JP2010238909A - 静電チャックおよび静電チャックの製造方法 - Google Patents

静電チャックおよび静電チャックの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の態様は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、パーティクル汚染の発生を大幅に抑制することができ、かつ、静電チャックの載置面側に形成された樹脂層の密着力が高い静電チャックおよび静電チャックの製造方法を提供する。
【解決手段】被処理物を載置する側の主面に形成された突起部と、前記突起部の周辺に形成された平面部と、を有する誘電体基板と、前記突起部と、前記平面部と、を覆うように形成された樹脂層と、を備えた静電チャックであって、前記突起部の頂面の表面粗さは、前記平面部の表面粗さより小さいこと、を特徴とする静電チャックが提供される。
【選択図】図1

Description

本発明の態様は、一般に、静電チャックに関する。
エッチング、CVD(Chemical Vapor Deposition)、スパッタリング、イオン注入、アッシング、露光、検査などを行う基板処理装置において、被処理物である半導体ウェーハやガラス基板などを吸着保持する手段として静電チャックが用いられている。また、静電チャックとしては、クーロン力を生じさせて被処理物を吸着するクーロン型静電チャックや、ジョンセン−ラーベック力を生じさせて強い吸着力を発現させるジョンセン−ラーベック型静電チャックなどが知られている。
ここで、静電チャックの載置面と被処理物とが擦れ合うとパーティクルが発生するおそれがある。この場合、ジョンセン−ラーベック型静電チャックなどのように強い吸着力を発現可能な静電チャックほどパーティクルが発生するおそれが高くなる。また、被処理物の吸着脱離応答性も悪くなるおそれがある。
そのため、静電チャックの載置面側に突起部を設けることで接触面積を小さくし、パーティクル汚染の抑制と被処理物の吸着脱離応答性の向上とを図った静電チャックが提案されている。また、この静電チャックの載置面を樹脂層で覆うことによりパーティクルやスクラッチの発生をさらに抑制する技術も提案されている(特許文献1を参照)。
しかしながら、特許文献1に開示された技術においては、樹脂層の下地に関する考慮がされておらず、被処理物との接触部分(突起部頂面における樹脂層の表面)における表面粗さが大きくなり、この部分にチップポケット(微細な凹部)が形成されるおそれがある。そのため、このチップポケット内に微細な粒子が入り込み、後にこの粒子が放出されることでパーティクル汚染が発生するおそれがある。また、樹脂層の下地の表面粗さによっては、樹脂層の密着力が低下してしまうおそれがあった。
また、2種以上の原料モノマーを蒸発させ、基体に原料モノマーを蒸着重合させることで絶縁材料の被膜を形成させる静電チャック部品の製造方法が提案されている(特許文献2を参照)。
しかしながら、特許文献2に開示された技術においても樹脂層の下地に関する考慮がされておらず、特許文献1に開示がされた技術と同様にパーティクル汚染の発生や、樹脂層の下地の表面粗さに起因する樹脂層の密着力の低下が起こるおそれがあった。
特開2006−287210号公報 特開昭63−181345号公報
本発明の態様は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、パーティクル汚染の発生を大幅に抑制することができ、かつ、静電チャックの載置面側に形成された樹脂層の密着力が高い静電チャックおよび静電チャックの製造方法を提供する。
本発明の一態様によれば、被処理物を載置する側の主面に形成された突起部と、前記突起部の周辺に形成された平面部と、を有する誘電体基板と、前記突起部と、前記平面部と、を覆うように形成された樹脂層と、を備えた静電チャックであって、前記突起部の頂面の表面粗さは、前記平面部の表面粗さより小さいこと、を特徴とする静電チャックが提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、誘電体基板の被処理物を載置する側の主面を研磨し、前記主面に所望の形状のマスクを設け、サンドブラスト法を用いて前記マスクにより覆われていない部分を除去することで平面部を形成するとともに突起部を形成し、前記突起部と、前記平面部と、を覆うように樹脂を被覆することで樹脂層を形成し、前記突起部の頂面に形成された前記樹脂層の表面をポリッシュ加工する静電チャックの製造方法であって、前記平面部と前記突起部とを形成する際に、前記突起部の頂面の表面粗さが前記平面部の表面粗さより小さくなるようにすること、を特徴とする静電チャックの製造方法が提供される。
本発明の態様によれば、パーティクル汚染の発生を大幅に抑制することができ、かつ、静電チャックの載置面側に形成された樹脂層の密着力が高い静電チャックおよび静電チャックの製造方法が提供される。
本発明の実施の形態に係る静電チャックを例示するための模式断面図である。 下地の表面粗さと密着力との関係を例示するためのグラフ図である。 静電チャックの製造方法を例示するためのフローチャートである。 他の実施形態に係る静電チャックを例示するための模式断面図である。 図4に例示をした静電チャックの製造方法を例示するためのフローチャートである。
第1の発明の実施形態は、被処理物を載置する側の主面に形成された突起部と、前記突起部の周辺に形成された平面部と、を有する誘電体基板と、前記突起部と、前記平面部と、を覆うように形成された樹脂層と、を備えた静電チャックであって、前記突起部の頂面の表面粗さは、前記平面部の表面粗さより小さいこと、を特徴とする静電チャックである。 この静電チャックによれば、パーティクル汚染の発生を大幅に抑制することができ、かつ、静電チャックの載置面側に形成された樹脂層の密着力を高めることができる。
また、第2の発明の実施形態は、第1の発明の実施形態において、前記突起部の頂面の表面粗さは、算術平均粗さRaで0.3μm以下であること、を特徴とする静電チャックである。
この静電チャックによれば、突起部の頂面に形成された樹脂層の表面粗さが所定の範囲となるように加工する時間(仕上げのためのポリッシュ加工時間など)が長くなることを抑制することができる。
また、第3の発明の実施形態は、第1または第2の発明の実施形態において、前記平面部の表面粗さは、算術平均粗さRaで0.7μm以下であること、を特徴とする静電チャックである。
この静電チャックによれば、密着力が小さいために樹脂層が剥離することを抑制することができる。
また、第4の発明の実施形態は、第1〜第3のいずれか1つの発明の実施形態において、前記突起部の頂面に形成された前記樹脂層の表面粗さは、算術平均粗さRaで0.01μm以上、0.1μm以下であること、を特徴とする静電チャックである。
この静電チャックによれば、樹脂層の形成後のポリッシュ加工(仕上げ加工)時間を低減させることができる。また、チップポケット(微細な凹部)が形成されることを抑制することができるので、パーティクル汚染の発生を抑制することができる。
また、第5の発明の実施形態は、第1〜第4のいずれか1つの発明の実施形態において、静電チャックの使用温度領域における前記誘電体基板の体積抵抗率は、10Ωcm以上、1011Ωcm以下であること、を特徴とする静電チャックである。
この静電チャックによれば、電圧印加時の電流値が大きくなりすぎることを抑制することができる。また、吸着脱離応答性が悪化することを抑制することができる。
また、第6の発明の実施形態は、第1〜第5のいずれか1つの発明の実施形態において、前記樹脂層の25℃における体積抵抗率は、1014Ωcm以上であること、を特徴とする静電チャックである。
この静電チャックによれば、樹脂層を介して被処理物に電流が流れジョンセン−ラーベック力が増加することを抑制することができる。その結果、残留吸着力が増大して吸着脱離応答性が悪化することを抑制することができる。
また、第7の発明の実施形態は、第1〜第6のいずれか1つの発明の実施形態において、前記樹脂層は、ポリイミド系樹脂を含むこと、を特徴とする静電チャックである。
この静電チャックによれば、耐食性に優れ、また、蒸着重合法などにより被覆特性に優れた樹脂層を有するものとすることができる。
また、第8の発明の実施形態は、第1〜第7のいずれか1つの発明の実施形態において、前記樹脂層は、蒸着重合法を用いて形成されること、を特徴とする静電チャックである。 この静電チャックによれば、被覆特性に優れた樹脂層を有するものとすることができる。
また、第9の発明の実施形態は、第1〜第8のいずれか1つの発明の実施形態において、前記突起部と被処理物との接触面積比が、0.005%以上、1.5%以下であること、を特徴とする静電チャックである。
この静電チャックによれば、サンドブラスト法等による突起部の形成加工を容易とすることができる。また、被処理物を吸着した際に、被処理物の表面と、平面部の表面に形成された樹脂層の表面とが接触することを抑制することができる。また、擦れによるパーティクル汚染の増大と吸着脱離応答性の悪化を抑制することができる。
また、第10の発明の実施形態は、誘電体基板の被処理物を載置する側の主面を研磨し、前記主面に所望の形状のマスクを設け、サンドブラスト法を用いて前記マスクにより覆われていない部分を除去することで平面部を形成するとともに突起部を形成し、前記突起部と、前記平面部と、を覆うように樹脂を被覆することで樹脂層を形成し、前記突起部の頂面に形成された前記樹脂層の表面をポリッシュ加工する静電チャックの製造方法であって、前記平面部と前記突起部とを形成する際に、前記突起部の頂面の表面粗さが前記平面部の表面粗さより小さくなるようにすること、を特徴とする静電チャックの製造方法である。
この静電チャックの製造方法によれば、パーティクル汚染の発生を大幅に抑制することができ、かつ、静電チャックの載置面側に形成された樹脂層の密着力が高い静電チャックを製造することができる。
また、第11の発明の実施形態は、第10の発明の実施形態において、前記主面の研磨を行う際に、前記主面の表面粗さが算術平均粗さRaで0.3μm以下となるようにすることで、形成される前記突起部の頂面の表面粗さが算術平均粗さRaで0.3μm以下となること、を特徴とする静電チャックの製造方法である。
この静電チャックの製造方法によれば、突起部の頂面に形成された樹脂層の表面粗さが所定の範囲となるように加工する時間(仕上げのためのポリッシュ加工時間など)が長くなることを抑制することができる。
また、第12の発明の実施形態は、第10または第11の発明の実施形態において、前記平面部を形成する際に、前記平面部の表面粗さが算術平均粗さRaで0.7μm以下となるようにすること、を特徴とする静電チャックの製造方法である。
この静電チャックの製造方法によれば、密着力が小さいために樹脂層が剥離することを抑制することができる。
また、第13の発明の実施形態は、第10〜第12のいずれか1つの発明の実施形態において、前記ポリッシュ加工を行う際に、前記突起部の頂面に形成された前記樹脂層の表面の表面粗さが、算術平均粗さRaで0.01μm以上、0.1μm以下となるようにすること、を特徴とする静電チャックの製造方法である。
この静電チャックの製造方法によれば、樹脂層の形成後のポリッシュ加工(仕上げ加工)時間を低減させることができる。また、チップポケット(微細な凹部)が形成されることを抑制することができる。
また、第14の発明の実施形態は、第10〜第13のいずれか1つの発明の実施形態において、前記樹脂層は、蒸着重合法を用いて形成されること、を特徴とする静電チャックの製造方法である。
この静電チャックの製造方法によれば、被覆特性に優れた樹脂層を形成することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態に係る静電チャックを例示するための模式断面図である。 なお、図1(a)は静電チャックを例示するための模式断面図、図1(b)は図1(a)におけるA部の模式拡大図である。
図1(a)、(b)に示すように、静電チャック1には、基台2、誘電体基板3、電極4が設けられている。
基台2の一方の主面(電極4の側の表面)には、無機材料からなる絶縁体層5が形成されている。また、誘電体基板3は、被処理物を載置する側の主面(載置面側)に形成された突起部3aと、突起部3aの周辺に形成された平面部3bと、を有している。また、突起部3aと、平面部3bとを覆うように樹脂層7が形成されている。この突起部3aの頂面における樹脂層7の表面が、半導体ウェーハ等の被処理物を載置する際に載置面となる。なお、樹脂層7の下地となる突起部3aや平面部3bの表面粗さなどに関しては後述する。 また、電極4が設けられた誘電体基板3の主面と、絶縁体層5が設けられた基台2の主面とが絶縁性接着剤で接着されている。この絶縁性接着剤が硬化したものが接合層6となる。
電極4と電源10a、電源10bとは、電線9で接続されている。なお、電線9は基台2を貫通するようにして設けられているが、電線9と基台2とは絶縁されている。図1に例示をしたものは、正極、負極の電極を互いに隣接させるようにして誘電体基板3に形成させたいわゆる双極型静電チャックである。ただし、これに限定されるわけではなく、1つの電極を誘電体基板3に形成させたいわゆる単極型静電チャックであってもよいし、三極型、その他多極型であってもよい。また、電極の数や配置も適宜変更することができる。
また、静電チャック1を貫通するように貫通孔11が設けられている。貫通孔11の一端は樹脂層7の表面に開口し、他端は図示しない圧力制御手段や流量制御手段を介して、これも図示しないガス供給手段と接続されている。図示しないガス供給手段はヘリウムガスまたはアルゴンガスなどを供給する。そして、平面部3bを形成することで設けられた空間3cが供給されたガスの通路となる。空間3c同士はそれぞれ連通し、供給されたガスが全体にいきわたるようになっている。
また、半導体ウェーハ等の被処理物を載置した際に被処理物の外周部を支持する位置に図示しないリング状の突起部を配設し、前述のガスが漏出しないようにすることもできる。また、前述したガス供給用の貫通孔11以外の貫通孔が設けられている場合には、その貫通孔の周囲に図示しないリング状の突起部を配設し、前述のガスが漏出しないようにすることもできる。このようなリング状突起部にも、突起部3aと同様にして樹脂層7を形成することができる。
さらに、平面部3bに放射状、同心円状に設けられ、貫通孔11と連通する図示しないガス分配溝(凹状の溝)を設けることで、ガス分配速度を早めることができる。そして、このガス分配溝にも樹脂層7を形成するようにすることができる。
基台2は、例えば、アルミニウム合金や銅などのような熱伝導率の高い金属で形成することができる。そして、その内部には冷却液または加熱液が流れる流路8を設けることができる。なお、流路8は必ずしも必要ではないが、被処理物の温度制御の観点からは設けられていた方が好ましい。
また、基台2の一方の主面に設けられる絶縁体層5は、例えば、アルミナ(Al)やイットリア(Y)等の多結晶体で形成することができる。また、絶縁体層5は、接合層6よりも熱伝導率が大きいことが好ましく、熱伝導率を2W/mK以上にすることがより好ましい。そのようにすれば、接合層単独の場合よりも熱伝達性が良好となり、被処理物の温度制御性と面内温度の均一性をより向上させることができる。
接合層6においては、その熱伝導率を高くすることが好ましい。例えば、熱伝導率を1W/mK以上とすることが好ましく、1.6W/mK以上とすればより好ましい。このような熱伝導率は、例えば、シリコーン樹脂等にアルミナや窒化アルミニウムをフィラーとして添加することで得ることができる。また、添加の割合で熱伝導率を調整することもできる。
接合層6の厚みは、熱伝達性を考慮すればできるだけ薄い方が好ましい。一方、基台2と誘電体基板3との間における熱膨張率の差に起因する熱せん断応力により、接合層6が剥離することなどを考慮すれば、接合層6の厚みはできるだけ厚い方が好ましい。そのため、接合層6の厚みはこれらを考慮して0.1mm以上、0.3mm以下とすることが好ましい。
誘電体基板3としては、静電チャックに求められる様々な要求により種々の材料を用いることができる。この場合、熱伝導率、電気絶縁の信頼性を考慮すると、セラミック焼結体を用いることが好ましい。セラミック焼結体の具体例を例示すれば、アルミナ、イットリア、窒化アルミニウム、炭化珪素などを挙げることができる。
この誘電体基板3の材料の体積抵抗率は、静電チャックの使用温度領域で10Ωcm以上であることが好ましい。
この場合、体積抵抗率が静電チャックの使用温度領域で10Ωcm以上、1011Ωcm以下となるようにすることがより好ましい。10Ωcm未満とすれば、印加電圧の電流値が大きくなりすぎるからである。また、1011Ωcmを超えるものとすれば吸着脱離応答性が悪化するおそれがあるからである。
また、誘電体基板3は、平均粒子径が2μm以下のセラミック焼結体とすることが好ましい。平均粒子径が2μm以下のセラミック焼結体を用いるものとすれば、仮に樹脂層7の一部が侵食されたり、剥離したりすることがあっても、誘電体基板3から大きなサイズの粒子が脱粒することを抑制することができるからである。
体積抵抗率が使用温度領域で10Ωcm以上、1011Ωcm以下である静電チャックの場合、実用的な電圧範囲(±500V〜±2000V)で使用するためには、誘電体基板3の厚みを1.5mm以下にすることが好ましい。また、製作の容易さを考慮すれば誘電体基板3の厚みは0.2mm以上(より好ましくは0.3mm以上)とすることが好ましい。
なお、誘電体基板3と樹脂層7とのトータル厚みは、0.5mm以上、2.0mm以下であることが好ましい。このような厚みにすることで、被処理物と電極4との間の電気絶縁性を確保することができる。また、被処理物から基台2ヘの熱伝達性が良好な静電チャック1とすることができる。
電極4の材料としては、酸化チタン、チタンの単体あるいはチタンと酸化チタンの混合体、窒化チタン、炭化チタン、タングステン、金、銀、銅、アルミニウム、クロム、ニッケル、金−白金合金などを例示することができる。
ここで、樹脂層7の材料、体積抵抗率、厚み寸法やそのばらつき、表面粗さなどは、耐食性、パーティクル汚染の発生、吸着脱離応答性などに大きな影響を及ぼす。そのため、樹脂層7の体積抵抗率、厚み寸法やそのばらつき、表面粗さなどを所定の範囲内に収めることが重要となる。以下、樹脂層7に関して本発明者らの得た知見について例示をする。
樹脂層7の材料としては、ポリイミド系樹脂、ポリ尿素系樹脂、フッ素系樹脂等の耐食性を有する樹脂とすることが好ましい。特に、ポリイミド系樹脂とすれば耐食性、耐熱性、及び絶縁性に優れ、また、後述する蒸着重合法などにより段差、凹凸の存在する面への被覆特性に優れた成膜をすることが可能となるのでより好ましい。この場合、少なくともポリイミド系樹脂を含むものとすることもできる。
樹脂層7の25℃における体積抵抗率は、1014Ωcm以上とすることが好ましい。1014Ωcm未満とすれば、樹脂層7を介して被処理物に電流が流れてしまうのでジョンセン−ラーベック力が増加するおそれがある。その結果、残留吸着力が増大してしまい吸着脱離応答性が悪化するおそれがあるからである。
樹脂層7の厚み寸法は、5μm以上、15μm以下とすることが好ましい。ここで、下地の表面形状はその上に形成される樹脂層7の表面に転写され、樹脂層7の厚み寸法が薄くなるほどその影響を受けやすくなる。そのため、樹脂層7の厚み寸法を5μm未満とすれば、下地の影響を大きく受けることになるので、樹脂層7の形成後のポリッシュ加工(仕上げ加工)において表面粗さを小さくすることが困難となる場合があるからである。一方、樹脂層7の厚み寸法が15μmを超えるものとすれば、吸着力が小さくなりすぎるおそれがあるからである。
樹脂層7の厚み寸法のばらつきは、−10%以上、+10%以下とすることが好ましい。樹脂層7の厚み寸法のばらつきが、−10%未満もしくは+10%を超えるものとすれば、吸着力のばらつきが大きくなりすぎたり、吸着力の面内分布が大きくなりすぎたりするからである。なお、厚み寸法のばらつきが−10%以上、+10%以下となるような樹脂層7は、例えば、蒸着重合法やCVD(Chemical Vapor Deposition)法などにより形成することができる。
突起部3aの頂面に形成された樹脂層7の表面粗さは、算術平均粗さRaで0.01μm以上、0.1μm以下となるようにすることが好ましい。突起部3aの頂面に形成された樹脂層7の表面粗さが、算術平均粗さRaで0.01μm未満となるようにするためには、樹脂層7の形成後のポリッシュ加工(仕上げ加工)に多くの時間を必要とするため生産性が著しく低下するからである。一方、突起部3aの頂面に形成された樹脂層7の表面粗さが、算術平均粗さRaで0.1μmを超えるものとすれば、この部分にチップポケット(微細な凹部)が形成されるおそれがある。そして、ポリッシュ加工(仕上げ加工)をした際にこのチップポケット内に微細な粒子が入り込み、後にこの粒子が放出されることでパーティクル汚染が発生するおそれがあるからである。または、このチップポケット内に入り込んだ粒子が被処理物に直接吸着転写されることで、パーティクル汚染が発生するおそれがあるからである。なお、本明細書における「表面粗さ」は、「JIS B0601:2001」に基づくものである。
また、平面部3bの表面に形成された樹脂層7の表面粗さは、算術平均粗さRaで1μm以下となるようにすることが好ましい。平面部3bの表面に形成された樹脂層7の表面粗さが、算術平均粗さRaで1μmを超えるものとすれば、この部分にチップポケットが形成されるおそれがある。そして、突起部3aの頂面に形成された樹脂層7をポリッシュ加工した際に発生した微細な粒子がこのチップポケット内に入り込み、後にこの粒子が放出されることでパーティクル汚染が発生するおそれがあるからである。
次に、突起部3aに関してさらに例示をする。
突起部3aの水平方向断面は、任意の形状とすることができる。ただし、円などのように角部のない形状とすれば、割れや欠けなどを抑制することができる。
突起部3aの水平方向断面の形状を円形とすれば、その直径寸法が0.1mm以上、1.0mm以下となるようにすることが好ましい。直径寸法が0.1mm未満となれば、突起部3aの形成加工が困難となるからである。一方、直径寸法が1.0mmを超えるものとなれば、被処理物との総接触面積が大きくなりすぎるため、擦れによるパーティクル汚染の増大と吸着脱離応答性の悪化が生じるおそれがあるからである。
突起部3aの高さ寸法は、2μm以上、15μm以下となるようにすることが好ましい。突起部3aの高さ寸法が2μm未満となれば、被処理物を吸着した際に、被処理物の表面と、平面部3bの表面に形成された樹脂層7の表面とが接触するおそれがあるからである。一方、突起部3aの高さ寸法が15μmを超えるものとなれば、後述する空間クーロン力が弱まるため吸着力が不足するおそれがあるからである。
突起部3aの配設ピッチ寸法は、2mm以上、15mm以下となるようにすることが好ましい。配設ピッチ寸法が2mm未満となれば、被処理物との総接触面積が大きくなりすぎるため、擦れによるパーティクル汚染の増大と吸着脱離応答性の悪化が生じるおそれがあるからである。一方、配設ピッチ寸法が15mmを超えるものとなれば、被処理物を吸着した際に、被処理物の表面と、平面部3bの表面に形成された樹脂層7の表面とが接触するおそれがあるからである。
突起部3aと被処理物との接触面積比は、0.005%以上、1.5%以下となるようにすることが好ましい。接触面積比が0.005%未満となれば、突起部3aの形成加工が困難となるおそれがあるからである。また、被処理物を吸着した際に、被処理物の表面と、平面部3bの表面に形成された樹脂層7の表面とが接触するおそれがあるからである。一方、接触面積比が1.5%を超えるものとなれば、被処理物との総接触面積が大きくなりすぎるため、擦れによるパーティクル汚染の増大と吸着脱離応答性の悪化が生じるおそれがあるからである。
この場合、突起部3aと被処理物との接触面積比の計算には、前述したリング状突起部の面積を含めないこととする。
次に、樹脂層7の下地に関して例示をする。
樹脂層7の下地の表面粗さ、すなわち、突起部3aと平面部3bとの表面粗さは、これらの上に形成される樹脂層7の表面粗さや、樹脂層7と下地との密着力(耐剥離性)に大きな影響を及ぼす。そのため、突起部3aと平面部3bとの表面粗さが所定の範囲内に収まるようにすることが重要となる。
以下、樹脂層7の下地の表面粗さに関して本発明者らが得た知見について例示をする。 図2は、下地の表面粗さと密着力との関係を例示するためのグラフ図である。なお、横軸は下地の表面粗さ(算術平均粗さRa)を表し、縦軸は樹脂層7と下地との密着力を表している。また、下地が前述した誘電体基板3の形成に用いられるセラミック焼結体からなり、樹脂層7がポリイミド系樹脂からなるものの場合である。
また、表1は、図2に例示をした下地の表面粗さと密着力との関係を示す表である。
Figure 2010238909

ここで、下地と樹脂層7との間の密着力の測定には、引き倒し法を用いた。具体的には、樹脂層7に対して垂直に円筒棒を接着し、円筒棒の所定の位置に樹脂層7に対して平行な方向に力を加え、円筒棒が倒れたときの力を測定した。この場合、加えた力をF(N)、円筒棒の半径寸法をR(m)、樹脂層7から力の作用点までの高さ寸法をh(m)とすると、密着力f(Pa)は、以下の(1)式で表すことができる。
Figure 2010238909

そして、次のようにして密着力の測定を行った。
円筒棒としては、材料が高炭素クロム軸受け鋼材(SUJ材)、ロックウェル硬さがHRC58以上、半径寸法Rが3mm、長さ寸法が50mmのものを用いた。また、円筒棒と樹脂層7との接着には、エポキシ接着剤(エポキシレジン XD911、ナガセケムテックス製)を用いた。そして、接着乾燥の後、樹脂層7からの高さ寸法hが40mmの位置において、樹脂層7に対して平行な方向に力Fを加えた。
ここで、アンカー効果を考慮すると、下地の表面粗さが大きくなれば密着力が高くなるように思える。そのため、従来は、下地の表面粗さがなるべく大きくなるようにしていた。例えば、特許文献1(特開2006−287210号公報)の[0066]段落にあるように下地の表面粗さを算術平均粗さRaで1.1μm程度としていた。
しかしながら、本発明者らの検討の結果、下地の表面粗さを大きくしすぎるとかえって密着力が低下してしまうことが判明した。すなわち、図2から分かるように、下地の表面粗さを大きくすれば密着力が高くなるが、一定の値を超えると密着力が低下することが判明した。
この場合、耐剥離性を考慮すれば、密着力が40MPa以上となるようにすることが好ましい。密着力が40MPa以上であれば、樹脂層7を形成した後にポリッシュ加工(仕上げ加工)を行う場合であっても樹脂層7が剥離するおそれが少ないからである。そのため、下地の表面粗さ(算術平均粗さRa)は、図2、表1から分かるように0.06μm以上、0.7μm以下とすることが好ましい。
また、耐久性をも考慮すれば、密着力が60MPa以上となるようにすることが好ましい。本発明者らの検討の結果、密着力が60MPa以上であれば、樹脂層7を形成した後のポリッシュ加工(仕上げ加工)などを安定して行うことができる。そのため、下地の表面粗さは、図2、表1から分かるように算術平均粗さRaで0.1μmを超え、0.7μm以下とすることがより好ましい。
また、下地の表面粗さを算術平均粗さRaで0.17μmを超え、0.7μm以下とすれば、80MPa以上の密着力を得ることができる。そのため、耐剥離性や耐久性などをさらに向上させることができる。
また、下地の表面粗さを算術平均粗さRaで0.32μm以上、0.41μm以下とすれば、110MPa以上という非常に高い密着力を得ることができる。そのため、耐剥離性や耐久性などを大幅に向上させることができる。
以上は、密着力を高める観点から好ましいとされる下地の表面粗さであるが、下地の表面形状はその上に形成される樹脂層7の表面に転写される。そのため、下地の表面形状が転写されることをも考慮することが好ましい場合もある。
前述したように、突起部3aの頂面に形成された樹脂層7の場合には、その表面粗さが算術平均粗さRaで0.01μm以上、0.1μm以下となるようにすることが好ましい。そのため、転写された凹凸が余り大きくなると、この様な表面粗さ(算術平均粗さRa)とするための加工時間(仕上げのためのポリッシュ加工時間など)が長くなり、生産性が著しく低下するおそれがある。
そのため、これらを考慮すれば、突起部3aの頂面の表面粗さは、算術平均粗さRaで0.06μm以上、0.3μm以下となるようにすることが好ましい。突起部3aの頂面の表面粗さが算術平均粗さRaで0.06μm未満となれば、前述したように密着力が小さくなりすぎるので、突起部3aの頂面に形成された樹脂層7が剥離するおそれがあるからである。また、突起部3aの頂面の表面粗さが算術平均粗さRaで0.3μmを超えるものとなれば、樹脂層7の表面に形成される凹凸もその分大きくなる。その結果、前述した表面粗さ(算術平均粗さRa)を有する面を得るために要する時間(仕上げのためのポリッシュ加工時間など)が長くなり、生産性が著しく低下するおそれがあるからである。
平面部3bにおける密着力の高さは、突起部3aにおける耐剥離性にも影響を及ぼす。すなわち、平面部3bにおける密着力が高ければ、突起部3aにおいて樹脂層7が剥離することを抑制することができる。また、前述したように、平面部3bに形成された樹脂層7の場合には、その表面粗さが算術平均粗さRaで1μm以下となるようにすればよい。そのため、平面部3bの表面粗さ(例えば、算術平均粗さRa)に関しては、前述した密着力を高める観点から好ましいとされる表面粗さ(例えば、算術平均粗さRa)とすればよい。
そのため、平面部3bの表面粗さは、算術平均粗さRaで、0.06μm以上、0.7μm以下とすることが好ましく、0.1μmを超え、0.7μm以下とすることがより好ましい。また、平面部3bの表面粗さを算術平均粗さRaで0.32μm以上、0.41μm以下とすることがさらに好ましい。この場合、平面部3bの表面粗さが算術平均粗さRaで0.7μm以下となるので、転写により樹脂層7の表面粗さRaが1μmを超えることが抑制される。
なお、平面部3bの表面粗さが算術平均粗さRaで1.0μmを超えるような形成加工を行えば、突起部3aの寸法精度が悪化するおそれがある。例えば、後述するサンドブラスト法を用いて平面部3bを形成するとともに、その表面粗さが算術平均粗さRaで1.0μmを超えるようにするためには、通常より大きな粒子径の研磨材を使用する必要がある。そのため、突起部3a部分の寸法制御が困難となり高さ寸法精度が悪化するおそれがある。従って、平面部3bの形成加工を考慮する場合においても平面部3bの表面粗さが算術平均粗さRaで1.0μm以下となるようにすることが好ましい。
以上は、突起部3aの頂面、平面部3bのそれぞれにおいて好ましいとされる表面粗さである。この場合、突起部3aの頂面の表面粗さ(例えば、算術平均粗さRa)が、平面部3bの表面粗さ(例えば、算術平均粗さRa)よりも小さくなるようにすることが好ましい。この様にすれば、突起部3aの頂面に形成された樹脂層7の表面(被処理物と接触する部分)をパーティクル発生の少ない平滑面とすることが容易となる。一方、樹脂層7と下地との密着力(耐剥離性)は、平面部3bにおいて確保することができる。この場合、突起部3aの頂面の総面積よりも平面部3bの総面積の方がはるかに大きい。そのため、密着力のより高い部分が多くなるような構造とすることができるので、樹脂層7が剥離することを効果的に抑制することができる。
次に、本実施の形態に係る静電チャック1の作用について例示をする。
突起部3aの頂面に形成された樹脂層7の表面(載置面)に、被処理物(例えば、半導体ウェーハ等)を載置し、電源10a、電源10bにより電極4に電圧を印加する。このとき、被処理物と突起部3aの頂面近傍とにそれぞれ異なる極性の電荷が発生し、この電荷間に働くクーロン力によって被処理物が吸着固定される。また、平面部3bの上方には空間3cが形成されるため、平面部3bとその上方に保持された被処理物とにもそれぞれ異なる極性の電荷が発生し、この電荷間に働くクーロン力(空間クーロン力)によって被処理物が吸着固定される。すなわち、静電チャック1は、突起部3a部分に生じるクーロン力と、平面部3b部分に生じる空間クーロン力とによって被処理物を吸着固定する。
この場合、クーロン力が発生する部分(突起部3a部分)においては被処理物と樹脂層7とが接触するためパーティクルが発生するおそれがある。しかしながら、前述したような樹脂層7の表面粗さとなっているのでパーティクルの発生を抑制することができる。また、樹脂層7の厚み寸法が前述した所定の範囲内に収まるようになっているので、吸着力のばらつきが低減される。
また、空間クーロン力が発生する部分(平面部3b部分)においては被処理物と樹脂層7とが接触することがないため、擦れにともなうパーティクルの発生がない。そのため、空間クーロン力が発生する部分を多くすることでパーティクル汚染の発生を大幅に低減させることができる。本実施の形態に係る静電チャック1においては、前述したような突起部3aの高さ寸法、配設ピッチ寸法、直径寸法、突起部3aと被処理物との接触面積比などとしている。そのため、空間クーロン力が発生する部分を多くすることができる。また、被処理物が撓むなどした場合であっても、平面部3bに形成された樹脂層7と被処理物とが接触することを抑制することができる。また、突起部3aに関するこれらの条件は、空間クーロン力が発生する部分を多くしても適正な吸着力が得られるような条件でもある。なお、パーティクルの低減効果については後述する(表2を参照)。
被処理物の処理においては、静電チャック1を介して被処理物の温度制御が行われる場合がある。本実施の形態に係る静電チャック1においては、流路8に冷却液や加熱液を流すことで被処理物の温度制御を行うことができる。なお、一例として、冷却液や加熱液を用いて温度制御を行う場合を例示したが、ヒータなどの他の温度制御手段を設けて被処理物の温度制御を行うようにすることもできる。
また、図示しないガス供給手段から供給されたガス(例えば、ヘリウムガスなど)は、図示しない圧力制御手段や流量制御手段により圧力や流量が調整された後、貫通孔11を介して空間3cに導入される。導入されたガスは空間3cを通り、互いに連通された空間3c全体にいきわたる。そして、導入されたガスにより熱伝導率が著しく高められるので、被処理物の加熱や冷却が効果的に行われる。
また、半導体ウェーハ等の被処理物を載置した際に被処理物の外周部を支持する位置に図示しないリング状の突起部が配設されている場合には、前述のガスが静電チャック1の外部に漏出することが抑制される。また、前述した貫通孔11以外の貫通孔の周囲に図示しないリング状の突起部が配設されている場合には、この貫通孔を介して前述のガスが静電チャック1の外部に漏出することが抑制される。また、貫通孔11と連通する図示しないガス分配溝(凹状の溝)が設けられている場合には、ガス分配速度を早めることができるので、被処理物の温度制御を迅速に行うことができる。
次に、本発明者らが行った他の測定に関して例示をする。
表2は、パーティクルの発生数の測定結果を例示するための表である。
Figure 2010238909

ここで、パーティクルの発生数の測定を行った際に用いた測定方法について説明をする。
まず、直径200mmのシリコンベアウェーハ(モニターグレード)を用意する。そして、静電チャック1への吸着前に、ウェーハ裏面のパーティクル数をパーティクルカウンターで測定する。ここで、パーティクルカウンターには、KLA−Tencor社製、SFS−6220を用いた。また、レーザのゲインを4、ヘイズ測定をOFFとし、測定レンジとしては、0.16μm以上、10μm以下を5カラムに分け、10μmを超えるものについては、巨大欠陥のカウント数として転記することにした。
また、測定には、外径寸法が300mm、双極電極タイプ、突起部の直径寸法が0.5mm、突起部の配設ピッチ寸法が約5mm、突起部の高さ寸法が10μm、ポリイミド系樹脂からなる樹脂層7の厚み寸法が10μmの静電チャック1を用いた。
シリコンベアウェーハの吸着条件としては、印可電圧を±800VDCとし、減圧雰囲気(10−2Pa以下)中において30秒間の静電吸着を行なうものとした。
そして、静電吸着の後、ウェーハ裏面のパーティクル数を再度測定し、吸着前のパーティクル数を差し引いたものをパーティクルの発生数として表2にまとめた。
表2からわかるように、本実施の形態に係る静電チャック1においては、パーティクルの発生数を大幅に低減させることができた。例えば、特許文献1(特開2006−287210号公報)において開示がされた静電チャックにおいては1000個〜5000個(特許文献1の[0074]段落を参照)であったパーティクルの発生数を94個と大幅に低減させることができた。
表3は、サンドブラスト法を用いて形成した平面部3bの表面粗さを例示するための表である。
Figure 2010238909

表3からわかるように、サンドブラスト法を用いて平面部3bを形成するようにすれば、平面部3bの表面粗さを前述した範囲内(算術平均粗さRaで0.06μm以上、0.7μm以下)に収めることができる。
表4は、突起部3aの頂面に形成された樹脂層7の成膜直後(樹脂層7の形成直後)の表面粗さ(算術平均粗さRa)と、ポリッシュ加工後の表面粗さ(算術平均粗さRa)とを例示するための表である。
Figure 2010238909

表4からわかるように、ポリッシュ加工を行えば、突起部3aの頂面に形成された樹脂層7表面(被処理物との接触面)の表面粗さ(算術平均粗さRa)を前述した範囲内(0.01μm以上、0.1μm以下)に収めることができる。
表5は、突起部3aの配設ピッチを変えた場合における、吸着力と被処理物(半導体ウェーハ)の撓みとの関係を例示するための表である。
Figure 2010238909

表5からわかるように、突起部3aの配設ピッチを前述した範囲内(2mm以上、15mm以下)に収めれば、吸着力が大きい場合であっても被処理物(半導体ウェーハ)の撓み量(1.55μm以下)を前述した突起部3aの高さ寸法(2μm以上、15μm以下)より小さくすることができる。そのため、被処理物の表面と平面部3bの上方に形成された樹脂層7の表面との接触を防止することができる。
次に、本実施の形態に係る静電チャック1の製造方法について例示をする。
図3は、静電チャックの製造方法を例示するためのフローチャートである。
最初に誘電体基板3の形成方法を例示する。
誘電体基板3の形成に用いられる原材料(顆粒粉)は、以下のようにして製造することができる。
例えば、原材料(顆粒粉)の製造においては、まず、原料として平均粒子径0.1μm、純度99.99%以上のアルミナ原料粉末を用い、これに0.2wt%を超え、0.6wt%以下の酸化チタン(TiO)を混合する。次に、混合したものを粉砕し、アクリル系バインダーを添加する。そして、調整後にスプレードライヤーで造粒し、顆粒粉を製造する。
次に、前述した原材料(顆粒粉)を用い、CIP(ラバープレス)またはメカプレスにより成形を行う。その後、所定の形状に加工し、1150℃〜1350℃の還元雰囲気下で焼成する。そして、焼成がされたものをHIP処理(熱間等方圧加圧)することで誘電体基板3を形成する。(ステップS1)
HIP処理の条件は、Arガス1000気圧以上とし、温度は焼成温度と同じ1150℃〜1350℃とする。このような条件とすれば、相対密度が99%以上、構成粒子の平均粒子径が2μm以下、20±3℃のときの体積抵抗率が10〜1011Ωcm、熱伝導率が30W/mK以上の誘電体基板3が得られる。
なお、ここにいう平均粒子径とは、以下のプラニメトリック法で求められた粒子径である。
プラニメトリック法により粒子径を求める場合には、まず、走査型電子顕微鏡(SEM;scanning electron microscope)で誘電体基板3の写真を撮る。次に、この写真上に、既知の面積Sの円を描く。そして、円内の粒子数ncと円周にかかった粒子数niとを算出し、下記の(2)式によって単位面積当たりの粒子数NGを求める。
Figure 2010238909

ここで、mは写真の倍率である。
1/NGが1個の粒子の占める面積であるから、平均粒子径を円相当径として下記の(3)式により求めることができる。
Figure 2010238909

次に、誘電体基板3の一方の主面を研削加工する。そして、研削加工がされた面に前述のチタンまたはチタン化合物などからなる導電膜を形成する。導電膜の形成には、CVD(Chemical Vapor Deposition)法やPVD(Physical Vapor Deposition)法などを用いることができる。この形成された導電膜を所定の形状に加工することで、所望の形状の電極4を形成する。導電膜の加工には、サンドブラスト法やエッチング法などを用いることができる。(ステップS2)
なお、電極4には電線9が適宜配線される。
次に、誘電体基板3の被処理物を載置する側となる主面(電極4が形成された面と対向する面)に、サンドブラスト法を用いて突起部3aと平面部3bとを形成する。(ステップS3)
なお、後述するように平面部3bを形成することで、突起部3aが形成されることになる。
突起部3aと平面部3bとの形成においては、まず、誘電体基板3の被処理物を載置する側となる主面を研磨し、その表面粗さを算術平均粗さRaで0.06μm以上、0.3μm以下にする。その後、その表面にレジストフィルムを貼り付け、感光、除去を行い所望の形状のマスクを形成する。(ステップS3a)
すなわち、平面部3bが形成される部分にはマスクがなく露出した状態とされ、突起部3aが形成される部分はマスクにより覆われるようにする。マスクにより覆われる部分が突起部3aの頂面となるので、突起部3aの頂面の表面粗さが前述した範囲内(算術平均粗さRaで0.06μm以上、0.3μm以下)となる。
次に、サンドブラスト法を用いて誘電体基板3の被処理物を載置する側となる主面のうちマスクにより覆われていない部分を除去する。(ステップS3b)
この場合、除去が行われた部分が平面部3bとなる。
このようにサンドブラスト法により突起部3aと平面部3bとの形成を行うようにすれば、突起部3aの高さの寸法精度を向上させることができる。そのため、平面部3bの表面から被処理物までの寸法のばらつきを抑えることができるので、発現させる静電気力(空間クーロン力)のばらつきを抑制することができる。
なお、平面部3bの形成をサンドブラスト法により行うことで、表3に示すように、その表面粗さが前述した範囲内(算術平均粗さRaで0.06μm以上、0.7μm以下)となるようにすることができる。
次に、マスクを除去する。(ステップS3c)
なお、必要に応じて、突起部3aの頂部のエッヂを除去するようにしてもよい。
次に、突起部3aと平面部3bとを覆うように樹脂層7を形成する。(ステップS4) 樹脂層7の材料は、例えば、ポリイミド系樹脂とすることができる。なお、少なくともポリイミド系樹脂を含むものとすることもできる。また、樹脂層7の厚み寸法を5μm以上、15μm以下とする。この場合、樹脂層7の形成には、蒸着重合法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、スピンコート法などの各種の成膜法を用いることができる。この場合、樹脂層7の厚み寸法のばらつきを−10%以上、+10%以下とするためには、蒸着重合法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いるようにすることが好ましい。
次に、突起部3aの頂面に形成された樹脂層7の表面(被処理物との接触面)が滑らかとなるように仕上げる。(ステップS5)
この際、突起部3aの頂面に形成された樹脂層7の表面粗さが前述した範囲内(算術平均粗さRaで0.01μm以上、0.1μm以下)に収まるようにする。例えば、ポリッシュ加工を行うことによりそのような表面粗さとすることができる。
一方、切削加工などにより流路8を備えた基台2を作成し、基台2の一方の主面に絶縁体層5を形成する。(ステップS6)
この場合、基台2の全面に絶縁体層5を形成するようにすることもできる。また、流路8は、必要に応じて設けるようにすればよい。
絶縁体層5は、溶射法やエアロゾルデポジション法などを用いて形成することができる。
次に、誘電体基板3の電極4が設けられた主面と、基台2の絶縁体層5が設けられた主面と、を絶縁性接着剤を用いて接合する。(ステップS7)
この際、電極4と電源10a、電源10bとが、電線9で接続できるように、基台2を貫通するようにして電線9を通しておく。絶縁性接着剤が硬化したものが接合層6となる。
次に、必要に応じて樹脂層7の表面などの洗浄を行う。(ステップS8)
この場合、例えば、中性洗剤を用いた洗浄が行われた後にIPA(Isopropyl Alcohol)を用いた超音波洗浄が行われ、その後に超純水を用いた超音波洗浄が行われるようにすることができる。
以上のようにして本実施の形態に係る静電チャック1を製造することができる。
図4は、他の実施形態に係る静電チャック1aを例示するための模式断面図である。なお、図4(a)は静電チャックを例示するための模式断面図、図4(b)は図4(a)におけるB部の模式拡大図である。
図5は、図4に例示をした静電チャック1aの製造方法を例示するためのフローチャートである。
なお、静電チャック1aは、基台2が設けられていない点を除いては、図1において例示をした静電チャック1と同様であるため、その構成の説明は省略する。
図3に例示をした静電チャックの製造方法とは、突起部3a、平面部3bの形成手順が異なる。すなわち、絶縁体層5と誘電体基板3の接合後に、サンドブラスト法により誘電体基板3の表面(被処理物を載置する側となる主面)に突起部3aと平面部3bとを形成するようにしている。
すなわち、まず、図3のステップS1と同様にして、原材料から成形、焼成、HIP処理を経て誘電体基板3を形成する。(ステップS11)
次に、図3のステップS2と同様にして、誘電体基板3の一方の主面に電極を形成する。(ステップS12)
また一方で、絶縁体層5を形成する。(ステップS13)
そして、図3のステップS7と同様にして、誘電体基板3の電極4が設けられた主面と、絶縁体層5の主面と、を絶縁性接着剤を用いて接合する。(ステップS14)
次に、図3のステップS3aと同様にして、誘電体基板3の電極4が設けられた主面と対向する側の主面を研磨し、その表面にレジストフィルムを貼り付け、感光させることで所望の形状のマスクを形成する。(ステップS15a)
次に、図3のステップS3bと同様にして、サンドブラスト法を用いてマスクにより覆われていない部分を除去する。(ステップS15b)
次に、図3のステップS3cと同様にして、マスクを除去する。(ステップS15c)
次に、図3のステップS4と同様にして、突起部3aと平面部3bとを覆うように樹脂層7を形成する。(ステップS16)
次に、図3のステップS5と同様にして、突起部3aの頂面に形成された樹脂層7の表面(被処理物との接触面)が滑らかとなるように仕上げる。(ステップS17)
次に、図3のステップS8と同様にして、必要に応じて樹脂層7の表面などの洗浄を行う。(ステップS18)
なお、各手順における内容は、図3において例示をしたものと同様のためその説明は省略する。
1 静電チャック、1a 静電チャック、2 基台、3 誘電体基板、3a 突起部、3b 平面部、3c 空間、4 電極、5 絶縁体層、6 接合層、7 樹脂層、8 流路、9 電線、10a 電源、10b 電源、11 貫通孔

Claims (14)

  1. 被処理物を載置する側の主面に形成された突起部と、前記突起部の周辺に形成された平面部と、を有する誘電体基板と、
    前記突起部と、前記平面部と、を覆うように形成された樹脂層と、
    を備えた静電チャックであって、
    前記突起部の頂面の表面粗さは、前記平面部の表面粗さより小さいこと、を特徴とする静電チャック。
  2. 前記突起部の頂面の表面粗さは、算術平均粗さRaで0.3μm以下であること、を特徴とする請求項1記載の静電チャック。
  3. 前記平面部の表面粗さは、算術平均粗さRaで0.7μm以下であること、を特徴とする請求項1または2に記載の静電チャック。
  4. 前記突起部の頂面に形成された前記樹脂層の表面粗さは、算術平均粗さRaで0.01μm以上、0.1μm以下であること、を特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の静電チャック。
  5. 静電チャックの使用温度領域における前記誘電体基板の体積抵抗率は、10Ωcm以上、1011Ωcm以下であること、を特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の静電チャック。
  6. 前記樹脂層の25℃における体積抵抗率は、1014Ωcm以上であること、を特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の静電チャック。
  7. 前記樹脂層は、ポリイミド系樹脂を含むこと、を特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の静電チャック。
  8. 前記樹脂層は、蒸着重合法を用いて形成されること、を特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の静電チャック。
  9. 前記突起部と被処理物との接触面積比が、0.005%以上、1.5%以下であること、を特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の静電チャック。
  10. 誘電体基板の被処理物を載置する側の主面を研磨し、前記主面に所望の形状のマスクを設け、
    サンドブラスト法を用いて前記マスクにより覆われていない部分を除去することで平面部を形成するとともに突起部を形成し、
    前記突起部と、前記平面部と、を覆うように樹脂を被覆することで樹脂層を形成し、
    前記突起部の頂面に形成された前記樹脂層の表面をポリッシュ加工する静電チャックの製造方法であって、
    前記平面部と前記突起部とを形成する際に、前記突起部の頂面の表面粗さが前記平面部の表面粗さより小さくなるようにすること、を特徴とする静電チャックの製造方法。
  11. 前記主面の研磨を行う際に、前記主面の表面粗さが算術平均粗さRaで0.3μm以下となるようにすることで、形成される前記突起部の頂面の表面粗さが算術平均粗さRaで0.3μm以下となること、を特徴とする請求項10記載の静電チャックの製造方法。
  12. 前記平面部を形成する際に、前記平面部の表面粗さが算術平均粗さRaで0.7μm以下となるようにすること、を特徴とする請求項10または11に記載の静電チャックの製造方法。
  13. 前記ポリッシュ加工を行う際に、前記突起部の頂面に形成された前記樹脂層の表面の表面粗さが、算術平均粗さRaで0.01μm以上、0.1μm以下となるようにすること、を特徴とする請求項10〜12のいずれか1つに記載の静電チャックの製造方法。
  14. 前記樹脂層は、蒸着重合法を用いて形成されること、を特徴とする請求項10〜13のいずれか1つに記載の静電チャックの製造方法。
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