JP7281088B2 - メリ込み防止アンカー金物 - Google Patents

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この発明は、木造建築において、建物のコンクリート製の基礎と1階部分、その上階の2階、3階、さらにそれ以上の上階を強固に連結し、建物の引抜力(引張力)と圧縮力(めり込み力)の両方を高めることを目的として使用するアンカー金物(連結金物)に関するものである。
従来、木造建築においては、図1の図1aで示すようにコンクリート製の基礎9にホールダウン専用アンカーボルト10を埋め込み、コンクリート製の基礎9の上面に土台8を固定し、土台8の上に側根太7を取り付け、その側根太7の上に構造用合板5を取り付け、その構造用合板5の上に下枠6を取り付け、その下枠6の上面にたて枠2を取り付けていた。
このように構成したコンクリート製の基礎9とたて枠2を連結するため、たて枠2にホールダウン金物1をビス3により固定し、ホールダウン専用アンカーボルト10とホールダウン金物1をナット4により固定していた。
さらに、図1bで示すように建物の1階と2階、その上階の2階と3階を構築するため、下階のたて枠24の上部にビス23でホールダウン金物22を逆さにして取り付けると共に、その上階のたて枠11の下部にもビス12でホールダウン金物13を取り付け、上階のホールダウン金物13と下階のホールダウン金物22を連結ボルト15とナット14、21で固定していた。
前記従来の技術では、地震、強風(台風)等による引抜力(引張力)に対して、たて枠にホールダウン金物を取り付け地震、強風から建物が浮遊・転倒するのを防いでいたが、前記たて枠に取り付けたホールダウン金物は、建物にかかる圧縮力(めり込み力)に対しては無力であった。
しかしながら地震、強風(台風)等より建物が揺れた場合、建物に対しては引抜力(引張力)以外にも圧縮力(めり込み力)が発生する。
本発明では、地震、強風(台風)等の引抜力(引張力)と圧縮力(めり込み力)の両方の地震力に耐えられるアンカー金物(連結金物)を提供することを課題とする。
かかる課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、木造建物の補強に用いる連結金物において、たて枠(60)に固定するため厚さ3.2mm、巾228mmの長方形の平板鋼板を、巾70mmの側板プレー部(A)(59)と、巾88mmの固定用プレー部(65)と、巾70mmの側板プレー部(B)(42)で構成するように凹形に折り曲げ、前記固定用プレート部(65)に複数の穴を成形した凹形補強柱(75)と、メリ込み防止アンカー金物(27)を、釘(43)とコーチボルト(44)でたて枠(60)に固定するため、釘(43)を打ち込むための釘固定穴(C、D、Eの3穴を一組として構成)(A)は、釘穴(C)、釘穴(D)、釘穴(E)の3穴を一組として構成し、前記3穴の直径は共に6mmで底板(49)に対して60度の角度で斜めに成形し、釘穴(C)の中心位置は側面(A)(Q)から27mmの位置に成形し、釘穴(D)の中心位置は側面(A)(Q)と側面(B)(R)の中心線上に成形し、釘穴(E)の中心位置は側面(B)(R)から27mmの位置に成形し、さらにコーチボルト固定穴(F、G、Hの3穴を一組として構成)(B)は、コーチボルト穴(F)、コーチボルト穴(G)、コーチボルト穴(H)の3穴を一組として構成し、前記3穴の直径は共に14mmで底板(49)に対して60度の角度で斜めに成形し、コーチボルト穴(F)の中心位置は側面(A)(Q)から20mmの位置に成形し、コーチボルト穴(G)の中心位置は側面(A)(Q)と側面(B)(R)の中心線上に成形し、コーチボルト穴(H)の中心位置は側面(B)(R)から20mmの位置に成形した固定用プレート部(65)と、前記コーチボルト固定穴(F、G、Hの3穴を一組として構成)(B)の内のコーチボルト穴(G)をメリ込み防止アンカー金物(27)の下端(S)と上端(T)の上下中央位置に成形し、前記上下中央位置に成形したコーチボルト固定穴(F、G、Hの3穴を一組として構成)(B)の内のコーチボルト穴(G)の位置から、互いに上下方向に150mm間隔を開け、釘固定穴(C、D、Eの3穴を一組として構成)(A)を連続して4組成形し、さらに、互いに上下方向に150mmの位置にコーチボルト固定穴(F、G、Hの3穴を一組として構成)(B)を成形し、さらに、互いに上下方向に150mm間隔を開け釘固定穴(C、D、Eの3穴を一組として構成)(A)を連続して2組成形した固定用プレート部(65)と、前記凹形補強柱(75)の上部に形成され、上階の連結金物と連結するため、厚さ9mm、巾88mm、長さ140mmの長方形の平板鋼板で成形した天井板(40)に、天井板(右)(62)と天井板(左)(63)の中心線と天井板(奥)(61)から天井板(前)(64)方向に35mm離れた線が交わる位置に直径50mmの上階用ボルト孔(39)を成形すると共に、凹形補強柱(75)の上端に取り付けた長方形の鋼板で成形した天井板(40)と凹形補強柱(75)の上端の開口方向にせり出した天井板(40)の両側に溶接して固定するため、厚さ9mmの直角三角形の平板鋼板で成形した2枚の袖補強板(A)(73)、袖補強板(B)(74)と、前記凹形補強柱(75)の下部に形成され、下階の連結金物と連結するため、厚さ9mm、巾88mm、長さ140mmの長方形の平板鋼板で成形した底板(49)に、底板(右)(87)と底板(左)(89)の中心線と底板(奥)(86)から底板(前)(88)方向に35mm離れた線が交わる位置に直径50mmの下階用ボルト孔(48)を成形すると共に、凹形補強柱(75)の下端に取り付けた長方形の鋼板で成形した底板(49)と凹形補強柱(75)の下端の開口方向にせり出した底板(49)の両側に溶接して固定するため厚さ9mmの直角三角形の平板鋼板で成形した2枚の袖補強板(C)(83)、袖補強板(D)(82)で構成したことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、木造建物の補強に用いる連結金物において、たて枠(60)に固定するため厚さ3.2mm、巾228mmの長方形の平板鋼板を、巾70mmの側板プレー部(A)(59)と、巾88mmの固定用プレー部(65)と、巾70mmの側板プレー部(B)(42)で構成するように凹形に折り曲げ、前記固定用プレート部(65)に複数の穴を成形した凹形補強柱(75)と、メリ込み防止アンカー金物(27)を、釘(43)とコーチボルト(44)でたて枠(60)に固定するため、釘(43)を打ち込むための釘固定穴(C、D、Eの3穴を一組として構成)(A)は、釘穴(C)、釘穴(D)、釘穴(E)の3穴を一組として構成し、前記3穴の直径は共に6mmで底板(49)に対して60度の角度で斜めに成形し、釘穴(C)の中心位置は側面(A)(Q)から27mmの位置に成形し、釘穴(D)の中心位置は側面(A)(Q)と側面(B)(R)の中心線上に成形し、釘穴(E)の中心位置は側面(B)(R)から27mmの位置に成形し、さらにコーチボルト固定穴(F、G、Hの3穴を一組として構成)(B)は、コーチボルト穴(F)、コーチボルト穴(G)、コーチボルト穴(H)の3穴を一組として構成し、前記3穴の直径は共に14mmで底板(49)に対して60度の角度で斜めに成形し、コーチボルト穴(F)の中心位置は側面(A)(Q)から20mmの位置に成形し、コーチボルト穴(G)の中心位置は側面(A)(Q)と側面(B)(R)の中心線上に成形し、コーチボルト穴(H)の中心位置は側面(B)(R)から20mmの位置に成形した固定用プレート部(65)と、前記コーチボルト固定穴(F、G、Hの3穴を一組として構成)(B)の内のコーチボルト穴(G)をメリ込み防止アンカー金物(27)の下端(S)と上端(T)の上下中央位置に成形し、前記上下中央位置に成形したコーチボルト固定穴(F、G、Hの3穴を一組として構成)(B)の内のコーチボルト穴(G)の位置から、互いに上下方向に150mm間隔を開け、釘固定穴(C、D、Eの3穴を一組として構成)(A)を連続して4組成形し、さらに、互いに上下方向に150mmの位置にコーチボルト固定穴(F、G、Hの3穴を一組として構成)(B)を成形し、さらに、互いに上下方向に150mm間隔を開け釘固定穴(C、D、Eの3穴を一組として構成)(A)を連続して2組成形した固定用プレート部(65)と、前記凹形補強柱(75)の上部に形成され、上階の連結金物と連結するため、厚さ9mm、巾88mm、長さ140mmの長方形の平板鋼板で成形した天井板(40)に、天井板(右)(62)と天井板(左)(63)の中心線と天井板(奥)(61)から天井板(前)(64)方向に35mm離れた線が交わる位置に直径50mmの上階用ボルト孔(39)を成形すると共に、凹形補強柱(75)の上端に取り付けた長方形の鋼板で成形した天井板(40)と凹形補強柱(75)の上端の開口方向にせり出した天井板(40)の両側に溶接して固定するため、厚さ9mmの直角三角形の平板鋼板で成形した2枚の袖補強板(A)(73)、袖補強板(B)(74)と、前記凹形補強柱(75)の下部に形成され、下階の連結金物と連結するため、厚さ9mm、巾88mm、長さ140mmの長方形の平板鋼板で成形した底板(49)に、底板(右)(87)と底板(左)(89)の中心線と底板(奥)(86)から底板(前)(88)方向に35mm離れた線が交わる位置に直径50mmの下階用ボルト孔(48)を成形すると共に、凹形補強柱(75)の下端に取り付けた長方形の鋼板で成形した底板(49)と凹形補強柱(75)の下端の開口方向にせり出した底板(49)の両側に溶接して固定するため厚さ9mmの直角三角形の平板鋼板で成形した2枚の袖補強板(C)(83)、袖補強板(D)(82)で構成したことにより、簡単な構造で引抜力(引張力)と圧縮力(めり込み力)の両方の地震力に耐えることが可能になった。
以下、この発明の実施の形態について説明する。
[発明の実施の形態]
図2乃至図6には、この発明の実施の形態を示す。
図2は、木造枠組壁工法(ツーバイフォー工法)の建物のコンクリート製の基礎54の上に設置した土台53の上に側根太52をのせ、その側根太52の上に1階床用の構造用合板50を取り付け、構造用合板50の上面に下枠51とたて枠60と上枠38で構成した1階壁パネルを取り付け、さらに1階壁パネルの上部に2階を構築するための頭つなぎ37を取り付け、その頭つなぎ37の上に床枠組36を取り付け、その床枠組36の上に2階床用の構造用合板34を取り付け、構造用合板34の上面に下枠35とたて枠56と上枠(図示せず)で構成した2階壁パネルを取り付け、このように構成した1階壁パネルのたて枠60にメリ込み防止アンカー金物27を配置し、メリ込み防止アンカー金物27の下部に成形したL形下部固定部45をコンクリート製の基礎54に設置したホールダウン専用アンカーボルト55に固定するためのワッシャー47と固定ナット46と、さらに2階壁パネルのたて枠56に設置したメリ込み防止アンカー金物27のL形下部固定部45の下階用ボルト孔32と1階壁パネルのたて枠60に設置したメリ込み防止アンカー金物27のL形上部固定部41の上階用ボルト孔39に挿入してL形下部固定部45とL形上部固定部41を固定するための連結ボルト28と、その連結ボルト28と2階のL形下部固定部45を固定するための固定ナット30とワッシャー31と、前記連結ボルト28と1階のL形上部固定部41を固定するための固定ナット58とワッシャー57と、さらにメリ込み防止アンカー金物27の凹形補強柱75(図3で説明する)をたて枠60に取り付けるための釘43とコーチボルト44を配置した状態を斜視図で示す。
図3は、図2で説明したメリ込み防止アンカー金物27を図3aの立体分解図と図3bの立体組立図で示す。メリ込み防止アンカー金物27は凹形の凹形補強柱75と、長方形の天井板40と、前記天井板40と同一形状の底板49と、前記天井板40と凹形補強柱75の補強柱断面(A)76と補強柱断面(B)77に溶接して固定するため直角三角形に成形した2枚の袖補強板(A)73、袖補強板(B)74と、さらに底板49と凹形補強柱75の補強柱断面(A)76と補強柱断面(B)77に溶接して固定するため直角三角形に成形した2枚の袖補強板(C)83、袖補強板(D)82で構成され、前記凹形補強柱75は、長方形で厚さ約3.2mm、巾約228mm、長さ(建物の室内高さにより異なる)の平板鋼板を曲げ加工機(ベンダー機等)で凹形(側板プレート部(A)59は巾約70mm、固定用プレート部65は巾約88mm、側板プレート部(B)42は巾約70mm)に折り曲げ形成される。
天井板40は、図3aで示すように厚さ約9mm、巾約88mm、長さ約140mmの長方形をした平板鋼板で成形され、天井板(右)62と天井板(左)63の中心線と天井板(奥)61から天井板(前)64方向に約35mm離れた線が交わる位置に直径約50mmの穴を開け、天井板(奥)61の下面を凹形補強柱75の柱上端(奥)66に溶接で固定すると共に、天井板(左)63の下面を凹形補強柱75の柱上端(左)68に溶接で固定し、さらに天井板(右)62の下面を凹形補強柱75の柱上端(右)67に固定することにより天井板40が凹形補強柱75の上部に溶接で固定される。同様に、底板49は図3aで示すように厚さ約9mm、巾約88mm、長さ約140mmの長方形をした平板鋼板の底板(右)87と底板(左)89の中心線と底板(奥)86から底板(前)88方向に約35mm離れた線が交わる位置に直径約50mmの穴を開け、底板(奥)86の上面を凹形補強柱75の柱下端(図示せず)に溶接で固定すると共に、底板(左)89の上面を凹形補強柱75の柱下端(左)78に溶接で固定し、さらに底板(右)87の上面を凹形補強柱75の柱下端(右)79に固定することにより底板46が凹形補強柱75の下部に溶接で固定される。
図3で示すように、袖補強板(A)73は凹形補強柱75の補強柱断面(A)76と天井板40の天井板(左)63の下面に溶接で固定して凹形補強柱75と天井板40を補強するための鋼板で、厚さ約9ミリの直角三角形の平板鋼板で成形され、図3cで示すように対辺(A)72と隣辺(A)71の角度は約90度、対辺(A)72と斜辺(A)94の角度は約60度、斜辺(A)94と隣辺(A)71の角度は約30度、対辺(A)72の長さは約70mmで成形される。同様に3枚の袖補強板(B)74、袖補強板(C)83、袖補強板(D)82も袖補強板(A)73と同一寸法で成形される。このように成形された袖補強板(B)74の対辺(B)70が補強柱断面(B)77と天井板40の天井板(右)62の下面に溶接で固定される、同様に、袖補強板(C)83の対辺(C)85が補強柱断面(A)76と底板49の底板(左)89の上面に溶接で固定され、さらに袖補強板(D)82の対辺(C)84が補強柱断面(B)77と底板49の底板(右)87の上面に溶接で固定される。
図4、図5では、図3で説明したメリ込み防止アンカー金物27を、図2で説明したたて枠60に固定するための釘固定穴(C、D、Eの3穴を一組として構成)Aと、コーチボルト固定穴(F、G、Hの3穴を一組として構成)Bについて説明する。メリ込み防止アンカー金物27をたて枠60に固定するため図2で示した釘43を打ち込むための釘固定穴(C、D、Eの3穴を一組として構成)Aは、図5aで示すように釘穴C、釘穴D、釘穴Eの3穴の直径は共に約6mmで、前記3穴は底板49に対して約60度の角度で斜めに配置させると共に、釘穴Cの中心位置はエア釘打機の先端が側面(A)Qと接触しないように側面(A)Qから約27mm離し、釘穴Dの中心位置は側面(A)Qと側面(B)Rの中心線上に位置し、釘穴Eの中心位置はエア釘打機の先端が側面(B)Rと接触しないように側面(B)Rから約27mm離れた位置に成形される。同様にたて枠60にコーチボルト44を打ち込むためのコーチボルト固定穴(F、G、Hの3穴を一組として構成)Bは、コーチボルト穴F、コーチボルト穴G、コーチボルト穴Hの3穴の直径は共に約14mmで、前記3穴は底板49に対して約60度の角度で斜めに配置させると共に、コーチボルト穴Fの中心位置は側面(A)Qから約20mm、コーチボルト穴Gの中心位置は側面(A)Qと側面(B)Rの中心線上に位置し、コーチボルト穴Hの中心位置は側面(B)Rから約20mmに位置するように構成される。
さらに図5bで示すように、メリ込み防止アンカー金物27の下端Sと上端Tの上下中央位置にコーチボルト固定穴(F、G、Hの3穴を一組として構成)Bのコーチボルト穴Gを成形し、コーチボルト穴Gの位置から下方向に約150mm間隔を開け、釘固定穴(C、D、Eの3穴を一組として構成)Aを連続して4組成形し、さらに下方向に約150mmの位置にコーチボルト固定穴(F、G、Hの3穴を一組として構成)Bを成形し、さらに下方向に約150mm間隔を開け、釘固定穴(C、D、Eの3穴を一組として構成)Aを連続して2組成形させると共に、同様に下端Sと上端Tの上下中央位置に成形したコーチボルト固定穴(F、G、Hの3穴を一組として構成)Bのコーチボルト穴Gの位置から上方向に約150mm間隔を開け、釘固定穴(C、D、Eの3穴を一組として構成)Aを連続して4組成形し、さらに上方向に約150mmの位置にコーチボルト固定穴(F、G、Hの3穴を一組として構成)Bを成形し、さらに上方向に約150mm間隔を開け釘固定穴(C、D、Eの3穴を一組として構成)Aを連続して2組成形させた状態を示す。このようにメリ込み防止アンカー金物27の固定プレート部65に釘固定穴(C、D、Eの3穴を一組として構成)Aと、コーチボルト固定穴(F、G、Hの3穴を一組として構成)Bを成形し、たて枠に対して釘43とコーチボルト44でメリ込み防止アンカー金物27を固定することにより、建物が地震等で大きく揺れた場合においても建物は地震力に耐えることが可能となった。
図6は、図2で説明したメリ込み防止アンカー金物27を木造枠組壁工法(ツーバイフォー工法)の建物に取り付けた状態を斜視図で示す。コンクリート製の基礎146の上に設置した土台145の上に側根太144をのせ、その側根太144の上に1階床用の構造用合板142を取り付け、前記構造用合板142の上面に下枠143とたて枠139と上枠138で構成した1階壁パネルを取り付け、さらに1階壁パネルの上部に2階を構築するための頭つなぎ137を取り付け、その頭つなぎ137の上に床枠組136を取り付け、その床枠組136の上に2階床用の構造用合板133を取り付け、前記構造用合板133の上面に下枠134とたて枠130と上枠129で構成した2階壁パネルを取り付け、さらに2階壁パネルの上部に3階を構築するための頭つなぎ128を取り付け、その頭つなぎ128の上に床枠組127を取り付け、その床枠組127の上に3階床用の構造用合板124を取り付け、構造用合板124の上面に下枠125とたて枠121と上枠(図示せず)で構成した3階壁パネルを取り付け、このように構成した1階壁パネルのたて枠139にメリ込み防止アンカー金物27を取り付け、メリ込み防止アンカー金物27の下部に成形したL形下部固定部45(図2で説明した)をコンクリート製の基礎146に埋設したホールダウン専用アンカーボルト147にワッシャー141と固定ナット140で固定すると共に、さらに1階のたて枠139に設置したメリ込み防止アンカー金物27のL形上部固定部41(図2で説明した)と、2階壁パネルのたて枠130に設置したメリ込み防止アンカー金物27のL形下部固定部45(図2で説明した)を連結ボルト135を用いてワッシャー132、149と固定ナット131、148で固定し、さらに2階のメリ込み防止アンカー金物27のL形上部固定部41(図2で説明した)と、3階のメリ込み防止アンカー金物27のL形下部固定部45(図2で説明した)を連結ボルト126を用いてワッシャー123、151と固定ナット122、150で固定した状態を示す。このようにメリ込み防止アンカー金物27を上階の壁パネルのたて枠と下階の壁パネルの下枠に取り付け連結ボルトで固定することにより木造枠組壁工法(ツーバイフォー工法)で高層建物を建築することが可能になった。
以上、実施の形態に基づいて、本発明に係るメリ込み防止アンカー金物について詳細に説明してきたが、本発明は、以上の実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において各種の改変をなしても、本発明の技術的範囲に属するのはもちろんである。
図2において、本発明のメリ込み防止アンカー金物27を木造枠組壁工法(ツーバイフォー工法)の建物に取り付けると説明したが、木造軸組工法(在来工法)の建物においても同様に上階の横架材と下階の土台又は横架材の間に取り付けることにより地震、強風(台風)等の引抜力(引張力)と圧縮力(めり込み力)の両方の地震力に建物が耐えることが可能となる。
図3において、凹形補強柱75は、長方形で厚さ約3.2mmの平板鋼板を曲げて加工機(ベンダー機等)で凹形に折り曲げ形成される、と説明したが。凹形補強柱75を厚さ約4.5mmの平板鋼板で成形することも、もちろん可能である。
本発明の実施の形態に係る、従来から市販されているホールダウン専用アンカーボルトとホールダウン金物を用いて木造建物を構築した状態を斜視図で示す。 同実施の形態に係る、メリ込み防止アンカー金物を斜視図で示す。 同実施の形態に係る、図2で示したメリ込み防止アンカー金物を立体分解図と立体組立図で示す。 同実施の形態に係る、図3で示したメリ込み防止アンカー金物を正面図と側面図で示す。 同実施の形態に係る、図4で示したメリ込み防止アンカー金物を凹形補強柱に固定するための釘固定穴、コーチボルト固定穴の位置を詳細に示す。 同実施の形態に係る、メリ込み防止アンカー金物を使って構築した木造建物を斜視図で示す。
A 釘固定穴(C、D、Eの3穴を―組として構成)
B コーチボルト固定穴(F、G、Hの3穴を―組として構成)
C 釘穴
D 釘穴
E 釘穴
F コーチボルト穴
G コーチボルト穴
H コーチボルト穴
I 補強柱横巾
J 補強柱奥行
K 天井板横巾
L 天井板奥行
M 底板横巾
N 底板奥行
O 側板厚さ(A)
P 側板厚さ(B)
Q 側面(A)
R 側面(B)
S 下端
T 上端
1 ホールダウン金物
2 たて枠
3 ビス
4 ナット
5 構造用合板
6 下枠
7 側根太
8 土台
9 コンクリート製の基礎
10 ホールダウン専用アンカーボルト
11 たて枠
12 ビス
13 ホールダウン金物
14 ナット
15 連結ボルト
16 構造用合板
17 下枠
18 床枠組
19 頭つなぎ
20 上枠
21 ナット
22 ホールダウン金物
23 ビス
24 たて枠
27 メリ込み防止アンカー金物
28 連結ボルト
30 固定ナット
31 ワッシャー
32 下階用ボルト孔
34 構造用合板
35 下枠
36 床枠組
37 頭つなぎ
38 上枠
39 上階用ボルト孔
40 天井板
41 L形上部固定部
42 側板プレート部(B)
43 釘
44 コーチボルト
45 L形下部固定部
46 固定ナット
47 ワッシャー
48 下階用ボルト孔
49 底板
50 構造用合板
51 下枠
52 側根太
53 土台
54 コンクリート製の基礎
55 ホールダウン専用アンカーボルト
56 たて枠
57 ワッシャー
58 固定ナット
59 側板プレート部(A)
60 たて枠
61 天井板(奥)
62 天井板(右)
63 天井板(左)
64 天井板(前)
65 固定用プレート部
66 柱上端(奥)
67 柱上端(右)
68 柱上端(左)
69 隣辺(B)
70 対辺(B)
71 隣辺(A)
72 対辺(A)
73 袖補強板(A)
74 袖補強板(B)
75 凹形補強柱
76 補強柱断面(A)
77 補強柱断面(B)
78 柱下端(左)
79 柱下端(右)
80 隣辺(C)
81 隣辺(D)
82 袖補強板(D)
83 袖補強板(C)
84 対辺(D)
85 対辺(C)
86 底板(奥)
87 底板(右)
88 底板(前)
89 底板(左)
90 角度(A)
91 角度(B)
92 角度(C)
93 斜辺(B)
94 斜辺(A)
95 先端部
121 たて枠
122 固定ナット
123 ワッシャー
124 構造用合板
125 下枠
126 連結ボルト
127 床枠組
128 頭つなぎ
129 上枠
130 たて枠
131 固定ナット
132 ワッシャー
133 構造用合板
134 下枠
135 連結ボルト
136 床枠組
137 頭つなぎ
138 上枠
139 たて枠
140 固定ナット
141 ワッシャー
142 構造用合板
143 下枠
144 側根太
145 土台
146 コンクリート製の基礎
147 ホールダウン専用アンカーボルト
148 固定ナット
149 ワッシャー
150 固定ナット
151 ワッシャー

Claims (1)

  1. 木造建物の補強に用いる連結金物において、
    たて枠(60)に固定するため厚さ3.2mm、巾228mmの長方形の平板鋼板を、巾70mmの側板プレー部(A)(59)と、巾88mmの固定用プレー部(65)と、巾70mmの側板プレー部(B)(42)で構成するように凹形に折り曲げ、前記固定用プレート部(65)に複数の穴を成形した凹形補強柱(75)と、
    メリ込み防止アンカー金物(27)を、釘(43)とコーチボルト(44)でたて枠(60)に固定するため、釘(43)を打ち込むための釘固定穴(C、D、Eの3穴を一組として構成)(A)は、釘穴(C)、釘穴(D)、釘穴(E)の3穴を一組として構成し、前記3穴の直径は共に6mmで底板(49)に対して60度の角度で斜めに成形し、釘穴(C)の中心位置は側面(A)(Q)から27mmの位置に成形し、釘穴(D)の中心位置は側面(A)(Q)と側面(B)(R)の中心線上に成形し、釘穴(E)の中心位置は側面(B)(R)から27mmの位置に成形し、さらにコーチボルト固定穴(F、G、Hの3穴を一組として構成)(B)は、コーチボルト穴(F)、コーチボルト穴(G)、コーチボルト穴(H)の3穴を一組として構成し、前記3穴の直径は共に14mmで底板(49)に対して60度の角度で斜めに成形し、コーチボルト穴(F)の中心位置は側面(A)(Q)から20mmの位置に成形し、コーチボルト穴(G)の中心位置は側面(A)(Q)と側面(B)(R)の中心線上に成形し、コーチボルト穴(H)の中心位置は側面(B)(R)から20mmの位置に成形した固定用プレート部(65)と、
    前記コーチボルト固定穴(F、G、Hの3穴を一組として構成)(B)の内のコーチボルト穴(G)をメリ込み防止アンカー金物(27)の下端(S)と上端(T)の上下中央位置に成形し、前記上下中央位置に成形したコーチボルト固定穴(F、G、Hの3穴を一組として構成)(B)の内のコーチボルト穴(G)の位置から、互いに上下方向に150mm間隔を開け、釘固定穴(C、D、Eの3穴を一組として構成)(A)を連続して4組成形し、さらに、互いに上下方向に150mmの位置にコーチボルト固定穴(F、G、Hの3穴を一組として構成)(B)を成形し、さらに、互いに上下方向に150mm間隔を開け釘固定穴(C、D、Eの3穴を一組として構成)(A)を連続して2組成形した固定用プレート部(65)と、
    前記凹形補強柱(75)の上部に形成され、上階の連結金物と連結するため、厚さ9mm、巾88mm、長さ140mmの長方形の平板鋼板で成形した天井板(40)に、天井板(右)(62)と天井板(左)(63)の中心線と天井板(奥)(61)から天井板(前)(64)方向に35mm離れた線が交わる位置に直径50mmの上階用ボルト孔(39)を成形すると共に、凹形補強柱(75)の上端に取り付けた長方形の鋼板で成形した天井板(40)と凹形補強柱(75)の上端の開口方向にせり出した天井板(40)の両側に溶接して固定するため、厚さ9mmの直角三角形の平板鋼板で成形した2枚の袖補強板(A)(73)、袖補強板(B)(74)と、
    前記凹形補強柱(75)の下部に形成され、下階の連結金物と連結するため、厚さ9mm、巾88mm、長さ140mmの長方形の平板鋼板で成形した底板(49)に、底板(右)(87)と底板(左)(89)の中心線と底板(奥)(86)から底板(前)(88)方向に35mm離れた線が交わる位置に直径50mmの下階用ボルト孔(48)を成形すると共に、凹形補強柱(75)の下端に取り付けた長方形の鋼板で成形した底板(49)と凹形補強柱(75)の下端の開口方向にせり出した底板(49)の両側に溶接して固定するため厚さ9mmの直角三角形の平板鋼板で成形した2枚の袖補強板(C)(83)、袖補強板(D)(82)で構成したことを特徴とするメリ込み防止アンカー金物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003253760A (ja) 2002-03-07 2003-09-10 Hitoshi Horikawa 建築物の耐力壁構造
JP2003313948A (ja) 2002-04-18 2003-11-06 Takayama Metal Industrial Co Ltd 引寄せ金物

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