JP2000114354A - ウエハ支持加熱用ヒータ - Google Patents

ウエハ支持加熱用ヒータ

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JP2000114354A
JP2000114354A JP27844098A JP27844098A JP2000114354A JP 2000114354 A JP2000114354 A JP 2000114354A JP 27844098 A JP27844098 A JP 27844098A JP 27844098 A JP27844098 A JP 27844098A JP 2000114354 A JP2000114354 A JP 2000114354A
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heater
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Yasushi Uda
靖 右田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ウエハの周縁からの熱引けを抑え、ウエハの温
度分布を均一化するとともに、ウエハが所定の処理温度
に加熱されるまでの昇温時間を短縮し、かつウエハ支持
加熱用ヒータの消費電力を低減する。 【解決手段】抵抗発熱体3を埋設してなる板状セラミッ
ク体2の一方の主面2aに、ウエハを収容する凹部5を
設けてその底面をウエハの載置面4とするとともに、上
記凹部5の深さをウエハの厚みと同等またはウエハの厚
みより大きくしてウエハ支持加熱用ヒータ1を構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマCVD、
光CVD、スパッタリング、PVD等の成膜装置や、プ
ラズマエッチング、光エッチングなどのエッチング装置
に用いられるウエハ支持加熱用ヒータに関するものであ
り、特に半導体製造用のウエハ支持加熱用ヒータとして
好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置の製造工程において、
プラズマCVD、光CVD、スパッタリング、PVD等
の成膜装置や、プラズマエッチング、光エッチング等の
エッチング装置などの半導体製造装置では、デポジッシ
ョン用ガス、エッチング用ガス、クリーニング用ガスと
して塩素系やフッ素系の腐食性の高いハロゲンガスが使
用されている。
【0003】そして、このような半導体製造装置におい
ては、半導体ウエハを各種処理温度に加熱するために、
ハロゲンガスに対する耐蝕性に優れたウエハ支持加熱用
ヒータが使用されている。
【0004】図5(a)(b)に半導体製造装置で使用
される一般的なウエハ支持加熱用ヒータ31の構造を示
すように、抵抗発熱体33を埋設した円盤状の板状セラ
ミック体32からなり、板状セラミック体32の一方の
主面を、半導体ウエハWの載置面34とするとともに、
板状セラミック体32の他方の主面に、前記抵抗発熱体
33と電気的に接続された給電端子37を備えたもの
で、この給電端子37から抵抗発熱体33に通電するこ
とで、載置面34上の半導体ウエハーWを加熱するよう
になっていた。
【0005】そして、この種のウエハ支持加熱用ヒータ
31における載置面34は、各種処理精度に悪影響を与
えないよう半導体ウエハWを精度良く載せるため、平滑
でかつ平坦な平面に形成されていた。
【0006】また、この種のウエハ支持加熱用ヒータ3
1としては、図5(a)(b)に示したものだけに限ら
ず、板状セラミック体32中に抵抗発熱体33とは別に
内部電極を埋設しておき、この内部電極と半導体ウエハ
Wとの間に電圧を印加することにより静電吸着力を発現
させ、半導体ウエハWを載置面34上に強制的に吸着固
定するようにしたものや、上記内部電極に高周波電流を
印加し、別に設けたプラズマ発生用電極(不図示)との
間でプラズマを発生させるようにしたもの、さらには板
状セラミック体32に、載置面34まで貫通する複数の
真空吸引孔を設けておき、真空ポンプ等で真空吸引する
ことにより、半導体ウエハWを載置面34上に強制的に
吸着固定するようにしたものもあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ウエハ支持加熱用ヒータ31では、吸着面34上に載置
する半導体ウエハWを所定の処理温度に加熱するまでに
時間がかかるために、生産性を高めることができず、ま
た、消費電力も多くなるといった課題があった。
【0008】即ち、図5に示すウエハ支持加熱用ヒータ
31は吸着面34が平面からなるため、載置面34上に
載せられた半導体ウエハWはその上面及び側面が真空雰
囲気中に露出した状態となる結果、真空処理室(不図
示)内で加熱されるとは言え、半導体ウエハWの周縁か
らの熱引けが大きく、半導体ウエハWを所定の処理温度
に均一に加熱することができないといった課題があっ
た。しかも、熱引けが大きいために、半導体ウエハWを
所定の処理温度まで加熱するには、必要以上にウエハ支
持加熱用ヒータ31の加熱温度を上げなければならない
ことから消費電力が多くなり、経済性が悪く、さらに半
導体ウエハWを所定の温度まで加熱するのにも時間がか
かるため、生産性を高めることができなかった。その
上、加熱温度を必要以上高くすると、耐熱衝撃性や耐熱
性の問題からウエハ支持加熱用ヒータ31が破損した
り、給電端子35の材質選定や取り付け条件が厳しくな
るため、信頼性や耐久性等を大きく低下させるといった
課題もあった。
【0009】また、このような課題を改善する手段とし
て、抵抗発熱体33のパターン形状を変更し、ウエハ支
持加熱用ヒータ31の中央部より周縁部の発熱量が多く
なるように設計することも考えられるが、構造上の問題
から限界があり、抵抗発熱体33のパターン形状を最適
な形状に設計変更しても十分に解消できるものではなか
った。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記課
題に鑑み、抵抗発熱体を埋設してなる板状セラミック体
の一方の主面に、被加熱物としてのウエハを収容するた
めの凹部を設け、該凹部の底面を上記ウエハの載置面と
するとともに、上記凹部の深さを上記ウエハの厚みと同
等あるいはウエハの厚みよりも大きくしてウエハ支持加
熱用ヒータを構成したものである。
【0011】また、本発明は、上記凹部の深さをウエハ
の厚みの1〜1.5倍とするとともに、板状セラミック
体の一方の主面から凹部の載置面にかけてテーパ面を形
成し、このテーパ面をウエハの案内面としたものであ
る。
【0012】
【作用】本発明によれば、ウエハ支持加熱用ヒータの一
方の主面に形成した凹部に、被加熱物としてのウエハを
収容する構造としたことから、ウエハを凹部の載置面か
らだけでなく、凹部の側面からも間接的に加熱すること
ができるため、ウエハの周縁からの熱引けを大幅に低減
することができる。
【0013】また、本発明によれば、凹部の側部をテー
パ面とし、凹部の開口部を広くしてあることから、ウエ
ハの収容及び取り出しを容易に行うことができるととも
に、ウエハを凹部内に収容する際に、若干ずれて載せら
れたとしてもテーパ面に沿って滑らせ、無理なく速やか
に載置面上に位置決めすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0015】図1は半導体製造装置に用いられる本発明
のウエハ支持加熱用ヒータ1の一例を示す図で、(a)
は斜視図、(b)は(a)のX−X線断面図である。
【0016】このウエハ支持加熱用ヒータ1は、抵抗発
熱体3を埋設した円盤状の板状セラミック体2からな
り、被加熱物である半導体ウエハWより若干大きな外形
状を有している。また、板状セラミック体2の一方の主
面2aには、半導体ウエハWを収容するための凹部5を
有し、該凹部5の底面を半導体ウエハWの載置面4とす
るとともに、上記板状セラミック体2中には抵抗発熱体
3を埋設してある。なお、7は抵抗発熱体3と電気的に
接続された給電端子で、板状セラミック体2の他方の主
面2bに接合されている。
【0017】そして、このウエハ支持加熱用ヒータ1を
用いて半導体ウエハWを加熱するには、ウエハ支持加熱
用ヒータ1の載置面4上に半導体ウエハWを載せ、給電
端子7より抵抗発熱体3に通電することで、ウエハ支持
加熱用ヒータ1を発熱させ、載置面4上の半導体ウエハ
Wを所定の処理温度に加熱するようになっている。そし
て、本発明によれば、ウエハ支持加熱用ヒータ1に設け
た凹部5内に半導体ウエハWを収容するように構成して
あることから、載置面4からだけでなく、凹部5の側面
からも間接的に加熱することができるため、半導体ウエ
ハWの周縁からの熱引けを大幅に低減し、半導体ウエハ
Wの温度分布を均一にすることができる。しかも、熱引
けが少ないため、ウエハ支持加熱用ヒータ1を必要以上
の温度に加熱する必要がなく、消費電力を抑えることが
できるとともに、半導体ウエハWを所定の処理温度に加
熱するまでの昇温時間を短縮することもできる。その
上、ウエハ支持加熱用ヒータ1の加熱温度を必要以上に
上げる必要性がないため、ヒータ1の破損等を防ぐこと
ができ、信頼性や耐久性を損なうことがない。
【0018】ところで、このような優れた特性を得るに
は、凹部5の深さHを、被加熱物である半導体ウエハW
の厚みと同等あるいは半導体ウエハWの厚みより大きく
することが重要である。これは、凹部5の深さHが半導
体ウエハWの厚みより浅くなると、載置面4上に半導体
ウエハWを載せた時に、半導体ウエハWの表層部が板状
セラミック体2の主面2aより露出した状態となり、特
に被加熱物Wの周縁からの熱引けを十分に抑えることが
できないからである。
【0019】なお、凹部5の深さHが半導体ウエハWの
厚みと同等以上であれば、前述した効果を発揮すること
ができるものの、あまり深くなりすぎると、凹部5内の
載置面4まで、デポジッション用ガス、エッチング用ガ
ス、クリーニング用ガスの回り込みが不十分となり、精
度の良い成膜やエッチング、あるいは洗浄が施せなくな
るとともに、比較的薄いウエハ支持加熱用ヒータ1の厚
みがさらに薄くなるために強度や耐熱衝撃性等の特性が
劣化して破損する恐れがある。
【0020】その為、凹部5の好ましい深さHとして
は、半導体ウエハWの厚みの1〜2倍、さらに好ましく
は半導体ウエハWの厚みの1〜1.5倍とすることが良
い。
【0021】また、凹部5の平面形状は、被加熱物であ
る半導体ウエハWと相似な円形としてあるため、凹部5
の側面と半導体ウエハWの側面との距離を近づけ、かつ
ほぼ一定とすることができるため、凹部5の側面より半
導体ウエハWの周縁を効率良く加熱することができる。
ただし、凹部5の平面形状は、必ずしも被加熱物と相似
である必要はなく、被加熱物に近似した平面形状を有す
るものであれば良い。また、図1に示すウエハ支持加熱
用ヒータ1には、板状セラミック体2の一方の主面から
凹部5の載置面4にかけてテーパ面6を形成し、凹部5
の開口面積を載置面4より大きくしてある。その為、半
導体ウエハWの収容や取り出しを容易に行うことができ
るとともに、収容時に若干ずれて載せられたとしても、
テーパ面6に沿って速やかに所定の載置面4上に半導体
ウエハWを位置決めすることができる。なお、図2に示
すように、テーパ面6から引いた延長線と板状セラミッ
ク体2の一方の主面2aとのなす角度αが60°より大
きくなると、凹部5の開口部が狭く、半導体ウエハWを
収容する際に凹部5のエッジに引っかかる恐れがあると
ともに、引っかかった半導体ウエハWを強制的に凹部5
内へ収容しようとすると、落下した衝撃で半導体ウエハ
Wが欠けたり割れる恐れがあり、逆に、テーパ面6から
引いた延長線と板状セラミック体2の一方の主面2aと
のなす角度αが30°未満であると、若干ずれて載せら
れた半導体ウエハWをテーパ面6に沿って滑らせること
ができなくなる恐れがある。その為、テーパ面6から引
いた延長線と板状セラミック体の一方の主面2aとのな
す角度αは30〜60°とすることが好ましいが、少な
くとも角度αは60°未満であれば良い。
【0022】また、板状セラミック体2の一方の主面2
aとテーパ面6との継ぎ目及びテーパ面6と載置面4と
の継ぎ目はいずれも滑らかな曲面状に形成するととも
に、上記板状セラミック体2の主面2a、テーパ面6、
載置面4及びこれらの継ぎ目は中心線平均粗さ(Ra)
で0.8μm以下の滑らかな平滑面としてある。その
為、半導体ウエハWと接触する恐れのある凹部5の壁面
における欠陥を少なくすることができるため、ハロゲン
ガスによる腐食摩耗やプラズマエネルギーによる摩耗を
抑えることができるとともに、凹部5内への収容時や凹
部5外への取り出し時に、半導体ウエハWが接触しても
半導体ウエハWを傷付けることがなく、また、凹部5の
摩耗を抑えてパーティクルの発生を低減することができ
る。
【0023】さらに、載置面4はできるだけ平坦に仕上
げることが重要で、平面度を25μm以下とすることに
より、半導体ウエハWと載置面4との接地面積を大きく
できるため、半導体ウエハWへ均等に熱を加えることが
でき、不均一加熱時の熱膨張差による半導体ウエハWの
割れを防ぐことができる。
【0024】一方、このような板状セラミック体2を形
成する材質としては、アルミナ、窒化珪素、窒化アルミ
ニウム、窒化硼素を主成分とするセラミックスを用いる
ことができ、これらの中でも窒化アルミニウムを主成分
とするセラミックスは、耐プラズマ性やハロゲンガスに
対する耐蝕性に優れるとともに、高い熱伝導率を有する
ことからウエハ支持加熱用ヒータ1を形成する材質とし
て好適である。
【0025】特に、窒化アルミニウムの含有量が99.
5重量%以上、さらには99.8重量%以上を有する高
純度窒化アルミニウムセラミックスは、不純物が少な
く、粒界が殆ど見られないため、非常に優れた耐プラズ
マ性や耐蝕性を有し、また、Y2 3 やErなどの希土
類元素の酸化物を1〜9重量%の範囲で含む窒化アルミ
ニウムセラミックスは、熱伝導率が100W/m・k以
上、さらには130W/m・k以上の高熱伝導率を有し
ている。
【0026】また、上記板状セラミック体2中に埋設す
る抵抗発熱体3のパターン形状としては、図3(a)に
示すような略同心円状をしたものや、図3(b)に示す
ような渦巻き状をしたものなど、パターンの最外形が板
状セラミック体2の平面形状と近似したパターン形状を
有するものであれば良く、さらに抵抗発熱体3が占める
領域としては、少なくとも載置面4と同程度の大きさを
有していれば、凹部5内に収容する半導体ウエハWを均
一に加熱することができるが、望ましくは板状セラミッ
ク体2中に埋設することが可能な範囲内でできるだけ大
きくすることが良い。そして、抵抗発熱体3の材質とし
ては、板状セラミック体2を形成するセラミックスの熱
膨張係数と近似したものが良く、例えば、モリブデン
(Mo)、タングステン(W)、白金(Pt)、レニウ
ム(Re)、ハフニウム(Hf)及びこれらの合金、さ
らには窒化チタン(TiN)等を用いることができる。
なお、板状セラミック体2中に埋設する抵抗発熱体3の
形態としては膜や板、あるいは線材のいずれであっても
良く、線材を用いる時にはコイル状に巻いたものを所定
のパターン形状に埋設すれば良い。
【0027】このウエハ支持加熱用ヒータ1を製造する
方法としては、まず、板状又は線材からなる抵抗発熱体
3を内蔵するセラミック粉末をホットプレス焼結させて
板状セラミック体2を製作するか、あるいはセラミック
グリーンシートの間に膜状の抵抗発熱体3を挟み込んだ
グリーンシート積層体を焼結させて板状セラミック体2
を製作する。
【0028】次に、板状セラミック体2の一方の主面2
aに、ロータリー加工機や万能研削盤による研削加工に
よって、半導体ウエハWを収容する凹部5を形成したあ
と、板状セラミック体2の主面2a及び凹部5の内壁面
にラッピングやポリッシング等の研磨加工を施して平滑
に仕上げるとともに、板状セラミック体2の他方の主面
2bに抵抗発熱体3と連通する穴を穿孔し、給電端子7
をロウ付け等の手段にて接合し、抵抗発熱体3と給電端
子7とを電気的に接続することで得ることができる。な
お、凹部5の形成にあたっては、焼結前の板状セラミッ
ク体2に型によるプレス成型や切削加工によって形成す
ることも可能である。
【0029】以上のように、本実施形態では、図1に示
すウエハ支持加熱用ヒータ1について説明したが、本発
明を逸脱しない範囲で他の機能を具備していても良く、
例えば、図4(a)に示すように載置面4と抵抗発熱体
3との間のセラミック層に他の内部電極10を埋設して
おき、この内部電極10と載置面4上の半導体ウエハW
との間に直流電圧を印加することで、静電吸着力を発現
させることができるため、半導体ウエハWを載置面4上
に強制的に吸着固定し、半導体ウエハWの均熱化をより
一層向上させることができ、また、上記内部電極10と
別に設けたプラズマ発生用電極(不図示)との間に高周
波電流を印加することで半導体ウエハWに大きなプラズ
マエネルギーを与えることができるため、各種処理速度
を速めることができる。また、図4(b)に示すよう
に、板状セラミック体2に載置面4まで貫通する多数の
真空吸引孔11を設け、この真空吸引孔11を介して真
空ポンプ等により真空吸引するようにしても半導体ウエ
ハWを載置面4上に強制的に吸着固定することができ、
半導体ウエハWの均熱化をより一層向上させることもで
きる。
【0030】また、本発明の実施形態では、半導体製造
装置に用いられるウエハ支持加熱用ヒータ1について説
明したが、本発明のウエハ支持加熱用ヒータ1は半導体
製造装置の分野だけに限られるものではなく、液晶基板
の製造工程など他の分野で使用されるウエハ支持加熱用
ヒータとしても使用できることは言うまでもない。
【0031】
【実施例】ここで、板状セラミック体の一方の主面に被
加熱物を収納する凹部を備えたウエハ支持加熱用ヒータ
と、凹部のない従来のウエハ支持加熱用ヒータを用意す
るとともに、凹部を備えたものにあっては、凹部の深さ
を異ならせたものを用意し、被加熱物として8インチの
Siウエハ(厚み0.725mm)を真空雰囲気中で加
熱した時に、Siウエハの温度が650℃に達するまで
の昇温時間と650℃でのSiウエハの温度分布を調べ
る実験を行った。
【0032】本実験では各ウエハ支持加熱用ヒータを構
成する板状セラミック体を、窒化アルミニウムの含有量
が99.8重量%である高純度窒化アルミニウムセラミ
ックスにより形成し、その外形寸法を直径200mm、
厚み15mmの円盤状とした。また、Siウエハを収納
する凹部を備えたものにあっては、その平面形状を円形
とするとともに、載置面の外径を約200mmとした。
【0033】そして、Siウエハを載せた各ウエハ支持
加熱用ヒータを、20℃/分の昇温速度で加熱した時に
Siウエハの表面が650℃に達するまでの昇温時間を
計測するとともに、650℃での温度分布を熱電対にて
測定した。
【0034】それぞれの結果は表1に示す通りである。
【0035】
【表1】
【0036】この結果、試料No.1の従来のウエハ支
持加熱用ヒータは、Siウエハの側面と上面が真空雰囲
気中に露出していることから、昇温時間が35.5分と
最も長く、また、Siウエハの温度分布も±9.8℃と
非常に悪いものであった。
【0037】また、Siウエハを収容する凹部を有する
ウエハ支持加熱用ヒータにあっても、試料No.2,3
のように、凹部の深さがSiウエハの厚みより浅いもの
では、Siウエハを所定の温度に加熱するのに凡そ35
分を要し、また、Siウエハの周縁における熱引けも十
分に抑えることができないため、温度バラツキが小さい
ものでも±7.6℃と悪かった。
【0038】これに対し、試料No.4〜8のように、
凹部の深さがSiウエハの厚みと同等あるいはそれ以上
の深さを有するものでは、昇温時間が32.2分以下と
短く、また、Siウエハの温度バラツキも±5.1℃以
下と、従来のウエハ支持加熱用ヒータの凡そ半分近くに
まで小さくすることができ、優れた温度分布を有してい
た。
【0039】これらの結果、凹部の深さが被加熱物の厚
みに対して1倍以上のものは、昇温時間を大幅に短縮で
きるとともに、被加熱物の温度分布を均一化できること
が判る。ただし、このウエハ支持加熱用ヒータを成膜装
置やエッチング装置に適用する場合、処理精度の問題や
ヒータの破損等を勘案すると凹部の深さはウエハの厚み
の1〜1.5倍の範囲にあるものが良かった。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、抵抗発
熱体を埋設してなる板状セラミック体の一方の主面に、
ウエハを収納するための凹部を設け、該凹部の底面をウ
エハの載置面とするとともに、上記凹部の深さを上記ウ
エハの厚みと同等あるいはウエハの厚みよりも大きくし
てウエハ支持加熱用ヒータを構成したことによって、ウ
エハの周縁からの熱引けを大幅に低減することができる
ため、ウエハを均一に加熱することができるとともに、
ウエハ支持加熱用ヒータを必要以上の温度に加熱する必
要がないため、ウエハを所定の各種処理温度に短時間で
加熱することができ、消費電力も低減することができ
る。
【0041】かくして、本発明のウエハ支持加熱用ヒー
タを半導体製造工程等で使用される成膜装置やエッチン
グ装置に用いれば、半導体ウエハの処理精度を向上さ
せ、品質を高めることができるとともに、処理時間を短
くすることができるため、生産性を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導体製造装置に用いられる本発明のウエハ支
持加熱用ヒータの一例を示す図で、(a)は斜視図、
(b)は(a)のX−X線断面図である。
【図2】図1のウエハ支持加熱用ヒータのA部を拡大し
た断面図である。
【図3】(a),(b)は抵抗発熱体のさまざまなパタ
ーン形状を示す平面図である。
【図4】(a),(b)はそれぞれ本発明の他のウエハ
支持加熱用ヒータを示す断面図である。
【図5】半導体製造装置に用いられる従来のウエハ支持
加熱用ヒータを示す図で、(a)は斜視図、(b)は
(a)のY−Y線断面図である。
【符号の説明】
1,31・・・ウエハ支持加熱用ヒータ 2,32・・・板状セラミック体 3,33・・・抵抗発熱体 4,34・・・載置面 5・・・ウエハを収容する凹部 6・・・テーパ面 7,37・・・給電端子 W・・・ウエハ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】抵抗発熱体を埋設してなる板状セラミック
    体の一方の主面に、被加熱物としてのウエハを収容する
    ための凹部を設け、該凹部の底面を上記ウエハの載置面
    とするとともに、上記凹部の深さを前記ウエハの厚みと
    同等あるいはウエハの厚みよりも大きくしたことを特徴
    とするウエハ支持加熱用ヒータ。
  2. 【請求項2】上記凹部の深さがウエハの厚みの1〜1.
    5倍であることを特徴とする請求項1に記載のウエハ支
    持加熱用ヒータ。
  3. 【請求項3】上記板状セラミック体の一方の主面から凹
    部の載置面にかけてテーパ面を有することを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載のウエハ支持加熱用ヒー
    タ。
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Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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