JPH11312729A - 静電チャック - Google Patents

静電チャック

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JPH11312729A
JPH11312729A JP10119750A JP11975098A JPH11312729A JP H11312729 A JPH11312729 A JP H11312729A JP 10119750 A JP10119750 A JP 10119750A JP 11975098 A JP11975098 A JP 11975098A JP H11312729 A JPH11312729 A JP H11312729A
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JP
Japan
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alumina
dielectric layer
sintered body
ceramic dielectric
ceramic
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JP10119750A
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English (en)
Inventor
Koichi Nagasaki
浩一 長崎
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた耐プラズマ性とハロゲン系ガスに対する
優れた耐食性を有するとともに、300〜550℃の全
ての温度域においてジョンソン・ラーベック力による静
電吸着力を発現させて試料を固定することができる静電
チャックを提供する。 【解決手段】セラミック基板2上に静電吸着用電極3を
有するとともに、該静電吸着用電極3を覆うように上記
セラミック基板2上にセラミック誘電体層4を被覆一体
化し、該セラミック誘電体層4の上面を試料Wの保持面
5としてなる静電チャック1において、少なくとも上記
セラミック誘電体層4を、アルミナ含有量が99重量%
以上で、アルミナの平均結晶粒子径が1〜3μmである
とともに、気孔率が0.5%以下であるアルミナ焼結体
により形成し、300〜550℃の温度域において上記
セラミック誘電体層4を構成するアルミナ焼結体の体積
固有抵抗値を1×108 〜1011Ω・cmとし、ジョン
ソン・ラーベック力を発現させて試料Wを吸着固定でき
るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘電材料や半導体
材料等からなる試料を電気的に保持する静電チャックに
関し、特に、CVD、PVD、スパッタリング等のよう
に、試料を加熱した状態で電気的に保持する成膜装置用
静電チャックとして好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置の製造工程において、
半導体ウエハ(以下、ウエハと称す。
【0003】)に薄膜を形成するPVD、CVD、スパ
ッタリング等の成膜装置においては、ウエハを処理室内
に精度良く保持するために静電チャックが使用されてい
る。
【0004】図8(a)(b)に一般的な静電チャック
21の構造を示すように、円盤状をしたセラミック基板
22上に静電吸着用電極23を有するとともに、該静電
吸着用電極23を覆うように上記セラミック基板22上
にセラミック誘電体層24を被覆一体化したもので、上
記静電吸着用電極23は前記セラミック基板22とセラ
ミック誘電体層24との間に内蔵された構造となってい
る。そして、上記セラミック誘電体層24の上面をウエ
ハ等の試料Wの保持面25とし、該保持面25に試料W
を載置したあと、該試料Wと上記静電吸着用電極23と
の間に通電することで、試料Wに静電吸着力を発現さ
せ、保持面25上に吸着固定するようになっていた。
【0005】なお、図8では単極型の静電チャック21
を示したが、上記静電吸着用電極23を2つ以上に分割
し、分割した静電吸着用電極23間に通電することによ
り、保持面25上に載置した試料Wに静電吸着力を発現
させて保持面25上に吸着固定するようにした双極型の
静電チャックも提案されている。
【0006】そして、成膜装置では、デポジッション用
ガス、クリーニング用ガスとしてフッ素系や塩素系等の
腐食性の極めて高いハロゲン系ガスが使用されており、
上記静電チャック21を構成するセラミック基板22や
セラミック誘電体層24の材質として、ハロゲン系ガス
に対する耐蝕性に優れたアルミナ焼結体が使用されてい
た。
【0007】また、試料Wを吸着させる静電吸着力には
誘電分極によるクーロン力と微少な漏れ電流によるジョ
ンソン・ラーベック力の2つの力があり、特に大きな吸
着力が得られるジョンソン・ラーベック力を用いること
が主流となっている。
【0008】このジョンソン・ラーベック力による静電
吸着力を発現させるためには、静電チャック21の使用
温度域において、セラミック誘電体層24の体積固有抵
抗値が1×108 〜1×1011Ω・cmの範囲にあるこ
とが必要であり、例えば、特開平4−3956号公報に
は、セラミック誘電体層24を構成するアルミナ焼結体
中に不純物を適宜添加して室温域での体積固有抵抗値を
1×108 〜1×1011Ω・cmとしたものが開示され
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、成膜
装置にはICP(Inductive Coupled Plasma)やECR
(Electric Cyclotron Resonance)など高密度プラズ
マ源が使用され、300℃以上の高温域で成膜が行われ
るようになっており、化学的な反応の強いフッ素系や塩
素系等のハロゲン系ガスが使用されることもあって、ま
すます静電チャックの使用条件が過酷になっていた。
【0010】ところが、このような高温の条件下でセラ
ミック誘電体層24として不純物を含有したアルミナ焼
結体からなる静電チャック21を使用すると、上記アル
ミナ焼結体の体積固有抵抗値が1×108 Ω・cmより
さらに低下して試料Wと静電吸着用電極23間を流れる
漏れ電流量が多くなるため、試料Wがウエハである場
合、ウエハ上の微少回路を絶縁破壊させてしまうといっ
た課題があった。
【0011】また、不純物はハロゲン系ガスと反応して
アルミナ焼結体を腐食させたり、プラズマによってエッ
チングされてアルミナ焼結体を摩耗させることから静電
チャック21の寿命が短く、特にウエハの製造工程では
腐食や摩耗に伴う塵がパーティクルやコンタミネーショ
ンとなりウエハに悪影響を与えるといった課題もあっ
た。
【0012】一方、セラミック誘電体層24として、不
純物を含有してない比較的高純度(例えば97%程度)
のアルミナ焼結体を用いた静電チャック21を使用する
と、300℃以上の温度域のうちある温度域においては
アルミナ焼結体の体積固有抵抗値を1×108 〜1×1
11Ω・cmの範囲に入れることができるものの、通常
アルミナ焼結体は抵抗温度係数が大きいためにある限ら
れた狭い温度域でしかジョンソン・ラーベック力を発現
させることができず、成膜条件の変更により異なる温度
域で処理する場合、それぞれの温度条件にて使用可能な
静電チャック21を交換しなければならないといった課
題があり、近年、特に使用されている300〜600℃
の温度域において広範囲にわたってジョンソン・ラーベ
ック力による静電吸着力を発現させることが可能な静電
チャック21は未だ得られていなかった。
【0013】
【発明の目的】本発明の目的は、成膜装置やエッチング
装置において、優れた耐プラズマ性とハロゲン系ガスに
対する優れた耐食性を有するとともに、300〜550
℃という広範囲の温度域にわたってジョンソン・ラーベ
ック力による静電吸着力を発現させて試料を吸着固定す
ることができる静電チャックを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記課
題に鑑み、セラミック基板上に静電吸着用電極を有する
とともに、該静電吸着用電極を覆うように上記セラミッ
ク基板上にセラミック誘電体層を被覆し、該セラミック
誘電体層の上面を試料の保持面としてなる静電チャック
において、少なくとも上記セラミック誘電体層を、アル
ミナ含有量が99重量%以上で、アルミナの平均結晶粒
子径が1〜3μmであるとともに、気孔率が0.5%以
下で、かつ300〜550℃の全ての温度域における体
積固有抵抗値が1×108 〜1×1011Ω・cmの範囲
にあるアルミナ焼結体により形成したことを特徴とす
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0016】図1(a)は本発明の静電チャックの一例
を示す斜視図、(b)は(a)のX−X線断面図であ
る。
【0017】この静電チャック1は、円盤状をしたセラ
ミック基板2上に、例えば上記セラミック基板2より若
干径の小さい図2に示すような半円状をした2つの静電
吸着用電極3を円を構成するように配置するとともに、
上記静電吸着用電極3を覆うように上記セラミック基板
2上には、アルミナ含有量が99重量%以上で、アルミ
ナの平均結晶粒子径が1〜3μmであるとともに、気孔
率が0.5%以下であり、かつ300〜550℃の全て
の温度域における体積固有抵抗値が1×10〜1×1
11Ω・cmの範囲にあるアルミナ焼結体からなるセ
ラミック誘電体層4を被覆したもので、上記静電吸着用
電極3は前記セラミック誘電体層4とセラミック基板2
との間に内蔵されている。また、上記セラミック誘電体
層4の上面は中心線平均粗さ(Ra)で0.2μm以下
の平滑面としてあり、誘電材料や半導体材料等の試料W
の保持面5としてある。なお、上記セラミック基板2の
静電吸着用電極3と反対側の下面には給電端子6を接合
してあり、該給電端子6と前記静電吸着用電極3とは電
気的に接続されている。
【0018】そして、上記保持面5に試料Wを載置する
とともに、別の加熱手段によって試料Wを加熱した状態
で、上記2つの静電吸着用電極3間に通電すれば、30
0〜550℃の温度域においてセラミック誘電体層4の
体積固有抵抗値が1×108〜1×1011Ω・cmの範
囲にあるため、大きな吸着力が得られるジョンソン・ラ
ーベック力を発現させことができ、試料Wを保持面5の
精度に倣わせて精度良く吸着固定することができる。し
かも、300〜550℃の全ての温度域においてジョン
ソン・ラーベック力を発現させることができるため、一
つの静電チャック1で広範囲の温度域を網羅することが
できる。
【0019】ところで、上記セラミック誘電体層4は、
アルミナ含有量が99重量%以上であるアルミナ焼結体
により構成し、アルミナ以外の成分、例えば、Ti
2 、MgO、SiO2 、CaO、Fe2 3 、NaO
等の成分は1重量%以下とすることが必要である。この
ようにアルミナ以外の成分を1重量%以下とすること
で、ハロゲン系ガスに対する耐食性や耐プラズマ性を高
めることができるため、静電チャック1の寿命を長くす
ることができるとともに、腐食や摩耗による塵の発生を
抑えることができるため、例えば、半導体ウエハのよう
な試料Wを固定してもパーティクルやコンタミネーショ
ンを少なくすることができ、試料Wに悪影響を与えるこ
とがない。
【0020】即ち、アルミナ以外の上記成分は焼結助剤
として作用し、アルミナ焼結体の焼結性を高めることが
できるものの、これらの成分はハロゲン系ガスに対して
腐食し易く、また、焼結体中において粒界層を形成する
ためにプラズマに対してエッチングされ易くなるため、
できるだけ少ない方が良い。なお、好ましくはアルミナ
含有量が99.5重量%以上、さらに好ましくは99.
8重量%以上の高純度であるものが良い。
【0021】また、300〜550℃の全ての温度域に
おけるアルミナ焼結体の体積固有抵抗値を1×108
1×1011Ω・cmとするためには、焼結体中における
アルミナの平均結晶粒子径を1〜3μmとすることが重
要である。
【0022】本件発明者の研究によれば、高純度のアル
ミナ焼結体において、アルミナの平均結晶粒子径と体積
固有抵抗値との間には密接な関係があり、アルミナの平
均結晶粒子径を小さくすれば体積固有抵抗値を小さくで
きるとともに、抵抗温度係数をも小さくできることを知
見した。そして、セラミックスの体積固有抵抗値は温度
が高くなるにつれて小さくなる傾向があることから、3
00℃以上の温度域でできるだけ広い温度域にわたって
アルミナ焼結体の体積固有抵抗値を1×108〜1×1
11Ω・cmとすることができる条件について鋭意研究
を重ねたところ、焼結体中におけるアルミナの平均結晶
粒子径を1〜3μmとすれば良いことを見出したのであ
る。
【0023】即ち、アルミナの平均結晶粒子径が3μm
より大きくなると、体積固有抵抗値と抵抗温度係数を下
げる効果が小さいことから300〜550℃の全ての温
度域におけるアルミナ焼結体の体積固有抵抗値を1×1
8 〜1×1011Ω・cmとすることができず、狭い温
度域でしか大きな吸着力を発現させることができないか
らである。例えば、一般的にアルミナ含有量が99重量
%以上である高純度のアルミナ焼結体中におけるアルミ
ナの平均結晶粒子径は10μm以上であり、このような
アルミナ焼結体は約480℃以上でなければ体積固有抵
抗値を1×1011Ω・cm以下とすることができないた
め、300〜470℃の温度域ではジョンソン・ラーベ
ック力を発現させることができず、また、抵抗温度係数
も大きいために、480〜600℃の狭い温度域でしか
大きな吸着力が得られない。なお、アルミナの平均結晶
粒子径の下限値を1μm未満としたのは、これ以上小さ
くすることは製造上難しいからである。
【0024】また、アルミナ含有量を99重量%以上と
し、焼結体中におけるアルミナの平均結晶粒子径を1〜
3μmとすることにより、1GHzにおける誘電損失を
2×10-4以下とすることができる。その為、静電チャ
ック1をプラズマ発生下で使用したとしても高周波の吸
収が殆どなく、静電チャック1の発熱を抑えることがで
きるとともに、プラズマの発生効率を悪化させることが
ないため、各種処理精度や処理速度を低下させることが
ない。しかも、アルミナの結晶粒子径が小さいことから
保持面5を平滑で凹凸の少ない面とすることができるた
め、プラズマの集中を抑え、保持面5の耐プラズマ性を
高めることができる。
【0025】さらに、アルミナ焼結体の耐プラズマ性を
高めるためは気孔率を0.5%以下とすることが必要で
ある。気孔率が0.5%より大きくなると、プラズマが
集中し易い気孔が多くなり、摩耗し易くなるからであ
る。
【0026】なお、アルミナの平均結晶粒子径は、アル
ミナ焼結体の断面のSEM写真をもとに、任意の仮想線
を引き、この仮想線の長さを仮想線上に存在するアルミ
ナ粒子の数で割ることにより測定した。このとき、アル
ミナ粒子の数は多いほど測定精度を高めることができる
ため、少なくとも30個以上とるべきである。また、ア
ルミナ焼結体の気孔率は、同一条件にて作製した試料を
アルキメデス法にて測定した。
【0027】また、静電チャック1の静電吸着力を高め
るためにはセラミック誘電体層4の厚みはできるだけ薄
い方が良いが、あまり薄くしすぎると絶縁耐圧が低下し
て所要の静電吸着力を得るのに必要な電圧を印可できな
くなる。その為、セラミック誘電体層4の膜厚みは20
0〜500μmとすることが良い。
【0028】一方、セラミック基板2を構成する材質と
しては、アルミナ焼結体、YAG(アルミニウム−イッ
トリウム−ガーネット)焼結体等の酸化物セラミックス
を用いることができるが、静電チャック1の製作時や各
種処理時における破損等を防ぐためにはセラミック誘電
体層4を構成するアルミナ焼結体と同種のアルミナ焼結
体が良く、さらに好ましくは熱膨張係数が一致したセラ
ミック誘電体層4を構成するアルミナ焼結体と同一のア
ルミナ焼結体により形成することが望ましい。
【0029】また、上記静電吸着用電極3を構成する材
質としては、タングステン(W)やモリブデン(M
o)、さらには炭化タングステン(WC)、炭化チタン
(TiC)、窒化チタン(TiN)等を用いることがで
きる。これらの材質はセラミック誘電体層4を構成する
アルミナ焼結体やセラミック基板2を構成する酸化物セ
ラミックスとの熱膨張差が小さいことから、セラミック
誘電体層4とセラミック基板2との間に内蔵した状態で
一体的に焼結させたとしても反りや剥離を発生させるこ
とがない。特にモリブデン(Mo)はアルミナ焼結体と
の熱膨張差が非常に小さく好適である。
【0030】次に、図1に示す静電チャック1の製造方
法について説明する。
【0031】まず、セラミック誘電体層4として、出発
原料にTiO2 、MgO、SiO2、CaO、Fe2
3 、NaO等の不純物が少ない純度99%以上でかつ平
均粒子径が1.2μm以下のアルミナ粉末を使用する。
ここで、アルミナ粉末の平均粒子径を1.2μm以下と
するのは、1.2μmより大きくなると後述する温度で
焼成したとしてもアルミナが粒成長して焼結体中におけ
るアルミナの平均結晶粒子径を3μm以下とすることが
できないからである。
【0032】そして、上記アルミナ粉末に対して溶媒や
バインダーを添加混練して泥漿を作成し、ドクターブレ
ード法などのテープ成形法にて図3(a)に示すように
アルミナのグリーンシート11を複数枚製作し、これら
を積み重ねてグリーンシート積層体12とする。なお、
焼結性を高めるために必要に応じてMgOを添加するこ
ともできるが、その添加量は焼結後におけるアルミナ以
外の成分の合計含有量が1重量%以下の範囲であること
が必要である。
【0033】一方、セラミック基板2として、出発原料
に前述した酸化物セラミック粉末を用意し、これに溶媒
やバインダーを添加混練して泥漿を作成し、ドクターブ
レード法などのテープ成形法にて図3(a)に示すよう
に酸化物セラミックスのグリーンシート13を複数枚製
作し、これらを積み重ねてグリーンシート積層体14と
する。
【0034】そして、図3(a)のように、上記グリー
ンシート積層体14上に、静電吸着用電極3としてタン
グステン(W)、モリブデン(Mo)、炭化タングステ
ン(WC)、炭化チタン(TiC)、窒化チタン(Ti
N)等のいずれかからなる粉末を含むペースト15をス
クリーン印刷機にて例えば図2に示すパターン形状に敷
設し、該パターン形状を覆うように上記グリーンシート
積層体14上に前記アルミナのグリーンシート積層体1
2を積み重ねることにより、図3(b)に示すような静
電吸着用のペースト15を内蔵してなるグリーンシート
積層体16を製作する。しかるのち、得られたグリーン
シート積層体16に切削加工を施して円盤状に成形した
ものを脱脂し、次いで大気雰囲気中や真空雰囲気中、あ
るいは水素や窒素を含む雰囲気中にて焼成するのである
が、この時、焼成温度は1550〜1600℃とするこ
とが重要である。即ち、焼成温度が1550℃未満では
セラミック誘電体層4を構成するアルミナ粒子を焼結さ
せることができないために緻密化することができず、逆
に1600℃より高くなると、セラミック誘電体層4を
構成するアルミナ粒子が粒成長し易くなり、焼結体中に
おけるアルミナの平均結晶粒子径を3μm以下とするこ
とができないからである。
【0035】このような条件にて焼成すれば、図3
(c)に示すようにセラミック基板2とセラミック誘電
体層4との間に静電吸着用電極3を内蔵してなるセラミ
ック体7を製作することができ、上記セラミック誘電体
層4を、アルミナ含有量が99重量%以上で、アルミナ
の平均結晶粒子径が1〜3μmであるとともに、気孔率
が0.5%以下であり、かつ300〜550℃の全ての
温度域における体積固有抵抗値が1×108 〜1×10
11Ω・cmの範囲にあるアルミナ焼結体により形成する
ことができる。
【0036】そして、得られたセラミック体7のうち、
セラミック誘電体層4の上面を中心線平均粗さ(Ra)
0.2μm以下に研磨して保持面5とするとともに、セ
ラミック基板2の下面に上記静電吸着用電極3に連通す
る凹部をそれぞれ穿設し、該凹部に給電端子6をロウ材
等にて接合して該給電端子6と前記静電吸着用電極3と
を電気的に接続することにより図1の静電チャック1を
製作することができる。
【0037】次に、本発明の静電チャックの他の例につ
いて説明する。
【0038】図4は円盤状をしたセラミック誘電体層1
4の上面を試料Wの保持面15とするとともに、下面に
円形の凹部14aを備え、該凹部14aに円盤状をした
セラミック基板12を嵌入し、上記セラミック基板12
の上面と前記セラミック誘電体層14の下面に凹設した
凹部14aの底面に介在させた金属膜により接合一体化
したもので、該金属膜を静電吸着用電極13としてあ
る。
【0039】そして、上記セラミック誘電体層14は、
アルミナ含有量が99重量%以上で、アルミナの平均結
晶粒子径が1〜3μmであるとともに、気孔率が0.5
%以下であり、かつ300〜550℃の全ての温度域に
おける体積固有抵抗値が1×108 〜1×1011Ω・c
mの範囲にあるアルミナ焼結体により形成してある。
【0040】その為、この静電チャック11の保持面1
5に試料Wを載置するとともに、別の加熱手段によって
試料Wを加熱した状態で、上記試料Wと前記静電吸着用
電極13間に通電すれば、300〜550℃の温度域に
おいてセラミック誘電体層14の体積固有抵抗値が1×
108 〜1×1011Ω・cmの範囲にあるため、300
〜550℃の全ての温度域においてジョンソン・ラーベ
ック力を発現させることができ、試料Wを保持面15の
精度に倣わせて精度良く吸着固定することができる。
【0041】また、上記セラミック誘電体層14は静電
吸着用電極13を覆うようにセラミック基板12上に被
覆一体化してあり、上記静電吸着用電極13はセラミッ
ク誘電体層14とセラミック基板12との間に内蔵され
た構造としてあることから、腐食性の強いハロゲン系ガ
スやプラズマに曝されることがない。
【0042】なお、上記セラミック誘電体層14とセラ
ミック基板12を接合する金属膜としてはチタンなどの
活性金属を含む金ロウや銀ロウを用いることができ、こ
れらのロウ材を用いれば接合時に活性金属がセラミック
誘電体層14やセラミック基板12に拡散し、高温域で
も両者を強固に接合することができるとともに、導電性
を有することから静電吸着用電極13として十分に機能
させることができる。
【0043】この図4に示す静電チャック11を製造す
る方法としては、まず、セラミック誘電体層14を製作
するために、出発原料としてTiO2 、MgO、SiO
2 、CaO、Fe2 3 、NaO等の不純物が少ない純
度99%以上でかつ平均粒子径が1.2μm以下のアル
ミナ粉末を用い、このアルミナ粉末に対して溶媒やバイ
ンダーを添加混練して泥漿を作成し、ドクターブレード
法などのテープ成形法にてアルミナのグリーンシートを
複数枚製作し、これらのグリーンシートを積層するとと
もに、切削加工を施すことにより凹部を有する円盤状の
グリーンシート積層体を形成し、該グリーンシート積層
体を大気雰囲気中や真空雰囲気中、あるいは水素や窒素
を含む雰囲気中にて1550〜1600℃温度にて焼成
することによりアルミナ含有量が99重量%以上で、ア
ルミナの平均結晶粒子径が1〜3μmであるとともに、
気孔率が0.5%以下であり、かつ300〜550℃の
温度域における体積固有抵抗値が1×108 〜1×10
11Ω・cmの範囲にあるアルミナ焼結体からなる図5
(a)に示すような凹部14aを備えた円盤状のセラミ
ック誘電体層14を製作する。
【0044】一方、セラミック基板12を製作するため
に、出発原料として前述した酸化物セラミック粉末に対
して溶媒やバインダーを添加混練して泥漿を作成し、ド
クターブレード法などのテープ成形法にて酸化物セラミ
ックスのグリーンシートを複数枚形成し、これらのグリ
ーンシートを積層するとともに、切削加工を施して円盤
状のグリーンシート積層体を形成し、該グリーンシート
積層体を大気雰囲気中や真空雰囲気中、あるいは水素や
窒素を含む雰囲気中にて酸化物セラミック粉末を焼結さ
せることができる温度にて焼成することにより図5
(a)に示すような円盤状のセラミック基板12を製作
する。
【0045】そして、図5(a)に示すように、上記セ
ラミック基板12上にチタンなどの活性金属を含む金ロ
ウや銀ロウ等のロウ材18を塗布し、セラミック誘電体
層4の凹部4aに嵌入した状態で加熱処理を施すことに
より、図5(b)に示すようにセラミック基板12とセ
ラミック誘電体層14との間に静電吸着用電極13を内
蔵してなるセラミック体17を製作する。
【0046】そして、得られたセラミック体17のう
ち、セラミック誘電体層14の上面を中心線平均粗さ
(Ra)0.2μm以下に研磨して保持面15とすると
ともに、セラミック基板12の下面に上記静電吸着用電
極13に連通する凹部をそれぞれ穿設し、該凹部に給電
端子16をロウ材等にて接合して該給電端子16と前記
静電吸着用電極13とを電気的に接続することにより図
4の静電チャック11を製作することができる。
【0047】以上のように、本実施形態は、図1や図4
に示したものだけに限定されるものではなく、例えば、
セラミック誘電体層4,14が円盤状をしたもの以外
に、多角形や楕円形をしたものでも良く、また、セラミ
ック誘電体層4,14とセラミック基板2,12との間
に内蔵する静電吸着用電極3,13のパターン形状も図
2に示したものだけに限らず、図6(a)に示すような
扇状や図6(b)に示すようなリング状、あるいは図6
(c)に示すような櫛歯状をしたものなどさまざまなパ
ターン形状をしたものに適用可能である。
【0048】また、図1では図示していないが、セラミ
ック基板2,12に内部電極を埋設しても良く、例えば
内部電極として抵抗発熱体を埋設すれば、静電チャック
1,11を直接加熱することができるため、保持面5,
15に固定する試料Wを短時間で所定の温度に加熱する
ことができ、生産性を高めることができるとともに、内
部電極としてプラズマ発生用電極を埋設すれば、プラズ
マ発生装置を簡略化することができるとともに、保持面
5,15に固定する試料Wに対して一様にプラズマを発
生させることができるため、各種処理精度を高めること
ができる。
【0049】(実施例)平均粒子径1. 2μmで、純度
99.5%のアルミナ粉末にバインダーおよび溶媒を添
加混練して泥漿を作製したあと、ドクターブレード法に
て厚さ0. 3mmのアルミナのグリーンシート11,1
3を複数枚製作した。このうち数枚のグリーンシート1
1を積み重ねた上に、比表面積(BET)が2m2 /g
以上のモリブデン(Mo)粉末に若干アルミナ粉末を添
加して粘度調整したペースト15をスクリーン印刷機に
て図2に示すようなパターン形状に敷設したあと、該図
2に示すパターン形状を覆うように残りのグリーンシー
ト13を積み重ね、60℃、500kg/cm2 の圧力
で熱圧着し、その後切削加工を施して円盤状をしたアル
ミナのグリーンシート積層体16を形成した。そして、
このグリーンシート積層体16を脱脂を施し、1570
℃の水素窒素混合雰囲気下で焼成することにより、静電
吸着用電極3をセラミック基板2とセラミック誘電体層
4との間に内蔵したアルミナ焼結体からなるセラミック
体7を得た。
【0050】なお、同様の条件にて製作したアルミナ焼
結体の組成をICPにて調べたところ、アルミナ含有量
が99.5重量%で、不純物としてMgO、SiO2
Na2 Oを合計で0.5重量%含んだものであった。ま
た、上記アルミナ焼結体の気孔率をアルキメデス法にて
測定したこところ0.3%であり、アルミナ焼結体中に
おけるアルミナの平均結晶粒子径は2μmであった。
【0051】また、このアルミナ焼結体の強度を3点曲
げ試験により測定したところ、550MPaもの強度を
有し、熱伝導率は34W/mkとサファイアに近い値ま
で高めることができた。
【0052】次に、得られたセラミック体7のセラミッ
ク誘電体層4の上面を中心線平均粗さ(Ra)0.2μ
mに研磨して保持面5とし、セラミック基板2の下面に
は静電吸着用電極3に連通する凹部を穿設し、該凹部に
Fe−Co−Ni合金からなる給電端子をロウ付け固定
することにより外径が約200mmの図1に示す静電チ
ャック1を得た。
【0053】そして、この静電チャック1を別に設けた
ヒータによって300℃以上に加熱し、セラミック誘電
体層4の体積固有抵抗値を給電端子6と電源との間に介
在させた電流計から測定したところ、300〜550℃
の全ての温度域においてセラミック誘電体層4を構成す
るアルミナ焼結体の体積固有抵抗値が108 〜1011Ω
・cmの範囲にあり、実際、上記静電チャック1に保持
した1cm角のシリコンウエハを持ち上げるのに要する
力について測定したところ、500g/cm2と十分な
吸着力を有していた。
【0054】(実験例1)ここで、アルミナ焼結体のア
ルミナ含有量がエッチングレートに及ぼす影響を調べる
実験を行った。なお、本実験ではアルミナ含有量を異な
らせる以外は焼結体中におけるアルミナの平均結晶粒径
は1〜3μm、気孔率は0. 5%以下、1GHzにおけ
る誘電損失は2×10-4以下となるようにした。また、
エッチング条件はエッチング用ガスにCl2 、流量10
0sccm、真空度4Pa、プラズマ発生用電極に印加
する高周波電力2kW、プラズマ照射時間を1時間とし
た。
【0055】それぞれの結果は表1に示す通りである。
【0056】この結果、表1よりまず、アルミナ含有量
が高いほど、エッチングレートを小さくできることが判
る。そして、アルミナ含有量が99重量%未満では、エ
ッチングレートが100Å/minより多くなり、格別
優れた効果が得られなかった。
【0057】これに対し、アルミナ含有量が99重量%
以上であれば、エッチングレートを100Å/min以
下とすることができ、アルミナ含有量が99.6重量%
にあってはエッチングレートをさらに低減することがで
き、優れた耐プラズマ性が得られることが判る。
【0058】この結果、ハロゲン系ガス下での耐プラズ
マ性を高めるためには、アルミナ含有量を99重量%以
上、より好ましくは99.5重量%以上とすれば良いこ
とが判る。
【0059】
【表1】
【0060】(実験例2)次に、アルミナ焼結体の気孔
率がエッチングレートに及ぼす影響について実験例1と
同様の条件にて実験を行った。なお、本実験ではアルミ
ナ焼結体の気孔率を異ならせる以外はアルミナ含有量を
99.5重量%とし、焼結体中におけるアルミナの平均
粒子径が1〜3μm、1GHzにおける誘電損失は2×
10-4以下となるようにした。
【0061】それぞれの結果は表2に示す通りである。
【0062】この結果、表2より判るように、気孔率が
小さくなるにつれてエッチングレートを小さくすること
ができ、特に気孔率0.5%を境にエッチングレートを
100Å/min以下にまで大幅に小さくできることが
判る。
【0063】この結果、気孔率は0.5%以下とすれば
良いことが判る。
【0064】
【表2】
【0065】(実験例3)次に、アルミナの平均結晶粒
径がアルミナ焼結体の体積固有抵抗値と抵抗温度係数に
及ぼす影響を調べる実験を行った。なお、本実験ではア
ルミナ焼結体中におけるアルミナの平均結晶粒径を異な
らせる以外は、アルミナ含有量を99.5重量%とし、
アルミナ焼結体の気孔率は0.5%以下、1GHzにお
ける誘電損失は2×10-4以下となるようにした。
【0066】実験に際しては、アルミナの平均結晶粒径
を異ならせたアルミナ焼結体を徐々に加熱して、その時
の体積固有抵抗値を4端子法にて測定した。
【0067】それぞれの結果は図7に示す通りである。
【0068】この結果、まず、アルミナの平均結晶粒径
を小さくすることで、アルミナ焼結体の体積固有抵抗値
と抵抗温度係数をそれぞれ小さくでき、アルミナの平均
結晶粒径が3μm以下では、殆ど変化が見られないこと
が判る。
【0069】そして、アルミナの平均結晶粒径が1〜3
μmの範囲にあるものでは、300℃から550℃とい
う最も広い温度域でアルミナ焼結体の体積固有抵抗値を
1×108 〜1×1011Ω・cmとできることが判る。
【0070】このことから、アルミナの平均結晶粒径を
1〜3μmとすることで、300〜550℃という広い
温度域で大きな静電吸着力を発現させることができる静
電チャックを製作できることが判る。
【0071】そこで、図7におけるアルミナの平均結晶
粒径が3μm、6μm、20μmであるアルミナ焼結体
によりセラミック誘電体層4とセラミック基板2を形成
した図1の静電チャック1を製作し、この静電チャック
1をヒータによって400℃に加熱した時の吸着特性を
調べる実験を行った。
【0072】なお、静電チャック1の製作にあたっては
静電吸着用電極3をモリブデンにより構成し、給電端子
6をFe−Co−Ni合金により構成した。
【0073】そして、保持面5に1cm角のシリコンウ
エハからなる試料Wを載置し、400℃に加熱した状態
で試料Wを剥がすのに必要な力を測定した。また、静電
吸着用電極3への通電を終了してから試料Wを容易に離
脱させることができまでの時間を離脱応答性として測定
した。
【0074】それぞれの結果は表3に示す通りである。
【0075】この結果、表3より判るように、アルミナ
焼結体の平均結晶粒径が3μmより大きなものは、40
0℃の温度域において体積固有抵抗値が1×1011Ω・
cmより大きく、吸着力が小さいことが判る。しかも、
静電吸着用電極3への通電を終了してから試料Wを容易
に離脱させるまでに要する離脱応答性も悪かった。
【0076】これに対し、アルミナ焼結体の平均結晶粒
径が3μmのものは、400℃の温度域における体積固
有抵抗値が1×108 〜1×1011Ω・cmの範囲にあ
るため、吸着力が503g/cm2 と大きく、また、離
脱応答性も0.5秒と非常に短かった。
【0077】このことから、セラミック誘電体層4を構
成するアルミナ焼結体中におけるアルミナの平均結晶粒
子径を1〜3μmとすれば、300〜550℃という広
範囲の温度域でジョンソン・ラーベック力による大きな
静電吸着力が得られ、強固に試料Wを固定できるととも
に、離脱応答性が良いため、試料Wの入替え時間を短く
でき、結果として生産性を高めることができることが判
る。
【0078】
【表3】
【0079】なお、実験例3ではアルミナ含有量が9
9.5重量%であるアルミナ焼結体についてのみ示した
が、アルミナ含有量が99重量%以上であるアルミナ焼
結体にあっては同様の傾向が見られ、高純度アルミナ焼
結体の体積固有抵抗値はその平均結晶粒子径に依存する
ことが判った。
【0080】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、セラミ
ック基板上に静電吸着用の電極を有するとともに、該静
電吸着用の電極を覆うように上記セラミック基板上にセ
ラミック誘電体層を被覆一体化し、該セラミック誘電体
層の上面を試料の保持面としてなる静電チャックにおい
て、少なくとも上記セラミック誘電体層を、アルミナ含
有量が99重量%以上で、アルミナの平均結晶粒子径が
1〜3μmであるとともに、気孔率が0.5%以下であ
るアルミナ焼結体により形成したことによって、300
〜550℃の全ての温度域において上記セラミック誘電
体層を構成するアルミナ焼結体の体積固有抵抗値を1×
108 〜1011Ω・cmとし、ジョンソン・ラーベック
力を発現させることができるため、300〜550℃の
全ての温度域において試料を大きな吸着力で吸着保持す
ることができる。しかも、上記アルミナ含有量が99重
量%以上と高く、また、アルミナ焼結体中におけるアル
ミナの平均結晶粒径を1〜3μm、気孔率を0. 5%以
下としてあることから腐食性の強いハロゲン系ガスに曝
されたとしても殆ど腐食することがなく、また、耐プラ
ズマ性にも極めて優れていることから、長寿命の静電チ
ャックとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の静電チャックの一例を示す斜
視図、(b)は(a)のX−X線断面図である。
【図2】図1の静電チャックに内蔵してある静電吸着用
電極のパターン形状を示す図である。
【図3】(a)〜(c)は図1の静電チャックの製造方
法を説明するための図である。
【図4】(a)は本発明の静電チャックの他の例を示す
斜視図、(b)は(a)のY−Y線断面図である。
【図5】(a),(b)は図4の静電チャックの製造方
法を説明するための図である。
【図6】(a)〜(c)は静電チャックに内蔵する静電
吸着用電極の様々なパターン形状を示す図である。
【図7】アルミナの平均結晶粒子径を異ならせた時のア
ルミナ焼結体の体積固有抵抗値と温度との関係を示すグ
ラフである。
【図8】(a)は一般的な静電チャックの一例を示す斜
視図、(b)は(a)のZ−Z線断面図である。
【符号の説明】
1,11,21・・・静電チャック 2,12,22・・・セラミック基板 3,13,23・・・静電吸着用の電極 4,14,24・・・セラミック誘電体層 5,15,25・・・保持面 6,16,26・・・給電端子 W・・・試料

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミック基板上に静電吸着用電極を有す
    るとともに、該静電吸着用電極を覆うように上記セラミ
    ック基板上にセラミック誘電体層を被覆一体化し、該セ
    ラミック誘電体層の上面を試料の保持面としてなる静電
    チャックにおいて、少なくとも上記セラミック誘電体層
    を、アルミナ含有量が99重量%以上で、アルミナの平
    均結晶粒子径が1〜3μmであるとともに、気孔率が
    0.5%以下で、かつ300〜550℃の全ての温度域
    における体積固有抵抗値が1×108 〜1×1011Ω・
    cmの範囲にあるアルミナ焼結体により形成したことを
    特徴とする静電チャック。
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