JP2000037529A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2000037529A
JP2000037529A JP10209383A JP20938398A JP2000037529A JP 2000037529 A JP2000037529 A JP 2000037529A JP 10209383 A JP10209383 A JP 10209383A JP 20938398 A JP20938398 A JP 20938398A JP 2000037529 A JP2000037529 A JP 2000037529A
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discharge
control circuit
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prize ball
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Sadao Ioki
定男 井置
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排出制御回路37aの制御上の負担を軽減す
る。 【解決手段】 遊技制御回路36aは、オーバーフロー
センサ26や賞球用半端センサ39等からの検出信号に
基づいて、遊技球の排出可能条件となる排出可能条件情
報の変化の有無を判定する。そして、排出可能条件情報
に変化があったと判定した場合には、変化後の排出可能
条件情報の内容を示す状態変化データを排出制御回路に
送信する。排出制御回路は、受信した状態変化データに
基づいて遊技球の排出が可能か否かを決定し、排出可能
の決定に連動させて、遊技球を排出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機等
の遊技球を使用して遊技を行う遊技機に関し、特に、遊
技の制御を行う遊技制御回路と、遊技球の排出制御を行
う排出制御回路とを別個に構成した遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遊技機を代表的な遊技機であるパ
チンコ遊技機を例に挙げて説明する。この種のパチンコ
遊技機では、入賞口への遊技球の入賞に連動して賞とし
ての遊技球(賞球)を排出する。
【0003】このようなパチンコ遊技機の賞球排出は、
一般的に次の順序でなされる。まず、遊技制御回路は、
セーフセンサからの検出信号に基づいて入賞した遊技球
(セーフ球)を認識すると、排出する賞球の数を決定す
る。そして、この賞球数の情報を含んだ賞球データを排
出制御回路に出力する。この賞球データを受信した排出
制御回路は、賞球データから排出数を取得する。続い
て、排出制御回路は、センサからの検出信号に基づいて
オーバーフロー流路や球排出ユニット等の監視対象部の
状態を取得し、この監視対象部が賞球の排出が可能な状
態であるかを確認する。そして、賞球排出可能な状態で
あると判定した場合に、排出制御回路は、球排出ユニッ
トに駆動信号を出力して所要数の賞球を排出させる。
【0004】また、排出制御回路と球排出ユニットとに
より貸し球も排出するようにしたカード式のパチンコ遊
技機もある。この種のパチンコ遊技機では、カードユニ
ット制御装置からの球貸制御信号を受信すると、排出制
御回路が監視対象部の状態を取得し、監視対象部が貸し
球の排出が可能な状態になっているかを確認する。そし
て、貸し球の排出が可能な状態と判定したならば、排出
制御回路は、球排出ユニットに駆動信号を出力して所要
数の貸し球を排出させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の遊
技機では、賞球或いは貸し球の排出が可能か否かの判定
を排出制御回路で行っている。このため、排出制御回路
は、各種センサからの検出信号を監視し続けていると共
に、取得した検出信号に基づいて監視対象部がどのよう
な状態にあるのかを判断している。従って、排出制御回
路は、本来の役割である遊技球の排出に関する処理と、
各種センサからの検出信号を取得して監視対象部の状態
を判断する処理の両方の処理を並行して行っている。例
えば、球排出ユニットに設けた排出ソレノイドの駆動制
御や各種ランプの発光制御等を行いながら、各種センサ
からの検出信号の監視およびこの検出信号に基づく判断
を行っている。このため、制御プログラムのサイズが大
きくなって排出制御回路の負担が増加し、処理効率が悪
くなってしまうという問題があった。
【0006】また、排出制御回路は、各種センサからの
検出信号を取得する処理から球排出ユニットへ駆動信号
を出力する処理までの一連の処理を行っているので、排
出制御回路に対して不正を行うことにより、球排出ユニ
ットを誤作動させることができてしまう。このため、不
心得な遊技者によって不当に遊技球を獲得されてしまう
おそれがあるという問題があった。
【0007】また、第三者機関で行われる検定や工場出
荷時の検査では、遊技制御回路の基板と排出制御回路の
基板を用いて確認する検査があった。このように、2つ
の制御基板を用いて行う検査では、各基板をケースから
外す必要があり、さらに、各基板に測定器の測定端子を
装着しなければならず、作業が煩雑になってしまうとい
う問題があった。
【0008】本発明は、このような問題を解消するため
になされたもので、排出制御回路の負担を軽減でき、不
正行為が行われ難く、検査等が容易な遊技機を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために提案されたものであり、請求項1に記載の
ものは、遊技に関する動作を制御する遊技制御回路と、
球排出機構(例えば、球排出ユニット22)を制御して
遊技球を排出させる排出制御回路とを備え、遊技球の排
出開始の前に排出が可能か否かを判定し、排出可能の判
定に連動させて遊技球を排出するようにした遊技機にお
いて、遊技球の排出可能条件となる排出可能条件情報に
ついて、その変化の有無を判定する状態変化判定手段
(例えば、遊技制御回路36aの制御部)と、該状態変
化判定手段の変化有りの判定に連動して、変化後の排出
可能条件情報を示す変化有り情報を送信する変化情報送
信手段(例えば、遊技制御回路36aの制御部及びイン
ターフェース)とを、遊技制御回路に設け、排出制御回
路には、受信した変化有り情報に基づいて遊技球の排出
が可能か否かを決定する排出可能決定手段(例えば、排
出制御回路37aの制御部66)を設け、排出可能決定
手段による排出可能の決定に連動させて、遊技球を排出
させるように構成したことを特徴とする遊技機である。
【0010】請求項2に記載のものは、前記状態検出情
報に基づいて賞球排出の可否を判定するようにしたこと
を特徴とする請求項1に記載の遊技機である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。なお、以下の説明では、代表的な
遊技機であるパチンコ遊技機1を例に挙げて説明する。
ここで、図1はパチンコ遊技機1の正面図、図2はパチ
ンコ遊技機1の背面図である。
【0012】パチンコ遊技機1は、パチンコ機本体2と
カードユニット3とから概略構成してある。パチンコ機
本体2は、機枠4により囲われており、この機枠4に、
大きい開口部を有する額縁状の前面枠5を開閉可能に取
り付けてある。この前面枠5の背面には、前面枠5の開
口部に後方から臨むようにして遊技盤6を取り付けてあ
る。この遊技盤6には、ガイドレール等の区画部材7を
配設してあり、この区画部材7によりほぼ円形状の遊技
領域8を区画する。そして、この遊技領域8には、始動
口9、大入賞口(アタッカー)10及び一般入賞口11
…等の各種の入賞口や、可変表示装置12等を設ける。
【0013】これらの始動口9、大入賞口10及び一般
入賞口11には、それぞれ異なる賞球数を設定してあ
り、本実施形態では、始動口9の賞球数を6個に、大入
賞口10の賞球数を15個に、一般入賞口11の賞球数
を10個にそれぞれ設定してある。そして、始動口9に
入賞した打球を検出可能な始動スイッチを、始動口9に
入賞した遊技球の通路に臨ませて配置してあり、大入賞
口10に入賞した遊技球を検出可能なカウントスイッチ
を、大入賞口10に入賞した遊技球の通路に臨ませて配
置してある(いずれも図示せず)。
【0014】前面枠5の前面には、開口部を前方から塞
ぐようにして、額縁状の前面カバー部材14と、上皿1
5を前面に設けた開閉パネル16とを、ともに開閉可能
な状態で取り付けてあり、開閉パネル16の下方には、
灰皿17、下皿18及び発射操作部19を設ける。
【0015】前面カバー部材14は、透明部材の一種で
ある前面ガラス20を保持した透明部材保持枠である。
この前面カバー部材14は、合成樹脂により成型してあ
り、裏面には前面ガラス20を保持可能な金枠を取り付
ける。そして、この前面ガラス20を通して遊技者側か
ら遊技領域8が視認できる。また、前面カバー部材14
の裏面側には、前面カバー部材14の開閉状態を検出す
る金枠開放センサ21(図8参照)を設ける。なお、こ
の金枠開放センサ21は、例えば、前面カバー部材14
が閉止状態になると接続状態になるマイクロスイッチに
よって構成することができ、前面カバー部材14の裏面
や前面枠5の前面等、前面カバー部材14の開閉を検出
し得る適当な場所に装着する。
【0016】上皿15は、貸し球或いは賞球として球排
出ユニット22(図2参照)が排出した遊技球を一時的
に貯留する部分である。この上皿15の表面には、貸し
球の貸し出しを受ける際に操作する球貸スイッチ23、
カードユニット3に装着された遊技カードを返却させる
際に操作する返却スイッチ24、及び、遊技カードに記
憶された度数情報を表示する残高表示部25等を設け
る。
【0017】下皿18は、上皿15内が満杯になって入
り切らなくなった遊技球を貯留する。この下皿18は、
上皿15よりも少し上流側で球流下路から分岐させたオ
ーバーフロー流路と連通させてあり、このオーバーフロ
ー流路の途中にはオーバーフローセンサ26(図8参
照)を設ける。このオーバーフロー流路は、本願発明に
おける監視対象部の一部である。ここで、監視対象部と
は、球詰まりや球不足等の異常が生じることにより遊技
球の排出に支障を来し得る部分である。また、オーバー
フローセンサ26は本願発明における状態検出手段の一
種であり、例えば、遊技球によって押されることで接続
状態となるマイクロスイッチによって構成する。
【0018】そして、球排出ユニット22から排出され
た遊技球で上皿15内が満たされると、以降の遊技球は
球流下路上に溜まり、この遊技球がオーバーフロー流路
との分岐点まで溜まると、それ以後に排出された遊技球
は分岐点からオーバーフロー流路に流入する。この流入
した遊技球は、オーバーフロー流路を流下して下皿18
に貯留される。さらに、この下皿18が遊技球で満杯に
なると、遊技球はオーバーフロー流路内に溜まり、この
遊技球がオーバーフローセンサ26の位置まで溜まる
と、オーバーフローセンサ26が継続的に接続状態とな
ってオーバーフロー状態と認識される。このオーバーフ
ロー状態では、賞球の排出を禁止させたり、遊技球の発
射を禁止させたりする。
【0019】一方、カードユニット3には、カードリー
ダライタ28とカードユニット制御装置29とを設けて
ある。カードリーダライタ28は、挿入された遊技カー
ドに記録された残度数情報を読み出したり、書き換えた
りする装置であり、カードユニット制御装置29は、球
貸スイッチ23や返却スイッチ24からの操作信号を受
信すると共に、後述する排出制御装置との間で球貸制御
信号の送受信を行う。
【0020】次に、パチンコ遊技機1における裏面側の
構成について説明する。図2に示すように、パチンコ機
本体2の裏側には、裏機構盤31を取り付けてあり、こ
の裏機構盤31における上部には、貸し球或いは賞球と
して使用する遊技球を貯留している球貯留タンク32を
設ける。この球貯留タンク32の下方には、図3にも示
すように、球貯留タンク32から導出した遊技球を整列
させながら流下案内する球導出樋33を設け、この球導
出樋33の出口付近には、貯留された遊技球が規定数量
(レベル)以上あるか否かを検出する半端センサユニッ
ト34を設ける。また、この半端センサユニット34の
出口には、図5にも示すように、球導出樋33から供給
された遊技球を貸し球や賞球として排出する球排出ユニ
ット22を接続する。この球排出ユニット22は、本願
発明における球排出機構として機能する部分である。こ
の球排出ユニット22の球出口に連通させて球流下路を
下方に向けて設けてある(図示せず)。この球流下路
は、球排出ユニット22が排出した貸し球や賞球を、上
皿15や下皿18側に流下案内する。なお、これらの球
導出樋33、半端センサユニット34及び球排出ユニッ
ト22は、上記したオーバーフロー流路と同様に、本願
発明における監視対象部の一部として機能する。
【0021】そして、この球排出ユニット22とは反対
側(図2中、左側)には、遊技の制御を行う遊技制御装
置36を設けてあり、この遊技制御装置36の下方に
は、排出制御装置37を設けてある。なお、図8に示す
ように、遊技制御装置36は遊技制御回路36aを備
え、排出制御装置37は排出制御回路37aを備えてい
る。また、排出制御装置37の右奥にはセーフユニット
38を設ける。このセーフユニット38は、始動口9、
大入賞口10、及び一般入賞口11に入賞した遊技球、
即ち、セーフ球を1個宛検出するものであり、本願発明
における監視対象部の一部として機能する。
【0022】上記した球導出樋33は、2条の球流路を
設けてあり、一方の条を賞球用の球流路とし、他方の条
を貸し球用の球流路としてある。これに伴い、半端セン
サユニット34には、賞球用の球流路に対応させて配設
した賞球用半端センサ39と、貸し球用の球流路に対応
させて配設した球貸用半端センサ40とを設ける(図8
参照)。
【0023】これらの賞球用半端センサ39及び球貸用
半端センサ40は、本願発明における状態検出手段の一
種であり、何れも可動部材の遮光板により検出信号が変
化するフォトインタラプタとして構成してある。例え
ば、図4に示す半端センサユニット34の賞球用半端セ
ンサ39側の部分では、可動部材41は、一端部分が軸
支されることにより、この軸支部分を中心にして自由端
側が上下方向に回動可能に構成してあり、図4(b)に
示すように、球流路上に整列した遊技球が可動部材41
の底面41aに下側から当接する。そして、遊技球が可
動部材41の底面41aに当接した状態では、遮光板4
1bに設けた透光部41cを通じて、賞球用半端センサ
39の発光素子からの検出光が受光素子に受光され、賞
球用半端センサ39の検出信号(状態検出信号)は「球
有り」を示すオンレベルとなる。一方、図4(a)に示
すように、球導出樋33の球流路上に遊技球が貯留され
ていない状態では、可動部材41の遮光板41bが発光
素子からの検出光を遮るので、受光素子は受光できな
い。従って、賞球用半端センサ39の検出信号は「球無
し」を示すオフレベルとなる。
【0024】この様な構成を有する半端センサ39,4
0は、1回の排出動作で排出可能な最大数の遊技球が球
排出ユニット22の上流側に貯留されているか否かを検
出する。本実施形態では、賞球用半端センサ39の検出
信号は、最大賞球数に相当する15個以上の遊技球が賞
球用の球流路側に貯留されている場合にオンレベルとな
り、貯留されている遊技球の数が15個未満の場合にオ
フレベルとなる。同様に、球貸用半端センサ40の検出
信号は、単位当たりの貸し球数に相当する25個以上の
遊技球が貸し球用の球流路側に貯留されている場合にオ
ンレベルとなり、貯留されている遊技球の数が25個未
満の場合にオフレベルとなる。
【0025】次に、球排出ユニット22について説明す
る。この球排出ユニット22は、図5に示すように、賞
球の排出を行う賞球排出部22Aと貸球の排出を行う貸
球排出部22Bとを別個に構成してある。これらの貸球
排出部22Bと賞球排出部22Aはほぼ同じ構成であ
り、貸球排出部22Bの入口には球導出樋33の貸し球
用球流路の出口を、賞球排出部22Aの入口には球導出
樋33の賞球用球流路の出口をそれぞれ接続してある。
【0026】以下、賞球排出部22Aを例に挙げて説明
する。この賞球排出部22Aは、図6に示すように、1
列に整列させた状態で貸し球を流下案内する賞球流路4
4と、賞球流路44の途中に設けられて賞球流路44内
の遊技球を1個宛検出可能な賞球排出センサ45と、先
端部分が賞球流路44内における賞球排出センサ45の
下流側に出没可能に取り付けられ、この先端部分により
遊技球を停止或いは流下させる球係止片46と、球係止
片46に接続したプランジャー部を往復させて、球係止
片46の先端部分を貸球流路内に出没させる賞球排出ソ
レノイド47を備える。ここで、賞球排出センサ45
は、本願発明における状態検出手段の一種として機能
し、賞球として排出される遊技球の有無を検出して検出
信号(状態検出信号)を出力する。
【0027】そして、賞球排出ソレノイド47の消磁状
態では、球係止片46の先端部分が賞球流路44内に突
出し、この突出した先端部分に当接して賞球流路44内
の遊技球は停止する。また、賞球排出ソレノイド47の
励磁状態では、球係止片46の先端部分が賞球流路44
内から退避するので、賞球流路44内の遊技球は流下す
る。この流下が許容された状態で遊技球が賞球排出セン
サ45を通過すると、賞球排出センサ45からは遊技球
が通過する毎にパルス状の検出信号が出力される。この
検出信号は、排出制御装置37の排出制御回路37aに
入力される。
【0028】なお、貸球排出部22Bは、上記した賞球
流路44に代えて貸球流路を、賞球排出センサ45に代
えて球貸排出センサ48を、賞球排出ソレノイド47に
代えて球貸排出ソレノイド49をそれぞれ設けた構成で
ある(図8参照)。そして、この球貸排出センサ48も
また、本願発明における状態検出手段の一種として機能
する。
【0029】次に、セーフユニット38について説明す
る。このセーフユニット38は、図7に示すように、セ
ーフ球通路51、セーフセンサ52、セーフ球係止片5
3、及びセーフソレノイド54を備えており、セーフ球
通路51で一列に整列されたセーフ球をセーフセンサ5
2により1個宛検出する。ここで、セーフセンサ52
は、本願発明における状態検出手段の一種として機能す
る。
【0030】このセーフユニット38でセーフ球を検出
する場合には、図7(a)に示すように、セーフソレノ
イド54を消磁し、セーフセンサ52の下流側に配置し
た下流側セーフ球係止片53aの端部をセーフ球通路5
1内に突出させて流下下端のセーフ球を当接させ、この
セーフ球を検出位置で停止させる。また、検出したセー
フ球を排出させる場合には、図7(b)に示すように、
セーフソレノイド54を励磁して、上流側セーフ球係止
片53bの端部をセーフ球通路51内に突出させ、下流
側セーフ球係止片53aをセーフ球通路51から退避さ
せる。これにより、検出したセーフ球のみがセーフユニ
ット38から排出される。そして、検出したセーフ球が
セーフユニット38から排出されたならば、セーフソレ
ノイド54を再び消磁して、下流側セーフ球係止片53
aの端部をセーフ球通路51内に突出させると共に、上
流側セーフ球係止片53bをセーフ球通路51から退避
させる。
【0031】次に、パチンコ遊技機1の電気的構成につ
いて説明する。図8に示すように、遊技制御装置36の
遊技制御回路36aは、CPU(中央制御装置)、RO
M(読み出し専用メモリ)、RAM(読み書き可能なメ
モリ)を有する制御部や信号の入出力を行うインターフ
ェイス(何れも図示せず)等を備えている。そして、こ
れらの制御部やインターフェイスは、本願発明における
状態変化判定手段或いは変化情報送信手段として機能す
る。
【0032】この遊技制御回路36aには、セーフセン
サ52からのセーフ信号、賞球排出センサ45からの検
出信号を、分配回路61…を通じて入力してある。ま
た、賞球用半端センサ39からの検出信号、金枠開放セ
ンサ21からの検出信号、オーバーフローセンサ26か
らの検出信号を入力してある。一方、遊技制御回路36
aからは、賞球データ(賞球制御情報)や後述する変化
有り情報を排出制御回路37aに送信する。また、可変
表示装置12の表示を制御するための表示制御コマンド
を表示制御回路62に送信し、遊技に係わる効果音等を
出力させるための音声制御コマンドを音声制御回路63
に送信し、装飾ランプ・LED等の装飾装置を動作させ
るための制御信号を装飾制御回路64に送信する。さら
に、遊技制御回路36aと遊技盤6との間では、各種の
信号を送受信する。例えば、大入賞口10を開閉させる
ソレノイドへの駆動信号等の制御信号を遊技制御回路3
6aから遊技盤6へ出力しており、始動スイッチやカウ
ントスイッチからの検出信号を遊技盤6から遊技制御回
路36aへ出力する。
【0033】排出制御装置37の排出制御回路37a
は、CPU、ROM、RAMを有する制御部66や信号
の入出力を行うインターフェース(I/F)67等を備
えている。この制御部66は、本願発明における排出可
能決定手段として機能する。そして、この排出制御回路
37aには、遊技制御回路36aの分配回路61を通じ
て、セーフセンサ52からのセーフ信号、賞球排出セン
サ45からの検出信号を入力してある。また、球貸排出
センサ48からの検出信号及び球貸用半端センサ40か
らの検出信号も排出制御回路37aに入力する。一方、
排出制御回路37aからは、賞球排出ソレノイド47及
び球貸排出ソレノイド49に対する駆動信号、セーフソ
レノイド54に対する駆動信号、発射制御回路65への
発射許可信号等を出力する。さらに、排出制御回路37
aとカードユニット制御装置29との間では、球貸制御
信号が送受信される。なお、この球貸制御信号には、球
貸スイッチ23が操作された際に、カードユニット制御
装置29から排出制御回路37aへ出力される球貸指令
信号が含まれている。
【0034】カードユニット制御装置29もまた、CP
U、ROM、RAMを有する制御部や信号の入出力を行
うインターフェース等(図示せず)を備えている。そし
て、カードユニット制御装置29は、上記したように排
出制御回路37aとの間で球貸制御信号を送受信すると
共に、球貸スイッチ23及び返却スイッチ24に電気的
に接続してある。また、カードリーダライタ28(図1
参照)が読み込んだ遊技カードの残度数情報を、残高表
示部25に出力する。
【0035】次に、遊技制御回路36aから排出制御回
路37aに送信する情報について説明する。まず、遊技
制御回路36a側で記憶する記憶データについて説明す
る。この記憶データは、本願発明における排出可能条件
情報、即ち、遊技球の排出可能条件となる情報を含んで
いる。本実施形態では、図9に示すように、第1特定入
賞数、第2特定入賞数、セーフセンサ状態、賞球排出セ
ンサ状態、オーバーフローセンサ状態、賞球半端センサ
状態、金枠開放センサ状態、排出確認数の各項目を遊技
制御回路36aのRAMで記憶する。この中で、セーフ
センサ状態、賞球排出センサ状態、オーバーフローセン
サ状態及び賞球半端センサ状態は排出可能条件情報を構
成する。以下、各項目について説明する。
【0036】第1特定入賞数は、賞球数を定めた第1特
定入賞口への打球の入賞によってカウントアップ(例え
ば、+1更新)される入賞数である。本実施形態では、
賞球数を6個に設定した始動口9への打球の入賞に伴っ
てカウントアップされる。即ち、始動スイッチが遊技球
を検出する度にカウントアップされる。また、この第1
特定入賞数は、始動口9(第1特定入賞口)への入賞に
伴う賞球の排出に伴ってカウントダウン(例えば、−1
更新)される。そして、この第1特定入賞数は、「0」
〜「255」の範囲の数値である。
【0037】第2特定入賞数は、第1特定入賞口とは異
なる賞球数を定めた第2特定入賞口への打球の入賞によ
ってカウントアップされる入賞数である。本実施形態で
は、賞球数を15個に設定した大入賞口10への打球の
入賞に伴って、即ち、入賞した打球をカウントスイッチ
が検出する度にカウントアップされる。また、この第2
特定入賞数は、大入賞口10(第2特定入賞口)への入
賞に伴う賞球の排出に伴ってカウントダウンされる。そ
して、この第2特定入賞数もまた、「0」〜「255」
の範囲の数値である。
【0038】セーフセンサ状態は、セーフセンサ52の
球有無の確定状態が設定される。即ち、遊技制御回路3
7aの制御部は、セーフセンサ52からの検出信号(セ
ーフ信号)に基づいて、セーフ球の検出状態が所定時間
連続した場合に「セーフ球有り」を確定し、確定した
「セーフ球有り」の情報(例えば「1」)を設定する。
同様に、セーフ球の非検出状態が所定時間連続した場合
に「セーフ球無し」を確定し、確定した「セーフ球無
し」の情報(例えば「0」)を設定する。
【0039】賞球排出センサ状態は、賞球排出センサ4
5の球有無の確定状態が設定される。即ち、遊技制御回
路37aの制御部は、賞球排出センサ45の遊技球の検
出状態が所定時間連続した場合に「球有り」を確定し
て、この確定した「球有り」の情報を設定する。同様
に、遊技球を検出していない状態が所定時間連続した場
合に「球無し異常」を確定し、この確定した「球無し異
常」の情報を設定する。
【0040】オーバーフローセンサ状態には、オーバー
フローセンサ26からの検出信号に基づいて、「球無し
発生」、「球無し維持」、「球有り異常発生」、「球有
り異常維持」の何れかの情報が設定される。ここで、
「球無し発生」は、球有り確定の状態から球無し確定の
状態に遷移したときに設定される。「球無し維持」は、
球無しの状態が継続している場合に設定される。「球有
り異常発生」は、球無し確定の状態から球有り確定の状
態に遷移したときに設定される。「球有り異常維持」
は、球有り異常の状態が継続している場合に設定され
る。
【0041】賞球半端センサ状態には、賞球用半端セン
サ39からの検出信号に基づいて遊技制御回路37aの
制御部が判断した「球有り維持」、「球有り発生」、
「球無し異常発生」或いは「球無し異常維持」の何れか
の状態が設定される。ここで、「球有り維持」は、球有
りの状態が継続している場合に設定される。「球有り発
生」は、球無し確定の状態から球有り確定の状態に遷移
したときに設定される。「球無し異常維持」は、球無し
異常の状態が継続している場合に設定される。「球無し
異常発生」は、球有り確定の状態から球無し確定の状態
に遷移したときに設定される。
【0042】金枠開放センサ状態には、金枠開放センサ
21からの検出信号に基づいて遊技制御回路37aの制
御部が判断した「閉止発生」、「閉止維持」、「開放異
常発生」或いは「開放異常維持」の何れかの状態が設定
される。ここで、「閉止発生」は、前面カバー部材14
が開放異常状態から閉止状態に遷移したときに設定され
る。「閉止維持」は、前面カバー部材14の閉止状態が
継続している場合に設定される。「開放異常発生」は、
前面カバー部材14が閉止状態から開放異常状態に遷移
したときに設定される。「開放異常維持」は、開放異常
状態が継続している場合に設定される。
【0043】排出確認数は、球排出ユニット22から排
出される遊技球の数である。即ち、この排出確認数は、
排出する賞球数に応じて初期値が設定され、賞球排出セ
ンサ45からの検出信号に基づいて−1更新される情報
である。具体的に説明すると、始動口9への入賞に基づ
く賞球排出の場合には初期値「6」が設定され、大入賞
口10への入賞に基づく賞球排出の場合には初期値「1
5」が設定され、一般入賞口11への入賞に基づく賞球
排出の場合には初期値「10」が設定される。また、賞
球排出センサ45からの検出信号の立ち上がりエッジ或
いは立ち下がりエッジのいずれか一方を検出すると、こ
のエッジの検出毎に排出確認数の記憶内容が−1され
る。そして、遊技制御回路36a側では、排出確認数の
記憶内容が「0」になったことによって所要数の遊技球
が排出されたことを認識する。
【0044】そして、遊技制御回路36aは、記憶した
各項目の情報に基づいて「状態変化データ」及び「賞球
データ」を排出制御回路37aに送信する。
【0045】ここで、状態変化データは、本願発明にお
ける変化有り情報であり、変化後の排出可能条件情報の
内容を含むデータである。この状態変化データは、排出
可能条件情報の所定の項目に変化があった場合に、排出
制御回路37aに送信される。本実施形態では、排出可
能条件情報の所定の項目として、オーバーフローセンサ
状態及び賞球半端センサ状態を設定してあり、これらの
項目についての変化後の内容を排出制御回路37aに送
信する。
【0046】このような状態変化データを受信すること
により、排出制御回路37aは、記憶しているステータ
ス情報を更新する。このステータス情報は、遊技球が排
出可能か否かを決定するための情報であり、本願発明に
おける排出可能判定情報である。このステータス情報に
は、排出可能条件情報と同じ項目を設定してある。本実
施形態では、例えば、セーフセンサ52のセーフ球の検
出状態、オーバーフローセンサ26のオーバーフロー球
の検出状態、賞球用半端センサ39の検出状態、賞球排
出センサ45の検出状態の各項目を、ステータス情報と
して設定してある。従って、状態変化データに基づいて
ステータス情報におけるオーバーフロー球の検出状態や
賞球用半端センサ39の検出状態の各項目が更新され
る。
【0047】一方、賞球データは、排出させる賞球数を
含むデータである。排出制御回路37aは、賞球データ
を受信することにより賞球数を取得し、取得した賞球数
に基づいて排出数、即ち、賞球として排出する遊技球の
数を認識する。なお、この賞球データは、始動口9への
入賞に伴う賞球排出の場合には賞球排出要求数「6」が
設定され、大入賞口10への入賞に伴う賞球排出の場合
には賞球排出要求数「15」が設定され、一般入賞口1
1への入賞に伴う賞球排出の場合には賞球排出要求数
「10」が設定される。
【0048】本実施形態における状態変化データ及び賞
球データは、図10に示すように、ビット0からビット
4までの5ビットの情報によって構成してある。ここ
で、ビット0は、データの種類を示すビットである。即
ち、このビット0が「0」の場合にはデータが賞球デー
タであることを示し、ビット0が「1」の場合にはデー
タが状態変化データであることを示す。
【0049】また、ビット1からビット4は、賞球デー
タでは賞球として排出を要求する数即ち、賞球排出要求
数を意味し、状態変化データでは排出可能条件情報の所
定項目の内容を含んだ情報を意味する。即ち、賞球デー
タでは、ビット1からビット4が2進数に対応して符号
化され、賞球数「1」の場合には「0001」が設定さ
れ、賞球数「2」の場合には「0010」が設定され、
賞球数「15」の場合には「1111」が設定される。
状態変化データは、各ビット毎に意味付けをしてある。
ビット1はオーバーフローセンサ26の状態を示し、
「0」が球無し状態を、「1」が球有り異常状態をそれ
ぞれ示す。ビット2は賞球用半端センサ39の状態を示
し、「0」が球有り状態を、「1」が球無し異常状態を
それぞれ示す。ビット3は金枠開放センサ21の状態を
示し、「0」が閉止状態を、「1」が開放異常状態をそ
れぞれ示す。ビット4はパチンコ遊技機1の種類を示
し、「0」がCR機を、「1」が現金機をそれぞれ示
す。
【0050】このような状態変化データ及び賞球データ
は、各ビット毎に対応させて設けた信号線を通じて遊技
制御回路36aから排出制御回路37aに送信される。
【0051】即ち、図11に示すように、状態変化デー
タ及び賞球データを送受信するための信号線は、ビット
0からビット4及びストローブに対応した6本の信号線
から構成してある。そして、遊技制御回路36aは各ビ
ットのデータに関し正規のデータD0〜D4と反転デー
タ*D0〜*D4とを対にして送信しており、排出制御
回路37aはストローブ信号の立ち上がりを契機に正規
のデータD0〜D4を取得し、ストローブ信号の立ち下
がりを契機に反転データ*D0〜*D4を取得する。正
規のデータD0〜D4と反転データ*D0〜*D4とを
取得したならば、排出制御回路37aは、反転データ*
D0〜*D4を反転したデータと正規のデータD0〜D
4とを比較する。ここで、両データが一致していたなら
ばデータD0〜D4は正常なデータと判定してこのデー
タをRAMに記憶する。一方、両データが不一致の場合
には、受信データを破棄して、再度同一のデータD0〜
D4及びデータ*D0〜*D4が送信されてくるのを待
つ。
【0052】正常なデータD0〜D4を受信し記憶した
ならば、排出制御回路37aは、この受信データ基づく
制御を行う。
【0053】即ち、受信データが状態変化データであっ
た場合にはステータス情報を更新し、一方、受信データ
が賞球データであった場合には賞球の排出制御を行う。
この賞球の排出制御において、排出制御回路37aは、
賞球排出よりも前にステータス情報を参照し、賞球が排
出可能であるか否かを判定する。そして、賞球が排出可
能な状態であると判定した場合に、球排出ユニット22
に制御信号を出力して所要数の賞球を排出させる。ま
た、賞球の排出ができない状態であると判定したなら
ば、賞球の排出は行わせずに他の処理を行う。そして、
状態変化データによってステータス情報が更新される度
に賞球が排出可能であるか否かを判定し、賞球が排出可
能な状態であると判定したら賞球を排出させる。
【0054】なお、図10で説明した状態変化データ
は、オーバーフローセンサ状態、賞球用半端センサ状
態、金枠開放センサ状態及びパチンコ遊技機1の種類の
4つの情報から構成したものであるので、ステータス情
報に含まれるセーフセンサ52の検出状態や賞球排出セ
ンサ45の検出状態の情報については、排出制御回路3
7aに入力されたセーフセンサ52及び賞球排出センサ
45の検出信号によって更新している。しかしながら、
本発明は、この構成に限定されるものではない。例え
ば、セーフセンサ状態や賞球排出センサ状態の情報を状
態変化データに含ませ、この状態変化データによってス
テータス情報を更新させるように構成してもよい。
【0055】次に、このような構成を有するパチンコ遊
技機1の賞球排出動作の概略について説明する。
【0056】パチンコ遊技機1に電源が投入されると、
遊技制御回路36aは、電源投入直後における所要項目
の内容を示す初期状態情報を排出制御回路37aに送信
する。即ち、遊技制御回路36aは、各センサからの検
出信号に基づいて、図9にて説明した各項目の電源投入
直後における状態を判断し、この判断結果を記憶データ
として記憶する。そして、記憶データの中から、所要項
目の情報について排出制御回路37aに送信する。例え
ば、オーバーフローセンサ状態、賞球半端センサ状態、
金枠開放センサ状態の各項目の情報を初期状態情報とし
て送信する。なお、この初期状態情報は、上記した状態
変化データの一種と考えることができる。即ち、この初
期状態情報は、各項目の情報の内容が未確定の状態から
初期状態に変化することに伴って送信された情報といえ
るからである。
【0057】その後、遊技制御回路36aの制御部は、
本願発明における状態変化判定手段として機能する。即
ち、遊技制御回路36aの制御部は、各センサからの検
出信号を監視し、取得した検出信号に基づいてセーフセ
ンサ状態、賞球排出センサ状態、オーバーフローセンサ
状態及び賞球半端センサ状態を判断する。そして、この
判断結果を排出可能条件情報として設定し記憶し、記憶
した排出可能条件情報に関し、内容に変化が生じたか否
かを判定する。
【0058】そして、変化が生じたと判定した場合に
は、遊技制御回路36aの制御部及びインターフェイス
は、本願発明における変化情報送信手段として機能し、
状態変化データ(変化有り情報)を排出制御回路37a
に送信する。本実施形態では、オーバーフローセンサ状
態或いは賞球半端センサ状態の内容に変化が生じた場合
に状態変化データを送信する。なお、ここで送信する状
態変化データは、図10で説明したように、オーバーフ
ローセンサ26の状態、賞球用半端センサ39の状態、
金枠開放センサ21の状態及びパチンコ遊技機1の種類
を示すデータである。
【0059】なお、本実施形態では、排出可能条件情報
を構成する一つの項目に変化が生じると、変化が生じた
項目の情報に併せて、変化が生じていない項目の情報に
ついても送信しているが、これに限定されるものではな
く、変化が生じた項目の情報のみを送信するようにして
もよい。例えば、変化のあった項目を示す情報と、変化
後における情報の内容を示す情報とを、状態変化データ
として送信するようにしてもよい。
【0060】そして、排出制御回路37aは、遊技制御
回路36aが送信した状態変化データを受信することに
よりステータス情報(排出可能判定情報)を更新する。
例えば、ステータス情報のオーバーフローセンサ26の
検出状態や賞球用半端センサ39の検出状態について内
容を更新する。
【0061】また、遊技制御回路36aは、賞球排出が
行われていない状態でセーフセンサ52がセーフ球を検
出した際に、賞球データを排出制御回路37aに送信す
る。ここで、遊技制御回路36aは、例えば、セーフ信
号に基づいて賞球データの送信タイミングを決定する。
即ち、セーフ信号がオフレベルからオンレベルへ切り変
わった時点や、排出確認数の記憶内容が「0」の状態で
セーフ信号がオンレベルになった場合に賞球データの送
信タイミングになったと判断し、賞球データを送信す
る。
【0062】この賞球データを受信することにより、排
出制御回路37aは賞球の排出制御を行う。ここで、排
出制御回路37a(制御部)は、本願発明における排出
可能決定手段として機能し、賞球を排出させる前に、受
信した変化有り情報に基づいて遊技球の排出が可能か否
かを決定する。具体的には、受信した変化有り情報に基
づいて更新されたステータス情報を参照し、賞球の排出
が可能か否かを決定する。
【0063】ここで、賞球排出可能と決定した場合に
は、賞球を排出させるための駆動信号を球排出ユニット
22に送信して賞球の排出を開始する。一方、賞球排出
不可と決定した場合には、排出制御回路37aは、セー
フセンサ52からの検出信号(セーフ信号)や賞球排出
センサ45からの検出信号に基づく処理、及び、エラー
報知処理等の他の処理を行いながら、状態変化データが
送信されてくるのを待つ。ここで、セーフセンサ52や
賞球排出センサ45からの検出信号に基づいてステータ
ス情報が更新され、この更新されたステータス情報に基
づいて賞球排出可能と決定したならば、駆動信号を球排
出ユニット22に送信して賞球排出を開始させる。
【0064】そして、状態変化データを受信したなら
ば、この状態変化データによって更新されたステータス
情報を参照し、賞球の排出が可能か否かを判定する。こ
の判定で、賞球排出可能と判定した場合には駆動信号を
球排出ユニット22に送信して賞球の排出を開始させ、
賞球排出不可と判定した場合には他の処理を行いながら
状態変化データを待つ。以後は、賞球排出可能と判定さ
れるまで、状態変化データを受信する毎に同様の判定を
繰り返して行う。
【0065】このように本実施形態では、遊技球の排出
可能条件となる排出可能条件情報の一部であるセーフセ
ンサ状態及び賞球排出センサ状態について、センサから
の検出信号の監視及び検出信号に基づく状態の判断を遊
技制御回路36a側で行っている。さらに、遊技制御回
路36aでは、これらのセーフセンサ状態及び賞球排出
センサ状態に変化があったか否かを判定し、変化があっ
たと判定した場合に、この判定に連動して、変化後のセ
ーフセンサ状態及び賞球排出センサ状態を状態変化デー
タによって排出制御回路37aに送信している。そし
て、排出制御回路37aでは、遊技制御回路36aから
の状態変化データに基づいてステータス情報を更新し、
この更新後のステータス情報を参照して遊技球の排出が
可能か否かを決定している。
【0066】これにより、排出制御回路37aでは、排
出可能条件情報の一部であるセーフセンサ状態及び賞球
排出センサ状態について、センサからの検出信号の監視
や検出信号に基づく状態の判断、例えば、後述する「発
生」項目の判断等の処理を行わなくても済む。従って、
排出制御回路37aの負担が軽減され、処理効率を向上
させることができる。なお、上記したように、排出可能
条件情報の全項目について、センサからの検出信号の監
視及び検出信号に基づく状態の判断を遊技制御回路36
a側で行わせ、尚且つ、変化後の排出可能条件情報を状
態変化データによって排出制御回路37aに送信させる
ように構成すると、排出制御回路36aの負担が一層軽
減され、処理効率をより向上させることができる。
【0067】また、図8に示すように、本実施形態で
は、賞球の排出が可能か否かを判定するために必要な全
てのセンサ出力(検出信号)が、遊技制御回路36aに
入力されているので、賞球排出可能と判定する条件を遊
技制御回路36a側で判断することができる。このた
め、第三者機関による検定や工場出荷時の検査におい
て、賞球排出動作の確認を行う場合には、遊技制御回路
36aを重点的にチェックすればよい。従って、検定や
検査を容易に行わせることができる。
【0068】また、排出可能条件に変化があった場合に
状態変化データを送信するように構成したので、この状
態変化データを送信するための信号線を、他の情報を送
信するための信号線と共用することもできる。
【0069】また、賞球の排出に関し、制御信号を出力
して球排出ユニット22を動作させる排出制御回路37
aと、センサ類からの検出信号を取得し状態を判断する
遊技制御回路36aとを別個の制御回路に分けて設けて
あるので、不心得な遊技者が不当に賞球を獲得しようと
した場合には、排出制御回路37aだけでなく遊技制御
回路36aに対しても不正行為を行わなければならな
い。従って、不正をより効果的に防止することができ
る。
【0070】次に、上記した動作を実行するための遊技
制御回路36a及び排出制御回路37aの処理について
説明する。ここで、図12及び図13は、遊技制御回路
36aでなされる賞球状態制御を説明するフローチャー
トであり、図14及び図15は、排出制御回路37aで
なされる賞球状態制御を説明するフローチャートであ
る。
【0071】最初に、遊技制御回路36aでなされる賞
球状態制御について説明する。この賞球状態制御では、
まず、各センサ状態の「発生」項目を検索し(S1)、
「発生」項目の有無を判断する(S2)。ここで、「発
生」項目とは、センサ状態が遷移した場合、換言すれ
ば、排出可能条件情報において「発生」が設定された項
目である。例えば、図9にて説明したように、オーバー
フローセンサ状態については、球有り確定の状態から球
無し確定の状態に遷移したときに「球無し発生」が設定
され、球無し確定の状態から球有り確定の状態に遷移し
たときに「球有り異常発生」が設定される。そして、ス
テップS1ではオーバーフローセンサ状態や賞球半端セ
ンサ状態等の各項目について「発生」項目を検索し、ス
テップS2では「発生」項目があったか否かを判断す
る。そして、「発生」項目があった場合にはステップS
3に移行し、「発生」項目がなかった場合にはステップ
S11(図13参照)に移行する。
【0072】「発生」項目があった場合には、まず、抽
出された項目の「発生」を「維持」に変更する(S
3)。例えば、オーバーフローセンサ状態に関し、「球
無し発生」が設定された場合には、この「球無し発生」
を「球無し維持」に変更する。同様に、「球有り異常発
生」が設定された場合には、「球有り異常維持」に変更
する。
【0073】「発生」を「維持」に変更したならば、状
態変化データを編集する(S4)。このステップS4で
は、図10で説明したように、オーバーフローセンサ状
態、賞球半端センサ状態、金枠開放センサ状態、パチン
コ遊技機1の種類の4つの項目に基づいて状態変化デー
タを編集する。例えば、パチンコ遊技機1がCR機であ
って、それまでの正常状態から、オーバーフローセンサ
状態が「球有り異常」に変わった場合には、状態変化デ
ータとして「00011」が編集される。同様に、オー
バーフローセンサ状態が「球有り異常」に、金枠開放セ
ンサ状態が「開放異常」にそれぞれ変わった場合には、
状態変化データとして「01011」が編集される。
【0074】状態変化データを編集したならば、この状
態変化データを送信する(S5)。ここで、状態変化デ
ータと賞球データとは同じ信号線を使用して送信され、
また、図11にて説明したように、正規の状態変化デー
タ「01011」(D0〜D4に相当)と、反転した状
態変化データ「10100」(*D0〜*D4に相当)
とを対にして送信する。そして、状態変化データを送信
したならば、ステップS11に移行する。
【0075】ステップS11では、セーフセンサ52か
らのセーフ信号に基づいて、「セーフ球有りの検出」を
判定する。ここで、「セーフ球有りの検出」とは、新た
なセーフ球が検出されたことを意味する。この「セーフ
球有りの検出」は、例えば、セーフ信号の立ち上がりエ
ッジに基づいて判定する。そして、セーフ球有りを検出
したと判定した場合にはステップS12に移行し、判定
しなかった場合には上記したステップS1に移行して上
記した処理を繰り返し実行する。
【0076】ステップS12では、第1特定入賞数に記
憶があるかを判定する。換言すれば、始動口9(本実施
形態における第1特定入賞口)に入賞したセーフ球につ
いて、賞球排出を行っていないセーフ球があるかを判定
している。ここで、第1特定入賞数に記憶がある場合に
は、始動口9に対応する賞球数「6」を排出制御回路3
7aに送信する賞球数に設定し(S13)、第1特定入
賞数を−1する(S14)。
【0077】一方、第1特定入賞数に記憶がない場合、
即ち、第1特定入賞数が0の場合には、第2特定入賞数
に記憶があるかを判定する(S15)。換言すれば、大
入賞口10(本実施形態における第2特定入賞口)に入
賞したセーフ球について、賞球排出を行っていないセー
フ球があるかを判定している。ここで、第2特定入賞数
に記憶がある場合には、大入賞口10に対応する賞球数
「15」を排出制御回路37aに送信する賞球数に設定
し(S16)、第2特定入賞数を−1する(S17)。
【0078】また、第2特定入賞数にも記憶がなかった
場合には、一般入賞口11への入賞に基づく賞球排出で
あると判断し、一般入賞口11に対応する賞球数「1
0」を排出制御回路37aに送信する賞球数に設定する
(S18)。
【0079】排出制御回路37aに送信する賞球数を設
定したならば、決定された賞球数に基づく賞球データを
編集する(S19)。例えば、始動口9に対応した賞球
数「6」の場合には、図10で説明したように、賞球デ
ータとして「01100」を編集し、大入賞口10に対
応した賞球数「15」の場合には、賞球データとして
「11110」を編集する。
【0080】賞球データを編集したならば、この編集し
た賞球データを排出制御回路37aに送信する(S2
0)。なお、この賞球データについても、正規の賞球デ
ータと反転した賞球データとを対にして送信する。この
ようにして賞球データを送信したならば、ステップS1
に戻って、上記した一連の処理を繰り返し実行する。
【0081】次に、排出制御回路37aでなされる賞球
状態制御について説明する。この賞球状態制御では、ま
ず、異常フラグをクリアする等の初期設定を行う(S3
1)。続いて、遊技制御回路36aからのデータを受信
したか否かを判断する(S32)。以下、遊技制御回路
36aからのデータを受信した場合について、先に説明
する。この場合には、受信データが状態変化データであ
るかを判断し(S33)、状態変化データでない場合に
は、受信データが賞球データであるかを判断する(S3
4)。
【0082】そして、受信データが賞球データであった
場合には、賞球データに含まれる賞球数データをRAM
に格納する(S35)。即ち、始動口9に対応する賞球
数「6」、大入賞口10に対応する賞球数「15」、或
いは、一般入賞口11に対応する賞球数「10」の何れ
かを格納する。賞球数データを格納したならば、異常フ
ラグがクリアされているか否かを判断する(S36)。
ここで、異常フラグがクリアされている場合には、ステ
ップS51(図15参照)に移行する。一方、異常フラ
グがクリアされていない場合には、上記したステップS
32に移行する。
【0083】また、受信データが状態変化データであっ
た場合には、この状態変化データに基づいて内部ステー
タス情報を更新し(S37)、更新後の内部ステータス
情報に基づいて異常が発生したか否かを判断する(S3
8)。ここで、異常が発生したと判断した場合には、異
常フラグをセットし(S39)、該当する異常内容の報
知を開始する(S40)。この報知は、例えば、管理装
置に異常情報を送信したり、島設備に設けた各種ランプ
を発光させること等によって行う。異常内容を報知した
ならば、上記したステップS32に移行する。
【0084】一方、更新後の内部ステータス情報に基づ
いて、異常が発生していないと判断した場合には、異常
からの復帰の有無を判断する(S41)。この異常から
の復帰とは、更新後の内部ステータス情報によって、そ
れまでの異常状態から正常状態に遷移したことを意味す
る。そして、異常から復帰した項目がない場合にはステ
ップS32に移行し、異常から復帰した項目があった場
合には該当する異常内容の報知を停止し(S42)、全
ての異常が解消されたか否かを判断する(S43)。こ
こで、全ての異常項目が解消したならば異常フラグをク
リアし(S44)、他の異常項目がある場合にはステッ
プS32に移行する。異常フラグをクリアしたならば、
格納されている賞球数データの有無を判断し(S4
5)、賞球数データがある場合にはステップS57(図
15参照)に移行する。また、賞球数データがなかった
場合にはステップS32に移行する。
【0085】次に、上記したステップS32でデータを
受信しなかった場合の処理について説明する。この場
合、異常フラグがクリアされているか否かを判断する
(S46)。ここで、異常フラグがセットされている場
合には、再度、ステップS32に移行し、データを受信
したかを判断する。要するに、異常フラグがセットされ
ている期間中は、専らデータの受信及び受信データに基
づく処理を行う。一方、異常フラグがクリアされている
場合には、賞球排出中であるか否かを判断し(S4
7)、賞球排出中であった場合には、賞球排出の終了を
監視する(S49)。この賞球排出の終了監視は、例え
ば、賞球排出センサ45からの検出信号に基づいて排出
される球数を認識することによって行う。また、遊技制
御回路36aに記憶している排出確認数を使用してもよ
い。そして、賞球排出が終了したならば、セーフ球の排
出処理を行いセーフユニット38からセーフ球を排出さ
せる(S50)。また、ステップS47で、賞球排出期
間中でないと判断した場合には、賞球数データの有無を
判断し(S48)、賞球数データがある場合にはステッ
プS52(図15参照)に移行する。また、賞球数デー
タがなかった場合にはステップS32に移行する。
【0086】なお、セーフ球の排出処理に関し、本実施
形態では、図16の(3)に示すように賞球排出の終了
に伴ってセーフ球を排出させているが、(1)に示すよ
うに賞球排出開始に連続してセーフ球を排出させてもよ
く、(2)に示すように賞球排出開始中にセーフ球を排
出させてもよい。
【0087】次に、賞球の排出処理について説明する。
上記したステップS36で異常フラグがクリアされてい
ると判断した場合には、賞球排出中であるか否かを判断
する(S51)。ここで、賞球排出中と判断した場合に
はステップS32に移行する。また、賞球排出中ではな
いと判断した場合、及び、上記したステップS48で賞
球数データ有りと判断した場合には、排出数を設定する
(S52)。ここで、排出数は、入賞口の種類に応じた
数が設定される。排出数を設定したならば、ステータス
情報に基づいて、賞球が排出可能な状態か否かを判断す
る。即ち、セーフセンサ52がセーフ球を検出している
こと(S53)、オーバーフローセンサ26がオーバー
フロー球を検出していないこと(S54)、賞球用半端
センサ39が賞球として排出する遊技球を検出している
こと(S55)、賞球排出センサ45が賞球として排出
する遊技球を検出していること(S56)の各条件を満
たしている場合に賞球が排出可能な状態であると判断
し、賞球の排出を開始する(S58)。なお、ステップ
S45で賞球数データ有りと判断した場合、換言すれ
ば、全ての異常が解消した直後に行う賞球排出の場合に
は、全ての異常が解消したことによって賞球が排出可能
な状態と見なすことができるので、この場合には、排出
数を設定して(S57)、賞球排出を開始する(S5
8)。
【0088】ところで、上記した実施形態では、セーフ
センサ52の球有り検出、オーバーフローセンサ26の
球無し検出、賞球用半端センサ39の球有り検出、賞球
排出センサ45の球有り検出を条件にして賞球排出可能
と決定するが、賞球排出可能と決定する条件はこれに限
定されるものではない。例えば、前面カバー部材14の
開閉状態を条件に加えてもよい。即ち、金枠開放センサ
21からの検出信号に基づいて、前面カバー部材14の
開閉状態を判定し、前面カバー部材14が開いている状
態では賞球排出不可と決定し、前面カバー部材14が閉
止している状態では他のセンサからの検出信号を参照
し、所定状態であったならば条件成立として、賞球排出
可能と決定する。この場合において、金枠開放センサ2
1は、本願発明における状態検出手段の一種として機能
する。
【0089】また、上記した実施形態では賞球排出時に
おける動作について説明したが、貸し球排出時において
も同様に本発明を適用することができる。
【0090】例えば、カードユニット制御装置29から
の球貸制御信号を、遊技制御回路36aと排出制御回路
37aの両方に入力する。この入力は、図8に点線で示
すように、分配回路61を用いる等して行う。そして、
遊技制御回路36aは、球貸制御信号の受信により受信
時点における排出可能条件情報を排出制御回路37aに
送信する。また、排出制御回路37a(排出可能決定手
段)は、受信した排出可能条件情報に基づいて内部ステ
ータス情報(排出可能判定情報)を更新し、更新した内
部ステータス情報に基づいて、貸し球の排出が可能か否
かを決定する。
【0091】ここで、「排出可能」と決定した場合に
は、球排出ユニット22(球排出機構)に制御信号を出
力して、所要数の貸し球を排出させる。一方、「排出不
可」と決定した場合には、排出制御回路37aは待機状
態に移行し、遊技制御回路36a(変化情報送信手段)
が送信する「変化有り情報」を待つ。この場合、遊技制
御回路36aは、貸し球排出完了を示す球貸制御信号が
送信されてこないことに基づいて球貸し処理が継続中で
あることを認識する。そして、遊技制御回路36a(状
態変化判定手段,変化情報送信手段)は、球貸用半端セ
ンサ40、球貸用排出センサ、オーバーフローセンサ2
6といった各種センサからの検出信号(状態検出手段か
らの状態検出情報)に基づいて、球導出樋33、球排出
ユニット22、オーバーフロー流路といった監視対象部
の状態の変化を監視し、変化があった場合に各センサか
らの検出信号を表す「変化有り情報」を排出制御回路3
7aに送信する。
【0092】この「変化有り情報」を受信した排出制御
回路37a(排出可能決定手段)は、内部ステータス情
報(排出可能判定情報)を更新し、この更新した内部ス
テータス情報に基づいて貸し球の排出が可能か否かを決
定する。そして、「排出可能」と決定した場合には所要
数の貸し球を排出させ、「排出不可」と決定した場合に
は待機状態に移行して、次の「変化有り情報」を待つ。
これ以後は、同様な動作を繰り返して行う。
【0093】なお、上記した実施形態では、代表的な遊
技機であるパチンコ遊技機1を例に挙げて説明したが、
アレンジボール遊技機や、雀球遊技機等の他の遊技機に
も本発明を適用することができる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように本発明は以下の効果
を奏する。請求項1に記載の発明によれば、遊技制御回
路側では、状態変化判定手段が、遊技球の排出可能条件
となる排出可能条件情報について変化の有無を判定し、
この状態変化判定手段が「変化有り」と判定することに
よって、変化情報送信手段変化後の排出可能条件情報を
示す変化有り情報を送信する。そして、排出制御回路側
では、受信した変化有り情報に基づいて排出可能決定手
段が遊技球の排出が可能か否かを決定する。これによ
り、排出可能条件情報を設定するためになされるセンサ
からの検出信号の監視や検出信号に基づく状態の判断が
遊技制御回路側でなされる。このため、排出制御回路側
の制御上の負担を軽減することができる。従って、排出
制御回路の処理効率を向上させることができる。
【0095】また、遊技制御回路側にて排出可能条件情
報の変化を判断しているので、排出可能条件情報に関す
る情報は、遊技制御回路に入力される。これにより、賞
球排出可能と判定する条件を遊技制御回路側で判断する
ことができる。このため、第三者機関による検定や工場
出荷時の検査において、遊技球の排出動作の確認を行う
場合には、遊技制御回路を重点的にチェックすればよ
い。従って、検定や検査を容易に行わせることができ
る。
【0096】また、排出制御回路の排出可能決定手段
は、遊技制御回路側から送信された変化有り情報に基づ
いて遊技球の排出が可能か否かを決定するので、不心得
な遊技者が不当に利益を得ようとして不正行為を行う場
合には、遊技制御回路側と排出制御装置側の両方に不正
行為を行わなければならない。このため、不正行為を行
い難くすることができ、防犯効果を高めることができ
る。
【0097】請求項2に記載の発明によれば、排出可能
条件情報に基づいて賞球排出の可否を判定するようにし
たので、この種の遊技機において最も頻繁になされる賞
球排出制御について、排出制御回路の処理を軽減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の背面図である。
【図3】球導出樋及び半端センサユニットを説明する斜
視図である。
【図4】半端センサユニットを説明する図であり、
(a)は遊技球が貯留されていない状態の説明図、
(b)は遊技球を貯留した状態の説明図である。
【図5】球排出ユニット及びセーフユニットを説明する
斜視図である。
【図6】球排出ユニットを説明する図であり、賞球排出
部を説明する図である。
【図7】セーフユニットの断面図であり、(a)は流下
下端のセーフ球がセーフ球係止片に当接した状態を、
(b)は流下下端のセーフ球を排出する状態をそれぞれ
示す。
【図8】パチンコ遊技機の電気的構成を説明するブロッ
ク図である。
【図9】遊技制御回路の記憶データを説明する図であ
る。
【図10】状態変化データ及び賞球データを説明する図
である。
【図11】状態変化データ及び賞球データの送受信を説
明する図である。
【図12】遊技制御回路でなされる賞球状態制御を説明
するフローチャートである。
【図13】遊技制御回路でなされる賞球状態制御を説明
するフローチャートである。
【図14】排出制御回路でなされる賞球状態制御を説明
するフローチャートである。
【図15】排出制御回路でなされる賞球状態制御を説明
するフローチャートである。
【図16】セーフ球の排出タイミングを説明するタイミ
ングチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機 2 パチンコ機本体 3 カードユニット 4 機枠 5 前面枠 6 遊技盤 7 区画部材 8 遊技領域 9 始動口 10 大入賞口 11 一般入賞口 12 可変表示装置 14 前面カバー部材 15 上皿 16 開閉パネル 17 灰皿 18 下皿 19 発射操作部 20 前面ガラス 21 金枠開放センサ 22 球排出ユニット 23 球貸スイッチ 24 返却スイッチ 25 残高表示部 26 オーバーフローセンサ 28 カードリーダライタ 29 カードユニット制御装置 31 裏機構盤 32 球貯留タンク 33 球導出樋 34 半端センサユニット 36 遊技制御装置 36a 遊技制御回路 37 排出制御装置 37a 排出制御回路 38 セーフユニット 39 賞球用半端センサ 40 球貸用半端センサ 41 可動部材 44 賞球流路 45 賞球排出センサ 46 球係止片 47 賞球排出ソレノイド 48 球貸排出センサ 49 球貸排出ソレノイド 51 セーフ球通路 52 セーフセンサ 53 セーフ球係止片 54 セーフソレノイド 61 分配回路 62 表示制御回路 63 音声制御回路 64 装飾制御回路 65 発射制御回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技に関する動作を制御する遊技制御回
    路と、球排出機構を制御して遊技球を排出させる排出制
    御回路とを備え、遊技球の排出開始の前に排出が可能か
    否かを判定し、排出可能の判定に連動させて遊技球を排
    出するようにした遊技機において、 遊技球の排出可能条件となる排出可能条件情報につい
    て、その変化の有無を判定する状態変化判定手段と、該
    状態変化判定手段の変化有りの判定に連動して、変化後
    の排出可能条件情報を示す変化有り情報を送信する変化
    情報送信手段とを、遊技制御回路に設け、 排出制御回路には、受信した変化有り情報に基づいて遊
    技球の排出が可能か否かを決定する排出可能決定手段を
    設け、 排出可能決定手段による排出可能の決定に連動させて、
    遊技球を排出させるように構成したことを特徴とする遊
    技機。
  2. 【請求項2】 前記排出可能条件情報に基づいて賞球排
    出の可否を判定するようにしたことを特徴とする請求項
    1に記載の遊技機。
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