JP3871638B2 - 通信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、IP網に接続するIP網接続手段と、公衆網に接続する公衆網接続手段を備えた通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年ではITU−T勧告T.37の制定により、ファクシミリ画情報を、インターネットで一般的にやり取りされる電子メール形式に変換し送受信するインターネット対応型ファクシミリ装置が普及し始めている。
【0003】
この勧告T.37通信機能と互換性のある通信方式としては、例えば、インターネット上でやりとりする電子メールを用いて、ファクシミリ画情報を通信する電子メール型インターネットファクシミリ通信システムが、RFC(Request For Comments)2301〜2306により規定されている。ここで、RFCとは、インターネット上での通信アプリケーション等が参照すべき技術についての文献であり、IETF(Internet Engineering Task Force;インターネットに関する技術内容をまとめている組織)から発行されている。
【0004】
また、1999年4月にはIP網を含むパケット網上でパケット化したT.30信号をやり取りするためのITU−T勧告T.38が制定された。このT.38通信技術を利用することで、端末間の(FAXに関する)能力交換および通信のリアルタイム性が保証される。
【0005】
さらに、近年ではIETFで、電子メールの送受信に用いられるプロトコルであるSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)プロトコルを用いて、直接相手ネットワークファクスと能力交換を行う通信方式(通称「DirectSMTP」、以下、「D−SMTP」という)のドラフトが公開されている(非特許文献1参照)。
【0006】
【非特許文献1】
K. Toyoda, D. Crocker、 "SMTP Service Extension for Content Negotiation"、[online]、[2002年11月19日検索]、インターネット<URL:http://www.ietf.org/internet-drafts/draft-ietf-fax-esmtp-conneg-03.txt>
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、勧告T.37通信方式では、ファクシミリ画情報をメールサーバに蓄積し、転送すると言う方式を取っているために、通信の最中に能力交換が出来ないこと、通信の即時性がないという不具合があった。
【0008】
その課題を克服するために、制定された勧告T.38通信方式ではエンド・ツー・エンドで完全な能力交換を行うことが可能になり、このため公衆網上に位置する従来型G3ファクシミリ装置とのリアルタイム通信も可能となったが、パケット符号化が複雑であるがゆえに実装が難しく、また既に普及しているT.37端末(勧告T.37通信機能を備えた通信端末、以下同じ)との互換性が全くないという欠点があった。
【0009】
D−SMTP方式は、このような課題に対する解決策として提案されたものである。しかしながら、このD−SMTP方式は、インターネット等のIP網に接続されているネットワークファクシミリ装置間の通信について規定しているのみであり、したがって、公衆回線網に接続されている従来型ファクシミリ(G3/G4ファクシミリ)装置との通信については考慮されていない。
【0010】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、IP網に接続されているネットワークファクシミリ装置と、公衆網に接続されているG3/G4ファクシミリ装置との間の通信を可能とする通信装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、IP網に接続するIP網接続手段と、公衆網に接続する公衆網接続手段と、IP網に接続されたネットワークファクシミリ装置と、公衆網に接続されたファクシミリ装置との間のファクシミリ通信を電子メールプロトコルを使用してリアルタイム的に行うプロトコル変換手段と、通信相手端末が、拡張D−SMTP通信モード、D−SMTP通信モード、あるいは、電子メール通信モードのいずれの通信モードを使用可能であるかを判別して、その判別した通信モードの通信動作を行う通信制御手段を備えたものである。
【0013】
また、IP網に接続するIP網接続手段と、公衆網に接続する公衆網接続手段と、IP網に接続されたネットワークファクシミリ装置と、公衆網に接続されたファクシミリ装置との間のファクシミリ通信を電子メールプロトコルを使用してリアルタイム的に行うプロトコル変換手段と、通信相手端末が拡張D−SMTP通信モードを使用可能であるかを判別し、使用可能でない場合には通信動作をエラー終了する一方、使用可能である場合には拡張D−SMTP通信モードの通信動作を行う通信制御手段を備えたものである。
【0014】
また、IP網に接続するIP網接続手段と、公衆網に接続する公衆網接続手段と、IP網に接続されたネットワークファクシミリ装置と、公衆網に接続されたファクシミリ装置との間のファクシミリ通信を電子メールプロトコルを使用してリアルタイム的に行うプロトコル変換手段と、ユーザ設定により使用可能な通信モードを記憶したユーザ設定情報記憶手段と、通信相手端末が拡張D−SMTP通信モードを使用可能であるかを判別し、使用可能である場合には拡張D−SMTP通信モードの通信動作を行う一方、使用可能でない場合には、上記ユーザ設定情報記憶手段に使用可能な通信モードとして記憶されている通信モードであるかどうかを調べ、使用可能な通信モードとして記憶されているときには、その通信モードの通信動作を行う通信制御手段を備えたものである。
【0015】
また、通信結果をユーザへ通知する通信結果通知手段をさらに備えたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施例にかかる通信システムを示している。
【0018】
同図において、IP網としてのインターネットINETには、ゲートウェイ装置GW1,GW2、ネットワークファクシミリ装置FX、および、SMTPサーバ装置MS(SMTPサーバ機能を備えたネットワークファクシミリ装置(T.37端末)を含む)が接続され、アナログ公衆網PSTN1,PSTN2には、グループ3ファクシミリ装置GX1,GX2がそれぞれ接続されている。
【0019】
また、ゲートウェイ装置GW1は、インターネットINETの他のゲートウェイ装置GW2と、アナログ公衆網PSTN1のグループ3ファクシミリ装置GX1との間を接続して、相互通信を可能にする機能(拡張D−SMTP方式ゲートウェイ機能(後述))を備え、ゲートウェイ装置GW2は、インターネットINETの他のゲートウェイ装置GW1と、アナログ公衆網PSTN2のグループ3ファクシミリ装置GX2との間を接続して、相互通信を可能にする機能を備えている。
【0020】
また、グループ3ファクシミリ装置GX1,GX2は、通常のグループ3ファクシミリ通信機能と、ゲートウェイ装置GW1,GW2を用いて他のグループ3ファクシミリ装置GX2,GX1へ発呼する際には、宛先となる他のグループ3ファクシミリ装置GX2,GX1を指定する宛先情報をゲートウェイ装置GW1,GW2へ通知する宛先通知機能を備えている。
【0021】
さらに、ゲートウェイ装置GW1,GW2は、電子メールを用いてファクシミリ画情報をやりとりするためのT.37通信機能、D−SMTP方式の通信機能、および、アナログ公衆網PSTNのグループ3ファクシミリ装置GX1,GX2との間でファクシミリ通信を行う拡張D−SMTP方式に対応したゲートウェイ機能を備えている。
【0022】
したがって、本実施例では、グループ3ファクシミリ装置GX1が、ゲートウェイ装置GW1とゲートウェイ装置GW2を介して、グループ3ファクシミリ装置GX2との間でリアルタイム的に通信動作を行う通信形態(以下、「通信形態1」という)、グループ3ファクシミリ装置GX1が、ゲートウェイ装置GW1を介して、ネットワークファクシミリ装置FXとの間でリアルタイム的に通信動作を行う通信形態(以下、「通信形態2」という)、および、グループ3ファクシミリ装置GX1が、ゲートウェイ装置GW1を介して、SMTPサーバ装置MSへ画情報を送信する通信形態(以下、「通信形態3」という)
【0023】
図2は、本発明の一実施例にかかるグループ3ファクシミリ装置GX(GX1,GX2)の構成の一例を示している。
【0024】
同図において、システム制御部1は、このグループ3ファクシミリ装置の各部の制御処理、および、所定のグループ3ファクシミリ伝送制御手順処理を行うものであり、システムメモリ2は、システム制御部1が実行する制御処理プログラム、および、処理プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記憶するとともに、システム制御部1のワークエリアを構成するものであり、パラメータメモリ3は、このグループ3ファクシミリ装置に固有な各種の情報を記憶するためのものであり、時計回路4は、現在時刻情報を出力するためのものである。
【0025】
スキャナ5は、所定の解像度で原稿画像を読み取るためのものであり、プロッタ6は、所定の解像度で画像を記録出力するためのものであり、操作表示部7は、このグループ3ファクシミリ装置を操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。
【0026】
符号化復号化部8は、画信号を符号化圧縮するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信号に復号化するためのものであり、画像蓄積装置9は、符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するためのものである。
【0027】
グループ3ファクシミリモデム10は、グループ3ファクシミリのモデム機能を実現するためのものであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデム機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をやりとりするための高速モデム機能(V.17モデム、V.34モデム、V.29モデム、V.27terモデムなど)を備えている。
【0028】
網制御装置11は、このグループ3ファクシミリ装置をアナログ公衆網PSTNに接続するためのものであり、自動発着信機能を備えている。
【0029】
これらの、システム制御部1、システムメモリ2、パラメータメモリ3、時計回路4、スキャナ5、プロッタ6、操作表示部7、符号化復号化部8、画像蓄積装置9、グループ3ファクシミリモデム10、および、網制御装置11は、内部バス12に接続されており、これらの各要素間でのデータのやりとりは、主としてこの内部バス12を介して行われている。
【0030】
また、網制御装置11とグループ3ファクシミリモデム10との間のデータのやりとりは、直接行なわれている。
【0031】
図3は、ゲートウェイ装置GW(GW1,GW2)の構成例を示している。なお、このゲートウェイ装置GWは、ゲートウェイとして機能するのみならず、ネットワークファクシミリ装置FXあるいはグループ3ファクシミリ装置GXと直接通信する機能も備えている。
【0032】
同図において、システム制御部21は、このゲートウェイ装置GWの各部の制御処理、T.37通信機能処理、D−SMTP方式通信機能処理、および、拡張D−SMTP方式ゲートウェイ機能処理などの各種制御処理を行うものであり、システムメモリ22は、システム制御部21が実行する制御処理プログラム、および、処理プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記憶するとともに、システム制御部21のワークエリアを構成するものであり、パラメータメモリ23は、このゲートウェイ装置GWに固有な各種の情報を記憶するためのものであり、時計回路24は、現在時刻情報を出力するものである。
【0033】
スキャナ25は、所定の解像度で原稿画像を読み取るためのものであり、プロッタ26は、所定の解像度で画像を記録出力するためのものであり、磁気ディスク装置27は、このゲートウェイ装置GWの他の実行プログラムや、種々のパラメータデータ等を記憶するためのものである。
【0034】
また、操作表示部28は、このゲートウェイ装置GWを操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。
【0035】
符号化復号化部29は、画信号を符号化圧縮するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信号に復号化するためのものであり、画像蓄積装置30は、符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するためのものである。
【0036】
グループ3ファクシミリモデム31は、グループ3ファクシミリのモデム機能を実現するためのものであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデム機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をやりとりするための高速モデム機能(V.17モデム、V.34モデム、V.29モデム、V.27terモデムなど)を備えている。
【0037】
網制御装置32は、このゲートウェイ装置GWをアナログ公衆回線網PSTNに接続するためのものであり、自動発着信機能を備えている。
【0038】
インターネットインターフェース回路33は、このゲートウェイ装置GWをインターネットINETに接続するためのものであり、インターネット伝送制御部34は、インターネットINETを介して、他の端末装置との間で種々のデータをやりとりするための各種所定のプロトコルスイートの通信制御処理を実行するためのものである。
【0039】
これらの、システム制御部21、システムメモリ22、パラメータメモリ23、時計回路24、スキャナ25、プロッタ26、磁気ディスク装置27、操作表示部28、符号化復号化部29、画像蓄積装置30、グループ3ファクシミリモデム31、網制御装置32、および、ローカルエリアネットワーク伝送制御部34は、内部バス35に接続されており、これらの各要素間でのデータのやりとりは、主としてこの内部バス25を介して行われている。
【0040】
また、網制御装置32とグループ3ファクシミリモデム31との間のデータのやりとりは、直接行なわれている。
【0041】
図4は、ネットワークファクシミリ装置FXの構成の一例を示している。
【0042】
同図において、システム制御部41は、このネットワークファクシミリ装置FXの各部の制御処理、T.37通信機能処理、D−SMTP方式通信機能処理、および、拡張D−SMTP方式通信機能処理などの各種制御処理を行うものであり、システムメモリ42は、システム制御部41が実行する制御処理プログラム、および、処理プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記憶するとともに、システム制御部41のワークエリアを構成するものであり、パラメータメモリ43は、このネットワークファクシミリ装置FXに固有な各種の情報を記憶するためのものであり、時計回路44は、現在時刻情報を出力するものである。
【0043】
スキャナ45は、所定の解像度で原稿画像を読み取るためのものであり、プロッタ46は、所定の解像度で画像を記録出力するためのものであり、操作表示部47は、このネットワークファクシミリ装置FXを操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。
【0044】
符号化復号化部48は、画信号を符号化圧縮するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信号に復号化するためのものであり、画像蓄積装置49は、符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するためのものである。
【0045】
磁気ディスク装置50は、このネットワークファクシミリ装置FXの実行プログラムや、種々のパラメータデータ等を記憶するためのものである。
【0046】
インターネットインターフェース回路51は、このネットワークファクシミリ装置FXをインターネットINETに接続するためのものであり、インターネット伝送制御部52は、インターネットINETを介して、他の端末装置との間で種々のデータをやりとりするための各種所定のプロトコルスイートの通信制御処理を実行するためのものである。
【0047】
これらの、システム制御部41、システムメモリ42、パラメータメモリ43、時計回路44、スキャナ45、プロッタ46、操作表示部47、符号化復号化部48、画像蓄積装置49、磁気ディスク装置50、および、インターネット伝送制御部52は、内部バス53に接続されており、これらの各要素間でのデータのやりとりは、主としてこの内部バス53を介して行われている。
【0048】
また、ゲートウェイ装置GWは、グループ3ファクシミリ装置GXから受信した宛先情報を、対応するネットワークファクシミリ装置FXのメールアドレスへ変換するためのアドレス変換テーブルを備えている。
【0049】
このアドレス変換テーブルは、例えば、図5(a)に示すように、複数のアドレス変換情報をまとめたものであり、おのおののアドレス変換情報は、同図(b)に示すように、グループ3ファクシミリ装置GXから通知される宛先情報としての番号(あるいは、サブアドレス)と、当該番号(サブアドレス)に登録されている電子メールアドレスからなる。
【0050】
例えば、番号「0001」には、アドレス「print@ifax.tokyo.abc.co.jp」が、番号「0002」には、アドレス「print@ifax.osaka.abc.co.jp」が、番号「0003」には、アドレス「print@192.168.0.10」が、番号「0004」には、アドレス「fax=0123456789@ifax.tokyo.abc.co.jp」が登録される。
【0051】
また、番号の値は、例えば、ワンタッチダイアルの番号であったり、あるいは、いわゆる受信ボックス機能の受信ボックス番号であっても良い。
【0052】
さて、本実施例における拡張D−SMTP方式通信機能は、基本的には、D−SMTP方式通信機能におけるコマンドを利用しており、したがって、拡張D−SMTP方式通信機能の通信を開始した後に、相手端末が拡張D−SMTP方式通信機能を備えていないと判定した場合には、その時点から、D−SMTP方式通信機能の通信へ切り換えたり、さらに、同じく電子メールを用いて画情報を運ぶT.37通信機能の通信へ切換えることもできる。
【0053】
図6および図7は、ゲートウェイ装置GW1,GW2を用いて、グループ3ファクシミリ装置GX1からグループ3ファクシミリ装置GX2へ画情報を送信するときの動作(通信形態1)の一例を示している。
【0054】
まず、グループ3ファクシミリ装置GX1は、ゲートウェイ装置GW1へ発呼し、ゲートウェイ装置GW1が着信応答すると、信号RINGを送出した後に、プッシュボタン信号を用いて、宛先情報を送信する。例えば、番号「0004」の宛先情報を送信する場合、プッシュボタン信号の番号「0」、番号「0」、番号「0」、番号「4」を連続的にゲートウェイ装置GW1へ送信する。
【0055】
一方、ゲートウェイ装置GW1は、アナログ公衆網PSTN1より発呼されると、着信応答し、信号RINGを受信するかどうかを待つ。そして、信号RINGを受信すると、グループ3ファクシミリ装置GX1よりプッシュボタン信号を受信し、その受信したプッシュボタン信号により運ばれた番号を認識する。
【0056】
そして、アドレス変換テーブルを参照して、その認識にした番号に対応した電子メールアドレスを取得する。このとき、受信した番号が、アドレス変換テーブルに登録されていない場合には、このときの通信動作を行うことができないので、その時点でグループ3ファクシミリ装置GX1との回線を切断復旧する。
【0057】
また、電子メールアドレスを適切に取得できた場合には、ゲートウェイ装置GW1は、発呼側のグループ3ファクシミリ装置GX1に信号CEDを送出する。また、ゲートウェイ装置GW1は、ゲートウェイ装置GW2を指定して、SMTPポートオープンを要求する。これに対し、ゲートウェイ装置GW2は、信号「220」をゲートウェイ装置GW1へ応答する。
【0058】
次に、ゲートウェイ装置GW1は、ESMTPの開始コマンドであるコマンドEHLOをゲートウェイ装置GW2へ送信する。
【0059】
コマンドEHLOを受信したゲートウェイ装置GW2は、拡張D−SMTP方式通信機能を備えている旨を通知する信号「250−FAXGW」と、D−SMTP方式通信機能を備えている旨を通知する信号「250 CONNEG」を、ゲートウェイ装置GWへ応答する。
【0060】
また、それにより、ゲートウェイ装置GW1は、この場合には、拡張D−SMTP方式ゲートウェイ機能を用いる旨を決定する(通信形態1)。
【0061】
これにより、ゲートウェイ装置GW1は、コマンド「MAIL FROM:<自機メールアドレス>」をゲートウェイ装置GW2へ送信し、送信元のメールアドレスを通知する。ここで、ゲートウェイ装置GW2は、受信したコマンド「MAIL FROM」のパラメータである「<自機メールアドレス>」を用いて、接続許可を判定することができる。
【0062】
そして、ゲートウェイ装置GW2は、そのときの電子メールの受付を許可できる場合には、信号「250」をゲートウェイ装置GW1へ応答する。
【0063】
次に、ゲートウェイ装置GW1は、最終宛先(この場合は、グループ3ファクシミリ装置GX2)を指定するためのコマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain>」をゲートウェイ装置GW2へ送信する。ここで、コマンド「RCPT TO」のパラメータは、アドレス変換テーブルを参照して取得した電子メールアドレスを適用する。例えば、宛先番号「0004」に登録されている電子メールアドレスが「fax=0123456789@ifax.tokyo.abc.co.jp」の場合は、その値がセットされる。
【0064】
これにより、ゲートウェイ装置GW2は、コマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain>」で指定された宛先のグループ3ファクシミリ装置GX2へ、アナログ公衆網PSTN2を用いて発呼する。
【0065】
それにより、グループ3ファクシミリ装置GX2は、着信応答し、所定のグループ3ファクシミリ伝送手順を開始する。したがって、グループ3ファクシミリ装置GX2は、信号CEDをゲートウェイ装置GW2へ応答し、次に、信号CSI(自端末の識別情報)/DIS(自端末の能力情報)をゲートウェイ装置GW2へ応答する。
【0066】
ゲートウェイ装置GW2は、信号CSI/DISを受信すると、信号DISに含まれる受信能力パラメータ(バイナリデータ)を認識し、コマンド「RCPTTO:<fax=1234@domain>」に対応して、ゲートウェイ装置GW1へ応答する応答信号「250」に、パラメータとして、認識した受信能力パラメータを通知するための「能力情報」を付加する。また、このときの「能力情報」は、受信パラメータをMIME変換して得た値である。
【0067】
それにより、ゲートウェイ装置GW1は、信号CSI(着側端末識別情報)/DIS(ネットワークファクシミリ装置FXの受信能力)をグループ3ファクシミリ装置GX1に送信する。
【0068】
それにより、グループ3ファクシミリ装置GX1は、受信した信号DISのパラメータと、送信する画情報の画像モードおよび利用可能なモデム速度に基づいて、そのときに使用する通信機能を設定し、信号TSI(送信端末識別情報)/DCS(能力通知)をゲートウェイ装置GW1へ送信し、信号DCSで設定したモデム速度でモデムトレーニングを行うために、信号TCFをゲートウェイ装置GW1へ送信する。
【0069】
ゲートウェイ装置GW1は、信号TSI/DCSを受信すると、信号DCSのパラメータを通知するために、コマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain> 能力情報」をゲートウェイ装置GW2へ送信する。ここで、パラメータ「能力情報」は、信号DCSのパラメータをMIME変換した値のものである。
【0070】
ゲートウェイ装置GW2は、コマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain> 能力情報」を受信すると、パラメータ「能力情報」を解釈して、対応する信号TSI/DCSを作成し、グループ3ファクシミリ装置GX2へ送信する。
【0071】
次いで、ゲートウェイ装置GW2は、そのときのパラメータ「能力情報」で指定したモデム速度でモデムトレーニングするために信号TCFをグループ3ファクシミリ装置GX2へ送信する。
【0072】
ここで、グループ3ファクシミリ装置GX2は、トレーニングに失敗した場合、信号FTTをゲートウェイ装置GW2へ送信する。
【0073】
それにより、ゲートウェイ装置GW2は、コマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain> 能力情報」の応答として、応答信号「450 FTT」をゲートウェイ装置GW1へ応答する。
【0074】
したがって、ゲートウェイ装置GW1は、信号FTTをグループ3ファクシミリ装置GX1へ応答する。それにより、グループ3ファクシミリ装置GX1は、そのときに使用する通信機能を再設定し、信号TSI/DCSをゲートウェイ装置GW1へ送信し、信号DCSで再設定したモデム速度でモデムトレーニングを行うために、信号TCFをゲートウェイ装置GW1へ送信する。
【0075】
ゲートウェイ装置GW1は、信号TSI/DCSを受信すると、信号DCSのパラメータを通知するために、コマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain> 能力情報」をゲートウェイ装置GW2へ送信する。
【0076】
ゲートウェイ装置GW2は、コマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain> 能力情報」を受信すると、パラメータ「能力情報」を解釈して、対応する信号TSI/DCSを作成し、グループ3ファクシミリ装置GX2へ送信する。
【0077】
次いで、ゲートウェイ装置GW2は、そのときのパラメータ「能力情報」で指定したモデム速度でモデムトレーニングするために信号TCFをグループ3ファクシミリ装置GX2へ送信する。
【0078】
ここで、グループ3ファクシミリ装置GX2は、トレーニングに成功した場合、信号CFRをゲートウェイ装置GW2へ送信する。
【0079】
それにより、ゲートウェイ装置GW2は、信号「250 CFR」をゲートウェイ装置GW1へ応答する。また、ゲートウェイ装置GW1は、信号CFRをグループ3ファクシミリ装置GX1へ送信する。
【0080】
このようにして、使用する通信機能が設定されると、グループ3ファクシミリ装置GX1は、1ページ分の画情報PIXを送信し、送信を終了すると、メッセージ後信号として信号EOPを送信する。
【0081】
また、ゲートウェイ装置GW1は、グループ3ファクシミリ装置GX1より受信した画情報PIXをMIME変換し、送信データDATAとして、ゲートウェイ装置GW2へ送信し、メッセージ後信号を受信すると、データ転送の終了をあらわすデータ「.(ピリオド)」をゲートウェイ装置GW2へ送信する。
【0082】
ゲートウェイ装置GW2は、ゲートウェイ装置GW1より受信した送信データDATAを逆MIME変換し、画情報PIXとしてグループ3ファクシミリ装置GX2へ送信する。また、データ転送の終了をあらわすデータ「.(ピリオド)」を受信すると、メッセージ後信号EOPをグループ3ファクシミリ装置GX2に送信する。
【0083】
グループ3ファクシミリ装置GX2は、画情報PIXを正常に受信できた場合には、信号MCFをゲートウェイ装置GW2へ送信する。それにより、ゲートウェイ装置GW2は、信号「354」をゲートウェイ装置GW1へ送信する。それにより、ゲートウェイ装置GW1は、信号MCFをグループ3ファクシミリ装置GX1へ送信する。
【0084】
これにより、画情報の送信を終了したので、グループ3ファクシミリ装置GX1は、信号DCNをゲートウェイ装置GW1へ送信して、回線を復旧する。また、ゲートウェイ装置GW1は、信号DCNを受信すると、ゲートウェイ装置GW2へコマンド「QUIT」を送信する。
【0085】
それにより、ゲートウェイ装置GW2は、信号DCNをグループ3ファクシミリ装置GX2へ送信し、これにより、グループ3ファクシミリ装置GX2とゲートウェイ装置GW2との間の回線が復旧される。
【0086】
また、ゲートウェイ装置GW2は、ゲートウェイ装置GW1へ信号「221」を送信し、一連の送信動作が終了する。
【0087】
このようにして、ゲートウェイ装置GW1,GW2を介し、グループ3ファクシミリ装置GX1からグループ3ファクシミリ装置GX2へ画情報が送信される。
【0088】
図8は、グループ3ファクシミリ装置GX1が、ゲートウェイ装置GW1を用いて、ネットワークファクシミリ装置FXへ画情報を送信するときの動作(通信形態2)の一例を示している。この場合は、送信ページ数が1ページの場合である。
【0089】
まず、グループ3ファクシミリ装置GX1は、ゲートウェイ装置GW1へ発呼し、ゲートウェイ装置GW1が着信応答すると、信号RINGを送出した後に、プッシュボタン信号を用いて、宛先情報を送信する。例えば、番号「0001」の宛先情報を送信する場合、プッシュボタン信号の番号「0」、番号「0」、番号「0」、番号「1」を連続的にゲートウェイ装置GW1へ送信する。
【0090】
一方、ゲートウェイ装置GW1は、アナログ公衆網PSTNより発呼されると、着信応答し、信号RINGを受信するかどうかを待つ。そして、信号RINGを受信すると、グループ3ファクシミリ装置GX1よりプッシュボタン信号を受信し、その受信したプッシュボタン信号により運ばれた番号を認識する。なお、プッシュボタン信号の受信機能は、網制御装置32に装備されている。
【0091】
そして、アドレス変換テーブルを参照して、その認識にした番号に対応した電子メールアドレスを取得する。このとき、受信した番号が、アドレス変換テーブルに登録されていない場合には、このときの通信動作を行うことができないので、その時点でグループ3ファクシミリ装置GX1との回線を切断復旧する。
【0092】
また、電子メールアドレスを適切に取得できた場合には、ゲートウェイ装置GWは、ネットワークファクシミリ装置FXを指定してSMTPポートオープンを要求する。これに対し、ネットワークファクシミリ装置FXは、信号「220」をゲートウェイ装置GW1へ応答する。
【0093】
次に、ゲートウェイ装置GW1は、ESMTPの開始コマンドであるコマンドEHLOをネットワークファクシミリ装置FXへ送信する。ここで、このコマンドEHLOは、拡張D−SMTP方式通信機能の開始を指令するコマンドを兼用している。
【0094】
コマンドEHLOを受信したネットワークファクシミリ装置FXは、D−SMTP方式通信機能を備えている旨を通知する信号「250 CONNEG」を、ゲートウェイ装置GW1へ応答する。また、それにより、ゲートウェイ装置GW1は、信号CEDをグループ3ファクシミリ装置GX1へ送出する。
【0095】
また、これにより、ゲートウェイ装置GW1は、D−SMTP通信モードで通信動作を行う旨を決定する(通信形態2)。
【0096】
これにより、ゲートウェイ装置GW1は、コマンド「MAIL FROM:<自機メールアドレス>」をネットワークファクシミリ装置FXへ送信し、送信元のメールアドレスを通知する。ここで、ネットワークファクシミリ装置FXは、受信したコマンド「MAIL FROM」のパラメータである「<自機メールアドレス>」を用いて、接続許可を判定することができる。
【0097】
そして、ネットワークファクシミリ装置FXは、そのときの電子メールの受付を許可できる場合には、信号「250」をゲートウェイ装置GW1へ応答する。
【0098】
次に、ゲートウェイ装置GW1は、電子メールの宛先(この場合は、ネットワークファクシミリ装置FX)を指定するためのコマンド「RCPT TO:<相手メールアドレス(ネットワークファクシミリ装置FXのメールアドレス)>」をネットワークファクシミリ装置FXへ送信する。
【0099】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、信号「250 能力情報」をゲートウェイ装置GW1に送信する。ここで、信号「250」に付加される「能力情報」の値は、ネットワークファクシミリ装置FXが備えている受信能力を通知するためのものである。
【0100】
それにより、ゲートウェイ装置GW1は、信号CSI(着側端末識別情報)/DIS(ネットワークファクシミリ装置FXの受信能力)をグループ3ファクシミリ装置GXに送信する。ここで、信号CSIのパラメータは、例えば、ネットワークファクシミリ装置FXの識別情報(電子メールアドレス等)を用いることができる。
【0101】
それにより、グループ3ファクシミリ装置GX1は、受信した信号DISのパラメータと、送信する画情報の画像モードおよび利用可能なモデム速度に基づいて、そのときに使用する通信機能を設定し、信号TSI(送信端末識別情報)/DCS(能力通知)をゲートウェイ装置GW1へ送信し、信号DCSで設定したモデム速度でモデムトレーニングを行うために、信号TCFをゲートウェイ装置GW1へ送信する。
【0102】
これにより、ゲートウェイ装置GW1は、そのときの受信結果が良好な場合には、信号CFRをグループ3ファクシミリ装置GX1へ応答して、画情報の受信準備が完了した旨を通知し、それにより、グループ3ファクシミリ装置GX1は、1ページ分の画情報PIXを順次ゲートウェイ装置GW1へ送信し、画情報PIXの送信を終了すると、メッセージ後信号として、信号EOPをゲートウェイ装置GW1へ送信する。
【0103】
ゲートウェイ装置GW1は、グループ3ファクシミリ装置GX1より画情報PIXを受信すると、その画情報PIXをMIME変換し、画情報データDATAとして、ネットワークファクシミリ装置FXへ順次送信する。また、メッセージ後信号の信号EOPをグループ3ファクシミリ装置GX1より受信すると、1ページ分の画情報の終了を通知するためにデータ「.(ピリオド)」をネットワークファクシミリ装置FXへ送信する。
【0104】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、信号「354」をゲートウェイ装置GW1へ応答し、それによって、ゲートウェイ装置GW1は、信号MCFをグループ3ファクシミリ装置GX1へ送信する。
【0105】
このようにして、画情報の送信を終了すると、グループ3ファクシミリ装置GX1は、信号DCNをゲートウェイ装置GW1へ送信して、ゲートウェイ装置GW1との間の回線を復旧する。
【0106】
また、ゲートウェイ装置GW1は、信号DCNを受信すると、コマンド「QUIT」をネットワークファクシミリ装置FXへ送信し、それにより、ネットワークファクシミリ装置FXへ送信は、信号「221」を応答し、これによって、ネットワークファクシミリ装置FXとゲートウェイ装置GW1との間の通信が終了する。
【0107】
このようにして、本実施例では、グループ3ファクシミリ装置GX1からネットワークファクシミリ装置FXに対して、画情報の送信が可能となる。また、プッシュボタン信号を用いて宛先のネットワークファクシミリ装置FXを指定するようにしているので、宛先指定のための特別の装置を必要としない。
【0108】
図9は、グループ3ファクシミリ装置GX1が、ゲートウェイ装置GW1を用いて、SMTPサーバ装置MSへ画情報を送信するときの動作(通信形態3)の一例を示している。この場合は、送信ページ数が1ページの場合である。
【0109】
まず、グループ3ファクシミリ装置GX1は、ゲートウェイ装置GW1へ発呼し、ゲートウェイ装置GW1が着信応答すると、信号RINGを送出した後に、プッシュボタン信号を用いて、宛先情報を送信する。例えば、番号「0001」の宛先情報を送信する場合、プッシュボタン信号の番号「0」、番号「0」、番号「0」、番号「1」を連続的にゲートウェイ装置GW1へ送信する。
【0110】
一方、ゲートウェイ装置GW1は、アナログ公衆網PSTNより発呼されると、着信応答し、信号RINGを受信するかどうかを待つ。そして、信号RINGを受信すると、グループ3ファクシミリ装置GX1よりプッシュボタン信号を受信し、その受信したプッシュボタン信号により運ばれた番号を認識する。なお、プッシュボタン信号の受信機能は、網制御装置32に装備されている。
【0111】
そして、アドレス変換テーブルを参照して、その認識にした番号に対応した電子メールアドレスを取得する。このとき、受信した番号が、アドレス変換テーブルに登録されていない場合には、このときの通信動作を行うことができないので、その時点でグループ3ファクシミリ装置GX1との回線を切断復旧する。
【0112】
また、電子メールアドレスを適切に取得できた場合には、ゲートウェイ装置GWは、SMTPサーバ装置MSを指定してSMTPポートオープンを要求する。これに対し、SMTPサーバ装置MSは、信号「220」をゲートウェイ装置GW1へ応答する。
【0113】
次に、ゲートウェイ装置GW1は、ESMTPの開始コマンドであるコマンドEHLOをSMTPサーバ装置MSへ送信する。ここで、このコマンドEHLOは、拡張D−SMTP方式通信機能の開始を指令するコマンドを兼用している。
【0114】
コマンドEHLOを受信したSMTPサーバ装置MSは、ESMTP方式通信機能を備えている旨を通知する信号「250」を、ゲートウェイ装置GW1へ応答する。また、それにより、ゲートウェイ装置GW1は、信号CEDをグループ3ファクシミリ装置GX1へ送出する。
【0115】
また、この場合には、ゲートウェイ装置GW1は、相手端末への通信動作をT.37通信モードで行う旨を決定する(通信形態3)。
【0116】
これにより、ゲートウェイ装置GW1は、コマンド「MAIL FROM:<自機メールアドレス>」をSMTPサーバ装置MSへ送信し、送信元のメールアドレスを通知する。ここで、SMTPサーバ装置MSは、受信したコマンド「MAIL FROM」のパラメータである「<自機メールアドレス>」を用いて、接続許可を判定することができる。
【0117】
そして、SMTPサーバ装置MSは、そのときの電子メールの受付を許可できる場合には、信号「250」をゲートウェイ装置GW1へ応答する。
【0118】
次に、ゲートウェイ装置GW1は、電子メールの宛先(この場合は、SMTPサーバ装置MS)を指定するためのコマンド「RCPT TO:<相手メールアドレス>」をSMTPサーバ装置MSへ送信する。
【0119】
これにより、SMTPサーバ装置MSは、信号「250」をゲートウェイ装置GW1に送信する。
【0120】
それにより、ゲートウェイ装置GW1は、信号CSI(着側端末識別情報)/DIS(固定値)をグループ3ファクシミリ装置GXに送信する。ここで、信号CSIのパラメータは、例えば、SMTPサーバ装置MSの識別情報(電子メールアドレス等)を用いることができる。また、信号DISのパラメータは、勧告T.37のTIFF−FプロファイルSで規定されている画像モードの情報がセットされる。すなわち、「白黒(二値)、A4サイズ、普通字、MH圧縮」である。
【0121】
それにより、グループ3ファクシミリ装置GX1は、受信した信号DISのパラメータと、送信する画情報の画像モードおよび利用可能なモデム速度に基づいて、そのときに使用する通信機能を設定し、信号TSI(送信端末識別情報)/DCS(能力通知)をゲートウェイ装置GW1へ送信し、信号DCSで設定したモデム速度でモデムトレーニングを行うために、信号TCFをゲートウェイ装置GW1へ送信する。
【0122】
これにより、ゲートウェイ装置GW1は、そのときの受信結果が良好な場合には、信号CFRをグループ3ファクシミリ装置GX1へ応答して、画情報の受信準備が完了した旨を通知し、それにより、グループ3ファクシミリ装置GX1は、1ページ分の画情報PIXを順次ゲートウェイ装置GW1へ送信し、画情報PIXの送信を終了すると、メッセージ後信号として、信号EOPをゲートウェイ装置GW1へ送信する。
【0123】
ゲートウェイ装置GW1は、グループ3ファクシミリ装置GX1より画情報PIXを受信すると、その画情報PIXをMIME変換し、画情報データDATAとして、SMTPサーバ装置MSへ順次送信する。また、メッセージ後信号の信号EOPをグループ3ファクシミリ装置GX1より受信すると、1ページ分の画情報の終了を通知するためにデータ「.(ピリオド)」をSMTPサーバ装置MSへ送信する。
【0124】
これにより、SMTPサーバ装置MSは、信号「354」をゲートウェイ装置GW1へ応答し、それによって、ゲートウェイ装置GW1は、信号MCFをグループ3ファクシミリ装置GX1へ送信する。
【0125】
このようにして、画情報の送信を終了すると、グループ3ファクシミリ装置GX1は、信号DCNをゲートウェイ装置GW1へ送信して、ゲートウェイ装置GW1との間の回線を復旧する。
【0126】
また、ゲートウェイ装置GW1は、信号DCNを受信すると、コマンド「QUIT」をSMTPサーバ装置MSへ送信し、それにより、SMTPサーバ装置MSへ送信は、信号「221」を応答し、これによって、SMTPサーバ装置MSとゲートウェイ装置GW1との間の通信が終了する。
【0127】
このようにして、本実施例では、グループ3ファクシミリ装置GX1から指定された宛先へ、電子メールを用いて画情報の送信が可能となる。また、プッシュボタン信号を用いて宛先の番号(アドレス)を指定するようにしているので、宛先指定のための特別の装置を必要としない。
【0128】
図10は、アナログ公衆網PSTNより発呼された場合のゲートウェイ装置GWの動作の一例を示している。この場合は、拡張D−SMTP方式ゲートウェイ機能による通信(通信形態1)と、D−SMTP通信を行う場合である。
【0129】
ゲートウェイ装置GWは、網制御装置32が着信検出すると、着信応答し(処理101)、信号RINGを受信し(処理102)、プッシュボタン信号により宛先番号を受信する(処理103)。
【0130】
次に、処理103で受信した宛先番号に対応した電子メールアドレスを、アドレス変換テーブルを参照して取得する(処理104)。このとき、受信した宛先番号が、アドレス変換テーブルに登録されているかどうかを調べ(判断105)、判断105の結果がNOになるときには、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧し(処理106)、エラー終了する。
【0131】
また、電子メールアドレスを適切に取得できた場合で判断105の結果がYESになるときには、ゲートウェイ装置GWは、宛先の接続先を指定してSMTPポートオープンを要求する(処理107)。
【0132】
そして、接続先から肯定応答である信号「220」を受信するかどうかを調べ(判断108)、判断108の結果がNOになるときには、処理106へ移行し、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧して、エラー終了する。
【0133】
一方、判断108の結果がYESになるときには、ゲートウェイ装置GWは、ESMTPの開始コマンドであるコマンドEHLOを接続先へ送信し(処理109)、接続先から、信号「250」を受信するかどうかを調べる(判断110)。ここで、判断110の結果がNOになるときには、拡張D−SMTP方式ゲートウェイ機能による通信動作、または、D−SMTP方式の通信動作を行えないので、処理106へ進み、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧して、エラー終了する。
【0134】
また、判断110の結果がYESになるときには、接続先より信号「250 CONNEG」を受信したかどうかを調べる(判断111)。判断111の結果がNOになるときにも、拡張D−SMTP方式ゲートウェイ機能による通信動作、または、D−SMTP方式の通信動作を行えないので、処理106へ進み、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧して、エラー終了する。
【0135】
また、判断111の結果がYESになるときには、拡張D−SMTP方式通信機能をあらわす信号「250−FAXGW」を受信したかどうかを調べる(判断112)。
【0136】
判断112の結果がYESになるときには、「RCPT TO」への応答信号で取得した能力情報を信号DISのフィールドにセットした状態で(処理113)、拡張D−SMTP方式ゲートウェイ機能による通信動作へと移行する。
【0137】
また、判断112の結果がNOになるときには、そのときに指定された宛先の電子メールアドレスが、「fax=(電話番号)@ドメイン)」というRFC2304で規定されているファクシミリ番号の形式であるかどうかを調べる(判断114)。
【0138】
判断114の結果がNOになるときには、指定された宛先が最終宛先であるので、「RCPT TO」への応答信号で取得した能力情報を信号DISのフィールドにセットした状態で(処理115)、D−SMTP方式による通信動作へと移行する。
【0139】
また、判断114の結果がYESになるときには、処理106へ進み、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧して、エラー終了する。
【0140】
このようにして、この場合には、拡張D−SMTP方式ゲートウェイ機能による通信動作、または、D−SMTP方式の通信動作を行うことができる。
【0141】
図11および図12は、アナログ公衆網PSTNより発呼された場合のゲートウェイ装置GWの動作の他の例を示している。この場合は、相手端末の通信モードを判別して、それに合わせて自端末の通信モードを設定する場合である。
【0142】
ゲートウェイ装置GWは、網制御装置32が着信検出すると、着信応答し(処理201)、信号RINGを受信し(処理202)、プッシュボタン信号により宛先番号を受信する(処理203)。
【0143】
次に、処理203で受信した宛先番号に対応した電子メールアドレスを、アドレス変換テーブルを参照して取得する(処理204)。このとき、受信した宛先番号が、アドレス変換テーブルに登録されているかどうかを調べ(判断205)、判断205の結果がNOになるときには、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧し(処理206)、エラー終了する。
【0144】
また、電子メールアドレスを適切に取得できた場合で判断205の結果がYESになるときには、ゲートウェイ装置GWは、宛先の接続先を指定してSMTPポートオープンを要求する(処理207)。
【0145】
そして、接続先から肯定応答である信号「220」を受信するかどうかを調べ(判断208)、判断208の結果がNOになるときには、処理206へ移行し、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧して、エラー終了する。
【0146】
一方、判断208の結果がYESになるときには、ゲートウェイ装置GWは、ESMTPの開始コマンドであるコマンドEHLOを接続先へ送信し(処理209)、接続先から、信号「250」を受信するかどうかを調べる(判断210)。
【0147】
判断210の結果がYESになるときには、接続先より信号「250 CONNEG」を受信したかどうかを調べる(判断211)。判断211の結果がYESになるときには、拡張D−SMTP方式通信機能をあらわす信号「250−FAXGW」を受信したかどうかを調べる(判断212)。
【0148】
判断212の結果がYESになるときには、「RCPT TO」への応答信号で取得した能力情報を信号DISのフィールドにセットした状態で(処理213)、拡張D−SMTP方式ゲートウェイ機能による通信動作へと移行する。
【0149】
また、判断212の結果がNOになるときには、「RCPT TO」への応答信号で取得した能力情報を信号DISのフィールドにセットした状態で(処理214)、D−SMTP方式による通信動作へと移行する。
【0150】
また、判断211の結果がNOになるときには、T.37通信動作を行うので、上述した内容の固定情報を信号DISのフィールドにセットした状態で(処理215)、T.37通信動作へと移行する。
【0151】
また、判断210の結果がNOになるときには、接続先がESMTP通信機能を備えていないので、同じ接続先へSMTPのコマンド「HELO」を送信し(処理216)、接続先から、信号「250」を受信するかどうかを調べる(判断217)。
【0152】
判断217の結果がYESになるときには、処理215へ移行し、T.37通信処理を行う。
【0153】
また、判断217の結果がNOになるときには、処理206へ進み、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧して、エラー終了する。
【0154】
このようにして、この場合には、接続先の通信機能に応じた通信モードの通信動作を適切に行うことができる。
【0155】
ところで、ゲートウェイ装置GWが、拡張D−SMTP方式ゲートウェイ機能以外の通信動作を行えるか否かを設定することもできる。例えば、管理者等がゲートウェイ装置GWの通信機能を制限したい場合等に有効である。
【0156】
この場合は、図5(c)に示すように、D−SMTP方式の通信動作を許すか否かを設定するD−SMTPフラグ、および、T.37通信機能の通信動作を許すか否かを設定するT.37フラグを設ける。
【0157】
そして、ユーザがD−SMTP方式の通信動作を許可する旨を設定した場合には、D−SMTPフラグの値に「オン(1)」を記憶し、ユーザがD−SMTP方式の通信動作を許可しない旨を設定した場合には、D−SMTPフラグの値に「オフ(0)」を記憶する。また、ユーザがT.37通信機能の通信動作を許可する旨を設定した場合には、T.37フラグの値に「オン(1)」を記憶し、ユーザがT.37通信機能の通信動作を許可しない旨を設定した場合には、T.37フラグの値に「オフ(0)」を記憶する。
【0158】
図13および図14は、この場合において、アナログ公衆網PSTNより発呼された場合のゲートウェイ装置GWの動作の一例を示している。
【0159】
ゲートウェイ装置GWは、網制御装置32が着信検出すると、着信応答し(処理301)、信号RINGを受信し(処理302)、プッシュボタン信号により宛先番号を受信する(処理303)。
【0160】
次に、処理303で受信した宛先番号に対応した電子メールアドレスを、アドレス変換テーブルを参照して取得する(処理304)。このとき、受信した宛先番号が、アドレス変換テーブルに登録されているかどうかを調べ(判断305)、判断305の結果がNOになるときには、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧し(処理306)、エラー終了する。
【0161】
また、電子メールアドレスを適切に取得できた場合で判断305の結果がYESになるときには、ゲートウェイ装置GWは、宛先の接続先を指定してSMTPポートオープンを要求する(処理307)。
【0162】
そして、接続先から肯定応答である信号「230」を受信するかどうかを調べ(判断308)、判断308の結果がNOになるときには、処理306へ移行し、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧して、エラー終了する。
【0163】
一方、判断308の結果がYESになるときには、ゲートウェイ装置GWは、ESMTPの開始コマンドであるコマンドEHLOを接続先へ送信し(処理309)、接続先から、信号「250」を受信するかどうかを調べる(判断310)。
【0164】
判断310の結果がYESになるときには、接続先より信号「250 CONNEG」を受信したかどうかを調べる(判断311)。判断311の結果がYESになるときには、拡張D−SMTP方式通信機能をあらわす信号「250−FAXGW」を受信したかどうかを調べる(判断312)。
【0165】
判断312の結果がYESになるときには、「RCPT TO」への応答信号で取得した能力情報を信号DISのフィールドにセットした状態で(処理313)、拡張D−SMTP方式ゲートウェイ機能による通信動作へと移行する。
【0166】
また、判断312の結果がNOになるときには、ユーザ設定情報のD−SMTPフラグの値を読み込み(処理314)、D−SMTP方式の通信動作が許可されているかどうかを調べる(判断315)。
【0167】
判断315の結果がYESになるときには、「RCPT TO」への応答信号で取得した能力情報を信号DISのフィールドにセットした状態で(処理316)、D−SMTP方式による通信動作へと移行する。また、判断315の結果がNOになるときには、処理306へ進み、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧して、エラー終了する。
【0168】
また、判断311の結果がNOになるときには、ユーザ設定情報のT.37フラグの値を読み込み(処理317)、T.37通信機能の通信動作が許可されているかどうかを調べる(判断318)。
【0169】
判断318の結果がYESになるときには、T.37通信動作を行うので、上述した内容の固定情報を信号DISのフィールドにセットした状態で(処理315)、T.37通信動作へと移行する。また、判断318の結果がNOになるときには、処理306へ進み、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧して、エラー終了する。
【0170】
また、判断310の結果がNOになるときには、接続先がESMTP通信機能を備えていないので、同じ接続先へSMTPのコマンド「HELO」を送信し(処理320)、接続先から、信号「250」を受信するかどうかを調べる(判断321)。
【0171】
判断321の結果がYESになるときには、処理317へ移行し、T.37通信機能の通信動作が許可されているかどうかを調べて、許可されている場合にはT.37通信処理を行い、許可されていない場合には、エラー終了する。
【0172】
また、判断321の結果がNOになるときには、処理306へ進み、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧して、エラー終了する。
【0173】
このようにして、この場合には、ユーザの設定に応じて、接続先の通信機能に対応した通信モードの通信動作を適切に行うことができる。
【0174】
図15および図16は、この場合の、アナログ公衆網PSTNより発呼された場合のゲートウェイ装置GWの動作の他の例を示している。
【0175】
ゲートウェイ装置GWは、網制御装置32が着信検出すると、着信応答し(処理401)、信号RINGを受信し(処理402)、プッシュボタン信号により宛先番号を受信する(処理403)。
【0176】
次に、処理403で受信した宛先番号に対応した電子メールアドレスを、アドレス変換テーブルを参照して取得する(処理404)。このとき、受信した宛先番号が、アドレス変換テーブルに登録されているかどうかを調べ(判断405)、判断405の結果がNOになるときには、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧し(処理406)、エラー終了する。
【0177】
また、電子メールアドレスを適切に取得できた場合で判断405の結果がYESになるときには、ゲートウェイ装置GWは、宛先の接続先を指定してSMTPポートオープンを要求する(処理407)。
【0178】
そして、接続先から肯定応答である信号「240」を受信するかどうかを調べ(判断408)、判断408の結果がNOになるときには、処理406へ移行し、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧して、エラー終了する。
【0179】
一方、判断408の結果がYESになるときには、ゲートウェイ装置GWは、ESMTPの開始コマンドであるコマンドEHLOを接続先へ送信し(処理409)、接続先から、信号「250」を受信するかどうかを調べる(判断410)。
【0180】
判断410の結果がYESになるときには、接続先より信号「250 CONNEG」を受信したかどうかを調べる(判断411)。判断411の結果がYESになるときには、拡張D−SMTP方式通信機能をあらわす信号「250−FAXGW」を受信したかどうかを調べる(判断412)。
【0181】
判断412の結果がYESになるときには、「RCPT TO」への応答信号で取得した能力情報を信号DISのフィールドにセットした状態で(処理413)、拡張D−SMTP方式ゲートウェイ機能による通信動作へと移行する。
【0182】
また、判断412の結果がNOになるときには、ユーザ設定情報のD−SMTPフラグの値を読み込み(処理414)、D−SMTP方式の通信動作が許可されているかどうかを調べる(判断415)。
【0183】
判断415の結果がYESになるときには、「RCPT TO」への応答信号で取得した能力情報を信号DISのフィールドにセットした状態で(処理416)、さらに、発側ファクシミリ装置の電話番号を保存した状態で(処理417)、D−SMTP方式による通信動作を行う(処理418)。
【0184】
そして、画情報送信を終了すると、そのときの通信結果をあらわすレポートを作成し、そのレポートを画情報へ変換し、処理417で保存した電話番号へ発呼し、その変換して得た画情報を送信して、発側ファクシミリ装置へ送信結果を通知する(処理419)。
【0185】
また、判断415の結果がNOになるときには、処理406へ進み、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧して、エラー終了する。
【0186】
また、判断411の結果がNOになるときには、ユーザ設定情報のT.37フラグの値を読み込み(処理420)、T.37通信機能の通信動作が許可されているかどうかを調べる(判断421)。
【0187】
判断421の結果がYESになるときには、T.37通信動作を行うので、上述した内容の固定情報を信号DISのフィールドにセットした状態で(処理422)、さらに、発側ファクシミリ装置の電話番号を保存した状態で(処理423)、T.37通信機能による通信動作を行う(処理424)。
【0188】
そして、画情報送信を終了すると、そのときの通信結果をあらわすレポートを作成し、そのレポートを画情報へ変換し、処理423で保存した電話番号へ発呼し、その変換して得た画情報を送信して、発側ファクシミリ装置へ送信結果を通知する(処理425)。また、判断421の結果がNOになるときには、処理406へ進み、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧して、エラー終了する。
【0189】
また、判断410の結果がNOになるときには、接続先がESMTP通信機能を備えていないので、同じ接続先へSMTPのコマンド「HELO」を送信し(処理426)、接続先から、信号「250」を受信するかどうかを調べる(判断427)。
【0190】
判断427の結果がYESになるときには、処理420へ移行し、T.37通信機能の通信動作が許可されているかどうかを調べて、許可されている場合にはT.37通信処理を行い、許可されていない場合には、エラー終了する。
【0191】
また、判断427の結果がNOになるときには、処理406へ進み、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧して、エラー終了する。
【0192】
このようにして、この場合には、ユーザの設定に応じて、接続先の通信機能に対応した通信モードの通信動作を適切に行うことができる。また、通信結果を発側ファクシミリ装置へ通知するようにしているので、発側ユーザへ、通信結果を適切に通知することができる。
【0193】
また、上述した実施例では、送信結果の通知を、画情報を送信することで行っているが、管理者ユーザへ電子メールを用いて通知することもできる。その場合には、図5(d)に示すように、管理者ユーザの電子メールアドレス(管理者メールアドレス)を、あらかじめ登録しておく。
【0194】
図15および図16は、この場合の、アナログ公衆網PSTNより発呼された場合のゲートウェイ装置GWの動作の一例を示している。
【0195】
ゲートウェイ装置GWは、網制御装置32が着信検出すると、着信応答し(処理501)、信号RINGを受信し(処理502)、プッシュボタン信号により宛先番号を受信する(処理503)。
【0196】
次に、処理503で受信した宛先番号に対応した電子メールアドレスを、アドレス変換テーブルを参照して取得する(処理504)。このとき、受信した宛先番号が、アドレス変換テーブルに登録されているかどうかを調べ(判断505)、判断505の結果がNOになるときには、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧し(処理506)、エラー終了する。
【0197】
また、電子メールアドレスを適切に取得できた場合で判断505の結果がYESになるときには、ゲートウェイ装置GWは、宛先の接続先を指定してSMTPポートオープンを要求する(処理507)。
【0198】
そして、接続先から肯定応答である信号「250」を受信するかどうかを調べ(判断508)、判断508の結果がNOになるときには、処理506へ移行し、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧して、エラー終了する。
【0199】
一方、判断508の結果がYESになるときには、ゲートウェイ装置GWは、ESMTPの開始コマンドであるコマンドEHLOを接続先へ送信し(処理509)、接続先から、信号「250」を受信するかどうかを調べる(判断510)。
【0200】
判断510の結果がYESになるときには、接続先より信号「250 CONNEG」を受信したかどうかを調べる(判断511)。判断511の結果がYESになるときには、拡張D−SMTP方式通信機能をあらわす信号「250−FAXGW」を受信したかどうかを調べる(判断512)。
【0201】
判断512の結果がYESになるときには、「RCPT TO」への応答信号で取得した能力情報を信号DISのフィールドにセットした状態で(処理513)、拡張D−SMTP方式ゲートウェイ機能による通信動作へと移行する。
【0202】
また、判断512の結果がNOになるときには、ユーザ設定情報のD−SMTPフラグの値を読み込み(処理514)、D−SMTP方式の通信動作が許可されているかどうかを調べる(判断515)。
【0203】
判断515の結果がYESになるときには、「RCPT TO」への応答信号で取得した能力情報を信号DISのフィールドにセットした状態で(処理516)、D−SMTP方式による通信動作を行う(処理517)。
【0204】
そして、画情報送信を終了すると、管理者メールアドレスを取得し(処理518)、そのときの通信結果をあらわすレポートを作成し、そのレポートを、電子メールを用いて、処理518で取得した管理者メールアドレスへ送信し、管理者ユーザへ送信結果を通知する(処理519)。
【0205】
また、判断515の結果がNOになるときには、処理506へ進み、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧して、エラー終了する。
【0206】
また、判断511の結果がNOになるときには、ユーザ設定情報のT.37フラグの値を読み込み(処理520)、T.37通信機能の通信動作が許可されているかどうかを調べる(判断521)。
【0207】
判断521の結果がYESになるときには、T.37通信動作を行うので、上述した内容の固定情報を信号DISのフィールドにセットした状態で(処理522)、T.37通信機能による通信動作を行う(処理523)。
【0208】
そして、画情報送信を終了すると、管理者メールアドレスを取得し(処理524)、そのときの通信結果をあらわすレポートを作成し、そのレポートを、電子メールを用いて、処理524で取得した管理者メールアドレスへ送信し、管理者ユーザへ送信結果を通知する(処理525)。
【0209】
また、判断521の結果がNOになるときには、処理506へ進み、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧して、エラー終了する。
【0210】
また、判断510の結果がNOになるときには、接続先がESMTP通信機能を備えていないので、同じ接続先へSMTPのコマンド「HELO」を送信し(処理526)、接続先から、信号「250」を受信するかどうかを調べる(判断527)。
【0211】
判断527の結果がYESになるときには、処理520へ移行し、T.37通信機能の通信動作が許可されているかどうかを調べて、許可されている場合にはT.37通信処理を行い、許可されていない場合には、エラー終了する。
【0212】
また、判断527の結果がNOになるときには、処理506へ進み、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧して、エラー終了する。
【0213】
このようにして、この場合には、ユーザの設定に応じて、接続先の通信機能に対応した通信モードの通信動作を適切に行うことができる。また、通信結果を電子メールを用いて管理者ユーザへ通知するようにしているので、管理者ユーザへ、通信結果を適切に通知することができる。
【0214】
ところで、本発明は、図1に示したような通信システムのみならず、例えば、図19に示したような通信システムについても同様にして適用される。
【0215】
すなわち、この場合の通信システムにおいては、インターネットINETには、ネットワークファクシミリ装置FXが接続されており、アナログ公衆網PSTNには、グループ3ファクシミリ装置GXが接続されている。ゲートウェイ装置GWは、インターネットINETのネットワークファクシミリ装置FXと、アナログ公衆網PSTNのグループ3ファクシミリ装置GXとの間を接続して、相互通信を可能にする機能を備えている。なお、インターネットINETは、IP網として機能する広域ネットワークである。
【0216】
また、ネットワークファクシミリ装置FXは、ファクシミリ画情報の作成および記録出力等のファクシミリ装置機能、電子メールを用いてファクシミリ画情報をやりとりするためのT.37通信機能、D−SMTP方式の通信機能、および、ゲートウェイ装置GWを介して、アナログ公衆網PSTNのグループ3ファクシミリ装置GXとの間でファクシミリ通信を行う拡張D−SMTP方式の通信機能を備えている。
【0217】
また、グループ3ファクシミリ装置GXは、通常のグループ3ファクシミリ通信機能と、ゲートウェイ装置GWを用いてネットワークファクシミリ装置FXへ発呼する際には、宛先となるネットワークファクシミリ装置FXを指定する宛先情報をゲートウェイ装置GWへ通知する宛先通知機能を備えている。
【0218】
ゲートウェイ装置GWは、電子メールを用いてファクシミリ画情報をやりとりするためのT.37通信機能、D−SMTP方式の通信機能、および、アナログ公衆網PSTNのグループ3ファクシミリ装置GXとの間でファクシミリ通信を行う拡張D−SMTP方式に対応したゲートウェイ機能を備えている。
【0219】
そして、本実施例におけるゲートウェイ装置GWについて、上述した実施例と同じ通信機能を実現することができる。
【0220】
また、上述した実施例では、ファクシミリ装置として、アナログ公衆回線網PSTNを用いるグループ3ファクシミリ装置を適用しているが、デジタル公衆回線網ISDNを用いるグループ3/4ファクシミリ装置を適用した場合についても、本発明を同様にして適用することができる。その場合、宛先番号を指定する情報としては、呼設定用メッセージに含まれる適宜な情報要素、例えば、呼設定メッセージの着サブアドレス情報要素等を適用することができる。
【0221】
なお、本発明は、上述した通信システム以外の同等の通信システムについても同様にして適用することができる。
【0222】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、IP網に接続するIP網接続手段と、公衆網に接続する公衆網接続手段を備えたネットワークゲートウェイ装置を備え、IP網に接続されたネットワークファクシミリ装置と、公衆網に接続されたファクシミリ装置との間のファクシミリ通信をリアルタイム的に行うようにしたので、IP網に接続されているネットワークファクシミリ装置と、公衆網に接続されているG3/G4ファクシミリ装置との間の通信を適切に行うことができるという効果を得る。
【0223】
また、ゲートウェイ装置は、指定された相手端末の通信モードにあった通信モードで、通信動作を適切に行うことができるという効果も得る。
【0224】
また、ゲートウェイ装置は、あらかじめ指定された通信モード以外の通信モードでの通信動作を行わないので、役割分担を明確にすることができ、適切なシステム構成を実現できるという効果も得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる通信システムを示したブロック図。
【図2】本発明の一実施例にかかるグループ3ファクシミリ装置GX(GX1,GX2)の構成の一例を示したブロック図。
【図3】ゲートウェイ装置GW(GW1,GW2)の構成例を示したブロック図。
【図4】ネットワークファクシミリ装置FXの構成の一例を示したブロック図。
【図5】アドレス変換テーブル等の一例を示した概略図。
【図6】ゲートウェイ装置GW1,GW2を用いて、グループ3ファクシミリ装置GX1からグループ3ファクシミリ装置GX2へ画情報を送信するときの動作(通信形態1)の一例を示したタイムチャート。
【図7】ゲートウェイ装置GW1,GW2を用いて、グループ3ファクシミリ装置GX1からグループ3ファクシミリ装置GX2へ画情報を送信するときの動作(通信形態1)の一例を示したタイムチャート(続き)。
【図8】グループ3ファクシミリ装置GX1が、ゲートウェイ装置GW1を用いて、ネットワークファクシミリ装置FXへ画情報を送信するときの動作(通信形態2)の一例を示したタイムチャート。
【図9】グループ3ファクシミリ装置GX1が、ゲートウェイ装置GW1を用いて、SMTPサーバ装置MSへ画情報を送信するときの動作(通信形態3)の一例を示したタイムチャート。
【図10】アナログ公衆網PSTNより発呼された場合のゲートウェイ装置GWの動作の一例を示したフローチャート。
【図11】アナログ公衆網PSTNより発呼された場合のゲートウェイ装置GWの動作の他の例を示したフローチャート。
【図12】アナログ公衆網PSTNより発呼された場合のゲートウェイ装置GWの動作の他の例を示したフローチャート(続き)。
【図13】アナログ公衆網PSTNより発呼された場合のゲートウェイ装置GWの動作のさらに他の例を示したフローチャート。
【図14】アナログ公衆網PSTNより発呼された場合のゲートウェイ装置GWの動作のさらに他の例を示したフローチャート(続き)。
【図15】アナログ公衆網PSTNより発呼された場合のゲートウェイ装置GWの動作のまたさらに他の例を示したフローチャート。
【図16】アナログ公衆網PSTNより発呼された場合のゲートウェイ装置GWの動作のまたさらに他の例を示したフローチャート(続き)。
【図17】アナログ公衆網PSTNより発呼された場合のゲートウェイ装置GWの動作の別の例を示したフローチャート。
【図18】アナログ公衆網PSTNより発呼された場合のゲートウェイ装置GWの動作の別の例を示したフローチャート(続き)。
【図19】本発明の他の実施例にかかる通信システムを示したブロック図。
【符号の説明】
FX ネットワークファクシミリ装置
GW,GW1,GW2 ゲートウェイ装置
GX,GX1,GX2 グループ3ファクシミリ装置
Claims (4)
- IP網に接続するIP網接続手段と、
公衆網に接続する公衆網接続手段と、
IP網に接続されたネットワークファクシミリ装置と、公衆網に接続されたファクシミリ装置との間のファクシミリ通信を電子メールプロトコルを使用してリアルタイム的に行うプロトコル変換手段と、
通信相手端末が、拡張D−SMTP通信モード、D−SMTP通信モード、あるいは、電子メール通信モードのいずれの通信モードを使用可能であるかを判別して、その判別した通信モードの通信動作を行う通信制御手段を備えたことを特徴とする通信装置。 - IP網に接続するIP網接続手段と、
公衆網に接続する公衆網接続手段と、
IP網に接続されたネットワークファクシミリ装置と、公衆網に接続されたファクシミリ装置との間のファクシミリ通信を電子メールプロトコルを使用してリアルタイム的に行うプロトコル変換手段と、
通信相手端末が拡張D−SMTP通信モードを使用可能であるかを判別し、使用可能でない場合には通信動作をエラー終了する一方、使用可能である場合には拡張D−SMTP通信モードの通信動作を行う通信制御手段を備えたことを特徴とする通信装置。 - IP網に接続するIP網接続手段と、
公衆網に接続する公衆網接続手段と、
IP網に接続されたネットワークファクシミリ装置と、公衆網に接続されたファクシミリ装置との間のファクシミリ通信を電子メールプロトコルを使用してリアルタイム的に行うプロトコル変換手段と、
ユーザ設定により使用可能な通信モードを記憶したユーザ設定情報記憶手段と、
通信相手端末が拡張D−SMTP通信モードを使用可能であるかを判別し、使用可能である場合には拡張D−SMTP通信モードの通信動作を行う一方、使用可能でない場合には、上記ユーザ設定情報記憶手段に使用可能な通信モードとして記憶されている通信モードであるかどうかを調べ、使用可能な通信モードとして記憶されているときには、その通信モードの通信動作を行う通信制御手段を備えたことを特徴とする通信装置。 - 通信結果をユーザへ通知する通信結果通知手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3記載の通信装置。
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