JP2001136329A - Faxサーバ装置 - Google Patents

Faxサーバ装置

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JP2001136329A
JP2001136329A JP31806699A JP31806699A JP2001136329A JP 2001136329 A JP2001136329 A JP 2001136329A JP 31806699 A JP31806699 A JP 31806699A JP 31806699 A JP31806699 A JP 31806699A JP 2001136329 A JP2001136329 A JP 2001136329A
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JP
Japan
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fax
transmission
facsimile
mode
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JP31806699A
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English (en)
Inventor
Naoki Yokoyama
直樹 横山
Isao Teranishi
勲 寺西
Yuichi Kubo
雄一 久保
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Hitachi Kokusai Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 FAXサーバシステムで、FAXサーバ装置
により受信して記憶したFAXデータを自動的に移動端
末装置等のFAX機能装置へ送信し、当該移動端末装置
等における当該FAXデータの検索や転送や閲覧を効率
化する。 【解決手段】 FAXサーバ装置1の受信手段11がF
AXデータを受信し、記憶手段14が受信FAXデータ
を記憶し、作成手段13がその受信履歴データを作成
し、記憶手段14が受信履歴データを記憶する。移動端
末装置2の発呼手段21がFAXサーバ装置1に発呼し
て転送要求手段が接続されたFAXサーバ装置1に送信
要求すると、FAXサーバ装置1の転送手段が当該要求
に応じてFAXデータや受信履歴データを移動端末装置
2へ送信し、移動端末装置2の受信手段21が当該デー
タを受信して出力手段24が受信履歴データを画面出力
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FAX機能を有す
る装置やこのような装置を備えたシステムに関し、特
に、受信したFAXデータやその受信履歴データを移動
端末装置等からの要求に応じて送信するFAXサーバ装
置及びFAXサーバシステムや、FAXモードで接続さ
れた相手局がデータモードへ切り替え可能な装置である
場合に当該接続をデータモードでの接続へ切り替えるF
AX機能付き伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、従来のファクシミリ(FAX)
専用機を使用したFAX伝送ではFAXデータの伝送が
発呼側から着呼側への方向でのみ行われるのが一般的で
あったが、近年の従来技術においては、発呼側により接
続先(着呼側)のFAXデータを自動受信(ポーリング
受信)する方式が実用化されている。このような実用化
の例として、FAXを使用して製品のカタログ請求等を
行うことを実現したFAX情報転送サービスや、最近の
家庭用ファクシミリ装置で実現されている受信FAXデ
ータの転送機能等がある。
【0003】しかしながら、例えばFAX情報転送サー
ビスでは、発呼側の端末装置により当該転送サービスを
受けるための方式として、当該端末装置と相手局(着呼
側)となるFAX装置とが接続した後に当該相手局から
の音声ガイドに従ってユーザが手動で(多くの場合は、
ダイヤルボタンによる操作で)転送を要求する方式や、
或いは、当該転送サービスに関するリストを予め受信し
ておいてユーザが当該リストの中から希望する情報の転
送を要求する方式が用いられており、ユーザの手間が多
くかかっていた。
【0004】また、例えば家庭用ファクシミリ装置で
は、留守中に受信されたFAX文書の転送を外出先から
行うためには、外出先のFAX装置がポーリング機能を
有していることが必要であり、また、上記と同様に、音
声ガイドに従ってユーザが手動で転送を要求することが
必要であったため、ユーザの手間が多くかかっていた。
また、家庭用ファクシミリ装置のメモリ容量は小さいた
め、留守中に蓄積や転送することができる情報量が小さ
く限られていた。
【0005】また、近年の従来技術では、例えばユーザ
の操作に応じてモデムの伝送モードをFAXモードとデ
ータモードとに切り替えることが可能なFAX機能付き
伝送装置が実現されている。ここで、FAXモードとは
FAXの伝送プロトコル(例えば、ITU−T T.3
0勧告準拠のもの)を用いて伝送を行う伝送モードであ
り、データモードとはFAX以外の伝送プロトコルを用
いて伝送を行う伝送モードである。
【0006】上記のようなFAX機能付き伝送装置を用
いて伝送を行う場合には、相手局となる装置がFAXモ
ードでの伝送のみが可能であるのか或いはデータモード
への切り替えが可能であるのかに応じて、当該FAX機
能付き伝送装置の伝送モードをユーザにより切り替える
ことが必要となる。これは、例えばデータモードでの伝
送を行う場合の方が、FAXモードでの伝送を行う場合
と比べて、伝送効率がよいためである。
【0007】例えば図11には、FAX機能付き伝送装
置71から伝送路73を介してFAX(専用)機72へ
伝送を行う場合の構成例を示してあり、この場合には、
FAX機能付き伝送装置71では、予め、ユーザからの
指定に従ってモデム制御部84がモデム83の伝送モー
ドをFAXモードに設定する。
【0008】そして、FAX機能付き伝送装置71で
は、伝送開始で、情報データ表示器81に表示されてい
る情報データを符号化器82でFAX符号化し、FAX
符号化した情報データをモデム83により伝送路73を
介してFAX機72へ送信する。一方、FAX機72で
は、FAXモデム制御部92により制御されるFAXモ
デム91により伝送路73を介してFAX符号化された
情報データを受信し、受信した情報データをFAX復号
化器93で復号化し、復号化した情報データを情報デー
タ表示器94に表示する。なお、この場合には、FAX
モードを用いたFAX機72との伝送であるため、上記
したように伝送制御手順や制御信号としては例えばIT
U−T T.30勧告に従ったものが用いられる。
【0009】また、例えば図12には、FAX(専用)
機101から伝送路103を介してFAX機能付き伝送
装置102へ伝送を行う場合の構成例を示してあり、こ
の場合には、FAX機能付き伝送装置102では、予
め、ユーザからの指定に従ってモデム制御部122がモ
デム121の伝送モードをFAXモードに設定して、受
信待ち状態にしておく。
【0010】そして、FAX機101では、情報データ
表示器111に表示されている情報データをFAX符号
化器112でFAX符号化し、FAX符号化した情報デ
ータをFAXモデム制御部114により制御されるFA
Xモデム113により伝送路103を介してFAX機能
付き伝送装置102へ送信する。一方、FAX機能付き
伝送装置102では、受信開始後、モデム121により
受信した情報データを復号化器123で復号化し、復号
化した情報データを情報データ表示器124により表示
する。なお、この場合も、FAXモードを用いたFAX
機101との伝送であるため、上記したように伝送制御
手順や制御信号としては例えばITU−T T.30勧
告に従ったものが用いられる。
【0011】また、例えば図13には、2つの同等なF
AX機能付き伝送装置(第1のFAX機能付き伝送装置
131及び第2のFAX機能付き伝送装置132)の間
で伝送路133を介して伝送を行う場合の構成例を示し
てあり、この場合には、それぞれのFAX機能付き伝送
装置131、132では、予め、ユーザからの指定に従
ってモデム制御部144、152がモデム143、15
1の伝送モードをデータモードに設定して、受信側では
受信待ち状態にしておく。
【0012】そして、例えば送信側となる第1のFAX
機能付き伝送装置131では、伝送開始で、情報データ
表示器141に表示されている情報データをモデム14
3により伝送路133を介して第2のFAX機能付き伝
送装置132へ送信する。一方、受信側となる第2のF
AX機能付き伝送装置132では、受信開始後、モデム
151により受信した情報データを情報データ表示器1
54により表示する。なお、この場合には、符号化器1
42によるFAX符号化や復号化器153によるFAX
復号化は行われず、また、伝送制御手順や制御信号とし
ては例えば2つのFAX機能付き伝送装置131、13
2の間で取り決められた任意のものがデータモードにお
いて用いられる。
【0013】上記のように、従来のFAX機能付き伝送
装置では、FAXモードとデータモードとを切り替えて
伝送を行うことが可能ではあるが、相手局となる装置が
データモードへ切り替え可能な装置であるか否かに応じ
て、ユーザがこれらの伝送モードを指定して切り替えさ
せなければならなかったため、ユーザの手間が多くかか
っていた。
【0014】なお、図14には、上記したFAX機能付
き伝送装置に備えられた従来のモデム161(例えば上
記図11に示したモデム83や上記図12に示したモデ
ム121や上記図13に示したモデム143、151と
して用いられるもの)の概略的な構成例を示してある。
同図に示されるように、従来のモデム161はモデムチ
ップ171や2線4線変換回路172やトランス173
や回線スイッチ174から構成されており、このモデム
161ではモデムチップ171から出力される信号が直
接的に回線スイッチ174に接続されているため、モデ
ム161の接続/切断が相手局との呼の接続/切断と同
時に行われるようになっている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例で述べたよ
うに、従来においては、例えばFAXデータを通常の仕
方で送受信する機能だけではなく転送機能やデータモー
ドでの伝送機能といった他の機能をも付加された装置が
実施等されているが、上述したように、未だユーザの手
間が多くかかってしまうものであり、あまり効率的なも
のではなかった。
【0016】なお、具体的には、例えば上記した家庭用
ファクシミリ装置等では、上述したようにFAX文書の
転送を行う際の操作に非常に手間がかかるといった不具
合があったため、より効率的な転送を実現する装置の開
発が望まれていた。また、例えば上記したFAX機能付
き伝送装置では、上述したようにユーザが相手局に合わ
せて伝送モードを指定しなければならず非常に手間がか
かるといった不具合があったため、より効率的な伝送モ
ードの切替を実現する装置の開発が望まれていた。
【0017】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたもので、例えばFAXデータの転送機
能やデータモードでの伝送機能が効率的に利用されるよ
うにして、ユーザの手間を解消することができる装置を
提供することを目的とする。具体的には、本発明は、受
信したFAXデータ(受信FAXデータ)やその受信履
歴データを移動端末装置等からの要求に応じて当該移動
端末装置等へ送信して、受信FAXデータの効率的な転
送を実現することができるFAXサーバ装置や、このよ
うなFAXサーバ装置を備えたFAXサーバシステムを
提供することを目的とする。
【0018】また、本発明は、例えばユーザにより伝送
モードが指定されなくとも、相手局に応じてFAXモー
ドからデータモードへの切替を自動で行うことができ、
これにより、効率的な伝送モードの切替を実現すること
ができるFAX機能付き伝送装置を提供することを目的
とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るFAXサーバ装置では、次のようにし
て、受信して記憶したFAXデータを回線に接続された
他のFAX機能装置へ送信する。すなわち、FAXデー
タ受信手段がFAXデータを受信し、FAXデータ記憶
手段が受信したFAXデータを記憶し、受信履歴データ
作成手段が受信したFAXデータの受信履歴データを作
成し、受信履歴データ記憶手段が作成した受信履歴デー
タを記憶し、転送手段が発呼側となる他のFAX機能装
置からの要求に応じてFAXデータ記憶手段に記憶され
たFAXデータ或いは受信履歴データ記憶手段に記憶さ
れた受信履歴データの少なくともいずれか一方を当該F
AX機能装置へ送信する。
【0020】従って、FAXサーバ装置により受信した
FAXデータやその受信履歴データが発呼側となる他の
FAX機能装置からの要求に応じて当該FAX機能装置
へ送信されるため、当該FAX機能装置では例えば当該
FAXデータの検索や転送や閲覧を簡易に効率的に行う
ことができ、また、このようにFAXデータの転送処理
が自動化されているため、ユーザの手間を解消すること
ができる。
【0021】また、本発明に係るFAXサーバシステム
では、次のようにして、FAXサーバ装置により受信し
て記憶したFAXデータを移動端末装置へ送信する。す
なわち、FAXサーバ装置では、FAXデータ受信手段
がFAXデータを受信し、FAXデータ記憶手段が受信
したFAXデータを記憶し、受信履歴データ作成手段が
受信したFAXデータの受信履歴データを作成し、受信
履歴データ記憶手段が作成した受信履歴データを記憶
し、転送手段が発呼側となる移動端末装置からの要求に
応じてFAXデータ記憶手段に記憶されたFAXデータ
或いは受信履歴データ記憶手段に記憶された受信履歴デ
ータの少なくともいずれか一方を当該移動端末装置へ送
信する。
【0022】一方、移動端末装置では、発呼手段がFA
Xサーバ装置に対して発呼を行い、転送要求手段が当該
発呼により接続されたFAXサーバ装置に対してFAX
データ或いは受信履歴データの少なくともいずれか一方
を自己へ送信することを要求し、転送データ受信手段が
FAXサーバ装置の転送手段により送信されるデータを
受信し、出力手段が少なくとも受信した受信履歴データ
を画面に出力する。
【0023】従って、上記と同様にFAXサーバ装置に
より受信したFAXデータやその受信履歴データが発呼
側となる移動端末装置からの要求に応じて当該移動端末
装置へ送信され、また、当該移動端末装置ではFAXサ
ーバ装置から受信した受信履歴データが画面に表示され
るため、当該移動端末装置では例えば当該FAXデータ
の検索や転送や閲覧を画面表示等を用いて簡易に効率的
に行うことができ、また、このようにFAXデータの転
送処理が自動化されているため、ユーザの手間を解消す
ることができる。
【0024】また、本発明に係るFAX機能付き伝送装
置では、FAXの伝送プロトコルを用いて伝送を行うF
AXモードとFAX以外の伝送プロトコルを用いて伝送
を行うデータモードとを切り替え可能な構成であって、
次のようにしてデータモードでの伝送を行う。すなわ
ち、FAXモード接続手段がFAXモードで相手局との
接続を行い、識別情報受信手段がFAXモードで接続さ
れた当該相手局から送信される当該相手局の識別情報を
受信し、伝送モード切替手段が受信した識別情報に基づ
いて当該相手局がデータモードへ切り替え可能な装置で
あることを検出した場合には、FAXモードでの当該相
手局との接続をデータモードでの接続へ切り替え、デー
タモード伝送手段がデータモードで接続された当該相手
局との伝送を行う。
【0025】従って、FAXモードで接続された相手局
から受信した識別情報に基づいて当該相手局がデータモ
ードへ切り替え可能な装置であることを検出した場合に
はデータモードでの接続へ切り替えて伝送が行われるた
め、例えば従来のようにユーザにより伝送モードが指定
されなくとも、相手局に応じてFAXモードからデータ
モードへの切替を自動で行うことができ、これにより、
効率的な伝送モードの切替を実現することができ、ユー
ザの手間を解消することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施例を図面を参照
して説明する。本例では、本発明に係るFAXサーバ装
置の一実施例及び本発明に係るFAXサーバシステムの
一実施例をまとめて説明する。図1には、本発明に係る
FAXサーバシステムの一例を示してあり、このFAX
サーバシステムには、FAXデータの送信、受信、蓄積
や受信ログファイルの作成、蓄積等を行うFAXサーバ
装置1と、モバイル環境においてFAXサーバ装置1に
対して受信FAXデータ転送要求のためのアクセスを主
として行う移動端末装置2と、FAXサーバ装置1と移
動端末装置2とを接続してFAXデータ等を伝送する回
線部3とが備えられている。
【0027】上記したFAXサーバ装置1は本発明に係
るFAXサーバ装置の一例であり、このFAXサーバ装
置1には、回線部3と接続されて当該回線部3に適した
変復調を行うモデム11と、モデム11を制御するモデ
ム制御部12と、受信したFAXデータに関する受信ロ
グファイルを作成する受信ログ作成部13と、受信した
FAXデータや作成された受信ログファイルを記憶して
蓄積するFAX情報蓄積部14と、受信したFAXデー
タを復号化する情報源復号化器15と、復号化されたF
AXデータを画面に表示する表示器16と、受信ログフ
ァイルを符号化する受信ログ符号化部17とが備えられ
ている。
【0028】ここで、図2には、上記した受信ログ作成
部13により作成されて上記したFAX情報蓄積部14
により記憶される1レコード分の受信ログファイルの一
例を示してある。同図に示されるように、本例の1レコ
ード分の受信ログファイルは、当該受信ログファイルの
名称を示す“保存ファイル名”(10バイト(byte))
と、当該レコードに係るFAXデータの送信元の識別情
報(ID情報)を示す“送信ステーションID”(20
バイト)と、当該FAXデータの受信開始時刻を示す
“受信開始時刻”(18バイト)と、当該FAXデータ
の受信終了時刻を示す“受信終了時刻”(18バイト)
と、当該FAXデータの全ページ数を示す“ページ数”
(1バイト)とから構成されている。
【0029】また、上記した移動端末装置2には、回線
部3と接続されて当該回線部3に適した変復調を行うモ
デム21と、モデム21を制御するモデム制御部22
と、受信したFAXデータや受信ログファイルを復号化
する情報源復号化器23と、復号化されたFAXデータ
や復号化された受信ログファイルに関する情報を画面に
表示する表示器24とが備えられている。
【0030】また、上記した回線部3は例えば公衆回線
等から構成されており、本例では、例えばFAXサーバ
装置1のモデム11から出力される各種の信号を移動端
末装置2のモデム21へ伝送する役割や、例えば移動端
末装置2のモデム21から出力される各種の信号をFA
Xサーバ装置1のモデム11へ伝送する役割を有してお
り、また、回線部3は例えばFAXサーバ装置1や移動
端末装置2と図外の装置との間で通信される信号を伝送
することも可能である。なお、回線部3としては、どの
ようなものであってもよく、例えば有線回線ばかりでな
く無線回線を含んでいてもよい。
【0031】次に、上記した本例のFAXサーバ装置1
や本例の移動端末装置2により行われる動作の具体例を
示す。なお、本例のFAXサーバ装置1や本例の移動端
末装置2では、例えばITU−T T.30規格に準拠
する伝送制御手順や制御信号が用いられる。まず、図3
には、発呼側の端末装置(発呼側端末)から本例のFA
Xサーバ装置1へFAXデータの伝送が行われる場合の
通信シーケンスの一例を示してある。なお、ここで言う
発呼側の端末装置とは、回線部3に接続されたFAX機
能装置(例えばFAX専用機やFAX以外の機能をも有
した伝送装置)のことであり、例えば移動端末装置であ
っても構わない。
【0032】すなわち、本例のFAXサーバ装置1で
は、回線部3からのリング(RING)を自動で着信するこ
とができるようにモデム11が常に自動受信モードに設
定されており、回線部3からのリング(着信)を検出し
た場合には、発呼側からの呼に応答するためのCED信
号をモデム制御部12によりモデム11から回線部3を
介して発呼側へ送信し、続いて、自己の能力を示すDI
S信号を同様に発呼側へ送信する。
【0033】上記したDIS信号を送信すると、FAX
サーバ装置1では、発呼側から当該発呼側の識別情報を
示すTSI信号の受信待ち状態へ移行し、この状態で発
呼側からTSI信号をモデム11により受信すると、受
信ログ作成部13により受信キャラクタをFAXデータ
送信側(発呼側)の識別情報(上記した“送信ステーシ
ョンID”)として受信ログファイルを作成し、作成し
た受信ログファイルをFAX情報蓄積部14に記憶す
る。ここで、本例のFAX情報蓄積部14は例えば補助
記憶装置を用いて構成されている。また、このとき、
“保存ファイル名”も当該受信ログファイル中に記録さ
れる。
【0034】そして、本例のFAXサーバ装置1では、
上記したTSI信号の次に発呼側から受信する応答信号
がDCS信号であるか或いはDTC信号であるかに応じ
てそれぞれ異なる処理を行う。具体的には、DCS信号
は、発呼側からFAXサーバ装置1へのFAXデータ送
信を要求する信号であり、DTC信号は、ポーリングに
よりFAXサーバ装置1から発呼側へのFAXデータ等
の送信(転送)を要求する信号であり、ここでは、発呼
側からDCS信号が送信される場合を示す。
【0035】すなわち、FAXサーバ装置1では、上記
したTSI信号の次に発呼側からDCS信号をモデム1
1により受信すると、発呼側が自己へのFAXデータ送
信を要求しているものと判断し、次のようなFAXデー
タの受信処理を実行する。まず、FAXサーバ装置1で
は、上記のようにして記憶した受信ログファイル中に
“受信開始時刻”を追加的に記録するとともに、メッセ
ージ受信の準備が完了したことを示すCFR信号をモデ
ム11から回線部3を介して発呼側へ送信し、例えば一
般的なファクシミリ装置と同様なFAXデータ(ファク
シミリ画情報)受信のフェーズへ移行する。
【0036】上記したFAXデータ受信のフェーズへ移
行すると、FAXサーバ装置1では、例えば発呼側から
送信される1ライン分のFAXデータをモデム11によ
り受信する度毎に、受信したFAXデータ(受信符号)
を情報源復号化器15によりFAX復号化し、FAX復
号化した結果を表示器16の画面に表示する。また、こ
れとともに、FAXサーバ装置1では、受信したFAX
データを受信符号の形でFAX情報蓄積部14に記憶す
る。また、FAXサーバ装置1では、例えば発呼側から
EOP信号を受信する度毎に受信ページ数を更新する。
【0037】そして、FAXサーバ装置1では、発呼側
から予定ページ数分の全てのFAXデータの受信を完了
すると当該完了を示すMCF信号を発呼側へ送信し、そ
の後、発呼側から回線切断を示すDCN信号を受信する
と、呼開放を行って、上記のようにして記憶した受信ロ
グファイル中に“受信終了時刻”及び受信した“ページ
数”を追加的に記録する。なお、“受信開始時刻”と
“受信終了時刻”との差の時間(例えばFAXサーバ装
置1が上記したDCS信号を受信した時点から上記した
DCN信号を受信した時点までの通信に要した時間)を
受信ログファイル中に記録する構成とすることも可能で
ある。
【0038】次に、本例の移動端末装置2が本例のFA
Xサーバ装置1に対して発呼を行う場合を例として、F
AXサーバ装置1が上記したTSI信号の次に発呼側か
らDTC信号を受信する場合の通信シーケンスの例を示
す。例えば図4には、本例のFAXサーバ装置1から発
呼側となる本例の移動端末装置2へ受信ログファイルの
送信(転送)を行う場合の通信シーケンスの一例を示し
てある。
【0039】すなわち、本例のFAXサーバ装置1で
は、上記したようにモデム11が常に自動受信モードに
設定されており、回線部3からのリング(着信)を検出
した場合には、発呼側となる移動端末装置2からの呼に
応答するためのCED信号をモデム制御部12によりモ
デム11から回線部3を介して移動端末装置2へ送信
し、続いて、自己の能力を示すDIS信号を同様に移動
端末装置2へ送信する。
【0040】上記したDIS信号を送信すると、FAX
サーバ装置1では、上記したように移動端末装置2から
当該移動端末装置2の識別情報を示すTSI信号の受信
待ち状態へ移行し、この状態で移動端末装置2から送信
されるTSI信号をモデム11により受信すると、受信
ログ作成部13により受信キャラクタをFAXデータ送
信側(発呼側)の識別情報(上記した“送信ステーショ
ンID”)として受信ログファイルを作成し、作成した
受信ログファイルをFAX情報蓄積部14に記憶する。
なお、このとき、“保存ファイル名”も当該受信ログフ
ァイル中に記録される。
【0041】ここで、図5には、本例の移動端末装置2
から本例のFAXサーバ装置1へ送信されるTSI信号
の構成例を示してある。同図に示されるように、本例の
移動端末装置2から送信されるTSI信号は、当該移動
端末装置2を特定する識別情報を示す“端末ID”(1
0バイト)と、受信ログファイルと受信FAXデータと
のいずれの送信(転送)を要求するのかを示す“送信要
求”(1バイト)と、受信FAXデータの送信を要求す
る場合に当該送信を要求するファイル番号の開始番号を
示す“ファイル番号(開始番号)”(2バイト)と、当
該送信を要求するファイル番号の終了番号を示す“ファ
イル番号(終了番号)”(2バイト)とが先頭から記載
順に並べられて構成されている。
【0042】そして、この例では上記したTSI信号の
次に移動端末装置2のモデム21からDTC信号が送信
され、FAXサーバ装置1では、上記したTSI信号の
次に移動端末装置2からDTC信号をモデム11により
受信したことに応じて、移動端末装置2が当該移動端末
装置2へのFAXデータ等の送信(転送)を要求してい
るものと判断し、FAX情報転送のフェーズへ移行し
て、次のようなFAXデータ等の送信(転送)処理を実
行する。
【0043】まず、FAXサーバ装置1では、先に受信
して保存してあるTSI信号に含まれる“端末ID”の
内容に基づいて、発呼側の移動端末装置2が本システム
に登録されたものであるか否かを判断する。具体的に
は、本システムに登録された移動端末装置2にはそれぞ
れFAXサーバ装置1によりユニークな“端末ID”が
与えられており、当該“端末ID”がFAXサーバ装置
1に備えられたFAX情報蓄積部14に予め登録保存さ
れている。そして、FAXサーバ装置1では、受信した
TSI信号に含まれる“端末ID”のビット列と一致す
る“端末ID”がFAX情報蓄積部14に登録保存され
ているか否かを判定し、この結果、登録保存されている
場合には発呼側の移動端末装置2が本システムに登録さ
れているものと判断する一方、登録保存されていない場
合には発呼側の移動端末装置2は本システムに登録され
ていないものと判断する。
【0044】ここで、発呼側の移動端末装置2が本シス
テムに登録されていないものと判断した場合には、FA
Xサーバ装置1では、例えばポーリング拒絶を示すDC
N信号をモデム11から回線部3を介して移動端末装置
2へ送信し、呼開放のフェーズへ移行して呼開放を実行
する。
【0045】一方、発呼側の移動端末装置2が本システ
ムに登録されているものと判断した場合には、FAXサ
ーバ装置1では、ポーリング受信許可を示すDCS信号
をモデム11から回線部3を介して移動端末装置2へ送
信し、その後、先に受信して保存してあるTSI信号の
内容に基づいて当該移動端末装置2により送信(転送)
が要求されているデータを判定する。具体的には、本例
のFAXサーバ装置1では、先に受信して保存してある
TSI信号に含まれる“送信要求”のビット列が受信ロ
グファイルの送信要求を示すものであるのか或いは受信
FAXデータの送信要求を示すものであるのかを判定す
る。
【0046】この例では、上記した“送信要求”のビッ
ト列が受信ログファイルの送信要求を示すものであると
し、この場合、FAXサーバ装置1では、受信ログファ
イル転送のフェーズへ移行する。一方、移動端末装置2
では、FAXサーバ装置1からDCS信号を受信した
後、メッセージ受信の準備が完了すると、当該完了を示
すCFR信号をモデム21から回線部3を介してFAX
サーバ装置1へ送信する。
【0047】FAXサーバ装置1では、上記した受信ロ
グファイル転送のフェーズへ移行して、移動端末装置2
から上記したCFR信号をモデム11により受信する
と、FAX情報蓄積部14に記憶されている受信ログフ
ァイルの中から例えば予め設定されている期間分(例え
ば1周間分等)の受信ログファイルを読み出し、読み出
した受信ログファイルのテキストイメージに受信ログ符
号化部17の情報源符号化器によりMH(Modified Huf
fman)符号化を施したもの(符号化受信ログファイル)
をFAXデータフォーマットでモデム11から回線部3
を介して移動端末装置2へ送信する。一方、移動端末装
置2では、FAXサーバ装置1から送信される例えば1
ライン分の符号化受信ログファイルを受信する度毎に、
これを情報源復号化器23により復号化し、復号化した
受信ログファイルのテキストイメージを表示器24の画
面に表示出力する。
【0048】ここで、図6には、移動端末装置2の表示
器24の画面に上記したテキストイメージを表示出力す
る場合における当該画面表示の一例を示してある。同図
に示した例では、8個(“1”〜“8”)の受信ログフ
ァイルに関する情報(受信履歴データ)が1画面で表示
されており、各受信ログファイルに関する情報は、“受
信開始時刻”(受信ログファイル中の“受信開始時刻”
に対応するもの)と“受信終了時刻”(受信ログファイ
ル中の“受信終了時刻”に対応するもの)と“送信者I
D”(受信ログファイル中の“送信ステーションID”
に対応するもの)と“受信ページ数”(受信ログファイ
ル中の“ページ数”に対応するもの)とから構成されて
いる。
【0049】なお、同図に示した例では、“受信要求”
や“保存”を行うためのボタンや上下の矢印を示すボタ
ンが表示されており、本例の移動端末装置2では、例え
ば矢印を示すボタンを押して受信ログファイルを指定し
て“受信要求”ボタンを押すことにより、指定した受信
ログファイルに対応する受信FAXデータの送信要求
(当該移動端末装置2によるポーリング受信の要求)を
FAXサーバ装置1に対して行うことができる。
【0050】上記のようにしてFAXサーバ装置1から
発呼側の移動端末装置2への受信ログファイル転送の処
理が完了すると、例えば移動端末装置2からFAXサー
バ装置1へのMPS信号及びMFC信号の送信やFAX
サーバ装置1から移動端末装置2へのEOP信号の送信
の後、移動端末装置2では当該完了を示すMCF信号を
モデム21から回線部3を介してFAXサーバ装置1へ
送信する。そして、FAXサーバ装置1では、移動端末
装置2から送信されるMCF信号をモデム11により受
信すると、呼開放の手順へ移行し、DCN信号を移動端
末装置2へ送信して、当該移動端末装置2との接続を開
放する。
【0051】次に、図7には、本例の移動端末装置2が
本例のFAXサーバ装置1に対して発呼を行う場合を例
として、FAXサーバ装置1が上記したTSI信号の次
に発呼側からDTC信号を受信して当該発呼側へ受信F
AXデータを送信(転送)する場合の通信シーケンスの
一例を示してある。なお、FAXサーバ装置1が発呼側
の移動端末装置2からTSI信号に続いてDTC信号を
受信してFAX情報転送のフェーズにおいて当該移動端
末装置2が本システムに登録されたものであると判断す
るまでの処理手順については例えば上記図4に示した場
合と同様であるため説明を省略する。
【0052】すなわち、FAXサーバ装置1では、発呼
側の移動端末装置2が本システムに登録されているもの
と判断した場合には、ポーリング受信許可を示すDCS
信号をモデム11から回線部3を介して移動端末装置2
へ送信し、その後、先に受信して保存してあるTSI信
号の内容に基づいて当該移動端末装置2により送信(転
送)が要求されているデータを判定する。
【0053】この例では、上記した“送信要求”のビッ
ト列が受信FAXデータの送信要求を示すものであると
し、この場合、FAXサーバ装置1では、先に受信して
保存してあるTSI信号に含まれる“ファイル番号(開
始番号)”のビット列及び“ファイル番号(終了番
号)”のビット列を検出し、当該開始番号から当該終了
番号までのファイル番号に対応するFAXデータ転送の
フェーズへ移行する。
【0054】FAXサーバ装置1では、上記したFAX
データ転送のフェーズへ移行して、発呼側の移動端末装
置2からCFR信号をモデム11により受信すると、上
記したファイル番号に対応する受信FAXデータをFA
X情報蓄積部14から検索して読み出し、読み出した受
信FAXデータをモデム11から回線部3を介して移動
端末装置2へ送信する。なお、受信FAXデータの送信
(転送)の合間には、例えばMPS信号やMFC信号が
必要に応じて移動端末装置2からFAXサーバ装置1へ
送信される。
【0055】上記のようにして、前記開始番号から前記
終了番号までの全てのファイル番号に対応する受信FA
Xデータの全てのページ分のデータがFAXサーバ装置
1から移動端末装置2へ送信されて、FAXサーバ装置
1から移動端末装置2へEOP信号が送信されると、移
動端末装置2では当該データの受信の完了を示すMCF
信号をモデム21から回線部3を介してFAXサーバ装
置1へ送信する。そして、FAXサーバ装置1では、移
動端末装置2から送信されるMCF信号をモデム11に
より受信すると、呼開放の手順へ移行し、DCN信号を
移動端末装置2へ送信して、当該移動端末装置2との接
続を開放する。
【0056】以上のように、本例のFAXサーバシステ
ムに備えられたFAXサーバ装置1では、受信したFA
Xデータを記憶するとともに当該FAXデータの受信履
歴データを作成して記憶し、記憶した受信FAXデータ
や受信履歴データを移動端末装置2からの要求に応じて
当該移動端末装置2へ送信(転送)することが行われる
一方、発呼側となる移動端末装置2では、FAXサーバ
装置1に対して前記受信FAXデータや前記受信履歴デ
ータの自己への送信(転送)を要求し、例えばFAXサ
ーバ装置1から受信した受信履歴データやFAXデータ
を表示器24の画面に表示出力することが行われる。
【0057】従って、本例のFAXサーバシステムで
は、例えばユーザが移動端末装置2を操作することで、
FAXサーバ装置1により記憶されている受信FAXデ
ータの検索や転送や閲覧を画面表示等を用いて簡易に効
率的に行うことができ、また、例えばオペレータがFA
Xサーバ装置1に介在しなくとも、FAXサーバ装置1
では受信FAXデータ等の送信(転送)処理を自動的に
行うことができ、これらのことから、ユーザの手間を解
消することができる。また、本例のFAXサーバ装置1
では、好ましい態様として、受信したFAXデータを補
助記憶装置に記憶することが行われるため、多数の受信
FAXデータを記憶することが可能である。
【0058】また、本例のFAXサーバシステムでは、
例えばFAXサーバ装置1や移動端末装置2により行わ
れる処理を実現するための機能を、パーソナルコンピュ
ータ上で稼動するソフトウエアを用いて構成することも
可能であり、このような構成を用いれば、システムを安
価に構築することも可能である。また、本例のようなF
AXサーバシステムは、例えば家庭用ファクシミリ装置
等に適用することができるばかりでなく、例えばFAX
情報転送サービス(例えばカタログ請求等)等の商用的
分野に応用することもできる。一例として、情報受信側
(ユーザ側)がパーソナルコンピュータ用のソフトウエ
アを使用することで、簡単にカタログ等の請求を行うこ
とができるシステムを構築することも可能である。
【0059】ここで、本例のFAXサーバ装置1では、
回線部3を介してモデム11によりFAXデータを受信
する機能により本発明に言うFAXデータ受信手段が構
成されており、受信したFAXデータをFAX情報蓄積
部14に記憶する機能により本発明に言うFAXデータ
記憶手段が構成されており、受信したFAXデータの受
信履歴データを受信ログファイルの形で受信ログ作成手
段13により作成する機能により本発明に言う受信履歴
データ作成手段が構成されており、作成した受信履歴デ
ータを受信ログファイルの形でFAX情報蓄積部14に
記憶する機能により本発明に言う受信履歴データ記憶手
段が構成されており、発呼側となる移動端末装置2から
の要求に応じてFAX情報蓄積部14に記憶されたFA
Xデータ或いはFAX情報蓄積部14に受信ログファイ
ルの形で記憶された受信履歴データの少なくともいずれ
か一方を当該移動端末装置2へ送信する機能により本発
明に言う転送手段が構成されている。
【0060】また、本例の移動端末装置2では、FAX
サーバ装置1に対して回線部3を介して発呼を行う機能
により本発明に言う発呼手段が構成されており、当該発
呼により接続されたFAXサーバ装置1に対してモデム
21から回線部3を介して信号を送信してFAXデータ
或いは受信履歴データの少なくともいずれか一方を自己
へ送信することを要求する機能により本発明に言う転送
要求手段が構成されており、FAXサーバ装置1の転送
手段により送信されるデータを回線部3を介してモデム
21により受信する機能により本発明に言う転送データ
受信手段が構成されており、少なくとも受信した受信履
歴データを出力する画面を有する表示器24により本発
明に言う出力手段が構成されている。
【0061】以上のような機能手段により、本例のFA
Xサーバシステムでは、FAXサーバ装置1により受信
して記憶したFAXデータ等を移動端末装置1へ送信す
ることが行われる。なお、本例では好ましい態様とし
て、FAXサーバ装置1から発呼側となる移動端末装置
1へFAXデータ等を送信(転送)する構成を示した
が、発呼側となる装置としては、必ずしも移動端末装置
でなくともよく、例えば回線部3に接続された他のFA
X機能装置(例えばFAX専用機やFAX以外の機能を
も有した伝送装置)であってもよい。
【0062】また、本発明に係るFAXサーバ装置によ
り記憶されるFAXデータとしては特に限定はなく、ま
た、どのようなFAX機能装置から送信されたものであ
ってもよい。また、受信履歴データとしては、必ずしも
本例で示した“受信開始時刻”や“受信終了時刻”や
“送信者ID”や“受信ページ数”に関する情報からな
るものに限られず、種々なものであってもよい。また、
受信履歴データを画面表示する態様としても、必ずしも
上記図6に示した態様に限られず、種々な態様が用いら
れてもよい。
【0063】また、本例では、FAXデータを記憶する
FAXデータ記憶手段と受信履歴データを記憶する受信
履歴データ記憶手段とを共通のメモリ(FAX情報蓄積
部14)から構成したが、例えばそれぞれの記憶手段が
別個なメモリから構成されてもよい。
【0064】また、本例では、移動端末装置等がFAX
サーバ装置に対して受信履歴データの送信(転送)要求
を行うに際して、移動端末装置等では当該要求に係る受
信履歴データを指定することなく、FAXサーバ装置が
移動端末装置等からの当該要求に応じて所定期間分の受
信履歴データを当該移動端末装置等へ送信する構成とし
たが、例えば移動端末装置等が受信履歴データ(例えば
期間等)を指定して送信(転送)要求を行う構成とする
こともでき、この構成では、FAXサーバ装置では移動
端末装置等により指定された受信履歴データを当該移動
端末装置等へ送信する。
【0065】同様に、本例では、移動端末装置等がFA
Xサーバ装置に対してFAXデータの送信(転送)要求
を行うに際して、移動端末装置等が当該要求に係るFA
Xデータを指定する構成としたが、例えば移動端末装置
等ではこのような指定を行わずに、FAXサーバ装置が
移動端末装置等から当該要求を受けたことに応じて所定
期間分や未送信分の受信FAXデータを当該移動端末装
置等へ送信する構成とすることもできる。
【0066】また、上記のような移動端末装置等のFA
X機能装置による送信(転送)要求や当該送信要求に応
じたFAXサーバ装置によるデータ送信は、必ずしも本
例のように受信履歴データとFAXデータとで独立に行
われるばかりでなく、例えば受信履歴データとFAXデ
ータとの両方のデータの送信を要求することや、当該要
求に応じて両方のデータを送信することが行われてもよ
い。
【0067】また、本例では好ましい態様として、移動
端末装置等のFAX機能装置により受信した受信履歴デ
ータを画面に表示出力する構成を示したが、例えば表示
以外の出力の仕方を用いることも可能である。なお、本
例のように画面表示を用いると、例えば回線部3を介し
て伝送する受信履歴データ(本例では、受信ログファイ
ルの形で伝送している)のデータ量が一般に音声データ
と比べて小さくなる点や、ユーザにとって視覚的に把握
できるため便利である点で有効である。
【0068】また、本発明に係るFAXサーバシステム
やFAXサーバ装置や移動端末装置等のFAX機能装置
の構成としては、必ずしも以上に示した構成に限られ
ず、種々な構成が用いられてもよい。一例として、移動
端末装置としては、例えばパーソナルコンピュータ(好
ましくは小型のもの)や携帯電話端末装置等の種々なも
のにより構成することができる。
【0069】また、本発明に係るFAXサーバ装置や移
動端末装置等のFAX機能装置により行われる各種の処
理としては、例えば上述したようにプロセッサやメモリ
等を備えたハードウエア資源においてプロセッサが制御
プログラムを実行することにより制御される構成であっ
てもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機
能手段が独立したハードウエア回路として構成されても
よい。
【0070】また、本発明は上記の制御プログラムを格
納したフロッピーディスクやCD−ROM等のコンピュ
ータにより読み取り可能な記録媒体として把握すること
もでき、当該制御プログラムを記録媒体からコンピュー
タに入力してプロセッサに実行させることにより、本発
明に係る処理を遂行させることができる。
【0071】次に、本発明の第2実施例を図面を参照し
て説明する。本例では、本発明に係るFAX機能付き伝
送装置の一実施例を、2つの同等なFAX機能付き伝送
装置の間で伝送を行う場合を例として、説明する。図8
には、本発明の一実施例に係る2つの同等なFAX機能
付き伝送装置31、32と、これら2つのFAX機能付
き伝送装置31、32を接続する伝送路33とを示して
ある。なお、本例では、説明の便宜上から、本例におい
て送信側となる一方のFAX機能付き伝送装置31を第
1のFAX機能付き伝送装置31と言い、本例において
受信側となる他方のFAX機能付き伝送装置32を第2
のFAX機能付き伝送装置32と言う。
【0072】第1のFAX機能付き伝送装置31には、
例えば情報データを画面に表示出力する情報データ表示
器41と、当該情報データを符号化する符号化器42
と、後述する呼接続保持機能を有したモデム(呼接続保
持機能付きモデム)43と、呼接続保持機能付きモデム
43を制御するモデム制御部44とが備えられている。
また、図示を省略したが、第1のFAX機能付き伝送装
置31には、例えば後述する第2のFAX機能付き伝送
装置32に備えられた復号化器53と同様な復号化器が
備えられている。
【0073】また、第2のFAX機能付き伝送装置32
には、上記した第1のFAX機能付き伝送装置31に備
えられたものと同様な呼接続保持機能付きモデム51及
びモデム制御部52と、符号化された情報データを復号
化する復号化器53と、上記した第1のFAX機能付き
伝送装置31に備えられた情報データ表示器41と同様
なものであって復号化された情報データを画面に表示出
力する情報データ表示器54とが備えられている。ま
た、図示を省略したが、第2のFAX機能付き伝送装置
32には、例えば上記した第1のFAX機能付き伝送装
置31に備えられた符号化器42と同様な符号化器が備
えられている。
【0074】ここで、第1のFAX機能付き伝送装置3
1に備えられた呼接続保持機能付きモデム43や第2の
FAX機能付き伝送装置32に備えられた呼接続保持機
能付きモデム51は、FAXの伝送プロトコルを用いて
伝送を行うFAXモードと、FAX以外の伝送プロトコ
ルを用いて伝送を行うデータモードとを切り替えること
が可能な構成となっており、伝送路33と接続されて当
該伝送路33に適した変復調を行う機能を有している。
【0075】また、本例では、上記した2つの呼接続保
持機能付きモデム43、51の構成は同じであり、図9
には、一方の呼接続保持機能付きモデム43を代表させ
てその構成例を示してある。同図に示されるように、本
例の呼接続保持機能付きモデム43は、モデムチップ6
1と、2線4線変換回路62と、トランス63と、回線
スイッチ64と、OR回路65と、呼接続保持制御部6
6とから構成されており、モデムチップ61から出力さ
れる信号と呼接続保持制御部66から出力される制御信
号とをOR回路65の入力とし、当該OR回路65から
の出力信号を回線スイッチ64へ入力する構成を有して
いる。
【0076】このような構成を有した本例の呼接続保持
機能付きモデム43では、例えばモデムチップ61から
OR回路65へ出力される信号がOFF信号(例えば
“0”値の信号)であっても呼接続保持制御部66から
OR回路65へ出力される制御信号がON信号(例えば
“1”値の信号)であれば、OR回路65から回線スイ
ッチ64へ出力される信号はON信号となるため、呼接
続保持制御部66から出力される制御信号を制御するこ
とにより、伝送路33との接続を保持したまま伝送モー
ドを切り替えることができる機能(呼接続保持機能)を
実現することができる。なお、OR回路65は例えば入
力される2つの信号が共にOFF信号である場合にはO
FF信号を出力する一方、その他の場合にはON信号を
出力する機能を有している。
【0077】また、上記した伝送路33は例えば公衆回
線等から構成されており、本例では、例えば第1のFA
X機能付き伝送装置31の呼接続保持機能付きモデム4
3から出力される各種の信号を第2のFAX機能付き伝
送装置32の呼接続保持機能付きモデム51へ伝送する
役割や、例えば第2のFAX機能付き伝送装置32の呼
接続保持機能付きモデム51から出力される各種の信号
を第1のFAX機能付き伝送装置31の呼接続保持機能
付きモデム43へ伝送する役割を有しており、また、伝
送路33は例えば第1のFAX機能付き伝送装置31や
第2のFAX機能付き伝送装置32と図外の装置との間
で通信される信号を伝送することも可能である。なお、
伝送路33としては、どのようなものであってもよく、
例えば有線伝送路ばかりでなく無線伝送路を含んでいて
もよい。
【0078】次に、上記した第1のFAX機能付き伝送
装置31から上記した第2のFAX機能付き伝送装置3
2への伝送が行われる場合を例として、これら本例のF
AX機能付き伝送装置31、32により行われる動作の
具体例を示す。なお、本例のFAXモードにおけるFA
Xの伝送プロトコルでは、例えばITU−T T.30
規格に準拠する伝送制御手順や制御信号が用いられてい
る。
【0079】図10には、FAXモードで接続した後に
データモードへ切り替えるといった手順を用いて、第1
のFAX機能付き伝送装置31から第2のFAX機能付
き伝送装置32へFAX以外のデータを伝送する場合の
切替伝送シーケンスの一例を示してある。なお、上記し
たように、本例では、第1のFAX機能付き伝送装置3
1が送信局となり、第2のFAX機能付き伝送装置32
が受信局となる場合を示す。
【0080】すなわち、第1のFAX機能付き伝送装置
31及び第2のFAX機能付き伝送装置32では、相手
局となる装置との伝送に用いる伝送モードがFAXモー
ドであるか否かにかかわらず、常に、呼接続保持機能付
きモデム43、51をFAXモードに設定して、FAX
モードを用いて当該装置との接続処理を開始する。具体
的には、本例では、発呼側となる第1のFAX機能付き
伝送装置31がITU−T T.30規格に準拠する伝
送制御手順と同様な手順を用いて、伝送路33を介して
第2のFAX機能付き伝送装置32との接続処理を開始
する。なお、接続処理に際しては、例えば発呼コマンド
(ATD)や被呼コマンド(ATA)が用いられる。
【0081】一方、被呼側となる第2のFAX機能付き
伝送装置32では、CED信号を呼接続保持機能付きモ
デム51から伝送路33を介して第1のFAX機能付き
伝送装置31へ送信した後、CSI信号(被呼端末識別
信号)に自己の識別番号をセットして当該信号を第1の
FAX機能付き伝送装置31へ送信し、自己(受信局端
末)に備えられている能力を示すDIS信号を第1のF
AX機能付き伝送装置31へ送信する。
【0082】また、第1のFAX機能付き伝送装置31
では、第2のFAX機能付き伝送装置32からDIS信
号を受信した後に、TSI信号(送信端末識別信号)に
自己の識別番号をセットして当該信号を呼接続保持機能
付きモデム43から伝送路33を介して第2のFAX機
能付き伝送装置32へ送信し、伝送で用いる機能を示す
DCS信号(ディジタル命令信号)を第2のFAX機能
付き伝送装置32へ送信し、TCF信号(トレーニング
チェック信号)を第2のFAX機能付き伝送装置32へ
送信する。
【0083】ここで、第1のFAX機能付き伝送装置3
1や第2のFAX機能付き伝送装置32では、例えばデ
ータモードを用いて伝送を行うことが可能な装置(例え
ば自己と同等な装置)の識別番号がメモリに記憶されて
いる。具体的には、本例では、第1のFAX機能付き伝
送装置31には、データモードを用いて伝送を行うこと
が可能な装置を特定する番号として第2のFAX機能付
き伝送装置32の識別番号が記憶されている一方、同様
に、第2のFAX機能付き伝送装置32には、データモ
ードを用いて伝送を行うことが可能な装置を特定する番
号として第1のFAX機能付き伝送装置31の識別番号
が記憶されている。
【0084】そして、上記したFAXモードを用いた接
続処理において、第1のFAX機能付き伝送装置31で
は、第2のFAX機能付き伝送装置32から受信したC
SI信号に基づいて当該装置32の識別番号が自己のメ
モリに記憶されていることを検出したことに応じて、呼
接続保持制御を実行することを設定し、これにより、伝
送モードを切り替えるに際してモデムの切断によって回
線が切断されないことを確保する。同様に、上記した接
続処理において、第2のFAX機能付き伝送装置32で
は、第1のFAX機能付き伝送装置31から受信したT
SI信号に基づいて当該装置31の識別番号が自己のメ
モリに記憶されていることを検出したことに応じて、呼
接続保持制御を実行することを設定し、これにより、上
記と同様に伝送モードを切り替えるに際して回線の接続
状態が保持されるのを確保する。
【0085】また、第2のFAX機能付き伝送装置32
では、第1のFAX機能付き伝送装置31から送信され
た前記TCF信号を伝送路33を介して呼接続保持機能
付きモデム51により受信すると、CFR信号(受信準
備確認信号)を呼接続保持機能付きモデム51から伝送
路33を介して第1のFAX機能付き伝送装置31へ送
信し、キャリア信号喪失の監視を行う。
【0086】一方、第1のFAX機能付き伝送装置31
では、第2のFAX機能付き伝送装置32から送信され
た前記CFR信号を伝送路33を介して呼接続保持機能
付きモデム43により受信すると、DCN信号(切断命
令信号)を呼接続保持機能付きモデム43から伝送路3
3を介して第2のFAX機能付き伝送装置32へ送信
し、キャリア信号喪失の監視を行う。
【0087】そして、第1のFAX機能付き伝送装置3
1及び第2のFAX機能付き伝送装置32では、キャリ
ア信号の喪失状態を検出すると、回線の接続を保持した
まま呼接続保持機能付きモデム43、51の伝送モード
をデータモードへ切り替えて設定した後、発呼側となる
第1のFAX機能付き伝送装置31と被呼側となる第2
のFAX機能付き伝送装置32との間でモデム43、5
1間接続を行い、例えばこれら2つの装置31、32間
の伝送手順であるデータモードの伝送プロトコルに従っ
て伝送を実行する。
【0088】なお、本例では、FAXモードでの伝送に
際しては、例えば比較的情報量の多いファクシミリ画情
報を符号化器42で圧縮符号化することや当該圧縮符号
化情報を復号化器53で復号化することが行われるが、
データモードでの伝送に際しては、当該符号化や当該復
号化は行われない。具体的には、本例では、第1のFA
X機能付き伝送装置31では送信対象となる情報データ
を符号化することなく呼接続保持機能付きモデム43か
ら伝送路33を介して第2のFAX機能付き伝送装置3
2へ送信する一方、第2のFAX機能付き伝送装置32
では受信対象となる当該情報データを呼接続保持機能付
きモデム51により受信する。
【0089】上記のようにしてデータモードでの伝送が
完了すると、第1のFAX機能付き伝送装置31及び第
2のFAX機能付き伝送装置32では、呼接続保持機能
付きモデム43、51間の接続を切断するとともに、上
記した呼接続保持制御の設定を解除して回線の接続を切
断し、これにより、呼の接続を完全に切断する。
【0090】なお、上記では、FAX機能付き伝送装置
31、32の相手局がデータモードへ切り替え可能な装
置である場合を示したが、例えば当該相手局がデータモ
ードへ切り替える機能を有していないFAX専用機等で
ある場合には、FAX機能付き伝送装置31、32と当
該FAX専用機等との間ではFAXモードでの伝送が実
行される。具体的には、本例のFAX機能付き伝送装置
31、32では、FAXモードで接続された相手局から
受信したCSI信号(当該FAX機能付き伝送装置3
1、32が送信局である場合)やTSI信号(当該FA
X機能付き伝送装置31、32が受信局である場合)に
基づいて当該相手局の識別番号が自己のメモリに記憶さ
れていないことを検出した場合には、FAXモードでの
接続を保持し続けて、当該相手局との間でFAXモード
での伝送を実行する。
【0091】以上のように、本例のFAX機能付き伝送
装置31、32では、FAXモードとデータモードとを
切り替えることが可能であり、例えば他の装置(相手
局)との伝送に際しては、まず、FAXモードを用いて
相手局との接続を行い、その後、当該相手局の識別番号
に基づいて当該相手局がデータモードへ切り替えること
が可能な装置であることを検出した場合には、自動的に
FAXモードでの接続を切断してデータモードでの再接
続を行い、データモードでの伝送を実行する。
【0092】従って、本例のFAX機能付き伝送装置3
1、32では、例えば従来のようにユーザにより伝送モ
ードが指定されなくとも、上記したように相手局に応じ
てFAXモードからデータモードへの切替を自動で行う
ことができ、これにより、ユーザの手間を解消すること
ができ、効率的な伝送モードの切替を実現することがで
きる。また、本例では好ましい態様として、例えば上記
図14に示したような従来のモデム161ではなく、上
記図9に示したような呼接続保持機能を有したモデム4
3、51を用いているため、伝送モードの切替中に回線
が切断されてしまうことを防止することができて効率が
よい。
【0093】また、本例のFAX機能付き伝送装置3
1、32では、上述したように相手局がデータモードへ
切り替え可能な装置である場合にはデータモードへ切り
替えて、符号化や復号化を省略した比較的高速で効率の
よい伝送が実行される一方、相手局がデータモードへ切
り替え可能な装置ではない場合にはFAXモードでの伝
送が実行されるため、自動で適切な伝送モードの利用が
可能となり便利である。
【0094】ここで、本例のFAX機能付き伝送装置3
1、32では、FAXモードで他の装置(相手局)との
接続を行う機能により本発明に言うFAXモード接続手
段が構成されており、FAXモードで接続された当該相
手局から送信される当該相手局の識別番号を受信する機
能により本発明に言う識別情報受信手段が構成されてお
り、受信した識別番号に基づいて当該相手局がデータモ
ードへ切り替え可能な装置であることを検出した場合に
はFAXモードでの当該相手局との接続をデータモード
での接続へ切り替える機能により本発明に言う伝送モー
ド切替手段が構成されており、このようにしてデータモ
ードで接続された当該相手局との伝送を行う機能により
本発明に言うデータモード伝送手段が構成されている。
【0095】なお、FAXモードやデータモードで用い
られる伝送プロトコルとしては、特に限定はなく、種々
なものであってもよい。また、本例では、FAX機能付
き伝送装置等の各装置に固有に付与された識別番号を本
発明に言う識別情報として用いたが、各装置に付与され
る識別情報としては、例えば当該装置がデータモードへ
切り替え可能な装置であるか否かを判定することができ
るものであれば、どのような情報が用いられてもよい。
【0096】また、本発明に係るFAX機能付き伝送装
置の構成としては、必ずしも以上に示した構成に限られ
ず、種々な構成が用いられてもよい。一例として、本発
明に係るFAX機能付き伝送装置により行われる各種の
処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハ
ードウエア資源においてプロセッサが制御プログラムを
実行することにより制御される構成であってもよく、ま
た、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立
したハードウエア回路として構成されてもよい。
【0097】また、本発明は上記の制御プログラムを格
納したフロッピーディスクやCD−ROM等のコンピュ
ータにより読み取り可能な記録媒体として把握すること
もでき、当該制御プログラムを記録媒体からコンピュー
タに入力してプロセッサに実行させることにより、本発
明に係る処理を遂行させることができる。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るFA
Xサーバ装置では、受信したFAXデータを記憶すると
ともに、当該FAXデータの受信履歴データを作成して
記憶し、回線に接続された発呼側となる他のFAX機能
装置からの要求に応じて、記憶されたFAXデータ或い
は受信履歴データの少なくともいずれか一方を当該FA
X機能装置へ送信するようにしたため、当該FAX機能
装置では例えば当該FAXデータの検索や転送や閲覧を
簡易に効率的に行うことができ、また、このようにFA
Xデータの転送処理が自動化されているため、ユーザの
手間を解消することができる。
【0099】また、本発明に係るFAXサーバシステム
では、FAXサーバ装置が上記と同様な処理を行う一
方、発呼側となる移動端末装置がFAXサーバ装置に対
して発呼を行って、当該発呼により接続されたFAXサ
ーバ装置に対してFAXデータ或いは受信履歴データの
少なくともいずれか一方を自己へ送信することを要求
し、FAXサーバ装置から送信されるデータを受信し、
少なくとも受信した受信履歴データを画面に出力するよ
うにしたため、当該移動端末装置では例えば当該FAX
データの検索や転送や閲覧を画面表示等を用いて簡易に
効率的に行うことができ、また、このようにFAXデー
タの転送処理が自動化されているため、ユーザの手間を
解消することができる。
【0100】また、本発明に係るFAX機能付き伝送装
置では、FAXの伝送プロトコルを用いて伝送を行うF
AXモードとFAX以外の伝送プロトコルを用いて伝送
を行うデータモードとを切り替え可能な構成であって、
FAXモードで相手局との接続を行い、FAXモードで
接続された当該相手局から送信される当該相手局の識別
情報を受信し、受信した識別情報に基づいて当該相手局
がデータモードへ切り替え可能な装置であることを検出
した場合にはFAXモードでの当該相手局との接続をデ
ータモードでの接続へ切り替え、データモードで接続さ
れた当該相手局との伝送を行うようにしたため、例えば
従来のようにユーザにより伝送モードが指定されなくと
も、相手局に応じてFAXモードからデータモードへの
切替を自動で行うことができ、これにより、ユーザの手
間を解消することができ、効率的な伝送モードの切替を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るFAXサーバシステ
ムの一例を示す図である。
【図2】受信ログファイルの一例を示す図である。
【図3】FAXサーバ装置がFAXデータを受信する場
合の通信シーケンスの一例を示す図である。
【図4】FAXサーバ装置が受信ログファイルを転送す
る場合の通信シーケンスの一例を示す図である。
【図5】移動端末装置から送信されるTSI信号の一例
を示す図である。
【図6】受信ログファイルを表示した画面の一例を示す
図である。
【図7】FAXサーバ装置がFAXデータを転送する場
合の通信シーケンスの一例を示す図である。
【図8】本発明の第2実施例に係るFAX機能付き伝送
装置の一例を示す図である。
【図9】呼接続保持機能付きモデムの構成例を示す図で
ある。
【図10】FAX機能付き伝送装置による切替伝送シー
ケンスの一例を示す図である。
【図11】従来例に係るFAX機能付き伝送装置からF
AX機への伝送を説明するための図である。
【図12】FAX機から従来例に係るFAX機能付き伝
送装置への伝送を説明するための図である。
【図13】従来例に係るFAX機能付き伝送装置間での
伝送を説明するための図である。
【図14】従来例に係るモデムの構成例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1・・FAXサーバ装置、 2・・移動端末装置、 3
・・回線部、11、21・・モデム、 12、22、4
4、52・・モデム制御部、13・・受信ログ作成部、
14・・FAX情報蓄積部、15、23・・情報源復
号化器、 16、24・・表示器、31、32・・FA
X機能付き伝送装置、 33・・伝送路、41、54・
・情報データ表示器、 42・・符号化器、43、51
・・呼接続保持機能付きモデム、 53・・復号化器、
61・・モデムチップ、 62・・2線4線変換回路、
63・・トランス、64・・回線スイッチ、 65・
・OR回路、 66・・呼接続保持制御部、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保 雄一 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 Fターム(参考) 5C062 AA02 AA21 AA37 AB22 AB23 AB42 AC43 AE02 AE08 AE14 AF00 AF14 BC02 5C075 AB06 BB11 CA08 CA14 CA90 CD21 CF09 FF02 FF03 FF90 5K030 GA17 HA07 HB04 HC02 JT05 JT09 KA02 5K034 AA19 CC04 FF13 HH01 HH02 HH63 9A001 BB03 BB04 CC05 CC06 DD13 FF03 HH34 JJ27 KK56 KK62

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信して記憶したFAXデータを回線に
    接続された他のFAX機能装置へ送信するFAXサーバ
    装置であって、 FAXデータを受信するFAXデータ受信手段と、 受信したFAXデータを記憶するFAXデータ記憶手段
    と、 受信したFAXデータの受信履歴データを作成する受信
    履歴データ作成手段と、 作成した受信履歴データを記憶する受信履歴データ記憶
    手段と、 発呼側となる他のFAX機能装置からの要求に応じてF
    AXデータ記憶手段に記憶されたFAXデータ或いは受
    信履歴データ記憶手段に記憶された受信履歴データの少
    なくともいずれか一方を当該FAX機能装置へ送信する
    転送手段と、を備えたことを特徴とするFAXサーバ装
    置。
  2. 【請求項2】 FAXサーバ装置により受信して記憶し
    たFAXデータを移動端末装置へ送信するFAXサーバ
    システムであって、 FAXサーバ装置には、FAXデータを受信するFAX
    データ受信手段と、 受信したFAXデータを記憶するFAXデータ記憶手段
    と、 受信したFAXデータの受信履歴データを作成する受信
    履歴データ作成手段と、 作成した受信履歴データを記憶する受信履歴データ記憶
    手段と、 発呼側となる移動端末装置からの要求に応じてFAXデ
    ータ記憶手段に記憶されたFAXデータ或いは受信履歴
    データ記憶手段に記憶された受信履歴データの少なくと
    もいずれか一方を当該移動端末装置へ送信する転送手段
    と、を備え、 移動端末装置には、FAXサーバ装置に対して発呼を行
    う発呼手段と、 当該発呼により接続されたFAXサーバ装置に対してF
    AXデータ或いは受信履歴データの少なくともいずれか
    一方を自己へ送信することを要求する転送要求手段と、 FAXサーバ装置の転送手段により送信されるデータを
    受信する転送データ受信手段と、 少なくとも受信した受信履歴データを出力する画面を有
    する出力手段と、 を備えたことを特徴とするFAXサーバシステム。
  3. 【請求項3】 FAXの伝送プロトコルを用いて伝送を
    行うFAXモードとFAX以外の伝送プロトコルを用い
    て伝送を行うデータモードとを切り替え可能なFAX機
    能付き伝送装置であって、 FAXモードで相手局との接続を行うFAXモード接続
    手段と、 FAXモードで接続された当該相手局から送信される当
    該相手局の識別情報を受信する識別情報受信手段と、 受信した識別情報に基づいて当該相手局がデータモード
    へ切り替え可能な装置であることを検出した場合には、
    FAXモードでの当該相手局との接続をデータモードで
    の接続へ切り替える伝送モード切替手段と、 データモードで接続された当該相手局との伝送を行うデ
    ータモード伝送手段と、 を備えたことを特徴とするFAX機能付き伝送装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101115429B1 (ko) * 2005-03-02 2012-07-17 에스케이 텔레콤주식회사 이동통신 단말기를 이용한 팩시밀리 문서 송수신 이력 데이터를 제공하는 서비스 시스템 및 방법
CN110889720A (zh) * 2015-08-03 2020-03-17 J2全球Ip有限公司 使用移动设备处理传真传输

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KR101115429B1 (ko) * 2005-03-02 2012-07-17 에스케이 텔레콤주식회사 이동통신 단말기를 이용한 팩시밀리 문서 송수신 이력 데이터를 제공하는 서비스 시스템 및 방법
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