JP3108606U - 建築金物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 直交する第1取付け面部4と第2取付け面部5を有し、第1取付け面部及び第2取付け面部に固定具挿通孔6を形成した本体15と第2取付け面部5の裏面に重合する専用スペーサー16とで構成する。専用スペーサー16は厚みを有するものとする。厚み寸法は、第1取付け面部4に形成した固定具挿通孔6の直径以上で、上下に位置する固定具挿通孔6間の距離以下とすることが一つの例である。
【選択図】 図9
Description
このため、少なくとも、固定具挿通孔の高さが異なる2種類の建築金物を準備しなければならず、コスト高となり、2種類の建築金物を使い分ける手間も煩雑である。
本体は、互いに直交する方向に延びる第1取付け面部と第2取付け面部とを一体に有する。
第1取付け面部及び第2取付け面部にそれぞれ複数の固定具挿通孔を形成してある。
専用スペーサーは、第2取付け面部の裏面に重合して用いるものであり、専用スペーサーは厚みを有しており、その厚さにより、第2取付け面部と第1取り付け面部の角部Pをかさ上げするものとする。厚みの寸法は、地震などで柱に作用する引き抜きに対してどの程度まで対抗できるようにするかで設定される。
専用スペーサーの機能を安定なものとするため、このスペーサ−の第1取付け面部と直交する方向における長さは、第2取付け面部の長さと等しいかこれよりも大とするのが望ましい。
専用スペーサーとしては、固定具挿通孔を設けた座金タイプが好ましい。
一方の構造材に関して、二つの入隅に建築金物を取り付ける場合は、一方の本体に専用スペーサーを用いることとし、その第2取付け面部の裏面に専用スペーサーを重合する。すると、この本体の第1取付け面部に形成した固定具挿通孔と、他の金物本体の第1取付け面部に形成した固定具挿通孔とは、基端と直交する方向において、専用スペーサーの厚みだけ位置がずれるので、異なる側面から一方の構造材内へ進入させた固定具どうしが構造材の内部でぶつかることなく、建築金物を固定することができる。
また、本考案によれば、構造材の異なる2側面にそれぞれ建築金物を取り付ける場合であっても、専用スペーサーを用いることで、同じ建築金物を用いることができる。このため固定具挿通孔の位置が異なる2種類の建築金物を用意する必要がない。
図8は第1の実施例を示し、この建築金物1(コーナー金物)は、本体15と、これとは別体の専用スペーサー16とからなる。
本体15は、1枚の強靱な金属帯板をプレス成形して、互いに直交する方向に延びる第1取付け面部4と第2取付け面部5及びこれらを両側で接続した側壁17,17とを一体に設けてある。第2取付け面部5は、両側の側壁17を折り曲げて形成され二重構造となっている。この構造はいわゆるボックス形と言われるもので外力によって変形しにくい剛構造の建築金物1である。第1取付け面部4と第2取付け面部5には所定数の固定具挿通孔6を形成してある。
専用スペーサー16には、第2取付け面部5の固定具挿通孔6と対応した位置に、これと同形の貫通孔18を設けてある。
専用スペーサー16は厚さを有する。その厚さによって、第1取付け面部4と第2取付け面部5の角部Pをかさ上げするためである。具体的には取付けのための固定具7が柱中で衝突するのを避ける目的(後述)もあって、前記の厚さを第1取付け面部4に形成した固定具挿通孔6の直径以上であって、且つ、固定具挿通孔6間の第2取付け面部5と直交する方向における距離以下の寸法としてある。
この構造であると、柱2に引き抜き力が作用して柱2が多少持ち上がっても(図6参照)、建築金物1の角部Pは、柱2の下縁がこの位置に達するまで柱2の側面から外れることがない。したがって、この間、建築金物1の本体15が回転を始めることがなく、柱2に対する引き抜き力に対して強力に対抗することができる。また、専用スペーサー16によって、第2取付け面部5の先端が土台3にめり込むことも防止できる。
この建築金物1を用いた接合個所の補強構造を採用することで耐震性の高い住宅を構築できる。
なお、図に示す例では、第1取付け面部4と第2取付け面部5との連結部を湾曲してあるが、直角に折り曲げて前記の角部Pとしても良い。
専用スペーサー16は、この実施例において、平板な四角形の金属板より成り、第2取付け面部5とほぼ同幅、同長であり、第2取付け面部5の固定具挿通孔6と対応した位置に、貫通孔18を有している。
また、専用スペーサー16の厚さは、第1取付け面部4に形成した固定具挿通孔6の直径以上であって、且つ、これら固定具挿通孔6間の第2取付け面部5と直交する方向における距離以下の寸法としてある。
一方の土台3と隅柱2との接合部入隅に建築金物の本体15を配置し、第1取付け面部4を隅柱2の側面に当接すると共に、第2取付け面部5を土台3の上面に重ね、第1取付け面部4に形成した固定具挿通孔6を通して隅柱2へビス等の固定具7をねじ込み、第2取付け面部5の固定具挿通孔6を通して土台3へ固定具7をねじ込んで、隅柱2と土台3とを接合してある。
他方の建築金物における本体15は、第2取付け面部5の裏面に専用スペーサー16を重合してあるので、第1取付け面部4の高さが、前記一方の土台3上に設置した本体15の第1取付け面部4よりも専用スペーサー16の厚み分高くなる。即ち、この本体15の第1取付け面部4に形成した固定具挿通孔6は、土台3上に設置した本体15の固定具挿通孔6よりも、専用スペーサー16の厚み分高い位置に配置される。
従って、一方の本体15の固定具挿通孔6を通して隅柱2へ固定具7をねじ込んでも、これに交差するよう隅柱2へねじ込んだ他方の固定具7とぶつかることはない。
なお、本体15の第2取付け面部5を専用スペーサー16の上に載置すると、前記のように、本体15の変形による第2取付け面部5端部のめりこみを防ぐことができて有用である。
専用スペーサー16を用いることによって、対向した平行な面から打ち込まれるビスなどの固定具7が中柱2の内部で衝突するのを防止することができる。なお、固定具7が対抗した平行な面から打ち込まれる場合は、金物の位置を水平方向でずらすことによっても中柱2の内部で固定具7どうしが衝突するのを防止することができる。
使用例としては、さらに、柱と梁、或いは直交する梁どうしを接合するのにも用いることができる。
2 柱
3 土台
4 第1取付け面部
5 第2取付け面部
6 固定具挿通孔
7 固定具(ビス)
8 ホールダウン金物
9 係合金物
10 基礎コンクリート
11 アンカーボルト
12 ナット
13 下縁
14 コーナー金物
15 本体
16 専用スペーサー
17 側壁
18 貫通孔
19 補強リブ
20 筋かい
Claims (4)
- 木造住宅において直交する構造材の接合個所を補強する金物であって、互いに直交する方向に延びる第1取付け面部と第2取付け面部とを有し、第1取付け面部及び第2取付け面部にそれぞれ複数の固定具挿通孔を形成した本体と、本体と別体で第2取付け面部の裏面に重合し、第2取付け面部と第1取り付け面部の角部をかさ上げする専用スペーサーとからなることを特徴とした建築金物。
- 専用スペーサーの厚みを、前記第1取付け面部に形成した固定具挿通孔の直径以上で、該固定具挿通孔間の第2取付け面部と直交する方向における距離以下の寸法としたことを特徴とする請求項1に記載の建築金物。
- 専用スペーサーの第1取付け面部と直交する方向における長さを、第2取付け面部の長さと等しいかこれよりも大としたことを特徴とする請求項1または2に記載の建築金物。
- 専用スペーサーが、第2取付け面部の固定具挿通孔と対応した貫通孔を有する座金であることを特徴とした請求項1〜3のいずれか1つに記載の建築金物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004006517U JP3108606U (ja) | 2004-11-05 | 2004-11-05 | 建築金物 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004006517U JP3108606U (ja) | 2004-11-05 | 2004-11-05 | 建築金物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3108606U true JP3108606U (ja) | 2005-04-28 |
Family
ID=43271276
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004006517U Expired - Lifetime JP3108606U (ja) | 2004-11-05 | 2004-11-05 | 建築金物 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3108606U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014109153A (ja) * | 2012-12-04 | 2014-06-12 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 建物用制振装置 |
JP2017002654A (ja) * | 2015-06-15 | 2017-01-05 | 株式会社ダイドーハント | 木造建築用コーナ金物 |
CN111561145A (zh) * | 2020-06-10 | 2020-08-21 | 郑州倍安科技有限公司 | 内置拐角插件 |
-
2004
- 2004-11-05 JP JP2004006517U patent/JP3108606U/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017002654A (ja) * | 2015-06-15 | 2017-01-05 | 株式会社ダイドーハント | 木造建築用コーナ金物 |
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