JPH11343698A - 合成樹脂製の壁パネル及びジョイント金具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 裏面に補強用のリブを有する壁パネルにおい
て、組立作業時に壁パネルの連結作業を簡単、迅速にで
き、しかも壁パネルの表面を傷付けることなく平積みで
きるようにする。 【解決手段】 裏面１の両側部に、隣り合う壁パネル同
士を連結するためのジョイント金具３を嵌着させる連結
金具６を設ける。リブ２を、連結金具６の壁パネルの後
方側への突き出し寸法Ｍを越えて後方に突き出させる。
又リブ２の突出箇所の後端面２ａを介して水平状に重合
自在に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の床、壁、
天井をパネル化し組立式に形成した浴室ユニット等の壁
パネルに関し、更に詳しくは裏面に補強用のリブを有す
る合成樹脂製の壁パネル及びこの壁パネルの連結に使用
するジョイント金具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来この種の壁パネルとしては、裏面に
補強用のリブを格子状に有する、例えば本出願人の提案
に係る特開平８ー３２６２６１号公報記載の発明があ
る。

【０００３】この従来品の壁パネルを組立てる場合は、
一方の壁パネルの裏面の側部にビスを前もって取り付
け、隣り合わせる他方の壁パネルの裏面の側部に、現場
でジョイント金具をビスで仮り止めし、このジョイント
金具のダルマ孔を一方の壁パネルのビスの頭部に嵌挿さ
せて壁パネル同士を連結するものであった。又場合によ
っては、例えば図１６Ａに示されるように、裏面の側部
にビスａを現場で取り付け、このビスａにジョイント金
具ｂのダルマ孔ｃを嵌挿させて嵌着し連結していた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところでこの種の壁パ
ネルは、組立工事の現場で連結作業を簡単、迅速にでき
るよう、上記のビスや、或は図１６Ｂに示されるよう
な、ダルマ孔ｄを有する角筒ｅが工場の出荷段階で予め
取り付けられてなるのが好ましい。

【０００５】しかしながらこの場合は、上記のビスや角
筒が合成樹脂製の壁パネルより硬質の金属製であるこ
と、及びこの種の連結用金具が壁パネルの裏面から突き
出されて配設されることから、運搬や保管時に平積みし
たとき、この種の金具によって他の壁パネルの表面が傷
付けられる、という問題があった。

【０００６】而してこのような問題は、例えば壁パネル
の表面同士、或は裏面同士を重ね合わせたり、保護材を
挟み込むことで解決できるが、この場合は運搬や保管時
に煩わしさを伴い、又保護材を伴う分、運搬コスト等が
高く付くことになる、という新たな問題を生じるもので
ある。

【０００７】従ってこの種の壁パネルは、組立工事の際
に連結作業を簡単、迅速にでき、しかも運搬や保管時に
表面を傷付けることなく簡単に平積みできるよう形成さ
れているのが望ましい。

【０００８】しかるに従来品は、上記の通り、通常、補
強用のリブが裏面に設けられているだけであったから、
従来品の場合は上記したビス等の連結用金具を現場で取
り付ける必要があった。その結果従来品によると、壁パ
ネルの組立作業、連結作業に手間暇がかかる、という問
題点があった。又従来品にそのまま上記の連結用金具を
取り付けるのでは、運搬や保管等の際に平積みしたと
き、他の壁パネルの表面が傷付けられることになった。

【０００９】ところでこの種の壁パネルは、合成樹脂製
であることから材質の特性上、反りや波打ち等の変形が
発生するのを避けられない。而してこの種の壁パネル
は、変形が生じると、連結作業に支障をきたし、壁面を
奇麗に仕上げることができず、又長期間にわたって奇麗
な壁面状態を維持できない。

【００１０】従ってこの種の壁パネルは、反り等の変形
を完全に防止でき、組立を簡単、迅速、奇麗にでき、又
長期間にわたって奇麗な壁面状態を維持できるよう、形
成されているのが望ましい。

【００１１】しかるに従来品は、上記の通り、裏面にリ
ブを有してなるだけであったから、従来品の場合は反り
等の変形が発生するのを避けられなかった。その結果従
来品によると、組立作業、連結作業に支障をきたし、且
つ組立後の壁面状態を長期間にわたって奇麗な状態に維
持できない、という問題点があった。

【００１２】又従来、この種壁パネルの連結に使用する
ジョイント金具は、図１６Ａ、Ｂに示されるように、本
体部ｂに折曲げ部ｆが形成されると共に、嵌着用のダル
マ孔ｃ、或は突起ｇ（同図Ｂ参照）が形成されているの
に過ぎなかった。即ち従来のこの種ジョイント金具は、
壁パネルの側部や壁パネルの連結箇所の変形を防止した
り、強度を補強する面では機能しないものであった。

【００１３】本発明は、このような従来品の問題点を解
消しようとするものである。従って本発明の第一の技術
的課題は、裏面に補強用のリブを有する壁パネルにおい
て、組立作業時に壁パネルの連結作業を簡単、迅速にで
き、しかも壁パネルの表面を傷付けることなく平積みで
きるよう形成した合成樹脂製の壁パネルを提供すること
にある。

【００１４】又本発明の第二の技術的課題は、裏面に補
強用のリブを有する壁パネルにおいて、反りや波打ち等
の変形を防止し、組立作業を簡単、迅速にでき、又奇麗
な壁面状態を長期間にわたって維持できるよう形成した
合成樹脂製の壁パネルを提供することにある。

【００１５】又本発明ジョイント金具の技術的課題は、
壁パネルの連結箇所の強度を補強し、連結箇所の変形防
止、ひいては壁パネルの変形を防止することにある。

【００１６】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために次のような技術的手段を採る。

【００１７】即ち、第一の技術的課題を達成する本発明
は、図１に示されるように、裏面１に補強用のリブ２を
有する合成樹脂製の壁パネルにおいて、上記裏面１の両
側部に、隣り合う壁パネル同士を連結するためのジョイ
ント金具３を嵌着させる連結金具６が設けられ、上記の
リブ２がこの連結金具６の壁パネルの後方側への突き出
し寸法Ｍを越えて後方に突き出され、このリブ２の突出
箇所の後端面２ａを介して水平状に重合自在に形成され
たことを特徴とする（請求項１）。

【００１８】ここで連結金具６としては、図１に示され
るような、スリット６ａと径が拡大された孔６ｂとを備
えた金属製の角筒や、図２に示されるようなビスがあ
る。この連結金具６の種類は、ジョイント金具３との組
み合わせにより適宜選定されるもので良い。即ちジョイ
ント金具３が、嵌着用の突起４（図１参照）を備えてな
る場合は、上記のスリット６ａ及び孔６ｂ、或はダルマ
孔を備えた角筒で形成され、ジョイント金具３がダルマ
孔を備えてなる場合（図１６Ａ参照）は、連結金具６は
ビスで構成される。

【００１９】又ここで、『リブ２の突出箇所の後端面２
ａを介して水平状に重合自在に形成され』とは、本発明
の壁パネルがリブ２の後端面２ａを介して他の壁パネル
の表面７を傷付けることなく平積みできるよう形成され
ている、ということを意味する。具体的には、縦方向の
リブ２Ａと横方向のリブ２Ｂとが、裏面１の全体にわた
って同じ高さで形成される場合のほか、図３に示される
ように形成されることで達成される。

【００２０】同図Ａに示される場合は、縦方向のリブ２
Ａが横方向のリブ２Ｂより高く形成された場合であり、
同図Ｂはこれとは逆に横方向のリブ２Ｂが縦方向のリブ
２Ａより高く形成された場合である。又本発明は、同図
Ｃに示されるように、縦方向のリブ２Ａと横方向のリブ
２Ｂとが例えば左右対称状に部分的に高く形成されるの
でも良い。この場合、部分的に高く形成される箇所は、
同図Ｄに示されるように、壁パネルの横方向に複数箇
所、例えば三か所設けられてなるのでも良い。

【００２１】なお本発明の場合、リブ２は、図４に示さ
れるように、連結金具６の内側からすぐに高く形成され
るのでも良いが、図１、図２、図５等に示されるよう
に、連結金具６から所定の間隔をあけて高く形成される
方が好ましい。なぜならこの場合は、連結金具６の取り
付け作業を、リブ２に腕や手が触れる等の支障をきたす
ことなく、容易にできるからである。

【００２２】又第二の技術的課題を達成する本発明は、
図７〜図９に示されるように、裏面１に補強用のリブ２
を有する合成樹脂製の壁パネルにおいて、裏面１の両側
部に、補強用の金属製の縦桟１１が設けられ、この左右
一対の縦桟１１に金属製の横桟１３がわたされて固定さ
れたことを特徴とする（請求項２）。

【００２３】この場合、縦桟１１は角筒状に形成される
と共に、隣り合う壁パネル同士を連結するためのジョイ
ント金具３を嵌着させる嵌着部１２を備えてなるのが好
ましい（請求項３）。

【００２４】この本発明の場合は、縦桟１１を利用して
ジョイント金具３で壁パネルを連結できるから、これに
よれば縦桟１１と横桟１３とで壁パネルの変形を防止で
きるだけではなく、壁パネルの連結作業を簡便、迅速に
できる、という利点がある。なお本発明の場合、横桟１
３の個数、配設位置、固定の仕方は任意である。

【００２５】又図１０に示されるように、この本発明の
場合は、リブ２が縦桟１１及び横桟１３の壁パネルの後
方側への突き出し寸法Ｍを越えて後方に突き出され、こ
のリブ２の突出箇所の後端面２ａを介して水平状に重合
自在に形成されるのが好ましい（請求項４）。

【００２６】ここで『リブ２の突出箇所の後端面２ａを
介して水平状に重合自在に形成され』とは、請求項１記
載の場合と同様、他の壁パネルの表面７を傷付けること
なく平積みできる、ということを意味する。具体的に
は、請求項１記載の本発明の場合と同様、図３に示され
るような各パターンがある。

【００２７】更に本発明の壁パネルの場合、図１１、図
１２に示されるように、表面７が皺状の凹凸模様に形成
され、この凹凸模様が、勾配が急な鋭いエッジ部８を上
側に有する溝９と、下側に有する溝１０が上下方向にわ
たって交互に繰り返されてなるのが好ましい（請求項
５）。

【００２８】ここで、『交互に』とは、溝９と溝１０と
が壁パネルの上下方向にわたって一定のパターンで繰り
返すことを意味する。具体的には、溝９、溝１０が一つ
づつ繰り返す場合は勿論のこと、例えば『溝９、溝９、
溝１０、溝１０、溝９、溝９、溝１０、溝１０、・・
・』という複数の繰り返しや、更には『溝９、溝９、溝
１０、溝９、溝１０、溝１０』のようなパターンで繰り
返す場合がある。後者の場合は、壁パネルの天地を反転
したとき、溝９は溝１０の、溝１０は溝９の形態をとる
ため、反転すれば隣り合わせの壁パネルの表面７が同じ
凹凸模様になることからである。

【００２９】従来この種の壁パネルにおいて、表面７が
皺状の凹凸模様に形成される場合は、図１７Ａに示され
るように、勾配が急な鋭いエッジ部８を上側にして溝Ｇ
が、実際に深さが交互に変えられて形成されていた。そ
のため従来品の場合は、組立作業時に上下を過って反転
させると、浴室等では通常、光源Ｌが天井等の高い所に
設けられていることから、図１７Ｂに示されるように、
深い溝Ｇからの影が薄くなり、反転した壁パネルとそう
でない壁パネルとで陰影が異なり、壁面状態にバラツキ
が発生した。

【００３０】請求項５記載の本発明は、このような従来
品の不利益を一掃するものである。即ちこの本発明の場
合は、図１２に示されるように、光源Ｌからの光が上方
から当たるため、勾配が急な鋭いエッジ部８を上側に有
する溝９は、エッジ部８の箇所から影が濃くでる。一
方、エッジ部８を下側に有する溝１０は、陰が薄くな
り、浅い溝に見える。従ってこれによれば、施工時に過
って壁パネルの天地を反転させても、表面７のシボパタ
ーンが変わらないから、組立作業、連結作業時に壁パネ
ルの天地に神経を使うことなく施工でき、その結果この
種の作業を楽に且つ迅速にできる。

【００３１】又本発明の壁パネルを連結するのに使用す
るジョイント金具３としては、図１３〜図１５に示され
るように、隣り合う壁パネル同士を連結するためのジョ
イント金具３であって、板状の本体部３ａの背面側に長
手方向に沿って補強金具５を備えてなるものがある（請
求項６）。

【００３２】本発明金具の場合、補強金具５は、図示さ
れるような角パイプ状のものには限定されず、その他例
えば断面Ｌ字、又はＵ字形の板材や、角柱状の金属材で
形成されるのでも良い。なお本体部３ａに対する補強金
具５の取り付け手段は、任意である。具体的には、例え
ばネジで止め付けたり、嵌着用の突起４の基端を利用し
て固定したり、或は溶接等の手段で固定する方法があ
る。

【００３３】

【発明の実施の形態】以下、第一の技術的課題を達成す
る本発明壁パネルの好適な一実施形態を説明する。

【００３４】本発明の壁パネルは、図１に示されるよう
に、裏面１に補強用のリブ２を有する合成樹脂製の壁パ
ネルである。この実施形態の本発明壁パネルは、成形材
料としてＳＭＣ（Sheet Molding Compound）が使用さ
れ、プレス成形法で製造されている。図１等において、
３は、隣り合う壁パネル同士を連結するためのジョイン
ト金具である。このジョイント金具３は、この実施形態
では嵌着用の突起４と、板状の本体部３ａの背面側に長
手方向に沿って角パイプ状の補強金具５を備えてなる。
なお突起４は、左右で対をなし、長手方向に所定のピッ
チをおいて数箇所に設けられている。

【００３５】６は、ジョイント金具３を嵌着させる連結
金具である。この連結金具６は、上記裏面１の両側部に
ネジ止め等により設けられている。又この連結金具６
は、この実施形態ではスリット６ａと、径が拡大された
孔６ｂとを備えた金属製の角筒で形成されている。孔６
ｂは、ジョイント金具３の突起４の頭部４ａより大きく
形成され、スリット６ａは突起４の首部４ｂと係合する
よう形成されている。

【００３６】又孔６ｂは、長手方向に所定のピッチをお
いて複数形成され、隣り合わされる壁パネルの孔６ｂと
の間隔は、ジョイント金具３の左右一対状の突起４のピ
ッチと一致するよう選定される。従ってこの実施形態の
本発明壁パネルを連結する場合は、隣り合う壁パネルの
孔６ｂ、６ｂに、上記突起４、４の頭部４ａ、４ａを入
れ、次にジョイント金具３を引き下ろして突起４の首部
４ｂをスリット６ａに係合させ、ジョイント金具３を連
結金具６に嵌着させて行なうものである。

【００３７】又上記のリブ２は、連結金具６の壁パネル
の後方側への突き出し寸法Ｍを越えて後方に突き出され
ている。この実施形態の場合、リブ２は、図示されるよ
うに、連結金具６の内側から所定の間隔をあけて突き出
され、縦方向のリブ２Ａと横方向のリブ２Ｂが壁パネル
の裏面１の全体にわたって同じ高さに形成されている。
そして本発明壁パネルは、このリブ２の後端面２ａを介
して、水平状に重合自在に形成されている。

【００３８】なおこの実施形態の本発明壁パネルは、図
１２に示されるように、表面７が皺状の凹凸模様に形成
されている。この凹凸模様は、勾配が急な鋭いエッジ部
８を上側に有する溝９と、下側に有する溝１０が上下方
向にわたって交互に繰り返されてなる。

【００３９】次に本発明の作用を説明する。本発明の壁
パネルは、現場において連結金具６にジョイント金具３
を嵌着させることにより、隣り合う壁パネル同士を連結
していく。又保管や運搬時は、例えば図６に示されるよ
うに平積みする。この場合本発明では、リブ２の後端面
２ａが他の壁パネルの表面７に当たるから、連結金具６
が直接他の壁パネルの表面７に触れることがない。なお
本発明は、壁パネルの裏側同士が合わされた場合は勿論
のこと、表側同士が合わされた上、その状態で、他の壁
パネルの表面７に載せられたり、或は他の壁パネルが表
面７を下にして載せられても、リブ２が上記のように形
成されているから、連結金具６が他の壁パネルの表面７
を傷付けることがない。

【００４０】以下、第二の技術的課題を達成する本発明
壁パネルの好適な一実施形態を、図７〜図９に従って説
明する。なお第一の課題を達成する本発明壁パネルと共
通するものには番号だけ付し、その説明を省略する。

【００４１】図７等において、１１は補強用の金属製の
縦桟である。この縦桟１１は、裏面１の両側部にネジ止
め等により設けられている。この縦桟１１は、この実施
形態では角筒状に形成されると共に、隣り合う壁パネル
同士を連結するためのジョイント金具３（図１、図１３
等参照）を嵌着させる嵌着部１２を備えてなる。この嵌
着部１２は、この実施形態では縦桟１１の上下方向に延
びて形成されたスリット１２ａと、このスリット１２ａ
の所定位置に形成された径が拡大された孔１２ｂとでな
る。

【００４２】１３は、金属製の横桟である。この横桟１
３は、上記の左右一対の縦桟１１にわたされ、この実施
形態では固定金具１４によって固定されている。固定金
具１４は、横桟１３の両端に、例えばネジ１５で止め付
けられている。そして横桟１３は、取り付け片１４ａが
ネジ１６で縦桟１１の側面側の枠片１７に止め付けられ
ることにより、この実施形態では図９に示されるよう
に、裏面１の中央部に横架されている。

【００４３】この本発明では、縦桟１１及び横桟１３に
よって壁パネルの反りや波打ち等の変形が防止される。
又縦桟１１が、この実施形態では嵌着部１２を備えてな
るから、連結作業時は嵌着部１２にジョイント金具３を
嵌着させることで済む。

【００４４】次に、本発明ジョイント金具３の好適な一
実施形態を、図１３〜図１５に従って説明する。

【００４５】図１３等において、５は例えば角パイプ状
に形成された補強金具である。この補強金具５は、板状
の本体部３ａの背面側に長手方向に沿って、この実施形
態では数本のネジ１８で本体部３ａのネジ孔３ｂ（図１
５参照）に所定ピッチで止め付けられている。５ａ（図
１５参照）は、補強金具５に形成されたネジ１８用の貫
通孔である。又５ｂは、突起４の基端が遊嵌される孔で
あり、補強金具５と本体部３ａとの位置決めの役割を有
する。なお本発明は、孔５ｂを雌ネジにし、突起４の基
端を雄ネジにし、突起４で本体部３ａと補強金具５を共
締めするのでも良い。この場合は、ネジ１８と貫通孔５
ａを省略できる。

【００４６】この本発明ジョイント金具３の場合は、本
体部３ａの機械的強度が補強金具５で補われるため、弓
なり等の変形をきたさない。従って連結箇所の強度を高
め、壁パネルの変形を防止する。

【００４７】

【発明の効果】以上説明したように請求項１記載の本発
明は、ジョイント金具を嵌着するための連結金具を備
え、且つこの連結金具の壁パネルの後方側への突き出し
寸法を越えてリブを後方に突き出させ、このリブの後端
面を介して水平状に重合可能に形成したものである。従
って本発明によれば、連結作業を簡単、迅速にでき、し
かも壁パネルの表面を傷付けることなく平積みできる。

【００４８】又請求項２記載の本発明は、金属製の縦桟
を裏面の両側部に設け、この縦桟に金属製の横桟をわた
して固定したものである。従ってこの本発明の場合は、
縦桟と横桟によって反りや波打ち等の変形を防止できる
から、これによれば組立作業、連結作業を簡単、迅速、
奇麗にでき、又奇麗な壁面状態を長期間にわたって維持
できる。

【００４９】又本発明ジョイント金具の場合は、板状の
本体部の背面側に長手方向に沿って補強金具を備えてな
るから、これによれば壁パネルの連結箇所の強度を補強
でき、ひいては壁パネルの変形を防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第一の課題を解決する本発明壁パネルの好適な
一実施形態を示す要部斜視図である。

【図２】連結金具の他の実施形態を示し、Ａは同上壁パ
ネルの要部斜視図、Ｂは要部側面図である。

【図３】Ａ〜Ｄとも、リブの他の実施形態を示す夫々要
部横断面図である。

【図４】リブの更に他の実施形態を示す一部を切欠した
平面図である。

【図５】同上壁パネルの要部横断面図である。

【図６】平積み状態を示す同上壁パネルの横断面図であ
る。

【図７】第二の課題を解決する本発明壁パネルの好適な
一実施形態を示す要部斜視図である。

【図８】図７の本発明壁パネルの要部斜視図である。

【図９】図７の本発明壁パネルの背面図である。

【図１０】図７の本発明壁パネルの他の実施形態を示
し、Ａは要部斜視図、ＢはＡのＢーＢ線断面図である。

【図１１】本発明壁パネルの表面を示す要部側面図であ
る。

【図１２】Ａは同上壁パネルの左側面図、Ｂは正面図で
ある。

【図１３】本発明のジョイント金具を示す、取り付け時
の要部斜視図である。

【図１４】図１３のＸIVーＸIV線における断面図であ
る。

【図１５】同上ジョイント金具の要部分解斜視図であ
る。

【図１６】Ａ、Ｂとも従来例を示す要部斜視図である。

【図１７】Ａ、Ｂとも従来の壁パネルの表面状態を示す
説明図である。

【符号の説明】

１ 裏面 ２ リブ ２ａ 後端面 ３ ジョイント金具 ６ 連結金具 Ｍ 突き出し寸法

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蔭山 高滋 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 長谷川 伸 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 小林 純 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 裏面に補強用のリブを有する合成樹脂製
   の壁パネルにおいて、上記裏面の両側部に、隣り合う壁
   パネル同士を連結するためのジョイント金具を嵌着させ
   る連結金具が設けられ、上記のリブがこの連結金具の壁
   パネルの後方側への突き出し寸法を越えて後方に突き出
   され、このリブの突出箇所の後端面を介して水平状に重
   合自在に形成されたことを特徴とする合成樹脂製の壁パ
   ネル。
2. 【請求項２】 裏面に補強用のリブを有する合成樹脂製
   の壁パネルにおいて、裏面の両側部に、補強用の金属製
   の縦桟が設けられ、この左右一対の縦桟に金属製の横桟
   がわたされて固定されたことを特徴とする合成樹脂製の
   壁パネル。
3. 【請求項３】 請求項２記載の合成樹脂製の壁パネルで
   あって、縦桟が角筒状に形成されると共に、隣り合う壁
   パネル同士を連結するためのジョイント金具を嵌着させ
   る嵌着部を備えてなることを特徴とする合成樹脂製の壁
   パネル。
4. 【請求項４】 請求項２又は３記載の合成樹脂製の壁パ
   ネルであって、リブが、縦桟及び横桟の壁パネルの後方
   側への突き出し寸法を越えて後方に突き出され、このリ
   ブの突出箇所の後端面を介して水平状に重合自在に形成
   されたことを特徴とする合成樹脂製の壁パネル。
5. 【請求項５】 請求項１乃至４の何れかに記載の合成樹
   脂製の壁パネルであって、表面が皺状の凹凸模様に形成
   され、この凹凸模様が、勾配が急な鋭いエッジ部を上側
   に有する溝と、下側に有する溝が上下方向にわたって交
   互に繰り返されてなることを特徴とする合成樹脂製の壁
   パネル。
6. 【請求項６】 隣り合う壁パネル同士を連結するための
   ジョイント金具であって、板状の本体部の背面側に長手
   方向に沿って補強金具を備えてなることを特徴とする請
   求項１又は３乃至５の何れかに記載の合成樹脂製の壁パ
   ネルを連結するのに使用するジョイント金具。