JP2018154988A - 横板型フェンス - Google Patents

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【課題】上下多段に横板3の中間部分を中間柱に連結固定し、各横板3の端部31を支柱1に連結してなる横板型フェンスにおいて、気候変化に伴う熱伸縮を許容して横板3の破損を防止すると共に、横板3の上下間隔の設定を容易にする。【解決手段】 両側に支柱固定時に支柱前面から横板厚の間隙を形成する翼板面部43を備えた挟持縦杆4と、支柱1に装着した挟持縦杆4の翼板面部43の背面と支柱1の前面との間に嵌入固定して上下横板間の間隙を決定する駒体5と、挟持縦杆4の前面を被覆する化粧縦板6とからなり、横板3の端部を支柱1の前面と翼板面部43と駒体5で囲繞された空間内に装着してなる。【選択図】図1

Description

本発明は、樹脂製(人工木材)や薄金属板等の熱伸縮する材質で形成した横板型フェンスに関するものである。
横板型フェンスは、適宜間隔で立設した支柱に横板を釘着若しくは螺子止めで、多段に固定してなるものである。しかし樹脂製横板(人工木材)は自然木と相違して、気候の変化による熱伸縮が大きく、横板端部と支柱との固定箇所において割れが生じていた。
この対策として特許文献1には、各横板端部と支柱との連結部分を、各横板端部を覆う形状で上下端に支柱への取付部を設けた取付具を以て連結する手段が開示されている。
また特許文献2には、横板を上下千鳥配置にして支柱と連結し、横板端部は支柱と直接連結せずに上下の横板(中間部分が当該支柱に連結している)で挟むと共に、支柱に装着する縦板で当該横板端部を覆うようにしている。
特開2008−280724号公報。 登録実用新案3184016号公報。
横板端部を直接支柱に釘打ち・螺子止め等で固定せずに横板張を行う手段として特許文献1及び2に開示されているが、特許文献1記載の取付具を採用すると、上下横板間の間隙が一定になってしまい、変更ができない。
また特許文献2記載の上下隣接横板で上下に挟持する手段は、そのままでは上下横板間に間隙を形成することはできない。
横板の上下間隙はフェンス全体の印象を大きく左右するものであり、施工主の要望にたいして柔軟に対応できることが好ましい。
そこで本発明は、横板の熱伸縮に対応し、且つ横板の上下間隔を容易に変更できる横板型フェンスを提案したものである。
本発明の請求項1記載に係る横板型フェンスは、上下多段に横板の中間部分を中間柱に連結し、各横板の端部を支柱に連結してなる横板型フェンスにおいて、両側に支柱固定時に支柱前面から横板厚の間隙を形成する翼板面部を備えた挟持縦杆と、支柱に装着した挟持縦杆の翼板面部背面と支柱前面との間に嵌入固定して上下横板間の間隙を決定する駒体と、挟持縦杆の前面を被覆する化粧縦板とからなり、横板の端部を支柱前面と翼板面部と駒体で囲繞された空間内に装着してなることを特徴とするものである。
而して左右中間部分を中間柱に連結(左右方向に調製可能に緩孔を穿ってビス止めする)されている横板端部は、支柱前面と翼板面部と駒体で囲繞された空間内に装着されて、上下表裏方向においては確りと移動が阻止され固定されているが、左右方向については遊びがあるので熱伸縮に対しては対応可能となり、割れ(破損)の発生が防止されている。特に横板の上下間隔(隙間)は、駒体の上下幅で定まるものであるから、所望の上下幅を備えた駒体の採用によって横板の横張上下位置を任意に設定することができるものである。
また本発明の請求項2記載に係る横板型フェンスは、前記の横板型フェンスにおいて、挟持縦杆が、支柱と当接して螺子止め箇所となる当接底面部と、当接面部の両端の立上面部と、翼板面部とを備えると共に、翼板面部背面に抜け止め突起を設け、駒体に前記抜け止め突起と対応する係止凹部を設けてなるもので、横板端部を挟持する翼板面部を備えた挟持縦杆は、当接底面部をビス止め又は接着することで支柱に固着でき、立上面部に駒体の側端面を密着させると、抜け止め突起と係止凹部の係止によって駒体が安定して固定される。特に最上位置と最下位置の駒体は、立上面部にビス止めするが、中間配置の駒体は前記の突起と凹部の係止のみで良い。
また本発明の請求項3記載に係る横板型フェンスは、上記の駒体が前後二列のビス穴を設け、左右の立上面部に、左右の駒体を前後相違させてビス止め装着するもので、同一高さに設けられる左右の駒体は何らの支障も無く立上部に装着することができる。
また本発明の請求項4記載に係る横板型フェンスは、更に駒体が、駒体本体と接続突片を備えた単位駒体を、分離可能に上下に所定数連続して形成したものから、所望単位個数分離したものであるもので、挟持縦杆の翼板面部背面と支柱前面との間に嵌入固定する駒体を、所望単位個数分離使用することで、横板の上下間隔(隙間)を単位駒体の上下長の倍数距離で容易に設定することができる。
本発明の構成は上記のとおり、横板型フェンスにおいて横板端部を支柱に対して熱伸縮を許容する構成として気候変化に伴う損傷を防止すると共に、駒体を採用して横板の上下間隔を容易に設定することができたものである。
本発明の実施形態の要部分解斜視図。 同平面図。 同要部正面図(一部裁断)。 同正面図。 同側面図。 同駒体の説明図で(イ)は正面図(ロ)は断面図。
次に本発明の実施形態について説明する。横板型フェンスは、所定間隔で立設した支柱1及び中間支柱2に、横板3を上下多段に適宜間隔で固定して所望の範囲に張り巡らして構築しているものである。
支柱1に横板3を連結するための部材は、挟持縦杆4と、駒体5と、化粧縦板6で構成される。
横板3は、中間部分を中間支柱2に釘着、鋲着(ビス螺着)等の手段で直接固定を行い、端部31は後述する嵌入空間に装着するものである。
挟持縦杆4は、中央に適宜幅で支柱1と当接して螺子止め箇所とする当接面部41と、当接面部41の両端から前方に横板3の厚さに対応した長さの立上面部42と、支柱固定時に支柱1の前面から横板厚の間隙を形成する翼板面部43とを備えたもので、更に翼板面部43の背面に抜け止め突起44を設けてなるものである。
駒体5は、駒本体部51と三角峰状の突形状とした接続突片部52を備えた単位駒体5A,5B・・・・を適宜数(図示例は6個)を、容易に分離できるように接続突片部52で連続させて形成したブロック体Aから、所望の単位駒数を分離して使用するもので、各駒本体部51の前後面には、抜け止め突起44と対応する係止凹部53を設け、且つ前後二列のビス穴54を設けたものである。
化粧縦板6は、挟持縦杆4と略同一の幅及び長さを備えたもので、支柱1に装着した挟持縦杆4を隠蔽するようにしたものである。
而して支柱1における横板3を張り巡らす高さに対応する長さ(高さ)の挟持縦杆4を、支柱1の前面に当接面部41をビス45で止めて挟持縦杆4を固定する。
次に最下段横板の支持となる駒体5を支柱1の前面と翼板面部43の背面の間に挿入して前後二列のビス穴54の一方を使用してビス55で立上面部42に固定する。そして横板3の端部31を駒体5の上方に差し入れると共に、適宜中間支柱2に固着する。
横板3の一段の組み込みを終えると、当該横板3の上縁位置に再度駒体5を装着(ビス止めは不要)して所定段数まで横板3の張着を行う。
特に駒体5は、図6に示したブロック体Aから、所望の上下隣接の横板3の装着間隔(上下の隙間)に対する駒数を選択して分離して使用するものであり、使用駒数に応じた一定の隙間を保った横板型フェンスとなるものである。
更に横板3は支柱1を挟んで左右に配置され、それぞれが当該支柱1で連結され、駒体5もそれぞれ左右の同一高さに装着されるが、特にビス止めを必要とする最下位置及び最上位置の駒体5の装着に際しては、ビス穴54の前後選択で、左右の駒体5を装着するビス55が互いに邪魔にならない。
横板3を前段装着後に、挟持縦杆4を隠蔽する化粧縦板6を、ビス61で当接面部41を貫通して支柱1に固着するものである。
また支柱1及び挟持縦杆4の上方部分には、キャップ体7a,7bを被冠装着してフェンスを完成させるものである。
1 支柱
2 中間支柱
3 横板
31 端部
4 挟持縦杆
41 当接面部
42 立上面部
43 翼板面部
44 抜け止め突起
5 駒体
51 駒本体部
52 接続突片部
53 係止凹部
54 ビス穴
5A,5B・・・・単位駒体
6 化粧縦板
7a,7b キャップ体
45,55,61 ビス
本発明の請求項1記載に係る横板型フェンスは、上下多段に横板の中間部分を中間柱に連結固定し、各横板の端部を支柱に連結してなる横板型フェンスにおいて、支柱と当接して螺子止め箇所となる当接面部、及び当接面部の両端から横板の厚さに対応した長さ突出させた立上面部、及び立上面部の両側に支柱固定時に支柱前面から横板厚の間隙を形成する翼板面部を備えると共に、翼板面部背面に抜け止め突起を設けた挟持縦杆と、前記抜け止め突起と対応する係止凹部を設け、支柱に装着した挟持縦杆の翼板面部背面と支柱前面との間に嵌入固定して上下横板間の間隙を決定する駒体と、挟持縦杆の前面を被覆する化粧縦板からなり、横板の端部を支柱前面と翼板面部と駒体で囲繞された空間内に装着してなることを特徴とするものである。
更に挟持縦杆が、支柱と当接して螺子止め箇所となる当接面部と、当接面部の両端の立上面部と、翼板面部とを備えると共に、翼板面部背面に抜け止め突起を設け、駒体に前記抜け止め突起と対応する係止凹部を設けてなるもので、横板端部を挟持する翼板面部を備えた挟持縦杆は、当接面部をビス止め又は接着することで支柱に固着でき、立上面部に駒体の側端面を密着させると、抜け止め突起と係止凹部の係止によって駒体が安定して固定される。特に最上位置と最下位置の駒体は、立上面部にビス止めするが、中間配置の駒体は前記の突起と凹部の係止のみで良い。
また本発明の請求項2記載に係る横板型フェンスは、上記の駒体が前後二列のビス穴を設け、左右の立上面部に、左右の駒体を前後相違させてビス止め装着するもので、同一高さに設けられる左右の駒体は何らの支障も無く立上部に装着することができる。
また本発明の請求項3記載に係る横板型フェンスは、更に駒体が、駒体本体と接続突片を備えた単位駒体を、分離可能に上下に所定数連続して形成したものから、所望単位個数分離するもので、挟持縦杆の翼板面部背面と支柱前面との間に嵌入固定する駒体を、所望単位個数分離使用することで、横板の上下間隔(隙間)を単位駒体の上下長の倍数距離で容易に設定することができる。

Claims (4)

  1. 上下多段に横板の中間部分を中間柱に連結固定し、各横板の端部を支柱に連結してなる横板型フェンスにおいて、両側に支柱固定時に支柱前面から横板厚の間隙を形成する翼板面部を備えた挟持縦杆と、支柱に装着した挟持縦杆の翼板面部背面と支柱前面との間に嵌入固定して上下横板間の間隙を決定する駒体と、挟持縦杆の前面を被覆する化粧縦板とからなり、横板の端部を支柱前面と翼板面部と駒体で囲繞された空間内に装着してなることを特徴とする横板型フェンス。
  2. 挟持縦杆が、支柱と当接して螺子止め箇所となるに当接底面部と、当接面部の両端の立上面部と、翼板面部とを備えると共に、翼板面部背面に抜け止め突起を設け、駒体に前記抜け止め突起と対応する係止凹部を設けてなる請求項1記載の横板型フェンス。
  3. 駒体が前後二列のビス穴を設け、左右の立上面部に、左右の駒体を前後相違させてビス止め装着する請求項2記載の横板型フェンス。
  4. 駒体が、駒体本体と接続突片を備えた単位駒体を、分離可能に上下に所定数連続して形成したものから、所望単位個数分離したものである請求項3記載の横板型フェンス。
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