JPH11317349A - 投影露光装置及びそれを用いたデバイスの製造方法 - Google Patents
投影露光装置及びそれを用いたデバイスの製造方法Info
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- JPH11317349A JPH11317349A JP10136170A JP13617098A JPH11317349A JP H11317349 A JPH11317349 A JP H11317349A JP 10136170 A JP10136170 A JP 10136170A JP 13617098 A JP13617098 A JP 13617098A JP H11317349 A JPH11317349 A JP H11317349A
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Abstract
で照明しても常に高い解像力が得られる投影露光装置及
びそれを用いたデバイスの製造方法を得ること。 【解決手段】 パターンが形成されたレチクルを照明す
る照明光学系と、該パターンを基板上に投影する投影光
学系と、該投影光学系に入射する照明光の角度分布を測
定する測定手段とを有し、該測定手段の測定結果に基づ
いて、前記照明光学系の一部の光学部材を光軸方向に移
動させることにより、前記投影光学系に入射する照明光
の角度分布を光軸中心に倍率的に変化させること。
Description
れを用いたデバイスの製造方法に関し、具体的には被照
射面を設けた第1物体面上のパターンを投影光学系によ
り第2物体面上に投影露光する際、被照射面での光強度
分布(照度分布)及びテレセン度(光束の重心位置のず
れ又は有効光源の中心のずれ)を適切に設定し、高い解
像度が容易に得られるステップアンドリピート方式又は
ステップアンドスキャン方式を利用してデバイスを製造
する際に好適なものである。
は、超LSIの高集積化に伴い、投影露光装置にはこれ
まで以上に高解像度が要求されるようになってきてい
る。このために、斜入射照明や位相シフトマスクと呼ば
れる超解像結像技術が提案されている。このような照明
法では、照明光学系の開口絞りを変更することでσ値
(投影光学系のNAと照明光学系のNAの比)を小さく
したり、輪帯形状や四重極形状のような特殊な形状の2
次光源を形成している。
ではテレセントリック光学系になっており、ウエハーな
どの基板がデフォーカスしても投影パターン像のズレが
ほとんど生じないようになっている。
積化に伴い、回路パターンの焼き付けには極めて高い転
写が要求されており、投影光学系に入射する照明光の角
度分布をこれまで以上に適切にすることがより重要とな
ってきている。投影光学系に所定の角度関係を持つ照明
光を供給できないと、ウエハーをデフォーカスした際の
投影パターン像のズレとして現れてくる。
レ(以後、倍率テレセン、および倍率テレセンのズレ、
と呼ぶ)はウエハーをデフォーカスした際、焼き付けれ
られたパターンに倍率成分のズレが生じさせる。この概
念図を図2に示す。
板(ウエハ)、Laは光軸である。シフト的な照明光の
入射角度のズレ(以後、軸上テレセン、および軸上テレ
センのズレ、と呼ぶ)はウエハー18をデフォーカスし
た際、焼き付けれられたパターンにシフトしたズレを生
じさせる。この概念図を図3に示す。
照明モードAで最も最適な角度特性の照明光が供給でき
るように照明系の各要素の位置を調整している。しかし
ながら、斜入射照明法や小σ値等の照明モードAとは異
なる照明モードBに変えたときには、照明系の各要素が
照明モードAと同じでは必ずしも照明光の角度が適切と
はならなかった。これは各々の照明モードで光路が異な
るため、光学素子の反射防止膜のムラやレンズ系の偏心
の影響が異なることによる。
られている反射防止膜の効果が光線の角度により異なる
ため、照明モードを切り替えることにより倍率テレセン
のズレが生じていた。また同様に照明モードを切り替え
ると、ミラーによる折り返しでの反射ムラや光学系の偏
心の影響が異なってくるため、軸上テレセンのズレも発
生していた。
センを光学系の駆動によって補正すると、被照射面での
照度分布も変化を起こしてしまい、照度ムラが悪化して
しまうという問題が発生する。これらを同時に補正する
ことは従来の露光装置では困難であった。
変更した際に発生する倍率テレセンのズレ、および軸上
テレセンのズレを互いに独立に補正することによって、
照明光を最適な角度で供給することができ、高解像度の
パターン像が得られる投影露光装置及びそれを用いたデ
バイスの製造方法の提供を目的とする。
て、照射光の角度分布を測定する機能を用い、その測定
結果を元にフィードバック補正を行えるようにしてい
る。
正することによって発生した照度ムラを、テレセン補正
の機能とは独立に補正する機構を構成することで、被照
射面での照度均一性をも保ち、レチクル面上の各種のパ
ターンをウエハー面上に安定して高い解像力で投影でき
る投影露光装置及びそれを用いたデバイスの製造方法の
提供を目的とする。
は、 (1-1) パターンが形成されたレチクルを照明する照明光
学系と、該パターンを基板上に投影する投影光学系と、
該投影光学系に入射する照明光の角度分布を測定する測
定手段とを有し、該測定手段の測定結果に基づいて、前
記照明光学系の一部の光学部材を光軸方向に移動させる
ことにより、前記投影光学系に入射する照明光の角度分
布を光軸中心に倍率的に変化させることを特徴としてい
る。
タと被照射面を制限するためのマスキング手段を有し、
前記光学部材は該オプティカルインテグレータとマスキ
ング手段との間にあるレンズ部材であること。
更した際に発生する投影光学系に入射する照明光の角度
分布の倍率的変化が補正可能であるとともに、投影光学
系に入射する照明光の角度分布のシフト的変化、又は被
照射面上の照度分布の変化の両方の変化、あるいは少な
くとも一方の変化の計3項目あるいは計2項目の変化を
互いに独立に補正する機能を有していること。
カルインテグレータに入射する照明光の角度を変更する
変更手段を有し、該変更手段は照明条件を変更した際
に、前記投影光学系に入射する照明光の角度分布をある
所定の方向へほぼ一律にシフトさせていること。
ルインテグレータの光源側に設けた光学系と、該光学系
を移動、もしくは挿脱する機構を有していること。
ードバックして前記光学部材を駆動し、照明光の角度分
布を補正すること。
ング手段又はマスキング手段の光学的共役面に対し所定
の量だけ光軸方向に移動させた位置であって、前記基板
上に設けられた照度計、あるいは撮像素子を有している
こと。
設けた光量検知手段を有し、該光量検知手段は微小開口
のレチクルパターンを基板上に投影し、該レクチルパタ
ーンの被照射面におけるフォーカス毎の像ずれを検知し
ていること。
チクルパターンを基板上に投影露光し、レジスト等の感
光材を塗布した基板に焼き付けられたレチクルパターン
のフォーカス毎の像ズレをSEM(走査電子顕微鏡)等
で観察する構成を有していること。
の角度を変更する変更手段の位置および状態を検出する
検出機構と記憶する記憶機構を有し、必要に応じて前記
変更手段を記憶された最適な位置に駆動させているこ
と。
光の角度分布を光軸中心に倍率的に変化させたときに発
生する被照射面の照度分布変化を補正する補正手段を有
すること。等を特徴としている。
用いてレチクル面上のパターンを投影光学系によりウエ
ハ面上に投影露光した後、該ウエハを現像処理工程を介
してデバイスを製造していることを特徴としている。
概略図である。本実施形態はサブミクロンやクオーター
ミクロン以下のリソグラフィー用のステップアンドリピ
ート方式、又はステップアンドスキャン方式の投影露光
装置に適用した場合を示している。
光管であり、紫外線及び遠紫外線等を放射する高輝度の
発光部1aを有している。発光部1aは楕円ミラー2の
第1焦点又はその近傍に配置している。発光部1aは、
その第2焦点4に結像される。
り、大部分の赤外光を透過すると共に大部分の紫外線を
反射させている。楕円ミラー2はコールドミラー3を介
して第2焦点4又はその近傍に発光部1aの発光部像
(光源像)1bを形成している。
コリメータレンズそしてズームレンズなどから成り、第
2焦点4又はその近傍に形成した発光部像1bを光学系
6を介して、オプティカルインテグレータ7の入射面7
aに結像させている。光学系6は光学系駆動装置34に
より移動、もしくは挿脱可能となっている。
角形状の複数の微小レンズを2次元的に所定のピッチで
配列して構成しており、その射出面7b近傍に2次光源
を形成している。オプティカルインテグレータ7の射出
面7b近傍には絞り8が配置され、絞り駆動機構33に
より、絞り8の大きさ及び形状を可変としている。
47626号公報や特開平5−47640号公報等で提
案しているように、レチクル14上のパターン形状に応
じて開口形状の異なった絞りを選択して用いて、投影光
学系16の瞳面17に形成される光強度分布を種々と変
えている。
装置32によって光軸方向に移動させることによって照
明光の角度分布を光軸中心に倍率的に変化させている。
10は集光レンズであり、オプティカルインテグレータ
7の射出面7b近傍の2次光源から射出した複数の光束
を集光し、被照射面としてのマスキングブレード11面
を均一に照射(重畳照射)している。マスキングブレー
ド11は複数の可動の遮光板より成り、マスキングブレ
ード駆動装置31により、任意の開口形状が形成される
ようにしてレチクル14面上の照明範囲を規制してい
る。
での反射を経てマスキングブレード11の開口形状を被
照射面としてのレチクル14面に転写し、レチクル14
面上の必要な領域を均一に照明している。レチクル14
はレチクルステージ15によって保持されている。
(基板)18に縮小投影する投影光学系(投影レン
ズ)、17は投影光学系の瞳、18はレチクル14上の
回路パターンが投影転写されるウエハー(基板)、19
はウエハー18を保持し光軸方向に動くウエハーチャッ
ク、20はウエハーチャック19を保持して光軸と直交
する平面に沿って2次元的に動くXYステージ、21は
投影レンズ16やXYステージが置かれる定盤を示す。
所定量以上光軸方向に上下できる構造になっている。
aと第2焦点4とオプティカルインテグレータ7の入射
面7aとマスキングブレード11とレチクル14とウエ
ハー面18とが共役関係である。また、絞り8の射出面
と投影光学系16の瞳面17とが略共役関係となってい
る。
向に関する位置(高さ)を検出するための面位置検出装
置を示し、22はウエハー16を照明する照明装置、2
3はウエハー18からにの表面からの反射光を受け、ウ
エハー18の位置に応じた信号を出力する受光装置であ
る。28は照明装置22と受光装置23を制御する制御
装置である。
射鏡、26は反射鏡25の反射面にレーザー光を当てて
XYステージ20の変位量を検出するレーザー干渉計、
27はレーザー干渉計26の出力を受け、XYステージ
20の移動を制御する駆動装置である。
ウエハー18の表面高さに関する面位置情報を受け、ウ
エハーチャック19を光軸方向に動かすことにより、ウ
エハー18の表面を投影レンズ系16によるレチクル1
4のデバイスパターンの結像面に合致させている。
布及び照度分布を検出するための測定手段の一要素を構
成するディテクター(照度計、検出器)であり、照射画
面領域内をXYステージ20の駆動と共に移動しながら
照明光を受光し、その出力に対応した信号を検出装置2
9に送っている。
32、33、34を制御する主制御装置であり、主制御
装置30には、検出装置29からの情報が入力されてい
る。本実施形態では光源1からレチクル14に至る各要
素は照明光学系の一要素を構成している。
変更した際に発生する、 ・投影光学系に入射する照明光の倍率テレセンのズレを
補正するとともに、それに加えて ・投影光学系に入射する照明光の軸上テレセンのズレ ・被照射面上の照度分布の変化 の変化量を互いに独立に補正する機能を設けたことを特
徴としている。
ルインテグレータ7と被照射面を制限するためのマスキ
ング手段11との間にあるレンズ部材9を駆動させるこ
とにより、照明光学系の他の性能を実質的に変化させる
ことなく、投影光学系に入射する照明光の角度分布を光
軸中心に倍率的に変化させ、倍率テレセンを補正する機
構になっている。
プティカルインテグレータ7より光源1側に設けられた
光学系6の調整あるいは挿脱により、前記オプティカル
インテグレータ7への入射光束の角度を可変とすること
で、補正することができるようになっている。
の角度分布を測定手段24で検知し、その結果をもとに
前記機構によりテレセンのズレを補正させることを行う
とともに、倍率テレセンや軸上テレセン補正のため駆動
した光学要素によって発生した照度ムラを、上記補正手
段とは独立な機構を用いて補正する機構を有している。
影光学系16から射出する照明光の角度分布の測定方法
を示す。尚、投影光学系16へ入射する照明光の角度分
布は射出する照明光の角度分布と投影光学系16の倍率
等から求めている。
画面中心(光軸La位置)における照明光の角度分布を
測定する場合、光軸Laの位置のみ僅かに照明光が透過
するように、マスキングブレード駆動装置31によりマ
スキングブレード11を制限する。このとき図4に示す
ようにディテクター24をほぼ光軸La上の位置に移動
すると共に、実際のウエハー面18aから光軸La方向
に所定距離だけ下方に位置させる。マスキングブレード
11によって制限された照明光のみがウエハー面18a
で一旦結像し、その後照射角度を反映したままディテク
ター24に光が到達する。この光強度をXYステージ2
0を2次元的に動かしながらディテクター24で測定
し、その結果を2次元的にプロットすることによって、
照明光の角度分布を判定している。
明光の角度分布を測定したい場合には、測定したい点の
マスキングブレード面内に対応する位置にマスキングブ
レード11の微小開口部を設定するとともに、ディテク
ター24の位置が測定位置になるようにXYステージ2
0を2次元的に移動させ、所定距離だけウエハー面から
下方に位置させて計測すればよい。
D(撮像素子)を用いる方法や、ウエハー面上でピンホ
ールを備えた遮光板とCCD等を用いて、照明光の角度
分布を判定する方法でもよい。これらに関する詳細な方
法については、 本出願人が先に特願平9−254386
号で提案した方法を用いることができる。
口のレチクルパターン(マーク)が設けてある。51は
ウエハー18面近傍に入射する光量からの像の位置を検
出するためのディテクターである。レチクル14上に設
けられた微小開口のレチクルパターン(マーク)を通過
し、ウエハー18上に到達する光束の光量をディテクタ
ー51で検出することでパターン像の位置を測定してい
る。
テージ20と共に光軸La方向にデフォーカスさせなが
ら、その度に像の位置を検出することで、デフォーカス
による像位置のシフトから投影光学系16のテレセン度
のズレを検出している。
チクルパターンを投影露光する。この際に、ショット毎
に所定量フォーカスを変化させながら露光する。露光終
了後に現像したウエハーを、SEM(走査電子顕微鏡)
等で所定パターンの像の位置を異なるフォーカス間で観
察・比較する。この所定の像のフォーカス毎のシフト量
から投影光学系16のテレセン度のズレを検出してい
る。
6の倍率および軸上テレセン度のズレが生じている場合
がある。特に、多くの投影露光装置ではある標準的な照
明モードAで最も最適な角度特性の照明光が供給できる
ように照明系の各要素の位置を調整している。しかしな
がら、各々の照明モードを用いると、それぞれ光路が異
なるため、光学素子の反射防止膜の角度特性やムラ、レ
ンズ系の偏心の影響が異なる。この為、例えば斜入射照
明法や小σ値等の照明モードAと異なる照明モードBに
変えたときには、照明系の各要素が照明モードAと同じ
では必ずしも照明光の角度が適切とはならないときがあ
る。
の角度分布がずれている(倍率テレセンがずれている)
場合の補正方法を示す。
ことによって、倍率テレセンがほぼリニアに変化する機
構を有している。また、駆動機構と共に倍率テレセンは
変化するが、それ以外の性能(照明NA、有効光源の均
一性等)は実質的に変化しないようになっている。これ
により、レンズ部材9は光軸方向に移動することによっ
て、その他の性能とは独立に倍率テレセンのズレを補正
することができるようになっている。このときの倍率テ
レセンがレンズ部材9の駆動により可変となる概略図を
図6(A)に、倍率テレセンの動きを図6(B)に示し
た。
補正する手順を図7のフローチャートで示す。
に入射する照明光の光軸上の角度分布を測定する。検出
装置29から得られた倍率テレセンのズレ量をもとに制
御装置30はレンズ部材9の動かすべき方向および量を
演算して、その駆動方向および駆動量に対応した信号を
レンズ系駆動装置32に送る。レンズ系駆動装置32は
信号に基づきレンズ部材9を所定方向・所定量だけ光軸
方向に駆動させる。駆動後再度照明光の角度分布測定を
行い、倍率テレセンのズレが最適補正値になっていたら
次のステップへ進む。そうでない場合は最適値になるま
で上記の手順を繰り返す。
テレセンがずれている場合、入射光の方向を修正するに
は、ウエハー18面上とオプティカルインテグレータ7
の入射面7aが共役であるから、オプティカルインテグ
レータ7に入射する光束の方向を変えてやれば良い。
を移動、もしくは挿脱することにより、この作用を実現
させている(図8(B))。
を補正する手順を図9のフローチャートで示しており、
具体的な方法は本出願人が先に提出した特願平9−25
4386号で提案した方法を用いることができる。
倍率テレセンのズレと軸上テレセンのズレが同時に生じ
ていることも考えられる。この場合は、照明光の入射角
度のズレを、倍率テレセン成分および軸上テレセン成分
に分解し、それぞれに対し、上記の手順を組み合わせて
補正を行えばよい。テレセンのズレの測定値からの倍率
テレセンのズレ、および軸上テレセンのズレの分離は、
倍率成分を表す関数と、シフト成分を表す関数による最
小二乗法等の演算により、容易に行うことができる。
テクター24を用いて照度ムラの測定を行い、規格値を
満足しているかどうか確認を行う。レンズ系6を駆動し
たことにより、オプティカルインテグレータ7の入射面
での照度分布が変化するため、被照射面(ウエハー面1
8)での照度分布が悪化する可能性があるからである。
照度ムラが規格値を満たしていれば終了する。もし照度
ムラが規格値を満足していなければ、その測定値をもと
に制御装置30で演算を行い、レンズ6を駆動装置34
で駆動させて照度ムラを補正する。その後再度照度ムラ
測定を行い、規格値を満たしていれば終了、そうでない
場合は規格値を満足するまで照度ムラ補正の手順を実行
する。
平09−190969号で提案した、照射光の入射角度
によって透過率が異なるコーティングを施したクサビ状
の光学素子あるいは傾けた平行平面板を絞り8に設ける
方法がある。この方法を用いれば、照明モードの切替に
伴い、照度ムラの補正効果も切り替えられるため、絞り
8に装着した光学素子を最適に設定しておくことで、照
度ムラを最適化できる。
ような、本出願人が特願平09−126335号で提案
したオプティカルインテグレータ7の入射面7aにND
フィルター等の光学フィルター61を設け、その光学フ
ィルター61を駆動させて補正する手段(不図示)が適
用できる。照明モード変更の際にこの光学フィルター6
1を最適位置へ駆動させれば、照度ムラを最小化するこ
とが可能となる。
ンドリピート型の投影露光装置を示しているが、ステッ
プアンドスキャン型の走査型投影露光装置の場合にはレ
チクルステージ15およびXYステージ20と同期して
走査されるマスキングブレード11の近傍に、スリット
幅がスキャン方向に任意に可変であるスリットを設ける
ことによって照度ムラ補正を行える。この手段による照
度ムラの補正の方法の概略図を図12に示す。あるスリ
ット位置でのスキャンによる積算露光量をI0,I1 と
する。それに対応する位置の可変スリット71の幅を各
々D0 ,D1としたとき、 I0 *D0 = I1 *D1 となるように決めることによって、スキャンした際に被
照射面における積算露光量、すなわち照度分布を均一に
できる。
的な補正手順、およびそれらの補正により生じた照度ム
ラの補正手順を図10のフローチャートに示す。
水銀ランプによるものを図示しているが、レーザー等に
よる有効光源形成も本実施形態と何ら機構的に異なるも
のではない。
半導体デバイスの製造方法の実施形態を説明する。
の半導体チップ、或いは液晶パネルやCCD等)の製造
のフローを示す。
スの回路設計を行なう。ステップ2(マスク製作)では
設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。
コン等の材料を用いてウエハを製造する。ステップ4
(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、前記用意したマ
スクとウエハを用いてリソグラフィ技術によってウエハ
上に実際の回路を形成する。
れ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導
体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシ
ング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封
入)等の工程を含む。
された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト
等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイス
が完成し、これが出荷(ステップ7)される。
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶
縁膜を形成する。
電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打
込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステ
ップ16(露光)では前記説明した露光装置によってマ
スクの回路パターンをウエハに焼付露光する。
を現像する。ステップ18(エッチング)では現像した
レジスト以外の部分を削り取る。ステップ19(レジス
ト剥離)ではエッチングがすんで不要となったレジスト
を取り除く。これらのステップを繰り返し行なうことに
よってウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
製造が難しかった高集積度の半導体デバイスを容易に製
造することができる。
定することによって、照明モードや照明条件を種々と変
更した際に発生する倍率テレセンのズレ、および軸上テ
レセンのズレを互いに独立に補正することによって、照
明光を最適な角度で供給することができ、高解像度のパ
ターン像が得られる投影露光装置及びそれを用いたデバ
イスの製造方法を達成することができる。
て、照射光の角度分布を測定する機能を用い、その測定
結果を元にフィードバック補正を行えるようにしてい
る。
正することによって発生した照度ムラを、テレセン補正
の機能とは独立に補正する機構を構成することで、被照
射面での照度均一性をも保ち、レチクル面上の各種のパ
ターンをウエハー面上に安定して高い解像力で投影でき
る投影露光装置及びそれを用いたデバイスの製造方法を
達成することができる。
する露光光の角度分布、または露光光 の入射角度のズ
レを測定し、その測定結果を元に照明系を構成する一部
の光学部材を駆動 あるいは挿脱することにより、照明
モードや照明条件を種々と変更しても倍率テレセンお
よび軸上テレセンのズレを互いに独立に最小とし、併せ
て発生する照度ムラを補正するこ とが可能となり、レ
チクル面上の各種のパターンをウエハー上に安定して高
い解像力で投 影することができる投影露光装置を達成
することができる。
法を示す説明図
図
示すフローチャート
図
ローチャート
照度ムラの補正を直列的に行うフローチ ャート
ラ補正手段を示す説明図
補正手段を示す説明図
ト
ト
Claims (12)
- 【請求項1】 パターンが形成されたレチクルを照明す
る照明光学系と、該パターンを基板上に投影する投影光
学系と、該投影光学系に入射する照明光の角度分布を測
定する測定手段とを有し、該測定手段の測定結果に基づ
いて、前記照明光学系の一部の光学部材を光軸方向に移
動させることにより、前記投影光学系に入射する照明光
の角度分布を光軸中心に倍率的に変化させることを特徴
とする投影露光装置。 - 【請求項2】 前記照明光学系はオプティカルインテグ
レータと被照射面を制限するためのマスキング手段を有
し、前記光学部材は該オプティカルインテグレータとマ
スキング手段との間にあるレンズ部材であることを特徴
とする請求項1の投影露光装置。 - 【請求項3】 前記照明光学系は照明条件を変更した際
に発生する投影光学系に入射する照明光の角度分布の倍
率的変化が補正可能であるとともに、投影光学系に入射
する照明光の角度分布のシフト的変化、又は被照射面上
の照度分布の変化の両方の変化、あるいは少なくとも一
方の変化の計3項目あるいは計2項目の変化を互いに独
立に補正する機能を有していることを特徴とする請求項
1又は2の投影露光装置。 - 【請求項4】 前記照明光学系は前記オプティカルイン
テグレータに入射する照明光の角度を変更する変更手段
を有し、該変更手段は照明条件を変更した際に、前記投
影光学系に入射する照明光の角度分布をある所定の方向
へほぼ一律にシフトさせていることを特徴とする請求項
3の投影露光装置。 - 【請求項5】 前記変更手段は前記オプティカルインテ
グレータの光源側に設けた光学系と、該光学系を移動、
もしくは挿脱する機構を有していることを特徴とする請
求項4の投影露光装置。 - 【請求項6】 前記測定手段からの結果をフィードバッ
クして前記光学部材を駆動し、照明光の角度分布を補正
することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項の
投影露光装置。 - 【請求項7】 前記測定手段は、前記マスクキング手段
又はマスキング手段の光学的共役面に対し所定の量だけ
光軸方向に移動させた位置であって、前記基板上に設け
られた照度計、あるいは撮像素子を有していることを特
徴とする請求項6の投影露光装置。 - 【請求項8】 前記測定手段は前記基板近傍に設けた光
量検知手段を有し、該光量検知手段は微小開口のレチク
ルパターンを基板上に投影し、該レクチルパターンの被
照射面におけるフォーカス毎の像ずれを検知しているこ
とを特徴とする請求項6の投影露光装置。 - 【請求項9】 前記測定手段は、微小開口のレチクルパ
ターンを基板上に投影露光し、レジスト等の感光材を塗
布した基板に焼き付けられたレチクルパターンのフォー
カス毎の像ズレをSEM(走査電子顕微鏡)等で観察す
る構成を有していることを特徴とする請求項6の投影露
光装置。 - 【請求項10】 前記投影露光装置は前記照明光の角度
を変更する変更手段の位置および状態を検出する検出機
構と記憶する記憶機構を有し、必要に応じて前記変更手
段を記憶された最適な位置に駆動させていることを特徴
とする請求項4又は5の投影露光装置。 - 【請求項11】 前記投影光学系に入射する照明光の角
度分布を光軸中心に倍率的に変化させたときに発生する
被照射面の照度分布変化を補正する補正手段を有するこ
とを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項の投影露
光装置。 - 【請求項12】 請求項1から11のいずれか1項記載
の投影露光装置を用いてレチクル面上のパターンを投影
光学系によりウエハ面上に投影露光した後、該ウエハを
現像処理工程を介してデバイスを製造していることを特
徴とするデバイスの製造方法。
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