JP3894706B2 - ネットワークファクシミリ装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介してデータ通信を行うネットワークファクシミリ装置に関し、特に、パケット網に接続され、ITU−T勧告T.38に基づいた手順により前記パケット網を介して相手先装置との間でデータのやりとりを行うネットワークファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のファクシミリ通信は、ITU−T勧告T.30に基づいたG3ファクシミリのように、電話網を介したものが一般的であったが、基本的に通信料金がかからない利点のある、インターネットに代表されるネットワークを介したパケット通信の急速な普及に伴い、ネットワーク経由のファクシミリ通信への要求が高まった。
【0003】
ネットワーク経由のファクシミリ通信の形態としては、ファクシミリ文書を電子メールに変換して、他のネットワーク端末が電子メールを送受信するのと同様のプロトコルにより送受信する形態があった。
【0004】
しかし、電子メールによるファクシミリ通信では、送信側端末から送信した電子メールが受信側のメールサーバに蓄積される一方、受信側端末が、そのメールサーバに定期的にアクセスして電子メールを受信する通信形態のため、送信側と受信側とが相互に能力交換を行えず、最適な形態でのファクシミリ文書の伝送が行えないばかりでなく、送信と受信が同時的には行われないために、送信文書が確実に受信されたかを送信側が確認できないという弊害があった。
【0005】
そこで、1999年4月にパケット網上でパケット化したT.30信号をやり取りするためのITU−T勧告T.38が制定された。このT.38通信技術を利用することで、パケット網を介した端末間の能力交換および通信のリアルタイム性の保証が可能となった。
【0006】
勧告T.38に準拠したパケット網を介した通信を行うネットワーク端末装置としては、2種類ある。1つは、自装置から直接データ送信を行い、また、受信データを自装置が直接受信する、パケット網直結型のネットワークファクシミリ装置である。別の1つは、公衆網を介してG3ファクシミリ装置との間で勧告T.30に準拠した公衆網を介した通信を行うと同時に、勧告T.38に準拠したパケット網を介した通信を相手先のネットワークファクシミリ装置との間で行うことで、公衆網上のG3ファクシミリ装置とパケット網上のネットワークファクシミリ装置との間のファクシミリ通信をリアルタイムにプロトコル変換して中継するゲートウェイ装置である。
【0007】
公衆網を介して相互接続されたゲートウェイ装置とG3ファクシミリ装置とは、いわば、擬似的なネットワークファクシミリ装置を構成しているといえる。
【0008】
パケット網直結型のネットワークファクシミリ装置同士が、パケット網を介して通信を行う場合には、そのパケット網において可能な通信速度の範囲内の、比較的高速な通信速度で通信を行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、パケット網直結型のネットワークファクシミリ装置が、前記擬似的なネットワークファクシミリ装置とパケット網を介して通信を行う場合には、そのパケット網における通信速度がいくら高速でも、前記擬似的なネットワークファクシミリ装置を構成するG3ファクシミリ装置とゲートウェイ装置との公衆網を介した比較的低い通信速度(9600bps、4800bps、2400bps等)により制限されてしまうことになる。
【0010】
そのため、パケット網直結型のネットワークファクシミリ装置が、送信相手先がゲートウェイ装置であるか否かによらず、前記パケット網において可能な比較的高速な通信速度で送信データを送信してしまうと、送信相手先がパケット網直結型のネットワークファクシミリ装置であれば問題ないが、送信相手先がゲートウェイ装置であると、そのゲートウェイ装置とG3ファクシミリ装置との間の公衆網を介した通信の速度が比較的低速であるために、送信データが前記ゲートウェイ装置で未処理のまま滞って通信バッファがオーバーフローしてしまって、正常な通信が行えなくなってしまう場合があるという問題点があった。
【0011】
本発明係る事情に鑑みてなされたものであり、送信相手先装置がゲートウェイ装置であっても、送信相手先の通信バッファがオーバーフローすることなく安定した通信を行えるネットワークファクシミリ装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のネットワークファクシミリ装置は、パケット網に接続され、ITU−T勧告T.38に基づいた手順により前記パケット網を介して、当該パケット網に直結されたネットワークファクシミリ装置、または、公衆網を介してITU−T勧告T.30に基づいた手順によりG3ファクシミリ装置と接続されるゲートウェイ装置のいずれかの端末種別の送信相手先装置にデータを送信するネットワークファクシミリ装置において、データ送信時の前記パケット網を介したデータ伝送における単位時間当たりのデータ伝送量を、データ送信に先だって、受信側の前記送信相手先装置との間のT.30信号のやりとりにより決定した通信速度にみあうデータ伝送量に調節する通信速度調節送信手段を備えたことを特徴とするネットワークファクシミリ装置。
【0013】
請求項2に記載のネットワークファクシミリ装置は、パケット網に接続され、ITU−T勧告T.38に基づいた手順により前記パケット網を介して、当該パケット網に直結されたネットワークファクシミリ装置、または、公衆網を介してITU−T勧告T.30に基づいた手順によりG3ファクシミリ装置と接続されるゲートウェイ装置のいずれかの端末種別の送信相手先装置にデータを送信するネットワークファクシミリ装置において、前記ITU−T勧告T.38に基づいた手順による前記パケット網を介した前記送信相手先装置との間のやりとりにより、前記送信相手先装置がネットワークファクシミリ装置またはゲートウェイ装置のいずれの端末種別であるかを特定する端末種別特定手段と、前記端末種別特定手段により前記送信相手先装置がネットワークファクシミリ装置であると特定された場合には、前記パケット網を介して可能な最高通信速度でデータ送信を行う一方、前記端末種別特定手段により前記送信相手先装置がゲートウェイ装置であると特定された場合には、データ送信時の前記パケット網を介したデータ伝送における単位時間当たりのデータ伝送量を、データ送信に先だって、受信側の前記送信相手先装置との間のT.30信号のやりとりにより決定した通信速度にみあうデータ伝送量に調節する通信速度調節送信手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】
請求項3に記載のネットワークファクシミリ装置は、パケット網に接続され、ITU−T勧告T.38に基づいた手順により前記パケット網を介して、当該パケット網に直結されたネットワークファクシミリ装置、または、公衆網を介してITU−T勧告T.30に基づいた手順によりG3ファクシミリ装置と接続されるゲートウェイ装置のいずれかの端末種別の送信相手先装置にデータを送信するネットワークファクシミリ装置において、所定の端末種別指定操作入力に応じて前記送信相手先装置がネットワークファクシミリ装置またはゲートウェイ装置のいずれの端末種別であるかを特定する端末種別特定手段と、前記端末種別特定手段により前記送信相手先装置がネットワークファクシミリ装置であると特定された場合には、前記パケット網を介して可能な最高通信速度でデータ送信を行う一方、前記端末種別特定手段により前記送信相手先装置がゲートウェイ装置であると特定された場合には、データ送信時の前記パケット網を介したデータ伝送における単位時間当たりのデータ伝送量を、データ送信に先だって、受信側の前記送信相手先装置との間のT.30信号のやりとりにより決定した通信速度にみあうデータ伝送量に調節する通信速度調節送信手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項4に記載のネットワークファクシミリ装置は、パケット網に接続され、ITU−T勧告T.38に基づいた手順により前記パケット網を介して、当該パケット網に直結されたネットワークファクシミリ装置、または、公衆網を介してITU−T勧告T.30に基づいた手順によりG3ファクシミリ装置と接続されるゲートウェイ装置のいずれかの端末種別の送信相手先装置にデータを送信するネットワークファクシミリ装置において、各送信宛先ごとにネットワークファクシミリ装置またはゲートウェイ装置のいずれかの端末種別を予め対応付けて記憶した宛先別端末種別登録テーブルと、データ送信時における所定の送信宛先指定操作入力により指定された送信宛先を前記宛先別端末種別登録テーブルと照合して、前記送信相手先装置がネットワークファクシミリ装置またはゲートウェイ装置のいずれの端末種別であるかを特定する端末種別特定手段と、前記端末種別特定手段により前記送信相手先装置がネットワークファクシミリ装置であると特定された場合には、前記パケット網を介して可能な最高通信速度でデータ送信を行う一方、前記端末種別特定手段により前記送信相手先装置がゲートウェイ装置であると特定された場合には、データ送信時の前記パケット網を介したデータ伝送における単位時間当たりのデータ伝送量を、データ送信に先だって、受信側の前記送信相手先装置との間のT.30信号のやりとりにより決定した通信速度にみあうデータ伝送量に調節する通信速度調節送信手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】
請求項5に記載のネットワークファクシミリ装置は、請求項2または4のいずれかに記載のネットワークファクシミリ装置において、前記端末種別特定手段により特定された相手先端末種別を表示する端末種別表示手段を更に備えたことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0018】
先ず、図1に、本発明の実施の形態に係るネットワークファクシミリ装置1のパケット網を介した通信形態について示す。
【0019】
同図において、ネットワークファクシミリ装置1は、インターネットなどのパケット網50を介してITU−T勧告T.38に基づいた手順により、パケット網直結型の他のネットワークファクシミリ装置20や、パケット網50に接続されたゲートウェイ装置30に公衆網(PSTN)60を介して接続されることにより、間接的にパケット網50に接続されるG3ファクシミリ装置40との間でファクシミリ通信を行う。ネットワークファクシミリ装置1とネットワークファクシミリ装置20との間のパケット直結型の装置間の通信では、パケット網50において可能な比較的高速の通信速度での通信が可能であるが、ネットワークファクシミリ装置1や20とゲートウェイ装置30を介したG3ファクシミリ装置40との間の通信では、いくらパケット網50における通信速度が高速でも、PSTN60における比較的低速な通信速度でしか、通信を行えない。
【0020】
次に、図2に、実施の形態に係るネットワークファクシミリ装置1のブロック構成について示す。
【0021】
同図において、ネットワークファクシミリ装置1は、システム制御部2、ROM3、RAM4、スキャナ5、プロッタ6、蓄積メモリ7、符号化復号化部8、操作表示部9、LAN通信制御部10、LANインターフェイス11、及び、システムバス12により構成されている。
【0022】
システム制御部2は、ROM3に書き込まれた制御プログラムに従って、RAM4を作業領域として使用しながら、装置各部を制御するマイクロコンピュータである。
【0023】
ROM3は、前述したように、システム制御部2が上記装置各部を制御するための制御プログラムが記憶されているリードオンリメモリである。RAM4は、前述したようにシステム制御部2の作業領域として使用されるランダムアクセスメモリである。なお、RAM4は、図示しないバックアップ回路によりバックアップされ、装置電源遮断時にも保持する必要のある、装置動作に必要な各種情報を書き換え可能に記憶するためにも使用される。
【0024】
そのRAM4には、図3に示すように、ダイヤル登録テーブル4aが予め登録・記憶されている。なお、図3に示すダイヤル登録テーブル4aの詳細については、後述する。
【0025】
スキャナ5は、3.85本/mm、7.7本/mm、15.4本/mm等の所定の読み取り線密度で原稿画像を読み取って画情報を得るためのものである。プロッタ6は、受信した画情報を、その線密度に応じて記録出力したり、スキャナ5で読み取った画情報を、その線密度に応じて記録出力(コピー動作)するためのものである。
【0026】
蓄積メモリ7は、スキャナ5で読み取った画情報を、メモリ送信するために一時的にファイルとして蓄積したり、受信した画情報を、プロッタ6により記録するまでファイルとして一時的に蓄積したり、通信管理レポート等の各種レポートの画情報やワンタッチダイヤル登録リストや短縮ダイヤル登録リストの画情報をフォント展開して作成するための一時的な記憶領域としても使用される。
【0027】
符号化復号化部8は、送信画像データを、G3ファクシミリに適合する、MH符号化方式、MR符号化方式、MMR符号化方式、JBIG符号化方式等の所定の符号化方式で符号化圧縮する一方、受信画像データをMH符号化方式、MR符号化方式、MMR符号化方式、JBIG符号化方式等に対応する所定の復号化方式で復号伸長するものである。
【0028】
操作表示部9は、相手先ファクシミリ番号やネットワークアドレスを指定するためのキー群や、送信スタートキー、ワンタッチダイヤルキー、及び、その他各種キーが配設される一方、液晶表示装置等の表示器を備え、ユーザに知らせるべき装置の動作状態や、各種メッセージを表示するものである。
【0029】
図4にネットワークファクシミリ装置1の操作表示部9の具体的な構成について示す。
【0030】
図4において、テンキー9aは、送信相手先電話番号等を直接指定したり、短縮ダイヤルで指定したりする際に等に番号を入力するために用いられるものである。[スタート]キー9bは、ファクシミリ送信動作の開始や、コピー動作の開始を指示するためのものである。[ストップ]キー9cは、各種動作の強制的な停止を指示したり、操作の取り消しを指示したりするためのものである。[Yes]キー9d及び[No]キー9eは、ユーザに決定または取消の各種選択をさせるためのキーである。[ファンクション]キー9fは、ワンタッチダイヤルの登録機能、短縮ダイヤルの登録機能、ユーザパラメータの設定機能や、ファクシミリ装置1の標準的なファクシミリ装置としての機能以外の、時刻指定送信、部門コード指定送信等の拡張的な機能を呼び出すためのもので、この[ファンクション]キー9fを押下して、テンキー9aにより、各機能に対応した番号を入力することで、各機能を呼び出して実行することができる。
【0031】
[短縮]キー9gは、短縮ダイヤル機能のためのもので、[短縮]キー9gの押下操作と、テンキー9aによる数桁(本実施の形態では01から99の2桁であるとする)の番号の入力操作の組合せで、短縮ダイヤルの登録番号を指定するためのものである。
【0032】
ワンタッチキー群8hは、ワンタッチダイヤル機能のためのもので、番号「01」ないし「32」までの各番号にそれぞれ対応するキーにより構成され、いずれかのワンタッチキーの押下操作により、ワンタッチダイヤルの登録番号を指定するためのものである。また、ワンタッチキー群8hは、[ALT]キー9iとの組合せ操作により、メールアドレスを入力するためのアルファベットや記号を入力するためにも使用される。具体的には、例えば、[ALT]キー9iを押下しながら、番号「01」の[ワンタッチ]キーを押下することで、アルファベットの「A」を入力できる。つまり、番号「01」ないし「32」までの各番号にそれぞれ対応する[ワンタッチ]キーは、[ALT]キー9iを押下しながら押下することで、アルファベットキーとして機能する。
【0033】
カーソルキー群9jは、[下矢印]キー9jd、[左矢印]キー9jl、[右矢印]キー9jr、及び、[上矢印]キー9juにより構成されている。[下矢印]キー9jd及び[上矢印]キー9juは、各キーの押下に応じて、表示器9hの表示内容を変更したり、表示内容を上下にスクロールしたりするものである。また、[左矢印]キー9jl及び[右矢印]キー9jrは、各キーの押下に応じて、表示器9kに表示された項目や機能等を選択するものである。表示器9kは、ユーザに知らせるべき装置の動作状態や、各種メッセージを表示するものである。
【0034】
図2に戻って、LAN通信制御部10は、パケット網50に接続されているLANに接続された、LANとの物理的なインターフェイスであるLANインターフェイス11を介して、LANプロトコル上でのTCP/IPのプロトコル等によるパケットデータ伝送を制御するものである。
【0035】
LANインターフェイス11は、前述したように、LANとの物理的なインターフェイスである。システムバス12は、上記各部がデータをやり取りするための信号ラインである。
【0036】
次に、図3に示したダイヤルト登録テーブル4aの詳細について説明する。
【0037】
同図において、ダイヤル登録テーブル4aは、短縮ダイヤル登録テーブルとワンタッチダイヤル登録テーブル各部分が複合したテーブルとして構成されている。
【0038】
短縮ダイヤル登録テーブルは、登録番号「01」ないし「99」に対応した99個のレコードにより構成されている。
【0039】
ワンタッチダイヤル登録テーブルは、登録番号「01」ないし「32」に対応した32個のレコードにより構成されている。
【0040】
また、各登録テーブルの登録番号により特定される各レコードは、ワンタッチダイヤルや短縮ダイヤルの指定時に表示器9kに表示したりするための「相手先名称」のフィールドと、送信相手先を指定するための「宛先指定情報」のフィールドと、値0がインターネットファクス(ネットワークファクシミリ装置)を示し、値1がゲートウェイ(ゲートウェイ装置)を示し、値「−1」が種別不明を示す、「相手端末種別値」の各フィールドにより構成されている。なお、ダイヤル登録テーブル4aの登録内容は、操作表示部9からの対話入力等により予め登録・記憶されている。
【0041】
図5に、ROM3に格納される、本発明を実施するために必要なソフトウェア構成について示す。同図において、最上位には「オペポート(操作表示部)制御」、「プロッタ制御」、「スキャナ制御」が位置し、その下に「全体制御」が位置し、その下に「ファックスイメージ作成」が位置し、その下にITU−T勧告T.30に基づいたECM手順を含むファクシミリ通信手順を担う「T.30エンジン」が位置し、その下に、ITU−T勧告T.308に基づいた「T.38ファックスデータ処理」、及び、ITU−T勧告H.225.0に基づいた「H.225.0呼制御処理」が位置し、その下に、「TCP/IP」のプロトコル制御が位置し、最下層にLANプロトコルを制御する「LANコントローラ制御」がある。
【0042】
図6に、パケット網50を介した、パケット網直結型のネットワークファクシミリ装置(インターネットファクス)間のITU−T勧告T.38準拠の通信シーケンスについて示す。
【0043】
同図において、送信元のインターネットファクス(左側)は、送信先のインターネットファクス(右側)に対して、SETUPメッセージを送出する(フェーズF1)。なお、その場合のSETUPメッセージのsourceInfo情報要素内のエンドポイントタイプとしては、パケット網直結型のインターネットファクスであることを示す「terminal」が格納される。
【0044】
一方、送信先のインターネットファクスは、CONNECTメッセージを送出する(フェーズF2)。なお、その場合のCONNECTメッセージのdestinationInfo情報要素内のエンドポイントタイプとしては、パケット網直結型のインターネットファクスであることを示す「terminal」が格納される。
【0045】
そのようにして、お互いがパケット網直結型のインターネットファクスであることを確認しあいつつ、T.38セッションが確立し、以後T.30に規定されている制御信号をパケットデータとしてやりとりして画データの通信を行う。
【0046】
つまり、送信先のインターネットファクスが被呼端末識別信号CSI/ディジタル識別信号DISを送出し(フェーズF3)、それに呼応して送信元のインターネットファクスが送信端末識別信号TSI/ディジタル送信命令信号DCSを送出して(フェーズF4)、能力交換及び通信パラメータの設定を行った上で、送信元がトレーニングチェック信号TCF(オプション)を送出し(フェーズF5)、送信先が受信準備確認信号CFRを返すことで(フェーズF6)、伝送前手順を完了し、以後、画データの送信が行われる(フェーズF7)。
【0047】
その場合の画データの送信は、従来は、LAN通信制御部10が持つパケット網50を介したデータ伝送能力の範囲内の最高速度で行われていたが、送信相手先の装置も、パケット網直結型のインターネットファクスであるため、当該最高速度で画データを送信しても問題は生じない。
【0048】
図7に、パケット網50を介した、送信元のパケット網直結型のネットワークファクシミリ装置(インターネットファクス)と送信先のゲートウェイ装置との間のITU−T勧告T.38準拠の通信シーケンス及び、そのT.38準拠の通信シーケンスに連動して行われる、当該送信先ゲートウェイ装置とG3ファクシミリ装置(G3ファクス)との公衆網を介したT.30準拠の通信シーケンスについて示す。
【0049】
同図において、送信元のインターネットファクスは、送信先のゲートウェイ装置に対して、SETUPメッセージを送出する(フェーズF1)。なお、その場合のSETUPメッセージのsourceInfo情報要素内のエンドポイントタイプとしては、パケット網直結型のインターネットファクスであることを示す「terminal」が格納される。
【0050】
フェーズF1でSETUPメッセージを受信したゲートウェイ装置は、宛先のG3ファクスに公衆網を介して発呼して呼び出す(フェーズF11)。
【0051】
そのフェーズF11の呼び出しに対してG3ファクスはオフフックして応答し(フェーズF12)、そのフェーズ12に呼応して、ゲートウェイ装置は、CONNECTメッセージを送出する(フェーズF2)。なお、その場合のCONNECTメッセージのdestinationInfo情報要素内のエンドポイントタイプとしては、G3ファクスとの通信を中継するゲートウェイ装置であることを示す「gateway」が格納される。
【0052】
そのようにして、送信元は送信先がゲートウェイであることを確認する一方、送信先は、送信元がインターネットファクスであることを確認しあいつつ、T.38セッションが確立し、以後T.30に規定されている制御信号をゲートウェイ装置とG3ファクスとが公衆網を介してやりとりするの連動して、インターネットファクスとゲートウェイとがT.30に規定されている制御信号をパケットデータとしてやりとりして画データの通信を行う。
【0053】
つまり、送信先のG3ファクスが被呼端末識別信号CSI/ディジタル識別信号DISを公衆網を介してゲートウェイに送出し(フェーズF13)、それに呼応してゲートウェイが、フェーズF13で受信した被呼端末識別信号CSI/ディジタル識別信号DISをパケットデータとして、インターネットファクスに送出する(フェーズF3)。
【0054】
それに呼応して、インターネットファクスが送信端末識別信号TSI/ディジタル送信命令信号DCSを送出し(フェーズF4)、それに呼応してゲートウェイが、フェーズF14でパケットデータとして受信した送信端末識別信号TSI/ディジタル送信命令信号DCSを公衆網を介して、G3ファクスに送出して(フェーズF14)、能力交換及び通信パラメータの設定を行った上で、インターネットファクスがレーニングチェック信号TCF(オプション)を送出し(フェーズF5、)、それに呼応してゲートウェイが公衆網を介して、G3ファクスにトレーニングチェック信号TCFを送出する(フェーズF15)。
【0055】
そのフェーズF15に呼応して、G3ファクスが受信準備確認信号CFRを公衆網を介して送出し(フェーズF16)、それに呼応してゲートウェイがインターネットファクスに受信準備確認信号CFRをパケットデータとして送出して(フェーズF6)、伝送前手順を完了し、以後、画データの送信が行われる(フェーズF7、F17)。
【0056】
その場合の画データの送信は、従来は、LAN通信制御部10が持つパケット網50を介したデータ伝送能力の範囲内の最高速度で行われていたが、実質的な送信相手先の装置は、公衆網を介したG3ファクスであるため、当該最高速度で画データを送信すると、ゲートウェイにおいて、G3ファクスに送信しきれない画データが滞留してしまい、ゲートウェイ装置が備える通信用のバッファメモリの容量によっては、バッファオーバーフローが発生して安定した通信が保証されなくなる問題がある。
【0057】
そこで、本実施の形態に係るネットワークファクシミリ装置1においては、以下説明する送信処理手順を行う。
【0058】
ネットワークファクシミリ装置1に適用可能な本実施の形態に係る送信処理手順として、第1、第2及び第3例の各手順が適用可能である。
【0059】
先ず、第1例に係る送信処理手順について、図8を参照して説明する。
【0060】
同図において、ネットワークファクシミリ装置1は、スキャナ5に原稿がセットされるかを監視し(判断101のNoループ)、スキャナ5に原稿がセットされると(判断101のYes)、送信宛先の指定があるかを監視し(判断102のNoループ)、送信宛先の指定があると(判断102のYes)、送信開始を指示する[スタート]キー9bの押下を監視し(判断103のNoループ)、[スタート]キーが押下されると(判断103のYes)、判断101でスキャナ5にセットされた原稿を読み取り、得られた画情報を蓄積メモリ7に蓄積する(処理104)。
【0061】
そして、図6または図7の通信シーケンスにフェーズF1として示したように、SETUPメッセージを送信し(処理105)、フェーズF2として示したように、CONNECTメッセージを受信して(処理106)、T.38セッションを確立した上で(処理107)、図9の処理201に移行する。
【0062】
図9の処理201では、通信速度調節送信処理を行う。
【0063】
ここで、図9の処理201として行われる通信速度調節送信処理の具体的な処理手順について図10を参照して説明する。
【0064】
同図において、先ず、図6または図7の通信シーケンスにフェーズF3として示したようにディジタル識別信号DISを受信して送信先の受信能力を知る(処理301)。なお、その場合受信能力のうちの対応通信速度は、2400/4800/9600bpsのうちのいずれかであるとする。
【0065】
そして、その通知された相手先の受信能力と自身の送信能力とから通信パラメータを設定してディジタル送信命令信号DCSとして送信する(処理302)。なお、その場合の通信速度(v)としては、9600bpsが設定されるものとする
【0066】
処理301と処理302とにより、これから行われようとする画データの送信時の通信速度(v)が決定されると、次に、待ち時間Twaitを算出する(処理303)。
【0067】
処理303における、時間Twaitは、(V−v)/Vの計算式により算出される。ここで、Vは、LAN通信制御部10が可能なパケット網50を介した最高通信速度であり、本実施の形態では、ネットワーク遅延は考慮しないとして、96000bpsであるとする。
【0068】
したがって、計算式(V−v)/Vは、(96000−9600)/96000となり、計算結果は0.9となる。
【0069】
つまり、これから行われようとする画データの公衆網を介した単位時間当たりのデータ伝送量(通信速度)に、パケット網50を介した単位時間当たりのデータ伝送量がみあうようにするには、単位時間のうちの10%の期間には速度Vでのデータ伝送を行い、90%の期間データ伝送を休止して、平均して速度vでのデータ伝送が可能となるようにすればよいことになる。
【0070】
そこで、通信速度V(この場合96000)で画情報を送信する(処理304)。ただしその場合の画情報の送信単位はv(この場合9600)bitであるとする。したがって、処理304における画像の送信には、0.1秒を要することになる。
【0071】
処理304の画情報の送信の後は、1ページの画データの送信が終了したかを判断し(判断305)、まだ、終了していない場合には(判断305のNo)、処理303で算出した待ち時間Twait(この場合0.9秒)だけ待ってから(処理306)。処理304に戻る。
【0072】
判断305において、1ページの画データの送信が終了した場合には(判断305のYes)、次ページの画データがあるかを判断し(判断307)、次ページの画データがない場合には(判断307のNo)、処理を終了するが、次ページの画データがある場合には(判断307のYes)、次ページの伝送についてモード変更があるかを判断し(判断308)、モード変更がない場合には(判断308のNo)、処理306に移行し、モード変更がある場合には(判断308のYes)、処理301に戻る。
【0073】
このように、第1例の送信処理では、送信相手先がネットワークファクシミリ装置20のようなパケット網直結型のネットワークファクシミリ装置ばかりでなく、公衆網を介して接続される、G3ファクシミリ装置との間の通信速度により、パケット網を介した通信速度が制限されるゲートウェイ装置である場合もあることを見越して、データ伝送においてウエイト処理を行うようにすることで、パケット網50を介した単位時間当たりデータ伝送量を、公衆網を介した通信速度に合わせることができ、ネットワークファクシミリ装置1からの送信画データがG3ファクシミリ装置に未送信のままゲートウェイ装置30に蓄積されしまってバッファオーバーフローが発生してしまうような事態の発生を未然に防ぐことができる。
【0074】
次に、第2例に係る送信処理手順について説明する。なお、この第2例は、図8及び図9に示した第1例に係る送信処理手順のうちの図9を図11に置換したものである。
【0075】
先ず、図8に示した処理手順は、第1例に係る送信処理手順と共通であるため説明を省略し、処理107におけるT.38セッション確立後に行う図11に示す処理手順について説明する。
【0076】
同図において、先ず、処理106で受信したCONNECTメッセージのdestinationInfo情報要素内のエンドポイントタイプが「gateway」であったかを否(「terminal」)かを判断する(判断401)。
【0077】
そして、「gateway」である場合には(判断401のYes)、表示器9kに、図15に示す表示D10を表示して、送信が完了するまで比較的時間のかかるゲートウェイ経由でのG3ファクスへの送信が行われていることをユーザに対して示した上で(処理402)、通信速度調節送信処理を行う(処理403)。
【0078】
「terminal」である場合には(判断401のNo)、表示器9kに、図15に示す表示D20を表示して、送信が完了するまで比較的短時間で済むインターネットファクスへの送信が行われていることをユーザに対して示した上で(処理404)、通信速度未調節送信処理を行う(処理405)。
【0079】
なお、処理403の通信速度調節送信処理は、具体的には、既に説明した図10に示した処理手順である。また、処理405の通信速度未調節送信処理は、従来と同様のパケット網50を介して可能な最高通信速度で画データを送信する処理である。
【0080】
このように、第2例の送信処理では、送信相手先装置とのネゴシエーションにより相手先端末の種別を知り、相手先装置がゲートウェイ装置である場合にのみ、本発明に係る通信速度調節送信処理を行うようにし、相手先装置がパケット網直結型のネットワークファクシミリ装置である場合には、従来と同様調節なしのパケット網50を介して可能な最高通信速度でのデータ送信を行うようにしたため、ネットワークファクシミリ装置1からの送信画データがG3ファクシミリ装置に未送信のままゲートウェイ装置30に蓄積されてしまってバッファオーバーフローが発生してしまうような事態の発生を未然に防ぐことができると共に、可能な限り高速なデータ送信が可能となる。
【0081】
また、この第2例では、装置が自動的に判断した送信相手先端末の種別を表示するようにしたため、自分が指定した送信宛先の装置がネットワークファクシミリ装置ゲートウェイ装置かをユーザが容易に確認でき、送信相手先装置がネットワークファクシミリ装置である場合には非常に速くデータ送信が完了し、送信相手先装置がゲートウェイ装置である場合には比較的遅くデータ送信が完了するという、送信宛先によってデータ送信が完了するまでに要する時間が大きく異なるという、ユーザが感じる違和感を緩和できる。
【0082】
次に、第3例に係る送信処理手順について、図12、図13及び図14を参照して説明する。
【0083】
先ず、図12において、ネットワークファクシミリ装置1は、スキャナ5に原稿がセットされるかを監視し(判断501のNoループ)、スキャナ5に原稿がセットされると(判断501のYes)、送信宛先の指定がテンキー9aの押下やワンタッチキー群9hと[ALT]キー9iとの組み合わせ入力によるマニュアルダイヤル、または、[短縮]キー9gと番号の指定入力による短縮ダイヤル、ワンタッチキー群hのうちのいずれかのキーの押下によるワンタッチダイヤルによりなされるかを監視し(判断502のNoループ)、送信宛先の指定があると(判断502のYes)、判断502における宛先指定時のダイヤル種別を判断する(判断503)。
【0084】
ダイヤル種別がマニュアルダイヤルであった場合には(判断503のYes)、表示器9kに、図15に示す表示D30を表示して、相手端末の種別がインターネットファクス、ゲートウェイ、または、不明のいずれであるかを、[→]キー9jr、[←]キー9jlの押下によりカーソルを移動させて選択し、その選択でよければ[Yes]キー9dを押下するように促す(処理504)。
【0085】
そして、ユーザによる、[→]キー9jr、[←]キー9jlの押下に応じて表示D30におけるカーソル(下線)位置を文字列「インターネットファクス」、「ゲートウェイ」、または「不明」のいずれかに移動させると共に現在のカーソル位置を記憶するカーソル制御を、[Yes]キー9dが押下されるまで継続する(判断506のNoループ)。
【0086】
[Yes]キー9dが押下されると(判断506のYes)、判断506がYesになった時点におけるカーソル位置を判断する(判断507)。
【0087】
その結果、カーソル位置が「ゲートウェイ」である場合にはゲートウェイフラグFgwに値1をセットする(処理508)。カーソル位置が「不明」である場合には通信の安定性を重視してフラグFgwに値1をセットする(処理508)。カーソル位置が「インターネットファクス」である場合には、フラグFgwに値0をセットする(処理509)。なお、フラグFgwの値は、RAM4に保持される。
【0088】
処理508または処理509の後は、図14の判断701に移行する。
【0089】
一方、判断503において、ダイヤル種別がワンタッチダイヤルまたは短縮ダイヤルである場合には、図13の処理601に移行する。
【0090】
処理601では、判断502で指定された短縮ダイヤル番号またはワンタッチキー番号に、図3に示したダイヤル登録テーブル4aにおいて対応する相手端末種別値を確認する。
【0091】
そして、その確認した値が、端末種別「ゲートウェイ」を示す値「1」である場合にはゲートウェイフラグFgwに値1をセットする(処理603)。その確認した値が、端末種別「不明」を示す値「−1」である場合には通信の安定性を重視してフラグFgwに値1をセットする(処理603)。その確認した値が、端末種別「インターネットファクス」を示す値「0」である場合には、フラグFgwに値0をセットする(処理604)。なお、フラグFgwの値は、RAM4に保持される。
【0092】
処理603または処理604の後は、図14の判断701に移行する。
【0093】
処理508、処理509、処理603または処理604の後に行われる、図14の処理701においては、送信開始を指示する[スタート]キー9bの押下を監視し(判断701のNoループ)、[スタート]キーが押下されると(判断701のYes)、判断51でスキャナ5にセットされた原稿を読み取り、得られた画情報を蓄積メモリ7に蓄積する(処理702)。
【0094】
そして、図6または図7の通信シーケンスにフェーズF1として示したように、SETUPメッセージを送信し(処理703)、フェーズF2として示したように、CONNECTメッセージを受信して(処理704)、T.38セッションを確立した上で、ゲートウェイフラグFgwの値が1が否(0)かを判断する(判断705)。
【0095】
フラグFgwの値が1である場合には(判断705のYes)、表示器9kに、図15に示す表示D10を表示して、送信が完了するまで比較的時間のかかるゲートウェイ経由でのG3ファクスへの送信が行われていることをユーザに対して示した上で(処理706)、通信速度調節送信処理を行う(処理707)。
【0096】
フラグFgwの値が0であ場合には(判断705のNo)表示器9kに、図15に示す表示D20を表示して、送信が完了するまで比較的短時間で済むインターネットファクスへの送信が行われていることをユーザに対して示した上で(処理708)、通信速度未調節送信処理を行う(処理709)。
【0097】
なお、処理707の通信速度調節送信処理は、具体的には、既に説明した図10に示した処理手順である。また、処理709の通信速度未調節送信処理は、従来と同様のパケット網50を介して可能な最高通信速度で画データを送信する処理である。
【0098】
このように、第3例の送信処理では、マニュアルダイヤルの場合には、ユーザによるその都度の相手端末種別の指定により相手先端末の種別を知り、マニュアルまたはワンタッチダイヤルの場合には、予め宛先と対応付けてダイヤル登録テーブル4aに登録していた相手端末種別値から相手先端末の種別を知り、相手先装置がゲートウェイ装置である場合に、本発明に係る通信速度調節送信処理を行うようにし、相手先装置がパケット網直結型のネットワークファクシミリ装置である場合には、従来と同様の調節なしのパケット網50を介して可能な最高通信速度でのデータ送信を行うようにしたため、ネットワークファクシミリ装置1からの送信画データがG3ファクシミリ装置に未送信のままゲートウェイ装置30に蓄積されしまってバッファオーバーフローが発生してしまうような事態の発生を未然に防ぐことができると共に、可能な限り高速なデータ送信が可能となる。また、相手先装置が不明の場合には、相手先装置がゲートウェイ装置である場合もあることを重視して、本発明に係る通信速度調節送信処理を行うようにしたため、通信の安定性を最優先にすることができる。
【0099】
また、この第3例では、短縮またはワンタッチダイヤル時に装置が自動的に判断した送信相手先端末の種別を表示するようにしたため、自分が指定した送信宛先の装置がネットワークファクシミリ装置がゲートウェイ装置かをユーザが容易に確認でき、送信相手先装置がネットワークファクシミリ装置である場合には非常に速くデータ送信が完了し、送信相手先装置がゲートウェイ装置である場合には比較的遅くデータ送信が完了するという、送信宛先によってデータ送信が完了するまでに要する時間が大きく異なるという、ユーザが感じる違和感を緩和できる。また、マニュアルダイヤル時にユーザが指定した送信相手先端末の種別も表示するようにしたため、自分が行った指定が正しかったかを容易に確認できる。
【0100】
なお、この第3例では、マニュアルダイヤルの場合にのみユーザに相手先端末種別を指定させるようにしたが、短縮ダイヤルやワンタッチダイヤル時にも、ユーザに相手先端末種別を指定させるようにしてもよいのはいうまでもない。ただしその場合、ダイヤル登録テーブル4aへの相手端末種別値の登録は不要となる。
【0101】
このように本実施の形態によれば、送信相手先がゲートウェイ装置であっても、安定性の高いリアルタイムネットワークファクシミリ通信を行うことできるようになる。
【0102】
なお、以上説明した実施形態においては、本発明を、単体のネットワークファクシミリ装置に適用したが本発明は、それに限らず、例えばLANインターフェイス回路を備えたパーソナルコンピュータが、そのLANインターフェイス回路を介してパケット網に接続されて、T.38に基づいたネットワークファクシミリ通信を行うような、ネットワークファクシミリ装置がシステムとして構成されるような場合にも同様に適用可能なものであることはいうまでもない。
【0103】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、前記送信相手先装置がゲートウェイ装置である場合には、そのゲートウェイ装置と送信先のG3ファクシミリ装置との前記公衆網を介した通信速度にみあう単位時間当たりのデータ伝送量になるように、前記パケット網を介したデータ送信におけるデータ送出を調節するようにしたため、前記送信相手先装置がゲートウェイ装置であっても、送信相手先の通信バッファがオーバーフローすることなく安定した通信を行うことが可能となる効果が得られる。
【0104】
請求項2に係る発明によれば、前記送信相手先装置がゲートウェイ装置である場合には、そのゲートウェイ装置と送信先のG3ファクシミリ装置との前記公衆網を介した通信速度にみあう単位時間当たりのデータ伝送量になるように、前記パケット網を介したデータ送信におけるデータ送出を調節するようにしたため、前記送信相手先装置がゲートウェイ装置であっても、送信相手先の通信バッファがオーバーフローすることなく安定した通信を行うことが可能となる効果が得られる。また、前記送信相手先装置が前記パケット網における比較的高速な通信速度でのデータ伝送に対応したパケット網直結型のネットワークファクシミリ装置である場合には、前記パケット網を介して可能な最高通信速度でデータ送信を行うようにしたため、前記送信相手先装置がゲートウェイ装置である場合もあることに備えて、前記送信相手先装置がパケット網直結型のネットワークファクシミリ装置である場合にまで、前記ゲートウェイ装置と送信先のG3ファクシミリ装置との前記公衆網を介した通信速度程度に前記パケット網を介したデータ送信速度が制限されてしまうことがなく、通信の安定性と効率性を両立したデータ送信が可能となる効果が得られる。また、前記送信相手先装置の端末種別を、前記ITU−T勧告T.38に基づいた手順による前記パケット網を介した送信相手先装置との間のやりとりにより自動的に知ることができるため、送信相手先装置の特定のためにユーザの手を煩わせることもない利点がある。
【0105】
請求項3に係る発明によれば、前記送信相手先装置がゲートウェイ装置である場合には、そのゲートウェイ装置と送信先のG3ファクシミリ装置との前記公衆網を介した通信速度にみあう単位時間当たりのデータ伝送量になるように、前記パケット網を介したデータ送信におけるデータ送出を調節するようにしたため、前記送信相手先装置がゲートウェイ装置であっても、送信相手先の通信バッファがオーバーフローすることなく安定した通信を行うことが可能となる効果が得られる。また、前記送信相手先装置が前記パケット網における比較的高速な通信速度でのデータ伝送に対応したパケット網直結型のネットワークファクシミリ装置である場合には、前記パケット網を介して可能な最高通信速度でデータ送信を行うようにしたため、前記送信相手先装置がゲートウェイ装置である場合もあることに備えて、前記送信相手先装置がパケット網直結型のネットワークファクシミリ装置である場合にまで、前記ゲートウェイ装置と送信先のG3ファクシミリ装置との前記公衆網を介した通信速度程度に前記パケット網を介したデータ送信速度が制限されてしまうことがなく、通信の安定性と効率性を両立したデータ送信が可能となる効果が得られる。また、前記送信相手先装置の端末種別を、ユーザの認識通りに指定させることができる。
【0106】
請求項4に係る発明によれば、前記送信相手先装置がゲートウェイ装置である場合には、そのゲートウェイ装置と送信先のG3ファクシミリ装置との前記公衆網を介した通信速度にみあう単位時間当たりのデータ伝送量になるように、前記パケット網を介したデータ送信におけるデータ送出を調節するようにしたため、前記送信相手先装置がゲートウェイ装置であっても、送信相手先の通信バッファがオーバーフローすることなく安定した通信を行うことが可能となる効果が得られる。また、前記送信相手先装置が前記パケット網における比較的高速な通信速度でのデータ伝送に対応したパケット網直結型のネットワークファクシミリ装置である場合には、前記パケット網を介して可能な最高通信速度でデータ送信を行うようにしたため、前記送信相手先装置がゲートウェイ装置である場合もあることに備えて、前記送信相手先装置がパケット網直結型のネットワークファクシミリ装置である場合にまで、前記ゲートウェイ装置と送信先のG3ファクシミリ装置との前記公衆網を介した通信速度程度に前記パケット網を介したデータ送信速度が制限されてしまうことがなく、通信の安定性と効率性を両立したデータ送信が可能となる効果が得られる。また、前記送信相手先装置の端末種別を、指定さたれ送信宛先から自動的に特定することができるため、ユーザからの端末種別特定のための追加の操作入力なしに確実に端末種別を特定することが可能となる効果がえられる。
【0107】
請求項5に係る発明によれば、本発明に係る装置により自動的に選択された前記送信相手先装置の端末種別を表示するようにしたため、自分が指定した送信宛先の装置がネットワークファクシミリ装置ゲートウェイ装置かをユーザが容易に確認でき、前記送信相手先装置がネットワークファクシミリ装置である場合には非常に速くデータ送信が完了し、前記送信相手先装置がゲートウェイ装置である場合には比較的遅くデータ送信が完了するという、送信宛先によってデータ送信が完了するまでに要する時間が大きく異なるという、ユーザが感じる違和感を緩和することが可能となる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るネットワークファクシミリ装置のパケット網を介した通信形態について示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るネットワークファクシミリ装置のブロック構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るネットワークファクシミリ装置のRAMに記憶されるダイヤル登録テーブルについて示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置の操作表示部の構成について示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るネットワークファクシミリ装置におけるソフトウェア構成について示す図である。
【図6】パケット網を介したネットワークファクシミリ装置間のITU−T勧告T.38準拠の通信シーケンスについて示す図である。
【図7】パケット網を介したネットワークファクシミリ装置とゲートウェイ装置との間のITU−T勧告T.38準拠の通信シーケンス、及び、公衆網を介したゲートウェイ装置とG3ファクシミリ装置とのITU−T勧告T.30準拠の通信シーケンスについて示す図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るネットワークファクシミリ装置における第1例及び第2例の送信処理手順に共通の手順について示すフローチャートである。
【図9】図8の処理手順に引き続いて行われる第1例に係る送信処理手順について示すフローチャートである。
【図10】通信速度調節送信処理の具体的な処理手順について示すフローチャートである。
【図11】図8の処理手順に引き続いて行われる第2例に係る送信処理手順について示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態に係るネットワークファクシミリ装置における第3例に係る送信処理手順について示すフローチャートである。
【図13】図12と共に、本発明の実施の形態に係るネットワークファクシミリ装置における第3例に係る送信処理手順について示すフローチャートである。
【図14】図12及び図13と共に、本発明の実施の形態に係るネットワークファクシミリ装置における第3例に係る送信処理手順について示すフローチャートである。
【図15】表示例について示す図である。
【符号の説明】
1 ネットワークファクシミリ装置
2 システム制御部
3 ROM
4 RAM
4a ダイヤル登録テーブル
5 スキャナ
6 プロッタ
7 蓄積メモリ
8 符号化復号化部
9 操作表示部
9a テンキー
9b [スタート]キー
9c [ストップ]キー
9d [Yes]キー
9e [No]キー
9f [ファンクション]キー
9g [短縮]キー
9h ワンタッチキー群
9i [ALT]キー
9j カーソルキー群
9k 表示器
10 LAN通信制御部
11 LANインターフェイス
12 システムバス
20 ネットワークファクシミリ装置
30 ゲートウェイ装置
40 G3ファクシミリ装置
50 パケット網
60 PSTN

Claims (5)

  1. パケット網に接続され、ITU−T勧告T.38に基づいた手順により前記パケット網を介して、当該パケット網に直結されたネットワークファクシミリ装置、または、公衆網を介してITU−T勧告T.30に基づいた手順によりG3ファクシミリ装置と接続されるゲートウェイ装置のいずれかの端末種別の送信相手先装置にデータを送信するネットワークファクシミリ装置において、
    データ送信時の前記パケット網を介したデータ伝送における単位時間当たりのデータ伝送量を、データ送信に先だって、受信側の前記送信相手先装置との間のT.30信号のやりとりにより決定した通信速度にみあうデータ伝送量に調節する通信速度調節送信手段を備えたことを特徴とするネットワークファクシミリ装置。
  2. パケット網に接続され、ITU−T勧告T.38に基づいた手順により前記パケット網を介して、当該パケット網に直結されたネットワークファクシミリ装置、または、公衆網を介してITU−T勧告T.30に基づいた手順によりG3ファクシミリ装置と接続されるゲートウェイ装置のいずれかの端末種別の送信相手先装置にデータを送信するネットワークファクシミリ装置において、
    前記ITU−T勧告T.38に基づいた手順による前記パケット網を介した前記送信相手先装置との間のやりとりにより、前記送信相手先装置がネットワークファクシミリ装置またはゲートウェイ装置のいずれの端末種別であるかを特定する端末種別特定手段と、
    前記端末種別特定手段により前記送信相手先装置がネットワークファクシミリ装置であると特定された場合には、前記パケット網を介して可能な最高通信速度でデータ送信を行う一方、前記端末種別特定手段により前記送信相手先装置がゲートウェイ装置であると特定された場合には、データ送信時の前記パケット網を介したデータ伝送における単位時間当たりのデータ伝送量を、データ送信に先だって、受信側の前記送信相手先装置との間のT.30信号のやりとりにより決定した通信速度にみあうデータ伝送量に調節する通信速度調節送信手段と
    を備えたことを特徴とするネットワークファクシミリ装置。
  3. パケット網に接続され、ITU−T勧告T.38に基づいた手順により前記パケット網を介して、当該パケット網に直結されたネットワークファクシミリ装置、または、公衆網を介してITU−T勧告T.30に基づいた手順によりG3ファクシミリ装置と接続されるゲートウェイ装置のいずれかの端末種別の送信相手先装置にデータを送信するネットワークファクシミリ装置において、
    所定の端末種別指定操作入力に応じて前記送信相手先装置がネットワークファクシミリ装置またはゲートウェイ装置のいずれの端末種別であるかを特定する端末種別特定手段と、前記端末種別特定手段により前記送信相手先装置がネットワークファクシミリ装置であると特定された場合には、前記パケット網を介して可能な最高通信速度でデータ送信を行う一方、前記端末種別特定手段により前記送信相手先装置がゲートウェイ装置であると特定された場合には、データ送信時の前記パケット網を介したデータ伝送における単位時間当たりのデータ伝送量を、データ送信に先だって、受信側の前記送信相手先装置との間のT.30信号のやりとりにより決定した通信速度にみあうデータ伝送量に調節する通信速度調節送信手段とを備えたことを特徴とするネットワークファクシミリ装置。
  4. パケット網に接続され、ITU−T勧告T.38に基づいた手順により前記パケット網を介して、当該パケット網に直結されたネットワークファクシミリ装置、または、公衆網を介してITU−T勧告T.30に基づいた手順によりG3ファクシミリ装置と接続されるゲートウェイ装置のいずれかの端末種別の送信相手先装置にデータを送信するネットワークファクシミリ装置において、各送信宛先ごとにネットワークファクシミリ装置またはゲートウェイ装置のいずれかの端末種別を予め対応付けて記憶した宛先別端末種別登録テーブルと、データ送信時における所定の送信宛先指定操作入力により指定された送信宛先を前記宛先別端末種別登録テーブルと照合して、前記送信相手先装置がネットワークファクシミリ装置またはゲートウェイ装置のいずれの端末種別であるかを特定する端末種別特定手段と、前記端末種別特定手段により前記送信相手先装置がネットワークファクシミリ装置であると特定された場合には、前記パケット網を介して可能な最高通信速度でデータ送信を行う一方、前記端末種別特定手段により前記送信相手先装置がゲートウェイ装置であると特定された場合には、データ送信時の前記パケット網を介したデータ伝送における単位時間当たりのデータ伝送量を、データ送信に先だって、受信側の前記送信相手先装置との間のT.30信号のやりとりにより決定した通信速度にみあうデータ伝送量に調節する通信速度調節送信手段とを備えたことを特徴とするネットワークファクシミリ装置。
  5. 前記端末種別特定手段により特定された相手先端末種別を表示する端末種別表示手段を更に備えたことを特徴とする請求項2または4のいずれかに記載のネットワークファクシミリ装置。
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