JPH0926554A - 投影露光装置 - Google Patents

投影露光装置

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JPH0926554A
JPH0926554A JP7198181A JP19818195A JPH0926554A JP H0926554 A JPH0926554 A JP H0926554A JP 7198181 A JP7198181 A JP 7198181A JP 19818195 A JP19818195 A JP 19818195A JP H0926554 A JPH0926554 A JP H0926554A
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洋 千葉
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 照明条件に左右されることなく、感光基板側
のテレセントリック性を確保する。 【構成】 照明系開口絞り板19の駆動に連動してその
照明条件に対応する補正光学部材(テレセン補正機構1
00を構成する特殊な平行平板)をレチクルRとコンデ
ンサレンズ39との間のレチクルR上の照野範囲41に
対応する領域に切り替え設定する切り替え設定手段(1
9,101)が設けられている。このため、照明系開口
絞り板19の駆動により照明条件が変更された場合、例
えば、通常照明から変形照明に変更された場合、各照明
条件毎の補正光学部材によりその変更後の照明条件下で
のウエハW側の部分的なテレセントリック性の誤差がそ
れぞれ補正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投影露光装置に係
り、さらに詳しくは、半導体素子又は液晶表示素子等を
フォトリソグラフィ工程で製造する際に使用される投影
露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子等を製造する際に使用される
投影露光装置では、マスクとしてのレチクル上のパター
ンをフォトレジストが塗布されたウエハ(又はガラスプ
レート等)の各ショット領域に転写露光するために、投
影光学系としてウエハ側がテレセントリックな光学系が
一般的に用いられる。これは、ウエハ表面の凹凸によ
り、露光フィールド内にデフォーカス部が発生し、その
部分での主光束(主光線)の傾きにより横シフトが起き
ることを防ぐためである。この際のデフォーカスに関し
ては、投影光学系の許容焦点深度の範囲では問題となら
ないが、前述した横シフトは、ディストーション誤差や
像劣化誤差を招くために、調整時にできるだけ傾きが発
生しないように調整される。
【0003】投影レンズの設計上、ウエハ面側をテレセ
ントリックにする手段として、レチクル面側もテレセン
トリックである両側テレセントリック系と、レチクルの
パターン面に対して線形傾きを持った片側テレセントリ
ック系とが使用される。両者とも照明系がその条件に合
せて設計され、任意の角度でレチクルを照明できるよう
になっているが、各照明系の機械的な誤差及び光学誤差
等により、図9(A)に示されるような倍率方向の角度
誤差(ウエハ上の照明フィールド147に対し、ウエハ
を一定量デフォーカスさせたときの横ずれ)や、同図
(B)に示されるような横シフト誤差が残留誤差として
残ってしまう。
【0004】かかる残留誤差を除去するために、現状で
は、図10に示されるように、レチクルRを照明するた
めの照明系の調整が行なわれている。すなわち、図10
において、照明系を構成するフライアイ光学系114、
第1リレーレンズ134、第2リレーレンズ138、コ
ンデンサレンズ139、偏向ミラー140等を上下左右
に微動させたり、光軸方向にずらしたり、傾きを調整し
たりすることにより、残留線形角度誤差に対する調整が
行なわれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術の照明系構成部材の微調整という手法にあっ
ては、図9(A)、(B)に示されるような線形誤差の
調整は可能であるが、図11(A)に示されるような非
線線な角度誤差Xが存在すると、これを調整することが
できないという不都合があった。すなわち、図11
(A)の状態を、図10のフライアイ光学系114、第
1リレーレンズ134、第2リレーレンズ138、コン
デンサレンズ139、偏向ミラー140等の微調整(図
10中に符号A、B、C、D、Eで示す)により調整し
た場合、図11(B)のように誤差X’が残ってしまう
ことになるからである。この調整後の状態の斜視図が図
11(C)に示されており、これによれば右上の主光線
が傾いていることが確認できる。
【0006】また、最近では、例えば微細な周期的なパ
ターンに対する解像度、及び焦点深度を向上させるため
に、照明系開口絞りを光軸に対して偏心した複数の開口
からなる形状とする変形光源法(例えば特開平4−22
5358号公報参照)、又は照明系開口絞りの形状を輪
帯状にする輪帯照明法等が提案されており、このように
照明系開口絞りの開口の形状が種々に変化する場合に
は、前述した照明系構成部材の微調整という手法をその
まま適用するだけでは、テレセントリック性の誤差を除
去することは困難である。
【0007】本発明は、かかる従来技術の有する不都合
に鑑みてなされたもので、その目的は、照明条件に左右
されることなく、感光基板側のテレセントリック性を確
保することができる投影光学装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、照明光によりマスクを照明し、前記マスク上のパタ
ーンを投影光学系を介して感光基板上に転写する投影露
光装置であって、前記マスクと前記マスク上に前記照明
光を集光するコンデンサレンズとの間に、前記感光基板
側の部分的なテレセントリック性の誤差を補正する補正
光学部材が配置されたことを特徴とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、照明光によりマ
スクを照明し、前記マスク上のパターンを投影光学系を
介して感光基板上に転写する投影露光装置であって、前
記照明光を発する照明光源と前記マスクとの間に配置さ
れ、前記マスクの照明条件を変更する駆動型光学部材
と;前記駆動型光学部材により設定される各照明条件下
での前記感光基板側の部分的なテレセントリック性の誤
差をそれぞれ補正する各照明条件毎の補正光学部材と;
前記駆動型光学部材の駆動に連動してその照明条件に対
応する補正光学部材を前記マスクと前記マスク上に前記
照明光を集光するコンデンサレンズとの間の前記マスク
上の照野範囲に対応する領域に切り替え設定する切り替
え設定手段とを有する。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の投影露光装置において、前記補正光学部材は、
前記感光基板側の部分的なテレセントリック性の誤差を
補正するように一部の厚さを異ならした平行平板である
ことを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、マスクとマス
ク上に照明光を集光するコンデンサレンズとの間に、感
光基板側の部分的なテレセントリック性の誤差を補正す
る補正光学部材が配置されたことから、感光基板側のテ
レセントリック性が確保される。ここで、マスクとコン
デンサレンズ間に補正光学部材を配置するのは、コンデ
ンサレンズの収差によるテレセントリック性の誤差をも
除去するためである。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、駆動型光
学部材の駆動に連動してその照明条件に対応する補正光
学部材をマスクとマスク上に照明光を集光するコンデン
サレンズとの間のマスク上の照野範囲に対応する領域に
切り替え設定する切り替え設定手段が設けられているこ
とから、駆動型光学部材の駆動により照明条件が変更さ
れた場合、例えば、通常照明から変形照明に変更された
場合、各照明条件毎の補正光学部材により駆動型光学部
材により設定される各照明条件下での感光基板側の部分
的なテレセントリック性の誤差がそれぞれ補正される。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、補正光学
部材が、感光基板側の部分的なテレセントリック性の誤
差を補正するように一部の厚さを異ならした平行平板で
あることから、当該補正光学部材の製造コストが安価で
ある。例えば、試し焼き、あるいはフォーカス位置を逐
次ずらしながらスリットセンサによりマーク検出を行な
う等によりテレセントリック性の誤差を予め検出すれ
ば、この誤差が補正されるように一部の厚さを異ならし
た平行平板を容易かつ安価に製造することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図8に
基づいて説明する。
【0015】図1には、一実施例に係るいわゆるステッ
プ・アンド・スキャン方式の投影露光装置110が示さ
れている。
【0016】図1において、照明光源としての水銀ラン
プ1からの照明光ILは楕円鏡2によって集光される。
その集光点近傍にシャッター制御機構5により開閉され
るシャッター4が配置され、シャッター4が開状態の場
合、その照明光はミラー3及びインプットレンズ6を介
してほぼ平行光束に変換された後、視野絞り7に達す
る。視野絞り7の直後に、出し入れ自在に減光板23が
配置され、減光板23により視野絞り7を通過する照明
光ILの光量を所定範囲内で段階的、又は連続的に変化
させることができるようになっている。このように、減
光板23により照明光ILの光量を調整可能にしたの
は、感光基板としてのウエハW表面に塗布されるレジス
ト感度に合わせて照明光ILの光量を調整することによ
り、スループットを維持することができるようにするた
めである。
【0017】減光板23は、例えば反射型ハーフミラー
を複数個切り換え自在に配置したものにより構成され、
各ハーフミラーの光軸に対する傾きがそれぞれ全体とし
ての透過率を所定の透過率にするように設定される。そ
して、駆動モータを含む減光板駆動機構24で、減光板
23をステップ移動させることにより、照明光ILの光
量が調整される。本実施例では、ウエハWに対する露光
量の制御を行うのは露光量制御系20であり、露光量制
御系20が減光板駆動機構24の動作を制御すると共
に、シャッター制御機構5の動作をも制御する。更に、
露光量制御系20は、水銀ランプ1用の電源系22を介
して、水銀ランプ1に供給される電流を制御する。
【0018】視野絞り7の開口を通過した後、減光板2
3によって光量が調整された照明光ILは、第1リレー
レンズ8を経て2段のフライアイレンズ群の内の第1フ
ライアイレンズ9に入射する。第1フライアイレンズ9
による複数の光源像からの照明光は、第2リレーレンズ
12Aを介して第2フライアイレンズ14に導かれる。
ここで、第1フライアイレンズ9の射出面、即ち光源像
の形成面の近傍に光量絞り10が配置され、光量絞り1
0の開口の大きさは光量絞り駆動機構11によって任意
の大きさに調整できるようになっている。光量絞り駆動
機構11の動作も露光量制御系20により制御される。
本実施例では光量絞り10の開口の大きさを調整するこ
とにより、第1フライアイレンズ9から第2フライアイ
レンズ14に向かう照明光ILの光量を連続的に調整で
きる。
【0019】図2(A)には、光量絞り10の一例が示
されている。この図2(A)において、光量絞り10は
虹彩絞りより構成されている。この場合、例えばその虹
彩絞りの周囲のレバーを動かすことにより、図2(B)
に示されるように、その虹彩絞りのほぼ円形の開口の大
きさが連続的に調整できるようになっている。
【0020】図1に戻り、近年、照明光学系の開口数
(N.A.)を絞る、即ち照明光学系の開口数の投影光学系
の開口数に対する比の値であるコヒーレンスファクタ
(σ値)を小さくすることにより、所定のパターンに対
する焦点深度を向上させる技術が開発されている。この
ようにσ値を小さくするときには、マスクとしてのレチ
クルRを照明する照明光ILの照度が減少する。本実施
例では、かかる照明光ILの照度の減少を防止する手段
として、第2フライアイレンズ14の入射面での照明領
域の大きさを調整する調整機構が設けられている。
【0021】その調整機構は、第2リレーレンズ12A
と、この第2リレーレンズ12Aより屈折力の大きな別
の第2リレーレンズ12Bと、それら2つの第2リレー
レンズ12A,12Bを切り換える交換機構13とから
構成され、投影露光装置110全体の動作を統括制御す
る主制御系19によりその交換機構13の動作が制御さ
れる。そして、通常のσ値で照明を行うときには、交換
機構13を介して第1フライアイレンズ9と第2フライ
アイレンズ14との間に一方の第2リレーレンズ12A
が配置され、これにより第2フライアイレンズ14の入
射面のほぼ全面が照明光ILにより照明される。一方、
σ値を小さくして(照明光学系の開口数を絞って)照明
を行うときには、交換機構13を介して第1フライアイ
レンズ9と第2フライアイレンズ14との間に他方の第
2リレーレンズ12Bが配置され、これにより第2フラ
イアイレンズ14の入射面の中央部が部分的に照明光I
Lで照明される。従って、σ値を小さくしたときには、
第2フライアイレンズ14の段階での照明光の照度が高
くなるため、σ値の如何に拘らず、レチクルR及びウエ
ハW上での照明光としては高い照度が得られることにな
る。
【0022】なお、本実施例の調整機構は、切り換え方
式であるが、その調整機構を第1フライアイレンズ9と
第2フライアイレンズ14との間に配置されるズームレ
ンズ系と、このズームレンズ系の変倍を行う変倍機構と
から構成してもよい。このようにズームレンズ系を使用
することにより、第2フライアイレンズ14の入射面で
の照明視野の大きさを連続的に変化させることができ
る。従って、σ値を連続的に変化させたような場合で
も、常にレチクル及びウエハ上での照度を高く維持でき
る利点がある。
【0023】前記第2フライアイレンズ14は、それぞ
れモザイク状にレンズエレメントが密着して配置された
片面が平面状の2個のレンズ束14a及び14bを、そ
れぞれの平面部が対向するように近接して配置したもの
である。そこで、以下では第2フライアイレンズ14を
「モザイク型フライアイレンズ14」と呼ぶ。
【0024】図3(A)にはモザイク型フライアイレン
ズ14の側面図が示されている。この図3(A)におい
て、照明光学系の光軸AX1に沿ってそれぞれの平面部
FB及びFCが間隔δで対向するように配置された2個
のレンズ束14a及び14bよりモザイク型フライアイ
レンズ14が構成されている。この場合、光源側の第1
のレンズ束14aを構成する各レンズエレメントはそれ
ぞれ入射面FA側で屈折力を有し、レチクル側の第2の
レンズ束14bを構成する各レンズエレメントはそれぞ
れ射出面FD側で屈折力を有する。
【0025】更に、第1のレンズ束14aに光源側から
入射する平行光束は、第2のレンズ束14bの射出面F
D上に集光され、逆に第2のレンズ束14bにレチクル
側から入射する平行光束は、第1のレンズ束14aの入
射面FA上に集光されるように、各レンズエレメントの
屈折力が定められている。即ち、第2のレンズ束14b
の射出面FDは、モザイク型フライアイレンズ14の焦
点面となっており、その射出面FDに多数の光源像が形
成される。従って、レンズ束14a及び14bは、2つ
が組み合わされて初めて1個のフライアイレンズとして
機能する。なお、図3(A)〜(C)に示されるモザイ
ク型フライアイレンズ14の2つのレンズ束14a,1
4bを構成するレンズエレメントの個数は一例であり、
実際には必要とされる照度分布の均一性の要求精度に応
じてそのレンズエレメントの個数が決定される。
【0026】図3(B)には、同図(A)のBB線に沿
って見た第1のレンズ束14aの正面図が示され、図3
(C)には同図(A)のCC線に沿って見た第2のレン
ズ束14bの正面図が示されている。図3(B)及び図
3(C)において、投影露光装置110の走査露光時の
レチクルの走査方向に対応する方向をX1方向とし、そ
の走査方向に垂直な非走査方向に対応する方向をY1方
向としている。
【0027】この場合、図3(B)に示されるように、
第1のレンズ束14aは、X1方向の幅がdxでY1方
向の幅がdy(dy>dx)の細長い矩形の断面形状を
有するレンズエレメント61を、それぞれY1方向に密
着して配列することにより、第1行62A、第2行62
B、第3行62C、…の各行のレンズ群を構成し、且つ
奇数番目の第1行62A、第3行62C、…のレンズ群
と、偶数番目の第2行62B、第4行62D、…のレン
ズ群とをY1方向にレンズエレメントの幅dyの1/2
だけずらして構成されている。
【0028】本実施例では、図3(A)に示されるモザ
イク型フライアイレンズ14の入射面、即ち第1のレン
ズ束14aの入射面FAがレチクルのパターン面と共役
であり、その第1のレンズ束14aを構成するレンズエ
レメント61の断面形状が、レチクル上のスリット状の
照明領域と相似であるときに最も照明効率が高くなる。
そこで、レンズエレメント61の断面形状のX1方向の
幅dxと、Y1方向の幅dyとの比の値は、レチクル上
のスリット状の照明領域の走査方向の幅と、非走査方向
の幅との比の値にほぼ等しく設定されている。そのた
め、レンズエレメント61の断面は、非走査方向に対応
するY1方向に細長い矩形となっている。一例として、
dx:dy=1:3程度に設定される。
【0029】また、図3(C)に示されるように、第2
のレンズ束14bは、X1方向の幅ex(=2・dx)
でY1方向の幅ey(=dy/2)のほぼ正方形に近い
断面形状を有するレンズエレメント65を、それぞれX
1方向に密着して配列することにより、第1列66A、
第2列66B、第3列66C、…の各列のレンズ群を構
成し、且つ奇数番目の第1列66A、第3列66C、…
のレンズ群と、偶数番目の第2列66B、第4列66
D、…のレンズ群とをX1方向にレンズエレメントの幅
exの1/2だけずらして構成されている。因みに、第
1のレンズ束14aのレンズエレメント61の断面形状
について、dx:dy=1:3程度である場合、第2の
レンズ束14bのレンズエレメント65の断面形状につ
いて、ex:ey=2:1.5=4:3程度となり、レ
ンズエレメント65の断面形状はほぼ正方形状となる。
【0030】このような配置において、更に第1のレン
ズ束14aの或るレンズエレメントの中心と第2のレン
ズ束14bの或るレンズエレメントの中心とをX1方
向、及びY1方向に関して合わせておく。これにより、
第1のレンズ束14aを構成する全てのレンズエレメン
ト61の中心63と、第2のレンズ束14bを構成する
全てのレンズエレメント65の中心67とが、X1方向
及びY1方向に関して同じ位置に配列されている。
【0031】ここで、2つのレンズ束14a,14bか
ら構成されるモザイク型フライアイレンズ14の作用等
について説明する。このモザイク型フライアイレンズ1
4は、2段目のフライアイレンズであり、この2段目の
フライアイレンズの射出面に形成される個々の光源像
は、図1の1段目のフライアイレンズ9の射出面上で光
量絞り10の開口内に形成される多数の光源像の像であ
る。即ち、モザイク型フライアイレンズ14の射出面に
形成される個々の光源像は、多数の微小な光源像を例え
ば円形の領域内に一様に分布させたものとなる。
【0032】従って、このモザイク型フライアイレンズ
14の射出面に形成される光源像を、図3(B)に示さ
れるように、第1のレンズ束14aの端面に射影して得
られる光源像は、各レンズエレメント61の中心63を
中心とする円形の領域64内に微小な光源像を分布させ
たものとなる。その円形の領域64は、図2に示される
光量絞り10の開口の形状と相似である。ところが、第
1のレンズ束14aの各レンズエレメント61の断面形
状は細長い矩形であるため、特にその光量絞り10の開
口を大きく設定すると、その円形の領域64が各レンズ
エレメント61の端面からはみ出してしまう。従って、
モザイク型フライアイレンズ14の代わりに、そのレン
ズエレメント61と同じ断面形状のレンズエレメントを
束ねたフライアイレンズを使用すると、射出面で光源像
のケラレが生じて照明効率が低下してしまう。
【0033】これに対して、本実施例では第1のレンズ
束14aの直後に、図3(C)に示されるように、それ
ぞれほぼ正方形の断面形状を有するレンズエレメント6
5からなる第2のレンズ束14bが配置され、各レンズ
エレメント65の中心67を中心とする円形の領域64
内に分布するような光源像が形成される。この場合、レ
ンズエレメント65の断面形状は正方形に近いため、図
2の光量絞り10の開口を大きく設定したときでも、そ
の円形の領域64はほぼそのレンズエレメント65の断
面内に収まっている。従って、モザイク型フライアイレ
ンズ14の射出面に形成される多数の光源像のケラレが
少なくなり、照明効率が改善されている。そして、モザ
イク型フライアイレンズ14の射出面に形成される多数
の光源像からの照明光で重畳的に照明を行うことによ
り、レチクル及びウエハ上での照度分布の均一性は極め
て高くなっている。
【0034】図1に戻り、モザイク型フライアイレンズ
14のレチクル側の第2のレンズ束14bには、このレ
ンズ束14bを光軸AX1に垂直な方向にシフトさせる
と共に、このレンズ束14bのアオリ角(傾斜角)を所
定範囲内で調整する調整機構15が取り付けられてい
る。本実施例では、調整機構15を介してレンズ束14
bのシフト量、及びアオリ角を調整することにより、照
明光学系におけるテレセントリック性のずれ量(前述し
た線形誤差)の補正を行う。例えば、水銀ランプ1の交
換時、又は照明条件の切り換え時(通常照明と変形光源
との切り換え等)に、主制御系19が調整機構15の動
作を制御することにより、自動的にそのテレセントリッ
ク性の補正が行われる。
【0035】図1において、モザイク型フライアイレン
ズ14の射出面の近傍に複数種類の照明系開口絞りが配
置された駆動型光学部材としての照明系開口絞り板16
が設置されている。
【0036】図4には、この照明系開口絞り板16の一
例が示されている。この図4において、照明系開口絞り
板16上にはほぼ等角度間隔で、通常の円形開口よりな
る開口絞り18A、小さな円形開口よりなりコヒーレン
スファクタであるσ値を小さくするための開口絞り18
B、輪帯照明用の輪帯状の開口絞り18C、及び変形光
源法用に複数の開口を偏心させて配置してなる変形開口
絞り18Dが配置されている。この照明系開口絞り板1
6を回転させることにより、4個の開口絞りの内の所望
の開口絞りを選択できる。
【0037】図1に戻り、主制御系19が、駆動モータ
よりなる照明系用絞り駆動機構17を介して、照明系開
口絞り板16の回転角を制御する。モザイク型フライア
イレンズ14から射出された後、照明系開口絞り板16
中から選択された開口絞りを通過した照明光ILは、透
過率が98%程度のビームスプリッタ31に入射する。
そして、ビームスプリッタ31を透過した照明光IL
が、第1リレーレンズ34を経て2枚の可動ブレード3
5A及び35Bを有する可動ブラインド(可変視野絞
り)に至る。以下、その可動ブラインドを「可動ブライ
ンド35A,35B」と呼ぶ。可動ブラインド35A,
35Bの配置面は、モザイク型フライアイレンズ14の
射出面のフーリエ変換面となっている。即ち、可動ブラ
インド35A,35Bの配置面は、後述するレチクルR
のパターン形成面と共役であり、可動ブラインド35
A,35Bの近傍に、開口形状が固定された固定ブライ
ンド37が配置されている。
【0038】固定ブラインド37は、例えば4個のナイ
フエッジにより矩形の開口を囲んだ機械的な視野絞りで
あり、その矩形の開口によりレチクルR上でのスリット
状の照明領域の形状が規定される。即ち、可動ブライン
ド35A,35B、及び固定ブラインド37により制限
された照明光ILが、第2リレーレンズ38、コンデン
サレンズ39、及びミラー40を介してレチクルR上の
照野範囲としてのスリット状の照明領域41を均一な照
度分布で照明する。
【0039】この場合、固定ブラインド37の配置面
は、レチクルRのパターン形成面の共役面から僅かに前
後何れかの方向にデフォーカスされているため、スリッ
ト状の照明領域41の輪郭部の照度分布が所定の勾配を
もって変化する。また、可動ブラインド35A,35B
は、走査露光の開始時及び終了時にスリット状の照明領
域がレチクルR上の露光すべきでない領域にかかるのを
防止する役割を果たす。そのため、可動ブレード35A
及び35Bは、それぞれスライド機構36A及び36B
により開閉できるように支持されている。スライド機構
36A及び36Bが可動ブラインド駆動機構を構成し、
可動ブラインド駆動機構の動作はステージ制御系46に
より制御される。
【0040】レチクルR上の照明領域41内のパターン
の像が、投影光学系PLを介して投影倍率β(βは例え
ば1/4、又は1/5等)でウエハW上のスリット状の
露光フィールド47に投影される。ここで、投影光学系
PLの光軸に平行にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面内で
走査露光時のレチクルR及びウエハWの走査方向に平行
にX軸を取り、Z軸に垂直な平面内でX軸に垂直な方向
(非走査方向)にY軸を取る。レチクルRは、レチクル
ベース43上をX方向に摺動自在な走査ステージ42上
に保持され、ウエハWは、ウエハWをX方向に走査する
と共にY方向に位置決めするウエハステージ48上に保
持されている。ウエハステージ48には、ウエハWをZ
方向に位置決めするZステージ等も組み込まれている。
【0041】走査ステージ42は、図示しない静圧空気
軸受けを介してレチクルベース43上に支持されてお
り、図示しないリニアモータ等から成る駆動系によりX
方向に駆動されるようになっている。同様に、ウエハス
テージ48は、図示しないベース上に静圧空気軸受けを
介して支持されており、図示しないリニアモータ等から
成る駆動系により、XY2次元方向に駆動されるように
なっている。本実施例では、これらの駆動系を介して走
査ステージ42、ウエハステージ48の動作がステージ
制御系46により制御されている。なお、走査ステージ
42、ウエハステージ48の駆動系をボールねじとこれ
を回転駆動するロータリ・モータにより構成しても良
い。
【0042】走査露光時にはステージ制御系46は、照
明領域41に対して+X方向(又は−X方向)に所定速
度VRでレチクルRを保持する走査ステージ42を図示
しない駆動系を介して走査するのと同期して、図示しな
い駆動系を介してウエハステージ48を走査することに
より、ウエハW上の所定のショット領域を露光フィール
ド47に対して−X方向(又は+X方向)に速度VW
(=β・VR)で走査する。これにより、そのショット領
域上にレチクルRのパターンが逐次転写露光される。ま
た、ステージ制御系46は、走査露光中にスライド機構
36A及び36Bを介して、可動ブラインド35A,3
5Bの位置を制御する。この場合の制御方法につき図6
を参照して説明する。
【0043】先ず、走査露光の開始直後には、図6
(A)に示されるように、レチクルRのパターン領域8
7を囲む遮光帯88に対して、図1の固定ブラインド3
7の開口部の像37Rが外側に出ている。そこで、不要
な部分への露光を避けるため、図1の可動ブレード35
Bの位置を移動させて、可動ブラインド35A,35B
の像35Rの一方のエッジ部35Raを遮光帯88内に
入れておく。その後、図6(B)に示されるように、固
定ブラインド37の像37Rが走査方向にパターン領域
87内に収まっているときには、可動ブラインド35
A,35Bの像35Rをその像37Rを囲むように設定
する。そして、走査露光の終了時に、図6(C)に示さ
れるように、遮光帯88に対して、固定ブラインド37
の像37Rが外側に出るときには、図1の可動ブレード
35Aの位置を移動させて、可動ブラインド35A,3
5Bの像35Rの他方のエッジ部35Rbを遮光帯88
内に入れておく。このような動作により、レチクルR上
のスリット状の照明領域41が遮光帯88の外側に出る
ことが防止され、ウエハW上への不要なパターンの露光
が防止される。
【0044】図1に戻り、ウエハステージ48上のウエ
ハWの近傍に、ウエハWの露光面と同じ高さの受光面を
有する光電検出器よりなる照度むらセンサ49が設置さ
れ、照度むらセンサ49から出力される検出信号が主制
御系19に供給されている。更に、ウエハステージ48
上にレチクルアライメント等を行う際に使用される基準
マーク板50が設けられ、この基準マーク板50上に開
口パターンよりなる基準マーク50aが形成され、レチ
クルR上にも対応するようにアライメントマークが形成
されている。例えばレチクルRを交換したときには、基
準マーク板50を投影光学系PLの有効露光フィールド
内に移動させ、基準マーク板50の基準マーク50aを
底面側から光源51により照明光ILと同じ波長帯の照
明光により照明する。この照明光のもとで、レチクルR
の上方のミラー45を介してレチクルアライメント顕微
鏡44により、基準マーク50a及びレチクルR上のア
ライメントマークの像を観察する。そして、この観察結
果に基づいて基準マーク板50に対するレチクルRの位
置合わせを行う。
【0045】更に、基準マーク板50上にはフォーカス
・キャリブレーション用の基準マークも形成され、この
基準マークの底部に検出系が配置されている。
【0046】図5(A)には、このフォーカス・キャリ
ブレーション用の基準マーク、及び検出系が示されてい
る。この図5(A)において、基準マーク板50上の遮
光膜中に例えば十字型の開口パターンよりなる基準マー
ク50bが形成され、この基準マーク50bの底部に検
出系54が配置されている。この基準マーク50bを用
いて、次のように投影光学系PLの結像面の位置が求め
られる。即ち、その検出系54において、光ファイバ8
1を介してウエハステージ48の内部に図1の照明光I
Lと同じ波長帯の照明光を導き、この照明光によりコリ
メータレンズ82、ハーフミラー83、及び集光レンズ
84を介して基準マーク50bを底面側から照明する。
この基準マーク50bを通過した照明光が、投影光学系
PLを介してレチクルRのパターン形成面に基準マーク
50bの像を結像し、このパターン形成面からの反射光
が投影光学系PLを介して基準マーク50bに戻る。そ
して、基準マーク50bを通過した照明光が、検出系5
4内で集光レンズ84、ハーフミラー83、及び集光レ
ンズ85を経て光電検出器86に入射する。
【0047】光電検出器86の検出信号(光電変換信
号)S6は、図1の主制御系19に供給される。この場
合、ウエハステージ48内のZステージを駆動して、基
準マーク50bのZ方向の位置を変化させると、図5
(B)に示されるように、検出信号S6は基準マーク5
0bのZ座標が投影光学系PLの結像面の位置に合致す
るときにピークとなるように変化する。従って、検出信
号S6の変化より、投影光学系PLの結像面の位置を求
めることができ、それ以後はその位置にウエハWの露光
面を設定することにより、良好な状態で露光が行われ
る。従って、その基準マーク板50の基準マーク50b
を用いることにより、投影光学系PLの結像面の位置の
キャリブレーション(フォーカス・キャリブレーショ
ン)が行われる。
【0048】図1に戻り、透過率が98%程度のビーム
スプリッター31で反射された漏れ光が、集光レンズ3
2を介して光電検出器よりなるインテグレータセンサ3
3の受光面に集光されている。インテグレータセンサ3
3の受光面は、レチクルRのパターン形成面、及びウエ
ハWの露光面と共役であり、インテグレータセンサ33
の検出信号(光電変換信号)が露光量制御系20に供給
されている。その検出信号は、露光量制御系20を介し
て水銀ランプ1用の電源系22にも供給されている。
【0049】露光量制御系20にはメモリ21が接続さ
れ、メモリ21内にインテグレータセンサ33の出力信
号からウエハW上での露光エネルギーを求めるための変
換係数等が格納されている。但し、本実施例では、イン
テグレータセンサ33の出力信号は、例えば所定の基準
照度計を用いて較正され、この較正結果に基づいてイン
テグレータセンサ33の出力信号を補正するための補正
係数もメモリ21内に記憶されている。
【0050】インテグレータセンサ33の受光面はレチ
クルのパターン面と共役な位置に配置されており、これ
により、照明系開口絞り板16を回転させて照明系開口
絞りの形状を変えた場合でも、インテグレータセンサ3
3の検出信号に誤差が生じないようにしている。但し、
インテグレータセンサ33の受光面を、投影光学系PL
におけるレチクルのパターンのフーリエ変換面(瞳面)
と実質的に共役な観察面に配置して、この観察面を通過
する全光束を受光できるようにしても構わない。
【0051】また、本実施例では、透過率が98%程度
のビームスプリッター31に関してインテグレータセン
サ33と反対側に、集光レンズ52、及び光電検出器よ
りなるウエハ反射率モニタ53が設置され、集光レンズ
52によりウエハ反射率モニタ53の受光面はウエハW
の表面とほぼ共役となっている。この場合、レチクルR
を透過して投影光学系PLを介してウエハW上に照射さ
れる照明光の内で、ウエハWでの反射光が、投影光学系
PL、レチクルR等を介してウエハ反射率モニタ53で
受光され、この検出信号(光電変換信号)が主制御系1
9に供給される。主制御系19では、レチクルR側に照
射される照明光ILの光量、及びウエハ反射率モニタ5
3の検出信号から算出されるウエハWでの反射光の光量
に基づいて、投影光学系PLを通過する照明光の光量
(パワー)を求める。更に、このように求められた光量
に露光時間を乗じて得られる熱エネルギーに基づいて、
主制御系19は投影光学系PLの熱膨張量を予測し、こ
の予測された熱膨張量に依る投影光学系PLのディスト
ーション等の結像特性の変化量を求める。そして、主制
御系19は、投影光学系PLに接続された不図示の結像
特性補正機構を介して、投影光学系PLの結像特性を元
の状態に補正する。
【0052】更に、本実施例ではミラー40とレチクル
Rの間にテレセン補正機構100が配置されている。こ
のテレセン補正機構100は、例えば、通常照明時に
は、図8(A)のように前述した調整機構15によりテ
レセントリック性の補正が行なわれ、線形残留誤差が除
去された状態であったものが、前述した照明系開口絞り
板16の切り替えによる、通常照明から輪帯照明その他
の変形照明への照明条件の切り替えにより、図8(B)
又は(C)に示されるような非線形角度誤差を伴う状態
になる場合に、非線形角度誤差を伴うその一部の主光線
の傾きを補正してウエハW側のテレセントリック性を維
持するために設けられている。なお、以下の説明では、
通常照明のときには、調整機構15により調整できない
残留の非線形誤差はないものとする。
【0053】図7(A)には、テレセン補正機構100
の概略平面図が示されている。同図に示されるように、
このテレセン補正機構100は、一対のガイドレール1
01に沿ってスリット41の短手方向(X軸方向)に往
復移動するプレート103と、このプレート103に移
動方向に沿って所定間隔で形成された3箇所の開口部の
それぞれに嵌め込まれた3種類の補正光学部材としての
平行平板102A、102B、102Cとを備えてい
る。これらの平行平板102A、102B、102C
は、照明系開口絞り板16のσ値を小さくするための開
口絞り18B、輪帯照明用の開口絞り18C、変形光源
法用の開口絞り18Dのそれぞれに対応して設けられて
いる。
【0054】図7(A)は、中央の平行平板102B
が、スリット41の真上に位置した状態が示されてお
り、同図(B)には、このときの平行平板102Bの概
略側面図が示されている。平行平板102Bは、同図
(B)における左端部分を他部分よりΔtだけ厚くなる
ように形成されており、これにより同図中左側の主光線
の傾きが、レチクルR上では補正され、設計値と同方向
に向けられるようになっている。
【0055】ここで、この平行平板102Bは、照明系
開口絞り板16を輪帯照明用の開口絞り18Bに設定
し、調整機構15により線形誤差を補正した状態で、基
準マーク板50上に設けられている空間像計測用マーク
へのレチクルマークからの透過光を検出系54内でフォ
ーカス位置を逐次ずらして検出することで、輪帯照明条
件下でのウエハW上での主光線の傾き(テレセントリッ
ク性の誤差)を予め求め、このテレセントリック性の誤
差が無くなるように平行平板102Bの厚さを微小域で
変化させるように加工製造したものである。
【0056】残りの平行平板102A、102Cも照明
系開口絞り板16の開口絞り18B、18Dによるそれ
ぞれの照明条件の下で、上記と同様に計測され、この計
測結果に基づいて加工製造されている。
【0057】プレート103は、図1に示される駆動機
構101によって駆動されるようになっており、本実施
例では、主制御系19によって照明系開口絞り板16と
同期して駆動機構101を介してプレート103がX方
向に駆動されることにより、それぞれの照明条件の切り
替えに連動して各照明条件用の平行平板102A,10
2B,102Cが、スリット41の真上に設定されるよ
うになっている。すなわち、本実施例では、駆動機構1
01と主制御系19とによって、照明系開口絞り板16
の駆動に連動してその照明条件に対応する平行平板をレ
チクルRとコンデンサレンズ39との間のレチクル上の
照野範囲41に対応する領域に切り替え設定する切り替
え設定手段が実現されている。
【0058】以上説明したように、本実施例によると、
通常照明以外の変形照明時に、ウエハステージ48上の
テレセントリック性の誤差(主光線の傾き)が自動的に
補正されるので、ウエハW表面の凹凸やウエハ上フォー
カス変化においても、ディストーションや像劣化を起こ
なさいため、高精度の重ね合わせ精度(工程間の重ね合
わせ及び号機間マッチングを含む)を得ることができ
る。
【0059】また、本実施例では、平行平板の切り換え
がスリット41の短手方向に対応しているので、少ない
スペースで可変できるという利点がある。
【0060】なお、上記実施例中では、通常照明時に
は、調整機構15により調整できない残留の非線形誤差
はないものとして説明したが、通常照明時にも非線形誤
差が存在する場合には、通常照明時のテレセントリック
性の誤差の補正用の平行平板を用意すれば良く、かかる
場合にもウエハW表面の凹凸やウエハ上フォーカス変化
においても、ディストーションや像劣化を起こなさいた
め、高精度の重ね合わせ精度が得られる。
【0061】また、上記実施例では、テレセントリック
性の誤差(主光線の傾き)を調べるのに露光用照明光に
よるレチクルマークの投影像を空間的に計測する空間像
計測法を用いる場合を例示したが、いわゆる試し焼きを
行なうことにより、テレセントリック性の誤差を計測し
てもよい。
【0062】さらに、上記実施例では、ステップ・アン
ド・スキャン方式の投影露光装置について説明したが、
本発明の適用範囲はこれに限定されるものではなく、い
わゆるステッパ等の一括型の露光装置にも本発明は十分
に適用できるものであり、ほぼ同様の効果が期待でき
る。
【0063】なお、上記実施例では、補正光学部材とし
て一部の厚さを異ならした平行平板を使用する場合を例
示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、屈
折力を部分的に変化させること等により、部分的な主光
線の傾きを補正できる光学部材であればいかなる光学部
材により補正光学部材を構成しても良い。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
照明条件に左右されることなく、感光基板側のテレセン
トリック性を確保することができ、これにより、感光基
板が上下した時や、感光基板表面に凹凸が存在する場合
にも像の横シフトが発生せず、ディストーションや像劣
化にならないという従来にない優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の走査露光型の投影露光装置を示す一
部破断した構成図である。
【図2】図1の装置で使用される光量絞りの一例を示す
図である。
【図3】(A)は図1のモザイク型フライアイレンズ
(第2フライアイレンズ)を示す拡大側面図、(B)は
(A)のBB線に沿って見た第1のレンズ束の正面図、
(C)は(A)のCC線に沿って見た第2のレンズ束の
正面図である。
【図4】図1の照明系開口絞り板の一例を示す図であ
る。
【図5】(A)はフォーカス・キャリブレーションを行
うための機構を示す要部の図、(B)は(A)の機構に
より得られる検出信号の波形図である。
【図6】図1の装置において走査露光を行う場合の可動
ブラインド35A,35Bの動作説明図である。
【図7】(A)はテレセン補正機構の概略平面図、
(B)は(A)の平行平板102Bの概略側面図であ
る。
【図8】図1の装置において、通常照明から変形照明に
切り替えらたときに生じるウエハ上テレセントリック性
の変化の一例を示す図である。
【図9】ウエハ上テレセントリック性の線形誤差の一例
を示す図である。
【図10】従来の照明系のテレセントリック性誤差の調
整部を示す説明図である。
【図11】発明が解決しようとする課題を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1 水銀ランプ(照明光源) 16 照明系開口絞り板(駆動型光学部材) 19 主制御系(切り替え設定手段の一部) 39 コンデンサレンズ 101 駆動機構(切り替え設定手段の一部) 102A 平行平板(補正光学部材) 102B 平行平板(補正光学部材) 102C 平行平板(補正光学部材) 110 投影露光装置 IL 照明光 R レチクル(マスク) PL 投影光学系 W ウエハ(感光基板)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明光によりマスクを照明し、前記マス
    ク上のパターンを投影光学系を介して感光基板上に転写
    する投影露光装置であって、 前記マスクと前記マスク上に前記照明光を集光するコン
    デンサレンズとの間に、前記感光基板側の部分的なテレ
    セントリック性の誤差を補正する補正光学部材が配置さ
    れたことを特徴とする投影露光装置。
  2. 【請求項2】 照明光によりマスクを照明し、前記マス
    ク上のパターンを投影光学系を介して感光基板上に転写
    する投影露光装置であって、 前記照明光を発する照明光源と前記マスクとの間に配置
    され、前記マスクの照明条件を変更する駆動型光学部材
    と;前記駆動型光学部材により設定される各照明条件下
    での前記感光基板側の部分的なテレセントリック性の誤
    差をそれぞれ補正する各照明条件毎の補正光学部材と;
    前記駆動型光学部材の駆動に連動してその照明条件に対
    応する補正光学部材を前記マスクと前記マスク上に前記
    照明光を集光するコンデンサレンズとの間の前記マスク
    上の照野範囲に対応する領域に切り替え設定する切り替
    え設定手段とを有する投影露光装置。
  3. 【請求項3】前記補正光学部材は、前記感光基板側の部
    分的なテレセントリック性の誤差を補正するように一部
    の厚さを異ならした平行平板であることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の投影露光装置。
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