JPH11305715A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法

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JPH11305715A
JPH11305715A JP10324587A JP32458798A JPH11305715A JP H11305715 A JPH11305715 A JP H11305715A JP 10324587 A JP10324587 A JP 10324587A JP 32458798 A JP32458798 A JP 32458798A JP H11305715 A JPH11305715 A JP H11305715A
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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/74Projection arrangements for image reproduction, e.g. using eidophor
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  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクリーン上に画像をあおり投写する場合に
発生する画像歪を容易に補正する。 【解決手段】 スクリーン上に投写する画像を形成する
画像形成部に与えられるべき歪補正画像の左側と右側の
歪の補正量を表す水平補正パラメータに基づいて、画像
形成部の各ラインごとに、歪補正画像の表示開始位置と
表示終了画素とで挟まれた表示画素領域を決定し、表示
画素領域内の各画素と原画像の各画素との第1の対応関
係を決定する。また、歪補正画像の上下方向の歪の補正
量を表す垂直補正パラメータに基づいて、画像形成部に
おける歪補正画像の表示開始ラインと表示終了ラインと
で挟まれた表示ライン領域を決定し、表示ライン領域内
の各ラインと原画像の各ラインとの第2の対応関係を決
定する。第1の対応関係または第1および第2の対応関
係に基づいて原画像から歪補正画像を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、投写型画像表示
装置において、画像をあおり投写させた場合に発生する
画像の歪みを補正する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図18は、従来の投写型表示装置におけ
る投写画像の様子を示す説明図である。投写型表示装置
20は、光源から入射された光を液晶ライトバルブ(液
晶パネル)などの光変調手段によって画像信号に基づい
て変調し、液晶ライトバルブから射出された変調光を投
写光学系を介してスクリーン30上に結像させて投写す
るものが一般的である。すなわち、このような投写型表
示装置は、液晶ライトバルブに表示された画像をスクリ
ーン30上に拡大表示する。
【0003】図18(A)に示すように、投写型表示装
置20の光軸20cとスクリーン30の中心位置の法線
30nとが一致するように投写型表示装置20を配置し
た場合には、スクリーン30上に投写された画像32
は、液晶ライトバルブに与えられた画像信号に応じた画
像と相似な歪のない画像(以下、正画像とも呼ぶ)とな
る(図18(B))。しかし、このような配置にした場
合には、例えばユーザとスクリーンとの間に投写型表示
装置が存在しているときには、ユーザが投写画像を観察
する場合に投写型表示装置が邪魔になるという問題が発
生する。
【0004】そこで、例えば、図18(C)に示すよう
に、投写型表示装置20を、図18(A)に示す位置よ
りも低い位置(高い位置でもよい)に配置し、投写型表
示装置20の光軸20cとスクリーン30の法線30n
とのなす角(以下、「あおり角」と呼ぶ。)θpが0度
以上となるように傾けて配置することが一般的である。
このように所定のあおり角を有して配置された投写型表
示装置による画像の投写は、一般に「あおり投写」と呼
ばれている。しかし、あおり投写となるように投写型表
示装置を配置した場合にスクリーン30上に投写される
画像34には、図18(D)に示すように、画像32よ
りも垂直上方向に拡大され、かつ画像の上端縁側で水平
方向に拡大された台形形状となる台形歪(「キーストー
ン歪」、「あおり歪」とも呼ばれる。)が発生する。以
下、スクリーン上に表示された台形形状の画像を歪画像
とも呼ぶ。なお、投写型画像表示装置が高い位置に配置
された場合は、画像の下端縁側で水平方向に拡大された
台形歪が発生する。この台形歪は、あおり角θpが大き
くなるほど大きくなる。
【0005】このような台形歪は、光学的に補正した
り、画像を電気的に処理して補正することができる。図
19は、画像を電気的に処理して台形歪を補正する方式
について示す説明図である。図19(A)は、あおり投
写の場合にスクリーン30上に投写された画像34(歪
画像)と、あおり投写でない場合にスクリーン30上に
投写された画像32(正画像)とを画像の下端縁側を基
準に示している。歪画像34の歪を除去して、正画像3
2と相似な画像34’(図19(B))となるようにす
るためには、あおり投写でない場合にスクリーン30上
に投写される画像が図19(B)に破線で示された補正
画像32’となるように、画像信号を液晶ライトバルブ
に与えるようにすればよい。すなわち、歪画像34とは
逆の形状に歪ませた画像部分32’aに対応する画像信
号を液晶ライトバルブに与えるようにすればよい。な
お、以下ではこの画像部分32’aを「有効画像部分」
と呼び、これ以外の画像部分32’b(斜線で示す)を
「無効画像部分」と呼ぶ。
【0006】ここで、液晶ライトバルブは、2次元に複
数配列された画素を有し、各画素には投写させたい画像
を表す画素信号が与えられて、入射される光を変調す
る。従って、液晶ライトバルブの各画素のすべてに画素
信号を与える必要がある。そこで、補正画像32’のう
ち、有効画像部分32’aに対応する液晶ライトバルブ
の画素には表示させたい画像に対応した画素信号を与
え、無効画像部分32’bの画素には、何も表示しない
領域とするために黒を表す画素信号を与える。あおり投
写の場合に、この補正画像32’に対応する画像信号が
液晶ライトバルブに与えられると、スクリーン30上に
投写される画像は、歪画像34ではなく、画像32にほ
ぼ相似な歪のない画像(正画像)34’とすることがで
きる。
【0007】このような補正の方式の一例として、特開
平8−98119号公報に記載されているものがある。
この補正の方式は、あおり角θpに基づいて、あおり投
写においてスクリーン30上に投写された画像34’内
の任意の画素FP’(図19(B))の位置と、補正画
像32’内の対応する画素FP(図19(B))の位置
との関係から、補正画像32’の有効画像部分32’a
と無効画像部分32’bとを求める方式である。なお、
投写された画像34’内の任意の画素FP’の位置と、
補正画像32’内の対応する画素FPの位置との関係
は、以下の式で示される。
【0008】
【数5】
【0009】ここで、パラメータYbは、投写された画
像34’内の下端縁から画素FP’の位置までの垂直方
向の距離を示している。パラメータXbは、投写された
画像34’内の左端縁から画素FP’の位置までの水平
方向の距離を示している。パラメータVnは、補正画像
32’内の下端縁から画素FPの位置までの垂直方向の
距離を示している。パラメータhnは、補正画像32’
内の左端縁から画素FPの位置までの水平方向の距離を
示している。また、パラメータVmは、補正画像32’
内の有効画像部分32’bの下端と上端との距離を示し
ている。パラメータLは、投写型表示装置20内の投写
レンズからスクリーン30までの距離を示している。パ
ラメータθpは垂直方向のあおり角、すなわち、投写型
表示装置20の光軸20cとスクリーン30の法線30
nとの垂直方向のなす角を示している。
【0010】上記式(5a),(5b)から、垂直方向
のあおり投写においてスクリーン30上に台形歪のない
画像34’を投写させる場合に、画像34’の各画素の
画素信号を液晶ライトバルブのどの配列画素に与えれば
よいかを決定することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例は、水平面
内において投写型表示装置20の光軸20nとスクリー
ン30の法線30nとが一致し、垂直面内において投写
型表示装置20の光軸20nとスクリーン30の法線3
0nとが一致せず、あおり角θpを有する場合、すなわ
ち、左右対称な台形歪が発生する場合の補正方式の例を
示している。しかし、実際には、水平面内において投写
型表示装置20の光軸20nとスクリーン30の法線3
0nとが一致しないような場合、すなわちスクリーン3
0に対して投写型表示装置20が左右に傾いて配置され
る場合もある。このような場合に、発生する台形歪は、
左右非対称な形状となる。このような場合には、上記従
来例の技術では歪をうまく補正することができない。
【0012】また、上記式(5a),(5b)は、垂直
方向のあおり角θp以外に、投写型表示装置20(投写
レンズ)と、スクリーン30との距離Lにも依存する
が、この距離Lは、使用環境によって変化するパラメー
タである。上記式(5a),(5b)を利用するために
は、個々の使用環境で、距離Lを求めて設定しなくては
ならないので、実際には式(5a),(5b)を利用し
て台形歪を適切に補正するのは困難であるという問題が
あった。
【0013】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、スクリーン上に
画像をあおり投写する場合に発生する画像歪を容易に補
正することができる技術を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の第
1の画像処理装置は、画像形成部上に形成された画像を
スクリーン上に投写して表示する投写型表示装置の前記
画像形成部に形成される画像を処理するための画像処理
装置であって、前記画像形成部に形成された歪のない原
画像が前記スクリーン上にあおり投写される場合に表示
される画像の歪を補正するために、前記原画像の形状を
補正した歪補正画像を作成して前記画像形成部に与える
画像補正部を備え、前記画像補正部は、前記歪補正画像
の左側と右側の歪の補正量を表す水平補正パラメータに
基づいて、前記画像形成部の各水平ラインごとに、前記
歪補正画像の表示開始位置と表示終了位置とで挟まれた
表示画素領域を決定するとともに、前記表示画素領域内
の画素数と前記原画像の1ラインに含まれる画素数との
関係から前記表示画素領域内の各画素と前記原画像の各
画素との第1の対応関係を決定し、前記第1の対応関係
に基づいて前記原画像から前記歪補正画像を作成する第
1の補正部を備える、ことを特徴とする。
【0015】本発明の第1の画像処理装置によれば、前
記歪補正画像の左側と右側の歪の補正量を表す水平補正
パラメータに基づいて、あおり投写による水平方向の画
像歪を容易に補正することができる。なお、画像形成部
は、CRTのような画像表示手段だけでなく、ライトバ
ルブや空間光変調器等の光変調手段を含む。ライトバル
ブとしては、例えば、液晶パネルが挙げられる。また空
間光変調器としては、例えば、画素に応じて配置された
鏡面素子における反射を利用したものが挙げられる。
【0016】ここで、前記水平補正パラメータは、前記
歪補正画像の左側と右側の歪の補正量を表す少なくとも
2つのパラメータを含み、前記左側と右側の歪の補正量
は、それぞれ独立して設定可能であることが好ましい。
【0017】歪補正画像の左側の補正量と右側の補正量
とを独立して設定することができれば、水平方向の画像
歪が左右非対称な場合でも容易に補正することができ
る。
【0018】また、前記第1の補正部は、前記歪補正画
像の前記表示画素領域内の画素に対して、前記原画像に
基づいた補間フィルタ処理を行う画素フィルタ処理部を
備えることが好ましい。
【0019】上記構成によれば、不連続画素の存在によ
る画像の劣化を緩和することができる。
【0020】また、前記画像補正部は、さらに、前記歪
補正画像の上下方向の歪の補正量を表す垂直補正パラメ
ータに基づいて、前記画像形成部における前記歪補正画
像の表示開始ラインと表示終了ラインとで挟まれた表示
ライン領域を決定するとともに、前記表示ライン領域内
の各ラインと前記原画像の各ラインとの第2の対応関係
を決定し、前記第2の対応関係に基づいて前記原画像か
ら前記歪補正画像を作成する第2の補正部を備えること
が好ましい。
【0021】この構成によれば、垂直補正パラメータを
適切に設定することにより、上下方向に発生する画像歪
を容易に補正することができる。
【0022】ここで、前記第2の対応関係は、前記歪補
正画像の中の略台形形状の有効画像部分の高さと前記原
画像の高さとに基づいて決定され、前記略台形形状の小
さい方の底辺に近いほど前記有効画像部分の1ラインに
対応する前記原画像のライン数が多く、前記略台形形状
の大きい方の底辺に近いほど前記有効画像部分の1ライ
ンに対応する前記原画像のライン数が少なくなるような
関係である、ことが好ましい。
【0023】このようにすれば、簡単に第2の対応関係
を決定することができる。
【0024】なお、前記第2の対応関係は、以下に示す
式により決定することができる。
【0025】
【数6】 ここで、MLADは前記原画像のラインを示し、RSY
は前記原画像の高さに対する前記表示画像領域の高さの
比を示し、LADは前記表示ライン領域内のラインを示
し、IMGYは前記原画像の高さを示し、KSSYは前
記略台形形状の有効画像部分の高さを示す。
【0026】また、前記第2の補正部は、前記歪補正画
像の前記表示ライン領域内のラインに対して、前記原画
像に基づいた補間フィルタ処理を行うラインフィルタ処
理部を備えることが好ましい。
【0027】このようにすれば、不連続ラインの存在に
よる画像の劣化を緩和することができる。
【0028】本発明の第2の画像処理装置は、画像形成
部上に形成された画像をスクリーン上に投写して表示す
る投写型表示装置の前記画像形成部に形成される画像を
処理するための画像処理装置であって、前記画像形成部
に形成された歪のない原画像が前記スクリーン上にあお
り投写される場合に表示される画像の歪を補正するため
に、前記原画像の形状を補正した歪補正画像を作成して
前記画像形成部に与える画像補正部を備え、前記画像補
正部は、前記原画像を縮小して縮小画像を生成する縮小
部と、前記縮小画像の各水平ラインを、前記歪補正画像
の左側と右側の歪の補正量を表す水平補正パラメータお
よび各水平ラインの位置に応じた1以上の拡大率でそれ
ぞれ拡大するとともに、前記左側と右側の歪を補正する
ことによって前記歪補正画像を作成する水平補正部と、
を備えることを特徴とする。
【0029】第2の画像処理装置においても、左側と右
側の歪の補正量をあらわす水平補正パラメータに基づい
て、あおり投写による水平方向の画像歪を容易に補正す
ることができる。さらに、縮小画像を1以上の拡大率で
拡大することにより歪補正画像を作成するので、歪補正
画像の水平方向の解像度をほぼ一定とすることができ
る。
【0030】ここで、前記縮小画像の水平幅は、前記歪
補正画像の中の略台形形状の有効画像部分の最小の水平
幅に等しくすればよい。
【0031】また、前記水平補正パラメータは、前記歪
補正画像の左側と右側の歪の補正量を表す少なくとも2
つのパラメータを含み、前記左側と右側の歪の補正量
は、それぞれ独立して設定可能であることが好ましい。
【0032】歪補正画像の左側の補正量と右側の補正量
とを独立して設定することができれば、水平方向の画像
歪が左右非対称な場合でも容易に補正することができ
る。
【0033】また、前記水平補正部は、前記歪補正画像
の前記表示画素領域内の画素に対して、前記縮小画像に
基づいた補間フィルタ処理を行う画素フィルタ処理部を
備えることが好ましい。
【0034】上記構成によれば、不連続画素の存在によ
る画像の劣化を緩和することができる。
【0035】また、前記縮小画像の垂直方向の高さは、
前記歪補正画像の中の略台形形状の有効画像部分の垂直
方向の高さ以下であり、前記画像補正部は、さらに、前
記歪補正画像の上下方向の歪の補正量を表す垂直補正パ
ラメータに基づいて、前記画像形成部における前記歪補
正画像の表示開始ラインと表示終了ラインとで挟まれた
表示ライン領域を決定するとともに、前記表示ライン領
域内の各ラインと前記縮小画像の各ラインとの対応関係
を決定し、前記対応関係に基づいて前記縮小画像を拡大
して前記歪補正画像を作成する垂直補正部を備えること
が好ましい。
【0036】この構成によれば、垂直補正パラメータを
適切に設定することにより、上下方向に発生する画像歪
を容易に補正することができる。さらに、表示ライン領
域内の各ラインと前記縮小画像の各ラインとの対応関係
に基づいて縮小画像を拡大することにより歪補正画像を
作成するので、歪補正画像の水垂直方向の解像度をほぼ
一定とすることができる。
【0037】前記対応関係は、前記画像形成部に歪のな
い画像が形成されたとしたときに前記スクリーン上にあ
おり投写される場合に発生する垂直方向の歪を打ち消す
ように、前記縮小画像から前記歪補正画像への垂直方向
の拡大率を垂直方向の位置ごとに調整することにより、
前記歪補正画像の中の略台形状の有効画像部分が作成さ
れるように決定すればよい。
【0038】特に、前記対応関係は、前記歪補正画像の
中の略台形形状の有効画像部分の高さと前記縮小画像の
高さとに基づいて決定され、前記略台形形状の小さい方
の底辺に近いほど前記有効画像部分の1ラインに対応す
る前記原画像の実質的なライン数が多く、前記略台形形
状の大きい方の底辺に近いほど前記有効画像部分の1ラ
インに対応する前記原画像の実質的なライン数が少なく
なるような関係である、ことが好ましい。
【0039】このようにすれば、簡単に対応関係を決定
することができる。
【0040】なお、前記対応関係は、以下に示す式によ
り決定することができる。
【0041】
【数7】 ここで、MLADは前記原画像のラインを示し、LAD
は前記表示ライン領域内のラインを示し、IMGYは前
記原画像の高さを示し、KSSYは前記略台形形状の有
効画像部分の高さを示し、MEMYは前記縮小画像の高
さを示す。
【0042】本発明の第1の画像処理方法は、画像形成
部上に形成された画像をスクリーン上に投写して表示す
る投写型表示装置の前記画像形成部に形成される画像を
処理するための画像処理方法であって、前記画像形成部
に形成された歪のない原画像が前記スクリーン上にあお
り投写される場合に表示される画像の歪を補正するため
に、前記原画像の形状を補正した歪補正画像を作成して
前記画像形成部に与える画像補正工程を備え、前記画像
補正工程は、前記歪補正画像の左側と右側の歪の補正量
を表す水平補正パラメータに基づいて、前記画像形成部
の各水平ラインごとに、前記歪補正画像の表示開始位置
と表示終了位置とで挟まれた表示画素領域を決定すると
ともに、前記表示画素領域内の画素数と前記原画像の1
ラインに含まれる画素数との関係から前記表示画素領域
内の各画素と前記原画像の各画素との第1の対応関係を
決定し、前記第1の対応関係に基づいて前記原画像から
前記歪補正画像を作成する第1の補正工程を備える、こ
とを特徴とする。
【0043】本発明の第2の画像処理方法は、画像形成
部上に形成された画像をスクリーン上に投写して表示す
る投写型表示装置の前記画像形成部に形成される画像を
処理するための画像処理方法であって、前記画像形成部
に形成された歪のない原画像が前記スクリーン上にあお
り投写される場合に表示される画像の歪を補正するため
に、前記原画像の形状を補正した歪補正画像を作成して
前記画像形成部に与える画像補正工程を備え、前記画像
補正工程は、前記原画像を縮小して縮小画像を生成する
縮小工程と、前記縮小画像の各水平ラインを、前記歪補
正画像の左側と右側の歪の補正量を表す水平補正パラメ
ータおよび各水平ラインの位置に応じた1以上の拡大率
でそれぞれ拡大するとともに、前記左側と右側の歪を補
正することによって前記歪補正画像を作成する水平補正
工程と、を備えることを特徴とする。
【0044】本発明の第1、第2の画像処理方法によれ
ば、上記画像処理装置と同様の作用・効果を有すること
ができる。
【0045】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を以下
に示す実施例に基づいて説明する。
【0046】A.第1実施例: A−1.画像処理装置の全体構成:図1は、この発明の
第1実施例としての画像処理装置の全体構成を示すブロ
ック図である。この画像処理装置100は、第1のビデ
オセレクタ110と、AD変換器112と、第2のビデ
オセレクタ114と、ビデオデコーダ116と、フレー
ムメモリ120と、ビデオプロセッサ122と、液晶パ
ネル駆動回路124と、液晶パネル126と、CPU1
30と、リモコン制御部132とを備えるコンピュータ
システムである。
【0047】画像処理装置100は、液晶プロジェクタ
(液晶投写型表示装置)内に設けられており、液晶パネ
ル126に形成される画像を処理するための装置であ
る。液晶パネル126に形成された画像は、図示しない
光学系を用いて投写スクリーン上に投写される。
【0048】第1のビデオセレクタ110には、パーソ
ナルコンピュータから出力された複数の画像信号GCA
V1,GCAV2が与えられており、ビデオプロセッサ
122から与えられる選択信号SEL1に応じてその中
の1つが選択的に出力される。第1のビデオセレクタか
ら出力される画像信号には、赤(R)、緑(G)、青
(B)の3色のアナログ画像信号AR1,AG1,AB
1と、水平同期信号HSYNC1および垂直同期信号V
SYNC1とが含まれている。このような画像信号は、
コンポーネント画像信号と呼ばれる。
【0049】AD変換器112は、第1のビデオセレク
タ110から出力された3つのアナログ画像信号AR
1,AG1、AB1を、AD変換器112内の3つのA
D変換回路によってそれぞれデジタル画像信号DR1,
DG1,DB1に変換する。なお、これらのデジタル画
像信号DR1,DG1,DB1をまとめてデジタル画像
信号DV1と呼ぶ場合もある。
【0050】第2のビデオセレクタ114には、ビデオ
レコーダやテレビなどから出力された複数のビデオ信号
TVAV1,TVAV2が与えられており、ビデオプロ
セッサ122から与えられる選択信号SEL2に応じて
その中の1つが選択的に出力される。これらのビデオ信
号は、輝度信号と色信号と同期信号とが重畳された画像
信号で、コンポジット画像信号と呼ばれる。
【0051】ビデオデコーダ116は、第2のビデオセ
レクタ110から与えられたコンポジット画像信号から
水平同期信号HSYNC2および垂直同期信号VSYN
C2を分離するとともに、R,G,Bの3つのデジタル
画像信号DR2,DG2,DB2に変換する。なお、こ
れらのデジタル画像信号DR2,DG2,DB2をまと
めてデジタル画像信号DV2と呼ぶ場合もある。
【0052】ビデオプロセッサ122は、フレームメモ
リ120への画像の書込みや読出しを行うためのプロセ
ッサであり、画像の拡大・縮小、キーストーン歪(台形
歪)補正、画面表示調整を行う機能を有している。ビデ
オプロセッサ122の内部構成と機能の詳細については
後述する。ビデオプロセッサ122には、AD変換器1
12から与えられるデジタル画像信号DV1、ビデオデ
コーダ116から与えられるデジタル画像信号DV2の
他に、CPU130からバスを介してデジタル画像信号
DV3も供給可能である。
【0053】フレームメモリ120から読み出されてビ
デオプロセッサ122で処理されたデジタル画像信号D
V4は、液晶パネル駆動回路124に供給される。液晶
パネル126には、このディジタル画像信号DV4に応
じて画像が形成される。また、液晶パネル駆動回路12
4は、画像形成のための垂直同期信号VSYNC3と水
平同期信号HSYNC3とを生成して他の回路に出力し
ている。なお、垂直同期信号VSYNC3および水平同
期信号HSYNC3を生成する回路は、液晶パネル駆動
回路124ではなく他の回路において生成されるように
してもよい。例えば、ビデオプロセッサ122に備える
ようにしてもよい。なお、液晶パネル126が本発明の
画像形成部に相当する。
【0054】フレームメモリ120からの画像信号の読
み出しと、読み出された画像信号の処理とは、液晶パネ
ル駆動回路124から出力された同期信号VSYNC
3,HSYNC3に同期して行われる。一方、前述した
AD変換器112におけるサンプリングや、フレームメ
モリ120に画像信号を書き込むための処理は、第1の
ビデオセレクタから出力された同期信号VSYNC1,
HSYNC1やビデオデコーダ116から出力された同
期信号VSYNC2,HSYNC2に同期して行われ
る。これらの第1の同期信号VSYNC1,HSYNC
1と、第2の同期信号VSYNC2,HSYNC2、第
3の同期信号VSYNC3,HSYNC3とは互いに非
同期である。もちろん、第1の同期信号VSYNC1,
HSYNC1と第3の同期信号VSYNC3,HSYN
C3として、互いに同期する信号を使用することも可能
である。また、第2の同期信号VSYNC2,HSYN
C2と第3の同期信号VSYNC3,HSYNC3とし
て、互いに同期する信号を使用することも可能である。
【0055】リモコン制御部132は、リモコン134
からの指令に基づいて、投写型表示装置の各部の機能を
制御する。例えば、後述する画面調整や、台形歪補正等
のための各種パラメータの設定をリモコン29からの指
令に基づいて行い、各部の機能を制御する。
【0056】A−2.ビデオプロセッサ122の内部構
成:図2は、ビデオプロセッサ122内の構成を示すブ
ロック図である。ビデオプロセッサ122は、データセ
レクタ142と、縮小/フィルタ回路144と、書込/
読出制御回路146と、調整画面表示回路148と、ビ
デオセレクタ150と、台形歪補正回路152と、拡大
/フィルタ回路154と、画像調整回路156と、制御
条件レジスタ158と、第1の書込クロック生成回路1
60と、第2の書込クロック生成回路162と、読出ク
ロック生成回路164とを備えている。
【0057】データセレクタ回路142は、AD変換器
112から与えられたデジタル画像信号DV1と、ビデ
オデコーダ116から与えられたデジタル画像信号DV
2とのうちのいずれか一方を選択して出力する。なお、
データセレクタ142に与えられる選択信号は、CPU
130から供給される。
【0058】縮小/フィルタ回路144は、フレームメ
モリ120(図1)に書き込まれる画像を垂直および水
平方向に縮小するとともに、縮小の際に欠落するライン
や欠落する画素に関するフィルタリング処理を行う。例
えば、供給されるデジタル画像信号(画像データ)DV
1,DV2の画像が液晶パネル126(図1)の画像形
成可能領域よりも大きい場合や、液晶パネル126の画
像形成可能領域内の所定の部分領域に画像を形成させた
い場合などに、縮小/フィルタ回路144に入力される
画像データの縮小処理が実行される。
【0059】書込/読出制御回路146は、画像信号を
フレームメモリ120に書き込む際やフレームメモリ1
20から読み出す際のメモリのアドレスや制御信号を生
成して供給する機能を有する。
【0060】フレームメモリ120から読み出されたデ
ジタル画像信号は、第3のビデオセレクタ150に入力
される。第3のビデオセレクタ150には、調整画面表
示回路148から出力されたもう1つのデジタル画像信
号も供給されている。調整画面表示回路148は、液晶
パネル126(図1)に形成される画像の表示状態(輝
度、コントラスト、同期、トラッキング、色の濃さ、色
合い)等をユーザが調整するためのメニュー画面を表す
デジタル画像信号を生成している。第3のビデオセレク
タ150は、調整画面表示回路148から供給される選
択信号に応じて、入力された2つのデジタル画像信号を
切り換えつつ出力する。この結果、フレームメモリ12
0から読み出されたデジタル画像信号の表す画像内に、
メニュー画面が重畳された合成画像を表すデジタル画像
信号が第3のビデオセレクタ150から出力される。な
お、メニュー画面のサイズは、フレームメモリ120か
ら読み出されたデジタル画像信号の表す画像のサイズに
応じて調整されて出力される。
【0061】台形歪補正回路152は、あおり投写にお
いて発生する台形歪を補正するように、ビデオセレクタ
150から出力されたデジタル画像信号(画像データ)
の表す画像に、あおり投写で発生する台形歪とは逆の形
状の歪を与える。なお、台形歪補正回路152の内部構
成と動作についてはさらに後述する。
【0062】拡大/フィルタ回路154は、台形歪補正
回路152から出力された画像データの表す画像を、液
晶ディスプレイパネルの表示解像度に対応した画像とな
るように垂直および水平方向に拡大するとともに、拡大
の際に追加されるラインや追加される画素に関するフィ
ルタリング処理を行う。例えば、第3のビデオセレクタ
150から出力される画像データの表す画像が液晶パネ
ル126(図1)の画像形成可能領域よりも小さい場合
に、拡大/フィルタ回路154に入力される画像データ
の拡大処理が実行される。
【0063】画像調整回路156は、調整画面表示回路
148によって表示されたメニュー画面に従ってユーザ
が設定した表示状態となるように、拡大/フィルタ回路
154から供給された画像信号を調整する。
【0064】制御条件レジスタ158は、画像信号をフ
レームメモリ120に書き込む際やフレームメモリ12
0から読み出す際の種々の条件を記憶するレジスタであ
る。これらの条件は、バスを介してCPU130によっ
て設定される。図2において、「*」が付されているブ
ロックは、制御条件レジスタ158に設定された条件に
従って、それぞれの処理を実行する。すなわち、制御条
件レジスタに登録される条件としては、データセレクタ
142や第1,第2のビデオセレクタ110,114
(図1)における選択、縮小/フィルタ回路144にお
ける縮小パラメータ(例えば縮小率)、拡大/フィルタ
回路154における拡大パラメータ(例えば、拡大
率)、台形歪補正回路152における歪補正パラメータ
(例えば、あおり角)、フレームメモリ120の書込/
読出開始位置、画像調整回路156における調整パラメ
ータ等がある。
【0065】第1の書込クロック生成回路160は、ビ
デオセレクタ110(図1)から供給される水平同期信
号HSYNC1に従ってドットクロック信号DCLK1
を生成する。また、第2の書込クロック生成回路162
は、ビデオデコーダ116から供給される水平同期信号
HSYNC2に従ってドットクロック信号DCLK2を
生成する。第1、第2の書込クロック生成回路160,
162や読出クロック生成回路164は、図示しないP
LL回路を有している。これらのPLL回路における分
周比は、制御条件レジスタ158から与えられる。な
お、図2に示す書込/読出制御回路146における書込
処理は、フレームメモリ120に書き込まれる画像信号
に応じて、ドットクロック信号DCLK1と、同期信号
VSYNC1,HSYNC1とに同期して、あるいは、
ドットクロック信号DCLK2と、同期信号VSYNC
2,HSYNC2とに同期して実行される。
【0066】読出クロック生成回路164は、液晶パネ
ル駆動回路124(図1)から供給される水平同期信号
HSYNC3に従ってドットクロック信号DCLK3を
生成する。読出クロック生成回路164も、図示しない
PLL回路を有している。このPLL回路における分周
比も、制御条件レジスタ158から与えられる。なお、
図2に示す書込/読出制御回路146における読出処理
は、ドットクロック信号DCLK3と、同期信号VSY
NC3,HSYNC3とに同期して実行される。
【0067】図3は、台形歪補正回路152の内部構成
を示すブロック図である。台形歪補正回路152は、垂
直補正回路170と、水平補正回路172とを備えてい
る。なお、図3に示されているラインアドレス発生回路
200と画素アドレス発生回路202は、図2に示した
書込/読出制御回路146に含まれる回路である。
【0068】垂直補正回路170は、垂直補正制御回路
180と、ラインバッファ182と、加算器184と、
乗算器186と、セレクタ188とを有している。水平
補正回路172も、垂直補正回路170とほぼ同様な構
成を有しており、水平補正制御回路190と、画素バッ
ファ192と、加算器194と、乗算器196と、セレ
クタ198とを有している。但し、垂直補正回路170
のラインバッファ182は1ライン分の画像信号を格納
する容量を有しているのに対して、水平補正回路172
の画素バッファ192は1画素分の画像信号を格納する
容量を有している。ラインバッファ182は、入力され
た画素信号が1ライン分だけ遅れて出力されるように遅
延させる回路である。
【0069】A−3.歪補正画像の概要および補正パラ
メータの設定:図4は、フレームメモリ120に書き込
まれた原画像MFと、液晶パネル126(図1)に与え
られるべき画像のサイズを示す表示画像領域IFと、台
形歪補正回路152によって補正されて実際に液晶パネ
ル126に与えられる歪補正画像CFの例について示す
説明図である。
【0070】原画像MFは、垂直ライン数ORGYが5
00、水平画素数ORGXが700の解像度を有する画
像であり、フレームメモリ120には、図4(A)に示
すように、同じ解像度を有する画像として書き込まれ
る。すなわち、フレームメモリ120に書き込まれた原
画像MFは、垂直ライン数MEMYが500、水平画素
数MEMXが700の解像度を有する画像である。図4
(B)に破線で示す表示画像領域IFも、原画像MFと
同様に、垂直ライン数IMGYが500、水平画素数I
MGXが700の解像度を有する画像領域である。従っ
て、図4は、原画像MFと表示画像領域IF内の画像と
の間の拡大/縮小率が等倍、すなわち、垂直拡大/縮小
率RSYが1、水平拡大/縮小率RSXも1である例を
示している。
【0071】歪補正画像CFは、表示画像領域IF内に
形成された矩形形状の画像であり、原画像MFに相当す
る台形画像部CFaと、スクリーン上になにも表示され
ないようにするための補完画像部CFbとを有してい
る。補完画像部CFb内の各画素の画像データは、黒レ
ベルに設定されている。補完画像部CFbはスクリーン
上では観察できないので、台形画像部CFaを狭義の歪
補正画像と呼ぶこともできる。
【0072】台形画像部CFaの上端縁は、表示画像領
域IFの上端縁よりもKSY(=IMGY−KSSY)
ライン分下に存在する。この値KSYは、垂直補正率K
RSY(=KSSY/IMGY)に応じて決定される。
ここで、KSSYは台形画像部CFaの垂直ライン数、
IMGYは表示画像領域IFの垂直ライン数である。台
形画像部CFaの左端縁は、表示画像領域IFの左端縁
に対して左下点を基準に傾きθ1Xだけ内側に傾いてお
り、また、右端縁は、表示画像領域IFの右端縁に対し
て右下点を基準に傾きθ2Xだけ内側に傾いている。図
4(B)のXSTは、台形画像部CFaの上端ラインを
含む歪補正画像CFのラインにおける台形画像部CFa
の左側の補完画像部CFbの画素数(以下、左上端補完
画素数と呼ぶ)を示している。XEDは、台形画像部C
Faの上端ラインを含む歪補正画像CFのラインにおけ
る台形画像部CFaの右側の補完画像部CFbの画素数
(以下、右上端補完画素数と呼ぶ)を示している。な
お、後述する演算においては、傾きθ1X,θ2Xとし
ては、画像が垂直方向に補正されたときの値XST/
(KSSY−1),XED/(KSSY−1)ではな
く、画像が垂直方向に補正されていないときの値XST
/(IMGY−1),XED/(IMGY−1)が使用
される。本例の歪補正画像CFは、垂直補正率KRSY
=0.86、傾きθ1X 0.08、傾きθ2X 0.
12に設定されている場合を示している。
【0073】垂直方向の補正パラメータである垂直補正
率KRSYと、水平方向の補正パラメータである傾きθ
1X、θ2Xとは、全く独立して設定することができ
る。垂直補正率KRSYや傾きθ1X,θ2Xは、ユー
ザによって任意に設定されて制御条件レジスタ158に
格納されている。この垂直補正率KRSYや傾きθ1
X,θ2Xは、例えば、リモコン134(図1)に備え
られた設定ボタンによって設定することができる。
【0074】垂直補正率KRSYは、例えば0から1ま
での間の任意の値に設定することができる。設定された
垂直補正率KRSYと表示画像領域IF(図4)の垂直
方向のライン数IMGYとに基づいて、台形画像部CF
aの垂直方向のライン数KSSY(=KRSY・IMG
Y)および補完画像部CFbの垂直方向のライン数KS
Y(=IMGY−KSSY)を求めることができる。な
お、垂直補正率KRSYの代わりに台形画像部CFaの
ライン数KSSYや補完画像部CFbのライン数KSY
をパラメータとして設定するようにしてもよい。
【0075】水平方向の補正量、すなわち、台形歪の補
正量を決定するパラメータである傾きθ1X,θ2X
も、ユーザがそれぞれ独立に任意の値に設定することが
できる。あるいは、傾きθ1X,θ2Xの値を直接設定
する代わりに、以下に説明するように、他の2つ以上の
パラメータを用いて傾きθ1X、θ2Xを設定すること
が可能である。
【0076】図5および図6は、台形歪の補正量を決定
するパラメータである傾きθ1X,θ2Xを設定する設
定方法について示す説明図である。図5(a)は、液晶
パネル126の表示画面に相当する表示画像領域IF
と、表示画像領域IFの左端縁に対する傾きθ1Xと右
端縁に対する傾きθ2Xとによって決定される台形画像
部CFa’とが、それらの下端が表示画像領域IFの下
端と一致するようにXY座標系の第1象限に配置されて
いる例を示している。なお、傾きθ1X,θ2Xの設定
は、図5の例では、台形画像部CFa(図4)の垂直方
向のライン数KSSY(図4(B))が表示画像領域I
Fの垂直方向のライン数IMGYと等しいと仮定してい
る。
【0077】XY座標上の任意の点KP(KPX1,K
PY1)をユーザが設定したときに、この点KPと表示
画像領域IFの左下点P0および右下点P1とを結ぶ線
分KP−P0および線分KP−P1を形成できる。そこ
で、これらの線分KP−P0,KP−P1が、台形画像
部CFa’の左端縁および右端縁上に重なるように台形
画像部CFa’の傾きθ1X,θ2Xが決定される。こ
のとき、傾きθ1Xおよび傾きθ2Xは、下式に示すよ
うに、点KPの座標と、表示画像領域IFのサイズ(垂
直方向のライン数IMGY,水平方向の画素数IMG
X)とによって決定される。
【0078】
【数8】
【0079】このように、XY座標の第1象限上の点K
Pの座標(KPX1,KPY1)を任意に設定すること
により、任意の台形画像部CFa’に対応した傾きθ1
X,θ2Xを設定することができる。
【0080】上述したように、垂直方向の補正パラメー
タKRSYは水平方向の補正パラメータθ1X,θ2X
とは全く独立して設定できる。従って、図4(B)に示
すように、垂直補正率KRSY=1として設定された台
形画像部CFa’(破線で示された台形画像)の傾きθ
1X,θ2Xは、垂直方向に補正された台形画像部CF
a(実線で示された台形画像)の実際の傾きとは異なっ
ている。但し、後述する補正演算では、垂直補正率KR
SYの値に関わらず、破線で示された台形画像部CF
a’の傾きθ1X,θ2Xの値を垂直補正率KRSYと
共に使用することによって、実線で示す台形画像部CF
aを得ることができる。
【0081】なお、図5(A)とは逆に、台形画像部C
Faの下端縁側の幅が縮小されるような形状に補正した
い場合もある。このような場合には、図6に示すように
表示画像領域IFと、台形画像部CFa’の上端が重な
るように、かつ、それらの左上点が原点となるように、
XY座標系の第4象限に配置されている場合を考えれば
よい。この場合にも、点KPのY座標の値が負となるだ
けで、図5(a)に示す場合と全く同様に傾きθ1X,
θ2Xを決定することが可能である。
【0082】なお、傾きθ1X,θ2Xの代わりに、図
4(B)に示す左上端補完画素数XSTおよび右上端補
完画素数XEDをパラメータとして設定するようにして
もよい。但し、この場合には、パラメータXST,XE
Dを、表示画像領域IFの水平画素数IMGXに対する
割合で定義することが好ましい。このようにすれば、画
像処理装置に複数の異なる解像度の画像が入力されて
も、同じあおり角で投写表示される場合には、共通の補
正パラメータ値で画像の補正を行うことができる。
【0083】以下では、図4(A)に示す原画像MF
を、図4(B)に示す歪補正画像CFに補正する場合の
台形歪補正回路152の動作を説明することにより、歪
補正画像の生成内容について説明する。
【0084】A−4.歪補正画像生成の概要および台形
歪補正回路152の動作:図7は、歪補正処理の手順を
示す説明図である。歪補正処理ではまず、図7(A)に
示す原画像MFが各水平ライン毎に傾きθ1X,θ2X
に応じた水平補正率FRSXで縮小される(図7
(B))。そして、水平方向に縮小された画像を垂直補
正率KRSYで縮小することによって図7(C)に示す
歪補正画像CFの台形画像部CFaが求められる。な
お、垂直方向の縮小は、上方向のあおり投写によって表
示画像の下部側に比べて上部側が大きく拡大されるのを
補正するように、原画像MFの下部側を基準に上部側を
大きく縮小するように行われる。
【0085】まず、図3に示す水平補正回路172の動
作について説明する。水平補正制御回路190には、ラ
インアドレスLADと、画素アドレスPADと、第1の
ラインアドレス制御信号DSPVとが入力される。ライ
ンアドレスLADおよび画素アドレスPADは、表示画
像領域IFのラインアドレスおよび画素アドレス、すな
わち、書込/読出制御回路146(図2)から出力され
た液晶パネル126の垂直方向のラインアドレスおよび
水平方向の画素アドレスを示している。第1のラインア
ドレス制御信号DSPVは、後述する垂直補正回路17
0の垂直補正制御回路170から出力される制御信号で
ある。水平補正制御回路190には、制御条件レジスタ
158(図2)に格納されている台形画像部CFaの左
右両端縁の傾きθ1X,θ2X(図4)が与えられる。
水平補正制御回路190は、このラインアドレスLAD
および画素アドレスPADと、第1のラインアドレス制
御信号DSPVと、傾きθ1X,θ2Xとに応じて、後
述する演算を行って第1,第2の画素セレクト信号DS
PH,SELHと、第1,第2の画素アドレス制御信号
PADC1,PADC2とを生成する。第1,第2の画
素セレクト信号DSPH,SELHは、セレクタ198
に供給される。第1、第2の画素アドレス制御信号PA
DC1,PADC2は、画素アドレス発生回路202に
供給される。
【0086】画素アドレス発生回路202は、供給され
た第1,第2の画素アドレス制御信号PADC1,PA
DC2に基づいてフレームメモリ120(図2)に書き
込まれている原画像MFを読み出すための読出アドレス
を生成し、フレームメモリ120に供給する。
【0087】フレームメモリ120から読み出された1
画素分の画像信号VPaは画素バッファ192に格納さ
れる。画素バッファ192に格納された画像信号は、次
の画素の画像信号がフレームメモリ120から供給され
る時に画素バッファ192から読み出される。従って、
画素バッファ192から読み出される画像信号VPb
は、フレームメモリ120から与えられている画像信号
VPaよりも1画素手前の画像信号である。加算器19
4は、フレームメモリ120から供給された画像信号V
Paと、画素バッファ192から読み出された画像信号
VPbとを加算し、加算された画像信号には、乗算器1
96において1/2が乗じられる。乗算器196から出
力される画像信号VPabは、フレームメモリ120か
ら与えられた画像信号VPaと、その1画素手前の画像
信号VPbとを平均したものである。この平均化された
画像信号VPabは、セレクタ198のA入力端子に入
力される。セレクタ198のB入力端子には、フレーム
メモリ120から与えられた画像信号VPaがそのまま
入力されている。また、セレクタ198のC入力端子に
は、黒レベル信号VBLKが入力されている。セレクタ
198は、第1,第2の画素セレクト信号DSPH,S
ELHのレベルに従って、入力された3つの画像信号V
Pab,VPa,VBLKのいずれか一つを選択して出
力する。
【0088】図8は、水平補正制御回路190および画
素アドレス発生回路202の動作に関連する各種のパラ
メータのうち垂直方向の各ラインごとに算出されるパラ
メータについて示す説明図である。ここで、LADは液
晶パネル126(表示画像領域IF)の垂直方向のライ
ンアドレスである。DSPVは、表示画像領域IFの各
ラインごとにフレームメモリ120から画像データを読
み出すか画像を読み出さずに黒レベルの画像とするかを
制御するための第1のラインセレクト信号を示してい
る。MLAD*は後述する原画像MFの読出ラインアド
レスMLADと同じ値を示している。STAは表示画像
領域IFの各ラインにおいて原画像MFの画像データの
表示を開始する画素アドレスを、EDAは原画像MFの
画像データの表示を終了する画素アドレスを示してい
る。FRSXは液晶パネル126の水平方向の全画素数
(表示画像領域IFの全画素数)と、原画像MFの水平
方向の画像が表示される領域の画素数との比を示してい
る。
【0089】水平補正制御回路190(図3)は、第1
のラインセレクト信号DSPVおよびラインアドレスL
ADに基づいて読出ラインアドレスMLADと等しいア
ドレス値MLAD*を求める。この機能は後述するライ
ンアドレス発生回路200に有する機能と同様である。
従って、第1のラインセレクト信号DSPVを水平補正
制御回路190に入力するのではなく、ラインアドレス
発生回路200から出力される読出ラインアドレスML
ADを入力するようにしてもよい。第1のラインセレク
ト信号DSPVおよび読出ラインアドレスMLADの詳
細については後述する。
【0090】水平補正制御回路190は、傾きθ1X,
θ2Xと、表示画像領域IFの垂直方向のライン数IM
GY(液晶パネル126の垂直方向のライン数)と、読
出ラインアドレスMLADとに基づいて、開始画素アド
レスSTAおよび終了画素アドレスEDAを下式(9
a),(9b)によって算出する。
【0091】
【数9】
【0092】水平補正制御回路190は、さらに、開始
画素アドレスSTAと、終了画素アドレスEDAと、表
示画像領域IFの水平画素数IMGXとに基づいて、表
示画像領域IFに対する台形画像部CFaの水平補正率
KRSXを下式(10)によって計算する。
【0093】
【数10】
【0094】そして、フレームメモリ120に記憶され
ている原画像MFの水平画素数MEMXと、表示画像領
域IFの水平画素数IMGXとの比率(縮小率RSX=
IMGX/MEMX)と上記(10)式で与えられる水
平補正率KRSXとに基づいて、原画像MFから歪補正
画像(図5(B))を得るための水平補正率FRSXが
計算される。
【0095】
【数11】
【0096】上記計算は、表示画像領域IFの各ライン
ごとに実行されて、開始画素アドレスSTAと、終了画
素アドレスEDAと、水平補正率FRSXとが計算され
る。図8は、図4に示す原画像MF(MEMX=700
画素,MEMY=500ライン)と、表示画像領域IF
(IMGX=700画素,IMGY=500ライン)
と、傾きθ1X 0.08と、傾きθ2X 0.12と
に基づいて計算された各ラインごとのパラメータを示し
ている。
【0097】垂直補正制御回路180から水平補正制御
回路190に与えられる第1のラインセレクト信号DS
PVは、図7(C)の上端のKSYライン分の間はLレ
ベルに保たれる。この間は、後述するように各ラインに
は画像が表示されないので、必ずしも画像信号をフレー
ムメモリ120から読み出す必要はない。そこで、水平
補正制御回路190は第1のラインセレクト信号DSP
VがLレベルの間は第1の画素セレクト信号DSPHを
Lレベルとし、セレクタ198ではC入力端子に入力さ
れている画像信号、すなわち黒レベル信号VBLKが選
択されて出力画像信号RV2として出力される。また、
第1のラインセレクト信号DSPVがLレベルの間は図
7に示す読出ラインアドレスMLADは0から変化せ
ず、(9)式〜(11)式に基づいて計算される各パラ
メータの値も変化しない。第1のラインセレクト信号D
SPVがHレベルに変化後はラインアドレスLADの変
化に伴って、読出ラインアドレスMLAD*も変化し、
これに応じて各パラメータの値が計算される。
【0098】上記のように、傾きθ1Xに基づいて開始
画素アドレスSTAを、また、傾きθ2Xに基づいて終
了画素アドレスEDAを、それぞれ独立して求めること
ができ、原画像MF(図4)の1ライン分の画像を表示
画像領域IF(図4)の対応するライン中のどれだけの
画素に表示するかを決定するための水平補正率FRSX
を求めることができる。
【0099】なお、図8に示したラインアドレスLAD
毎の読出ラインアドレスMLAD*と、開始画素アドレ
スSTAと、終了画素アドレスEDAと、水平補正率F
RSXとは、設定された傾きθ1X,θ2Xおよび垂直
補正率(垂直縮小率)KRSYに基づいて、予めCPU
130によって算出されて制御条件レジスタ158に記
憶され、垂直補正制御回路180や水平補正制御回路1
90に供給されるようにしてもよい。
【0100】図9は、水平補正制御回路190および画
素アドレス発生回路202の動作に関連する各種のパラ
メータのうち1ライン中の各画素ごとに算出されるパラ
メータについて、ラインアドレスLAD=70(図8参
照)の場合を例に示す説明図である。ここで、FRSX
は、図7(B)に示すように液晶パネル126の水平方
向の全画素数(表示画像領域IFの水平方向の全画素
数)と、その中で実際に原画像MFが表示される画素数
との比を示している。PADは液晶パネル126の水平
方向の画素アドレス(表示画像領域IFの水平方向の画
素アドレス)を示し、BPADは各ライン上において台
形画像部CFa(図4(B))の左端位置から右に向か
って1ずつ順次増加する基準画素アドレスを示し、RS
PADは基準画素アドレスBPADを水平補正率FRS
Xで除算した結果を示し、MPADは原画像MFの読出
画素アドレスを示している。また、PADC1およびP
ADC2は画素アドレス発生回路202に供給される第
1,第2の画素アドレス制御信号を示し、DSPH,S
ELHはセレクタ198に供給される第1,第2の画素
セレクト信号を示している。RV1はフレームメモリ1
20から読み出される画像データが原画像MFのどの画
素に対応しているかを、RV2はセレクタ198から出
力される画像データが原画像MFのどの画素に対応して
いるかを示している。
【0101】図7(C)から解るように台形画像部CF
aは各ラインごとに異なった画素数を有している。図9
に示す基準画素アドレスBPADは、台形画像1ライン
中の各画素の番号を示している。具体的には、基準画素
アドレスBPADの値は、台形画像部CFaの左端位置
(例えばLAD=70におけるPAD=40の位置)の
画素では0であり、台形画像部CFaの右端位置(例え
ばLAD=70におけるPAD=639の位置)の画素
では599である。一方、フレームメモリ120に与え
られる読出画素アドレスMPADの値は、台形画像部C
Faの左端位置(LAD=70では、PAD=40)の
画素では0であり、台形画像部CFaの右端位置(LA
D=70では、PAD=639)の画素では698であ
る。従って、液晶ディスプレイパネルの画素アドレスP
ADと読出画素アドレスMPADとは、フレームメモリ
120に記憶されている原画像MFの各ライン中の各画
素と、台形画像部CFaの各ライン中の各画素との対応
関係を示していると考えることができる。
【0102】開始画素アドレスSTA(図8)以上の画
素アドレスPADが水平補正制御回路190に入力され
ると、画素アドレス制御信号PADC1がLレベルから
Hレベルに変化し、これ以降、画素アドレスPADが1
つ増加する毎に基準画素アドレスBPADも0から順に
1ずつ増加する。そして、終了画素アドレスEDAより
も大きい画素アドレスPADが水平補正制御回路190
に入力されると、第1の画素アドレス制御信号PADC
1がLレベルからHレベルに変化し、これ以降、画素ア
ドレスPADが増加しても基準画素アドレスBPADは
変化しない。図9の例では、画素アドレスPAD=40
より基準画素アドレスBPADの増加が開始され画素ア
ドレスPAD=639で基準画素アドレスBPADの更
新が停止する(BPAD=599)。なお、RSPAD
は、基準画素アドレスBPADを水平補正率FRSXで
除算した結果を整数化した値であり、図9の例では、R
SPADが求められる。0,1,2,3,4,5,7,
8,9,…のように変化する。
【0103】第2の画素アドレス制御信号PADC2
は、除算結果RSPADがその前の除算結果から+2増
加した値となったときにHレベルとなり、それ以外のと
きはLレベルとなる。すなわち、水平補正制御回路19
0は、基準画素アドレスが更新される度に、基準画素ア
ドレスBPADを水平補正率FRSXで除算して、その
除算結果RSPADが前回の除算結果から2つ増加した
場合には、第2の画素アドレス制御信号PADC2をH
レベルに変化させる。一方、除算結果RSPADが前回
の除算結果から+1増加した場合には、画素アドレス制
御信号PADC2をLレベルに変化させる。図8の例で
は、基準画素アドレスBPADが6の場合に画素アドレ
ス制御信号PADC2がHレベルになっていることが解
る。
【0104】読出画素アドレスMPADは、画素アドレ
ス制御信号PADC2がLレベルになっている場合には
+1増加し、Hレベルになっている場合には+2増加す
る。従って、MPADはRSPADと同じ値を示してい
る。
【0105】画素アドレスPADが0からSTA(=4
0)までの間は画素アドレス制御信号PADC1はLレ
ベルを維持し、基準ラインアドレスBPAD、読出画素
アドレスMPADも0のままで変化しない。このとき、
第1,第2の画素セレクト信号DSPH,SELHはL
レベルを維持し、セレクタ198ではC入力端子に入力
されている画像信号、すなわち黒レベル信号VBLKが
選択されて出力画像信号RV2として出力される。
【0106】画素アドレスPADがSTA以上(PAD
≧40)でEDA以下(PAD≦639)の間では、第
1の画素アドレス制御信号PADC1および第1の画素
セレクト信号DSPHがHレベルに保たれるとともに、
基準画素アドレスBPADが画素アドレスPADの更新
に応じて変化し、読出画素アドレスMPADが画素アド
レス発生回路202(図3)から出力される。フレーム
メモリ120から読出画素アドレスMPADの変化0,
1,2,3,4,5,7,9,…に応じて画像データD
P0,DP1,DP2,DP3,DP4,DP5,DP
7,DP9,…が読み出され、画像信号RV1として水
平補正回路172に入力される。第2のセレクト信号S
ELHは、画素アドレス制御信号PADC2と同じであ
る。第2のセレクト信号SELHがLレベルである場合
には、セレクタ198ではB入力端子に入力されている
画像信号VPaが選択されて出力画像信号RV2として
出力される。すなわち、読出画素アドレスMPADが0
から+1ずつ変化しているときは、これに応じてフレー
ムメモリ120から読み出された画像データDP0,D
P1,DP2,DP3,…が選択されて出力画像信号R
V2として出力される。
【0107】一方、画素アドレス制御信号PADC2が
Hレベルに変化したときは、第2の画素セレクト信号S
ELHもLレベルからHレベルに変化する。セレクタ1
98ではA入力端子に入力されている画像信号VPab
が選択されて出力画像信号RV2として出力される。す
なわち、1画素飛ばして読み出された画像信号VPa
(7画素目の画像データDP7)とその1画素前に読み
出された画像信号VPb(1画素目の画像データDP
5)とを平均した信号((DP5+DP7)/2)が出
力画像信号RV2として出力される。この画像信号VP
abは、読出ラインアドレスが1画素飛ばされることに
よって欠落したその間の画素の画像データを補間するた
めに、欠落前後の画素の画像信号を平均した信号であ
る。すなわち、図3に示す画素バッファ192、加算器
194、乗算器196、およびセレクタ198は、画素
の欠落により発生する画像の不連続性を緩和するフィル
タ回路としての機能を有している。
【0108】画素アドレスPADがEDA(=639)
よりも大きくなると、画素アドレス制御信号PADC1
はHレベルからLレベルに変化し、基準ラインアドレス
BPAD、読出画素アドレスMPADは更新が停止され
る。このとき、第1,第2の画素セレクト信号DSP
H,SELHもLレベルのままとなり、セレクタ198
ではC入力端子に入力されている画像信号、すなわち黒
レベル信号VBLKが選択されて出力画像信号RV2と
して出力される。
【0109】なお、画素アドレス発生回路202におけ
る読出画素アドレスMPADの更新を、上述のように第
1,第2の画素アドレス制御信号PADC1,PADC
2のレベルに応じて制御する代わりに、画素アドレス発
生回路202内において独自に読出画素アドレスMPA
Dの更新を制御することも可能である。この場合には、
画素アドレス発生回路202内に、水平補正制御回路1
90とほぼ同様の回路を設けて、第1,第2の画素アド
レス制御信号PADC1,PADC2と等価な信号を生
成するようにすればよい。特に、水平補正率FRSXが
0.5よりも小さい場合には、読出画素アドレスMPA
D(除算結果RSPAD)が2以上変化する場合があ
り、第1,第2の画素アドレス制御信号PADC1,P
ADC2に応じて上述のように画素アドレス発生回路2
02において読出画素アドレスMPADを発生すること
は困難である。このような場合には、水平補正制御回路
190に画素アドレス発生回路を備えるようにすること
が好ましい。
【0110】図10は、水平補正回路172の動作を示
すタイミングチャートである。図10(a)は画素アド
レスPADを示し、図10(c)は基準画素アドレスB
PADを示している。図10(b)は第1の画素アドレ
ス制御信号PADC1を、図10(d)は第2の画素ア
ドレス制御信号PADC2を示している。図10(e)
は読出画素アドレスMPADを示している。図10
(f)に示す読出制御信号MPR#は、フレームメモリ
120における読み出しを許可する信号であり、書込/
読出制御回路146からフレームメモリ120に供給さ
れている。この信号MPR#は負論理であり、Lレベル
の時にのみ画像信号の読み出しが許可される。
【0111】図10(a)〜(c)に示すように、画素
アドレスPADが1つずつ増加して開始画素アドレスS
TA(=40)になるまでは第1の画素アドレス制御信
号PADC1はLレベルのままで、基準画素アドレスB
PADは0から変化しない。画素アドレスPADが開始
画素アドレスSTA以上となって第1の画素アドレス制
御信号PADC1がHレベルに変化すると、基準画素ア
ドレスBPADも画素アドレスPADの変化に応じて1
つずつ増加する。基準画素アドレスBPADの変化に応
じて図10(e)に示す読出画素アドレスも1つずつ増
加する。但し、図10(d)に示す第2の画素アドレス
制御信号PADC2がHレベルのときは、読出画素アド
レスMPADは2つ増加する。なお、これらのアドレス
の変化は、図10(m)に示すドットクロック信号DC
LK3に同期して実行される。そして、図10(f)に
示す読出制御信号MPR#がLレベルの間に、図10
(g)に示すようにフレームメモリ120(図1)から
読出画素アドレスMPADに応じた画像データDP0,
DP1,DP2,DP3,DP4,DP5,DP7,D
P9,…が画像信号VPaとして水平補正回路172
(図3)に入力され、セレクタ198に入力される。ま
た、画素バッファ192(図3)からは、1画素前の画
像信号VPbが出力され、セレクタ198に入力され
る。さらに、画像信号VPaおよび画像信号VPbとが
加算平均されて図10(i)に示すVPabが作成され
る。そして、この画像信号VPabがセレクタ198に
入力される。
【0112】図10(j)に示す第1の画素セレクト信
号DSPHは、図10(b)に示す第1の画素アドレス
制御信号PADC1の変化に合わせて変化する。第1の
画素セレクト信号DSPHがLレベルの間は、セレクタ
198では黒レベル信号VBLKが選択されて出力画像
信号RV2として出力される。第1の画素セレクト信号
DSPHがHレベルに変化後において、図10(k)に
示す第2の画素セレクト信号SELHがLレベルの間
は、セレクタ198では画像信号VPaが選択されて出
力画像信号RV2として出力される。一方、第2の画素
セレクト信号SELHがHレベルの間、すなわち、第2
の画素アドレス制御信号PADC2がHレベルに変化し
て読出画素アドレスMPADが2つ増加したときは、セ
レクタ198では画像信号VPabが選択されて出力画
像信号RV2として出力される。
【0113】このように、図3に示す水平補正回路17
2では、水平補正制御回路190において算出された水
平方向台形歪補正パラメータ(図8、図9)に従って、
液晶パネル126(図1)に対応する表示画像領域IF
(図4)の各ラインの各画素に対して原画像MF(図
4)のどの画素を対応させるかを決定して出力すること
ができる。しかも、この算出に用いられる(9)式〜
(11)式の各計算式において、台形歪補正のためにユ
ーザが調整しなければならない水平補正パラメータは傾
きθ1X、θ2Xのみなので、容易に調整が可能であ
る。また、傾きθ1X,θ2Xをそれぞれ独立に設定す
ることができるので、上下方向にあおり角が発生してい
るときのみならず、左右方向にあおり角が発生し、発生
する台形歪の形状が左右対称でないような場合にも台形
歪を補正することが可能である。なお、台形歪の形状が
左右対称であるときは、θ1X=θ2Xとすればよく、
共通の1つの傾きθXを用いて台形歪を補正することも
できる。
【0114】次に、図3に示す垂直補正回路170の動
作について説明する。垂直補正制御回路180には、表
示画像領域IFのラインアドレス、すなわち、液晶パネ
ル126の垂直方向のラインアドレスLADが書込/読
出制御回路146(図2)から入力される。また、制御
条件レジスタ158(図2)に格納されている垂直補正
率KRSYが与えられる。垂直補正制御回路180は、
このラインアドレスLADと垂直補正率KRSYとに応
じて、後述する演算を行って第1,第2のラインセレク
ト信号DSPV,SELVと、第1,第2のラインアド
レス制御信号LADC1,LADC2とを生成する。第
1,第2のラインセレクト信号DSPV,SELVは、
セレクタ188に供給される。第1、第2のラインアド
レス制御信号LADC1,LADC2は、ラインアドレ
ス発生回路200に供給される。
【0115】ラインアドレス発生回路200は、供給さ
れた第1,第2のラインアドレス制御信号LADC1,
LADC2に基づいてメモリ120に書き込まれている
原画像MFの読出アドレスを生成し、原画像MFの読出
しを実行する。
【0116】水平補正回路172から出力された1ライ
ン分の画像信号VLaはラインバッファ182に格納さ
れる。ラインバッファ182に格納された画像信号は、
次のラインの画像信号が水平補正回路172から供給さ
れる時にラインバッファ182から読み出される。従っ
て、ラインバッファ182から読み出される画像信号V
Lbは、水平補正回路172から与えられている画像信
号VLaよりも1ライン手前の画像信号である。加算器
184は、水平補正回路172から供給された画像信号
VLaと、ラインバッファ182から読み出された画像
信号VLbとを加算し、加算された画像信号には、乗算
器186において1/2が乗じられる。乗算器186か
ら出力される画像信号VLabは、水平補正回路172
から与えられた画像信号VLaと、その1ライン手前の
画像信号VLbとを平均したものである。この平均化さ
れた画像信号VLabは、セレクタ188のA入力端子
に入力される。セレクタ188のB入力端子には、水平
補正回路172から与えられた画像信号VLaがそのま
ま入力されている。また、セレクタ188のC入力端子
には、黒レベル信号VBLKが入力されている。セレク
タ188は、第1,第2のラインセレクト信号DSP
V,SELVのレベルに従って、入力された3つの画像
信号VLab,VLa,VBLKのいずれか一つを選択
して出力する。
【0117】図11は、垂直補正制御回路180および
ラインアドレス発生回路200の動作に関連する各種の
パラメータについて示す説明図である。ここで、LAD
は液晶パネル126の垂直方向のラインアドレスを示
し、BLADは台形画像部CFa(図4(B))の上端
位置から下に向かって、1ずつ順次増加する基準ライン
アドレスを示し、OFFLADは基準ラインアドレスB
LADと実際にフレームメモリ120に与えられる読出
ラインアドレスMLADとの差(オフセットラインアド
レス)を示している。LADC1およびLADC2はラ
インアドレス発生回路200に供給される第1,第2の
ラインアドレス制御信号を示し、DSPV,SELVは
セレクタ188に供給される第1,第2のラインセレク
ト信号を示している。RV2は水平補正回路172から
出力される画像データが原画像MFのどのラインに対応
しているかを示し、RV3はセレクタ188から出力さ
れる画像データが原画像MFのどのラインに対応してい
るかを示している。
【0118】基準ラインアドレスのインクリメントが開
始されるラインアドレスLAD(開始ラインアドレスS
TLAD)の値は、垂直補正率KRSYおよび表示画像
領域IFの垂直方向のライン数IMGYに基づいて下式
(12a),(12b)によって算出される。
【0119】
【数12】
【0120】また、オフセットラインアドレスOFFL
ADは、例えば下式(13)によって算出される。
【0121】
【数13】
【0122】なお、オフセットラインアドレスOFFL
ADを求める計算式に用いられる関数は、(LAD−S
TLAD)=0のときに0となり、(LAD−STLA
D)=(KSSY−1)のときに1となるような任意の
単調な関数を利用することができ、三角関数だけでな
く、指数関数等の他の関数を利用することができる。上
方向へのあおり投写によって発生する垂直方向の歪は、
画像の上側ほど大きく拡大され、投写スクリーン上に表
示される画像のライン密度は、画像の上側ほど小さく、
画像の下側ほど大きい。従って、台形画像CFaの小さ
い方の底辺に対応する原画像MFのライン数は多く、大
きい方の底辺に対応する原画像MFのライン数は小さく
なることが好ましい。オフセットラインアドレスOFF
LADは、台形画像CFaの各ラインと原画像MFの各
ラインとが上記関係を満足するように設定されている。
【0123】読出ラインアドレスMLADは、基準ライ
ンアドレスBLADとオフセットラインアドレスOFF
LADとに基づいて下式(14)から算出される。
【0124】
【数14】
【0125】ここで、RSYは、原画像MFの垂直ライ
ン数MEMYに対する表示画像領域IFの垂直ライン数
IMGYの比である垂直拡大/縮小率を示している。本
例では、図4に示すようにRSY=1である。垂直拡大
/縮小率RSYについては後述する。
【0126】図4(B)から解るように台形画像部CF
aは430本のラインを有している。図11に示す基準
ラインアドレスBLADは、台形画像部CFaの430
本の各ラインの番号を示している。すなわち、基準ライ
ンアドレスBLADの値は、台形画像部CFaの上端位
置(LAD=70)のラインでは0であり、台形画像部
CFaの下端位置(LAD=499)のラインでは42
9である。一方、フレームメモリ120に与えられる読
出ラインアドレスMLADの値は、台形画像部CFaの
上端位置(LAD=70)のラインでは0であり、台形
画像部CFaの下端位置(LAD=499)のラインで
は499である。従って、液晶ディスプレイパネルのラ
インアドレスLADと読出ラインアドレスMLADと
は、フレームメモリ120に記憶されている原画像IM
の各ラインと、台形画像部CFaの各ラインとの対応関
係を示していると考えることができる。また、オフセッ
トアドレスOFFLADは、補完画像部CFbの上端に
おける70本分の高さを、台形画像部CFaの430本
のラインの中のどの位置で吸収するかを示している。
【0127】開始ラインアドレスSTLAD(=70)
以上のラインアドレスLADが垂直補正制御回路180
に入力されると、ラインアドレス制御信号LADC1が
LレベルからHレベルに変化し、これ以降、ラインアド
レスLADが1つ増加する毎に基準ラインアドレスBL
ADも0から順に1ずつ増加する。ラインアドレスLA
Dが0からSTLADまでの間では、ラインアドレス制
御信号LADC1はLレベルを維持し、基準ラインアド
レスBLADと、オフセットラインアドレスOFFLA
Dと、読出ラインアドレスMLADとは、いずれも0ラ
インのままで変化しない。このとき、第1,第2のライ
ンセレクト信号DSPV,SELVはLレベルを維持
し、セレクタ188ではC入力端子に入力されている画
像信号、すなわち黒レベル信号VBLKが選択されて出
力画像信号RV3として出力される。
【0128】ラインアドレスLADがSTLAD以上
(LAD≧70)のときは、第1のラインアドレス制御
信号LADC1および第2のラインセレクト信号DSP
VがHレベルに保たれる。このとき、基準ラインアドレ
スBLADがラインアドレスLADの変化に応じて0か
ら順に1ずつ変化し(12)式〜(14)式により読出
ラインアドレスMLADが算出される。
【0129】但し、図3の回路では、ラインアドレス発
生回路200は、(12)式〜(14)式を用いる代わ
りに、垂直補正制御回路180から与えられるラインア
ドレス制御信号LADC1,LADC2に応じて読出ラ
インアドレスMLADを以下のように更新する。オフセ
ットラインアドレスOFFLADが一つ前のラインアド
レスLADにおけるオフセットラインアドレスOFFL
ADの値から変化しないときは、ラインアドレス制御信
号LADC2はLレベルを維持し、読出ラインアドレス
MLADは基準ラインアドレスBLADの変化に応じて
1ずつ変化する。一方、オフセットラインアドレスOF
FLADが変化したときは、ラインアドレス制御信号L
ADC2がHレベルに変化する。ラインアドレス制御信
号LADC2がHレベルに変化したときは、ラインアド
レス発生回路200(図3)は読出ラインアドレスML
ADを+2増加させる。図11では、例えば、ラインア
ドレスLADが71から72に変化すると、オフセット
ラインアドレスOFFLADが0から1に変化する。こ
のとき、ラインアドレス制御信号LADC2はHレベル
に変化し、読出ラインアドレスMLADは1から3に変
化する。
【0130】水平補正回路172からは、読出ラインア
ドレスMLADの変化0,1,3,4,…に応じて画像
データDL0,DL1,DL3,DL4…が出力画像信
号RV2として垂直補正回路170に入力される。ここ
で、読出ラインアドレスMLADが1ずつ順に変化して
いる場合には、第2のセレクト信号SELVはLレベル
を維持し、セレクタ188ではB入力端子に入力されて
いる画像信号VLaが選択されて出力画像信号RV3と
して出力される。一方、読出ラインアドレスMLADが
+2変化する場合には、第2のセレクト信号SELVは
Hレベルに変化し、セレクタ188ではA入力端子に入
力されている画像信号VLabが選択されて出力画像信
号RV3として出力される。すなわち、1ライン飛ばし
て読み出された画像信号VLa(3ライン目の画像デー
タDL3)とその1ライン前に読み出された画像信号V
Lb(1ライン目の画像データDL1)とを加重平均し
た信号が出力画像信号RV3として出力される。この画
像信号VLbは、読出ラインアドレスが1ライン飛ばさ
れることによって欠落したその間のラインの画像データ
を補間するために、欠落前後のラインの画像信号を平均
した信号である。すなわち、図3に示すラインバッファ
182、加算器184、乗算器186、およびセレクタ
188は、ラインの欠落を緩和するフィルタ回路として
の機能を有している。
【0131】なお、ラインアドレス発生回路200にお
ける読出ラインアドレスMLADの更新を、上述のよう
に第1,第2のラインアドレス制御信号LADC1,L
ADC2のレベルに応じて制御する代わりに、ラインア
ドレス発生回路200内において独自に読出ラインアド
レスMLADの更新を制御することも可能である。この
場合には、ラインアドレス発生回路200内に、垂直補
正制御回路180とほぼ同様の回路を設けて、第1,第
2のラインアドレス制御信号LADC1,LADC2と
等価な信号を生成するようにすればよい。特に、垂直方
向の補正率KRSYが0.5よりも小さい場合には、読
出ラインアドレスMLAD(オフセットラインアドレス
OFFLAD)が2以上変化する場合があり、第1,第
2のラインアドレス制御信号LADC1,LADC2に
応じて上述のようにラインアドレス発生回路200にお
いて読出ラインアドレスMLADを発生することは困難
である。このような場合には、垂直補正制御回路180
にラインアドレス発生回路を備えるようにすることが好
ましい。
【0132】図12は、垂直補正回路170の動作を示
すタイミングチャートである。図12(a)はフレーム
メモリ120におけるラインアドレスLADを示し、図
12(c)は基準ラインアドレスBLADを示してい
る。図12(b)は第1のラインアドレス制御信号LA
DC1を、図12(d)は第2のラインアドレス制御信
号LADC2を示している。図12(e)は読出ライン
アドレスMLADを示している。図12(f)に示す読
出制御信号MLR#は、フレームメモリ120における
読み出しを許可する信号であり、書込/読出制御回路1
46からフレームメモリ120に供給されている。この
信号MLR#は負論理であり、Lレベルの時にのみ画像
信号の読み出しが許可される。また、図3に示すライン
バッファ182も、この信号MLR#と同様な信号が入
力され、フレームメモリ120からの読出とほぼ同じタ
イミングでラインバッファ182に対する画像信号の入
力および出力が実行される。
【0133】図12(a)〜(c)に示すように、ライ
ンアドレスLADが1つずつ増加して開始ラインアドレ
スSTLAD(=70)になるまでは第1のラインアド
レス制御信号LADC1はLレベルのままで、基準ライ
ンアドレスBLADは0から変化しない。ラインアドレ
スLADが開始ラインアドレスSTLAD以上となって
第1のラインアドレス制御信号LADC1がHレベルに
変化すると、基準ラインアドレスBLADもラインアド
レスLADの変化に応じて0から1ずつ増加する。基準
ラインアドレスBLADの変化に応じて図12(e)に
示す読出ラインアドレスも1ずつ増加する。但し、図1
2(d)に示す第2のラインアドレス制御信号LADC
2がHレベルのときは、読出ラインアドレスMLADは
2増加する。なお、これらのアドレスの変化は、図12
(m)に示す同期信号HSYNC3に同期して実行され
る。そして、図12(f)に示す読出制御信号MLR#
がLレベルの間に、図12(g)に示すようにフレーム
メモリ120(図1)から読出ラインアドレスMLAD
に応じた画像データDL0,DL1,DL3…が読み出
され、水平補正回路172を介して画像信号RV2とし
て垂直補正回路170(図3)に入力される。画像信号
RV2は、画像信号VLaとしてセレクタ188および
ラインバッファ182に入力される。また、ラインバッ
ファ182(図3)への画像信号VLaの入力とほぼ同
時に、ラインバッファ182からは1ライン前の画像信
号VLbが出力され、セレクタ188に入力される。さ
らに、画像信号VLaおよび画像信号VLbが加算平均
されて図12(i)に示すVLabが作成される。そし
て、この画像信号VLabがセレクタ188に入力され
る。
【0134】図12(j)に示す第1のラインセレクト
信号DSPVは、図12(b)に示す第1のラインアド
レス制御信号LADC1の変化に合わせて変化する。第
1のラインセレクト信号DSPVがLレベルの間は、セ
レクタ188では黒レベル信号VBLKが選択されて出
力画像信号RV3として出力される。第1のラインセレ
クト信号DSPVがHレベルに変化後において、図12
(k)に示す第2のラインセレクト信号SELVがLレ
ベルの間は、セレクタ188では画像信号VLaが選択
されて出力画像信号RV3として出力される。一方、第
2のラインセレクト信号SELVがHレベルの間、すな
わち、第2のラインアドレス制御信号LADC2がHレ
ベルに変化して読出ラインアドレスMLADが2つ増加
したときは、セレクタ188では画像信号VLabが選
択されて出力画像信号RV3として出力される。
【0135】このように、図3に示す垂直補正回路17
0では、垂直補正制御回路180において決定された垂
直方向の補正パラメータ(図11)に従って、液晶パネ
ル126(図1)に対応する表示画像領域IF(図4)
の各ラインに対して原画像MF(図4)のどのラインを
対応させるかを決定することができる。しかも、この決
定に用いられる(6)式〜(8)式の各計算式におい
て、あおり投写によって発生する歪画像を補正するため
にユーザが調整しなければならないパラメータは垂直補
正率KSRYのみであり、従来に比べて容易に調整が可
能である。
【0136】なお、上記垂直補正回路170では、垂直
補正率KSRYに応じて歪補正画像CFのうち黒画像と
する領域(ライン数KSYの領域)を台形画像部CFa
の上側に設ける場合を例に説明しているが、この領域を
下に設けるようにしてもよい。
【0137】また、上記垂直補正回路170、水平補正
回路172の動作説明では、拡大/縮小率RSX=1,
RSY=1として説明しているが、もちろん拡大/縮小
率RSX,RSYを0〜1の範囲で設定することもでき
る。例えば、図2に示したように縮小/フィルタ回路1
44を介さずにフレームメモリに書き込まれるような画
像信号DV3、例えば、CPU130に接続されたバス
を介して書き込まれるような画像信号は、液晶パネル1
26の表示サイズ、すなわち、表示画像領域IF(図
4)よりも大きいサイズの画像である場合がある。この
ような場合には、縮小率RSX,RSYを対応する値に
設定することによりフレームメモリ120に書き込まれ
た画像を表示画像領域IFのサイズに縮小することも可
能である。すなわち、台形歪補正回路152は、縮小/
フィルタ回路としての機能も有している。また、原画像
MFが表示画像領域IFよりも小さい画像である場合に
は、拡大/縮小率RSX=1,RSY=1として、台形
歪補正回路152において歪補正画像を生成し、拡大/
フィルタ回路154において歪補正後の画像を拡大する
ようにすればよい。
【0138】また、縮小/フィルタ回路144におい
て、垂直補正率KRSYに応じて画像を縮小することに
より垂直方向の補正を行い、台形歪補正回路152にお
いて水平方向の補正のみを行うようにすることもでき
る。
【0139】また、上述の説明では、図4(B)に示す
ように、歪補正画像CFを構成する画像CFaが画像の
上端縁側の幅が縮小されるような台形画像である場合を
例に説明している。上限逆の形状をした台形画像の場合
には、(9)式の代わりに以下の式を用いれば良い。
【0140】
【数15】
【0141】上記説明のように、台形歪補正回路152
においては、ユーザが容易に設定可能な垂直補正率KR
SYと、傾きθ1X,θ2Xとに応じて、あおり投写に
よって発生する歪画像を補正するための歪補正画像を生
成することができる。また、傾きθ1X,θ2Xはそれ
ぞれ独立に設定できるので、左右対称形の歪画像だけで
なく、左右非対称な歪画像も補正可能である。
【0142】なお、上記実施例では、欠落ラインの補間
処理は、欠落ラインの前後のラインを用いて行われてい
るが、欠落ラインと、欠落ラインに隣接する1本のライ
ンあるいは2本のラインを用いて補間を行うようにして
もよい。欠落画素の補間処理も同様である。なお、欠落
ラインや欠落画素そのものを用いて補間処理を行いたい
場合には、表示速度の2倍以上の速度でフレームメモリ
120から画像を読み出して補間処理を実行する。この
ときには、台形歪補正回路152に、2倍の速度で読み
出された画像信号を表示速度でラッチするラッチ回路、
すなわち、バッファ回路を設ければよい。また、垂直補
正制御回路180や水平補正制御回路190における読
出アドレスの生成方法が異なるが、基本的には上述した
台形歪補正回路152の処理と同様である。
【0143】以上の説明からわかるように、第1実施例
においては、ビデオプロセッサ122が本発明の画像補
正部に相当する。また、水平補正回路172が第1の補
正部に相当し、垂直補正回路170が第2の補正部に相
当する。
【0144】B.第2実施例:第2実施例としての画像
処理装置の各構成は、第1実施例の画像処理装置100
と同じである。第1実施例と第2実施例の違いは、台形
歪補正のための歪補正画像を生成する処理内容にある。
以下では、第2実施例における歪補正画像を生成する処
理内容について説明する。
【0145】B−1.歪補正画像の概要:図13は、第
2実施例における歪補正処理の手順を示す説明図であ
る。まず、図13(A)に示すように、原画像MFの全
体を、縮小/フィルタ回路144(図3)において縮小
し、図13(B)に示す縮小画像MFaを作成する。な
お、原画像MFは、第1実施例において図4に示したも
のと同じであり、水平方向の幅ORGX(=IMGY)
が700画素で、垂直方向の高さORGY(=IMG
Y)が500ラインである。縮小画像MFaの水平方向
の幅は、台形画像CF1aの台形の上底と下底の短い方
の長さに等しく設定される。また、縮小画像MFaの原
画像MFに対する垂直方向の縮小率は、垂直補正率KR
SYの2乗に設定される。なお、この縮小率については
後述する。従って、図13(B)の例では、フレームメ
モリ120に書き込まれた縮小画像MFaの水平方向の
幅MEMXは600画素であり、垂直方向の高さMEM
Yは370ラインである。縮小/フィルタ回路144で
得られた縮小画像Maは、フレームメモリ120に書き
込まれる。次に、図13(C)に示すように、台形歪補
正回路152(図3)において、縮小画像MFaを、台
形画像部CF1a’の左端縁および右端縁の傾き(θ1
X’ 0.11),(θ2X’ 0.16)に応じた水
平拡大率FRSX’で各水平ライン毎に拡大する。さら
に、図13(D)に示すように、全体の垂直拡大率(K
RSY’ 1.16)で垂直方向を拡大することによ
り、歪補正画像CF1の台形画像部CF1aを得る。こ
こで、垂直方向の拡大は、上方向のあおり投写によっ
て、表示画像の下部側に比べて上部側が大きく拡大され
るのを補正するように、縮小画像MFaの上部側を基準
に下部側を大きく拡大するように行われる。
【0146】ここで、傾きθ1X’,θ2X’は、図1
3(C)に示すように縮小画像画像MFaを水平方向に
のみ拡大補正する場合における台形画像部CF1aの左
端縁および右端縁の傾きを示している。傾きθ1X’,
θ2X’は、下式(16a),(16b)により求めら
れる。あるいは、傾きθ1x’,θ2X’を直接設定す
るようにしてもよい。
【0147】
【数16】
【0148】図13(D)の台形画像部CF1aに応じ
てスクリーン上に投写される投写画像は、ほぼ矩形の正
画像となる。すなわち、台形画像部CF1aの上底部分
は、下底部分よりも光学的におおきな拡大率で拡大され
て投写表示される。一方、台形画像部CF1aの下底部
分は、水平補正時(図13(B)→(C))に、上底部
よりも大きな拡大率で電子的に拡大されている。このよ
うな光学的拡大と電子的拡大とを合わせて考えると、投
写画像の上端部と下端部は、縮小画像MFaの上端部と
下端部が互いにほぼ等しい総合的な拡大率で水平方向に
それぞれ拡大されて投写表示されているということがで
きる。従って、投写画像の各部は、縮小画像MFaが総
合的(電子的/光学的)にほぼ一定の拡大率で拡大され
たものである。このように、第2実施例では、投写画像
の各部がほぼ一定の拡大率で水平方向にそれぞれ拡大さ
れて投写表示されるので、第1実施例に比べて投写画像
内での画像品質をより均一にすることができるという利
点がある。
【0149】B−2.台形歪補正回路152の動作:第
2実施例においても台形歪補正回路152の動作は第1
実施例と基本的に同じであるが、水平補正制御回路19
0および画素アドレス発生回路202の動作に関連する
各種のパラメータの処理内容が異なっている。以下で
は、第2実施例において第1実施例と異なる水平補正制
御回路190および画素アドレス発生回路202の動作
に関連する各種のパラメータの処理内容について説明す
る。
【0150】図14は、水平補正制御回路190および
画素アドレス発生回路202の動作に関連する各種のパ
ラメータのうち垂直方向の各ラインごとに算出されるパ
ラメータについて示す説明図であり、図13(B)に示
す縮小画像MFa(MEMX=600画素,MEMY=
370ライン)と、図13(A)に示す原画像MF(O
RGX=700画素,ORGY=500ライン)に等し
い表示画像領域IF(IMGX=700画素,IMGY
=500ライン)と、傾きθ1X’ 0.11と、傾き
θ2X’ 0.16とに基づいて計算された各ラインご
とのパラメータを示している。図14のパラメータは、
第1実施例における図8のパラメータと基本的に同じで
ある。但し、図8のFRSXが表示画像領域IFの前画
素数IMGXと、原画像MFの水平方向の画像が表示さ
れる領域の画素数との比(水平補正率)を示しているの
に対して、図14のFRSX’は縮小画像MFaの水平
方向の画素数MEMXと、台形画像部CF1aの画素
数、すなわち縮小画像MFaの水平方向の画像が表示さ
れる領域の画素数との比(水平拡大率)を示している。
【0151】水平補正制御回路190(図3)は、第2
実施例においても第1実施例(図8)と同様に、第1の
ラインセレクト信号DSPVおよびラインアドレスLA
Dに基づいて求められた基準ラインアドレスBLAD*
にしたがって、読出ラインアドレスMLAD*を求め
る。さらに、傾きθ1X’,θ2X’と、縮小画像MF
aの垂直方向のライン数MEMYと、表示画像領域IF
の水平画素数IMGXと、読出ラインアドレスMLAD
*とに基づいて、開始画素アドレスSTAおよび終了画
素アドレスEDAが下式(17a),(17b)によっ
て算出される。
【0152】
【数17】
【0153】また、開始画素アドレスSTAと、終了画
素アドレスEDAと、原画像MFの水平画素数MEMX
とに基づいて、縮小画像MFaに対する台形画像部CF
1aの水平拡大率FRSX’、すなわち、原画像MFの
各水平ラインごとの水平拡大率が下式(18)によって
計算される。
【0154】
【数18】
【0155】第1のラインセレクト信号DSPVは、第
1実施例と同様に、図13(D)の上端のKSYライン
分の間はLレベルに保たれ、黒レベル信号VBLKが選
択されて出力画像信号RV2として水平補正回路172
(図3)から出力される。また、第1のラインセレクト
信号DSPVがLレベルの間は図14に示す読出ライン
アドレスMLAD*は0から変化せず、(17)式,
(18)式に基づいて計算される各パラメータの値も変
化しない。第1のラインセレクト信号DSPVがHレベ
ルに変化後は読出ラインアドレスMLAD*の変化に応
じて各パラメータの値が計算される。
【0156】上記のように、傾きθ1X’に基づいて開
始画素アドレスSTAを、また、傾きθ2X’に基づい
て終了画素アドレスEDAを、それぞれ独立して求める
ことができ、縮小画像MFa(図13(B))の各ライ
ンの画像を表示画像領域IF(図4)の対応するライン
中のどれだけの画素に表示するかを決定するための水平
拡大率FRSX’を求めることができる。
【0157】図15は、水平補正制御回路190および
画素アドレス発生回路202の動作に関連する各種のパ
ラメータのうち1ライン中の各画素ごとに算出されるパ
ラメータについて、ラインアドレスLAD=399(図
14参照)の場合を例に示す説明図である。図15に示
すパラメータは、第1実施例における図9に示すパラメ
ータと同じである。ここでは、各パラメータのうち処理
内容の異なるパラメータについてのみ説明する。
【0158】第2の画素アドレス制御信号PADC2
は、除算結果RSPADがその前の除算結果と同じ値と
なったときにHレベルとなり、それ以外のときはLレベ
ルとなる。すなわち、水平補正制御回路190は、基準
画素アドレスが更新される度に、基準画素アドレスBP
ADを水平拡大率FRSX’で除算して、その除算結果
RSPADが前回の除算結果と同じ場合には、第2の画
素アドレス制御信号PADC2をHレベルに変化させ
る。一方、除算結果RSPADが前回の除算結果から+
1増加した場合には、画素アドレス制御信号PADC2
をLレベルに変化させる。図15の例では、基準画素ア
ドレスBPADが5の場合に画素アドレス制御信号PA
DC2がHレベルになっていることが解る。
【0159】読出画素アドレスMPADは、第1の画素
アドレス制御信号PADC1がHレベルである間におい
てのみ、その値が変化するように設定される。このと
き、読出画素アドレスMPADは、画素アドレス制御信
号PADC2がHレベルからLレベルに変化した場合を
除いて+1増加し、HレベルからLレベルに変化した場
合には増加しない。図15では、例えば、基準画素アド
レスBPADが4,5において、除算結果RSPADは
4のまま変化せず、基準画素アドレスBPADが5にお
いてLレベルからHレベルに変化し、基準画素アドレス
BPADが6においてHレベルからLレベルに変化す
る。従って、基準画素アドレスBPADが5から6に変
化しても読出画素アドレスMPADは5のまま変化しな
い。
【0160】図16は、垂直補正制御回路180および
ラインアドレス発生回路200の動作に関連する各種の
パラメータについて示す説明図である。図16のパラメ
ータは、第1実施例における図11のパラメータと同じ
である。ここでは、各パラメータのうち処理内容の異な
るパラメータについてのみ説明する。
【0161】基準ラインアドレスのインクリメントが開
始されるラインアドレスLAD(開始ラインアドレスS
TLAD)の値は、垂直補正率KRSYおよび表示画像
領域IFの垂直方向のライン数IMGYに基づいて下式
(19a),(19b)によって算出される。
【0162】
【数19】
【0163】また、オフセットラインアドレスOFFL
ADは、例えば下式(20a)〜(20c)によって算
出される。
【0164】
【数20】
【0165】読出ラインアドレスMLADは、基準ライ
ンアドレスBLADとオフセットラインアドレスOFF
LADとに基づいて下式(21)から算出される。
【0166】
【数21】
【0167】オフセットアドレスOFFLADは、原画
像MFと台形画像部CF1aとのライン数の差分を、台
形画像部CF1aの430本のラインの中のどの位置で
吸収するかを示し、あおり投写によって発生する垂直方
向の拡大歪を補正するように設定される。
【0168】但し、図3の回路では、第1実施例におい
て説明したと同様に、ラインアドレス発生回路200
は、(19)式〜(21)式を用いる代わりに、垂直補
正制御回路180から与えられる第1,第2のラインア
ドレス制御信号LADC1,LADC2に応じて読出ラ
インアドレスMLADを更新する。
【0169】第2のラインアドレス制御信号LADC2
は、オフセットラインアドレスOFFLADが一つ前の
ラインアドレスLADにおけるオフセットラインアドレ
スOFFLADの値に対して変化したときは、ラインア
ドレス制御信号LADC2はLレベルを維持し、読出ラ
インアドレスMLADは、第1のラインアドレス制御信
号LADC1がHレベルである間においてのみ、その値
が変化するように設定される。このとき、読出ラインア
ドレスMLADは、ラインアドレス制御信号LADC2
がHレベルからLレベルに変化した場合を除いて+1増
加し、HレベルからLレベルに変化した場合には増加し
ない。図16では、例えば、基準ラインアドレスBLA
Dの180から181への変化すると、オフセットライ
ンアドレスOFFLADが12から13へ変化し、第2
のラインアドレス制御信号LADC2がLレベルからH
レベルに変化する。そして、基準ラインアドレスBLA
Dの181から182へ変化すると、オフセットライン
アドレスOFFLADは13を維持し、第2のラインア
ドレス制御信号LADC2がHレベルからLレベルに変
化する。従って、基準ラインアドレスBLADが181
から182に変化しても読出ラインアドレスMLADは
169のまま変化しない。
【0170】なお、水平補正回路172および垂直補正
回路170の動作タイミングは、図9および図11に示
した第1実施例のタイミングチャートと同様であるので
説明を省略する。
【0171】図17は、歪補正画像CF1と投写された
表示画像との関係を垂直方向に着目して示す説明図であ
る。第1実施例においては、図17(A−1)に示すよ
うに垂直方向に500ラインを有する原画像MFを垂直
方向に縮小して、図17(A−2)に示すように歪補正
画像CFを作成し、この歪補正画像CFを投写して、図
17(A−3)に示すようにほとんど歪のない表示画像
を得る。歪補正画像CFのラインアドレスが99,19
9,299,399,499の各ラインには原画像MF
のラインアドレスが37,161,281,394,4
99の各ラインが対応する。そして、表示画像のライン
アドレスが37〜161,161〜281,281〜3
94,394〜499の各ライン間には、それぞれ歪補
正画像CFのラインアドレスが99〜199,199〜
299,299〜399,399〜499の各ライン間
の画像が表示される。従って、表示画像のラインアドレ
スが37〜161の間の124本の表示ライン上には、
歪補正画像CFの100ライン分の画像が表示されるの
で、この部分における実質的なライン密度KLは約0.
81(100/124)である。同様に、表示画像のラ
インアドレスが161〜281,281〜394,39
4〜499の各ライン間における実質的なライン密度K
Lは、それぞれ約0.83,0.89,0.95であ
る。このように、第1実施例では、表示画像における実
質的なライン密度が垂直方向の位置に応じてかなり大き
く変化し、この結果、表示画像の上部と下部における垂
直方向の実質的な解像度が大きく変化する。
【0172】一方、第2実施例においては、図17(A
−1)と同じ垂直方向に500ラインを有する原画像M
Fを図17(B−1)に示すように縮小し、縮小された
画像MFaを垂直方向に拡大して、図17(B−2)に
示すように歪補正画像CF1を作成し、この歪補正画像
CF1を投写して、図17(B−3)に示すようにほと
んど歪のない表示画像を得る。歪補正画像CF1のライ
ンアドレスが99,199,299,399,499の
各ラインには縮小画像MFaのラインアドレスが29,
122,209,290,369の各ラインが対応す
る。歪補正画像CF1のラインアドレスが99〜199
の間の100本のラインは、縮小画像MFaの93本の
ラインが拡大されたものなので、この部分の実質的なラ
イン数MLは93本である。同様に、歪補正画像CF1
の199〜299,299〜399,399〜499の
各ライン間の実質的なライン数ML(すなわち縮小画像
MFaのライン数)は、それぞれ87,81,79本で
ある。従って、表示画像のラインアドレスが37〜16
1の間の124本の表示ライン上には、実質的なライン
数MLが93本である歪補正画像CF1の100ライン
分の画像が表示されるので、この部分における実質的な
ライン密度KLは約0.75(93/124)である。
同様に、表示画像のラインアドレスが161〜281,
281〜394,394〜499の各ライン間には、実
質的なライン数MLが87,81,79本である画像が
それぞれ表示されるので、これらの部分における実質的
なライン密度KLは、それぞれ約0.73,0.72,
0.75である。このように、第2実施例では、第1実
施例に比べて各ライン間の実質的なライン密度KLの変
化が小さくい。従って、第2実施例は、第1実施例に比
べて表示画像の上部と下部における垂直方向の実質的な
解像度の変化を小さくすることができるので、投写表示
される画像の垂直方向の画像品質をより均一にすること
ができるという利点がある。
【0173】なお、上方向へのあおり投写によって発生
する垂直方向の歪は、画像の上側ほど大きく拡大され、
投写スクリーン上に表示される画像のライン密度は、画
像の上側ほど小さく、画像の下側ほど大きい。従って、
台形画像CF1aの小さい方の底辺に対応する原画像M
Fの実質的なライン数は多く、大きい方の底辺に対応す
る原画像MFの実質的なライン数は少なくなることが好
ましい。
【0174】また、前述したように、第2実施例は、第
1実施例に比べて水平方向の画像品質もより均一にする
ことができるという利点がある。従って、第2実施例
は、第1実施例に比べてあおり投写によって表示される
画像の品質をより均一にできるという利点がある。
【0175】なお、垂直拡大率KRSY’は、上述のよ
うに垂直上方向のあおり投写によって発生する表示画像
の下部側よりも上部側のライン密度が低くなるライン密
度の変化を補正するように設定することが好ましい。そ
こで、本実施例では、垂直拡大率KRSY’は、垂直補
正率KRSYの逆数に相当する拡大率に設定し、縮小画
像MFaを縮小画像MFaの上部側を基準に上部側から
下部側により大きく拡大するように、原画像MFを縮小
して縮小画像MFaを生成している。この代わりに、図
13(D)に示す補完画像部CF1bの垂直ライン数K
SYに等しいライン数だけ縮小画像を垂直方向に拡大し
て台形画像部CF1aを生成できるように、縮小画像M
Faの垂直ライン数を決定するようにしてもよい。すな
わち、垂直拡大率KRSY’が1以上に設定されるよう
に、縮小画像MFaのライン数を歪補正画像CF1の有
効画像部CF1aのライン数以下になるように設定すれ
ばよい。
【0176】なお、上記理由による垂直方向の解像度の
低下の画像品質に対する影響はあまり顕著ではないの
で、垂直拡大利率KRSY’を1として、台形歪補正回
路152における垂直方向の拡大処理を行わないように
してもよい。また、垂直方向の歪補正を第1実施例と同
様にしてもよい。すなわち、原画像MFを水平方向にの
み縮小した画像を縮小画像MFaとする。そして、水平
方向の歪補正は、上記のように、縮小画像MFaを拡大
することにより行い、垂直方向の歪補正は、あおり投写
による画像の拡大を打ち消すように縮小するようにして
もよい。
【0177】上述のように、第2実施例においても図3
に示す水平補正回路172では、水平補正制御回路19
0において算出された水平方向台形歪補正パラメータ
(図14、図15)に従って、液晶パネル126(図
1)に対応する表示画像領域IF(図12)の各ライン
の各画素に対して原画像MF(図13)のどの画素を対
応させるかを決定して出力することができる。しかも、
この算出に用いられる(17)式,(18)式の各計算
式において、台形歪補正のためにユーザが調整しなけれ
ばならない水平補正パラメータは傾きθ1X’,θ2
X’、すなわち、傾きθ1X,θ2Xのみである。従っ
て、容易に調整が可能である。また、傾きθ1x’,θ
2x’をそれぞれ独立に設定することができるので、上
下方向にあおり角が発生しているときのみならず、左右
方向にあおり角が発生し、発生する台形歪の形状が左右
対称でないような場合にも対応可能である。なお、台形
歪の形状が左右対称であるときは、θ1X=θ2Xとす
ればよく、共通の1つの傾きθXを用いて台形歪を補正
することもできる。
【0178】また、垂直補正制御回路180において
も、決定された垂直方向の補正パラメータ(図16)に
従って、液晶パネル126(図1)に対応する表示画像
領域IF(図12)の各ラインに対して原画像MF(図
13)のどのラインを対応させるかを決定することがで
きる。しかも、この決定に用いられる(19)式〜(2
1)式の各計算式において、あおり投写によって発生す
る歪画像を補正するためにユーザが調整しなければなら
ないパラメータは、第1実施例と同様に垂直補正率KS
RYのみであり、従来に比べて容易に調整が可能であ
る。
【0179】さらに、上記第2実施例においては、原画
像MFを、一旦縮小し、縮小画像MFaを台形画像部C
F1aの左端縁および右端縁の傾きに応じた水平拡大率
で各水平ライン毎に拡大することにより歪補正画像CF
1の台形画像部CF1aを生成している。これにより、
投写画像の上部側と下部側における各画像品質をほぼ均
一にすることができる。
【0180】また、上記第2実施例における垂直補正回
路170、水平補正回路172の動作説明では、水平拡
大/縮小率RSX=1,垂直拡大/縮小率RSY=1と
して説明しているが、もちろん拡大/縮小率RSX,R
SYを1以上の範囲で設定することもできる。例えば、
原画像MFが歪補正画像CF1の台形画像部CF1aの
上底部水平画素数よりも小さい場合がある。このような
場合には、拡大/縮小率RSX,RSYを対応する値に
設定することによりフレームメモリ120に書き込まれ
た画像を表示画像領域IFのサイズに拡大することも可
能である。このような場合には、台形歪補正回路152
においては台形歪補正のための拡大処理のみを行い、拡
大/縮小率RSX,RSYに対応する拡大は、拡大/フ
ィルタ回路154において行うようにすればよい。な
お、上述したように、台形歪補正回路152は、水平拡
大率FRSX’および垂直拡大率KRSY’に応じて縮
小画像MFaを拡大処理する回路であり、拡大/フィル
タ回路としての機能も有している。従って、水平拡大率
FRSX’,垂直拡大率KRSY’にそれぞれ水平拡大
/縮小率RSX,垂直拡大/縮小率RSYを乗算した値
を水平拡大率FRSX’,垂直拡大率KRSY’とする
ことにより、拡大/フィルタ回路154を省略すること
も可能である。
【0181】また、台形歪補正回路154を、縮小/フ
ィルタ回路144と書込/読出制御回路146との間に
設けることにより、歪補正処理後の画像をフレームメモ
リ120に書込むようにすることも可能である。
【0182】以上の説明からわかるように、第2実施例
においては、ビデオプロセッサ122が本発明の画像補
正部に相当し、縮小/フィルタ回路144および台形歪
補正回路152が第1の補正部に相当する。また、縮小
/フィルタ回路144が縮小部に相当し、水平補正回路
172が水平補正部に相当し、垂直補正回路170が垂
直補正部に相当する。
【0183】本発明においては、ユーザが容易に設定可
能な垂直補正パラメータとしての垂直補正率KRSY
と、水平補正パラメータとしての傾きθ1X,θ2X、
あるいは左上端/右上端補完画素数XST,XEDとに
応じて、あおり投写によって発生する歪画像を補正する
ための歪補正画像を生成することができる。また、水平
補正パラメータは、画像の左側と右側でそれぞれ独立に
設定できるので、左右対称形の歪画像だけでなく、左右
非対称な歪画像も補正可能である。さらに、第2実施例
においては、歪補正画像の生成において台形歪に応じて
発生する解像度の変化を抑制し、画像品質の低下を抑制
することができる。
【0184】なお、この発明は上記の実施例や実施形態
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様において実施することが可能であり、
例えば次のような変形も可能である。
【0185】(1)上記実施例において、ハードウェア
によって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置
き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによっ
て実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換え
るようにしてもよい。
【0186】(2)上記実施例では、台形歪補正時のラ
インの欠落や画素の欠落の緩和に対して、画像データの
加重平均処理によって実現していたが、加重平均処理以
外の種々の補間処理を使用して、画像の欠落の緩和を実
現することも可能である。補間処理としては、例えば幾
何平均や直線補間、非直線補間などの種々の処理を利用
できる。
【0187】(3)上記実施例では、光変調手段として
液晶ライトバルブ(液晶パネル)を用いた投写型表示装
置の画像処理装置を例に説明しているが、液晶ライトバ
ルブと同様に2次元に配列された配列画素を有するも
の、例えばプラズマディスプレイ等に適用可能である。
また、CRTを用いたものにも適用可能である。
【0188】(4)上記実施例では、左右の補正量を表
す水平補正パラメータとしてそれぞれ独立した2つのパ
ラメータ(例えば、θ1X,θ2X)を用いた例を示し
ているが、左右の補正量が対称である場合には、共通す
る1つの水平補正パラメータ(例えば、傾きθ1Xまた
はθ2Xの一方に相当する傾きθX)に基づいて歪補正
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例としての画像処理装置の全体
構成を示すブロック図。
【図2】ビデオプロセッサ122内の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】台形歪補正回路152の内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】フレームメモリ120に書き込まれた原画像M
Fと、液晶パネル126に与えられるべき画像のサイズ
を示す表示画像領域IFと、台形歪補正回路152によ
って補正されて実際に液晶パネル126に与えられる歪
補正画像CFの例について示す説明図である。
【図5】台形歪の補正量を決定するパラメータである傾
きθ1X,θ2Xを設定する設定方法について示す説明
図である。
【図6】台形歪の補正量を決定するパラメータである傾
きθ1X,θ2Xを設定する設定方法について示す説明
図である。
【図7】歪補正処理の手順を示す説明図である。
【図8】水平補正制御回路190および画素アドレス発
生回路202の動作に関連する各種のパラメータのうち
垂直方向の各ラインごとに算出されるパラメータについ
て示す説明図である。
【図9】水平補正制御回路190および画素アドレス発
生回路202の動作に関連する各種のパラメータのうち
1ライン中の各画素ごとに算出されるパラメータについ
て、ラインアドレスLAD=70の場合を例に示す説明
図である。
【図10】水平補正回路172の動作を示すタイミング
チャートである。
【図11】垂直補正制御回路180およびラインアドレ
ス発生回路200の動作に関連する各種のパラメータに
ついて示す説明図である。
【図12】垂直補正回路170の動作を示すタイミング
チャートである。
【図13】第2実施例における歪補正処理の手順を示す
説明図である。
【図14】水平補正制御回路190および画素アドレス
発生回路202の動作に関連する各種のパラメータのう
ち垂直方向の各ラインごとに算出されるパラメータにつ
いて示す説明図である。
【図15】水平補正制御回路190および画素アドレス
発生回路202の動作に関連する各種のパラメータのう
ち1ライン中の各画素ごとに算出されるパラメータにつ
いて、ラインアドレスLAD=549の場合を例に示す
説明図である。
【図16】垂直補正制御回路180およびラインアドレ
ス発生回路200の動作に関連する各種のパラメータに
ついて示す説明図である。
【図17】歪補正画像CFと投写された表示画像との関
係を垂直方向に着目して示す説明図である。
【図18】従来の投写型表示装置における投写画像の様
子を示す説明図である。
【図19】画像を電気的に処理して補正する方式につい
て示す説明図である。
【符号の説明】
20…投写型表示装置 30…スクリーン 110…第1のビデオセレクタ 112…AD変換器 114…第2のビデオセレクタ 116…ビデオデコーダ 120…フレームメモリ 122…ビデオプロセッサ 124…液晶ディスプレイ駆動回路 126…液晶ディスプレイパネル 130…CPU 132…リモコン制御部 134…リモコン 142…データセレクタ 144…縮小/フィルタ回路 146…書込/読出制御回路 148…調整画面表示回路 150…第3のビデオセレクタ 152…台形歪補正回路 154…拡大/フィルタ回路 156…画像調整回路 158…制御条件レジスタ 160…第1の書込クロック生成回路 162…第2の書込クロック生成回路 164…読出クロック生成回路 170…垂直補正回路 172…水平補正回路 180…垂直補正制御回路 182…ラインバッファ 184…加算器 186…乗算器 188…セレクタ 190…水平補正制御回路 192…画素バッファ 194…加算器 196…乗算器 198…セレクタ 200…ラインアドレス発生回路 202…画素アドレス発生回路

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成部上に形成された画像をスクリ
    ーン上に投写して表示する投写型表示装置の前記画像形
    成部に形成される画像を処理するための画像処理装置で
    あって、 前記画像形成部に形成された歪のない原画像が前記スク
    リーン上にあおり投写される場合に表示される画像の歪
    を補正するために、前記原画像の形状を補正した歪補正
    画像を作成して前記画像形成部に与える画像補正部を備
    え、 前記画像補正部は、前記歪補正画像の左側と右側の歪の
    補正量を表す水平補正パラメータに基づいて、前記画像
    形成部の各水平ラインごとに、前記歪補正画像の表示開
    始位置と表示終了位置とで挟まれた表示画素領域を決定
    するとともに、前記表示画素領域内の画素数と前記原画
    像の1ラインに含まれる画素数との関係から前記表示画
    素領域内の各画素と前記原画像の各画素との第1の対応
    関係を決定し、前記第1の対応関係に基づいて前記原画
    像から前記歪補正画像を作成する第1の補正部を備え
    る、 画像処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像処理装置であって、 前記水平補正パラメータは、前記歪補正画像の左側と右
    側の歪の補正量を表す少なくとも2つのパラメータを含
    み、 前記左側と右側の歪の補正量は、それぞれ独立して設定
    可能である、 画像処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の画像処理
    装置であって、 前記第1の補正部は、 前記歪補正画像の前記表示画素領域内の画素に対して、
    前記原画像に基づいた補間フィルタ処理を行う画素フィ
    ルタ処理部を備える、 画像処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の画像処理装置であって、 前記画像補正部は、さらに、 前記歪補正画像の上下方向の歪の補正量を表す垂直補正
    パラメータに基づいて、前記画像形成部における前記歪
    補正画像の表示開始ラインと表示終了ラインとで挟まれ
    た表示ライン領域を決定するとともに、前記表示ライン
    領域内の各ラインと前記原画像の各ラインとの第2の対
    応関係を決定し、前記第2の対応関係に基づいて前記原
    画像から前記歪補正画像を作成する第2の補正部を備え
    る、 画像処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の画像処理装置であって、 前記第2の対応関係は、前記歪補正画像の中の略台形形
    状の有効画像部分の高さと前記原画像の高さとに基づい
    て決定され、前記略台形形状の小さい方の底辺に近いほ
    ど前記有効画像部分の1ラインに対応する前記原画像の
    ライン数が多く、前記略台形形状の大きい方の底辺に近
    いほど前記有効画像部分の1ラインに対応する前記原画
    像のライン数が少なくなるような関係である、 画像処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の画像処理装置であって、 前記第2の対応関係は、以下に示す式により決定され
    る、画像処理装置。 【数1】 ここで、MLADは前記原画像のラインを示し、RSY
    は前記原画像の高さに対する前記表示画像領域の高さの
    比を示し、LADは前記表示ライン領域内のラインを示
    し、IMGYは前記原画像の高さを示し、KSSYは前
    記略台形形状の有効画像部分の高さを示す。
  7. 【請求項7】 請求項4ないし請求項6のいずれかに記
    載の画像処理装置であって、 前記第2の補正部は、 前記歪補正画像の前記表示ライン領域内のラインに対し
    て、前記原画像に基づいた補間フィルタ処理を行うライ
    ンフィルタ処理部を備える、 画像処理装置。
  8. 【請求項8】 画像形成部上に形成された画像をスクリ
    ーン上に投写して表示する投写型表示装置の前記画像形
    成部に形成される画像を処理するための画像処理装置で
    あって、 前記画像形成部に形成された歪のない原画像が前記スク
    リーン上にあおり投写される場合に表示される画像の歪
    を補正するために、前記原画像の形状を補正した歪補正
    画像を作成して前記画像形成部に与える画像補正部を備
    え、 前記画像補正部は、 前記原画像を縮小して縮小画像を生成する縮小部と、 前記縮小画像の各水平ラインを、前記歪補正画像の左側
    と右側の歪の補正量を表す水平補正パラメータおよび各
    水平ラインの位置に応じた1以上の拡大率でそれぞれ拡
    大するとともに、前記左側と右側の歪を補正することに
    よって前記歪補正画像を作成する水平補正部と、を備え
    る、 画像処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の画像処理装置であって、 前記縮小画像の水平幅は、前記歪補正画像の中の略台形
    形状の有効画像部分の最小の水平幅に等しい、 画像処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項8または請求項9記載の画像処
    理装置であって、 前記水平補正パラメータは、前記歪補正画像の左側と右
    側の歪の補正量を表す少なくとも2つのパラメータを含
    み、 前記左側と右側の歪の補正量は、それぞれ独立して設定
    可能である、 画像処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項8ないし請求項10のいずれか
    に記載の画像処理装置であって、 前記水平補正部は、 前記歪補正画像の前記表示画素領域内の画素に対して、
    前記縮小画像に基づいた補間フィルタ処理を行う画素フ
    ィルタ処理部を備える、 画像処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項8ないし請求項11のいずれか
    に記載の画像処理装置であって、 前記縮小画像の垂直方向の高さは、前記歪補正画像の中
    の略台形形状の有効画像部分の垂直方向の高さ以下であ
    り、 前記画像補正部は、さらに、 前記歪補正画像の上下方向の歪の補正量を表す垂直補正
    パラメータに基づいて、前記画像形成部における前記歪
    補正画像の表示開始ラインと表示終了ラインとで挟まれ
    た表示ライン領域を決定するとともに、前記表示ライン
    領域内の各ラインと前記縮小画像の各ラインとの対応関
    係を決定し、前記対応関係に基づいて前記縮小画像を拡
    大して前記歪補正画像を作成する垂直補正部を備える、 画像処理装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の画像処理装置であっ
    て、 前記対応関係は、前記画像形成部に歪のない画像が形成
    されたとしたときに前記スクリーン上にあおり投写され
    る場合に発生する垂直方向の歪を打ち消すように、前記
    縮小画像から前記歪補正画像への垂直方向の拡大率を垂
    直方向の位置ごとに調整することにより、前記歪補正画
    像の中の略台形状の有効画像部分が作成されるように決
    定される、 画像処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の画像処理装置であっ
    て、 前記対応関係は、前記歪補正画像の中の略台形形状の有
    効画像部分の高さと前記縮小画像の高さとに基づいて決
    定され、前記略台形形状の小さい方の底辺に近いほど前
    記有効画像部分の1ラインに対応する前記原画像の実質
    的なライン数が多く、前記略台形形状の大きい方の底辺
    に近いほど前記有効画像部分の1ラインに対応する前記
    原画像の実質的なライン数が少なくなるような関係であ
    る、 画像処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の画像処理装置であっ
    て、 前記対応関係は、以下に示す式により決定される、画像
    処理装置。 【数2】 ここで、MLADは前記原画像のラインを示し、LAD
    は前記表示ライン領域内のラインを示し、IMGYは前
    記原画像の高さを示し、KSSYは前記略台形形状の有
    効画像部分の高さを示し、MEMYは前記縮小画像の高
    さを示す。
  16. 【請求項16】 請求項12ないし請求項15のいずれ
    かに記載の画像処理装置であって、 前記垂直補正部は、 前記歪補正画像の前記表示ライン領域内のラインに対し
    て、前記縮小画像に基づいた補間フィルタ処理を行うラ
    インフィルタ処理部を備える、 画像処理装置。
  17. 【請求項17】 画像形成部上に形成された画像をスク
    リーン上に投写して表示する投写型表示装置の前記画像
    形成部に形成される画像を処理するための画像処理方法
    であって、 前記画像形成部に形成された歪のない原画像が前記スク
    リーン上にあおり投写される場合に表示される画像の歪
    を補正するために、前記原画像の形状を補正した歪補正
    画像を作成して前記画像形成部に与える画像補正工程を
    備え、 前記画像補正工程は、前記歪補正画像の左側と右側の歪
    の補正量を表す水平補正パラメータに基づいて、前記画
    像形成部の各水平ラインごとに、前記歪補正画像の表示
    開始位置と表示終了位置とで挟まれた表示画素領域を決
    定するとともに、前記表示画素領域内の画素数と前記原
    画像の1ラインに含まれる画素数との関係から前記表示
    画素領域内の各画素と前記原画像の各画素との第1の対
    応関係を決定し、前記第1の対応関係に基づいて前記原
    画像から前記歪補正画像を作成する第1の補正工程を備
    える、 画像処理方法。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の画像処理方法であっ
    て、 前記水平補正パラメータは、前記歪補正画像の左側と右
    側の歪の補正量を表す少なくとも2つのパラメータを含
    み、 前記左側と右側の歪の補正量は、それぞれ独立して設定
    可能である、 画像処理方法。
  19. 【請求項19】 請求項17または請求項18記載の画
    像処理方法であって、 前記第1の補正工程は、 前記歪補正画像の前記表示画素領域内の画素に対して、
    前記原画像に基づいた補間フィルタ処理を行う工程を備
    える、 画像処理方法。
  20. 【請求項20】 請求項17ないし請求項19のいずれ
    かに記載の画像処理方法であって、 前記画像補工程は、さらに、 前記歪補正画像の上下方向の歪の補正量を表す垂直補正
    パラメータに基づいて、前記画像形成部における前記歪
    補正画像の表示開始ラインと表示終了ラインとで挟まれ
    た表示ライン領域を決定するとともに、前記表示ライン
    領域内の各ラインと前記原画像の各ラインとの第2の対
    応関係を決定し、前記第2の対応関係に基づいて前記原
    画像から前記歪補正画像を作成する第2の補正工程を備
    える、 画像処理方法。
  21. 【請求項21】 請求項20記載の画像処理方法であっ
    て、 前記第2の対応関係は、前記歪補正画像の中の略台形形
    状の有効画像部分の高さと前記原画像の高さとに基づい
    て決定され、前記略台形形状の小さい方の底辺に近いほ
    ど前記有効画像部分の1ラインに対応する前記原画像の
    ライン数が多く、前記略台形形状の大きい方の底辺に近
    いほど前記有効画像部分の1ラインに対応する前記原画
    像のライン数が少なくなるような関係である、 画像処理方法。
  22. 【請求項22】 請求項21記載の画像処理方法であっ
    て、 前記第2の対応関係は、以下に示す式により決定され
    る、画像処理方法。 【数3】 ここで、MLADは前記原画像のラインを示し、RSY
    は前記原画像の高さに対する前記表示画像領域の高さの
    比を示し、LADは前記表示ライン領域内のラインを示
    し、IMGYは前記原画像の高さを示し、KSSYは前
    記略台形形状の有効画像部分の高さを示す。
  23. 【請求項23】 請求項20ないし請求項22のいずれ
    かに記載の画像処理方法であって、 前記第2の補正工程は、 前記歪補正画像の前記表示ライン領域内のラインに対し
    て、前記原画像に基づいた補間フィルタ処理を行う工程
    を備える、 画像処理方法。
  24. 【請求項24】 画像形成部上に形成された画像をスク
    リーン上に投写して表示する投写型表示装置の前記画像
    形成部に形成される画像を処理するための画像処理方法
    であって、 前記画像形成部に形成された歪のない原画像が前記スク
    リーン上にあおり投写される場合に表示される画像の歪
    を補正するために、前記原画像の形状を補正した歪補正
    画像を作成して前記画像形成部に与える画像補正工程を
    備え、 前記画像補正工程は、 前記原画像を縮小して縮小画像を生成する縮小工程と、 前記縮小画像の各水平ラインを、前記歪補正画像の左側
    と右側の歪の補正量を表す水平補正パラメータおよび各
    水平ラインの位置に応じた1以上の拡大率でそれぞれ拡
    大するとともに、前記左側と右側の歪を補正することに
    よって前記歪補正画像を作成する水平補正工程と、を備
    える、 画像処理方法。
  25. 【請求項25】 請求項24記載の画像処理方法であっ
    て、 前記縮小画像の水平幅は、前記歪補正画像の中の略台形
    形状の有効画像部分の最小の水平幅に等しい、 画像処理方法。
  26. 【請求項26】 請求項24または請求項25記載の画
    像処理方法であって、 前記水平補正パラメータは、前記歪補正画像の左側と右
    側の歪の補正量を表す少なくとも2つのパラメータを含
    み、 前記左側と右側の歪の補正量は、それぞれ独立して設定
    可能である、 画像処理方法。
  27. 【請求項27】 請求項24ないし請求項26のいずれ
    かに記載の画像処理方法であって、 前記水平補正工程は、 前記歪補正画像の前記表示画素領域内の画素に対して、
    前記縮小画像に基づいた補間フィルタ処理を行う工程を
    備える、 画像処理方法。
  28. 【請求項28】 請求項24ないし請求項27のいずれ
    かに記載の画像処理方法であって、 前記縮小画像の垂直方向の高さは、前記歪補正画像の中
    の略台形形状の有効画像部分の垂直方向の高さ以下であ
    り、 前記画像補正工程は、さらに、 前記歪補正画像の上下方向の歪の補正量を表す垂直補正
    パラメータに基づいて、前記画像形成部における前記歪
    補正画像の表示開始ラインと表示終了ラインとで挟まれ
    た表示ライン領域を決定するとともに、前記表示ライン
    領域内の各ラインと前記縮小画像の各ラインとの対応関
    係を決定し、前記対応関係に基づいて前記縮小画像を拡
    大して前記歪補正画像を作成する垂直補正工程を備え
    る、 画像処理方法。
  29. 【請求項29】 請求項28記載の画像処理方法であっ
    て、 前記対応関係は、前記画像形成部に歪のない画像が形成
    されたとしたときに前記スクリーン上にあおり投写され
    る場合に発生する垂直方向の歪を打ち消すように、前記
    縮小画像から前記歪補正画像への垂直方向の拡大率を垂
    直方向の位置ごとに調整することにより、前記歪補正画
    像の中の略台形状の有効画像部分が作成されるように決
    定される、画像処理方法。
  30. 【請求項30】 請求項29記載の画像処理方法であっ
    て、 前記対応関係は、前記歪補正画像の中の略台形形状の有
    効画像部分の高さと前記縮小画像の高さとに基づいて決
    定され、前記略台形形状の小さい方の底辺に近いほど前
    記有効画像部分の1ラインに対応する前記原画像の実質
    的なライン数が多く、前記略台形形状の大きい方の底辺
    に近いほど前記有効画像部分の1ラインに対応する前記
    原画像の実質的なライン数が少なくなるような関係であ
    る、 画像処理方法。
  31. 【請求項31】 請求項30記載の画像処理方法であっ
    て、 前記対応関係は、以下に示す式により決定される、画像
    処理方法。 【数4】 ここで、MLADは前記原画像のラインを示し、LAD
    は前記表示ライン領域内のラインを示し、IMGYは前
    記原画像の高さを示し、KSSYは前記略台形形状の有
    効画像部分の高さを示し、MEMYは前記縮小画像の高
    さを示す。
  32. 【請求項32】 請求項28ないし請求項31のいずれ
    かに記載の画像処理方法であって、 前記垂直補正工程は、 前記歪補正画像の前記表示ライン領域内のラインに対し
    て、前記縮小画像に基づいた補間フィルタ処理を行う工
    程を備える、 画像処理方法。
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