。
  7. 【請求項7】総合デジタル通信網(ISDN)コンピュー
    タ活用システムで使用される装置であって、 送信端末と接続され該送信端末からのデータ転送速度拡
    張表示を含んだデータ転送速度拡張メッセージを含むI
    SDN呼設定メッセージを受信する第一交換インターフ
    ェースと、受信端末と接続された第二交換インターフェ
    ースと、 交換プロセッサと、該交換プロセッサがアクセス可能
    で、且つ、前記送信端末からの前記データ転送速度拡張
    メッセージに前記データ転送速度拡張表示が含まれるこ
    とを特定し、且つ、前記データ転送速度拡張表示が存在
    する場合に前記受信端末が少なくとも第一Bチャネルと
    第二Bチャネルとを有しているかどうか判断するために
    該交換プロセッサによって実行される中央リソース調整
    プログラムを保持する交換メモリとを有するISDN交
    換機を備え、 該ISDN交換機において前記交換プロセッサは、前記
    中央リソース調整プログラムを実行すると、前記第一B
    チャネルと前記第二Bチャネルに対して、前記第一Bチ
    ャネルの情報と前記第二Bチャネルの情報とが同時に同
    一通信パスを介して転送されるようにそれら二つのBチ
    ャネルを併合する併合Bチャネルとして処理することを
    特徴とする情報通信装置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の情報通信装置であって、 前記第一交換インターフェースが前記データ転送速度拡
    張メッセージをISDNのDチャネルを使って受信する
    ことを特徴とする情報通信装置。
  9. 【請求項9】総合デジタル通信網(ISDN)コンピュー
    タ活用システムで使用される装置であって、 送信プロセッサと、該送信プロセッサによって実行され
    る送信端末プログラムとデータ転送速度拡張表示とを保
    持する保持手段と、データ転送速度拡張メッセージを含
    むISDN呼設定メッセージを生成し、且つ、前記デー
    タ転送速度拡張メッセージに前記データ転送速度拡張表
    示を含ませる生成手段と、前記データ転送速度拡張メッ
    セージを含む前記ISDN呼設定メッセージをISDN
    交換機に送信する送信インターフェース手段と、を装備
    する送信端末を備え、 該送信端末からの前記データ転送速度拡張メッセージ
    が、前記ISDN交換機に対して、前記第一Bチャネル
    の情報と前記第二Bチャネルの情報とが同時に同一通信
    パスを介して転送されるように第一Bチャネルと第二B
    チャネルを併合した併合Bチャネルを生成して受信端末
    との通信を該併合Bチャネルによる通信とする要求を通
    知することを特徴とする情報通信装置。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の情報通信装置であっ
    て、 前記ISDN呼設定メッセージを生成する前記生成手段
    が前記データ転送速度拡張表示を表示する制御フィール
    ドを有するデータ構造のフレームを持つデータ転送速度
    拡張メッセージを生成することを特徴とする情報通信装
    置。
  11. 【請求項11】請求項9に記載の情報通信装置であっ
    て、 前記ISDN交換機が、 前記送信端末と接続され前記送信端末からの前記データ
    転送速度拡張メッセージを含む前記ISDN呼設定メッ
    セージを受信する第一交換インターフェース手段と、 前記受信端末と接続された第二交換インターフェース手
    段と、 交換プロセッサと、 該交換プロセッサがアクセス可能で、前記第二交換イン
    ターフェース手段を介して前記受信端末へ問い合わせメ
    ッセージを送信するために前記交換プロセッサによって
    実行される中央リソース調整プログラムを保持する送信
    メモリ手段とを有し、 前記交換プロセッサが、前記中央リソース調整プログラ
    ムを実行し、且つ、前記受信端末が前記併合Bチャネル
    を使用して拡張したデータ転送速度で前記送信端末と通
    信を実行するために少なくとも二つのBチャネルを有す
    るかどうかを判断する手段を有することを特徴とする情
    報通信装置。
  12. 【請求項12】請求項11に記載の情報通信装置であっ
    て、前記ISDN交換機が、前記送信端末もしくは前記
    受信端末からの要求に応答して、前記併合Bチャネルか
    ら前記第一Bチャネルもしくは前記第二Bチャネルへ、
    または、前記第一Bチャネルもしくは前記第二Bチャネ
    ルから前記併合Bチャネルへの変更を行うことを特徴と
    する情報通信装置。
  13. 【請求項13】総合デジタル通信網(ISDN)コンピュ
    ータ活用システムで使用される装置であって、 送信端末と接続され、該送信端末からのデータ転送速度
    拡張表示を含んだデータ転送速度拡張メッセージを含む
    ISDN呼設定メッセージを受信する第一交換インター
    フェースと、 受信端末と接続された第二交換インターフェースと、 交換プロセッサと、 前記送信端末からの前記データ転送速度拡張メッセージ
    に前記データ転送速度拡張表示が含まれることを特定す
    るために前記交換プロセッサによって実行される中央リ
    ソース調整プログラムを保持する保持手段と、 前記受信端末は前記送信端末と通信する上で必要な併合
    Bチャネルを生成するに十分な数のBチャネルを有する
    ことを表示した前記受信端末からの応答メッセージを受
    信する受信手段と、を備えたことを特徴とする情報通信
    装置。
  14. 【請求項14】総合デジタル通信網(ISDN)コンピ
    ュータ活用システムにおいてデータ転送速度を拡張する
    方法であって、 送信端末によって実行される送信端末プログラムとデー
    タ転送速度拡張表示とをメモリ中に保持する保持ステッ
    プと、 データ転送速度拡張メッセージを含むISDN呼設定メ
    ッセージを生成し、且つ、前記データ転送速度拡張メッ
    セージに前記データ転送速度拡張表示を含ませる生成ス
    テップと、 前記データ転送速度拡張メッセージを含む前記ISDN
    呼設定メッセージをISDN交換機に送信する送信ステ
    ップと、 該送信端末からの前記データ転送速度拡張メッセージが
    前記ISDN交換機に対して、前記第一Bチャネルの情
    報と前記第二Bチャネルの情報とが同時に同一通信パス
    を介して転送されるように第一Bチャネルと第二Bチャ
    ネルを併合した併合Bチャネルを生成して受信端末との
    通信を該併合Bチャネルによる通信とする要求を通知す
    る通知ステップと、を含むことを特徴とする情報通信方
    法。
  15. 【請求項15】請求項14に記載の情報通信方法であっ
    て、 前記ISDN呼設定メッセージを生成する前記生成ステ
    ップが前記データ転送速度拡張表示を表示する制御フィ
    ールドを有するデータ構造のフレームを持つデータ転送
    速度拡張メッセージを生成することを特徴とする情報通
    信方法。
  16. 【請求項16】請求項14に記載の情報通信方法であっ
    て、 さらに、前記ISDN交換機において前記送信端末から
    前記データ転送速度拡張メッセージを含む前記ISDN
    呼設定メッセージを受信する受信ステップと、 前記ISDN交換機の交換プロセッサが実行する中央リ
    ソース調整プログラムを前記ISDN交換機において保
    持する保持ステップと、を含み、 ここで前記ISDN交換機の前記中央リソース調整プロ
    グラムは、 問い合わせメッセージの生成ステップと、 前記ISDN交換機の第二交換インターフェースを介し
    て前記問い合わせメッセージを前記受信端末に送信する
    送信ステップと、 前記受信端末が前記併合Bチャネルを使用して拡張した
    データ転送速度で前記送信端末との通信が実行可能かど
    うかを判断する判断ステップを有することを特徴とする
    情報通信方法。
  17. 【請求項17】請求項16に記載の情報通信方法であっ
    て、 さらに、前記ISDN交換機が、前記送信端末もしくは
    前記受信端末からの要求に応答して、前記併合Bチャネ
    ルから前記第一Bチャネルもしくは前記第二Bチャネル
    ヘ、または、前記第一Bチャネルもしくは前記第二Bチ
    ャネルから前記併合Bチャネルへ変更する変更ステップ
    を有することを特徴とする情報通信方法。
  18. 【請求項18】総合デジタル通信網(ISDN)コンピュ
    ータ活用システムにおいてデータ転送速度を拡張する方
    法であって、 ISDN交換機が送信端末からデータ転送速度拡張メッ
    セージを含むISDN呼設定メッセージを受信する受信
    ステップと、 前記データ転送速度拡張メッセージに含まれるデータ転
    送速度拡張表示の存在を特定するために前記ISDN交
    換機によって実行される中央リソース調整プログラムを
    前記ISDN交換機側で保持する保持ステップと、 前記データ転送速度拡張メッセージ中に前記データ転送
    速度拡張表示が存在する場合、受信端末に問い合わせメ
    ッセージを送信する送信ステップと、 前記受信端末が前記送信端末と通信する上で必要な併合
    Bチャネルを生成するに十分な数のBチャネルを有する
    ことを表示した前記受信端末からの応答メッセージを受
    信する受信ステップと、を有することを特徴とする情報
    通信方法。
JP03175999A 1998-02-10 1999-02-09 情報通信方法および装置 Expired - Fee Related JP3688495B2 (ja)

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