JPH11290522A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH11290522A
JPH11290522A JP11023098A JP11023098A JPH11290522A JP H11290522 A JPH11290522 A JP H11290522A JP 11023098 A JP11023098 A JP 11023098A JP 11023098 A JP11023098 A JP 11023098A JP H11290522 A JPH11290522 A JP H11290522A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技球の排出異常の際には、遊技進行を保留
可能で、遊技者利益を保全できる遊技機を提供する。 【解決手段】 遊技球の排出を監視して異常と判断する
と、異常処理フラグをセットし、遊技球の発射を停止さ
せ、異常報知を行う(ステップS46)。遊技球の発射
停止により遊技進行を保留し遊技者利益を保全する。遊
技進行の保留処理中でも、遊技球の排出異常を自動で解
除すべく監視を行い、異常が解除されると、遊技球の発
射停止を解除する。これにより、遊技進行の保留状態が
解除され、遊技の再開が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技制御装置から
送出される賞球数情報に基づいて所要数の遊技球を排出
装置により遊技者側へ排出する遊技機(例えば、パチン
コ遊技機)に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、遊技機(特に、パチンコ遊技
機)では、役物を制御する役物制御装置から送出される
賞球数情報(賞球数データ)に基づいて排出装置に組み
込まれている排出センサ1、2の入力、排出ソレノイド
1、2への出力を制御して、当該賞球数情報分の遊技球
を払い出している。そして、セーフソレノイドを駆動し
て、当該賞球情報に関わったセーフ球を遊技機外に排出
する。この場合、セーフ処理のところを詳細に述べる
と、遊技機はセーフユニットを有しており、セーフユニ
ットは球を1個宛排出可能な機構を備え、セーフセン
サ、セーフソレノイド、カム等から構成される。セーフ
ユニットに組み込まれているセーフセンサの信号は役物
制御装置へ一旦入り、役物制御装置上でセーフセンサか
らの信号を2つに分配し、一方を役物制御装置への入力
とし、他方を排出制御装置への入力とする。また、セー
フソレノイドは排出制御装置のみによって制御される。
【0003】役物制御装置は、セーフセンサからの入力
でセーフ球を検出すると、賞球数記憶があるか否かを確
認する。この場合、例えば7個賞球および13個賞球の
2系統の役物賞球がある遊技機の例で説明すると、始動
口が7個、それ以外の入賞は13個という賞球排出にな
る。ここでは、説明の都合上、始動ロヘの入賞が賞球数
記憶となる例を取る。なお、始動ロヘの入賞は始動口入
賞への特図記憶とは異なる。特図記憶は4個まで有効で
あるが、賞球数記憶は始動口へ入賞した分有効である。
いま、賞球数記憶があるとすると、役物制御装置は賞球
数情報(7個)を排出制御装置へ送信する。これは、役
物制御装置→排出制御装置へという単一方向の通信であ
り、賞球数情報を繰り返して送るいわゆる垂れ流しの方
式となっている。
【0004】排出制御装置では、賞球数情報を受信する
と、排出センサ1、2および排出ソレノイド1、2を制
御して当該賞球数情報分の遊技球を遊技者側へ払い出
し、払い出しが終了すると、排出制御装置は上述したセ
ーフユニットのセーフソレノイドを制御して当該賞球数
情報に関わったセーフ球を遊技機外へ排出する。このと
き、そのセーフ球(遊技機外へ排出されるセーフ球)を
トリガーにして賞球数情報が決定されており、したがっ
て、遊技機外へ排出されるセーフ球は賞球数情報の決定
に関わったものであって、当該賞球数情報分の遊技球の
遊技者側への払い出しが終了したセーフ球である。次い
で、排出制御装置はセーフセンサの入力が球有りから球
無しになった状態を確認すると、正常に排出制御処理が
終了したと判断する。また、役物制御装置でもセーフセ
ンサの入力が球有りから球無しになった状態を確認する
と、排出制御装置による排出制御処理が正常に終了した
と判断し、そのタイミングで賞球数記憶を減算する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
遊技機にあっては、以下のような問題点があった。 (イ)従来は、遊技進行を管理制御する役物制御装置に
おいて、排出制御装置へ送出した賞球数情報分の遊技球
が正確に排出されたか否かを確認する機能がなかった。
すなわち、役物制御装置はセーフセンサの入力が球有り
から球無しへと信号変化があるまで賞球数情報を垂れ流
しているだけで、遊技球の排出について異常が生じて
も、異常という判断ができなかった。なお、排出制御装
置は規定数(例えば、賞球数)の球の排出が正常に終了
しないと、セーフソレノイドを駆動してセーフ球を払い
出さない。そのため、役物制御装置側では排出制御装置
側の異常に対処できず、排出制御装置が異常状態のまま
遊技盤面における遊技を進行させていた。その結果、遊
技者に不利(遊技者利益を保全できない)になってい
た。
【0006】(ロ)また、排出制御装置が異常状態のま
ま遊技盤面における遊技を進行させていたので、セーフ
球(入賞球)がセーフユニットからセーフ樋まで溜ま
り、セーフ球の球詰まりが発生するという問題点があっ
た。 (ハ)セーフユニット部分にセーフ球があるにもかかわ
らず、賞球(入賞(セーフ球)に伴う所定数の遊技球の
排出)が無く、遊技機の上皿にも遊技球が無くなってし
まい、遊技を継続できなくなるという問題点があった。
すなわち、排出制御装置側で賞球排出の異常が発生して
も、遊技の進行が継続するので、遊技者に迷惑をかける
ことがあった。
【0007】特に、いわゆる第1種遊技機で特図の組み
合せが大当りを構成する図柄の組み合せになった際に、
セーフ球があるにもかかわらず、規定数の賞球排出が無
いときには大当り遊技を行うために(すなわち、大当り
をパンクさせないために)、遊技者は新たな遊技球の貸
し出しを得て遊技を行わなければならず、遊技者にして
みれば、かなり迷惑であった。 (ニ)また、上皿に遊技球が無くなってしまった結果、
遊技を終了してしまう遊技者もいるという問題点があっ
た。 (ホ)賞球排出が正常に終了していないことを遊技者が
容易に把握できなかった。
【0008】本発明は、上述した問題点に鑑みてなされ
たもので、遊技球の排出異常の際には、遊技進行を保留
可能で、遊技者利益を保全できる遊技機を提供すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明による遊技機は、遊技進行を管理制御
する遊技制御装置と、貯留タンク側より案内される遊技
球を遊技者側へ所要数排出する機構を備えた排出装置
と、前記遊技制御装置から送出される賞球数情報に基づ
いて所要数の遊技球を遊技者側へ排出するように前記排
出装置を制御する排出制御装置と、を備えた遊技機にお
いて、前記排出装置は、所要数の遊技球を払い出す球払
出手段と、球払出手段における所要数の遊技球の排出を
検出する球検出手段と、を有し、前記球検出手段からの
球検出信号を前記遊技制御装置側および前記排出制御装
置側へ分配する分配手段を設け、前記遊技制御装置は、
前記分配手段により分配される球検出信号に基づいて、
前記排出制御装置の制御により排出される所要数の遊技
球を監視する監視手段と、遊技進行を保留状態にする遊
技進行保留手段と、を備え、前記監視手段は、遊技球の
排出について異常が確認された際に、前記遊技進行保留
手段を能動状態にすることを特徴とする。ここで、前記
球検出手段は所要数の遊技球の排出を検出するものであ
るが、遊技球の排出の検出は、直接に遊技球そのものを
検出して排出を検知する場合に限らず、例えば間接的に
遊技球の排出を検知する場合も含む概念である。前記分
配手段は、配置場所は適切な所であればどこでもよく、
遊技制御装置側あるいは排出制御装置側へ設けてもよい
し、あるいはその他の場所に設けてもよい。また、分配
手段用の中継基板を設け、そこに分配手段を設けるよう
にしてもよい。
【0010】請求項2記載の発明による遊技機は、遊技
進行を管理制御する遊技制御装置と、貯留タンク側より
案内される遊技球を遊技者側へ所要数排出する機構を備
えた排出装置と、前記遊技制御装置から送出される賞球
数情報に基づいて所要数の遊技球を遊技者側へ排出する
ように前記排出装置を制御する排出制御装置と、を備え
た遊技機において、前記排出装置は、所要数の遊技球を
払い出す球払出手段と、球払出手段における所要数の遊
技球の排出を検出する球検出手段と、を有し、前記排出
装置から排出される所要数の遊技球を検出する第2の球
検出手段を設け、前記遊技制御装置は、前記第2の球検
出手段からの球検出信号に基づいて、前記排出制御装置
の制御により排出される所要数の遊技球を監視する監視
手段と、遊技進行を保留状態にする遊技進行保留手段
と、を備え、前記監視手段は、遊技球の排出について異
常が確認された際に、前記遊技進行保留手段を能動状態
にすることを特徴とする。ここで、前記第2の球検出手
段の概念は、請求項1記載における球検出手段の場合と
同様に、例えば間接的に遊技球の排出を検知する場合も
含む概念である。また、請求項1および2記載の発明に
おいて、前記監視手段は、例えば遊技球の排出数が規定
数よりも多いか少ないかを監視し、その監視結果で異常
を検出した場合に、直ちに遊技進行保留手段を能動状態
にする処理、あるいは所定時間経過後も異常が解除され
ないときに遊技進行保留手段を能動状態にする処理の何
れも含む概念である。
【0011】また、好ましい態様として、例えば請求項
1又は2に従属する請求項3記載のように、前記監視手
段は、前記異常が解除された際に、前記遊技進行保留手
段を非能動状態にするようにしてもよい。
【0012】例えば請求項1乃至3の何れかに従属する
請求項4記載のように、前記監視手段は、遊技球の排出
について異常が確認された際に、当該異常を報知する異
常報知手段を備えているようにしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。最初に、請求項1記載の発明を実
現する実施の形態について説明する。 A.遊技機の正面構成 図1は遊技機の正面構成を示す図である。図1におい
て、1はいわゆるCR機と称される遊技機であり、遊技
機1にはカード式球貸機(以下、単に球貸機という)2
が併設されている。球貸機2にはカードリーダーが内蔵
され、球貸機2の前面パネル3にはプリペイドカードが
挿入されるカード挿入口4が形成される。
【0014】遊技機1は額縁状前面枠11、ガラスを支
持するガラス枠12、遊技盤13、前面開閉パネル1
4、および前面操作パネル15を有している。ガラス枠
12は額縁状前面枠11に開閉可能に支持され、鍵装置
19によって開閉可能に施錠されている。前面開閉パネ
ル14には賞球を受ける上皿21、球貸スイッチ22、
プリペイドカードの残高を表示するカード度数表示器2
3、プリペイドカードを排出するときに操作する返却ス
イッチ(カード排出釦)24、球貸し可能表示を行うL
ED25、および上皿21の球を後述の下皿32に移す
ために両者を接続する通路を開閉するための開閉レバー
26が設けられている。前面操作パネル15には、灰皿
31、下皿32、下皿32に貯留された球を外部下方に
抜くための球抜きレバー33、および発射操作ハンドル
34が設けられている。また、ガラス枠12の下部の裏
面側には図1での図示を略すが、ガラス枠12の開放状
態を検出するガラス枠センサ165(例えば、マイクロ
スイッチを有する構造)が設けられている(後述の図
6、図7参照)。
【0015】次に、遊技盤13における遊技領域はパチ
ンコ球を用いて遊技を行うものであれば、例えばいわゆ
る「第1種」に属するものあるいは図柄表示装置を備え
た「第3種」に属するもの、あるいは他の機種等であっ
ても、任意の構成をとり得るが、一例として本実施の形
態では「第1種」に属するタイプのものを用いている。
遊技盤13にはアウト球流入口40、レール41、特別
図柄表示装置42、普通電動役物タイプの始動入賞口4
3、変動入賞装置44(大入賞口)、普図始動ゲート4
5(複数あるが、図中1個のみ符号を付ける)、複数の
一般入賞口46(煩雑になるので、図中1個のみ符号を
付ける)、特図始動記憶表示器47、普通図柄表示装置
48、普図始動記憶表示器49、サイドランプ50、5
1、風車と呼ばれる打球方向変換部材52(同様に1個
のみ符号を付ける)、多数の障害釘(符号略)が設けら
れている。一方、遊技機1の額縁状前面枠11の上部に
は大当り時に点灯(点滅状態も含む)する大当り表示器
53が設けられている。
【0016】B.遊技機の裏機構 次に、図2は遊技機1の裏機構を示す図である。図2に
おいて、遊技機1における裏機構の主要なものとして、
貯留タンク(上タンク)101、誘導路102、外部情
報端子(ターミナル基盤)103、半端センサユニット
104、排出装置105、排出制御装置106、役物制
御装置(遊技制御装置)107、役物中継基盤108、
発射制御装置109、カードユニット接続基板110、
セーフユニット111および裏機構盤の基枠体112が
ある。
【0017】基枠体112は合成樹脂製の一体成型品か
ら形成され、遊技機1の前面枠11の裏側に固定された
金属フレーム113に取り付けられている。そして、こ
の基枠体112の上に各種のユニット部品、例えば貯留
タンク101、誘導路102、外部情報端子103、半
端センサユニット104、排出装置105、排出制御装
置106、カードユニット接続基板110、セーフユニ
ット111などが取り付けられており(例えば、ワンタ
ッチの保持部材によって固定される)、これらの各種ユ
ニット部品と基枠体112とを総称する概念として裏機
構盤114と称している。
【0018】貯留タンク101は排出される前の球を予
め貯留しておくもので、この貯留タンク101の球数の
不足は補給センサ121によって検出され、不足のとき
は島設備から球が補給される。貯留タンク101内の球
は誘導路102により誘導され、排出装置105によっ
て排出される。排出装置105は所定の球排出指令信号
(排出制御装置106からの信号)に基づいて貯留タン
ク101より案内される遊技球を遊技者側へ所要数排出
(ここでの排出には、賞球排出および球貸し排出が含ま
れる)する機構を備えた請求項1記載の排出装置に相当
する。
【0019】排出装置105の詳細を説明すると、図3
に斜視図を示すように、排出装置105は2条の球排出
通路131、132を有しており、一方の球排出通路1
31が賞球用の排出を行い、他方の球排出通路132が
球貸し用の排出を行うようになっている。すなわち、2
条の球排出通路131、132を用途によって使い分け
る構成になっている。図4は排出装置105の断面を示
す図であり、説明の都合上、賞球用の排出を行う球排出
通路131側の断面を示している。図4に示すように、
球排出通路131側には球の排出カム133を駆動する
排出ソレノイド134および球排出通路131の球の排
出を検出する排出センサ135を備えている。なお、図
4から理解できる範囲内で、排出カム133を変位させ
る各種の細かい部材(例えば、ロッド、ビス、ワッシャ
等)は符号付けを略す。
【0020】排出装置105は排出制御装置106から
の球排出制御信号に基づき排出ソレノイド134を作動
させて排出カム133を変位させ、球排出通路131に
停止している球の排出を行う(詳しくは、排出ソレノイ
ド134により排出カム133の端部を基点として先端
部を図中上方に引上げて球排出通路131を球(最下部
の球Tが最初に通過)が通過可能にして球を排出す
る)。球の排出は排出センサ135により検出して、後
述の分配回路156により役物制御装置107および排
出制御装置106へ信号が分配される。排出制御装置1
06では排出センサ135からの検出信号に基づいて球
の排出数をカウントし、役物制御装置107より送出さ
れた賞球数情報分の遊技球の排出を行う。また、役物制
御装置107は、排出センサ135からの検出信号に基
づいて、排出制御装置106による遊技球の排出をカウ
ントして賞球排出数の監視を行う。
【0021】排出カム133および排出ソレノイド13
4は、所要数の遊技球を払い出す球払出手段を構成す
る。排出センサ135は球払出手段における所要数の遊
技球の排出を検出する球検出手段を構成する。なお、排
出センサは排出装置105の2条の通路に対応して設け
られ、賞球用の排出センサ135および球貸し用の排出
センサ167となっている(後述の図6、7参照)。ま
た、排出制御装置106は、球貸機2(後述のCRサン
ド制御装置191)からの指令に基づいて排出装置10
5の球貸用排出通路132側の排出機構を制御して、指
令された球貸分の遊技球の排出を行う。
【0022】再び図2に戻り、誘導路102に賞球排出
あるいは球貸し排出のための球が有るかどうかは、半端
センサユニット104(半端センサ166が取り付けら
れている)によって検出される。外部情報端子(ターミ
ナル基盤)103はAC電源の入力や遊技店のホールコ
ンピュータ(管理装置)との間における信号(信号の種
類は後述)の授受などについての中継を行うもので、リ
レー部およびコネクタ部(ホールコンピュータとの接続
を行う)に区分されており、両者はケーブルにて接続さ
れている。排出制御装置106は遊技機1の枠側(ここ
では基枠体112)に配置され、球の排出に必要な各種
制御を行う。発射制御装置109は球を発射するために
必要な制御を行う。カードユニット接続基板110はカ
ード式の球貸機2から延出するケーブル121を遊技機
1に接続するためのものである。
【0023】セーフユニット111はセーフ球(入賞
球)を1個宛て検出するセーフセンサ111aを備え、
遊技盤13の裏面側に設けられている入賞球集合部材
(図示略)によって集められ入賞球集合棚(図示略)を
流下してくるセーフ球をセーフセンサ111aにより1
個宛て検出し、セーフ球に対応した賞球排出が行われる
毎に、検出したセーフ球を1個ずつ排出する。ここでい
う検出したセーフ球とは、セーフ球をトリガーにして賞
球数情報が決定されているので、当該賞球数情報の決定
に関わったセーフ球のことであって、当該賞球数情報分
の遊技球の遊技者側への払い出しが終了したセーフ球の
ことである。
【0024】セーフユニット111は、図5にその断面
図を示すように、主要なものとしてセーフソレノイド1
41、第1セーフカム142、第2セーフカム143お
よび非接触型のセーフセンサ111aを有し、内部にセ
ーフ球通路144が形成されている。同様に、図5から
理解できる範囲内で、第1セーフカム142、第2セー
フカム143を変位させる各種の細かい部材(例えば、
ロッド、ビス、ワッシャ等)は符号付けを略す。図5は
セーフソレノイド141に通電されず、第2セーフカム
143の一部がセーフ球通路144内に突出してセーフ
球STの排出を阻止して保持している状態である。保持
した球(図中の1番目のセーフ球ST)はセーフセンサ
111aの位置にあり、セーフ球STとしてフォトセン
サタイプのセーフセンサ111aによって検出される。
また、このとき、第1セーフカム142はセーフ球通路
144から引き出されてセーフ球に当接していない。
【0025】排出制御装置106からセーフ球の排出を
指令する信号がセーフソレノイド141に入力されて、
セーフソレノイド141がオンすると、まず第2セーフ
カム143がセーフ球通路144内から引き出されて今
まで保持していたセーフ球ST(すなわち、1番目のセ
ーフ球)が1個宛排出されるとともに、同時に第1セー
フカム142の一部がセーフ球通路144内に一時的に
突出して、その後に続いているセーフ球(2番目のセー
フ球)が排出されないようにする。
【0026】次いで、再び第2セーフカム143がセー
フ球通路144内に突出すると同時に、第1セーフカム
142がセーフ球通路144から引き出される。これに
より、2番目のセーフ球が第2セーフカム143に当接
して保持されるとともに、3番目のセーフ球は2番目の
セーフ球に当接して続いている状態となる。すなわち、
セーフソレノイド141を1回オンさせる毎に、セーフ
球が1個だけ移動して排出され、その後直ちに次のセー
フ球が保持されて停止する。このようにセーフ球を一時
的に保持しておくことにより、実際にセーフ球が入賞に
よって生じたという確認をとることができ、不正防止や
遊技者とのトラブルを避けるようになっている。セーフ
球の排出はセーフセンサ111aによって検出され、検
出信号は役物制御装置107および排出制御装置106
に入力される。
【0027】役物制御装置107は遊技盤13側に配置
され、役物の作動に必要な各種制御を行う。役物中継基
盤108は遊技盤13に配置されている役物、サイドラ
ンプ50、51、変動入賞装置44等と役物制御装置1
07との間におけるケーブルの接続中継を行うものであ
る。また、セーフユニット111の下方で下皿32の球
出口近辺にはオーバフローセンサ122が設けられてお
り、オーバーフローセンサ122は下皿32が満杯にな
ったとき、球の過剰貯留を検出する。オーバーフローセ
ンサ122がオンすると、球の発射、排出が停止され
る。
【0028】C.役物制御装置の構成 図6は役物制御装置107を示す図であり、役物制御装
置107は、パチンコ遊技等に必要な役物制御を行うワ
ンチップマイコンからなる遊技用演算処理装置150
と、水晶の発振周波数を分周して所定のクロックを得る
発振器151と、各種センサ信号を受け入れる入力イン
ターフェース152と、出力インターフェース153
と、役物制御装置107と外部装置との間で信号の受け
渡しを行う外部通信用端子154と、複数の分配回路1
55、156と、を含んで構成される。遊技用演算処理
装置150はROM150a、RAM150bを内蔵し
ており、いわゆるアミューズチップ用のICとして製造
され、例えばチップの正当性を判定するための固有ID
を格納している。
【0029】入力インターフェース152には、遊技球
の排出異常状態を強制的にリセットして解除するリセッ
トスイッチ160、特図始動入賞口(普通電動役物タイ
プの始動入賞口)43への入賞を検出する特図始動セン
サ161、普図始動ゲート45を球が通過したことを検
出する普図始動ゲートセンサ162、変動入賞装置44
に入った球のうちいわゆる継続入賞(V入賞)した球を
検出する継続センサ163、変動入賞装置44に入った
全ての球を検出するカウントセンサ164、ガラス枠1
2の開放を検出する前述したガラス枠センサ165、半
端センサユニット104に配置される半端センサ166
(2条の通路のそれぞれにある)、オーバーフローセン
サ122、および補給センサ121からの信号が入力さ
れる。
【0030】分配回路155、156にはセーフセンサ
111a、賞球排出用の排出センサ135からの信号が
それぞれ入力されている。分配回路155はセーフセン
サ111aからの信号を2つに分配し、一方を入力イン
ターフェース152を介して遊技用演算処理装置150
への入力とし、他方を排出制御装置106への入力とす
る。また、分配回路156は賞球排出用の排出センサ1
35からの信号(球検出信号)を2つに分配し、一方を
入力インターフェース152を介して遊技用演算処理装
置150への入力とし、他方を排出制御装置106への
入力とする。なお、球貸し用の排出センサ167からの
信号(球検出信号)は直接に排出制御装置106への入
力となっている。分配回路156は、排出センサ135
(球検出手段)からの球検出信号を役物制御装置107
(遊技制御装置)側および排出制御装置106側へ分配
する分配手段を構成する。
【0031】出力インターフェース153からは、排出
制御装置106、遊技に関連する必要な情報を外部に出
力するための外部情報端子103、特別図柄表示装置4
2の表示制御を行う表示制御装置172、変動入賞装置
44である大入賞口を開閉駆動する大入賞口ソレノイド
173、特図始動記憶表示器47、普通図柄表示装置4
8、普通変動入賞装置(すなわち、始動入賞口43の普
通電動役物)を駆動する普通電動役物ソレノイド17
4、普図始動記憶表示器49、各種装飾ランプ、LED
175(例えばサイドランプ50、51や遊技盤13の
装飾LEDの等を含むもの)、遊技に必要な効果音を生
成したりあるいは音声合成を行う音制御装置176、発
射制御装置109、および異常ランプ179に制御信号
が出力される。
【0032】D.制御系統 図7は遊技機1における制御系統を示す図である。図7
において、主基板(役物基板)とあるのは役物制御装置
107のことであり、2つの分配回路155、156を
内蔵している。役物制御装置107(主基板)は遊技盤
13からのセンサ信号や各センサ166、165、12
2、121、分配回路155、156によって分配され
たセーフセンサ111a、賞球排出用の排出センサ13
5からの信号に基づいて遊技盤13の遊技制御を行うと
ともに、分配回路156によって分配された球検出信号
に基づいて排出制御装置106の制御により排出される
所要数の遊技球を監視する処理を行い、球の排出異常が
あるときは異常ランプ179により報知する。なお、後
述の音声制御装置176へ指令して異常報知を音により
行ってもよい。
【0033】また、役物制御装置107(主基板)は遊
技盤13面における遊技進行を保留状態にすることがで
きる機能を有しており、遊技球の排出について異常が確
認された際には遊技進行保留機能を能動状態にするとと
もに、異常が解除された際には遊技進行保留機能を非能
動状態にする処理を行う。したがって、役物制御装置1
07は監視手段、遊技進行保留手段の機能を実現する。
また、役物制御装置107および異常ランプ179は、
全体として異常報知手段を構成する。役物制御装置10
7(主基板)は表示制御装置172に制御信号を出力し
て表示装置(特別図柄表示装置42のこと)に特図を表
示させたり、音声制御装置176(図面では音制御装
置)に制御信号を出力し、音声制御装置176によって
生成された音信号でスピーカ177を駆動したりする。
【0034】さらに、球の発射については、発射制御装
置109に発射の許可信号を出力し、発射制御装置10
9では許可信号に基づいて球を弾発するモータ181を
駆動するとともに、タッチプレート182によって遊技
者が発射操作ハンドル34に触れていることを検出した
り、単発スイッチ183で遊技者の意思に沿って意図的
に球の発射停止を可能にしたりする。役物制御装置10
7(主基板)に接続される信号端子としては、枠側の外
部情報端子103およびベニヤ(遊技盤13)側の外部
通信用端子154がある。枠側の外部情報端子103
は、前述したターミナル基盤のことであり、ホールコン
ピュータ(管理装置)に対して金枠(ガラス枠)開信
号、補給信号、賞球数信号、球貸数信号、エラー信号
(異常信号)を出力する。ベニヤ(遊技盤13)側の外
部通信用端子154は、例えば大当り情報、特図停止情
報、特図停止図柄情報、確変情報を外部に出力する。
【0035】役物制御装置107(主基板)からは排出
制御装置106に対して賞球制御情報が出力されるよう
になっており、また、排出制御装置106と球貸機2の
CRサンド制御装置191との間は球貸制御信号の授受
が行われるようになっている。排出制御装置106には
2つの分配回路155、156から分配されたセーフセ
ンサ111a、賞球排出用の排出センサ135からの信
号が入力されるとともに、球貸し用の排出センサ167
からの信号が直接に入力されており、役物制御装置10
7(主基板)からの賞球制御情報に基づいて球の排出制
御を行うべく、賞球用の排出ソレノイド134およびセ
ーフソレノイド141を駆動する。また、後述のCRサ
ンド制御装置191からの球貸指令に基づいて、球貸し
用の排出ソレノイド192を駆動する。
【0036】役物制御装置107からの賞球制御情報
(例えば、賞球排出要求)には送信クロック、賞球デー
タが含まれ、送信クロックは信号のタイミングをとるも
の、賞球データは賞球数(例えば、7個、13個)を決
定するものである。排出制御装置106は賞球数情報に
基づいて排出装置105の賞球側を駆動して賞球の排出
を制御するとともに、CRサンド制御装置191からの
球貸信号に基づいて排出装置105の球貸側を駆動して
遊技者に球を貸し出すための排出制御を行う。球貸機2
のCRサンド制御装置191は、遊技機1の上皿21に
設けられている球貸スイッチ22、カード返却スイッチ
24からの信号に基づいて球貸しに必要な制御(排出制
御装置106への球貸要求)を行うとともに、LED2
5の点灯を制御したり、カード度数表示器23によるプ
リペイドカードの残高の表示を制御したりする。すなわ
ち、遊技機1側の球貸し部の制御は球貸機2側のCRサ
ンド制御装置191によって行われる。
【0037】次に、作用を説明する。 「役物制御のメインルーチン」図8は役物制御装置10
7により行われる役物制御のメインルーチンを示すフロ
ーチャートである。この制御処理は、ステップS1から
ステップS17までの1シーケンスを所定の基準時間毎
(割り込み毎)に繰り返し実行される。処理が開始され
ると、ステップS1において、まず電源の投入時である
か否かを判別し、電源投入時であればステップS2で初
期化処理を行い、今回のルーチンを終了する。初期化処
理では、RAM150bにおけるワークメモリのイニシ
ャライズ、レジスタの設定処理、フラグのイニシャライ
ズ等が行われる。ステップS1で電源投入時でなけれ
ば、ステップS3に進んで入力処理を行う。ここでは、
賞球用の排出センサ135からの検出信号に基づき球の
計数処理等を行うが、詳細はサブルーチンで後述する。
【0038】次いで、ステップS4で賞球数制御処理を
行う。これにより、排出制御回路106へ賞球数情報が
送られるとともに、賞球異常の監視が行われる(詳細は
サブルーチンで後述)。次いで、ステップS5で乱数更
新処理を行う。乱数更新処理は、乱数を更新する処理で
あり、初期値を乱数生成回路(図示略)より取得し、以
降は本シーケンスが繰り返される度に+[1]して乱数
が作成される。これにより、特図および普図の乱数が変
り、大当りあるいは普図当りの乱数抽出値がランダム性
を保つようになる。次いで、ステップS6で処理番号に
よる分岐判断を行い、処理NO.(処理番号)に従って
ステップS7〜S10のうちの該当するいずれか一つの
処理を行う。ステップS7〜S10の概要は以下のとお
りである。
【0039】ステップS7:通常処理 通常処理(普段処理)では、始動記憶がある場合に、始
動記憶数を一つ減らした後、始動記憶に対応して記憶さ
れた乱数を取得し、大当り判定を行って特図の停止図柄
を決定する。すなわち、入力処理で取得した乱数値の記
憶がある場合は、その乱数値と大当たり判定値との比較
判定を行い、大当たりの場合は大当たり停止図柄を決定
するとともに、当該大当たり停止図柄をワークメモリ
(RAM150b)の所定アドレスに格納し、処理番号
を図柄変動処理に切り替える。一方、外れの場合は、外
れ停止図柄を決定するとともに、当該外れ停止図柄をワ
ークメモリ(RAM150b)の所定アドレスに格納
し、処理番号を図柄変動処理に切り替える。また、停止
図柄がリーチ図柄である場合には、リーチフラグをセッ
トした後、図柄変動処理の番号に処理番号を変更して、
次のシーケンスで図柄変動処理が行われるようにする処
理を行う。そして、始動記憶がない場合には、処理番号
をこの普段処理を行う番号のままとして、次のシーケン
スでもこの普段処理が繰返されるようにする。
【0040】ステップS8:図柄変動処理 図柄変動処理は、特図の図柄を変動および停止させる処
理で、この処理で設定された表示情報を後述の「データ
転送処理」(ステップS13)で表示制御装置172に
送出することで、表示制御装置172により特図が特別
図柄表示装置42に表示制御される。 ステップS9:大当り処理 大当り処理では、大入賞口(変動入賞装置44)開放等
の大当たり処理を行う。 ステップS10:外れ処理 外れ処理では、外れ停止図柄停止後、通常処理に戻る際
の処理を行う。以上の処理番号による分岐処理(ステッ
プS7〜S10)によれば、メインルーチンのシーケン
スが繰返される度に、遊技状態に応じて処理番号が変更
されてゆく。
【0041】次に、図8に示すメインルーチンでは、以
上の分岐処理がなされた後に、次いで、ステップS11
で普図・普電を制御する処理を行う。次いで、ステップ
S12で外部情報処理を行う。これにより、外部情報
(大当たり等を外部のホールコンピュータ側に出力する
信号)の設定が行われる。次いで、ステップS13でデ
ータ転送処理を行う。これにより、図柄変動処理、大当
たり処理等で設定された表示情報が表示制御装置172
へ送信される。次いで、ステップS14でランプ・LE
D処理を行う。これにより、ランプ・LED175に対
応する表示データが設定され、装飾の演出が行われる。
次いで、ステップS15で出力処理を行い、上記の各処
理で設定された出カデータを出力する。次いで、ステッ
プS16で音出力処理を行い、音制御装置176により
効果音等の出力が行われる。次いで、ステップS17で
不正監視・不正処理を行う。これは、例えばノーカウン
ト不正等の監視およびその対応処理を行うものである。
ステップS17を経ると、メンルーチンの1シーケンス
が終了する。
【0042】「入力処理のサブルーチン」次に、図9は
役物制御のメインルーチンにおける入力処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。このサブルーチンで
は、ステップS21で例えば特図始動センサ161や普
図始動ゲートセンサ162等からの入力信号の論理を統
一するような変換処理を行い、その後、チャタリングの
除去処理を行う。次いで、ステップS22で特図始動セ
ンサ処理を行う。ここでは、特図始動センサ161の入
力があった場合に、特図始動入賞に基づいて所定数(4
個)まで、そのタイミングで乱数更新処理にて作成され
た乱数値を取得し記憶する処理を行う。また、特図始動
入賞に基づく賞球数を排出制御装置106で排出するた
めに、賞球数記憶を行う(特図始動入賞により+1を加
算する)。
【0043】次いで、ステップS23で普図始動ゲート
センサ処理を行う。ここでは、普図始動ゲートセンサ1
62の入力があった場合に、普図始動ゲート入賞に基づ
いて所定数(4個)まで、そのタイミングで乱数更新処
理にて作成された乱数値を取得し記憶する処理を行う。
次いで、ステップS24で排出センサ計数処理を行う。
これは、賞球用の排出センサ135からの検出信号に基
づいて、排出制御装置106により制御され排出装置1
05の賞球側から排出されている遊技球(賞球に対する
遊技球排出)を計数(カンウト)するものである。計数
は、例えば役物制御装置107の内部の排出カウンタ
(RAM105b)によって行う。ステップS24を経
ると、メインルーチンにリターンする。
【0044】「賞球数制御処理のサブルーチン」次に、
図10、図11は役物制御のメインルーチンにおける賞
球数制御処理のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。このサブルーチンでは、まずステップS31で設定
された送信情報(賞球数情報としての7個あるいは13
個という情報、セーフ球払い出し情報等)を排出制御装
置106へ送信する(後述のステップS39、ステップ
S40、ステップS46参照)。次いで、ステップS3
2で異常処理フラグがあるか(立っているか)否かを判
別する。異常処理フラグとは、遊技球の排出開始条件が
成立し賞球数情報を排出制御装置106に送信したにも
かかわらず、所定時間内に遊技球の排出が無く、排出異
常で遊技進行を保留させる場合にセットされるものであ
る(ステップS45参照)。
【0045】ステップS32で異常処理フラグが立って
いなければ、ステップS33に進んでセーフ処理フラグ
があるか(立っているか)否かを判別する。セーフ処理
フラグとは、遊技球の排出が正常に終了してセーフ球を
払い出す処理に移行してもいいときにセットされるもの
である(ステップS43、48参照)。すなわち、後述
の賞球の排出数監視処理(ステップS41〜ステップS
43)で賞球排出数の確認が正常にとれた際に、当該賞
球にかかわったセーフ球を払い出させるべく、セットさ
れるフラグである。ステップS33でセーフ処理フラグ
が立っていなければ、ステップS34に進んで排出数監
視フラグがあるか(立っているか)否かを判別する。排
出数監視フラグとは、遊技球の排出開始条件が成立した
場合にセットされるものである(ステップS37参
照)。ステップS34で排出数監視フラグが立っていな
ければ、ステップS35に進んで遊技球の排出開始条件
が成立したか否かを判別する。
【0046】排出開始条件とは、セーフセンサ111a
に球があること、半端センサ166に球があること(す
なわち、誘導路102の排出装置105側に所定数分の
遊技球がある状態のこと)、賞球用の排出センサ135
に球があること、オーバーフローセンサ122からの入
力がないこと(球がオーバーフローしていないこと)が
条件となり、どれか1つでも足りない場合には、排出開
始条件が成立しない。因みに、従来はセーフセンサ11
1a、半端センサ166、排出センサ135、オーバー
フローセンサ122からの信号に基づき排出制御装置1
06側で排出開始条件を判断していたが、本実施の形態
では役物制御装置107側が確実に遊技球の排出が行え
ると判断したときに賞球数情報を排出制御装置106に
送信するという観点から、役物制御装置107側で開始
条件を判断する。
【0047】(a)排出開始条件が不成立の場合 排出開始条件が不成立の場合には、ステップS36に進
んで送信情報に「賞球0」をセットしてメインルーチン
にリターンする。この場合、役物制御装置107から排
出制御装置106へは、常に何等かの賞球数情報(送信
情報)が流れており、通常(賞球排出を指令していない
場合)は賞球数0情報が送信されている。 (b)排出開始条件が成立した場合 ステップS35で排出開始条件が成立した場合には、ス
テップS37に進んで排出制御装置106により排出制
御される遊技球数を監視する監視処理に移行すべく排出
数監視フラグをセットし、ステップS38で賞球数記憶
(ステップS22参照)の有無を確認する。賞球数記憶
がなければ(特図始動センサ161への入賞に対応する
賞球排出用の記憶がなければ)、ステップS39に進ん
で送信情報に賞球数13をセットし、判定値に13(排
出カウンタの判定用である)をセットするとともに、タ
イマ1、2をセット(例えば、10秒)してリターンす
る。
【0048】一方、賞球数記憶があれば(特図始動セン
サ161への入賞に対応する賞球排出用の記憶があれ
ば)、ステップS40に進んで送信情報に賞球数7をセ
ットし、判定値に7(排出カウンタの判定用である)を
セットするとともに、タイマ1、2をセット(例えば、
10秒)してリターンする。ステップS34で排出数監
視フラグが立っている場合には、ステップS41に分岐
してタイマ1がタイムアップしているか否かを判別し、
タイムアップしていなければ、ステップS42で排出カ
ウンタ(ステップS24参照)の値と、判定値(ステッ
プS39、40でセットされる)との比較を行う。これ
は、賞球数情報をセットしてから所定時間(タイマ1の
セット時間:例えば10秒)内に排出カウンタの値と判
定値との整合がとれたか否かを判断するもので、所定時
間内に整合が確認された場合は、ステップS43で排出
カウンタをクリアし、賞球数記憶を減算するとともに、
排出数監視フラグのクリア、セーフ処理フラグのセット
を行ってリターンする。したがって、この場合には後述
のように遊技進行が保留されるようなことはない。
【0049】ステップS42で排出カウンタの値と判定
値との整合が確認されない場合には、今回のルーチンを
終了してリターンする。そして、次回以降のルーチンを
繰り返し、ステップS42の判別結果がNOのまま、ス
テップS41の判断で所定時間(タイマ1のセット時
間:例えば10秒)が経過した場合、すなわち所定時間
内に排出カウンタの値と判定値との整合がとれず、送出
した賞球数分の遊技球の排出が無かった場合等には、再
度所定時間における上記整合判断を行うため、ステップ
S44に進み、タイマ2がタイムアップ(例えば、10
秒経過)しているか否かを判別する。タイマ2がタイム
アップしていなければ、ステップS42に分岐して再度
所定時間における上記整合判断を行う。
【0050】(c)遊技進行を保留する場合 タイマ2がタイムアップする間に整合を確認しなければ
(整合がとれないとき)、ステップS44の判別結果で
YESに抜けて、ステップS45に進み、排出数監視フ
ラグをクリアするとともに、遊技の進行を保留する処理
に移行すべく異常処理フラグをセットしてリターンす
る。ここで、本実施の形態では遊技球の排出数が規定数
(賞球数情報)より多いか少ないかを監視し、遊技球の
排出異常と判断してから、タイマ2がタイムアップした
ときに遊技進行を保留する。すなわち、所定時間経過後
も遊技球の排出数が規定数と等しくないとき(異常が解
除されないとき)に、遊技進行を保留している。これ
は、異常から正常にすぐに復帰する場合もありえるか
ら、そのようなケースにスムーズに対処することができ
る(つまり、遊技がスムーズに進行し、遊技者の発射リ
ズム感が途切れることがなくなる)。
【0051】なお、このような処理に限らず、例えば遊
技球の排出を監視して異常と判断したときは、遊技進行
を保留するようにしてもよい(例えば、上記タイマ1の
タイムアップの判断のみで、タイマ2のタイムアップを
判断せずに、遊技進行を保留する)。本発明の請求項に
記載するように、監視手段は遊技球の排出について異常
が確認された際に遊技進行保留手段を能動状態にすると
いう概念は、上記のように、所定時間経過後も遊技球の
排出数が規定数と等しくないときに遊技進行を保留する
処理および遊技球の排出を監視して異常と判断したとき
は遊技進行を保留する処理の何れも含むものである。異
常処理フラグがセットされると、次回以降のルーチンで
ステップS32の判別結果がYESとなって、ステップ
S46に分岐し、発射制御装置109に発射停止を指示
して遊技球の発射を停止させるとともに、異常報知を行
う。遊技球の発射停止により、遊技進行が保留される。
【0052】また、異常報知の処理では、排出制御装置
106による賞球排出に異常が発見されのであるから、
ホールコンピュータ側にエラー信号(異常信号)を送信
したり、遊技機1の前面側若しくは遊技機1近傍の設備
装置側(例えば、島設備側)に設けられた賞球排出エラ
ー用の異常ランプ179を点灯させたりして、遊技者お
よび遊技店の係員に異常を確実に報知する。なお、音声
制御装置(音制御装置)176へ指令して異常を報知す
る音を出力するようにしてもよい。そして、このような
異常報知を行いながら、ステップS47で排出カウンタ
の値と判定値との整合を監視する。すなわち、遊技進行
の保留処理中でも、遊技球の排出異常を自動で解除すべ
く監視を行っているのである。整合がとれなければ、ス
テップS48でリセットスイッチ160がオンしたか
(強制的な遊技進行の保留解除があったか)否かを判別
し、オンしなければリターンする。
【0053】そして、次回以降のルーチンを繰り返すこ
とにより、遊技進行の保留処理中に、排出カウンタの値
と判定値との整合が確認(例えば、自動的に異常が解
除)されたら、ステップS47からステップS49に抜
けて排出カウンタをクリアし、賞球数記憶を減算すると
ともに、セーフ処理フラグのセット、異常処理フラグの
クリアを行い、さらに発射許可を発射制御装置109に
指示して遊技球の発射停止を解除してリターンする。こ
れにより、遊技進行の保留状態が解除され、遊技の再開
が可能になる。したがって、遊技進行の保留処理中に、
遊技球の排出異常が解除されると、自動的に遊技再開
(復帰)できるので、係員の手間が省けるとともに、遊
技者にとっても遊技のリズム感を欠かすことなく遊技に
集中することができる。一方、自動的に異常が解除され
ない場合(正常に復帰しない場合)には、ステップS4
7の判別結果がNOとなり、ステップS48に分岐して
リセットスイッチ160のオンを待つ。リセットスイッ
チ160のオン操作により、強制的に遊技進行の保留状
態が解除されると、ステップS48からステップS49
に分岐して上記同様に発射許可等が行われる。なお、賞
球数情報よりも多く遊技球を排出したときは、遊技者へ
の迷惑をかけていないので、そのまま遊技保留を行わず
に(例えば、ステップS46〜ステップS49の処理を
行わずに)、正常にステップS43の処理に移行させる
ようにしてもよい。そのようにすると、遊技者へのサー
ビスをより高めて、遊技店の信用を向上させることがで
きる。
【0054】(d)セーフ球の払い出し ステップS33でセーフ処理フラグがある場合には、賞
球数情報に対応した遊技球の排出が正常に終了してセー
フ球を払い出す処理に移行してもいいと判断し、ステッ
プS33からステップS50に移行する。なお、本実施
の形態では、排出制御装置106側へ役物制御装置10
6からセーフ球の払い出しの指示を送る(後述の他の実
施の形態では、排出制御装置106で遊技球の排出が終
了したら自らがセーフ球の払い出しを行い、役物制御装
置106からセーフ球の払い出しの指示を受けない)。
ステップS50では送信情報にセーフ球払出(セーフ球
払出情報)をセットする。送信情報にセーフ球払出がセ
ットされると、前述したようにステップS31で送信情
報を排出制御装置106へ送信しているので、当然に、
セーフ球払出も排出制御装置106へ送信される。すな
わち、排出制御装置106に対してセーフ球の払い出し
の指示を役物制御装置107から送ることになる。これ
は、正常に送信した賞球数分の遊技球の排出が確認され
たので、当該賞球に関したセーフ球を遊技機1の外部に
払い出させるものである。このとき、セーフユニット1
11のセーフソレノイド141は排出制御装置106に
よって駆動される。次いで、ステップS51でセーフセ
ンサ111aに球が無くなったか否かを判別する。
【0055】すなわち、排出制御装置106では役物制
御装置107から受信した賞球数分の遊技球の払い出し
(賞球)が終了し、セーフ球払い出しの指示を受ける
と、セーフソレノイド141を駆動して当該賞球に関わ
ったセーフ球を遊技機1外に払い出す。そして、役物制
御装置107に入力されているセーフセンサ111aの
分配された信号によりセーフ球の球無しを確認する。ス
テップS51でセーフセンサ111aに球が無くなって
いる場合(排出制御装置106による賞球排出終了の場
合)には、ステップS52に進んで送信情報に賞球0を
セットするとともに、セーフ処理フラグをクリアしてリ
ターンする。
【0056】このように本実施の形態では、排出装置1
05に設けられる賞球用の排出センサ135からの検出
信号を分配回路156で分配し、一方を排出制御装置1
06への入力とし、他方を役物制御装置107への入力
とする。そして、役物制御装置107では賞球用の排出
センサ135からの検出信号に基づいて排出制御装置1
06の制御により排出される所要数の遊技球を監視し、
遊技球の排出数が規定数(すなわち、役物制御装置10
7から排出制御装置106へ送信された賞球数情報(賞
球データ))と同じかあるいは多いか少ないかの異常を
判断し、異常のときは異常報知を行うとともに、遊技進
行を保留状態にする。したがって、遊技進行を管理制御
する役物制御装置107において、排出制御装置106
へ送出した賞球数情報分の遊技球が正確に排出されたか
否かを確実に確認しつつ、異常に対して遊技者利益を保
全できる。すなわち、役物制御装置107はセーフセン
サ111aの入力が球有りから球無しへと信号変化があ
るまで、賞球数情報(送信情報)を連続して流してお
り、賞球数情報として7個賞球あるいは13賞球の賞球
数情報を送信したとき、賞球用の排出センサ135から
の検出信号に基づいて遊技球の排出を監視することで、
遊技球の排出について異常が生じた場合には、異常を確
実に判断することができるとともに、異常時に遊技進行
を保留することで、遊技者の不利をなすくことができ
る。
【0057】その結果、遊技球の排出で異常があった場
合には遊技進行が保留されるので、排出制御装置106
により規定数(例えば、賞球数)の球の排出が正常に終
了しない場合には、例えば遊技進行の保留状態を知った
遊技者からの通報により係員が当該異常箇所に出向い
て、異常状態を解消するような適切な対応を取ることが
可能になり、その間においては遊技進行が保留されてい
るので、遊技者が不利になることはない。例えば、排出
制御装置106が異常状態のときには、係員が排出制御
装置106を点検して排出異常の故障を速やかに修理す
ることにより、セーフ球(入賞球)がセーフユニット1
11からセーフ樋まで溜まり、セーフ球の球詰まりが発
生するという不具合を無くすことができる。特に、遊技
進行の保留のために、遊技機の発射を停止した場合に
は、遊技盤13の遊技領域に遊技球を弾発できないの
で、入賞することがなく、セーフ球(入賞球)がセーフ
ユニット111部分に溜まることが無い。
【0058】また、遊技進行を保留したまま、排出制御
装置106を点検して排出異常の故障を速やかに修理す
ることが可能になるので、セーフユニット111にセー
フ球があるにもかかわらず、賞球(入賞(セーフ球)に
伴う所定数の遊技球の排出)が無く、遊技機1の上皿2
1にも遊技球が無くなってしまい、遊技を継続できなく
なるという不具合を無くすことができ、遊技者に迷惑を
かけることがなくなる。上皿21に遊技球が無くなって
しまった結果、遊技を終了してしまう遊技者も無くすこ
とができる。特に、いわゆる第1種遊技機で特図の組み
合せが大当りを構成する図柄の組み合せになった際に、
従来はセーフ球があるにもかかわらず規定数の賞球排出
が無いときには大当りをパンクさせないために、遊技者
は新たな遊技球の貸し出しを得て遊技を行わなければな
らず、遊技者にしてみれば、かなり迷惑であったが、こ
れに対して本実施の形態では、このような不具合を解消
して遊技者への迷惑を確実に無くすことができる。さら
に、遊技進行が保留状態になることにより、賞球排出が
終了していないことを遊技者が容易に把握でき、遊技者
へのサービスの向上を図ることができる。
【0059】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。第2の実施の形態は、請求項1記載の発明の
変形例であり、遊技進行の保留処理として特図遊技を保
留する例である。図12〜図14は第2の実施の形態に
おける役物制御のフローチャートである。まず、図12
のフローチャートは第1の実施の形態で説明した図10
に示す賞球数制御処理ルーチンの一部であり、図10に
示す、から分岐する部分のフローチャートを示して
いる。したがって、図10のフローチャートは第2実施
の形態でも同様であるので、図示および重複説明を省略
する。
【0060】図12において、異常処理フラグがセット
されると、ステップS61に分岐し(からの分岐)、
保留フラグをセットするとともに、異常報知(第1の実
施の形態と同様)を行う。保留フラグは、後述の図1
3、図14で説明するように、遊技進行を保留状態にす
るための処理情報であり、保留フラグがセットされるこ
とにより、特図の遊技進行が保留される。そして、この
ような異常報知を行いながら、ステップS62で排出カ
ウンタの値と判定値との整合を監視し、遊技進行の保留
処理中でも、遊技球の排出異常を自動で解除すべく監視
を行う。整合がとれなければ、ステップS63でリセッ
トスイッチ160がオンしたか(強制的な遊技進行の保
留解除があったか)否かを判別し、オンしなければリタ
ーンする。
【0061】そして、次回以降のルーチンを繰り返すこ
とにより、遊技進行の保留処理中に、排出カウンタの値
と判定値との整合が確認(例えば、自動的に異常が解
除)されたら、ステップS62からステップS64に抜
けて排出カウンタをクリアし、賞球数記憶を減算すると
ともに、セーフ処理フラグのセット、異常処理フラグの
クリアを行い、さらに保留フラグをクリアしてリターン
する。これにより、遊技進行の保留状態が解除され、遊
技の再開が可能になる。一方、自動的に異常が解除され
ない場合(正常に復帰しない場合)には、ステップS6
2の判別結果がNOとなり、ステップS63に分岐して
リセットスイッチ160のオンを待ち、リセットスイッ
チ160がオンすると、強制的に遊技進行の保留状態が
解除され、ステップS63からステップS64に分岐し
て上記同様に保留フラグのクリア等が行われる。
【0062】図13は、図8に示した役物制御のメイン
ルーチンにおける通常処理(ステップS7)のサブルー
チンに対応するものである。ただし、処理内容は第2の
実施の形態に沿ったものである。図13において、ステ
ップS71で始動記憶があるか否かを判別する。このと
き、保留フラグがセットされていると、ステップS71
の判別では始動記憶があっても、当該保留フラグがクリ
アされる迄、NOの方に抜ける。すなわち、始動記憶に
基づく次の特図の遊技を保留する。このようなケース
は、特図が回動を停止して次の始動記憶に基づく処理に
移行する際に、保留フラグがセットされたときに該当す
る。
【0063】ステップS71で始動記憶が無ければリタ
ーンし、始動記憶があっても保留フラグがセットされて
いるとNOに抜けてリターンする。始動記憶があり、か
つ保留フラグがクリアされていると、ステップS72に
進む。ステップS72では、当該始動記憶数を一つ減ら
した後、ステップS73で特図記憶データ減算処理を行
う。これは、入力処理のサブルーチンのステップS24
で特図記憶データ更新処理における減算のための処理で
ある。次いで、ステップS74で特図乱数判定用記憶領
域より乱数を取得する。これは、特図乱数判定用記憶領
域に格納した乱数値を読み込むものである。
【0064】次いで、ステップS75で取得した乱数値
と大当り判定値とを比較し、ステップS76で取得乱数
は当たり値(大当り)であるか否かを判別する。外れの
場合はステップS77で外れ停止図柄を決定し、さらに
大当りフラグ(後述の図14のステップS84で使用)
をクリアしてステップS79で処理番号を図柄変動処理
に切り替える。また、ステップS77では停止図柄がリ
ーチ図柄である場合に、リーチフラグをセットした後、
ステップS79に進んで図柄変動処理の番号に処理番号
を変更して、次のシーケンスで図柄変動処理が行われる
ようにする処理を行う。なお、始動記憶がない場合に
は、処理番号をこの通常処理を行う番号のままとして、
次のシーケンスでもこの通常処理が繰返されるようにす
る。
【0065】一方、取得乱数が当たり値(大当り)の場
合はステップS78で大当り停止図柄を決定し、さらに
大当りフラグをセットしてステップS79で処理番号を
図柄変動処理に切り替える。これにより、図柄変動処理
では、セットされた表示情報を図8に示すメインルーチ
ンのデータ転送処理(ステップS13)で表示制御装置
172へ送信することにより特別図柄表示装置42(図
柄表示装置)に図柄が変動表示されることになる。
【0066】次に、図14は、図8に示した役物制御の
メインルーチンにおける図柄変動処理(ステップS8)
のサブルーチンに対応するものである。ただし、処理内
容は第2の実施の形態に沿ったものである。図14にお
いて、まずステップS81で特別図柄変動中データをセ
ットし、ステップS82で図柄の変動停止タイミングで
あるか否かを判別する。このとき、保留フラグがセット
されていると、ステップS82の判別では図柄の変動停
止タイミングであっても、当該保留フラグがクリアされ
る迄、NOの方に抜ける。すなわち、特図の回動を当該
保留フラグがクリアされる迄継続させる。このようなケ
ースは、特図が回動中に保留フラグがセットされたとき
に該当する。ステップS82で図柄の変動停止タイミン
グでなければステップS83に分岐し、図柄の変動停止
タイミングであっても保留フラグがセットされていると
NOに抜けて同じくステップS83に分岐する。図柄の
変動停止タイミングであり、かつ保留フラグがクリアさ
れているときのみ、ステップS88に進む。
【0067】ステップS83では変動の前半か否かを判
別し、前半の場合はステップS84で図柄を高速に変動
すべく高速変動処理(左図柄を停止させる)を行いリタ
ーンする。ルーチンを繰り返してステップS83で変動
の前半でない場合(後半の場合)は、ステップS85に
進んで低速変動処理(中図柄を停止させる)を行い、ス
テップS86でリーチ発生か否かを判別する。既に停止
している2図柄がリーチを構成した場合は、ステップS
87でリーチ変動処理を行ってリターンする。リーチを
構成しない場合はそのままリターンする。
【0068】ステップS82で図柄の変動停止タイミン
グになり、かつ保留フラグがクリアされていれば、ステ
ップS88に進んで最終停止図柄を停止させるととも
に、特別図柄変動中データをクリアし、ステップS89
で特別図柄停止データをセット(例えば、遊技用演算処
理装置150のRAM150bにセット)する。そし
て、所定時間後、特別図柄停止データはクリアされる。
次いで、ステップS90で大当たりフラグが立っている
か否かを判別し、立っていない場合はステップS91で
外れ処理に処理番号を変更してリターンする。一方、大
当たりフラグが立つている場合はステップS92に進ん
で大当り処理に処理番号を変更し、ステップS93で大
当たりフラグをクリアしてリターンする。このように図
柄変動処理では、特図の図柄を変動および停止させる処
理が行われ、この処理で設定された表示情報がメインル
ーチンの「データ転送処理」(ステップS13)で表示
制御装置172に送出され、表示制御装置172により
特図が特別図柄表示装置42に表示制御される。また、
保留フラグがセットされていると、特図の遊技進行が保
留される。
【0069】このように第2の実施の形態では、遊技進
行の保留として特図遊技を保留する処理を行っているの
で、第1の実施の形態と同様に、遊技球の排出について
異常が生じた場合に異常を確実に判断することができる
とともに、異常時に遊技進行を保留することで、遊技者
の不利をなくす等の効果を得ることができる。また、第
2の実施の形態では特図遊技が保留されるので、当該特
図遊技の時点から遊技者利益を保全することができると
いう利点があるとともに、遊技を行っている遊技者にし
てみれば、特図遊技の保留なので、分かりやすいという
利点がある。例えば、発射の停止による遊技の保留であ
ると、例えば下皿へのオーバーフロー状態でも発射が停
止することがあるので、遊技保留との区別がやや分かり
にくいことがあるのに対して、第2の実施の形態ではそ
のようなわかりにくさが軽減される。言換えれば、遊技
領域内で排出制御装置106の異常を報知していること
になる。
【0070】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。第3の実施の形態は、請求項1記載の発明の
変形例であり、遊技球排出の監視内容が異なる例であ
る。図15、図16は第3の実施の形態における賞球数
制御処理のサブルーチンを示すフローチャートであり、
この部分が前記各実施の形態と異なるので、当該賞球数
制御処理のサブルーチンについて説明する。なお、ハー
ド的な構成は第1の実施の形態と同様である。図15、
図16において、このサブルーチンでは、まずステップ
S101で設定された送信情報(賞球数情報としての7
個あるいは13個という情報)を排出制御装置106へ
送信する(後述のステップS108、ステップS109
参照)。次いで、ステップS102で異常処理フラグが
あるか(立っているか)否かを判別する。異常処理フラ
グとは、遊技球の排出開始条件が成立して賞球数情報を
送信したにもかかわらず、賞球数情報に対応する遊技球
(規定数の遊技球)の排出が無く、規定数未満という排
出異常で遊技進行を保留させる場合にセットされるもの
である(ステップS115参照)。
【0071】ステップS102で異常処理フラグが立っ
ていなければ、ステップS103に進んで排出数監視フ
ラグがあるか(立っているか)否かを判別する。排出数
監視フラグとは、遊技球の排出開始条件が成立した場合
にセットされるものである(ステップS106参照)。
ステップS103で排出数監視フラグが立っていなけれ
ば、ステップS104に進んで遊技球の排出開始条件が
成立したか否かを判別する。ここでの排出開始条件は、
セーフセンサ111aに球があること、半端センサ16
6に球があること(すなわち、誘導路102の排出装置
105側に所定数分の遊技球がある状態のこと)、賞球
用の排出センサ135に球があること、オーバーフロー
センサ122からの入力がないこと(球がオーバーフロ
ーしていないこと)という条件であり、どれか1つでも
足りない場合には、排出開始条件が成立しない。
【0072】(a)排出開始条件が不成立の場合 排出開始条件が不成立の場合には、ステップS105に
進んで送信情報に「賞球0」をセットしてメインルーチ
ンにリターンする。この場合、役物制御装置107から
排出制御装置106へは、常に何等かの賞球数情報(送
信情報)が流れており、通常(賞球排出を指令していな
い場合)は賞球数0情報が送信されている。 (b)排出開始条件が成立した場合 ステップS104で排出開始条件が成立した場合には、
ステップS106に進んで排出制御装置106により排
出制御される遊技球数を監視する監視処理に移行すべく
排出数監視フラグをセットし、ステップS107で賞球
数記憶(ステップS22参照)の有無を確認する。賞球
数記憶がなければ(特図始動センサ161への入賞に対
応する賞球排出用の記憶がなければ)、ステップS10
8に進んで送信情報に賞球数13をセットし、判定値に
13(排出カウンタの判定用である)をセットしてリタ
ーンする。
【0073】一方、賞球数記憶があれば(特図始動セン
サ161への入賞に対応する賞球排出用の記憶があれ
ば)、ステップS109に進んで送信情報に賞球数7を
セットし、判定値に7(排出カウンタの判定用である)
をセットしてリターンする。ステップS103で排出数
監視フラグが立っている場合には、ステップS110に
分岐してセーフセンサ111aが球無しになったか否か
を判別する。これは、排出制御装置106側で役物制御
装置107から受信した賞球数情報に対応する遊技球の
排出が終了したら、排出制御装置106側が自らセーフ
球を排出するので、このセーフ球球無しを確認すること
により、賞球排出の終了を間接的に役物制御装置107
で確認できることから、セーフセンサ111aの球無し
状態を判断するものである。
【0074】ステップS110でセーフセンサ111a
に球がある場合には、そのままリターンし、球無しの場
合はステップS111に進んで排出カウンタ(ステップ
S24参照)の値と、判定値(ステップS108、10
9でセットされる)との比較を行い、整合がとれたらス
テップS112で排出カウンタをクリアし、賞球数記憶
を減算するとともに、排出数監視フラグをクリアしてリ
ターンする。したがって、この場合には後述のように遊
技球の発射が停止されるようなことはない。
【0075】(c)遊技進行を保留する場合 ステップS111で排出カウンタの値と判定値との整合
が確認されない場合(賞球数分の遊技球の排出が無い場
合等)には、ステップS113に分岐して遊技制御装置
107に入力される賞球用の排出センサ135からの信
号に基づく計数値(すなわち、排出カウンタの値)が判
定値未満であるか否かを判別し、判定値未満の場合はス
テップS114に進んで送信情報に未排出の残数情報を
セットするとともに、判定値にも残数情報をセットし、
かつ排出カウンタをクリアしてステップS115へ進
む。これは、未排出の遊技球があるので、その残りの排
出情報をセットするものである。次いで、ステップS1
15で排出数監視フラグをクリアするとともに、遊技の
進行を保留する処理に移行すべく異常処理フラグをセッ
トしてリターンする。
【0076】異常処理フラグがセットされると、次回以
降のルーチンでステップS102の判別結果がYESと
なって、ステップS121に分岐し、発射制御装置10
9に発射停止を指示して遊技球の発射を停止させるとと
もに、異常報知を行う。遊技球の発射停止により、遊技
進行が保留される。また、異常報知の処理では、排出制
御装置106による賞球排出に異常が発見されたのであ
るから、ホールコンピュータ側にエラー信号(異常信
号)を送信したり、遊技機1の前面側若しくは遊技機1
近傍の設備装置側(例えば、島設備側)に設けられた賞
球排出エラー用の異常ランプ179を点灯させたりし
て、遊技者および遊技店の係員に異常を確実に報知す
る。なお、音声制御装置(音制御装置)176へ指令し
て異常を報知する音を出力するようにしてもよい。そし
て、このような異常報知を行いながら、ステップS12
2で排出カウンタの値と判定値(この場合は未排出の残
数情報)との整合を監視する。すなわち、遊技進行の保
留処理中でも、遊技球の排出異常を自動で解除すべく監
視を行い、整合がとれなければ、ステップS123でリ
セットスイッチ160がオンしたか(強制的な遊技進行
の保留解除があったか)否かを判別し、オンしなければ
リターンする。
【0077】そして、次回以降のルーチンを繰り返すこ
とにより、遊技進行の保留処理中に、排出カウンタの値
と判定値との整合が確認(例えば、自動的に異常が解
除)されたら、ステップS122からステップS124
に抜けて排出カウンタをクリアし、賞球数記憶を減算す
るとともに、異常処理フラグのクリアを行い、さらに発
射許可を発射制御装置109に指示して遊技球の発射停
止を解除してリターンする。これにより、遊技進行の保
留状態が解除され、遊技の再開が可能になる。一方、自
動的に異常が解除されない場合(正常に復帰しない場
合)には、ステップS122の判別結果がNOとなり、
ステップS123に分岐してリセットスイッチ160の
オンを待つ。リセットスイッチ160のオン操作によ
り、強制的に遊技進行の保留状態が解除されると、ステ
ップS123からステップS124に分岐して上記同様
に発射許可等が行われる。
【0078】また、ステップS113で遊技制御装置1
07に入力される賞球用の排出センサ135からの信号
に基づく計数値(すなわち、排出カウンタの値)が判定
値を超えている場合はステップS114をスキップして
ステップS115に進む。ステップS115に進むと、
上述したように次回のルーチンでステップS102から
ステップS121以降の処理に移ることになる。このよ
うに役物制御装置107から排出制御装置106に送出
した賞球数情報よりも多く遊技球を排出してしまった場
合には、リセットスイッチ160への入力(オン)によ
る強制解除のみが遊技進行保留の解除手段となる。した
がって、このような状態が判明すると、係員がリセット
スイッチ160をオンして遊技進行の保留を強制解除す
る。
【0079】なお、賞球数情報よりも多く遊技球を排出
したときは、遊技者への迷惑をかけていないので、その
まま遊技保留を行わずに(ステップS121〜ステップ
S124の処理を行わずに)、正常にステップS112
の処理に移行させるようにしてもよい。これは、役物制
御装置107によって実現される監視手段が、遊技球の
排出が賞球数情報よりも多い場合には、遊技進行保留手
段を非能動状態に維持したままにするという概念で捉え
られるものである。
【0080】このように第3の実施の形態では、役物制
御装置107で排出制御装置106の制御により排出さ
れる所要数の遊技球を監視し、排出制御装置106では
役物制御装置107から受信した賞球数情報(規定数)
の遊技球の排出が終了したら、自らセーフ球を排出す
る。したがって、役物制御装置107ではセーフ球の排
出を確認することで、賞球排出の終了を間接的に確認す
ることができる。また、遊技球の排出数が賞球数情報
(規定数)より少ないかの異常も判断し、そのような異
常のときには異常報知を行うとともに、遊技球の発射を
停止して遊技進行を保留状態にする。したがって、規定
数未満の遊技球の排出も監視可能で、よりきめ細かく遊
技球の排出を監視することができる。そして、遊技進行
の保留中に未排出の賞球数を監視し、異常が自動で解除
されたら、遊技進行の保留を解除し、遊技再開を可能に
する。一方、異常が解除されない場合にはリセットスイ
ッチ160により強制解除を行う。以上のことから、第
3の実施の形態では第1の実施の形態と同様の効果の他
に、より細かく遊技球の排出を監視することができると
いう利点がある。
【0081】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。第4の実施の形態は、請求項1記載の発明の
変形例であり、第3の実施の形態と同じ監視内容をとり
ながら、異常時に特図遊技を保留(この点が相違)する
例である。第4の実施の形態は図17に示すフローチャ
ートで処理を行う。すなわち、第4の実施の形態では、
第3の実施の形態で説明した図15に示す賞球数制御処
理ルーチンの一部が異なっており、図15に示す、
から分岐する部分のフローチャートを図17として示
し、この図17が第4の実施の形態に相当する。したが
って、図15のフローチャートは第4実施の形態でも同
様であるので、図示および重複説明を省略する。
【0082】図17において、異常処理フラグがセット
されると、ステップS131に分岐し(図15のから
の分岐)、保留フラグをセットするとともに、異常報知
(第3の実施の形態と同様)を行う。保留フラグは、遊
技進行を保留状態にするための処理情報であり、保留フ
ラグがセットされることにより、特図の遊技進行が保留
される(特図遊技進行の保留は第2の実施の形態と同
様)。そして、このような異常報知を行いながら、ステ
ップS132で排出カウンタの値と判定値(この場合は
未排出の残数情報)との整合を監視する。すなわち、遊
技進行の保留処理中でも、遊技球の排出異常を自動で解
除すべく監視を行い、整合がとれなければ、ステップS
133でリセットスイッチ160がオンしたか(強制的
な遊技進行の保留解除があったか)否かを判別し、オン
しなければリターンする。
【0083】そして、次回以降のルーチンを繰り返すこ
とにより、遊技進行の保留処理中に、排出カウンタの値
と判定値との整合が確認(例えば、自動的に異常が解
除)されたら、ステップS132からステップS134
に抜けて排出カウンタをクリアし、賞球数記憶を減算す
るとともに、異常処理フラグのクリアを行い、さらに保
留フラグをクリアしてリターンする。これにより、特図
遊技進行の保留状態が解除(保留フラグのクリアにより
解除)され、遊技の再開が可能になる。一方、自動的に
異常が解除されない場合(正常に復帰しない場合)に
は、ステップS132の判別結果がNOとなり、ステッ
プS133に分岐してリセットスイッチ160のオンを
待つ。リセットスイッチ160のオン操作により、強制
的に遊技進行の保留状態が解除されると、ステップS1
33からステップS134に分岐して上記同様に保留フ
ラグのクリア等が行われて特図遊技進行の保留状態か解
除されて遊技再開される。
【0084】このように第4の実施の形態においても、
第3の実施の形態と同様に、遊技球の排出数が賞球数情
報(規定数)より少ないかの異常を判断可能で、そのよ
うな異常のときには特図遊技の進行を保留する。したが
って、遊技進行の保留内容が異なるものの、第3の実施
の形態と同じく規定数未満の遊技球の排出も監視可能
で、よりきめ細かく遊技球の排出を監視することができ
る。また、遊技進行の保留中に未排出の賞球数を監視
し、異常が自動で解除されたら、遊技進行の保留を解除
し、遊技再開が可能になり、異常が解除されない場合に
は強制解除を行うこともできる。
【0085】次に、本発明の第5の実施の形態について
説明する。第5の実施の形態は、請求項2記載の発明を
実現する例である。図18は第5の実施の形態における
役物制御装置200を示す図、図19は遊技機1におけ
る制御系統を示す図、図20は第5の実施の形態におけ
る遊技機1の裏面図である。これらの図に示すように、
本実施の形態では、賞球用の主基板用排出センサ201
を独立して設けた点に特長がある。そのため、第1の実
施の形態と異なり、排出開始条件がセーフセンサ111
aに球があること、半端166に球があること、オーバ
ーフローセンサ122から入力がないことが条件とな
る。すなわち、排出開始条件の一部を判断し、条件が成
立したら賞球数情報を送信することになる。すなわち、
排出開始条件(所定条件)の成立を3つの信号(半端セ
ンサ166、オーバーフローセンサ122、セーフセン
サ111aの各信号)に基づいて判断する構成であり、
これは排出開始条件の一部(ただし、主要条件)を役物
制御装置200側で判断し、主要条件が揃っていると、
セーフ球に関わる賞球数情報を排出制御装置106へ送
出し、排出制御装置106では残りの一部の排出開始条
件(すなわち、賞球用の排出センサ135の球検出信
号)を判断して賞球排出制御を行うというものである。
したがって、排出開始の主要条件が揃ったことが確認さ
れたときに、賞球数情報が送信される。よって、排出制
御装置106にしてみると、排出開始条件の判断負担を
軽減することができ、その分、遊技球の排出の確実性に
寄与することができる。また、役物制御装置200でも
少なくとも排出開始の主要条件の成立を判断するので、
従来に比較すると、賞球数情報送信の確実性を図ること
ができ、結果として賞球数情報を受けた排出制御装置1
06による排出制御によって確実に排出装置105から
遊技球を排出できるという利点がある。主基板用排出セ
ンサ201は、図20に示すように、排出装置105の
下流側の排出樋ユニット202(例えば、排出通路)内
の賞球排出用通路(賞球排出された遊技球のみが流下す
る通路)に配置され、排出装置105の賞球側から排出
されてくる賞球排出のための所要数の遊技球を検出す
る。賞球用の主基板用排出センサ201は役物制御装置
200の入力インターフェース152を介して遊技用演
算処理装置150への入力とされる。主基板用排出セン
サ201は第2の球検出手段を構成する。そして、役物
制御装置200(遊技制御装置)は主基板用排出センサ
201(第2の球検出手段)からの球検出信号に基づい
て排出制御装置106の制御により排出される所要数の
遊技球を監視する監視手段の機能および遊技進行保留手
段の機能を実現する。
【0086】また、排出装置105内には第1の実施の
形態と同様に2条の排出通路に対応して2つの排出セン
サ135、167が設けられており、一方は賞球用の排
出センサ135としてその球検出信号は排出制御装置1
06に直接に入力され、他方は球貸し用の排出センサ1
67としてその球検出信号も排出制御装置106に直接
に入力される(図19参照)。役物制御装置200には
1つの分配回路155のみが設けられており、分配回路
155は第1の実施の形態と同様に、セーフセンサ11
1aからの信号を2つに分配し、一方を入力インターフ
ェース152を介して遊技用演算処理装置150への入
力とし、他方を排出制御装置106への入力とする。そ
の他は、第1の実施の形態と同様の構成である。
【0087】したがって、第5の実施の形態では賞球用
の主基板用排出センサ201を独立して別個に設けてい
るので、排出装置105内にある賞球用の排出センサ1
35の球検出信号を利用して賞球排出を確認するのに比
べて、別途設けた主基板用排出センサ201で賞球排出
を確認するので、より一層確実に賞球用の遊技球の排出
を確実に監視することができる。また、賞球用の排出セ
ンサ135の球検出信号を分配する回路が不要になり、
役物制御装置200の回路を簡素化することができる。
なお、賞球用の主基板用排出センサ201を独立して設
ける場合、排出装置105の下流側の排出樋ユニット2
02内に配置する例に限らず、その他の場所に設けても
よい。例えば、排出装置105を改造して賞球用の排出
センサ135の下流側に設けてもよいし、あるいは第5
の実施の形態とは異なる場所に設けてもよい。要は、賞
球用の遊技球の排出を検出可能な場所であればよい。
【0088】また、第5の実施の形態における制御プロ
グラムは第1の実施の形態と同様のものであるが、これ
に限らず、第5の実施の形態のハード的構成で、第2の
実施の形態〜第4の実施の形態の制御プログラムを実施
するようにしてもよい。その場合には、第2の実施の形
態〜第4の実施の形態に特有の効果を得ながら、別途設
けた主基板用排出センサ201で賞球排出を確認するこ
とから、より一層確実に賞球用の遊技球の排出を確実に
監視することができるとともに、賞球用の排出センサ1
35の球検出信号を分配する回路が不要になり、役物制
御装置200の回路を簡素化することができるという効
果がある。
【0089】本発明の実施の形態は、上記例に限らず、
以下に述べるような各種の変形実施が可能である。 (a)本発明の適用対象となる遊技機は、どのような種
類の遊技機でも遊技球を賞球として排出するものであれ
ば、本発明を適用できる。例えば、磁気カードで球貸し
を行うもの、ICカードで球貸しを行う等の遊技機のタ
イプに限定されずに、本発明を適用することができる。 (b)排出装置内にある2条の排出通路はどちら側を賞
球用、球貸し用の使用してもよく、そして、各通路に対
応して2つの排出センサは、それに応じてどちら側を賞
球用、球貸し用の使用してもよい。 (c)球検出手段の検出信号を分配する分配回路(分配
手段)を、第1の実施の形態では遊技制御装置に設けて
いるが、分配回路は遊技制御装置でなく、その他の場所
に設けてもよい。
【0090】(d)遊技進行保留の形態として、上記各
実施の形態では、大きく分けて以下の2つの処理を行っ
ている。 遊技球を発射停止する(発射が止ることで遊技の進行
はできない)。 第1種遊技機の場合、特図が回動中に遊技球の排出異
常が確認された際には異常が解除されるまで当該特図の
回動を継続する(の前者の処理)、あるいは特図記憶
があり、遊技球の排出異常が確認された際には特図が回
動していなときには特図記憶に基づく特図の回動を開始
しない(ただし、始動口への入賞は有効)(の後者の
処理)。本発明の実施に際して、あるいはの処理の
どちらかを実施してもよいが、例えばおよびの処理
を組み合せるようにしてもよい。その場合、との前
者の処理、との後者の処理の組み合せがある。
【0091】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、遊技球の
排出異常を監視し、異常のときは遊技進行を保留状態に
するので、以下の効果を得ることができる。遊技進行を
管理制御する遊技制御装置(例えば、役物制御装置10
7)において、排出制御装置へ送出した賞球数情報分の
遊技球が正確に排出されたか否かを確実に確認しつつ、
異常に対して遊技者利益を保全できる。すなわち、遊技
制御装置は遊技球の排出を監視することで、遊技球の排
出について異常が生じた場合には、異常を確実に判断す
ることができるとともに、異常時に遊技進行を保留する
ことで、遊技者の不利をなすくことができる。その結
果、遊技球の排出で異常があった場合には遊技進行が保
留されるので、排出制御装置により規定数(例えば、賞
球数)の球の排出が正常に終了しない場合には、例えば
遊技進行の保留状態を知った遊技者からの通報により係
員が当該異常箇所に出向いて、異常状態を解消するよう
な適切な対応を取ることが可能になり、その間において
は遊技進行が保留されているので、遊技者が不利になる
ことはない。例えば、排出制御装置が異常状態のときに
は、係員が排出制御装置を点検して排出異常の故障を速
やかに修理することにより、セーフ球(入賞球)がセー
フユニットからセーフ樋まで溜まり、セーフ球の球詰ま
りが発生するという不具合を無くすことができる。特
に、遊技進行の保留のために、遊技機の発射を停止した
場合には、遊技盤の遊技領域に遊技球を弾発できないの
で、入賞することがなく、セーフ球(入賞球)がセーフ
ユニット部分に溜まることが無い。
【0092】また、遊技進行を保留したまま、排出制御
装置を点検して排出異常の故障を速やかに修理すること
が可能になるので、セーフユニットにセーフ球があるに
もかかわらず、賞球(入賞(セーフ球)に伴う所定数の
遊技球の排出)が無く、遊技機の上皿にも遊技球が無く
なってしまい、遊技を継続できなくなるという不具合を
無くすことができ、遊技者に迷惑をかけることがなくな
る。上皿に遊技球が無くなってしまった結果、遊技を終
了してしまう遊技者も無くすことができる。特に、いわ
ゆる第1種遊技機で特図の組み合せが大当りを構成する
図柄の組み合せになった際に、従来はセーフ球があるに
もかかわらず規定数の賞球排出が無いときには大当りを
パンクさせないために、遊技者は新たな遊技球の貸し出
しを得て遊技を行わなければならず、遊技者にしてみれ
ば、かなり迷惑であったが、これに対して本発明では、
このような不具合を解消して遊技者への迷惑を確実に無
くすことができる。さらに、遊技進行が保留状態になる
ことにより、賞球排出が終了していないことを遊技者が
容易に把握でき、遊技者へのサービスの向上を図ること
ができる。
【0093】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、排出装置から排出される所要
数の遊技球を検出する第2の球検出手段(例えば、賞球
用の主基板用排出センサ201)を独立して設けること
により、排出装置内にある球検出手段(例えば、賞球用
の排出センサ135)の球検出信号を利用して賞球排出
を確認するのに比べて、別途設けた第2の球検出手段で
賞球排出を確認するので、より一層確実に遊技球の排出
(特に、賞球用の遊技球の排出)を確実に監視すること
ができる。また、球検出手段(例えば、賞球用の排出セ
ンサ135)の球検出信号を分配する回路が不要にな
り、遊技制御装置の回路を簡素化することができる。
【0094】請求項3記載の発明によれば、遊技球の排
出異常が解除された際に、遊技進行の保留を非能動状態
にする(解除する)ことにより、遊技進行の保留処理中
に、遊技球の排出異常が解除されると、自動的に遊技再
開(復帰)でき、係員の手間が省けるとともに、遊技者
にとっても遊技のリズム感を欠かすことなく遊技に集中
することができる。
【0095】請求項4記載の発明によれば、遊技球の排
出について異常が確認された際に、当該異常を報知する
異常報知手段を備えることにより、遊技球の排出異常を
遊技者および遊技店の係員が確実に知ることができ、異
常に対応した適切な処置を速やかに、かつ確実にとるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技機の正面図である。
【図2】遊技機の裏面図である。
【図3】排出装置の外観図である。
【図4】排出装置の断面図である。
【図5】セーフユニットの断面図である。
【図6】役物制御装置のブロック図である。
【図7】遊技機の制御系統を示すブロック図である。
【図8】役物制御プログラムを示すフローチャートであ
る。
【図9】入力処理のサブルーチンを示すフローチャート
である。
【図10】賞球数制御処理のサブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図11】賞球数制御処理のサブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図12】賞球数制御処理のサブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図13】通常処理のサブルーチンを示すフローチャー
トである。
【図14】図柄変動処理のサブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図15】賞球数制御処理のサブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図16】賞球数制御処理のサブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図17】賞球数制御処理のサブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図18】役物制御装置のブロック図である。
【図19】遊技機の制御系統を示すブロック図である。
【図20】遊技機の裏面図である。
【符号の説明】
1 遊技機 101 貯留タンク 105 排出装置 106 排出制御装置 107、200 役物制御装置(遊技制御装置、監視手
段、遊技進行保留手段、異常報知手段) 133 排出カム(球払出手段) 134 排出ソレノイド(球払出手段) 135 排出センサ(球検出手段) 156 分配回路(分配手段) 179 異常ランプ(異常報知手段) 201 賞球用の主基板用排出センサ(第2の球検出手
段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技進行を管理制御する遊技制御装置
    と、 貯留タンク側より案内される遊技球を遊技者側へ所要数
    排出する機構を備えた排出装置と、 前記遊技制御装置から送出される賞球数情報に基づいて
    所要数の遊技球を遊技者側へ排出するように前記排出装
    置を制御する排出制御装置と、を備えた遊技機におい
    て、 前記排出装置は、 所要数の遊技球を払い出す球払出手段と、 球払出手段における所要数の遊技球の排出を検出する球
    検出手段と、を有し、 前記球検出手段からの球検出信号を前記遊技制御装置側
    および前記排出制御装置側へ分配する分配手段を設け、 前記遊技制御装置は、 前記分配手段により分配される球検出信号に基づいて、
    前記排出制御装置の制御により排出される所要数の遊技
    球を監視する監視手段と、 遊技進行を保留状態にする遊技進行保留手段と、を備
    え、 前記監視手段は、 遊技球の排出について異常が確認された際に、前記遊技
    進行保留手段を能動状態にすることを特徴とする遊技
    機。
  2. 【請求項2】 遊技進行を管理制御する遊技制御装置
    と、 貯留タンク側より案内される遊技球を遊技者側へ所要数
    排出する機構を備えた排出装置と、 前記遊技制御装置から送出される賞球数情報に基づいて
    所要数の遊技球を遊技者側へ排出するように前記排出装
    置を制御する排出制御装置と、を備えた遊技機におい
    て、 前記排出装置は、 所要数の遊技球を払い出す球払出手段と、 球払出手段における所要数の遊技球の排出を検出する球
    検出手段と、を有し、 前記排出装置から排出される所要数の遊技球を検出する
    第2の球検出手段を設け、 前記遊技制御装置は、 前記第2の球検出手段からの球検出信号に基づいて、前
    記排出制御装置の制御により排出される所要数の遊技球
    を監視する監視手段と、 遊技進行を保留状態にする遊技進行保留手段と、を備
    え、 前記監視手段は、 遊技球の排出について異常が確認された際に、前記遊技
    進行保留手段を能動状態にすることを特徴とする遊技
    機。
  3. 【請求項3】 前記監視手段は、 前記異常が解除された際に、前記遊技進行保留手段を非
    能動状態にすることを特徴とする請求項1又は2記載の
    遊技機。
  4. 【請求項4】 前記監視手段は、 遊技球の排出について異常が確認された際に、当該異常
    を報知する異常報知手段を備えていることを特徹とする
    請求項1乃至3の何れかに記載の遊技機。
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