JP3688495B2 - 情報通信方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報通信方法および装置、特にサービス総合デジタル通信網(ISDN)を介した情報通信システムとその方法に関するもので、より詳しくは、ボンディング手順やマルチリンク手順によらずに、二つのISDN−Bチャネルを一つのISDN−Bチャネルとして活用するタイプのISDN交換を介して、送信端末と受信端末との間で設定されるISDN−Dチャネルでの通信に関わる。
【0002】
【従来の技術】
従来、ファクシミリ機器は一般に電話回線上で信号をやり取りする公衆交換電話網(PSTN)を介して通信を行っていた。たとえば、ファクシミリ機器や、スキャナ、モデムなどを有するコンピュータや、その他のデータ送受信装置などの送信端末では、デジタル走査により得られた情報をアナログ信号に変換していて、その変換されたアナログ信号が電話交換機およびPSTNを介して受信端末に送信される。そして、そのような送信端末がアナログ情報を受信すると、受信したアナログ情報をたとえばファクシミリ用紙などに印刷する画像のもととなるデジタル信号へ変換し直す作業を行っている。
【0003】
一方、総合デジタル通信網(ISDN)は世界規模の次世代公衆通信網として既存の公衆交換電話網を置き換えつつあり、既存のPSTNにはない様々な通信サービスが可能となる。このISDNを介した通信では、様々なタイプのISDN端末(TE)間における様々なタイプのデータの送受信が可能である。
【0004】
ここで、送信端末と交換機能を有する拠点事務所との間のISDN接続の一部を「デジタルパイプ」とする。パイプの容量は一般にチャネル数で表され、とくに、基本アクセス・デジタル・パイプは64kbps(bit per second)送信が可能なBチャネル(基本チャネル)を2本と16kbpsのDチャネル1本とを含む。これら3本のチャネルの総合ビット転送速度は144kbpsであるが、フレーム・ビット、同期ビット、あるいは他の諸制御ビットを含めると基本アクセスリンクの総合ビット転送速度は192kbpsになる。ここで、2本のBチャネルは別々の通信チャネルとしての機能で、ユーザの立場から見て最大データ容量は192kbpsとはならない、つまり、Bチャネルは各64kbpsであり、また、Dチャネルは16kbpsである。
【0005】
従来のファクシミリ装置では、1本のBチャネルしか使用していないためデータ転送速度はせいぜい64kbpsまでである。ファクシミリ・データは通常あらかじめ決められたデータ・フォーマットにしたがっているので、Bチャネルを1本ごとに処理する従来のISDN交換システムでは2本の別々のBチャネルにデータ送信するのは簡単な処理ではない。そのため、従来のISDN交換システムでは一方のBチャネルのデータを他方のBチャネルのデータとはまったく異なるデータ送信ルートに設定して送信している。このような異なる通信パスの結果、各々のBチャネル毎に異なる通信遅延が発生する。
【0006】
一方、テレビ会議装置などのような機器においてはデータ転送速度を128kbpsに近づけるためボンディング・プロトコルやマルチリンクPPPプロトコルによる処理部分まで対応している。つまり、ボンディングによる手順ではユーザ機器(CPE)が自らISDN交換機にダイアルする機能と所望のデータ転送速度での通信を行うための発呼機能を必要とする。これらの機能により、二つの別々の通信接続が成立する。とくに、ISDN交換機との間で設定する二つの通信接続を維持する機能により、ユーザにはCPE上で128kbpsの通信が可能であるように見える。一方で、ボンディング手順には扱いにくい面がある。それは、ISDN交換システムがBチャネルを1本毎別々に処理し、そのためBチャネル各々に異なる通信上の遅延が生じることである。その結果、CPEではそれぞれのBチャネル間の遅延を補償し、且つ、互いにずれた送受信信号を元通りにつなぎ合せてデータの同期上の問題を回避している。
【0007】
また、マルチリンクPPP手順は異なる方法により問題解決を図っているが、ボンディング手順と同様にCPEに対して相応のデータ処理と管理を要求している。マルチリンクPPPでは、2本のBチャネルが組み合わされて128kbpsに近い効果的なデータ転送速度でデータ通信していることにISDN交換システムが気が付かないように働いている。そして、マルチリンク・プロトコルではユーザのデータ・ソースがそれぞれのパケット内のオーバヘッド情報を含む特定のフラグメントに分割されるが、各パケットは使用可能な様々なチャネルを介して送信され、後に元のデータに復元される。また、ボンディング手順同様、マルチリンクPPPではISDN交換機に対する要求以上にCPEに対してデータ処理および管理などの仕事を要求する。
【0008】
従来、ISDNチャネルによって果たされる機能には二つの面があった。第一に、DチャネルがCPEと電話会社により操作されるISDN交換機との間での通信接続の設定と維持とに使用された。つまり、Dチャネルは受信端末の電話番号をダイアルしたり送信端末と受信端末との接続を設定するための信号情報を送信するために使用される。狭・広帯域ISDNに使用されるDチャネルに関して、ISDN端末装置、プロトコル、データ転送速度などと共に、Stallings,W.著「Data and Computer Communications」の第5版、Prentice Hall 出版、1997年、の740―769頁により詳しい解説が載っているが、同内容(以下Stallingsと略する)は本出願に参考引用として含まれる。
【0009】
図9は従来のISDNシステムのブロック図を示すが、同ISDNシステムには送信施設1の送信ファクシミリ10が含まれ、その送信ファクシミリ10は受信施設2の受信ファクシミリ16(あるいは、コンピュータ、ISDN装備の複写機など受信端末)とISDN交換機22を介して通信が出来る。送信ファクシミリ10はターミナル・アダプタ10Aを介して通信を行う。図9においてはターミナル・アダプタ10Aは送信ファクシミリ10の一部であるが、外部ターミナル・アダプタでもよい。この、ターミナル・アダプタ10Aはプロトコル(物理層および中間層)変換機能を有し、V.35,RS−232,Universal Serial Bus (USB)、IEEE 1394 (Fire Wire)、などの信号プロトコルを4本線インターフェースを介してISDN準拠プロトコルに変換する。送信施設1において、ボンディングあるいはマルチリンクPPPなどの構成は送信ファクシミリ10、ターミナル・アダプタ10A、あるいは網切断機(NT1)14に含まれている。
【0010】
ここで、網切断機(NT1)14は、二本線ISDNライン15を介して、送信施設1をISDN交換機22に位置する交換モジュール26に接続する。送信施設1には、NT1とターミナル・アダプタとの間に第二の網切断機(NT2)を設けることで、デジタルPBXのような交換および集中機能を付与してもよい。あるいは、NT2がNT1およびNT2両方の機能を有する場合、NT1は不用となる。
【0011】
ISDN交換機22においては、交換モジュール26はバス27を介してプロセッサ24と別の交換モジュール28とに接続される。バス27はデジタル命令語およびデータが交換モジュール26、交換モジュール28、およびプロセッサ24間でやり取りされることを可能とする。
【0012】
受信施設2に具備する機器は送信施設1の機器と同一のものである必要はないが、図9に示すシステム例においては、受信ファクシミリ16は網切断機(NT1)20と接続するためのターミナル・アダプタ16Aを内蔵する形態をとっている。
【0013】
ここで、ISDN通信は、たとえばStallingsの図A・5で説明されているように、7層のプロトコル・スタックに基づいている。制御信号のやり取りはそれぞれのユーザ・ネットワーク・インターフェース間で行われるが、実際にはプロトコルの第3層(ネットワーク層)で行われ、それはI.451/Q.931と称される。このように、送信施設1と受信施設2との間の通信リンクを接続・維持するための制御信号のやり取りは、DチャネルのとくにISDNネットワーク層、データ・リンク層、物理層などを介して行われる。
【0014】
図10は、送信施設1から受信施設2への送信に関して、ISDNの基本転送速度を使用した場合のフレーム構造200を示す。このフレーム構造200は48ビットからなり、250μsecで転送され、フレーム・ビットF、dcバランス・ビットL、第一Bチャネル用のBチャネル・ビット(1フレームあたり6個)B1、第二Bチャネル用のBチャネル・ビット(1フレームあたり6個)B2、Dチャネル用のDチャネル・ビット(1フレームあたり4個)D,AUXフレーム・ビットFaなどの各ビットから構成されている。このようなフレーム構造、およびISDN交換機22から送信施設1に送信されるデータ・フレームに関して、より詳しくはStallingsのぺージ212―215参照されたい。
【0015】
ここで、リンク・アクセス・プロトコル・D・チャネル(LAPDチャネル)と呼ばれるチャネルが、加入者機器(たとえば送信施設1あるいは受信施設2のいずれに具備されるものでもよい)とISDN交換機22との間でやり取りされるLAPD・データ・フレームを設定する。呼制御プロトコルI.451/Q.931はDチャネル上で使用され、Bチャネル上での接続設定、接続維持、そして切断を制御する。
【0016】
図11は送信施設1とISDN交換機22との間の信号授受手順を示す。まず、送信施設1と受信施設2との間で各Bチャネル上の通信リンクを成立させるために、初期通信リンクをDチャネル上で確立する。そのため、各Bチャネル上送信での送信施設1と受信施設2との通信が維持されると同時に、送信施設1とISDN交換機22との間では一連のメーッセージのやり取りがDチャネル上で連続的に行われる。そして、図11に示されるように、Dチャネル通信が維持されている間に送信施設1とISDN交換機22との間でいくつかの異なるメッセージが交換される。そして、このような手順が、ボンディングやマルチリンクPPPのための第二のBチャネルが確立したときに再度繰り返されることになる。
【0017】
ここで、図11中の信号線に付された矢印は送信施設1とISDN交換機22との間でやり取りされる各メーッセージの通信方向を示すが、まず、送信施設1が呼設定(SETUP)メッセージを送信することで接続するためのプロセスが起動される。呼設定メッセージの役割は図11に表現されている通りであるが、その目的はISDN交換機22への接続要求情報を提供することである。呼設定(SETUP)メッセージを受信するとISDN交換機22は呼設定の受け付けを示す呼設定受け付け(CALL PROC)メッセージを送信して応答する。次いで、ISDN交換機22は被呼者が応答した旨の通知である応答(CONNECT)メッセージを送信する。そして、送信施設1はユーザが呼を確立出来たことを示す応答確認(CONNECT ACKNOWLEDGE)メッセージを送信する。ここで、ユーザが通信を終了する場合、送信施設1から呼の解放を要求する切断(DISCONNECT)メッセージをISDN交換機22に送信する。この切断(DISCONNECT)メッセージに対して、ISDN交換機22はチャネルおよび呼番号の解放動作に入ることを示す解放(RELEASE)メッセージを送信する。次いで、送信施設1はチャネル解放と呼番号解放完了通知である解放完了(RELEASE COMPLETE)メッセージを送信する。この後、呼およびBチャネルを介した情報のやり取りは終了する。
【0018】
ここで、従来のISDN―Dチャネルの呼設定(SETUP)メッセージの構造を図12に示すが、呼設定(SETUP)メッセージには様々なサイズ(オクテット長)のLAPDフレーム(たとえば、501、503など)が含まれる。また、呼設定(SETUP)メッセージは1オクテットで構成され、命令・応答ビット(CR)およびアドレス・フィールド拡張ビット(0)を有するサービス・アクセス・ポイント識別子(SAPI)フレーム503に繋がっている。このSAPIフレーム503は1オクテットで構成されるが、次の終端点識別子(TEI)フレーム505も1オクテットで構成されている。制御フレーム507は1あるいは2オクテットで構成され0から128オクテットの可変長の情報フレーム509に繋がっている。情報フレーム509の次に、2オクテットのフレーム・チェック・シーケンス・フレーム511が続き、終端フレーム513が呼設定(SETUP)メッセージの終端フラッグとして配されている。
【0019】
SAPIフレーム503にはプロトコル・レイヤー3・ユーザを定義する第一のサブ・フィールドSAPI、および所定のSAPIフォーマットのために使用されるCRと0のサブ・フレームが含まれる。終端点識別子(TEI)フレーム505は、ユーザ機器を特定する一意の終端点識別子を付与し、制御フレーム507は、たとえば、情報フレーム、管理フレーム、あるいは無番号フレームなどに使用されるフレーム形式を定義する。また、情報フレーム509は0から128までの可変長オクテットで構成され、それぞれのサブ・フィールドはそれぞれに任意のビット構成により任意のオクテット整数を表す。
【0020】
このように、ユーザがデータを送信する場合、情報フィールド中の情報はISDN交換機によってその内容を解読されることなく直接相手先に送られる。この情報フィールド509に続くフレーム・チェック・シーケンス・フレーム511はフラッグを除いた残りのビット数を計算してエラー検出を行う。この場合のエラー計算はCRC(サイクリック・リダンダンシー・チェック)を使用する。最後のエンド・フラッグ・フレーム513は呼設定メーッセージの終端を示す特定のコードを有する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来のISDN通信手順においては送信端末と受信端末との間でISDN交換機を使用して128kbpsのデータ転送速度による通信を実現する有効な方法がなかった。つまり、ISDN交換機は二つのBチャネルをそれぞれ別々に処理するため、ISDN交換機では二つのBチャネルが同一の送信元と送信先であるにもかかわらずそれぞれの通信パスに関し極めて不確定な結果をもたらすこととなる。この場合、具体的には、通信結果として安定性にかけた通信遅延という問題が生じる。
【0022】
そして、従来のボンディング手順あるいはマルチリンクPPPを使用したシステムでは、このようなISDN交換機による遅延を解決するために、二つのBチャネルを併合するための高度な処理が可能な高価で複雑な送信装置および受信装置を用いていた。
【0023】
さらに、ファクシミリ通信においては通常64kbps以上の転送速度は必要がないという想定のもとに、たとえばG4ファクシミリ機などの従来のISDN端末では多くの場合、128kbpsの通信が可能な構成になっていなかった。
【0024】
本発明は、このような従来の状況に鑑みてなされたものであり、上記問題を解決してISDNネットワーク上でのデータ転送速度の向上を可能とする新規なISDN通信の方法、その装置、およびシステムを提供することを目的とする。
【0025】
さらに、本発明の目的は、ISDN交換機に対して、二つのBチャネルを併合チャネルとして処理し最大128kbpsまでの通信の実行を要求する要求メッセージを送信可能な送信ISDN端末を提供することにある。
【0026】
また、本発明の目的は、送信端末と受信端末との間で併合チャネルを確立可能にする方法と、そのようなISDN交換機を提供することにある。
【0027】
さらに、本発明の目的は、送信端末の要求にしたがって受信端末が併合チャネルを受信可能かどうかにつき受信端末と調整することを可能にする方法と、そのようなISDN交換機を提供することにある。
【0028】
さらに、本発明の目的は、併合チャネルでの通信が可能で、且つ、送信端末あるいは受信端末のいずれかが要求した場合、単一のBチャネルによる通信に切り替えることが可能な方法と、そのISDN交換機を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、送信ISDN端末において二つのBチャネル併合要求を含む呼設定(SETUP)メッセージを送出可能とするISDN通信の方法、装置、およびシステムにより達成される。ここで、送信ISDN端末は、送信端末と受信端末との間の通信のために二つのBチャネルを一つのチャネルとして処理する手段を有するISDN交換機に対して、要求を含んだ呼設定(SETUP)メッセージを送出する。次に、ISDN交換機は、二つのBチャネルが送信端末と受信端末との両者に有効である場合、両者間において128kbpsの通信を可能にするために二つのBチャネルが受信端末に対して有効かどうか決定する。
【0030】
すなわち、本発明は、(1)ISDN(総合デジタル通信網)コンピュータ活用システムで使用される装置であって、送信プロセッサと、前記送信プロセッサがアクセス可能で、データ転送速度拡張メッセージを含むISDN呼設定メッセージを生成するように前記送信プロセッサによって実行される送信端末プログラムを保持し、且つ、前記データ転送速度拡張メッセージに含まれるユーザの入力を促すための応答入力値を表示するデータ転送速度拡張表示を保持する送信メモリと、第一Bチャネルと第二Bチャネルに対して、前記第一Bチャネルの情報と前記第二Bチャネルの情報とが同時に同一通信パスを介して転送されるようにそれら二つのBチャネルを併合する併合Bチャネルとして指定するチャネル調整機構を有するISDN交換機に接続され、且つ、前記データ転送速度拡張メッセージを前記ISDN交換機へ転送する送信インターフェースと、を装備する送信端末を備え、該送信端末の前記データ転送速度拡張メッセージに含まれる前記データ転送速度拡張表示によって前記ISDN交換機が該送信端末からの受信端末との併合Bチャネルによる通信要求を通知され、併合Bチャネルによる通信として処理することを特徴とするものである。したがって、ISDN交換機に対して、二つのBチャネルを併合チャネルとして処理し最大128kbpsまでの通信の実行を要求する要求メッセージを送信可能な送信ISDN端末を提供することができる。
【0031】
なお、本発明では、二つのBチャネルを一つのBチャネルとして扱うための変形ISDN交換機を使用する。この変形ISDN交換機はプロセッサ制御によるチャネル処理手段を有しており、そのチャネル処理手段により送信端末が併合チャネルを要求しているかどうかの判断をし、且つ、受信端末が二つのBチャネルを有し拡張転送速度に対応可能な場合、二つのBチャネルを一つの併合チャネルとして処理することが可能である。
【0032】
また、(2)前記ISDN交換機が、前記送信端末と接続され前記送信端末からの前記データ転送速度拡張メッセージを含む前記ISDN呼設定メッセージを受信する第一交換インターフェースと、前記受信端末と接続された第二交換インターフェースと、交換プロセッサと、該交換プロセッサがアクセス可能で、前記データ転送速度拡張メッセージに含まれる前記ユーザの入力を促すための応答入力値を表示するデータ転送速度拡張表示を特定し、且つ、前記第二交換インターフェースを介して前記受信端末へ問い合わせメッセージを送信するために前記交換プロセッサによって実行される中央リソース調整プログラムを保持する送信メモリと、を有し、前記交換プロセッサは、前記中央リソース調整プログラムを実行すると、前記受信端末が前記併合Bチャネルを使用して拡張したデータ転送速度での通信を実行するために少なくとも二つのBチャネルを有するかどうかを判断するようにするのが好ましい。
【0033】
この場合、(3)前記ISDN交換機がそのチャネル調整機構を構成し、更に、(4)前記受信端末が、受信プロセッサと、前記受信プロセッサがアクセス可能で、前記受信端末が少なくとも二つのBチャネルを有するかどうかを示す有効性表示値を保持する受信メモリと、前記ISDN交換機の前記第二交換インターフェースと接続され、前記ISDN交換機からの前記問い合わせメッセージを受信する受信インターフェースと、を有し、前記受信プロセッサが、前記ISDN交換機からの前記問い合わせメッセージに対して前記有効性表示値を含む応答メッセージを送信する応答機構を有するのがよい。これによって、送信端末と受信端末との間で併合チャネルが容易に確立可能なISDN交換となる。
【0034】
本発明においては、また、(5)前記送信インターフェースが前記ISDN交換機に対して前記データ転送速度拡張メッセージをISDNのDチャネルを使って送信すること、(6)前記送信端末と、前記ISDN交換機の前記チャネル調整機構と、前記受信端末とが、前記送信端末もしくは前記受信端末あるいはそれら両端未の双方からのチャネル調整要求メッセージに応答して、それぞれ前記併合Bチャネルから前記第一Bチャネルもしくは前記第二Bチャネルへ変更するようにすることが好ましい。
【0035】
また、本発明は、(7)ISDNコンピュータ活用システムで使用される装置であって、送信端末と接続され該送信端末からのユーザの入力を促すための応答入力値を表示するデータ転送速度拡張表示を含んだデータ転送速度拡張メッセージを含むISDN呼設定メッセージを受信する第一交換インターフェースと、受信端末と接続された第二交換インターフェースと、交換プロセッサと、該交換プロセッサがアクセス可能で、且つ、前記送信端末からの前記データ転送速度拡張メッセージに前記データ転送速度拡張表示が含まれることを特定し、且つ、前記データ転送速度拡張表示が存在する場合に前記受信端末が少なくとも第一Bチャネルと第二Bチャネルとを有しているかどうか判断するために該交換プロセッサによって実行される中央リソース調整プログラムを保持する交換メモリとを有するISDN交換機を備え、該ISDN交換機において前記交換プロセッサは前記中央リソース調整プログラムを実行すると、前記第一Bチャネルと前記第二Bチャネルに対して、前記第一Bチャネルの情報と前記第二Bチャネルの情報とが同時に同一通信パスを介して転送されるようにそれら二つのBチャネルを併合する併合Bチャネルとして処理することを特徴とするものである。この場合、好ましくは、(8)前記第一交換インターフェースが前記データ転送速度拡張メッセージをISDNのDチャネルを使って受信する。したがって、二つのBチャネルを併合チャネルとして処理し、送信端末と受信端末との間で併合チャネルを容易に確立することのできる交換装置となる。
【0036】
本発明は、また、(9)ISDNコンピュータ活用システムで使用される装置であって、送信プロセッサと、該送信プロセッサによって実行される送信端末プログラムとユーザの入力を促すための応答入力値を表示するデータ転送速度拡張表示とを保持する保持手段と、データ転送速度拡張メッセージを含むISDN呼設定メッセージを生成し、且つ、前記データ転送速度拡張メッセージに前記データ転送速度拡張表示を含ませる生成手段と、前記データ転送速度拡張メッセージを含む前記ISDN呼設定メッセージをISDN交換機に送信する送信インターフェース手段と、を装備する送信端末を備え、該送信端末からの前記データ転送速度拡張メッセージが前記ISDN交換機に対して、前記第一Bチャネルの情報と前記第二Bチャネルの情報とが同時に同一通信パスを介して転送されるように第一Bチャネルと第二Bチャネルを併合した併合Bチャネルを生成して受信端末との通信を該併合Bチャネルによる通信とする要求を通知することを特徴とするものである。したがって、二つのBチャネルを併合チャネルとして処理し、送信端末と受信端末との間で併合チャネルを容易に確立することのできる送信および交換装置となる。
【0037】
この場合、好ましくは、(10)前記ISDN呼設定メッセージを生成する前記生成手段が前記ユーザの入力を促すための応答入力値を表示するデータ転送速度拡張表示を表示する制御フィールドを有するデータ構造のフレームを持つデータ転送速度拡張メッセージを生成するものである。
【0038】
あるいは、(11)前記ISDN交換機が、前記送信端末と接続され前記送信端末からの前記データ転送速度拡張メッセージを含む前記ISDN呼設定メッセージを受信する第一交換インターフェース手段と、前記受信端末と接続された第二交換インターフェース手段と、交換プロセッサと、該交換プロセッサがアクセス可能で、前記第二交換インターフェース手段を介して前記受信端末へ問い合わせメッセージを送信するために前記交換プロセッサによって実行される中央リソース調整プログラムを保持する送信メモリ手段とを有し、前記交換プロセッサが、前記中央リソース調整プログラムを実行し、且つ、前記受信端末が前記併合Bチャネルを使用して拡張したデータ転送速度で前記送信端末と通信を実行するために少なくとも二つのBチャネルを有するかどうかを判断する手段を有するものであり、更に、(12)前記ISDN交換機が、前記送信端末もしくは前記受信端末からの要求に応答して、前記併合Bチャネルから前記第一Bチャネルもしくは前記第二Bチャネルへ、または、前記第一Bチャネルもしくは前記第二Bチャネルから前記併合Bチャネルへ変更するのがより好ましい。
【0039】
本発明は、あるいは、(13)ISDNコンピュータ活用システムで使用される装置であって、送信端末と接続され、該送信端末からのユーザの入力を促すための応答入力値を表示するデータ転送速度拡張表示を含んだデータ転送速度拡張メッセージを含むISDN呼設定メッセージを受信する第一交換インターフェースと、受信端末と接続された第二交換インターフェースと、交換プロセッサと、前記送信端末からの前記データ転送速度拡張メッセージに前記ユーザの入力を促すための応答入力値を表示するデータ転送速度拡張表示が含まれることを特定するために前記交換プロセッサによって実行される中央リソース調整プログラムを保持する保持手段と、前記受信端末前記送信端末と通信する上で必要な併合Bチャネルを生成するに十分な数のBチャネルを有することを表示した前記受信端末からの応答メッセージを受信する受信手段と、を有することを特徴とするものである。したがって、送信端末の要求にしたがって受信端末が併合チャネルを受信可能かどうかにつき、受信端末と調整をすることが可能な交換装置となる。
【0040】
さらに、本発明は、(14)ISDNコンピュータ活用システムにおいてデータ転送速度を拡張する方法であって、送信端末によって実行される送信端末プログラムとユーザの入力を促すための応答入力値を表示するデータ転送速度拡張表示とをメモリ中に保持する保持ステップと、データ転送速度拡張メッセージを含むISDN呼設定メッセージを生成し、且つ、前記データ転送速度拡張メッセージに前記データ転送速度拡張表示を含ませる生成ステップと、前記データ転送速度拡張メッセージを含む前記ISDN呼設定メッセージをISDN交換機に送信する送信ステップと、該送信端末からの前記データ転送速度拡張メッセージが前記ISDN交換機に対して、前記第一Bチャネルの情報と前記第二Bチャネルの情報とが同時に同一通信パスを介して転送されるように第一Bチャネルと第二Bチャネルを併合した併合Bチャネルを生成して受信端末との通信を該併合Bチャネルによる通信とする要求を通知する通知ステップと、を含むことを特徴とするものである。
【0041】
この方法発明では、好ましくは、(15)前記ISDN呼設定メッセージを生成する前記生成ステップが前記ユーザの入力を促すための応答入力値を表示するデータ転送速度拡張表示を表示する制御フィールドを有するデータ構造のフレームを持つデータ転送速度拡張メッセージを生成する。
【0042】
あるいはまた、(16)前記ISDN交換機において前記送信端末から前記データ転送速度拡張メッセージを含む前記ISDN呼設定メッセージを受信する受信ステップと,前記ISDN交換機の交換プロセッサが実行する中央リソース調整プログラムを前記ISDN交換機において保持する保持ステップと、を含み、ここで前記ISDN交換機の前記中央リソース調整プログラムは、問い合わせメッセージの生成ステップと、前記ISDN交換機の第二交換インターフェースを介して前記問い合わせメッセージを前記受信端末に送信する送信ステップと、前記受信端末が前記併合Bチャネルを使用して拡張したデータ転送速度で前記送信端末との通信が実行可能かどうかを判断する判断ステップを有するのが好ましい。この場合、さらに、(17)前記ISDN交換機が、前記送信端末もしくは前記受信端末からの要求に応答して、前記併合Bチャネルから前記第一Bチャネルもしくは前記第二Bチャネルヘ、または、前記第一Bチャネルもしくは前記第二Bチャネルから前記併合Bチャネルへ変更する変更ステップを有するのがよい。
【0043】
本発明の方法は、あるいは、(18)ISDNコンピュータ活用システムにおいてデータ転送速度を拡張する方法であって、ISDN交換機が送信端末からデータ転送速度拡張メッセージを含むISDN呼設定メッセージを受信する受信ステップと、前記データ転送速度拡張メッセージに含まれるユーザの入力を促すための応答入力値を表示するデータ転送速度拡張表示の存在を特定するために前記ISDN交換機によって実行される中央リソース調整プログラムを前記ISDN交換機側で保持する保持ステップと、前記データ転送速度拡張メッセージ中に前記データ転送速度拡張表示が存在する場合、受信端末に問い合わせメッセージを送信する送信ステップと、前記受信端末が前記送信端末と通信する上で必要な併合Bチャネルを生成するに十分な数のBチャネルを有することを表示した前記受信端末からの応答メッセージを受信する受信ステップと、を有するものである。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。
【0045】
なお、図に関しては、類似の参照数字は関連する全ての図において類似あるいは該当部品を示すものとする。
【0046】
図1は送信端末100が変形ISDN交換機220(以下、ISDN交換機220)を介して受信端末160と通信するような総合デジタルサービス網(ISDN)システム1000を示す。
【0047】
送信端末100は送信施設101にその一部として含まれており、ユーザ側に設置されたユーザ機器(CPE)の一部である。送信端末100は、データ転送速度拡張手段102(後述)と、ターミナル・アダプタ10A、および網切断機(NT1)14を含む。ただし、送信施設101および受信施設161は単一の網切断機(NT1)を具備してもよい。網切断機(NT1)14には二本線ISDNライン15が繋がれ、送信施設101がISDN交換機220に接続される。
【0048】
ISDN交換機220は、メモリ(RAM,ROM,および大規模記憶装置)を配したプロセッサ24(一個以上のCPUより構成されている)と、インターフェース部と、第一交換モジュール26と、第二交換モジュール28と、バス27などで構成されている。後述するようなチャネル調整手段106を設けるためにその改造が必要となるが、第一交換モジュール26と第二交換モジュール28を配した好適プロセッサ24の一例はAT&Tの5ESS SWITCHである。第二交換モジュール28はバス27を介して第一交換モジュール26とプロセッサ24とに接続されている。また、第二交換モジュール28は二本線ISDNライン17に接続されていて、その二本線ISDNライン17は受信施設161の網切断機(NT1)20と接続されている。
【0049】
受信施設161において、網切断機(NT1)20はデータ転送速度拡張手段104とターミナル・アダプタ16Aとを有する受信端末160に接続されている。本実施例ではターミナル・アダプタ16Aは受信端末160に含まれるが、他の実施形態のおいてはターミナル・アダプタは外部機器であってもよい。同様に、本実施例ではデータ転送速度拡張手段104は受信端末160に含まれるが、他の実施形態のおいてはデータ転送速度拡張手段は外部機器であってもよい。
【0050】
ここで、送信端末100および受信端末160の好適な例としてたとえばG4をオプションで有するリコーFAX4700Lと、データ転送速度拡張手段を実装するための改造がなされたリコーRS232PC−FAX拡張機などがある。なお、前記データ転送速度拡張手段を実装するための改造では、後述の図2と図3を参照して説明するように、コンピュータを活用した機器とすることが望ましい。送信端末100は、たとえば、G4ファクシミリで転送するファクシミリ画像や、オーディオ、ビデオ、あるいはISDNと互換性のある他のデジタル信号など、様々な形態の情報を受信端末に送信するように構成されている。また、送信端末100は、所望の通信速度(つまり、ファクシミリ画像あるいは他のデータ・ファイルを転送する時間としてのデータ転送速度)により、ISDN交換機220に併合Bチャネルの処理(二つのBチャネルを一つのBチャネルとする処理)を要求する。具体的には、送信端末100がデータ転送速度拡張メッセージを作成・送信することによりISDN交換機に対して要求がなされる。
【0051】
一方、ISDNシステム1000における当該オペレーションの開始は、送信端末100が併合Bチャネルを活用した拡張データ転送速度で情報を受信端末160へ送信するというユーザの指示を受けることで実現する。ここで、送信端末100はユーザに対して任意に問い合わせをすることはないが、SIDN交換機220のチャネル調整手段106に対しては、受信端末160で二つのBチャネルが有効な場合には自動的に拡張データ転送速度サービスを要求するなど、直接情報のやり取りを行う。本実施例では、しかしながら、ユーザが送信端末100の表示部上のプロンプト(図7により後述)に対する応答として拡張データ転送速度を指示する。その結果、データ転送速度拡張手段102はデータ転送速度拡張メッセージを含む呼設定(SETUP)メッセージをメモリ内に生成する。呼設定(SETUP)メッセージをメモリ内に生成した後、送信端末100はターミナル・アダプタ10Aを介して網切断機(NT1)14へ、そして、バス15を介してISDN交換機220へ呼設定メッセージを送信する。ISDN交換機220では、第一交換モジュール26が呼設定メッセージを受信するとプロセッサ24へ転送される。プロセッサ24では、チャネル調整手段106が呼設定メッセージに含まれるデータ転送速度拡張メッセージを抽出・分析する。そして、チャネル調整手段106は分析結果としてのデータ転送速度拡張に関わる要求内容をRAMに格納したうえで、受信端末160がBチャネルを少なくとも二つ処理可能かどうか調査する(受信端末160の受けている通信サービスが基本通信サービスであれば二つのBチャネルは確保できるし、主要な通信サービスを受けていればさらに追加的にBチャネルが具備されている)。チャネル調整手段106のこの調査は、第二交換モジュール28と、ISDNライン17と、網切断機(NT1)20とターミナル・アダプタ16Aを介して、受信端末160に対して通信に関する質問を実行することで遂行される。受信端末160は質問メッセージを受信すると、プロセッサ24に対して応答メッセージを送出する。この場合、受信端末からの応答メッセージにより判断するのではなく、チャネル調整手段106とISDN交換機220とが受信端末160との通信を通して受信端末160が少なくとも二つのBチャネルを有しているかどうかモニターする方法であってもよい。
【0052】
このようにして受信端末160が少なくとも二つのBチャネルを有していると判断したプロセッサ24は、受信端末160との直接の通信において併合Bチャネル(合計で128kbps)を使用可能である旨、送信端末100に対して通知する。ISDN交換機220内のプロセッサ24は、ISDNフレーム中の一番目のBチャネル部により提供される情報にしたがって、第一交換モジュール26および第二交換モジュール28がISDNフレーム中の二番目のBチャネルを転送可能な状態にする。ここで、第一交換モジュール26および第二交換モジュール28はISDNフレーム中の二番目のBチャネルに関わる諸間接データを無視し、二つのBチャネルを一つのBチャネルとして処理する。その結果、ISDN交換機220は二つのBチャネルに関し互いに異なる通信パスを使用することはない。この時、図1には示されていないが、ISDN交換機220は送信端末100からの送信信号を受信端末160へ直接送信するのではなく、他の交換機あるいは通信リンクへ転送することもある。このように、併合BチャネルがISDN交換機220により指定される場合は二つのBチャネルはともに同一の通信ルートを経由して受信端末160に送信され、したがって、それぞれのBチャネルに関する信号伝播上の遅延には差が生じない。
【0053】
上述のチャネル調整はその全てがDチャネル上で実行されるため、ISDNシステム1000の初期設定時などにBチャネルに対して何らかの調整を行う必要はない。すなわち、データ転送速度拡張手段102を従来の送信端末に追加することとチャネル調整手段106をISDN交換機に追加することで、従来ISDN通信システムがボンディング手順やマルチリンクPPPなど複雑な機構やソフトウェアで処理していたデータ転送速度拡張サービスを簡単に代替えすることが出来る。これは、その複雑な機構やソフトウェアというものを、送信端末100からのデータ転送速度拡張要求メッセージをトリガーとして、大二番目のBチャネルに関する通信ルート情報を無視するISDN交換機220側へシフトすることに他ならない。
【0054】
また、送信端末100と受信端末160間で併合Bチャネル(128kbps)が確立しているとき、送信端末100あるいは受信端末160いずれかがチャネル調整手段106に対して併合Bチャネル(128kbps)を通常の単一Bチャネル(64kbps)に戻す要求をすることが出来る。この場合、要求端末はチャネル調整手段106に対してデータ転送速度の減速を要求した後、チャネル調整手段106からの変更完了通知を待つ。送信端末100は拡張されたデータ転送速度で送信した最後のB2チャネル・パケットを示す所定のコードをDチャネル上の情報に載せる。こうすることで、受信端末160は拡張データ転送速度での送信データと通常データ転送速度での送信データとを区別することが出来る。このような拡張データ転送速度から通常データ転送速度への変更要求は、送信端末100あるいは受信端末160がたとえば他の通信ターミナル(図示せず)との通信のために単一のBチャネルを必要とするなどの場合に出される。この拡張データ転送速度から通常データ転送速度への変更要求は、上述したように、Dチャネル上のデータ転送速度拡張メッセージで送信するが、「最適化したISDN通信条件を設定する方法および装置」と題した係属出願番号08/955、353で説明されているようにリソース調整メッセージを利用して送信することでもよい。本実施例においては、このチャネル・アクセスに対するダイナミックな変更処理は、送信端末あるいは受信端末からのチャネルの使用方法の変更要求に対する応答を可能とするチャネル調整手段106を有するISDN交換機の存在があってはじめて有効となる。換言すれば、本発明ではダイナミックなチャネル配分操作を送信端末あるいは受信端末での負担からISDN交換機へ移動したものである。
【0055】
図2は送信端末100が有する主要な機能をブロック化した図である。本実施例では送信端末100としてファクシミリ装置であるため、図2に示すように、送信端末100には原稿読み取り用のスキャナ600があり、スキャナ600で読み取った出力画像をビデオ・プロセッサ602に送出する。この読み取り動作では、オペレータがISDN番号を入力しキー・パッド(図4で説明)上に配置されたスタート・ボタンを押下してダイアル操作とスキャン動作を同時に行っている。ビデオ・プロセッサ602は画像データを受信すると、オペレータの指示によりデータ操作のためのフレーム化が行われる。そして、フレーム化されたフレーム・データはプロセッサ(図示せず)により実行されるソフトウェアで構成されたデータ圧縮手段(DCMMR)604へ送られる。DCMMR604はビデオ情報から冗長データを削減し通信チャネルの効率的に使用できるようにする。一方、SAFメモリ606からも、事前にスキャンされたデータもしくは他のデータを受信端末160へ送信する場合にDCMMR604へ入力される。また、データ受信モードにおいて、圧縮率登録レジスタ(DCR)608はライン・バッファ610を使って圧縮データを受信し、DCMMR604によるデータ伸長を実行する。さらに、DCMMR604は受信したビデオ・データを伸長した後、そのビデオ・データをビデオ・プロセッサ602へ転送する。ビデオ・プロセッサ602は伸長されたビデオ・データを表示装置あるいは記録装置への出力データへのフォーマット化を実行する。記録装置への出力の場合、出力信号は図示しないレーザ・ダイオード駆動手段(LDDR)を制御するレーザ・パワー制御手段(LPC)へ送出される。
【0056】
バッファ・メモリ612はデータ転送速度拡張手段102が使用できるように圧縮ビデオ情報を格納する役目を果たす。データ転送速度拡張手段102はプロセッサ(たとえばCPUあるいはDSPなど)を有し、ふたつのBチャネル、すなわち、B1チャネルとB2チャネルとをシリアルに制御するシリアル通信制御(SCC)を実現している。より具体的には、データ転送速度拡張手段102はISDN交換機220とのデータ転送速度拡張調整に加え、ISDN交換機220へデータを転送するためにデータをISDNデータ形式にフォーマット化する機能を持つ。そのフォーマット機能により、連続する32ビットのデータ毎に一つのISDNフレーム(図10参照)が作成される。つまり、B1チャネルの32ビット・データとB2チャネルの32ビット・データとが128kbpsを基準としたデータ転送速度での一つのISDNフレームとなる。データ転送速度拡張手段102のシリアル通信制御(SCC)はISDNフレームに適合するようにデータを32ビット毎に順次送出し、データが転送されるまでフレームの送出を続ける。
【0057】
一方、ISDN交換機220は送信端末100が併合Bチャネル(128kbps)を使って受信端末160と通信することを認識するため、ISDNフレームのB2チャネル部のデータをB1チャネル部のデータと何ら変わることなく扱うことが出来る。そうすることで、ISDN交換機220は受信端末160に対して全てのISDNフレームを送出することが出来る。この場合、受信端末160では送信端末100での操作と逆の操作を実行し、ビデオ情報を受信する。より具体的には、受信端末160において、データ転送速度拡張手段104がそれぞれのISDNフレームからB1情報とB2情報とを摘出したうえで、それらの摘出データを連結し、バッファ・メモリ612へ一時的に格納する。格納された連結データは、ライン・バッファ610とSAFメモリ606とのサポートのもとにDCMMR604により伸長処理される。上記したように、伸長データは最終的に表示装置上に表示されるか、あるいは記録装置により記録出力される。
【0058】
または、送信端末100において、データ転送速度拡張手段102がシリアル通信制御(SCC)を二つ持ち、一方のSCCでそれぞれのISDNフレームの各B1チャネル部を担当し、他方のSCCでそれぞれのISDNフレームの各B2チャネル部を担当するようにしてもよい。一方、受信端末160では逆の手順が実行される。つまり、データ転送速度拡張手段104の二つのSCCがそれぞれのISDNフレームのB1チャネルとB2チャネルとに関わる各8ビットのデータを抽出する。抽出されたデータはバッファ・メモリに格納された上で伸長処理され、必要に応じて表示されるか記録される。また、送信端末100側では、データ転送速度拡張手段102は送信端末100に内蔵され、CPU、RAM、ROM、およびオプションの特定用途向け集積回路(ASIC)などから構成されている。このデータ転送速度拡張操作そのものは主にソフトウェアにより実行されるが、特定用途向け集積回路(ASIC)やプログラマブル・ロジック・デバイスなどによるハードウェア構成でも実現できる。
【0059】
ターミナル・アダプタ10Aは様々な信号形式を他の信号形式に変換する一般的な機器である。たとえば、ターミナル・アダプタ10Aは送信端末100からのRS−232出力あるいはV.35出力を受信し、それらの信号を4本線インターフェース用に変換して一般的な網切断機(NT1)14とのデータ互換を得るようにしている。
【0060】
以上のデータ転送速度拡張手段102に関する簡単な説明に加え、以下さらにデータ転送速度拡張手段102について説明する。送信施設101は、Dチャネルの呼制御プロトコルI.451/Q.931に適合しており、受信端末160とのBチャネル通信を設定する。そして、併合Bチャネルでの接続(送信端末100、受信端末160、およびISDN交換機220から見て単一の128kbps)を確立するため、送信施設101はISDN交換機220の協力の下にデータ転送速度拡張調整手順を実行する。このとき、ISDN交換機220は受信施設161と共に同様のリソース調整手順を順次展開する。ここで、受信施設161は図示されているように網切断機(NT1)20、ターミナル・アダプタ16A、および受信端末160などで構成されている。そして、受信端末160でのデータ転送速度拡張手段104は送信端末100におけるデータ転送速度拡張手段102と同様の形態で実現されている。
【0061】
次に、図3を参照して、送信端末100の詳細を説明する。図3の構成は好適な機能を有する送信端末100の一形態を示しているが、受信端末160も同様の形態を有するものとする。送信端末100は送信端末100に内蔵された、あるいは外付け、ターミナル・アダプタ10Aに接続されている。また、送信端末100はPSTN接続器241と接続されていて、必要に応じてアナログ線を介した通常の通信を実行することが出来る。図のように、外部データ供給源5は外部インターフェース6を介して送信端末100と接続されている。この場合、外部データ供給源5は、送信端末100が受信端末160へ送信する高速データ転送速度(128kbps)でのメッセージに含めるデジタル・データもしくはアナログ・データ(送信端末100の具備するアナログーデジタル変換器でデジタル・データに変換される)を送信端末100に供給する。ここで、外部データ供給源5は遠隔地へデータを転送するどのような形態の機器であってもよい。たとえば、外部データ供給源5はプリンタ、デジタル・カムコーダ、デジタル・カメラ、DVD、デジタル・ビデオ・カセット・レコーダ、CDプレーヤ、デジタル電話器、コンピュータ、複写機、その他、様々な機器を組み込んでいてもよい。
【0062】
外部インターフェース6は送信端末100が適宜の接続手段を介してデジタル・データを受信する場合にデジタル・バス(シリアルもしくはパラレル)の役割を果たす。そのため、外部インターフェース6はユニバーサル・シリアル・バス(USB)や、EIA-232、あるいはISDN(ISO 8877)などのバス、または、Wickelgren, I., "The Fact About Firewire",IEEE スペクトラム、1997年4月、第34巻、No.4、頁19―25、に詳述されているIEEE 1394(「ファイヤーワイヤー」)バス、などを含む。なお、「ファイヤーワイヤー」に関しては、前記引例文は参考として本出願に含まれるものとする。また、送信端末100にはアナログ信号を受信するためのコネクターが具備されており外部インターフェース6はたとえば同軸ケーブル、ツイステッド・ペアー線、あるいは光ファイバーなどで構成されている。
【0063】
この送信端末100は、外部インターフェース6を介して外部データ供給源5から情報を受信可能であるため、一般のデータ転送速度よりも高速の能力をもって一般ファクシミリ機能を果たすことが出来、且つ、一般のファクシミリ機器にはない様々な機能を果たすことが出来る。たとえば、図3に示す送信端末100では汎用通信装置として様々な種類の外部データ供給源5からのデータを高速データ転送速度で外部端末へ転送することが可能である。また、逆に、送信端末100が他の端末(たとえば受信端末160)などからデータを受信して前記外部データ供給源5へ転送してその表示装置に表示したり記録装置で記録したりすることも出来る。
【0064】
図3に示す送信端末100の構成は受信端末160の構成にも適用される。また、ISDN220のプロセッサ24によるISDN交換機能を主とした一般的な機能はISDN関連技術の当業者には容易に理解されるものである。図3において、システム・バス270は様々な内部機能ブロックを互いに接続させている。中央演算装置(CPU)205はソフトウェア・プログラムを実行し、送信端末100の全体制御や、シリアル通信制御(SCC)、データ転送速度拡張制御、およびシステム・バス270のためのシステム・バス制御などの役割を果たす。また、CPU205はデータの一時的格納場所として図2に示すライン・バッファ610や、バッファ・メモリ612、およびSAFメモリ606などを含むRAM295を使用する。ソフトウェア・プログラムはROM290に格納されており、送信端末100の立ち上げ時、あるいは、ユーザによる初期立ち上げ時(バッテリーのバックアップ)もしくは使用のたび毎に、RAM295へダウンロードされる。不揮発性ROM290は制御プログラムおよび固定パラメータなどを保持する。特定用途向け集積回路(ASIC)285は特定のデータ操作機能用であり、とくにデータ転送速度拡張手段102のために設けられている。ここで、本実施例では、リソース調整機能の主な部分はCPU205がデータ転送速度拡張のためのソフトウェアを実行することで果たしている。データ転送速度拡張手段102は、図3の点線で示めされるように、CPU205、RAM295、ROM290、およびASIC285などを含んでいるが、図示されない周辺部品も含むものとする。
【0065】
また、ASIC285の代替え部品としては、図示しないが、たとえばフィールド・プログラマブル・ゲート・アレー(FPGA)や、プログラマブル・ロジック・デバイス(PLD)あるいはデジタル・シグナル・プロセッシング(DSP)・チップなどがある。さらに、送信端末100には、内蔵フロッピー・ディスク・ドライブ260と内蔵ハード・ディスク265を制御するディスク制御部255と、外部ハード・ディスク230とプリンタ242とを制御する入出力(I/O)コントローラ225とが配設されている。送信端末100のテキスト・データあるいはファイル・データは、プリンタ242もしくは内蔵プリンタ245のいずれかで記録される。
【0066】
さらに、入力制御部280は内蔵スキャナ284、外部オプション・スキャナ600、外部キーボード282、外部マウス281、および内蔵キーパッド275などを制御する。この入力制御部280の制御により、原稿画像が内蔵スキャナ284あるいは外部オプション・スキャナ600のいずれかで読み取られ、読み取られた画像データがデジタル・データに変換された後、システム・バス270へと転送されて順次データ処理が施される。また、入力制御部280は送信端末100の入力デバイスの一つである内蔵キーパッド275からの入力データも処理する。なお、送信端末100の入力デバイスには他に前記外部キーボード282および外部マウス281などがある。
【0067】
また、入力制御部280は送信端末100と外部データ供給源5とを結ぶ外部インターフェース6に対するインターフェース(具備されたコネクターを介して)も提供する。さらに、入力制御部280はデジタル信号処理のためファイヤーワイヤー・インターフェースや、それ以外ではたとえばUSBなど他のインターフェースに準拠したインターフェース回路を有している。また、アナログ信号が介在する場合のために、入力制御部280はアナログからデジタルへの変換器(ADC)およびデジタルからアナログへの変換器(DAC)を装備し、アナログとデジタルの領域を超えて外部からの入力信号を処理することが出来る。このような構成により、外部インターフェース6から入力されたデータは入力制御部280を介してシステム・バス270に渡され、RAM295に格納される。そして、RAM295に格納されたデータは、後にCPU205によりデータ転送速度拡張メッセージの準備と共に使用される。
【0068】
ディスプレイ制御部210は外部CRTディスプレイ215と内蔵液晶ディスプレイ216とを制御する。表示部としては、これらのディスプレイ以外にプラズマ・ディスプレイ、パッシブ・マトリックス型あるいはアクティブ・マトリックス型のLEDディスプレイなども使用可能である。外部CRTディスプレイ215と内蔵液晶ディスプレイ216とは内蔵キーパッド275、外部キーボード282、および外部マウス281などとともにユーザ・インターフェースとしての役割を果たしている。
【0069】
通信制御部250はシステム・バス270と接続され、外部へはターミナル・アダプタ10Aと接続されている。前記したように、通信制御部250はRS232や、V.35あるいは他の所定の通信標準に従い情報をターミナル・アダプタ10Aに送信する。また、PSTN接続器241との接続はRJ−11接続であるが、他のターミナル・アダプタを介して設定する第二ISDN接続のようにしてもよく、また、たとえば無線での接続機器を用いた接続でもよい。
【0070】
図4は送信端末100の内蔵液晶ディスプレイ216と内蔵キーパッド275とを示している。内蔵キーパッド275は12個の数字キーとスタート・キー276とストップ・キー277とからなる。内蔵キーパッド275から入力したデータは内蔵液晶ディスプレイ216上にプロンプトとして表示されるので、ユーザは入力した情報を確認できる。さらに、内蔵液晶ディスプレイ216は送信端末100により生成されユーザに対して入力を促すメッセージ217をプロンプト(入力促進記号)として表示する。たとえば、図4に示すような表示では、ISDN交換機に対して他の装置と拡張されたデータ転送速度での通信要求を出したい場合ユーザは1を入力し、またそのような要求を出さない場合には0を入力する。
【0071】
次に、図5は、送信端末100によって生成されて、RAM295に格納され、そしてシステム・バス270を介してターミナル・アダプタ10Aに転送され、その後ISDN交換機220に転送される呼設定メッセージのLAPDフレーム構造を示している。図5のフレーム構造と図12のフレーム構造との違いは図5に示すフレーム構造の情報フレーム1509がデータ転送速度拡張メッセージ1511を含むことである。このデータ転送速度拡張メッセージ1511は、たとえば図4のプロンプトに対するユーザの応答入力値を表示する表示フィールドが備わっている。ここで、ISDN交換機220にメッセージが入力されると、ISDN交換機220のプロセッサ24はメッセージ中の表示フィールド内の前記応答入力値を検知し、受信端末160が拡張データ転送速度を利用するためのB2チャネルを有するかどうか判断する。上述したように、図5に示すLAPDフレームを含む呼設定メッセージが送信端末100の呼設定時に送信端末100からISDN交換機220に送信されると、プロセッサ24が受信端末160のB2チャネルの有効性確認のための確認メッセージを受信端末160へ送信する。したがって、ISDN交換機220のプロセッサ24は通信システムに対してBチャネルを確立する前に送信端末100と受信端末160との間に同時にDチャネル接続を設定する。ここで、プロセッサ24によるこのような二つのBチャネルが有効であるかどうかの判断プロセスは送信端末100、あるいは受信端末160により実行されてもよく、また、送信端末100と受信端末160とで分担して実行してもよい。
【0072】
図6は図5に示されたデータ転送速度拡張メッセージのフレームの一例を示す。なお、受信端末160からの応答メッセージも同様の構造からなる。データ転送速度拡張フラッグ580は第一番目のフレームであり、後述するように、1オクテットもしくは数オクテットのブロックに含まれる。データ転送速度拡張フラッグ580は送信端末と受信端末との間の高速データ転送速度チャネルの確立に関わる特定のコードを指定する。データ転送速度拡張フラッグ580に続く通信タイプ・フレーム582は現在の通信がマルチ・チャネル呼設定メッセージであるかどうかを表示する。続いて、トータル・チャネル・フレーム584は送信端末により要求された高速データ転送チャネル数(たとえば、二つのBチャネル)を示す。さらに続いて、端末電話番号フレーム586はISDN交換機220が高速データ転送速度情報を送信する受信端末の電話番号を示す。ここで、この電話番号の表示は、ISDN1(米国ISDN標準のISDN1)に準拠したサービス・プロファイル・アイデンティファイヤー(SPID)による表示である。電話番号の表示により、受信端末はどこからの呼要求であるか認識できる。次の接続チャネル数フレーム587はISDN交換機から送信端末への通信で接続されたチャネル数を表示する。続いて、拡張フレーム588は将来の拡張用として配設され、最後にストップ・フラッグ・フレーム590がデータ転送速度拡張メッセージ1511の終端であることを示す。
【0073】
図7は、送信端末100がISDN交換機に対して自端末と受信端末160とを高速データ転送速度での通信に設定要求する呼設定メッセージを生成・送信する動作のフローチャートである。この呼設定生成・送信動作ではステップS1において、オペレータがスキャナに原稿を載置し、送信相手先の電話番号を入力する。ここで、送信相手数は複数でもよい。ステップS1での最後にオペレータがスタート・キー276(図4)を押下すると、手順はステップS3へ進む。ステップS3では、内蔵液晶ディスプレイ216上に図4に示すプロンプトを表示する。このプロンプトは、高速データ転送速度での情報送信をオペレータが使用するかどうかの確認である。S3での確認結果、高速データ転送速度での通信を使用しないと判断された場合、ステップS4に進む。ステップS4では、送信端末は一般の呼設定メッセージ(一つ以上のBチャネルを要求しない)を準備し、その後、ステップS7へ進む。一方、S3での確認結果、高速データ転送速度での通信を使用すると判断された場合、ステップS5に進む。ステップS5では、送信端末は二つのBチャネルが要求されることを表示した呼設定メッセージを準備し、且つ、データ転送速度拡張メッセージをメモリに保持する。そして、ステップS7へ進む。ステップS7では、送信端末はISDN交換機に対して呼設定メッセージを送信する。さらに、高速データ転送速度での通信を使用するとS3で判断された前記の場合に、ISDN交換機に送信される呼設定メッセージは、送信端末が受信端末との通信のために二つのBチャネルを使用するよう要求することを表示する。反対に、高速データ転送速度での通信を使用しないとS3で判断された前記の場合に、(ISDN交換機に送信される)呼設定メッセージは一般の通信のためのメッセージであり、それにより受信端末との通信は64kbpsを超えないデータ転送速度となる。
【0074】
ステップS7に続くステップS8では、送信端末100はISDN交換機から要求が受け付けられた旨表示した要求受け付け通知を受信する。ここで、もしISDN交換機が要求を受けつけない旨を表示した通知を出した場合、ISDN交換機がなんらかの別の通知をしない限り送信端末は受信端末が一つのBチャネルしか持たないものと認識する。次のステップS9では、送信端末は圧縮されたビデオ情報をそれぞれ所定のISDNフレーム形式に変換し、それらのISDNフレームはステップS11でISDN交換機を介して受信端末に送信される。そして、この高速データ転送速度での通信に設定要求する呼設定メッセージを生成・送信する動作フローは終了する。
【0075】
図8は、ISDN交換機が拡張されたデータ転送速度による通信で送信端末と受信端末との間における通信を設定する動作のフローチャートである。まず、ステップS21でISDN交換機が呼設定メッセージを受信し、メモリに格納する。次いで、ステップS23でISDN交換機はデータ転送速度拡張メッセージを認識・分析する。続いて、ステップS25でISDN交換機はデータ転送速度拡張メッセージが二つのBチャネルを要求しているかどうか判断する。ここで、ステップS25の判断の結果が否定であって二つのBチャネルが要求されていない場合、プロセスはステップS27へ進み、ISDN交換機は送信端末に対して呼設定受け付けメッセージを送出し、その後、プロセスはステップS31へ進む。一方、ステップS25の判断の結果が肯定であって二つのBチャネルが要求されている場合は、プロセスはステップS29へ進み、ISDN交換機は受信端末に対して二つのBチャネルが有効かどうか確認する。このとき、送信端末が複数の受信端末を指定していればISDN交換機は指定された複数の受信端末に対して確認する。確認後、プロセスはステップS31へ進み、ISDN交換機は送信端末と受信端末との間で通信のための接続をする。そして、送信端末と受信端末との間で通信が終了すると、ISDN交換機の送信端末と受信端末との間における通信を設定する動作は終了する。
【0076】
上述した手段および手順は、関連する技術に関わる当業者であれば本明細書の示唆のもとにプログラムされた一般的な汎用マイクロプロセッサを使用しても実現可能であろう。さらに、上述した手段および手順は、関連する技術に関わる当業者であれば本明細書の示唆のもとにソフトウェア化することも実現可能であろう。
【0077】
本発明は、上記の通り記憶媒体を伴ったコンピュータを活用したシステムであり、本発明の手順を実行するようにコンピュータをプログラムする命令を有することで本発明は実施される。この記憶媒体は、それに限定されないが、たとえばフロッピー・ディスク、光ディスク、CD−ROM、磁気光ディスク、ROM、RAM、EPROM、EEPROM、フラッシュ・メモリ、磁気もしくは光カード、あるいはその他、電子命令を保持する可能なあらゆる形態の媒体、より構成される。
【0078】
上述の示唆から、本発明の対して様々な変形が可能である。したがって、本発明は特許請求の範囲、もしくは本明細書に記載された内容の範囲内有効性を有するものと理解される。
【0079】
【発明の効果】
本発明によれば、送信端末からISDN交換機に、二つのBチャネルを併合チャネルとして処理し、所要の拡張データ転送速度での通信を容易に確立可能な情報通信システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報通信装置を示すそのデータ転送速度拡張手段とリソース調整手段を有するISDNシステムのブロック図である。
【図2】一実施形態に係る送信端末もしくは受信端末における信号処理手段および他の主要構成要素のブロック図である。
【図3】その送信端末もしくは受信端末の構成要素のブロック図である。
【図4】図1に示された送信端末の表示部とキー・パッド部の平面図である。
【図5】一実施形態の情報通信方法におけるデータ転送速度拡張メッセージを含んだDチャネル(LAPD)呼設定メッセージに関する変形リンク・アクセス手順を示す図である。
【図6】図5のデータ転送速度拡張メッセージのブロック図である。
【図7】一実施形態の拡張されたデータ転送速度による通信を実行する方法のフローチャートである。
【図8】一実施形態における拡張されたデータ転送速度による送信端末と受信端末との間の通信を指定・調整する変形ISDN交換機における実行手順のフローチャートである。
【図9】従来のISDN通信システムのブロック図である。
【図10】送信端末とISDN交換機との間でISDN基本データ転送速度による通信のための従来のフレーム構造を示す。
【図11】ISDN基本サービスのための従来の制御信号手順を示す図である。
【図12】従来のリンク・アクセス手順のDチャネル・メッセージ形式でI.451/Q.931メッセージ構造を使用した呼設定(SETUP)メッセージの場合を示す図である。
【符号の説明】
10 送信ファクシミリ
10A ターミナル・アダプタ
15 二本線ISDNライン
16 受信ファクシミリ
16A ターミナル・アダプタ
17 二本線ISDNライン
22 交換機
24 プロセッサ
26 第一交換モジュール
28 第二交換モジュール
100 送信端末
101 送信施設
102、104 データ転送速度拡張手段
106 チャネル調整手段
160 受信端末
161 受信施設
200 フレーム構造
210 ディスプレイ制御部
220 変形ISDN交換機
225 コントローラ
250 通信制御部
255 ディスク制御部
260 内蔵フロッピー・ディスク・ドライブ
265 内蔵ハード・ディスク
270 システム・バス
275 内蔵キーパッド
280 入力制御部
1000 システム

Claims (18)

  1. 総合デジタル通信網(ISDN)コンピュータ活用システムで使用される装置であって、
    送信プロセッサと、前記送信プロセッサがアクセス可能で、データ転送速度拡張メッセージを含むISDN呼設定メッセージを生成するように前記送信プロセッサによって実行される送信端末プログラムを保持し、且つ、前記データ転送速度拡張メッセージに含まれるユーザの入力を促すための応答入力値を表示するデータ転送速度拡張表示を保持する送信メモリと、第一Bチャネルと第二Bチャネルに対して、前記第一Bチャネルの情報と前記第二Bチャネルの情報とが同時に同一通信パスを介して転送されるようにそれら二つのBチャネルを併合する併合Bチャネルとして指定するチャネル調整機構を有するISDN交換機に接続され、且つ、前記データ転送速度拡張メッセージを前記ISDN交換機へ転送する送信インターフェースと、を装備する送信端末を備え、
    該送信端末の前記データ転送速度拡張メッセージに含まれる前記データ転送速度拡張表示によって前記ISDN交換機が該送信端末からの受信端末との併合Bチャネルによる通信要求を通知され、併合Bチャネルによる通信として処理することを特徴とする情報通信装置。
  2. 請求項1に記載の情報通信装置であって、
    前記ISDN交換機が、
    前記送信端末と接続され前記送信端末からの前記データ転送速度拡張メッセージを含む前記ISDN呼設定メッセージを受信する第一交換インターフェースと、
    前記受信端末と接続された第二交換インターフェースと、
    交換プロセッサと、
    該交換プロセッサがアクセス可能で、前記データ転送速度拡張メッセージに含まれる前記ユーザの入力を促すための応答入力値を表示するデータ転送速度拡張表示を特定し、且つ、前記第二交換インターフェースを介して前記受信端末へ問い合わせメッセージを送信するために前記交換プロセッサによって実行される中央リソース調整プログラムを保持する送信メモリと、を有し、
    前記交換プロセッサは、前記中央リソース調整プログラムを実行すると、前記受信端末が前記併合Bチャネルを使用して拡張したデータ転送速度での通信を実行するために少なくとも二つのBチャネルを有するかどうかを判断することを特徴とする情報通信装置。
  3. 請求項2に記載の情報通信装置であって、前記ISDN交換機がチャネル調整機構を有することを特徴とする情報通信装置。
  4. 請求項3に記載の情報通信装置であって、
    前記受信端末が、受信プロセッサと、前記受信プロセッサがアクセス可能で、前記受信端末が少なくとも二つのBチャネルを有するかどうかを示す有効性表示値を保持する受信メモリと、前記ISDN交換機の前記第二交換インターフェースと接続され、前記ISDN交換機からの前記問い合わせメッセージを受信する受信インターフェースと、を有し、
    前記受信プロセッサが、前記ISDN交換機からの前記問い合わせメッセージに対して前記有効性表示値を含む応答メッセージを送信する応答機構を有することを特徴とする情報通信装置。
  5. 請求項1に記載の情報通信装置であって、
    前記送信インターフェースが前記ISDN交換機に対して前記データ転送速度拡張メッセージをISDNのDチャネルを使って送信することを特徴とする情報通信装置。
  6. 請求項1に記載の情報通信装置であって、
    前記送信端末と、前記ISDN交換機の前記チャネル調整機構と、前記受信端末とが、
    前記送信端末もしくは前記受信端末あるいはそれら両端未の双方からのチャネル調整要求メッセージに応答して、それぞれ前記併合Bチャネルから前記第一Bチャネルもしくは前記第二Bチャネルへの変更を行うことを特徴とする情報通信装置。
  7. 総合デジタル通信網(ISDN)コンピュータ活用システムで使用される装置であって、
    送信端末と接続され該送信端末からのユーザの入力を促すための応答入力値を表示するデータ転送速度拡張表示を含んだデータ転送速度拡張メッセージを含むISDN呼設定メッセージを受信する第一交換インターフェースと、受信端末と接続された第二交換インターフェースと、
    交換プロセッサと、該交換プロセッサがアクセス可能で、且つ、前記送信端末からの前記データ転送速度拡張メッセージに前記データ転送速度拡張表示が含まれることを特定し、且つ、前記データ転送速度拡張表示が存在する場合に前記受信端末が少なくとも第一Bチャネルと第二Bチャネルとを有しているかどうか判断するために該交換プロセッサによって実行される中央リソース調整プログラムを保持する交換メモリとを有するISDN交換機を備え、
    該ISDN交換機において前記交換プロセッサは、前記中央リソース調整プログラムを実行すると、前記第一Bチャネルと前記第二Bチャネルに対して、前記第一Bチャネルの情報と前記第二Bチャネルの情報とが同時に同一通信パスを介して転送されるようにそれら二つのBチャネルを併合する併合Bチャネルとして処理することを特徴とする情報通信装置。
  8. 請求項7に記載の情報通信装置であって、
    前記第一交換インターフェースが前記データ転送速度拡張メッセージをISDNのDチャネルを使って受信することを特徴とする情報通信装置。
  9. 総合デジタル通信網(ISDN)コンピュータ活用システムで使用される装置であって、
    送信プロセッサと、該送信プロセッサによって実行される送信端末プログラムとユーザの入力を促すための応答入力値を表示するデータ転送速度拡張表示とを保持する保持手段と、データ転送速度拡張メッセージを含むISDN呼設定メッセージを生成し、且つ、前記データ転送速度拡張メッセージに前記データ転送速度拡張表示を含ませる生成手段と、前記データ転送速度拡張メッセージを含む前記ISDN呼設定メッセージをISDN交換機に送信する送信インターフェース手段と、を装備する送信端末を備え、
    該送信端末からの前記データ転送速度拡張メッセージが、前記ISDN交換機に対して、前記第一Bチャネルの情報と前記第二Bチャネルの情報とが同時に同一通信パスを介して転送されるように第一Bチャネルと第二Bチャネルを併合した併合Bチャネルを生成して受信端末との通信を該併合Bチャネルによる通信とする要求を通知することを特徴とする情報通信装置。
  10. 請求項9に記載の情報通信装置であって、
    前記ISDN呼設定メッセージを生成する前記生成手段が前記ユーザの入力を促すための応答入力値を表示するデータ転送速度拡張表示を表示する制御フィールドを有するデータ構造のフレームを持つデータ転送速度拡張メッセージを生成することを特徴とする情報通信装置。
  11. 請求項9に記載の情報通信装置であって、
    前記ISDN交換機が、
    前記送信端末と接続され前記送信端末からの前記データ転送速度拡張メッセージを含む前記ISDN呼設定メッセージを受信する第一交換インターフェース手段と、
    前記受信端末と接続された第二交換インターフェース手段と、
    交換プロセッサと、
    該交換プロセッサがアクセス可能で、前記第二交換インターフェース手段を介して前記受信端末へ問い合わせメッセージを送信するために前記交換プロセッサによって実行される中央リソース調整プログラムを保持する送信メモリ手段とを有し、
    前記交換プロセッサが、前記中央リソース調整プログラムを実行し、且つ、前記受信端末が前記併合Bチャネルを使用して拡張したデータ転送速度で前記送信端末と通信を実行するために少なくとも二つのBチャネルを有するかどうかを判断する手段を有することを特徴とする情報通信装置。
  12. 請求項11に記載の情報通信装置であって、前記ISDN交換機が、前記送信端末もしくは前記受信端末からの要求に応答して、前記併合Bチャネルから前記第一Bチャネルもしくは前記第二Bチャネルへ、または、前記第一Bチャネルもしくは前記第二Bチャネルから前記併合Bチャネルへの変更を行うことを特徴とする情報通信装置。
  13. 総合デジタル通信網(ISDN)コンピュータ活用システムで使用される装置であって、
    送信端末と接続され、該送信端末からのユーザの入力を促すための応答入力値を表示するデータ転送速度拡張表示を含んだデータ転送速度拡張メッセージを含むISDN呼設定メッセージを受信する第一交換インターフェースと、
    受信端末と接続された第二交換インターフェースと、
    交換プロセッサと、
    前記送信端末からの前記データ転送速度拡張メッセージに前記データ転送速度拡張表示が含まれることを特定するために前記交換プロセッサによって実行される中央リソース調整プログラムを保持する保持手段と、
    前記受信端末前記送信端末と通信する上で必要な併合Bチャネルを生成するに十分な数のBチャネルを有することを表示した前記受信端末からの応答メッセージを受信する受信手段と、を備えたことを特徴とする情報通信装置。
  14. 総合デジタル通信網(ISDN)コンピュータ活用システムにおいてデータ転送速度を拡張する方法であって、
    送信端末によって実行される送信端末プログラムとユーザの入力を促すための応答入力値を表示するデータ転送速度拡張表示とをメモリ中に保持する保持ステップと、
    データ転送速度拡張メッセージを含むISDN呼設定メッセージを生成し、且つ、前記データ転送速度拡張メッセージに前記データ転送速度拡張表示を含ませる生成ステップと、
    前記データ転送速度拡張メッセージを含む前記ISDN呼設定メッセージをISDN交換機に送信する送信ステップと、
    該送信端末からの前記データ転送速度拡張メッセージが前記ISDN交換機に対して、前記第一Bチャネルの情報と前記第二Bチャネルの情報とが同時に同一通信パスを介して転送されるように第一Bチャネルと第二Bチャネルを併合した併合Bチャネルを生成して受信端末との通信を該併合Bチャネルによる通信とする要求を通知する通知ステップと、を含むことを特徴とする情報通信方法。
  15. 請求項14に記載の情報通信方法であって、
    前記ISDN呼設定メッセージを生成する前記生成ステップが前記ユーザの入力を促すための応答入力値を表示するデータ転送速度拡張表示を表示する制御フィールドを有するデータ構造のフレームを持つデータ転送速度拡張メッセージを生成することを特徴とする情報通信方法。
  16. 請求項14に記載の情報通信方法であって、
    さらに、前記ISDN交換機において前記送信端末から前記データ転送速度拡張メッセージを含む前記ISDN呼設定メッセージを受信する受信ステップと、
    前記ISDN交換機の交換プロセッサが実行する中央リソース調整プログラムを前記ISDN交換機において保持する保持ステップと、を含み、
    ここで前記ISDN交換機の前記中央リソース調整プログラムは、
    問い合わせメッセージの生成ステップと、
    前記ISDN交換機の第二交換インターフェースを介して前記問い合わせメッセージを前記受信端末に送信する送信ステップと、
    前記受信端末が前記併合Bチャネルを使用して拡張したデータ転送速度で前記送信端末との通信が実行可能かどうかを判断する判断ステップを有することを特徴とする情報通信方法。
  17. 請求項16に記載の情報通信方法であって、
    さらに、前記ISDN交換機が、前記送信端末もしくは前記受信端末からの要求に応答して、前記併合Bチャネルから前記第一Bチャネルもしくは前記第二Bチャネルヘ、または、前記第一Bチャネルもしくは前記第二Bチャネルから前記併合Bチャネルへ変更する変更ステップを有することを特徴とする情報通信方法。
  18. 総合デジタル通信網(ISDN)コンピュータ活用システムにおいてデータ転送速度を拡張する方法であって、
    ISDN交換機が送信端末からデータ転送速度拡張メッセージを含むISDN呼設定メッセージを受信する受信ステップと、
    前記データ転送速度拡張メッセージに含まれるユーザの入力を促すための応答入力値を表示するデータ転送速度拡張表示の存在を特定するために前記ISDN交換機によって実行される中央リソース調整プログラムを前記ISDN交換機側で保持する保持ステップと、
    前記データ転送速度拡張メッセージ中に前記データ転送速度拡張表示が存在する場合、受信端末に問い合わせメッセージを送信する送信ステップと、
    前記受信端末が前記送信端末と通信する上で必要な併合Bチャネルを生成するに十分な数のBチャネルを有することを表示した前記受信端末からの応答メッセージを受信する受信ステップと、を有することを特徴とする情報通信方法。
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