JP2000014897A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2000014897A
JP2000014897A JP10201189A JP20118998A JP2000014897A JP 2000014897 A JP2000014897 A JP 2000014897A JP 10201189 A JP10201189 A JP 10201189A JP 20118998 A JP20118998 A JP 20118998A JP 2000014897 A JP2000014897 A JP 2000014897A
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prize ball
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JP10201189A
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Sadao Ioki
定男 井置
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技球排出動作のセキュリティを高め、不正
の行いにくい遊技機を提供する。 【解決手段】 役物制御回路107Aで賞球用の排出セ
ンサ134からの検出信号に基づいて排出制御回路10
6Aの制御により排出される排出ユニット104からの
遊技球を計数し(ステップS60)、遊技球の排出数が
所定の計数値(賞球データと同じ値)になったら、その
排出球情報を差数正常通知(差数信号)として排出制御
回路106A側へ送信する。排出制御回路106Aでは
受信した差数正常通知に基づいてセーフユニット111
に所定の排出動作指令(セーフソレノイド151を駆動
する信号)を出力(ステップS58、59)してセーフ
球を排出させる。このように、遊技球の排出制御動作を
2つの制御回路に分散し、不正を行いにくくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技制御装置から
送出される排出球情報に基づいて入賞球排出装置により
入賞球を排出する遊技機(例えば、パチンコ遊技機)に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、遊技機(特に、パチンコ遊技
機)では、役物を制御する役物制御装置から送出される
賞球数情報(賞球数データ)に基づいて排出装置に組み
込まれている排出センサ1、2の入力、排出ソレノイド
1、2への出力を制御して、当該賞球数情報分の遊技球
を払い出している。そして、セーフユニット(入賞球排
出装置)のセーフソレノイドを駆動して、当該賞球情報
に関わったセーフ球を遊技機外に排出する。この場合、
セーフ処理のところを詳細に述べると、遊技機はセーフ
ユニットを有しており、セーフユニットは球を1個宛排
出可能な機構を備え、セーフセンサ、セーフソレノイ
ド、カム等から構成される。セーフユニットに組み込ま
れているセーフセンサの信号は役物制御装置へ一旦入
り、役物制御装置上でセーフセンサからの信号を2つに
分配し、一方を役物制御装置への入力とし、他方を排出
制御装置への入力とする。また、セーフソレノイドは排
出制御装置のみによって制御される。
【0003】役物制御装置は、セーフセンサからの入力
でセーフ球を検出すると、賞球数記憶があるか否かを確
認する。この場合、例えば7個賞球および13個賞球の
2系統の役物賞球がある遊技機の例で説明すると、始動
口が7個、それ以外の入賞は13個という賞球排出にな
る。ここでは、説明の都合上、始動ロヘの入賞が賞球数
記憶となる例を取る。なお、始動ロヘの入賞は始動口入
賞への特図記憶とは異なる。特図記憶は4個まで有効で
あるが、賞球数記憶は始動口へ入賞した分有効である。
いま、賞球数記憶があるとすると、役物制御装置は賞球
数情報(7個)を排出制御装置へ送信する。これは、役
物制御装置→排出制御装置へという単一方向の通信であ
り、賞球数情報を繰り返して送るいわゆる垂れ流しの方
式となっている。
【0004】排出制御装置では、賞球数情報を受信する
と、排出装置の排出センサ1、2および排出ソレノイド
1、2を制御して当該賞球数情報分の遊技球を遊技者側
へ払い出し、そのとき排出球数を計数し、計数値が所定
値に達したら賞球の払い出しが終了(すなわち、 その
賞球の払い出しが完了したら、若しくは払出しの途中で
あっても、あるいは賞球払出信号を送信した時点で)し
たと判断し、排出制御装置は上述したセーフユニットの
セーフソレノイドを制御(駆動)して当該賞球数情報に
関わったセーフ球を遊技機外へ排出する。すなわち、排
出制御装置側で一連の排出動作が全て行われている。な
お、このとき、そのセーフ球(遊技機外へ排出されるセ
ーフ球)をトリガーにして賞球数情報が決定されてお
り、したがって、遊技機外へ排出されるセーフ球は賞球
数情報の決定に関わったものであって、当該賞球数情報
分の遊技球の遊技者側への払い出しが終了したセーフ球
である。次いで、排出制御装置はセーフセンサの入力が
球有りから球無しになった状態を確認すると、正常に排
出制御処理が終了したと判断する。また、役物制御装置
でもセーフセンサの入力が球有りから球無しになった状
態を確認すると、排出制御装置による排出制御処理が正
常に終了したと判断し、そのタイミングで賞球数記憶を
減算する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
遊技機にあっては、以下のような問題点があった。 (イ)遊技球の排出動作は遊技機の中で、最も重要な構
成要素の1つであり、そのため、それを1つの制御回路
(すなわち、排出制御装置にある回路)で実行するのは
セキュリティの面で問題があった。 (ロ)すなわち、従来の遊技機の場合、排出制御装置で
排出球数を計数し、その計数値が所定値(例えば、7個
賞球あるいは3個賞球に対応する値)に達したら、排出
制御装置自らがセーフユニットのセーフソレノイドを駆
動して当該賞球数情報に関わったセーフ球を排出してい
たため、排出制御装置の制御を行うプログラムが書き込
まれた排出制御用ROMの容量が大きくなっていた。と
ころが、ただでさえ、排出制御装置は賞球排出のための
ソレノイドの駆動や賞球排出に関連するランプの点灯等
の制御を行っているため、大変に複雑な制御になってい
るにもかかわらず、排出球数の計数やセーフユニットの
セーフソレノイドを駆動してセーフ球を排出するという
処理のためのプログラムまで記憶させることは決して効
率が良いとはいえなかった。
【0006】(ハ)また、排出球数の計数やセーフソレ
ノイドを駆動してセーフ球を排出するという処理のプロ
グラムを記憶しているだけでなく、遊技球を排出流路に
流下可能な電気的駆動源(例えば、排出ソレノイド等)
の駆動も制御しており、遊技球の排出に関する動作制御
を全て任されていた(ただし、賞球数信号は役物制御装
置から受信する)。 (ニ)このように、従来は排出制御装置に遊技球の排出
に関する動作制御を全て任しているため、遊技球の排出
に関する動作についてセキュリティが低いというおそれ
が生じていた。また、排出制御装置に遊技球の排出に関
する動作制御を全て任されていたため、排出制御装置に
不正を行うことにより、実際は所定数の賞球を払すよう
な遊技条件になっていないにもかからわず、排出装置を
誤動作させることが可能であった。したがって、このよ
うな不正が簡単に行えないようにするための、何等かの
対策を行うのが望ましい。
【0007】本発明は、上述した問題点に鑑みてなされ
たもので、遊技球排出動作のセキュリティを高め、不正
の行いにくい遊技機を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明による遊技機は、遊技進行を管理制御
する遊技制御装置と、遊技球の排出を検出する球検出手
段および遊技球を遊技者側へ所要数排出する球排出機構
を備えた排出装置と、所要数の遊技球を遊技者側へ排出
するように前記排出装置を制御する排出制御装置と、所
定の排出動作指令により入賞球の排出動作を行う入賞球
排出装置と、を備えた遊技機において、前記遊技制御装
置は、前記球検出手段からの球検出信号に基づいて前記
排出制御装置の制御により排出される排出装置からの遊
技球を計数し、所定の計数値になったか否かを判定する
判定手段と、判定手段の判定結果が所定の計数値であっ
た場合に、その排出球情報を前記排出制御装置側へ送信
する排出球確認手段と、を有し、前記排出制御装置は、
前記排出球確認手段から送信された排出球情報に基づい
て入賞球排出装置に前記所定の排出動作指令を出力する
入賞球排出動作指令手段を有することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 A.遊技機の正面構成 図1は遊技機の正面図である。図1において、1はいわ
ゆるCR機と称される遊技機であり、遊技機1にはカー
ド式球貸機(以下、単に球貸機という)2が併設されて
いる。球貸機2にははカードリーダーが内蔵され、球貸
機2の前面パネル3にはプリペイドカードが挿入される
カード挿入口4が形成されているとともに、前面パネル
3(開閉可能な構造)を施錠する鍵装置5が設けられて
いる。
【0010】遊技機1は額縁状前面枠11と、ガラスを
支持する樹脂製のガラス枠12と、遊技領域の形成され
た遊技盤13と、前面表示パネル14と、前面表示パネ
ル14の下方の前面操作パネル15とを有している。額
縁状前面枠11は木製の機枠16(図2参照)に対して
上部蝶番17および下部蝶番18によって開閉可能に支
持され、ガラス枠12は額縁状前面枠11に開閉可能に
支持されている。なお、ガラス枠12は鍵装置19によ
って開閉可能に施錠されている。
【0011】前面表示パネル14には賞球を受ける上皿
21が形成されるとともに、遊技球を購入するときに操
作する球貸釦22、プリペイドカードの残高を表示する
カード度数表示器(カード残高表示器)23、プリペイ
ドカードを排出するときに操作するカード排出釦(返却
釦)24、および上皿21の球を後述の下皿32に移す
ために両者を接続する通路を開閉するための開閉レバー
25が設けられている。なお、上皿21の内部には遊技
音等を出力するスピーカが設けられているが、図示略し
ている。前面操作パネル15には、灰皿31および下皿
32が形成されるとともに、下皿32に貯留された球を
外部下方に抜くための球抜きレバー33が設けられてい
る。また、前面操作パネル15の右端部側には発射装置
の発射操作ノブ34が設けられている。
【0012】上皿21は上面が開放して遊技球を貯留可
能な球貯留部が形成されるとともに、前面表示パネル1
4の前面側から前方に突出し、かつ上皿21の下側部分
が前面表示パネル14の下端近傍まで延在する膨出形状
に形成されている。また、下皿32は上面が開放して遊
技球を貯留可能な球貯留部が形成されるとともに、上皿
21と比較的接近した位置において遊技機1の前面側か
ら前方に突出した膨出形状に形成されるとともに、下皿
32の両側に側壁部材35a、35bが配置されてい
る。そして、膨出形状に形成した上皿21の下側部分に
おいて前面表示パネル14の当接する当該上皿21の当
接箇所の近傍から上皿21の前端部にかけて上皿21の
中央底部を左右対象に削り取るように斜昇する斜昇壁面
36が形成され、この斜昇壁面を形成することにより、
下皿32の上方空間を大きく確保して、遊技者が遊技盤
13に目を向けたままで下皿32の遊技球を掻き出すこ
とが容易で、かつ遊技機1後部の見学者に対して下皿3
2に貯留された出球をアピールすることが可能になって
いる。
【0013】次に、遊技盤13における遊技領域はパチ
ンコ球を用いて遊技を行うものであれば、例えばいわゆ
る「第1種」に属するものあるいは図柄表示装置を備え
た「第3種」に属するもの、あるいは他の機種等であっ
ても、任意の構成をとり得るが、一例として本実施の形
態では「第1種」に属するタイプのものを用いている。
遊技盤13にはアウト球流入口41、レール42、特別
図柄表示装置43、普通電動役物タイプの始動入賞口4
4、変動入賞装置45(大入賞口)、普図始動ゲート4
6、47、複数の一般入賞口48〜50、特図始動記憶
表示器51、普通図柄表示装置52、普図始動記憶表示
器53、サイドランプ54、55、風車と呼ばれる打球
方向変換部材(図示略)、多数の障害釘(図示略)が設
けられている。一方、遊技機1の額縁状前面枠11の上
部には大当り時に点灯(点滅状態も含む)する大当り表
示器56が設けられているとともに、大当り表示器56
の側方には島設備から球を補給したときに点灯するとと
もにエラー発生の場合に点滅する補給ランプ57および
賞球排出時および球貸し時に点灯する賞球ランプ58が
設けられている。
【0014】B.遊技機の裏機構 次に、図2は遊技機1の裏機構を示す図である。図2に
おいて、遊技機1における裏機構の主要な部品として
は、貯留タンク(上タンク)101、誘導路102、タ
ーミナル基盤(外部端子基盤)103、半端センサユニ
ット104、排出ユニット105、排出制御ユニット1
06、役物制御ユニット107、役物中継基盤108、
発射ユニット109、カードユニット接続基板110、
セーフユニット111、裏機構盤の基枠体112(裏メ
カベース)、音制御ユニット113、発射制御ユニット
115、表示制御ユニット116、及び装飾制御ユニッ
ト117がある。なお、役物制御ユニット107、役物
中継基盤108、及び音制御ユニット113は、この場
合遊技盤13の裏側に取り付けられており、また表示制
御ユニット116は、センター役物(特別図柄表示装置
43)の後部に配設されている。なお、各制御ユニット
の取り付け位置は、図2の態様に当然限られず、例えば
役物制御ユニット107が基枠体112に取り付けられ
る場合も有り得る。
【0015】基枠体112は、合成樹脂製の一体成型品
から形成され、遊技機1の前面枠11の裏側に固定され
た金属フレーム121に取り付けられている。そして、
この基枠体112の上に各種の部品、例えば貯留タンク
101、誘導路102、ターミナル基盤103、半端セ
ンサユニット104、排出ユニット105、排出制御ユ
ニット106、発射ユニット109、カードユニット接
続基板110、セーフユニット111、発射制御ユニッ
ト115、装飾制御ユニット117などが取り付けられ
ており(例えば、ワンタッチの保持部材によって固定さ
れる)、これらの各種部品と基枠体112とを総称する
概念として裏機構盤114と称している。
【0016】金属フレーム121は矩形状をなし、遊技
盤13を着脱可能に収納固定する遊技盤収納部122が
形成されている。遊技盤収納部122には図示略してい
る複数の遊技盤固定器具が配置され、それらの複数の遊
技盤固定器具によって遊技盤13を固定するようになっ
ている。貯留タンク101は排出される前の球を予め貯
留しておくもので、この貯留タンク101の球数の不足
は補給センサ(図示略)によって検出され、不足のとき
は島設備から球が補給される。貯留タンク101内の球
は誘導路102により誘導され、排出ユニット105に
よって排出される。排出ユニット105は所定の球排出
指令信号(排出制御ユニット106からの信号)に基づ
いて貯留タンク101より案内される遊技球を遊技者側
へ所要数排出(ここでの排出には、賞球排出および球貸
し排出が含まれる)する球排出機構を備えた請求項記載
の排出装置に相当する。
【0017】排出ユニット105の詳細を説明すると、
排出ユニット105は2条の球排出通路(その一方を図
3に示す)を有しており、一方の球排出通路131(図
3参照)が賞球用の排出を行い、他方の球排出通路が球
貸し用の排出を行うようになっている。すなわち、2条
の球排出通路を用途によって使い分ける構成になってい
る。図3は排出ユニット105の断面を示す図であり、
説明の都合上、賞球用の排出を行う球排出通路131側
の断面を示している。図3に示すように、球排出通路1
31側には球の排出カム132を駆動する排出ソレノイ
ド133および球排出通路131の球の排出を検出する
排出センサ134を備えている。なお、図3から理解で
きる範囲内で、排出カム132を変位させる各種の細か
い部材(例えば、ロッド、ビス、ワッシャ等)は符号付
けを略す。また、135は排出カム132の振動(バウ
ンド)吸収する振動吸収部材(バウンド防止部材)であ
る。
【0018】排出ユニット105は排出制御ユニット1
06からの球排出制御信号に基づき排出ソレノイド13
3を作動させて排出カム132を変位させ、球排出通路
131に停止している球の排出を行う(詳しくは、排出
ソレノイド133により排出カム132の端部を基点と
して先端部を図中上方に引上げて球排出通路131を球
(最下部の球Tが最初に通過)が通過可能にして球を排
出する)。球の排出は排出センサ134により検出し
て、後述の分配回路165(図6参照)により役物制御
ユニット107および排出制御ユニット106へ信号が
分配される。排出制御ユニット106では排出センサ1
34からの検出信号に基づいて球の排出数をカウント
し、役物制御ユニット107より送出された賞球数情報
分の遊技球の排出を行う。一方、役物制御ユニット10
7は、排出センサ134からの検出信号に基づいて、排
出制御ユニット106による遊技球の排出をカウント
し、所定の計数値であった場合に、その排出球情報を排
出制御ユニット106側へ送信する。
【0019】排出センサ134は、遊技球の排出を検出
する球検出手段を構成する。なお、排出センサは排出ユ
ニット105の2条の通路に対応して設けられ、賞球用
の排出センサ134(以下、適宜、賞球排出センサ13
4という)および球貸し用の排出センサ178となって
いる(後述の図7参照)。また、排出制御ユニット10
6は、球貸機2(後述のカードユニット制御装置19
4)からの指令に基づいて排出ユニット105の球貸用
排出通路側の排出機構を制御して、指令された球貸分の
遊技球の排出を行う。
【0020】再び図2に戻り、誘導路102に賞球排出
および球貸し排出のための球が有るかどうかは、半端セ
ンサユニット104(半端センサ104a、104bが
取り付けられている)によってそれぞれ検出される。タ
ーミナル基盤103はAC電源の入力や遊技店のホール
コンピュータ(管理装置:図示略)との間における信号
の授受などについての中継を行うもので、リレー部およ
びコネクタ部(ホールコンピュータとの接続を行う)に
区分されており、両者はケーブルにて接続されている。
【0021】排出制御ユニット106は基枠体112に
取付けられ、球の排出に必要な各種電気部品(例えば、
排出ユニット105の電気的駆動源)の制御を行うもの
で、所定のケース内にこの制御機能を実現する制御基板
が収納されて構成されている。なお、排出制御ユニット
106の制御基板(基板上の電子部品を含む)によって
実現される回路は、後述の図7に示す排出制御回路10
6Aとなる。役物制御ユニット107は、役物遊技に必
要な各種制御を行うもので、所定のケース内にこの制御
機能を実現する制御基板が収納されて構成されている。
なお、役物制御ユニット107の制御基板(基板上の電
子部品を含む)によって実現される回路は、後述の図6
に示す役物制御回路107Aとなる。役物中継基盤10
8は遊技盤13に配置されている役物、サイドランプ5
1、52、変動入賞装置45等と役物制御ユニット10
7との間におけるケーブルの接続中継を行うものであ
る。発射ユニット109は、遊技機1の前面下部に設け
られた発射操作ノブ34の操作に応じて、球を発射する
ための機構である。カードユニット接続基板110は球
貸機2から延出するケーブル123を遊技機1に接続す
るためのもので、ケーブル123の端部にあるコネクタ
を受ける装着部材(例えば、メス型のコネクタ)を備え
ている。
【0022】遊技盤13の裏面側には、入賞球が流下可
能な空間が形成されて入賞球を集合させる入賞球集合部
材141が設けられており、この入賞球集合部材141
は、例えば透明の樹脂製(PC樹脂等)で、遊技盤13
の各入賞口に入ったセーフ球(入賞球)を導く機能を有
している。そして、この入賞球集合部材141によって
導かれたセーフ球は下方の入賞球集合棚142によって
集められ、次いで、入賞球流下樋143を通ってセーフ
ユニット111に導かれるようになっている。入賞球集
合棚142は基枠体112に形成され、合成樹脂部材に
より成形されている。また、入賞球集合樋143も同様
に基枠体112に形成され、合成樹脂部材により成形さ
れている。
【0023】セーフユニット111(入賞球排出装置)
は、入賞球集合樋143の流下端部に設けられており、
入賞球集合樋143を流下してくるセーフ球(入賞球)
を1個宛て検出するセーフセンサ111aを備え、セー
フ球に対応した賞球排出が行われる毎に、検出したセー
フ球を1個ずつ排出する。ここでいう検出したセーフ球
とは、セーフ球をトリガーにして賞球数情報が決定され
ているので、当該賞球数情報の決定に関わったセーフ球
のことであって、当該賞球数情報分の遊技球の遊技者側
への払い出しが終了したセーフ球のことである。
【0024】セーフユニット111は、図4にその断面
図を示すように、主要なものとしてセーフソレノイド1
51、第1セーフカム152、第2セーフカム153お
よび非接触型のセーフセンサ111aを有し、内部にセ
ーフ球通路154が形成されている。同様に、図4から
理解できる範囲内で、第1セーフカム152、第2セー
フカム153を変位させる各種の細かい部材(例えば、
ロッド、ビス、ワッシャ等)は符号付けを略す。図4は
セーフソレノイド151に通電されず、第2セーフカム
153の一部がセーフ球通路154内に突出してセーフ
球STの排出を阻止して保持している状態である。保持
した球(図中の1番目のセーフ球ST)はセーフセンサ
111aの位置にあり、セーフ球STとしてフォトセン
サタイプのセーフセンサ111aによって検出される。
また、このとき、第1セーフカム152はセーフ球通路
154から引き出されてセーフ球に当接していない。
【0025】排出制御ユニット106からセーフ球の排
出を指令(所定の排出動作指令)する信号がセーフソレ
ノイド151に入力されて、セーフソレノイド151が
オンすると、図5にセーフ球STの排出の様子を示すよ
うに、まず第2セーフカム153がセーフ球通路154
内から引き出されて今まで保持していたセーフ球ST
(すなわち、1番目のセーフ球)が1個宛排出されると
ともに、同時に第1セーフカム152の一部がセーフ球
通路154内に一時的に突出して、その後に続いている
セーフ球(2番目のセーフ球)が排出されないようにす
る。
【0026】次いで、再び第2セーフカム153がセー
フ球通路154内に突出すると同時に、第1セーフカム
152がセーフ球通路154から引き出される。これに
より、2番目のセーフ球が第2セーフカム153に当接
して保持されるとともに、3番目のセーフ球は2番目の
セーフ球に当接して続いている状態となる。すなわち、
セーフソレノイド151を1回オンさせる毎に、セーフ
球が1個だけ移動して排出され、その後直ちに次のセー
フ球が保持されて停止する。このようにセーフ球を一時
的に保持しておくことにより、実際にセーフ球が入賞に
よって生じたという確認をとることができ、不正防止や
遊技者とのトラブルを避けるようになっている。セーフ
球の排出はセーフセンサ111aによって検出され、検
出信号は役物制御ユニット107および排出制御ユニッ
ト106に入力される。
【0027】図2に戻り、遊技盤13の裏面側にはアウ
ト球流下樋(図示省略)が設けられており、このアウト
球流下樋は、遊技領域下部のアウト口41に流入した球
(アウト球)を流下させて、球排出口144から遊技機
1の外部に排出する(すなわち、アウト球を遊技機1の
裏面側へ流下案内する)ようになっている。なお、球排
出口144は、セーフユニット111から排出された球
も同様に外部に排出するようになっている。また、音制
御ユニット113は、遊技機1の前面等に配設されたス
ピーカ(図示略)より、遊技状態に応じて各種効果音を
適宜出力する制御を行うものであり、所定のケース内に
この制御機能を実現する制御基板が収納されて構成され
ている。この音制御ユニット113は、役物制御ユニッ
ト107の制御基板とケーブル接続されて、遊技状態を
示す信号などの授受が行われるようになっている。
【0028】発射制御ユニット115は、球の発射に必
要な各種電気部品(例えば、発射ユニット109の電気
的駆動源)の制御を行うもので、所定のケース内にこの
制御機能を実現する制御基板が収納されて構成されてい
る。表示制御ユニット116は、役物制御ユニット10
7から出力される指令などに従ってセンター役物を制御
して、センター役物の前面の表示部(すなわち、特別図
柄表示装置43の表示部)に所定の画像を表示させるも
ので、所定のケース内にこの制御機能を実現する制御基
板が収納されて構成されている。装飾制御ユニット11
7は、遊技機1の前面等に配設された装飾用ランプ類の
作動(点灯又は消灯)を制御するもので、やはり、所定
のケース内にこの制御機能を実現する制御基板が収納さ
れて構成されている。
【0029】C.役物制御装置の構成 図6は役物制御ユニット107の制御基板によって実現
される役物制御回路107Aを示す図であり、役物制御
回路107Aは、パチンコ遊技等に必要な役物制御を行
うワンチップマイコンからなる遊技用演算処理装置16
0と、水晶の発振周波数を分周して所定のクロックを得
る発振器161と、各種センサ信号を受け入れる入力イ
ンターフェース162と、出力インターフェース163
と、複数の分配回路164、165と、を含んで構成さ
れる。遊技用演算処理装置160はCPU、ROM、R
AMを内蔵しており、いわゆるアミューズチップ用のI
Cとして製造され、例えばチップの正当性を判定するた
めの固有IDを格納している。
【0030】入力インターフェース162には、変動入
賞装置45に入った球のうちいわゆる継続入賞(V入
賞)した球を検出する継続センサ171、特図始動入賞
口(普通電動役物タイプの始動入賞口)44への入賞を
検出する特図始動センサ172、変動入賞装置45に入
った全ての球を検出するカウントセンサ173、普図始
動ゲート46、47を球が通過したことを検出する普図
始動ゲートセンサ174、賞球用半端センサ104a
(半端センサユニット104における賞球用通路内のセ
ンサ)、ガラス枠12の開放を検出する金枠センサ17
5、下皿32の満杯状態(球の過剰貯留)を検出するオ
ーバーフローセンサ176、および補給センサ177か
らの信号が入力される。
【0031】分配回路164、165にはセーフセンサ
111a、賞球排出用の排出センサ135からの信号が
それぞれ入力されている。分配回路164はセーフセン
サ111aからの信号を2つに分配し、一方を入力イン
ターフェース162を介して遊技用演算処理装置160
への入力とし、他方を排出制御回路106Aへの入力と
する。また、分配回路165は賞球排出用の排出センサ
135からの信号(球検出信号)を2つに分配し、一方
を入力インターフェース162を介して遊技用演算処理
装置160への入力とし、他方を排出制御回路106A
への入力とする。なお、前述したように排出ユニット1
05には2条の通路に対応して排出センサが設けられて
いるが、この場合、賞球排出用の排出センサ134以外
の他の排出センサは、後述の図7に示すように球貸し用
の排出センサ178となっており、球貸し用の排出セン
サ178からの信号(球検出信号)は直接に排出制御回
路106Aへ入力されている。
【0032】出力インターフェース163からは、排出
制御回路106A、ベニヤ(遊技盤13)側の外部出力
端子板181、枠側の外部出力端子板182、特別図柄
表示装置43の表示制御を行う表示制御装置183、変
動入賞装置45である大入賞口を開閉駆動する大入賞口
ソレノイド184、普通変動入賞装置(すなわち、始動
入賞口44の普通電動役物)を駆動する普通電動役物ソ
レノイド185、音声制御回路186、装飾表示制御回
路187に信号が出力される。遊技盤用の外部出力端子
板181は遊技に関連する必要な情報を外部に出力する
ためのもので、例えば大当り情報、特図停止情報、特図
停止図柄情報、確変情報を外部に出力する。枠側の外部
出力端子板182は、前述したターミナル基盤のことで
あり、ホールコンピュータ(管理装置)に対して金枠
(ガラス枠)開信号、補給信号、賞球数信号、球貸数信
号、エラー信号(異常信号)を出力する。なお、図示は
略しているが、その他にも特図始動記憶表示器、普通図
柄表示装置、普図始動記憶表示器に制御信号が出力され
る。
【0033】D.制御系統図7は遊技機1における制御
系統を示す図である。図7において、役物制御ユニット
107の制御基板によって実現される役物制御回路10
7Aは、遊技盤13からのセンサ信号や各センサ104
a、171〜177、分配回路164、165によって
分配されたセーフセンサ111a、賞球排出用の排出セ
ンサ134からの信号に基づいて遊技盤13の遊技制御
(すなわち、遊技進行を管理制御)を行うとともに、分
配回路165によって分配された球検出信号(賞球用の
排出センサ134からの球検出信号)に基づいて排出制
御ユニット106の制御により排出される排出ユニット
105からの遊技球を計数し、所定の計数値になったか
否かを判定するとともに、判定結果が所定の計数値であ
った場合に、その排出球情報(この排出球情報には、差
数信号があり、差数=0の場合の差数信号はセーフソレ
ノイド151の駆動を指令(セーフ球の排出動作指令)
するものになる)を排出制御ユニット106側へ送信す
る処理を行う。したがって、役物制御回路107Aを含
む役物制御ユニット107は、遊技制御装置としての機
能を実現し、判定手段および排出球確認手段を構成す
る。
【0034】役物制御回路107Aは遊技進行を管理制
御する処理として、表示制御回路183に制御信号を出
力して表示装置(特別図柄表示装置43のこと)に特図
を表示させたり、音声制御回路186に制御信号を出力
し、音声制御回路186によって生成された音信号でス
ピーカ188を駆動したり、さらには装飾制御回路18
7に制御信号を出力して各種装飾装置189(例えば、
遊技盤13上の各種装飾器具)を駆動して装飾演出を行
ったりする。また、役物制御回路107Aからは異常ラ
ンプ190に対して異常信号が出力され、異常ランプ1
90によりエラー等の異常を報知する。
【0035】次に、排出制御回路106AはCPU、R
OM、RAMを含むワンチップマイコンからなる排出処
理用IC191、入力用のインターフェース192およ
び出力用インターフェース193を含んで構成され、役
物制御回路107Aから排出制御回路106Aに対して
賞球制御情報が入力されるようになっている。また、排
出制御回路106Aと球貸機2のカードユニット制御装
置194との間は球貸制御信号の授受が行われるように
なっている。
【0036】さらに、排出制御回路106Aには2つの
分配回路164、165から分配されたセーフセンサ1
11a、賞球排出用の排出センサ134からの信号が入
力されるとともに、球貸し用の排出センサ178からの
信号が直接に入力されており、排出制御回路106Aは
役物制御回路107Aからの賞球制御情報に基づいて球
の排出制御を行うべく、賞球用の排出ソレノイド133
を駆動する(すなわち、所要数の遊技球を遊技者側へ排
出するように排出ユニット105を制御する)ととも
に、セーフソレノイド151を駆動する(すなわち、役
物制御回路107Aから送信された排出球情報に基づい
て入賞球排出装置(セーフユニット111)に所定の排
出動作指令を出力する)。また、カードユニット制御装
置194からの球貸指令に基づいて、球貸し用の排出ソ
レノイド195を駆動する。したがって、排出制御回路
106Aを含む排出制御ユニット106は、排出制御装
置としての機能を実現し、入賞球排出動作指令手段を構
成する。
【0037】役物制御回路107Aからの賞球制御情報
(例えば、賞球排出要求)には送信クロック、賞球デー
タが含まれ、送信クロックは信号のタイミングをとるも
の、賞球データは賞球数(例えば、6個、10個、15
個)を決定するものである。排出制御回路106Aは賞
球数情報に基づいて排出ユニット105の賞球側を駆動
して賞球の排出を制御するとともに、カードユニット制
御装置194からの球貸信号に基づいて排出ユニット1
05の球貸側を駆動して遊技者に球を貸し出すための排
出制御を行う。このとき、球貸用の半端センサ104b
からの信号に基づいて球貸しを行うための遊技球が待機
しているかどうかを判断する。球貸機2のカードユニッ
ト制御装置194は、遊技機1の上皿21に設けられて
いる球貸操作部196(球貸釦22、カード返却釦2
4)からの信号に基づいて球貸しに必要な制御(排出制
御回路106Aへの球貸要求)を行うとともに、上皿2
1に設けられている球貸表示部197(カード度数表示
器23のこと)の表示を制御したりする。すなわち、遊
技機1側の球貸し部の制御は球貸機2側のカードユニッ
ト制御装置194によって行われる。
【0038】さらに、球の発射については、排出制御回
路106Aは発射制御ユニット115の制御基板(基板
上の電子部品を含む)によって実現される発射制御回路
115Aに発射の許可信号を出力し、発射制御回路11
5Aでは許可信号に基づいて球を弾発するモータ198
を駆動するとともに、タッチプレート199によって遊
技者が発射操作ノブ34に触れていることを検出した
り、単発スイッチ200で遊技者の意思に沿って意図的
に球の発射停止を可能にしたりする。
【0039】次に、作用を説明する。 「役物制御のメインルーチン」図8は役物制御ユニット
107により行われる役物制御のメインルーチンを示す
フローチャートである。この制御処理は、ステップS1
からステップS22までの1シーケンスを所定の基準時
間毎(例えば、2msのリセット割り込み毎)に繰り返
し実行される。処理が開始されると、ステップS1にお
いて、まず電源投入判定処理を行う。これは、電源の投
入時であるか否かを判定し、電源投入時であれば初期化
処理を行い、電源投入時でなければスルーするものであ
る。初期化処理では、RAMにおけるワークメモリのイ
ニシャライズ、レジスタの設定処理、フラグのイニシャ
ライズ等が行われる。次いで、ステップS2に進んで入
力処理を行う。ここでは、役物制御回路107Aに入力
される全てのスイッチ、センサからの信号を取り込む処
理等を行うが詳細はサブルーチンで後述する。
【0040】次いで、ステップS4〜ステップS11の
うちの1つの処理を本プログラムのルーチン毎に順次実
行していく。ステップS4〜S11の概要は以下のとお
りである。 ステップS4:賞球制御情報編集処理 賞球制御情報編集処理では、後述のステップS5で排出
制御回路106Aに送信する賞球制御情報を編集する。
賞球制御情報とは、後述する賞球データ、状態変化デー
タ、差数信号、セーフソレノイド作動信号のことであ
る。 ステップS5:賞球パラレル通信処理 賞球パラレル通信処理では、賞球制御情報を役物制御回
路107Aからパラレルで排出排出回路106Aへ送信
する。 ステップS6:スルー処理 スルー処理では、ステップS3から何もしないでステッ
プS12に抜ける。
【0041】ステップS7:音声パラレル通信処理 音声パラレル通信処理では、音制御情報を役物制御回路
107Aからパラレルで音声制御回路186へ送信す
る。 ステップS8:賞球制御情報編集処理 賞球制御情報編集処理では、後述のステップS9で排出
制御回路106Aに送信する賞球制御情報を編集する。 ステップS9:賞球パラレル通信処理 賞球パラレル通信処理では、賞球制御情報を役物制御回
路107Aからパラレルで排出排出回路106Aへ送信
する。ここで、本プログラムは基準時間毎、例えば2m
sのリセット割り込み毎に繰り返して実行されるため、
リセット割り込みの4回毎にステップS5、ステップS
9の処理が行われる。したがって、賞球制御情報は8m
s単位で信号を切り替えることが可能である。
【0042】ステップS10:装飾パラレル通信処理 装飾パラレル通信処理では、装飾制御情報を役物制御回
路107Aからパラレルで装飾制御回路187へ送信す
る。リセット割り込みの8回毎にステップS10の処理
が行われるため、装飾制御情報は16ms単位で信号を
切り替えることが可能である。なお、装飾制御回路18
7により装飾制御情報に基づいて遊技盤13上のラン
プ、LED、普通図柄、記憶表示等の制御が行われる。 ステップS11:表示制御回路パラレル通信処理 表示制御回路パラレル通信処理では、表示制御情報を役
物制御回路107Aからパラレルで表示制御回路183
へ送信する。リセット割り込みの8回毎にステップS1
1の処理が行われるため、表示制御情報は16ms単位
で信号を切り替えることが可能である。
【0043】以上のステップS3〜ステップS11の処
理分岐によれば、本プログラムのシーケンスが繰返され
る度に、ステップS3〜ステップS11が順次実行され
ていく。次に、図8に示すメインルーチンでは、以上の
処理分岐がなされた後に、次いで、ステップS12で乱
数生成処理を行う。乱数生成処理は、乱数を更新してい
くことで生成する処理であり、初期値を乱数生成回路
(図示略)より取得し、以降は本シーケンスが繰り返さ
れる度に+[1]して乱数が生成される。これにより、
特図および普図の乱数が変り、大当りあるいは普図当り
の乱数抽出値がランダム性を保つようになる。次いで、
ステップS13でスイッチ入賞処理を行う。これは、役
物制御回路107Aに取り込んだ全てのスイッチ、セン
サからの信号に対応する処理等を行うが詳細はサブルー
チンで後述する。
【0044】次いで、ステップS14〜ステップS21
のうちの1つの処理を本プログラムのルーチン毎に順次
実行していく。ステップS14〜S21の概要は以下の
とおりである。 ステップS14:特別図柄ゲーム処理 特別図柄ゲーム処理では、特図の始動入賞に伴う特図ゲ
ームを行うもので、例えば大当りあるいは外れの停止図
柄の決定、大当りゲーム等を行うとともに、停止図柄が
リーチ図柄である場合には、リーチフラグをセットした
後、次回以降のシーケンスの図柄変動処理でリーチの演
出を行ったりする。 ステップS15:普通図柄ゲーム処理 普通図柄ゲーム処理では、普図の始動入賞に伴う普図ゲ
ームを行うもので、例えば当りあるいは外れの停止図柄
の決定、普図当りゲーム等を行う。 ステップS16:図柄変動処理 図柄変動処理では、特図の図柄を変動および停止させる
処理を行う。この処理で設定された表示情報をステップ
S3の出力処理で表示制御回路183に送出すること
で、表示制御回路183により特図が特別図柄表示装置
43に表示制御される。
【0045】ステップS17:装飾制御情報編集処理 装飾制御情報編集処理では、ステップS10の装飾パラ
レル通信処理で装飾制御回路187に送信する装飾制御
情報を編集する。 ステップS18:ソレノイド編集処理 ソレノイド編集処理では、各種ソレノイド(例えば、賞
球用の排出ソレノイド133等)に送信するソレノイド
制御情報を編集する。 ステップS19:不正監視処理 不正監視処理では、例えばノーカウント不正等の監視お
よびその対応処理を行う。
【0046】ステップS20:表示制御回路送信コマン
ド編集処理 表示制御回路送信コマンド編集処理では、表示制御回路
183に送信する送信コマンドを編集する。 ステップS21:外部情報編集処理 外部情報処理では、外部情報(大当たり等を外部のホー
ルコンピュータ側に出力する信号)の編集を行う。以上
のステップS14〜ステップS21の処理分岐によれ
ば、本プログラムのシーケンスが繰返される度に、ステ
ップS14〜ステップS21が順次実行されていく。次
に、図8に示すメインルーチンでは、以上の処理分岐が
なされた後に、次いで、ステップS22で残余時間処理
を行う。残余時間処理は、本プログラムが基準時間毎、
例えば2msのリセット割り込み毎に繰り返して実行さ
れるため、リセット割り込みのタイミングまでの残余時
間を待機する処理である。
【0047】「入力処理のサブルーチン」次に、図9
(a)は役物制御のメインルーチンにおける入力処理の
サブルーチンを示すフローチャートである。このサブル
ーチンでは、ステップS31で特図始動SW(特図始動
センサ172のこと、以下同様)のエッジを検出し、ス
テップS32で普図始動SW(普図始動ゲートセンサ1
73のこと、以下同様)のエッジを検出する。また、ス
テップS33でカウントSW(カウントセンサ173の
こと、以下同様)のエッジを検出し、ステップS34で
継続SW(継続センサ171のこと、以下同様)のエッ
ジを検出する。
【0048】次いで、ステップS35でセーフセンサ1
11aのレベルを保存する。次いで、ステップS36で
賞球排出用の排出センサ135のレベルを保存し、ステ
ップS37で賞球排出用の排出センサ135のエッジを
検出する。次いで、ステップS38でオーバーフローセ
ンサ176のレベルを保存し、ステップS39で賞球用
半端センサ104aのレベルを保存する。また、ステッ
プS40で金枠開放センサ(金枠センサ175のこと、
以下、図面では金枠開放センサと表示)のレベルを保存
して、メインルーチンに復帰する。このようにして各セ
ンサのレベルの保存およびエッジ検出が行われる。
【0049】「スイッチ入賞処理のサブルーチン」次
に、図9(b)は役物制御のメインルーチンにおけるス
イッチ入賞処理のサブルーチンを示すフローチャートで
ある。このサブルーチンでは、ステップS41で特図始
動SWの入賞処理を行う。これは、特図始動SWの出力
信号のエッジ検出により、特図判定用乱数を抽出して格
納(保存)するとともに、さらに第1特定入賞数を+1
だけ更新するものである。ここで、役物制御回路107
Aの記憶データについて説明すると、役物制御回路10
7Aの記憶データには、図10に示すように6種類のも
のがある。そのうち、第1特定入賞数とは、予め賞球数
を定めてある入賞口(ここでは第1特定入賞口)への入
賞があった場合に、賞球として排出される遊技球の数で
ある。例えば、始動入賞口(普通電動役物タイプの始動
入賞口44)を第1特定入賞口として6個賞球と設定し
た場合には、第1特定入賞数=6となる。第1特定入賞
数の記憶データは0〜255の値を取り得る。同様に、
第2特定入賞口としては15個賞球の変動入賞装置45
(大入賞口)が設定され、第2特定入賞数=15とな
り、第2特定入賞数の記憶データも0〜255の値を取
り得る。なお、一般入賞口48〜50に入賞した場合の
入賞球はデフォルト値として10個が設定されている。
【0050】その他の記憶データのうち、セーフセンサ
状態とは、セーフセンサ111aの球有無の確定状態を
記憶するデータであり、賞球排出センサ状態とは、賞球
排出用の排出センサ135の球有無の確定状態を記憶す
るデータである。オーバーフローセンサ状態とは、オー
バーフローセンサ176の球無し発生、球有り異常発
生、球有り異常維持、球無し維持を記憶するデータであ
り、球無し発生は球有り確定の状態から球無し確定の状
態へ遷移したときに設定される。球有り異常発生は球無
し確定の状態から球有り確定の状態へ遷移したときに設
定される。球有り異常維持は球有り異常の状態が継続し
ているときに設定され、球無し維持は球無しの状態が継
続しているときに設定される。賞球用半端センサ状態と
は、賞球用半端センサ104aの球無し異常発生、球有
り発生、球有り維持、球無し異常維持を記憶するデータ
であり、球無し異常発生は球有り確定の状態から球無し
確定の状態へ遷移したときに設定される。球有り発生は
球無し確定の状態から球有り確定の状態へ遷移したとき
に設定される。球有り維持は球有りの状態が継続してい
るときに設定され、球無し異常維持は球無しの状態が継
続しているときに設定される。
【0051】金枠開放センサ状態とは、金枠センサ17
5の開放異常発生、閉止発生、閉止維持、開放異常維持
を記憶するデータであり、開放異常発生は金枠センサ1
75がガラス枠12の異常な開放を検出したときに設定
され、閉止発生は金枠センサ175がガラス枠12の閉
止を検出したときに設定される。閉止維持は金枠センサ
175がガラス枠12の閉止状態が継続していることを
検出したときに設定され、開放異常維持は金枠センサ1
75がガラス枠12の異常な開放状態が継続しているこ
とを検出したときに設定される。排出確認数とは、排出
ユニット105から排出される排出数を0〜15個の範
囲で検出したときに設定される。
【0052】再び図9(b)の説明に戻り、ステップS
41を経ると、次いで、ステップS42で普図始動SW
の入賞処理を行い、普図始動SWの出力信号のエッジ検
出により、普図判定用乱数を抽出して格納(保存)す
る。次いで、ステップS43でカウントSWの入賞処理
を行う。これにより、カウントセンサ173の出力信号
のエッジ検出により、変動入賞装置45(大入賞口)へ
の入賞個数を検出するとともに、第2特定入賞数を+1
だけ更新する。次いで、ステップS44で継続SWの入
賞処理を行う。これにより、変動入賞装置45(大入賞
口)内にある継続センサ171の出力信号のエッジ検出
により、大当り遊技におけるラウンド継続の処理を行
う。次いで、ステップS45でセーフセンサ111aの
状態把握処理を行う。この処理では、セーフセンサ11
1aの出力信号のレベル(例えば、セーフ球がある場合
はアクティブレベル(“H”)で、セーフ球が無い場合
はノンアクティブレベル(“L”))の保持時間を監視
し、そのレベルが所定時間継続している場合には、セー
フセンサ状態(図10(a)参照)の記憶領域の内容を
該当するもの(例えば、球有りあるいは球無し)に更新
する。すなわち、セーフセンサ111aに入賞球が有る
か無いかの状態を確定させる。
【0053】次いで、ステップS46で賞球排出センサ
134の状態把握処理を行う。この処理では、賞球排出
センサ134の出力信号のレベルの保持時間を監視し、
そのレベルが所定時間継続している場合には、賞球排出
センサ状態(図10(a)参照)の記憶領域の内容を該
当するもの(例えば、球有りあるいは球無し)に更新す
る。すなわち、賞球排出センサ134に入賞球が有るか
無いかの状態を確定させる。次いで、ステップS47で
賞球排出センサ134のエッジ(立ち上がり)を検出す
ることにより、遊技球の通過数を計数し、排出確認数
(図10(a)参照)の領域の内容を−1だけ更新す
る。これにより、排出ユニット105から排出される遊
技球を賞球排出センサ134の出力に基づいて役物制御
回路107A側で計数し、監視することになる。
【0054】次いで、ステップS48でオーバーフロー
センサ176の状態把握処理を行う。この処理では、オ
ーバーフローセンサ176の出力信号のレベルの保持時
間を監視し、そのレベルが所定時間継続している場合に
は、オーバーフローセンサ状態(図10(a)参照)の
記憶領域の内容を該当するものに更新する。この場合、
球無し確定の状態から球有り確定の状態へ遷移したとき
には、記憶領域の内容に「球有り異常発生」が設定され
る。逆に、球有り確定の状態から球無し確定の状態へ遷
移したときには、記憶領域の内容に「球無し発生」が設
定される。
【0055】次いで、ステップS49で賞球用半端セン
サ104aの状態把握処理を行う。この処理では、賞球
用半端センサ104aの出力信号のレベルの保持時間を
監視し、そのレベルが所定時間継続している場合には、
賞球半端センサ状態(図10(a)参照)の記憶領域の
内容を該当するものに更新する。この場合、球有り確定
の状態から球無し確定の状態へ遷移したときには、記憶
領域の内容が4「球有り維持」から「球無し異常発生」
に設定され、球無し状態が継続すると、「球無し異常維
持」に設定される。逆に、球無し確定の状態から球有り
確定の状態へ遷移したときには、記憶領域の内容が「球
無し異常維持」から「球有り発生」に設定され、球有り
状態が継続すると、「球有り維持」に設定される。次い
で、ステップS50で金枠センサ175の状態把握処理
を行う。この処理では、金枠センサ175の出力信号の
レベルの保持時間を監視し、そのレベルが所定時間継続
している場合には、金枠開放センサ状態(図10(a)
参照)の記憶領域の内容を該当するものに更新する。例
えば、金枠センサ175の開放異常発生、閉止発生、閉
止維持、開放異常維持の何れかに設定される。ステップ
S50を経ると、メインルーチンに復帰する。このよう
にして各センサの出力信号に基づいて対応する処理が行
われる。
【0056】「賞球制御情報の送信方法」ここで、役物
制御回路107Aから排出制御回路106Aへ伝達され
る賞球制御情報の送信方法の一例について説明する。図
10(b)は賞球制御情報の送信方法の一例を示す図で
あり、この例では6本のデータ線(ビット0〜ビット5
のデータに対応)および1本のストローブ線を備え、そ
れぞれのデータ線毎にローレベル、ハイレベルの何れか
を役物制御回路107Aで設定できるようになってい
る。データを送信するには、まず役物制御回路107A
側で送信したいデータの各ビットの情報(D0〜D5)
を設定した後に、ストローブ信号をハイレベルにし、次
いで、各ビットの情報(D0〜D5)の論理を反転さ
せ、その後、ストローブ信号をローレベルに設定する。
このとき、排出制御回路106A側ではストローブ信号
の立ち上がりで各ビットの情報(D0〜D5)を読み込
み、続いてストローブ信号の立ち下がりで各ビットの情
報(D0〜D5)の反転値を読み込んで互いに読み込ん
だ情報が背反するかどうかを確認する。このような構成
であると、データ線が断線していた場合には、ストロー
ブ信号線の論理が変化しないので、非反転値と反転値と
の値が同じになるので、断線を検出することが可能にな
る。
【0057】図11は、上記賞球制御情報の送信方法
(図10(b)により賞球制御情報を送信する場合の第
1の例である。第1の例では、6本のデータ線数で送信
制御情報を送信するようになっており、送信制御情報の
内訳(ビットパターン)は、以下のようになっている。
すなわち、信号線の非反転値のハイレベルが図11に示
すビットの[1]に対応し、信号線の非反転値のローレ
ベルが図11に示すビットの[0]に対応している。ビ
ット0、1(すなわち、D0、D1)は賞球制御情報の
タイプを示しており、例えばビット0が[1]のときは
賞球制御情報が状態変化データであることを示すもので
ある。一方、ビット2〜5(すなわち、D2〜D5)は
各センサのステータス(異常状態)や遊技機のタイプ
(例えば、CR機/現金機)の情報が設定されている。
また、ビット0、1(D0、D1)がそれぞれ[0]、
[0]である場合には、排出制御回路106Aに賞球の
排出を要求する賞球データとなり、一方、ビット2〜5
(D2〜D5)には要求される賞球の数(例えば、1個
から15個まで)が設定される。さらに、ビット0、1
(D0、D1)がそれぞれ[0]、[1]である場合に
は、排出制御回路106Aに差数(要求した賞球に対し
て不足する数)を通知する差数信号となり、一方、ビッ
ト2〜5(D2〜D5)には差数(例えば、1個から1
5個まで)が設定される。なお、差数が0の差数信号
(差数正常通知)は、セーフソレノイド151を駆動す
る信号(すなわち、セーフ球の排出動作指令)にもな
る。
【0058】図12は、上記賞球制御情報の送信方法
(図10(b)により賞球制御情報を送信する場合の第
2の例である。第2の例では、データ線数がビット0か
らビット8までの9本存在している点が異なっており、
ビット0は賞球制御情報のタイプを示している。ただ
し、第1の例と異なって、ビット0が[0]のときは賞
球制御情報が賞球データであることを示し、ビット0が
[1]のときは賞球制御情報が差数信号であることを示
している。また、ビット5〜8を利用して各センサのス
テータス(異常状態)や遊技機のタイプ(例えば、CR
機/現金機)の情報が設定されているので、状態変化デ
ータも同時に送信することができるという領利点があ
る。特に、賞球排出や差数通知を要求せずに、状態変化
データだけを送信したい場合には、ビット0からビット
5までを全て[0]に設定(賞球排出要求無しに設定)
して送信することになる。賞球数や差数については、第
1の例と同様である。なお、状態変化データは役物制御
や賞球排出のプログラムとは別のプログラム(図示略)
を実行することにより送信されるようになっている。
【0059】「賞球排出に関する処理」次に、図13は
役物制御回路107Aおよび排出制御回路106Aにお
いて行われる賞球排出に関するプログラムを示すフロー
チャートである。図8に示す役物制御プログラムは2m
s毎に割込信号に対応して実行されているが、この図1
3に示すプログラムは入賞球があった場合に、その入賞
球に対応して所定の賞球を払い出すための処理として、
役物制御プログラムとは別に実行される。図13のプロ
グラムを説明すると、役物制御回路107Aでは、まず
ステップS51で賞球データ送信可能状態判定処理を行
う。これは、賞球排出の条件を満たしているか否かを判
断し、条件を満たしている場合には送信可能フラグをセ
ットし、条件を満たしていない場合には送信可能フラグ
をリセットする処理を行うもので、詳細はサブルーチン
で後述する。次いで、ステップS52で「送信可能フラ
グ」がセットされているか否かを判別し、「送信可能フ
ラグ」がセットされていなければステップS51に戻
る。一方、「送信可能フラグ」がセットされていると、
ステップS53に進んで排出制御回路106Aに賞球デ
ータを送信する処理を行う。このとき図10(a)に示
す賞球データが図10(b)に示すような送信方法で送
信され、信号線は図11あるいは図12に示すような形
態が使用される。
【0060】排出制御回路106Aでは、ステップS5
4で賞球排出要求フラグをクリアし、続くステップS5
5で排出可能条件成立判定処理を行う。排出可能条件成
立判定処理では、役物制御回路107Aから送信されて
きた賞球データを受信し、排出可能条件が成立している
場合には賞球排出要求フラグをセットする(詳細はサブ
ルーチンで後述)。次いで、ステップS56で賞球排出
要求フラグがセットされているか否かを判別し、セット
されていなければステップS54に戻って処理を繰り返
す。
【0061】一方、賞球排出要求フラグがセットされて
いると、ステップS57に進んで記憶した要求排出数を
排出数として設定し、ステップS58に進む。ステップ
S58では賞球計数排出処理を行う。これは、賞球排出
センサ134の出力によって賞球排出数を計数しなが
ら、役物制御回路107Aから送信されてくる差数信号
に基づいて残りの排出数を排出するもので、詳細はサブ
ルーチンで後述する。このとき、排出制御回路106A
には賞球排出センサ134からのパルスが入力されてい
るとともに、賞球排出センサ134からのパルスは役物
制御回路107Aにも入力されている。次いで、排出制
御回路106Aでは賞球排出が全て終了(確認は役物制
御回路107A側で行う:詳細後述)すると、ステップ
S59に進み、セーフ球排出処理を行う。このとき、排
出制御回路106Aからセーフユニット111のセーフ
ソレノイド151を駆動する信号を出力する。これによ
り、セーフソレノイド151が駆動されて今回の賞球排
出に関わったセーフ球がセーフユニット111内から落
下して排出される。ステップS59を経ると、ステップ
S54に戻って処理を繰り返す。
【0062】役物制御回路107Aでは、ステップS5
3の処理を経ると、ステップS60に進み、賞球排出数
監視処理を行う。これは、賞球排出センサ134からの
バルス入力に基づいて、排出制御回路106Aの制御に
よって排出ユニット105から排出されて賞球の数を計
数して監視し、必要に応じて前述した差数信号を排出制
御回路106Aに送信するもので、詳細はサブルーチン
で後述する。次いで、ステップS61でセーフセンサ1
11aからの信号に基づいてセーフ球の排出を確認した
か否かを判別し、確認していなければ、このステップに
待機し、セーフ球の排出を確認すると、ステップS51
に戻って処理を繰り返す。
【0063】「賞球データ送信可能状態判定処理のサブ
ルーチン」次に、図14は役物制御回路107Aにおけ
る賞球排出に関するプログラムの中の賞球データ送信可
能状態判定処理のサブルーチンを示すフローチャートで
ある。このサブルーチンでは、まずステップS71で送
信可能フラグをクリアする。次いで、ステップS72〜
ステップS76で、以下の判断を行う。すなわち、ステ
ップS72では図10に示す役物制御回路107Aの記
憶データを参照してセーフセンサ球有りを検出か(すな
わち、セーフセンサ状態が球有り状態か)否かを判別す
る。これは、セーフセンサ球有りでなければ、賞球排出
を行う必要がないから、入賞球があった否かを判断する
ものである。ステップS73ではオーバーフローセンサ
球無しか(すなわち、オーバーフローセンサ状態が球無
し状態か)否かを判別する。これは、オーバーフローセ
ンサ176が球有りを検出していれば、球の過剰貯留と
判断されるから、球無しが検出されて遊技球の排出が可
能な状態を判断するためである。
【0064】ステップS74では賞球半端センサ球有り
か(すなわち、賞球半端センサ状態が球有り維持状態
か)否かを判別する。これは、賞球半端センサ104a
が球有りを検出していなければ、球の排出ができないか
ら、遊技球の排出が可能な状態を判断するためである。
ステップS75では賞球排出センサ球有りか(すなわ
ち、賞球排出センサ状態が球有り状態か)否かを判別す
る。これは、賞球排出センサ134が球有りを検出して
いなければ、球の排出ができないから、遊技球の排出が
可能な状態を判断するためである。ステップS76では
第1特定入賞数=0であるか否かを判別する。すなわ
ち、6個という賞球数を定めてある第1特定入賞口(始
動入賞口)への入賞があったかどうを判断するものであ
る。
【0065】ステップS72〜ステップS75でNOの
ときは、今回のルーチンを終了してリターンする。した
がって、この場合には賞球排出は行われない。一方、ス
テップS72〜ステップS75でYESのときは、ステ
ップS76に進む。そして、ステップS76の判別結果
がNOのときはステップS77で第1特定入賞球の賞球
数(6個)を、送信する賞球数に決定し、ステップS7
8で第1特定入賞球の記憶エリアを1だけ減算した後、
ステップS83にジャンプする。すなわち、始動入賞が
あった場合には、第1特定入賞球の賞球数(6個)が、
送信する賞球数に決定される。
【0066】一方、ステップS76の判別結果がYES
のときは、始動入賞がないと判断してステップS79に
ジャンプする。ステップS79では、第2特定入賞球=
0であるか否かを判別する。すなわち、15個という賞
球数を定めてある変動入賞装置(大入賞口)45への入
賞があったかどうかを判断するものである。ステップS
79の判別結果がNOのときは、ステップS80で第2
特定入賞球の賞球数(15個)を、送信する賞球数に決
定し、ステップS81で第2特定入賞球の記憶エリアを
1だけ減算した後、ステップS83にジャンプする。す
なわち、変動入賞装置(第入賞口)45への入賞があっ
た場合には、第2特定入賞球の賞球数(15個)が、送
信する賞球数に決定される。
【0067】ステップS79の判別結果がYESのとき
は、変動入賞装置(第入賞口)45への入賞がないと判
断してステップS82にジャンプする。ステップS82
では、デフォルトの賞球数(10個)を、送信する賞球
数に決定し、ステップS83に進む。すなわち、始動入
賞あるいは変動入賞装置(第入賞口)45への入賞では
なく、一般入賞の場合にはデフォルトの賞球数(10
個)が、送信する賞球数に決定される。ステップS83
では、決定された賞球に基づく賞球データを編集し、ス
テップS84で送信可能フラグをセットしてリターンす
る。このように、入賞があるか否かを判断し、入賞があ
った場合には賞球に対応する賞球データを設定すること
が行われる。
【0068】「排出可能条件成立判定処理のサブルーチ
ン」次に、図15は排出制御回路106Aにおける賞球
排出に関するプログラムの中の排出可能条件成立判定処
理のサブルーチンを示すフローチャートである。このサ
ブルーチンでは、まずステップS91で役物制御回路1
07Aから賞球データを受信したか否かを判別する。受
信していない場合はリターンし、受信した場合には、ス
テップS92に進み、要求された賞球数=0であるか否
かを判別する。賞球数=0であれば賞球排出の要求では
ないので、リターンする。したがって、このときは賞球
排要求フラグ(後述のステップS93参照)はセットさ
れない。一方、賞球数=0でなければ、ステップS93
に進んで要求排出数を記憶し、賞球排出要求フラグをセ
ットしてリターンする。
【0069】「賞球排出数監視処理/賞球計数排出処理
のサブルーチン」次に、図16は賞球排出に関するプロ
グラム(図13)の中の賞球排出数監視処理および賞球
計数排出処理のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。このサブルーチンでは、まず役物制御回路107A
でステップS101において排出確認数の記憶エリアに
要求した賞球数を設定する。次いで、ステップS102
で賞球排出数確認処理を行う。これは、賞球排出センサ
134から出力されるパルスを検出する度に、排出確認
数を減算する処理で、要求した数の賞球が排出されるま
では脱出しないループとなっており、詳細は後述のサブ
ルーチンで説明する。
【0070】次いで、ステップS103で排出確認数を
差数信号として排出制御回路106Aに送信する。差数
信号は、要求した賞球に対して不足する数を通知する信
号であるから、差数信号を送信することにより役物制御
回路107Aから排出制御回路106Aに要求した賞球
に対して不足する数が通知されることになる。次いで、
ステップS104で排出確認数=0であるか、すなわち
要求した賞球に対して不足する数がないか否かを判別す
る。排出確認数=0でなければステップS102に戻っ
てループを繰り返し、排出確認数=0になると、ルーチ
ンを終了してリターンする。
【0071】排出制御回路106Aでは、ステップS1
05で排出機構作動処理を行う。これは、賞球排出セン
サ134から出力されるパルスに基づいて賞球排出数を
計数し、賞球排出ソレノイド133を駆動して賞球排出
を制御する処理で、詳細は後述のサブルーチンで説明す
る。次いで、ステップS106で役物制御回路107A
から送信されてきた差数信号を受信し、ステップS10
7で差数信号から残りの排出数を設定する。次いで、ス
テップS108で残りの排出数=0であるか否かを判別
し、残りの排出数=0でなければステップS105に戻
ってループを繰り返す。ループを繰り返すことにより、
残りの排出数=0になると、ステップS108からYE
Sに抜けてリターンする。
【0072】「排出機構作動処理のサブルーチン」次
に、図17は賞球計数排出処理(図16)の中の排出機
構作動処理のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。このサブルーチンでは、まずステップS111で設
定された排出数(例えば、図13に示すステップS57
で設定したもの、および後述のステップS118で設定
したもの)は1よりも大きいか否かを判別する。設定さ
れた排出数が1よりも大きい場合には、ステップS11
2で賞球排出ソレノイド133をオンする。これによ
り、排出ユニット105から遊技球が上皿21に排出さ
れる。次いで、ステップS113で賞球排出センサ13
4から出力されるパルスに基づいて賞球排出数を計数す
るとともに、賞球排出センサ134のパルスの立ち上が
りを検出する。次いで、ステップS114で(設定され
た排出球数−1)回目の立ち上がりを検出したか否かを
判別する。これは、実際に排出された排出球数を賞球排
出センサ134のパルスに基づいて検出するもので、例
えば設定された排出球数=4個の場合には、3回目のパ
ルスの立ち上がりを検出したかどうかを判断するもので
ある。
【0073】図18(a)は、設定された排出球数=4
個であって、3回目のパルスの立ち上がりを検出した場
合のタイミングチャートを示している(すなわち、複数
の遊技球を排出する場合の例)。図18(a)に示すよ
うに、賞球排出ソレノイド133をオンしたとき、賞球
排出センサ134は球有り状態であり、この状態から遊
技球が排出される度に賞球排出センサ134のパルスが
変化していき、3回目のパルスの立ち上が4個の遊技球
を排出したタイミングに相当する。
【0074】ステップS114の判別結果でNOのとき
は、ステップS113に戻って処理を繰り返し、ステッ
プS114でYESになると、ステップS115に進ん
で賞球排出ソレノイド133をオフする。次いで、ステ
ップS116で賞球排出センサ134のパルス(排出球
数)を計数する。すなわち、賞球排出ソレノイド133
をオフした後に、賞球排出センサ134を流下する賞球
を計数する。この値は、ステップS113の計数結果に
加算される。次いで、ステップS117で実際排出され
た排出球数(賞球排出センサ134のパルスの計数値)
が設定された排出球数と一致するか(排出数の計数値は
OKか)否かを判別し、NOのときはステップS118
に進んで不足の排出数を設定した後、ステップS111
に戻って処理を繰り返す。ステップS118に進むの
は、例えば、排出ユニット105で球詰り等が発生して
排出球数が予定よりも不足している場合に、不足した排
出球数を再び設定するためである。
【0075】処理を繰り返することにより、ステップS
111の判別結果がNOとなって設定された排出数が1
以下(排出数=1の状態を含む)になると、ステップS
119に分岐して賞球排出ソレノイド133をオンし、
排出ユニット105から1個の遊技球を上皿21に排出
する処理を行う。次いで、ステップS120でタイマ経
時をスタートし、ステップS121でタイマがタイムア
ップしたか(ここでは、タイマの計数値が35ms経過
したか)否かを判別し、タイムアップすると、ステップ
S122に抜ける。ステップS122では賞球排出ソレ
ノイド133をオフする。これは、賞球排出ソレノイド
133をオンして排出ユニット105から1個の遊技球
を上皿21に排出する場合に、ほぼ35ms経過すれば
十分であるため、35msが経過した時点で賞球排出ソ
レノイド133をオフするものである。
【0076】図18(b)は、1個の遊技球を排出する
場合のタイミングチャートを示している。図18(b)
に示すように、賞球排出ソレノイド133を35msだ
けオンすると、賞球排出センサ134は球有りから球無
しに1回だけ変化し、再び球有り状態に戻る。次いで、
ステップS123で賞球排出センサ134のパルス(排
出球数)を計数する。同様に、賞球排出ソレノイド13
3をオフした後に、賞球排出センサ134を流下する賞
球を計数するものであり、この値は、ステップS113
の計数結果に加算される。次いで、ステップS117に
進んで排出数の計数値はOKか否かを判別し、NOのと
きはステップS118を経た後、ステップS111に戻
って処理を繰り返す。一方、ステップS117で排出数
の計数値がOKのときは今回のルーチンを終了してリタ
ーンする。
【0077】「賞球排出数確認処理のサブルーチン」次
に、図19は賞球排出数監視処理(図16)の中の賞球
排出数確認処理のサブルーチンを示すフローチャートで
ある。このサブルーチンでは、まずステップS131で
賞球排出センサ134から出力されるパルス(すなわ
ち、遊技球通過パルス:1個ずつ送信される)を受信し
ているか否かを判別する。受信していればステップS1
32に進んで排出確認数を減算更新する処理を行う。こ
れにより、排出確認数が1だけ減算されて更新される。
次いで、ステップS133で排出確認タイマを初期化
し、ステップS131に戻って処理を繰り返す。
【0078】処理を繰り返すことにより、ステップS1
31で賞球排出センサ134から出力されるパルスを受
信しなくなると、ステップS134に分岐して排出確認
タイマを更新し、ステップS135で排出確認タイマが
タイムアップ(例えば、1秒)したか否かを判別する。
タイムアップしていなければ、ステップS131に戻っ
て処理を繰り返し、処理を繰り返すことにより、タイム
アップすると、ステップS136に進んで排出確認数が
0より小さい(すなわち、マイナス)か否かを判別す
る。排出確認数が0より小さい(マイナス)とは、実際
に排出された賞球数が設定排出数よりも多過ぎる場合で
ある。排出確認数が0以上のときはルーチンを終了して
リターンする。
【0079】このように、賞球排出センサ134からの
遊技球通過パルスの受信がなくなってから所定時間(例
えば、上記1秒)が経過するまでは排出確認数の減算を
続行し、所定時間経過後に排出確認数が0かどうかを判
断して、排出確認数が0又は+の値である場合に、ステ
ップS131〜ステップS136のループから抜け出
す。一方、ステップS136の判別結果がYESで排出
確認数がマイナスの場合、すなわち役物制御回路107
Aが要求した数よりも排出制御回路106Aの制御によ
って排出された数の方が多い場合には、ルーチンを終了
して遊技不能動化の処理へ移行する。遊技不能動化の処
理では、例えば特図の制御を停止したり、変動入賞装置
45(大入賞口)の開放動作を中止したりする。なお、
役物制御回路107Aから発射制御ユニット115へ向
けて遊技球の発射の停止/許可を指示する信号を送信可
能な構成であれば、遊技球の発射動作自体を停止させる
ような処理を行ってもよい。このような遊技不能動化の
処理を行うことにより、本来の正規な仕様よりも賞球数
を多くするように(例えば、15個賞球の仕様であるの
に、20個賞球の排出にさせてしまうように)、排出制
御回路106Aを改造した場合には、遊技機1の遊技動
作を止めてしまうことができるので、排出制御回路10
6Aの不正な改造を防止することができる。
【0080】このように本実施の形態では、役物制御回
路107Aで賞球用の排出センサ134からの検出信号
に基づいて排出制御回路106Aの制御により排出され
る排出ユニット104からの遊技球を計数し、遊技球の
排出数が所定の計数値(すなわち、役物制御回路107
Aから排出制御回路106Aへ送信された賞球データと
同じ値)になったか否かを判定し、所定の計数値であっ
た場合に、その排出球情報を差数正常通知(図11、1
2の差数信号参照)として排出制御回路106A側へ送
信する。排出制御回路106Aでは役物制御回路107
Aから受信した差数正常通知に基づいてセーフユニット
111に所定の排出動作指令(セーフソレノイド151
を駆動する信号)を出力してセーフ球を排出させる。し
たがって、以下の効果を得ることができる。
【0081】一連の賞球排出制御(すなわち、遊技球
の排出動作)を2つの制御回路(すなわち、役物制御回
路107Aおよび排出制御回路106A)で実行してい
るので、不正に対するセキュリティを向上させることが
できる。すなわち、従来は排出制御装置に遊技球の排出
に関する動作制御を全て任していたため、遊技球の排出
に関する動作についてセキュリティが低いというおそれ
があったが、これに対して本実施の形態では、役物制御
回路107A側で賞球に伴う排出球を計数して排出球情
報(差数正常通知)を排出制御回路106A側へ送信
し、排出制御回路106A側でセーフ球の排出制御を行
うというように、遊技球の排出動作が遊技機1の中で最
も重要な構成要素の1つであるという点に鑑みて、それ
を2つの制御回路で処理するようにしている。したがっ
て、不正に対する防御性が高まり(不正を行いにくくで
きる)、従来に比して格段にセキュリティが向上する。
例えば、万が一どちらかの制御回路に、賞球排出数を多
めに設定するといった不正が行われても、もう1つの制
御回路で何等かの不正が行われたことが分かる。したが
って、不正の被害を抑えることができる。また、2つの
制御回路の両方に不正を行うことは、極めて困難である
ため、不正を行うこと自体の防止にもなる。
【0082】役物制御回路107Aが排出制御回路1
06Aを監視する役割を果しているので、この面からも
不正に対するセキュリティを高めることができる。特
に、本実施の形態では役物制御回路107Aが排出ユニ
ット104から排出される遊技球を計数しており、排出
確認数が設定値よりも多い場合には、遊技を不能動化す
る処理を行っているので、仮に排出制御回路106Aに
不正を行うことを試みたとしても、以後の遊技が停止
し、遊技球の不正な排出を防止することができる。 2つの制御回路で一連の遊技球の排出動作を制御して
おり、排出制御に関する部分ではそれぞれの制御プログ
ラムの容量が従来(従来は排出制御装置の排出制御用R
OMの容量が大きい)より小さくなるので、排出制御の
確実性が増し、より確実に賞球排出を行うことができ
る。
【0083】従来は排出制御装置が賞球排出のための
ソレノイドの駆動や賞球排出に関連するランプの点灯等
の制御を行っていたため、大変に複雑な制御になってお
り、効率が悪いものであったが、これに対して本実施の
形態では、排出制御回路106Aは排出球数の計数を行
わず、賞球のための遊技球の排出とセーフ球排出のため
のセーフソレノイド151の駆動に関するプログラムで
済むので、制御が簡単になり、効率も高めることができ
る。 実際に遊技球を排出させる駆動源(排出ユニット10
4)を制御する基板(排出制御回路106Aの基板)
と、遊技球が排出されたことにより入賞球(セーフ球)
を島設備内に流下させることを判断する基板(役物制御
回路107Aの基板)とを別にすることで、遊技球の排
出制御を分散し、制御プログラムのみならず、制御を実
行する電子部品の負担も軽くなり、遊技球の排出の確実
性を高めることができる。 遊技機1の主たる制御回路である役物制御回路107
Aで賞球数の確認ができるので、役物制御回路107A
で遊技機全体の制御が把握(特に、賞球排出の監視機能
の充実に活かせる等)できるという利点がある。
【0084】本発明の実施の形態は、上記例に限らず、
以下に述べるような各種の変形実施が可能である。 (a)本発明の適用対象となる遊技機は、どのような種
類の遊技機でも遊技球を賞球として排出するものであれ
ば、本発明を適用できる。例えば、磁気カードで球貸し
を行うもの、ICカードで球貸しを行う等の遊技機のタ
イプに限定されずに、本発明を適用することができる。 (b)排出ユニット内にある2条の排出通路はどちら側
を賞球用、球貸し用の使用してもよく、そして、各通路
に対応して2つの排出センサは、それに応じてどちら側
を賞球用、球貸し用の使用してもよい。 (c)球検出手段の検出信号を分配する分配回路を上記
実施の形態では役物制御回路に設けているが、分配回路
は役物制御回路でなく、その他の場所に設けてもよい。
【0085】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、遊技制御
装置(例えば、役物制御回路107A)で球検出手段
(例えば、賞球用の排出センサ134)からの球検出信
号に基づいて排出制御装置(例えば、排出制御回路10
6A)の制御により排出される排出装置(例えば、排出
ユニット104)からの遊技球を計数し、遊技球の排出
数が所定の計数値(例えば、役物制御回路107Aから
排出制御回路106Aへ送信された賞球データと同じ
値)になったか否かを判定し、所定の計数値であった場
合に、その排出球情報(例えば、差数正常通知)を排出
制御装置側へ送信するとともに、排出制御装置では遊技
制御装置から送信された排出球情報に基づいて入賞球排
出装置(例えば、セーフユニット111)に所定の排出
動作指令(例えば、セーフソレノイド151を駆動する
信号)を出力して入賞球(セーフ球)を排出させている
ので、以下の効果を得ることができる。
【0086】遊技球の排出動作を2つの制御回路(例
えば、役物制御回路107Aおよび排出制御回路106
A)で実行しているので、不正に対するセキュリティを
向上させることができる。すなわち、従来は排出制御装
置に遊技球の排出に関する動作制御を全て任していたた
め、遊技球の排出に関する動作についてセキュリティが
低いというおそれがあったが、これに対して本発明で
は、遊技制御装置側で賞球に伴う排出球を計数して排出
球情報(例えば、差数正常通知)を排出制御装置側へ送
信し、排出制御装置側で入賞球の排出制御を行うという
ように、遊技球の排出動作が遊技機の中で最も重要な構
成要素の1つであるという点に鑑みて、それを2つの制
御回路で処理するようにしているので、不正に対する防
御性が高まり(不正を行いにくくできる)、従来に比し
て格段にセキュリティが向上する。例えば、万が一どち
らかの制御回路に、賞球排出数を多めに設定するといっ
た不正が行われても、もう1つの制御回路で何等かの不
正が行われたことが分かる。したがって、不正の被害を
抑えることができる。また、2つの制御回路の両方に不
正を行うことは、極めて困難であるため、不正を行うこ
と自体の防止にもなる。
【0087】遊技制御装置が排出制御装置を監視する
役割を果しているので、この面からも不正に対するセキ
ュリティを高めることができる。特に、本発明では遊技
制御装置が排出装置から排出される遊技球を計数してお
り、例えば排出確認数が所定の計数値(例えば、設定
値)よりも多い場合には、遊技を不能動化する処理を行
うようにすれば、仮に排出制御装置に不正を行うことを
試みたとしても、以後の遊技が停止し、遊技球の不正な
排出を防止することができる。 2つの制御回路で一連の遊技球の排出動作を制御して
おり、排出制御に関する部分ではそれぞれの制御プログ
ラムの容量を従来より小さくすることが可能になるの
で、排出制御の確実性が増し、より確実に賞球排出を行
うことができる。
【0088】従来は排出制御装置が賞球排出のための
ソレノイドの駆動や賞球排出に関連するランプの点灯等
の制御を行っていたため、大変に複雑な制御になってお
り、効率が悪いものであったが、これに対して本発明で
は、排出制御装置は排出球数の計数を行わず、賞球のた
めの遊技球の排出と入賞球排出のための入賞球排出装置
の駆動(例えば、セーフユニット111のセーフソレノ
イド151の駆動)に関するプログラムで済むので、制
御が簡単になり、効率も高めることができる。 実際に遊技球を排出させる駆動源(例えば、排出ユニ
ット104)を制御する基板(例えば、排出制御回路1
06Aの基板)と、遊技球が排出されたことにより入賞
球(セーフ球)を島設備内に流下させることを判断する
基板(例えば、役物制御回路107Aの基板)とを別に
することで、遊技球の排出制御を分散し、制御プログラ
ムのみならず、制御を実行する電子部品の負担も軽くな
り、遊技球の排出の確実性を高めることができる。 遊技機の主たる制御回路である遊技制御装置(例え
ば、役物制御回路107A)で賞球数の確認ができるの
で、遊技制御装置で遊技機全体の制御が把握(特に、賞
球排出の監視機能の充実に活かせる等)できるという利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技機の正面図である。
【図2】遊技機の裏面図である。
【図3】排出ユニットの断面図である。
【図4】セーフユニットの断面図である。
【図5】セーフユニットの断面図である。
【図6】役物制御回路のブロック図である。
【図7】遊技機の制御系統を示すブロック図である。
【図8】遊技プログラムを示すフローチャートである。
【図9】入力処理およびスイッチ入賞処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図10】役物制御回路の記憶データを説明する図であ
る。
【図11】賞球データの転送方法を説明する図である。
【図12】賞球データの転送方法を説明する図である。
【図13】賞球排出に関するプログラムを示すフローチ
ャートである。
【図14】賞球データ送信可能状態判定処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図15】排出可能条件成立判定処理のサブルーチンを
示すフローチャートである。
【図16】賞球排出数監視処理および賞球計数排出処理
のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図17】排出機構作動処理のサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図18】賞球排出動作のタイミングチャートである。
【図19】賞球排出数確認処理のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 遊技機 105 排出ユニット(排出装置) 106 排出制御ユニット(排出制御装置、入賞球排出
動作指令手段) 106A 排出制御回路 107 役物制御ユニット(遊技制御装置、判定手段、
排出球確認手段) 107A 役物制御回路 111 セーフユニット(入賞球排出装置) 111a セーフセンサ 134 賞球排出用の排出センサ(球検出手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技進行を管理制御する遊技制御装置
    と、 遊技球の排出を検出する球検出手段および遊技球を遊技
    者側へ所要数排出する球排出機構を備えた排出装置と、 所要数の遊技球を遊技者側へ排出するように前記排出装
    置を制御する排出制御装置と、 所定の排出動作指令により入賞球の排出動作を行う入賞
    球排出装置と、を備えた遊技機において、 前記遊技制御装置は、 前記球検出手段からの球検出信号に基づいて前記排出制
    御装置の制御により排出される排出装置からの遊技球を
    計数し、所定の計数値になったか否かを判定する判定手
    段と、 判定手段の判定結果が所定の計数値であった場合に、そ
    の排出球情報を前記排出制御装置側へ送信する排出球確
    認手段と、を有し、 前記排出制御装置は、 前記排出球確認手段から送信された排出球情報に基づい
    て入賞球排出装置に前記所定の排出動作指令を出力する
    入賞球排出動作指令手段を有することを特徴とする遊技
    機。
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