JP2006348543A - 既存建物の補強構造および補強金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 既に設けられているアンカーボルトの位置に関わりなく既存建物の内部から施工することができる既存建物の補強構造および補強金具を提供する。
【解決手段】 略L字形状に形成され、土台Dと柱Hとで形成される入隅部に直角に取り付けられる第一の接続金具20と、土台Dと柱Hとに斜めに取り付けられるように両端が折り曲げられ、一方の端部31が土台Dに、他方の端部31が柱Hに取り付けられ、中間部32が筋交Sに取り付けられる第二の接続金具30と、一方の端部41が直角に折り曲げられて第二の接続金具30と柱Hとの間の土台Dの上面に取り付けられ、残りの平面部42が土台D及び基礎Bに取り付けられる第三の接続金具40と、を備えることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、既存建物の補強構造および補強金具に関する。
従来から、建物に耐震補強をするために、建物の基礎と、その基礎の上に設けられる土台と、土台上に設けられる柱及び筋交とを各種金具で接続している。
例えば、特許文献1に記載されているように、1枚の金具で土台と柱と筋交との接合部位を外側の側面から覆って木ネジで取り付けて耐震のための補強構造としている。また、例えば、特許文献2に記載されているように、基礎と土台と柱とに外側の側面から略L字型の金具を取り付けることで、耐震のための補強構造としている。
このような、従来からの耐震のための補強構造は、新築で建てられる建物について適用されている。したがって、作業性の面からも建物の外側から耐震補強のための金具を取り付けるのが一般的となっている。
また、特許文献3に記載されているように、土台の上面と、土台の上面に直交する柱の側面とに取り付けられる金具には、基礎から土台を貫通しているアンカーボルトを挿入するボルト孔が設けられている。つまり、この金具は、アンカーボルトが決められた位置に一定に配置されていないと用いることができないので、アンカーボルトの位置が異なると、この金具を作り直さなければならず、経済性も施工性も悪くなるという問題があった。
特開2000−204656号公報(段落0018〜0024、図2) 特開2003−314064号公報(段落0009〜0017、図1) 特開2000−54490号公報(段落0012〜0021、図2)
しかしながら、従来から用いられている金具を既存建物に適用させようとする場合、特に既存建物の隅部に対する補強が必要となるが、防水構造が施されている外壁を取り外して既存建物の出隅部における基礎や土台、柱に当該金具を取り付けなければならないという問題があった。
また、既存建物の基礎に設けられるアンカーボルトの設置位置は、既存建物毎に異なる場合があり、新築の建物に用いる金具をそのまま用いることができない場合があった。
また、掃出しにおける柱と土台の接合部に、従来の補強金具を用いると、従来の補強金具の筋交との接合部が掃出しの下枠にぶつかってしまうため、別の補強金具を用意しなければならないという問題があった。
そこで、本発明では、前記した問題を解決し、既に設けられているアンカーボルトの位置に関わりなく既存建物の内部から施工することができる既存建物の補強構造および補強金具を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、既存建物の基礎の上に設けられる土台と柱と筋交とを前記基礎とともに固定する既存建物の補強構造であって、略L字形状に形成され、前記土台と前記柱とで形成される入隅部に直角に取り付けられる第一の接続金具と、前記土台と前記柱とに斜めに取り付けられるように両端が折り曲げられ、一方の端部が前記土台に、他方の端部が前記柱に取り付けられ、中間部が筋交に取り付けられる第二の接続金具と、一方の端部が直角に折り曲げられて前記第二の接続金具と前記柱との間の前記土台の上面に取り付けられ、残りの平面部が前記基礎に取り付けられる第三の接続金具と、を備えることを特徴とする既存建物の補強構造である。
このように、本発明の既存建物の補強構造は、第一の接続金具で前記土台と前記柱とを固定し、第二の接続金具で筋交と土台と柱とを固定し、第三の接続金具で基礎と土台とを固定する構成とした。
ここで、第二の接続金具は、中間部の平面に対して両端が直角に折り曲げられて形成されている。この第二の接続金具の一方の端部が柱の側面に取り付けられ、他方の端部が土台の上面に取り付けられるので、中間部が土台の上方に位置するようになる。そして、中間部に筋交を取り付ける。したがって、筋交の端部は、土台と柱とが接続する位置に当接されるので、その筋交の端部と土台の上面に取り付けられた第二の接続金具の端部との間が空くこととなる。
この空いた部分には、既に設けられているアンカーボルトが位置しており、このアンカーボルトをかわして第三の接続金具の端部を取り付けることができるようになっている。
したがって、アンカーボルトの位置にかかわらず、既存建物に耐震のための補強構造を施すことができる。
また、第三の接続金具が、土台の上面と、基礎の側面とに取り付けられるように略L字型に形成されており、建物の内側から、基礎と土台とに取り付けることができる。
また、本発明は、前記第一の接続金具、前記第二の接続金具が、それぞれ、取り付けのための複数の取り付け穴を備え、前記取り付け穴が、直交する向きに位置する二つの前記入隅部にそれぞれ前記第一の接続金具、前記第二の接続金具、を前記取り付け穴を介して取り付け具によって取り付けた場合に、一方の前記入隅部に取り付けられる前記第一の接続金具、前記第二の接続金具を取り付ける前記取り付け具の軸線方向が、他方の前記入隅部に取り付けられる他の前記第一の接続金具、前記第二の接続金具を取り付ける他の取り付け具の軸線方向と交わらないように、他の取り付け穴の位置に対して縦方向又は/及び横方向に位置をずらして設けられるとともに印を施されていても良い。
このように、取り付けのための複数の取り付け穴を、他の取り付け穴の位置に対して縦方向又は/及び横方向に位置をずらして設けられつつ印が施されていることにより、各取り付け具が他の取り付け具をかわすことができるため、多方向に入隅部が存在していても確実に第一の接続金具、第二の接続金具、の取り付けを行うことができるようになっている。
ここで、取り付け具とは、木ネジやスクリューボルト、ケミカルアンカー等をいう。
また、本発明は、前記第二の接続金具が、取り付けられたときに下側に位置する中間部の縁が折り曲げられてリブが形成されていても良い。
このように、第二の接続金具の中間部にリブが形成されるので、筋交に中間部を取り付けた場合に、当該中間部が変形するのを防ぐことができるようになっている。
また、本発明は、前記第三の接続金具が、取り付けられたときに、前記平面部の幅が土台の上面から下側の所定の高さ位置まで拡幅して形成され、前記土台の上面及び側面に取り付けられる部位において、当該部位の表面に沿って略L字形状の補強部材を少なくとも1つ備えていても良い。
このように、平面部の幅が土台の上面から下側の所定の高さ位置まで拡幅して形成されているので、取り付け具を第三の接続金具に取り付けたときに、広く基礎と土台とを固定することができる。
また、略L字形状の補強部材を少なくとも1つ、土台の上面及び側面に取り付けられる部位、つまり、直角に折り曲げられた端部と、その端部側の平面部とに取り付けられるので、端部と平面部とで形成されている直角の状態を維持することができるようになっている。
また、本発明に係る接続金具は、既存建物の基礎の上に設けられた土台とこの土台の上に立設された柱とを前記基礎とともに固定する補強金具であって、前記柱の側面に固着される第1の柱固着部と、前記第1の柱固着部の一端に連続し前記土台の上面に固着される第1の土台固着部と、前記第1の柱固着部の側縁と前記第1の土台固着部とを連結する補強部と、を有する柱−土台接続金具と、前記土台の上面に固着される第2の土台固着部と、前記第2の土台固着部の一端に連続し前記基礎の側面に固着される基礎固着部と、を有する土台−基礎接続金具と、を含んでなり、前記補強部は、前記第2の土台固着部を挿通させるための挿通孔を備え、前記第2の土台固着部は、前記挿通孔に挿通されて前記第1の土台固着部と係合することを特徴とする。
かかる構成によれば、柱−土台接続金具によって柱と土台が接続され、土台−基礎接続金具によって土台と基礎が接続される。そして、柱−土台接続金具の補強部は、第2の土台固着部を挿通させるための挿通孔を備え、第2の土台固着部は、前記挿通孔に挿通されて前記第1の土台固着部と係合することから、柱と土台と基礎とが一体的にしっかりと固定されることとなる。すなわち、柱に作用する引き抜き力が、柱−土台接続金具と土台−基礎接続金具とを介して建物の基礎に伝達されることとなる。そのため、柱に作用する引き抜き力が土台だけあるいは土台を介して基礎に支えられていた場合に比べて、柱の安定性を向上させることができる。
さらに、かかる構成によれば、柱−土台接続金具と土台−基礎接続金具とを重ねて取り付けることができることから、土台のアンカーボルトをかわすことが容易になる。したがって、既存建物のアンカーボルトの位置にかかわりなく補強を行うことができる。
なお、柱−土台接続金具は、取り付けのための複数の取り付け穴を備えるのが好ましく、これら複数の取り付け穴は、2つの柱−土台接続金具を1つの柱の直交する面にそれぞれ取り付けたときに、取り付け穴に係合されたそれぞれの取り付け具同士が衝突しないように、例えば色違いの縁取りなどで2組に分けられているのがさらに好ましい。
また、前記柱−土台接続金具は、2つの前記補強部を有し、前記各補強部は、前記第1の柱固着部の両側縁からそれぞれ延出するとともに、前記第1の土台固着部に沿って折り曲げられ、当該補強部の前記第1の土台固着部側の側縁部が、前記第1の土台固着部に向かって折り曲げられて前記第1の土台固着部に重ねられているのが好ましい。
かかる構成によれば、前記各補強部は、前記第1の柱固着部の両側縁からそれぞれ延出するとともに、前記第1の土台固着部に沿って折り曲げられ、当該補強部の前記第1の土台固着部側の側縁部が、前記第1の土台固着部に向かって折り曲げられて前記第1の土台固着部に重ねられていることから、かかる補強部の挿通孔に前記土台−基礎接続金具の第2の土台固着部を係合させると、前記第1の土台固着部に重ねられた補強部の前記第1の土台固着部側の側縁部と当該第2の土台固着部とが係合することとなり、柱に作用する引き抜き力を一層確実に基礎に伝達することが可能になる。
また、かかる構成によれば、一枚の金属板を折り曲げ加工することにより、柱−土台接続金具を製造することができる。そのため、溶接の手間が不要となり、補強金具の製造が容易になるとともに、溶接不良の虞をなくすことができる。
また、前記土台−基礎接続金具は、前記第2の土台固着部と前記基礎固着部とが連続するコーナー部の表面に沿って略L字形状の補強部材を少なくとも1つ備えているのが好ましい。
かかる構成によれば、略L字形状の補強部材によって、前記第2の土台固着部と前記基礎固着部との折れ曲がり角度が一定に保たれることとなる。そのため、土台と基礎、さらには柱と基礎とを一層しっかりと連結することができる。
また、前記補強金具は、前記柱と前記土台とが接合された入隅部に筋交を取り付けるための柱−筋交接続金具をさらに備え、前記柱−筋交接続金具は、前記柱の側面に固着される第2の柱固着部と、当該第2の柱固着部の一の側縁から前記柱の側面と直交する方向に延出し前記筋交の側面に固着される筋交固着部と、前記第2の柱固着部の下端縁と前記筋交固着部の下端縁とを連結し前記第2の土台固着部の上部に載置される底板部と、を有するのが好ましい。
かかる構成によれば、柱と土台が接合された入隅部に、筋交を好適に設置することができる。特に、筋交の入っていない既存の壁に筋交を後から取り付ける場合に好適である。
このとき、前記第2の土台固着部の上部に載置された柱−筋交接続金具の底板部と土台の上面との間に隙間ができるときは、当該隙間にスペーサを介設するのが好ましい。これにより、筋交に加わる圧縮力を柱−筋交接続金具の底板部全体で土台に伝達することが可能になる。
また、前記第2の土台固着部と前記スペーサとの高さに段差(不陸)がある場合には、これらと前記柱−筋交接続金具の底板部との間に、筋交に加えられた圧縮力によって圧縮変形する圧縮変形部材を介在させることがさらに好ましい。これにより、筋交に加わる圧縮力を柱−筋交接続金具の底板部全体で確実に土台に伝達することが可能になる。圧縮変形部材としては、例えば硬質ゴムや合板などを用いることができる。
また、前記柱−土台接続金具は、前記第1の柱固着部と前記第1の土台固着部との間にコーナー部を有し、前記コーナー部は、前記第1の柱固着部および前記第1の土台固着部に対して略45°の角度で傾いているとともに、取り付け具を挿通させるための取り付け穴を備えるように構成するのが好ましい。
かかる構成によれば、柱−土台接続金具は、第1の柱固着部と第1の土台固着部との間にコーナー部を有し、このコーナー部は、第1の柱固着部および第1の土台固着部に対して略45°の角度で傾いているとともに、取り付け具を挿通させるための取り付け穴を備えることから、柱と土台とが当接する隅部に向かって、取り付け具を斜めに打ち込むことが可能となる。そのため、柱に引き抜き力が作用した場合でも、柱−土台接続金具のコーナー部が浮き上がることがなく、引き抜き力を土台にしっかりと伝達することができる。
このような既存建物の補強構造および補強金具によれば、既に設けられているアンカーボルトの位置に関わりなく既存建物の内部から施工して、既存建物を耐震のための補強構造とすることができる。
<第1実施形態>
次に、本発明を実施するための最良の一形態(以下「第1実施形態」という)について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る既存建物の補強構造の一例を示す部分斜視図である。図2は、入隅部に本発明の第1実施形態に係る既存建物の補強構造を適用した一例を示す部分平面図である。図3は、入隅部に本発明の第1実施形態に係る既存建物の補強構造を適用した一例を示す部分側面図である。図4(a)は第一の接続金具の一例を示す斜視図であり、図4(b)は第三の接続金具の一例を示す斜視図である。図5は、第二の接続金具の一例を示す斜視図である。図6(a)は第一の接続金具に取り付け具を取り付けた状態の一例を示す部分斜視図であり、図6(b)は取り付け具の取り付け状態の一例を示す模式図である。
本発明の既存建物の補強構造10は、図1〜図3に示すように、既存建物KTの基礎B、土台D、柱H、筋交SにそれぞれアンカーボルトMをかわして取り付けられる、第一の接続金具20と第二の接続金具30と第三の接続金具40とから構成されている。
これら第一の接続金具20、第二の接続金具30、第三の接続金具40は、取り付け具Gによって、基礎B、土台D、柱H、筋交Sに取り付けられる。
また、第一の接続金具20、第二の接続金具30、第三の接続金具40は、建物の入隅部Eに取り付けられる。
第一の接続金具20は、図1〜図3及び図4(a)に示すように、土台Dと柱Hとに取り付けられ、この土台Dと柱Hとを固定する役割を果たす。
この第一の接続金具20は、土台Dの幅及び柱Hの幅より狭い幅を有する所定長さの板部材を略L字形状に形成したものである。なお、この略L字形状の直角となる部分から両方の端部までの縁にリブ21を設けても良い。
このリブ21は、略三角形状となっており、L字形状の直角状態を維持する役割を果たす。
また、第一の接続金具20には、土台D及び柱Hに取り付けるための取り付け穴22Aが複数、設けられている。
図6(a)及び(b)に示すように、2つの第一の接続金具20,20が直交する向きに位置する二つの入隅部E,Eのそれぞれに取り付けられる場合、特に、柱Hにおいて、一方の入隅部Eに取り付けられる第一の接続金具20を取り付ける取り付け具Gの軸線方向が、他方の入隅部Eに取り付けられる他の第一の接続金具20を取り付ける取り付け具Gの軸線方向と交わらないように、取り付け穴22Aは、隣接する他の取り付け穴22Aの位置に対して縦方向又は/及び横方向に位置をずらして設けられ、さらに印N(図4(a)参照)が施されている。
この印Nは、例えば、穴の周りを配色したり、記号や図形などのマークを施して設けられる。
このように、ずらした取り付け穴22A・・・にさらに印Nを施したことにより、入隅部Eごとに用いる取り付け穴22Aが区別されるので、確実に、他の入隅部へ取り付けられる取り付け具Gをかわすことができる。
第二の接続金具30は、図1〜図3及び図5に示すように、土台Dと柱Hと筋交Sとに取り付けられ、主に筋交Sを固定する役割を果たす。
この第二の接続金具30は、板状の中間部32と、この中間部32の両端が土台D及び柱Hに取り付けられるために、この中間部32の平面に対して直角となるように折り曲げられて形成された端部31,31と、中間部32を補強するリブ33A,33Bとから構成されている。
この中間部32の幅は、両端部31,31の幅よりも広く形成されており、中間部32の略台形形状となる上底部分には、リブ33Aを形成するための帯部が形成されている。つまり、中間部32の縁が折り曲げられてリブ33Aが形成される。
また、上底部分(縁)とこの上底部分から端部31,31までの斜辺部分との間にもリブ33B,33Bを形成するための帯部が形成されている。これにより、この帯部を端部31,31と同方向に斜辺部分で折り曲げることによりリブ33B,33Bを形成する。
なお、中間部32は、後述する第三の接続金具40に接触しない程度まで、入隅部E側に拡幅しているのが好適である。
このようにすることにより、第三の接続金具40を土台Dの柱H寄りに設置可能にしつつ、拡幅された中間部32によって筋交の端部に近い部分を固定することができる。
この拡幅された部分(中間部32)がリブ33A,33Bによって補強されるようになっている。
このように形成される第二の接続金具30は、土台Dと柱Hとに取り付けられた場合に、中間部32の略台形形状となる上底部分が下側に位置することとなるので、リブ33Aは、中間部32の下側に位置する。
したがって、第二の接続金具30は、リブ33Aを下側にした状態で一方の端部31を柱Hに取り付けられ、他方の端部を土台Dに取り付けられる。この状態で、中間部32を筋交Sに取り付ける。
ここで、第二の接続金具30を土台D,柱Hに取り付けるために、第二の接続金具30の折り曲げられた両端部には、複数の取り付け穴34Aが設けられている。なお、第1実施形態では4つの取り付け穴34A・・・を設けている。
取り付け穴34Aは、第一の接続金具20の取り付け穴22Aと同様に、2つの第二の接続金具30,30が直交する向きに位置する二つの入隅部E,Eのそれぞれに取り付けられる場合、特に、柱Hにおいて、一方の入隅部Eに取り付けられる第二の接続金具30を取り付ける取り付け具Gの軸線方向が、他方の入隅部Eに取り付けられる他の第二の接続金具30を取り付ける取り付け具Gの軸線方向と交わらないように、隣接する他の取り付け穴34Aの位置に対して縦方向又は/及び横方向に位置をずらして設けられ、さらに印Nが施されている。なお、後述する第三の接続金具40の取り付け穴44Aについても同様である。
また、中間部32には、筋交Sに取り付けられるための取り付け穴34Bが設けられている。
第三の接続金具40は、図1〜図3及び図4(b)に示すように、基礎Bと土台Dとに取り付けられ、この基礎Bと土台Dとを固定する役割を果たす。
この第三の接続金具40は、平面部42の一方の端を平面部42の平面に対して直角に折り曲げた端部41と、この端部41と平面部42との外側の表面に取り付けられる略L字形状の補強部材43とから構成されている。
端部41は、土台Dの上面に取り付けられるための取り付け穴44Aを設けており、取り付け具Gによって土台Dの表面に取り付けられるようになっている。
平面部42は、基礎Bと土台Dとに取り付けられようになっており、土台Dの上面から幅を拡幅し、所定の位置で均等の幅となるように形成されている。この平面部42には、土台Dの内側の側面に取り付けるための取り付け穴44Bと、基礎Bの内側の側面に取り付けるための取り付け穴44Cと、を設けており、取り付け具Gによって土台Dの表面に取り付けられるようになっている。
補強部材43は、略L字形状であって、幅と厚さとがほぼ同一となるように形成されている。なお、「ほぼ同一」とは、「数ミリの差」がある場合でも「同一」という意味である。
この補強部材43は、その略L字形状の内角側の表面を、端部41の外側の表面から平面部42における土台Dと向かい合う部分の外側の表面にかけて取り付けられるものである。取り付けは、溶接が好ましいが、ボルト締め等を用いても良い。
また、この補強部材43は、端部41の幅方向に少なくとも1つ設けられる。第1実施形態においては、幅方向に2つ並べて設けている。
次に、本発明の既存建物の補強構造10の施工順序について説明する。
なお、この既存建物KT(図1参照)に筋交Sが設けられていない場合について説明する。まず、既存建物KT(図1参照)の内側から基礎Bと土台Dと柱Hとを露出させる。
この状態で、土台Dと柱Hとで形成される入隅部Eに第一の接続金具20を取り付ける。このとき、第一の接続金具20は、基礎Bと土台Dとを固定しているアンカーボルトMと柱Hとの間であって、土台Dの上面と柱Hの側面とに取り付けられる。
そして、土台Dと柱Hとで形成される入隅部Eに第二の接続金具30を取り付ける。このとき、第二の接続金具30は、前記アンカーボルトMを跨いで、土台Dの上面と柱Hの側面とに取り付けられる。なお、土台Dの上面に取り付けられる第二の接続金具30の端部31とアンカーボルトMとの間には、所定の長さの間隔が設けられた状態となっている。
ここで、第二の接続金具30の中間部32に筋交Sを取り付ける。この筋交Sは、その端部を土台Dと柱Hとが交差する部分に当接された状態で第二の接続金具30の中間部32に取り付けられる。
そして、所定の長さの間隔に、第三の接続金具40を既存建物KTの内側から、基礎Bと土台Dとに取り付ける。
このように既存建物の補強構造を構成したことにより、既存建物の外壁を取り外すことがないので、既存建物の防水構造を傷つけることがなく、屋内から既存建物の補強を行うことができる。
また、既存建物の屋内から補強を行う場合は、入隅部に補強をすることとなるが、このような場合であっても、容易に入隅部に補強を施すことができる。
また、既存建物ごとにアンカーボルトの位置が異なっていても、容易に既存建物を補強することができる。
以上、本発明の第1実施形態について説明したが、本発明は前記第1実施形態には限定されない。例えば、第三の接続金具40は、土台Dの上面に取り付けられる第二の接続金具30の端部31と柱Hとの間の他に、前記端部31の柱Hとは反対側の土台Dに取り付けても良い。
<第2実施形態>
つぎに、本発明の第2実施形態について図面を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一の要素には同一の番号を付し、重複する説明は省略する。図7は、本発明の第2実施形態に係る補強金具を示した斜視図である。図8は、本発明の第2実施形態に係る補強金具を示した平面図である。
第2実施形態に係る補強金具50は、土台Dと柱Hとで形成される入隅部Eを補強するための金具であり、図7に示すように、柱Hと土台Dとを接続する柱−土台接続金具60と、土台Dと基礎Bとを接続する土台−基礎接続金具70と、柱Hと筋交Sとを接続する柱−筋交接続金具80と、から構成されている。
柱−土台接続金具60は、図7、図8に示すように、略L字形状に形成されており、柱Hの側面Haと土台Dの上面Daに亘って取り付けられている。また、第2実施形態では、柱−土台接続金具60は、筋交Sを入隅部Eに取り付けられるように、柱H(および土台D)の幅方向の一方に寄せて取り付けられている。
図9は、第2実施形態に係る補強金具の柱−土台接続金具を示した図であり、(a)は斜視図、(b)は展開図である。
柱−土台接続金具60は、図9(a)に示すように、主に、柱Hの側面Haに固着される第1の柱固着部61と、土台Dの上面Daに固着される第1の土台固着部62と、これら第1の柱固着部61の両側端と第1の土台固着部62の両側端とを連結する2つの補強部63と、から構成されている。柱−土台接続金具60は、図9(b)に示すように、一枚の板状部材を折り曲げて形成されている。
第1の柱固着部61は、図9(a),(b)に示すように、長方形状を呈する板状体であり、固定用のねじなどを挿通させるための複数の取り付け穴P,P…を有している。第1の柱固着部61の下端部には、45°の角度を成して、コーナー部64が連続している。また、第1の柱固着部61の両側端からは、補強部63,63が延出している。
第1の土台固着部62は、図9(a),(b)に示すように、長方形状を呈する板状体であり、ねじを挿通させるための複数の取り付け穴P,P…を有している。第1の土台固着部62は、コーナー部64を介して第1の柱固着部61の下端部に連続している。また、第1の土台固着部62は、コーナー部64に対して45°の角度で傾斜しており、つまりは、第1の柱固着部61に対して90°の角度を成している。
補強部63は、図9(a),(b)に示すように、リブ部63aと、連結部63bと、挿通孔63cとから構成されている。
リブ部63aは、横F字形状を呈しており、第1の柱固着部61の下端部寄りの両側端から延出するとともに第1の土台固着部62の側端に沿う方向に直角に折り曲げられている。リブ部63aは、第1の土台固着部62に沿って折り曲げた状態で、リブ部63aの端部が第1の土台固着部62の端部と同じ位置になる長さに形成されている。
連結部63bは、リブ部63aの下端側(図9(b)の下側)に連続して形成されている部分であり、リブ部63aに対して第1の土台固着部62に向かって直角に折り曲げられている。すなわち、連結部63bは、補強部63の第1の土台固着部62側の側縁部を折り曲げて形成した部分である。これにより、連結部63bは、第1の土台固着部62の上に重なることとなる。連結部63bは、第1の土台固着部62の取り付け穴P,P…に対応する位置に、同じく取り付け穴P,P…を有している。そして、連結部63bと第1の土台固着部62とを貫通してねじなどの取り付け具を土台Dに打ち込むことにより、連結部63bを介してリブ部63aが(ひいては第1の柱固着部61の側端部が)、第1の土台固着部62に連結されるようになっている。これにより、第1の柱固着部61と第1の土台固着部62とが、直角状態に保たれる。
また、挿通孔63cは、後記する土台−基礎接続金具70が挿通される空間であり、リブ部63aと連結部63bとに囲まれて形成されている。挿通孔63cの下端は、連結部63bの表面と面一になっている。
ここで、連結部63bの取り付け穴P,P…は、挿通孔63cに挿通された土台−基礎接続金具70の第2の土台固着部72と重ならない位置に形成するのが好ましい。このようにすれば、取り付け穴Pから取り付け具Gの頭がはみ出した場合でも、第2の土台固着部72と干渉することがない。
コーナー部64は、図9(a)に示すように、第1の柱固着部61と第1の土台固着部62との間に位置する部分であり、両者に対して略45°の角度で傾斜している。また、コーナー部64は、取り付け具Gを挿通させるための取り付け穴Pを備えることから、かかる入隅部に対して斜めに取り付け具Gを差し込むことができる。
つまり、コーナー部64は、柱Hと土台Dとで形成される入隅部から少し浮いた状態となっていることから、取り付け穴Pに例えばねじを強くねじ込むことにより、コーナー部64を入隅部に向かって強く引き付けることができる。そのため、柱Hに大きな引張力(引き抜き力)が作用しても、コーナー部64が入隅部から浮き上がることがなく、引張力を土台に確実に伝達することが可能となる。
柱−土台接続金具60は、補強部63の高さが低く(例えば柱−土台接続金具60の高さの1/4〜1/5程度に)形成されていることから、いわゆる掃出しを構成する柱Hと土台Dとの入隅部Eに取り付ける場合でも、補強部63が掃出しの下枠に干渉することがない。
図10は、第2実施形態に係る補強金具の土台−基礎接続金具を示した斜視図である。
土台−基礎接続金具70は、土台Dと基礎Bとを連結する部材であり、図10に示すように、全体として逆L字形状を呈している。土台−基礎接続金具70は、基礎Bの側面Baに連結される基礎固着部71と、この基礎固着部71の上端から水平方向に延出し土台Dの上面Daに連結される第2の土台固着部72と、基礎固着部71と第2の土台固着部72とが連続するコーナー部に沿って取り付けられた補強部材73と、から構成されている。
基礎固着部71は、図10に示すように、平板形状を呈しており、上方に向かうほど先細りしている。基礎固着部71は、取り付け具Gを挿通するための取り付け穴P,P…を有している。基礎固着部71は、取り付け具G(例えばアンカーとナット)により、基礎Bの側面Baに連結されている。
第2の土台固着部72は、図10に示すように、平板形状を呈しており、その先端部付近に取り付け穴P,Pを備えている。そして、第2の土台固着部72は、図7、図8に示すように、柱−土台接続金具60の挿通孔63cに挿通された状態で、土台Dの上面Daにボルトやねじなどの取り付け具Gによって連結されている。これにより、第2の土台固着部72と第1の土台固着部62とが係合することとなる。
補強部材73は、L字形状を呈する部材であり、本実施形態では、基礎固着部71と第2の土台固着部72とが連続するコーナー部に沿って逆L字形状に溶接固定されている。これにより、コーナー部の断面剛性が大きくなり、土台Dが基礎Bにしっかりと固定されることとなる。また、これにより、柱−土台接続金具60の第1の土台固着部62が基礎Bにしっかりと固定されることとなり、ひいては、柱Hが基礎Bにしっかりと固定されることとなる。
なお、第2実施形態においては、補強部材73を用いてコーナー部の断面剛性を大きくしたが、これに限られるものではなく、例えば土台−基礎接続金具70自体の部材厚さを大きくしてもよい。
図11は、第2実施形態に係る補強金具の柱−筋交接続金具を示した斜視図である。また、図12は、第2実施形態に係る補強金具のスペーサを示した斜視図である。
柱−筋交接続金具80は、図11(適宜図7参照)に示すように、柱Hの側面Haに固着される第2の柱固着部81と、筋交Sの側面Saに固着される筋交固着部82と、土台Dに固着された土台−基礎接続金具70の上部に載置される底板部83と、から構成されている。
第2の柱固着部81は、図11に示すように、長方形状を呈する板状体であり、ねじなどを挿通させるための複数の取り付け穴P,P…を有している。第2の柱固着部81の一方の側端には、筋交固着部82が、当該第2の柱固着部81に対して直角方向に連続して形成されている。
筋交固着部82は、第2の柱固着部81同じく、略長方形状を呈する板状体であり、ねじを挿通させるための複数の取り付け穴P,P…を有している。
底板部83は、長方形状を呈する板状体であり、第2の柱固着部81と筋交固着部82の下端部に連続している。これにより、第2の柱固着部81と筋交固着部82とが、直角状態に保たれる。
柱−筋交接続金具80は、図7,図8に示すように、入隅部Eの幅方向の他方寄りに設置される。このとき、土台−基礎接続金具70の第2の土台固着部72と柱Hとの間には、後記するスペーサ90が設置されており、土台Dの上面Daと柱−筋交接続金具80の底板部83との隙間が埋まるようになっている。
このように、柱−筋交接続金具80は、柱−土台接続金具60と土台−基礎接続金具70とを入隅部Eに設置した後に取り付けることができる。そのため、筋交Sを後から取り付けて補強することが可能となる。
スペーサ90は、図12に示すように、直方体形状を呈する部材であり、取り付け穴P,Pを備えている。スペーサ90は、柱−筋交接続金具80の底板部83と土台Dの上面Daとの間に設置され、筋交Sに作用する圧縮力を土台Dに伝達する役割を担うものである。
ここで、第2の土台固着部72およびスペーサ90と底板部83との間に、例えば合板(図示省略)などを挟むようにするのがさらに好適である。このようにすると、第2の土台固着部72およびスペーサ90と底板部83との間に小さな隙間や段差がある場合でも、筋交Sに作用した圧縮力によって合板が潰れて隙間や段差が埋まり、底板部83の底面全体で、当該圧縮力を伝達することができる。
なお、柱−筋交接続金具80は、公知の接続金具であり、柱Hと筋交Sの固着に用いられている。本発明に係る柱−土台接続金具60および土台−基礎接続金具70は、このような公知の柱−筋交接続金具80とも好適に組み合わせて使用することができる。
以上、本発明の第2実施形態について説明したが、本発明は前記第2実施形態には限定されない。
例えば、図13に示すように、柱−土台接続金具60を柱H(および土台D)の幅方向の他方に寄せて設置するとともに、土台−基礎接続金具70の第2の土台固着部72を柱H(および土台D)の幅方向の一方から柱−土台接続金具60の挿通孔63cに係合させ、さらに、柱H(および土台D)の幅方向の一方に寄せて柱−筋交接続金具80を設置するようにしてもよい。このとき、柱−土台接続金具60の第1の土台固着部62および連結部63bには、土台−基礎接続金具70の第2の土台固着部72の取り付け穴P,Pに対応する位置に取り付け穴P,Pを設けておくのが好ましい。このようにすれば、筋交Sを、柱Hの幅方向の一方又は他方によせて任意に設置することができる。そのため、既存建物KTの状況に合わせて補強金具50を好適に取り付けることができる。
また、図7,図8に示すように、柱Hの側面Haに直交する側面Hbに別の柱−土台接続金具60を設置する場合には、第1実施形態において説明したように、取り付け具G同士がぶつかり合わないように、例えば柱−土台接続金具60の取り付け穴P,P…を2組に分けてそれぞれに(あるいは一方に)識別マークを付しておくのが好適である。そして、一方の識別マークが付された取り付け穴P,P…を用いて一方の柱−土台接続金具60を柱Hの側面Haに取り付けたときは、他方の識別マークが付された取り付け穴P,P…を用いて他方の柱−土台接続金具60を側面Hbに取り付ける。これにより、取り付け具G同士が干渉することがなくなり、取り付け作業をスムーズに行うことができる。
また、第2実施形態においては、柱−土台接続金具60を、一枚の板状部材を折り曲げて溶接等することなく構成したが、これに限られるものではなく、例えば、補強部63の連結部63bを省略し、第1の土台固着部62と補強部63のリブ部63aの下端部とを溶接により連結するようにしてもよい。
なお、参考的な使用例としては、第2実施形態にかかる柱−土台接続金具60および土台−基礎接続金具70をそれぞれ単独で使用することもできる。
本発明の第1実施形態に係る既存建物の補強構造の一例を示す部分斜視図である。 入隅部に本発明の第1実施形態に係る既存建物の補強構造を適用した一例を示す部分平面図である。 入隅部に本発明の第1実施形態に係る既存建物の補強構造を適用した一例を示す部分側面図である。 (a)は第一の接続金具の一例を示す斜視図であり、(b)は、第三の接続金具の一例を示す斜視図である。 第二の接続金具の一例を示す斜視図である。 (a)は第一の接続金具に取り付け具を取り付けた状態の一例を示す部分斜視図であり、(b)は取り付け具の取り付け状態の一例を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係る補強金具を示した斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る補強金具を示した平面図である。 第2実施形態に係る補強金具の柱−土台接続金具を示した図であり、(a)は斜視図、(b)は展開図である。 第2実施形態に係る補強金具の土台−基礎接続金具を示した斜視図である。 第2実施形態に係る補強金具の柱−筋交接続金具を示した斜視図である。 第2実施形態に係る補強金具のスペーサを示した斜視図である。 第2実施形態に係る補強構造の変形例を示した斜視図である。
符号の説明
10 既存建物の補強構造
20 第一の接続金具
21 リブ
22A 取り付け穴
30 第二の接続金具
31 端部
32 中間部
33A,33B リブ
34A 取り付け穴
34B 取り付け穴
40 第三の接続金具
41 端部
42 平面部
43 補強部材
44A 取り付け穴
44B 取り付け穴
44C 取り付け穴
50 補強金具
60 柱−土台接続金具
70 土台−基礎接続金具
80 柱−筋交接続金具
KT 既存建物
B 基礎
D 土台
H 柱
S 筋交
M アンカーボルト
G 取り付け具
N 印

Claims (9)

  1. 既存建物の基礎の上に設けられる土台と柱と筋交とを前記基礎とともに固定する既存建物の補強構造であって、
    略L字形状に形成され、前記土台と前記柱とで形成される入隅部に直角に取り付けられる第一の接続金具と、
    前記土台と前記柱とに斜めに取り付けられるように両端が折り曲げられ、一方の端部が前記土台に、他方の端部が前記柱に取り付けられ、中間部が筋交に取り付けられる第二の接続金具と、
    一方の端部が直角に折り曲げられて前記第二の接続金具と前記柱との間の前記土台の上面に取り付けられ、残りの平面部が前記基礎に取り付けられる第三の接続金具と、
    を備えることを特徴とする既存建物の補強構造。
  2. 前記第一の接続金具、前記第二の接続金具は、それぞれ、取り付けのための複数の取り付け穴を備え、
    前記取り付け穴は、
    直交する向きに位置する二つの前記入隅部にそれぞれ前記第一の接続金具、前記第二の接続金具、を前記取り付け穴を介して取り付け具によって取り付けた場合に、
    一方の前記入隅部に取り付けられる前記第一の接続金具、前記第二の接続金具を取り付ける前記取り付け具の軸線方向が、
    他方の前記入隅部に取り付けられる他の前記第一の接続金具、前記第二の接続金具を取り付ける他の取り付け具の軸線方向と交わらないように、
    他の取り付け穴の位置に対して縦方向又は/及び横方向に位置をずらして設けられるとともに印を施されていることを特徴とする請求項1に記載の既存建物の補強構造。
  3. 前記第二の接続金具は、取り付けられたときに下側に位置する中間部の縁が折り曲げられてリブが形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の既存建物の補強構造。
  4. 前記第三の接続金具は、取り付けられたときに前記平面部の幅が土台の上面から下側の所定の高さ位置まで拡幅して形成され、
    前記土台の上面及び側面に取り付けられる部位において、当該部位の表面に沿って略L字形状の補強部材を少なくとも1つ備えていることを特徴とする請求項1に記載の既存建物の補強構造。
  5. 既存建物の基礎の上に設けられた土台とこの土台の上に立設された柱とを前記基礎とともに固定する補強金具であって、
    前記柱の側面に固着される第1の柱固着部と、前記第1の柱固着部の一端に連続し前記土台の上面に固着される第1の土台固着部と、前記第1の柱固着部の側縁と前記第1の土台固着部とを連結する補強部と、を有する柱−土台接続金具と、
    前記土台の上面に固着される第2の土台固着部と、前記第2の土台固着部の一端に連続し前記基礎の側面に固着される基礎固着部と、を有する土台−基礎接続金具と、を含んでなり、
    前記補強部は、前記第2の土台固着部を挿通させるための挿通孔を備え、
    前記第2の土台固着部は、前記挿通孔に挿通されて前記第1の土台固着部と係合することを特徴とする補強金具。
  6. 前記柱−土台接続金具は、2つの前記補強部を有し、
    前記各補強部は、前記第1の柱固着部の両側端からそれぞれ延出するとともに、前記第1の土台固着部に沿って折り曲げられ、当該補強部の前記第1の土台固着部側の側縁部が、前記第1の土台固着部に向かって折り曲げられて前記第1の土台固着部に重ねられていることを特徴とする請求項5に記載の補強金具。
  7. 前記土台−基礎接続金具は、前記第2の土台固着部と前記基礎固着部とが連続するコーナー部の表面に沿って略L字形状の補強部材を少なくとも1つ備えていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の補強金具。
  8. 前記柱と前記土台とが接合された入隅部に筋交を取り付けるための柱−筋交接続金具をさらに備え、
    前記柱−筋交接続金具は、前記柱の側面に固着される第2の柱固着部と、当該第2の柱固着部の一の側縁から前記柱の側面と直交する方向に延出し前記筋交の側面に固着される筋交固着部と、前記第2の柱固着部の下端縁と前記筋交固着部の下端縁とを連結し前記第2の土台固着部の上部に載置される底板部と、を有することを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の補強金具。
  9. 前記柱−土台接続金具は、前記第1の柱固着部と前記第1の土台固着部との間にコーナー部を有し、
    前記コーナー部は、前記第1の柱固着部および前記第1の土台固着部に対して略45°の角度で傾いているとともに、取り付け具を挿通させるための取り付け穴を備えることを特徴とする請求項5から請求項8のいずれか1項に記載の補強金具。
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